JPH0637648Y2 - 植物栽培ハウス内への炭酸ガス施用装置 - Google Patents
植物栽培ハウス内への炭酸ガス施用装置Info
- Publication number
- JPH0637648Y2 JPH0637648Y2 JP1989123037U JP12303789U JPH0637648Y2 JP H0637648 Y2 JPH0637648 Y2 JP H0637648Y2 JP 1989123037 U JP1989123037 U JP 1989123037U JP 12303789 U JP12303789 U JP 12303789U JP H0637648 Y2 JPH0637648 Y2 JP H0637648Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon dioxide
- house
- plant cultivation
- time
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cultivation Of Plants (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、炭酸ガス施用栽培ハウス内の雰囲気を一定濃
度に調整する炭酸ガス施用装置に関する。
度に調整する炭酸ガス施用装置に関する。
《従来技術》 近年、促成栽培法として注目されている炭酸ガス施用栽
培法は、ハウス内の雰囲気の炭酸ガス濃度を空気中の炭
酸ガス濃度（300〜350ppm）よりも高くし、栽培植物の
光合成速度を上昇させて生体重量の増加を促進するとい
う原理に基づいているので、その実施にあたっては、炭
酸ガスの供給が最大の課題となる。
培法は、ハウス内の雰囲気の炭酸ガス濃度を空気中の炭
酸ガス濃度（300〜350ppm）よりも高くし、栽培植物の
光合成速度を上昇させて生体重量の増加を促進するとい
う原理に基づいているので、その実施にあたっては、炭
酸ガスの供給が最大の課題となる。
従来、このような炭酸ガス施用栽培ハウスでは、灯油等
の燃料を燃焼させ、この燃焼排ガスをハウス内に送給す
るようにしていた。
の燃料を燃焼させ、この燃焼排ガスをハウス内に送給す
るようにしていた。
《解決しようとする課題》 ところが、燃焼排ガスをハウス内に導入してハウス内の
炭酸ガス濃度を高めるようにしている従来のものでは、
炭酸ガスとともに窒素酸化物や硫黄酸化物がハウス内に
流れ込み、このハウス内に流入した窒素酸化物や硫黄酸
化物が人体や植物に悪影響を及ぼすという問題があっ
た。
炭酸ガス濃度を高めるようにしている従来のものでは、
炭酸ガスとともに窒素酸化物や硫黄酸化物がハウス内に
流れ込み、このハウス内に流入した窒素酸化物や硫黄酸
化物が人体や植物に悪影響を及ぼすという問題があっ
た。
本考案はこのような点に着目してなされたもので、栽培
作物の成長促進効果を確実に維持し、且つ、炭酸ガスの
無駄を防止した栽培装置を提供することを目的とする。
作物の成長促進効果を確実に維持し、且つ、炭酸ガスの
無駄を防止した栽培装置を提供することを目的とする。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために本考案は、植物栽培ハウス
と、炭酸ガス貯蔵容器と、この炭酸ガス貯蔵容器から上
記植物栽培ハウスに配管した炭酸ガス供給路と、上記植
物栽培ハウス内の炭酸ガス濃度を検出する炭酸ガスセン
サと、上記炭酸ガス供給路に介装した流路開閉弁を開閉
制御する制御装置とからなり、上記制御装置は、作動開
始時刻と作動終了時刻とを設定する機能と作動開始後の
経過時間を計時する機能とを有する計時手段を備え、こ
の計時手段によって上記流路開閉弁の開量を制御すると
ともに、上記炭酸ガスセンサの上記ハウス内での炭酸ガ
ス濃度検出作動に基づき上記流路開閉弁の開量を制御す
るように構成し、上記の制御装置の作動で日の出から一
定時間内は所定の高濃度に、その一定時間経過後は所定
の低濃度になるように上記流路開閉弁の開量を制御する
ことを特徴としている。
と、炭酸ガス貯蔵容器と、この炭酸ガス貯蔵容器から上
記植物栽培ハウスに配管した炭酸ガス供給路と、上記植
物栽培ハウス内の炭酸ガス濃度を検出する炭酸ガスセン
サと、上記炭酸ガス供給路に介装した流路開閉弁を開閉
制御する制御装置とからなり、上記制御装置は、作動開
始時刻と作動終了時刻とを設定する機能と作動開始後の
経過時間を計時する機能とを有する計時手段を備え、こ
の計時