JPH0638268Y2 - 蓄冷体 - Google Patents

蓄冷体

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JPH0638268Y2
JPH0638268Y2 JP855091U JP855091U JPH0638268Y2 JP H0638268 Y2 JPH0638268 Y2 JP H0638268Y2 JP 855091 U JP855091 U JP 855091U JP 855091 U JP855091 U JP 855091U JP H0638268 Y2 JPH0638268 Y2 JP H0638268Y2
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JP
Japan
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regenerator
liquid
tube
soft tube
sealing portion
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JP855091U
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JPH04100525U (ja
Inventor
哲郎 神田
和間 河野
叡治 河田
正明 廣瀬
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Chiyoda Corp
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Chiyoda Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、夜間の安価な電力等
を使って冷凍機を運転し、その冷凍機で冷却した不凍液
によって蓄冷体中の液体を凍結させて凍結液体の潜熱と
して蓄熱しておき、その凍結液体が融解するときの冷熱
を使って昼間の冷房その他に利用する蓄熱システム等の
蓄熱槽に関するものであり、特に前記蓄冷体の構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から安価な夜間電力等を利用して冷
熱を蓄積することを目的として氷蓄熱槽が用いられてお
り、かかる従来の氷蓄熱槽としては、特開昭59−38
535号公報に示されるものや、実開昭63−1912
6号公報に示されるものがある。しかし、かかる従来の
氷蓄熱槽には、構造の複雑化に伴い製造コストが高くな
ることや伝熱効率が悪い等種々の問題があることから、
本出願人はかかる従来の氷蓄熱槽における問題を解決す
ることを目的として、先に特願平2−184037号に
おいて、既存の蓄熱槽本体にも改造を必要とすることな
く適用できると共に、伝熱性能が良好で安価な氷蓄熱槽
を提案した。図4はこの特願平2−184073号にお
いて本出願人が先に提案した氷蓄熱槽を示す。
【0003】図1において、蓄熱槽本体1には、例え
ば、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、塩化
カルシュ−ム等より成る不凍液2が貯留され、貯留され
た状態で上方に空間部3が形成されている。前記槽本体
1内には、蓄冷体束4が複数投入されて、投入された前
記蓄冷体束4は、前記槽本体1内の前記不凍液2中でほ
ぼ鉛直姿勢を保った状態で浮遊せしめられる。前記蓄冷
体束4は、不凍液2中で浮力を生じる棒材または中空筒
等によって形成された浮体5の上端部から複数の蓄冷体
6を吊り下げて、更にその複数の蓄冷体6をネット7に
よって覆って成る。尚、蓄冷体束4の上部には必要に応
じて環状のスペ−サ8が嵌合され、このスペ−サ8によ
って槽本体1中で浮遊する各蓄冷体束4間の間隙が確保
される。前記蓄冷体6は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等の軟質合成樹脂性の軟質チュ−ブ9の下端部を封止
し、その内部に例えば水等の液体10を封入し、さらに
錘体としての粒状体11を投入した後、前記軟質チュ−
ブ9の上端部を封止して成る。この軟質チュ−ブ9内に
封入される水等の液体の量は、この軟質チュ−ブ9の上
端部に扁平部12が形成される程度として調整される。
以上のように構成された氷蓄熱槽によれば、各蓄冷体束
がほぼ鉛直姿勢で浮遊しているので、蓄冷体束を構成す
る蓄冷体が押し潰されることはなく、また、不凍液の循
環のための隙間を確保することができるので、良好な伝
熱性能を得ることができる。さらに、槽本体に各蓄冷体
束を支柱で支持したり、吊設する必要がないので、槽本
体の構造が簡単になると共に、既存の槽本体を転用する
にあたって特に改造する等の必要がないため、安価に製
造することができる等の利点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、以上の本出願
人が先の出願で提案した氷蓄熱槽にあっては、蓄熱体就
中その下端封止部周辺について次のような問題があっ
た。図5は本出願人が先の出願で提案した氷蓄熱槽の前
記蓄冷体6の下端封止部13周辺を示し、軟質チュ−ブ
9の内部には水等の液体10が封入され、また、粒状体
11が投入されることは前述した通りである。前記封止
部13は、例えば軟質チュ−ブ9の下端部に熱を加えて
融着するヒ−トシ−ル等の手段を用いて形成されるもの
であり、ここではヒ−トシ−ルによって前記封止部13
を形成する場合を例として説明する。
【0005】前記封止部13は図5に示されるようにそ
の加工過程で前記軟質チュ−ブが一定の幅を持って融着
した略方形の耳状の部分として形成され、その加工の際
に前記軟質チュ−ブ9の下端には外方に尖った突尖部1
4が形成される。この突尖部14は加工後運搬する等の
取り回しの際や前記液体10を封入し更に前記粒状体1
1を投入して前記槽本体1内に浮遊させる等の取り扱い
の際に破れて破損することが多く、破損した場合には中
の液体10が流出して、蓄冷体として用いることができ
なくなるという問題があった。また、前記突尖部14お
よび耳状に形成された前記封止部13の角部分13a等
が、前記蓄冷体束4中の他の蓄冷体6を破損する場合も
あり、その場合にはその他の蓄冷体6がやはり蓄冷体と
して用いることができなくなるという不都合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の従来の技術におけ
る問題を解消するためにこの考案によれば、一端に封止
部を形成した軟質チュ−ブ中に液体および錘体を収納
し、他端に浮体を取り付けて不凍液中に浮遊させた蓄冷
体において、前記チュ−ブ上に前記封止部を円弧上に形
成した蓄冷体が提供される。さらにこの考案によれば、
一端に封止部を形成した軟質チュ−ブ中に液体および錘
体を収納し、他端に浮体を取り付けて不凍液中に浮遊さ
せた蓄冷体において、前記チュ−ブ下面が前記チュ−ブ
側面から一連の略円曲面となるように形成されて成る蓄
冷体が提供される。さらにまたこの考案によれば、一端
に封止部を形成した軟質チュ−ブ中に液体および錘体を
収納し、他端に浮体を取り付けて不凍液中に浮遊させた
蓄冷体において、前記封止部を前記チュ−ブを絞って形
成した蓄冷体が提供される。
【0007】
【実施例】次にこの考案の実施例について説明する。図
1はこの考案の実施例の蓄冷体を示し、蓄冷体15の軟
質チュ−ブ16の内部には水等の前記液体10が封入さ
れ、また、前記粒状体11が投入される。この考案に用
いられる軟質チュ−ブは、通常、厚さ0.1〜0.2m
mのポリエチレン材やポリプロピレン材を用いて形成す
ることができる。前記軟質チュ−ブ16の下端部の封止
部17は略半月形の耳状に形成され、その最下縁17a
は曲面状に形成されて、前記軟質チュ−ブ16側面部と
一連に連続せしめられている。図2は図1矢視A図であ
り、図に示されるように前記封止部17が略半月形の耳
状に形成されることにより、前記軟質チュ−ブ16の底
面部18は円曲面状に形成される。
【0008】図1および図2に示されるように、前記軟
質チュ−ブ16には側方に突出する突尖部等は形成され
ず、一方、前記封止部17には角部は形成されない。し
たがって、この実施例の蓄冷体15によれば軟質チュ−
ブ16に形成される突尖部等が破損して、内部の前記液
体10が流出するという危険はなく、また、前記封止部
17に形成される角部によって、他の蓄冷体が破損され
る危険もない。図3はこの考案の他の実施例の蓄冷体を
示し、蓄冷体19の軟質チュ−ブ20の内部には前記液
体10が封入され、また、前記粒状体11が投入され
る。前記軟質チュ−ブ20の下端封止部21は、図示さ
れるように前記軟質チュ−ブ20の下端を絞り、さらに
加熱することによって融着させて形成される。この実施
例においても、図示されるように前記軟質チュ−ブ20
には側方に突出する突尖部等は形成されず、一方、前記
封止部21には角部は形成されない。したがって、この
実施例の前記蓄冷体19によっても前記軟質チュ−ブ2
0に形成される突尖部等が破損して、内部の前記液体1
0が流出するという危険はなく、また、前記封止部21
に形成される角部によって、他の蓄冷体が破損される危
険もない。
【0009】
【考案の効果】以上のようにこの考案の蓄冷体によれ
ば、一端に封止部を形成した軟質チュ−ブ中に液体およ
び錘体を収納し、他端に浮体を取り付けて不凍液中に浮
遊させた蓄冷体において、前記チュ−ブ上に前記封止部
を円弧上に形成したので、前記チュ−ブに突尖部等が形
成されることはなく、かかる突尖部が破損して内部の前
記液体が流出するという危険がないという効果がある。
また、前記封止部に角部が形成されることはなく、かか
る角部によって他の蓄冷体が破損される危険もないとい
う効果が奏される。
【0010】さらにこの考案の蓄冷体によれば、一端に
封止部を形成した軟質チュ−ブ中に液体および錘体を収
納し、他端に浮体を取り付けて不凍液中に浮遊させた蓄
冷体において、前記チュ−ブ下面が前記チュ−ブ側面か
ら一連の略円曲面となるように形成されて成るようにし
たので、これによっても前記チュ−ブに突尖部等が形成
されることはなく、かかる突尖部が破損して内部の前記
液体が流出するという危険がないという効果がある。ま
た、前記封止部に角部が形成されることはなく、かかる
角部によって他の蓄冷体が破損される危険もないという
効果が奏される。
【0011】さらにまたこの考案によれば、一端に封止
部を形成した軟質チュ−ブ中に液体および錘体を収納
し、他端に浮体を取り付けて不凍液中に浮遊させた蓄冷
体において、前記封止部を前記チュ−ブを絞って形成し
たので、このようにしたことによっても、前記チュ−ブ
に突尖部等が形成されることはなく、かかる突尖部が破
損して内部の前記液体が流出するという危険がないとい
う効果がある。また、前記封止部に角部が形成されるこ
とはなく、かかる角部によって他の蓄冷体が破損される
危険もないという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の蓄熱体の断面図である。
【図2】図3に示す蓄熱体の矢視A図である。
【図3】この考案の他の実施例の蓄熱体の断面図であ
る。
【図4】本出願人が先の出願で提案した氷蓄熱槽の説明
図である。
【図5】本出願人が先の出願で提案した氷蓄熱槽の蓄冷
体の部分拡大図である。
【符号の説明】
10 液体 16、20 チュ−ブ 5 浮体 11 粒状体 17、21 封止部 15、19 蓄冷体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に封止部を形成した軟質チュ−ブ中
    に液体および錘体を収納し、他端に浮体を取り付けて不
    凍液中に浮遊させた蓄冷体において、前記チュ−ブ上に
    前記封止部を円弧上に形成したことを特徴とする蓄冷
    体。
  2. 【請求項2】 一端に封止部を形成した軟質チュ−ブ中
    に液体および錘体を収納し、他端に浮体を取り付けて不
    凍液中に浮遊させた蓄冷体において、前記チュ−ブ下面
    が前記チュ−ブ側面から一連の略円曲面となるように形
    成されて成ることを特徴とする蓄冷体。
  3. 【請求項3】一端に封止部を形成した軟質チュ−ブ中に
    液体および錘体を収納し、他端に浮体を取り付けて不凍
    液中に浮遊させた蓄冷体において、前記封止部を前記チ
    ュ−ブを絞って形成した絞り部として形成したことを特
    徴とする蓄冷体。
JP855091U 1991-01-30 1991-01-30 蓄冷体 Expired - Lifetime JPH0638268Y2 (ja)

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JP855091U JPH0638268Y2 (ja) 1991-01-30 1991-01-30 蓄冷体

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JPH04100525U JPH04100525U (ja) 1992-08-31
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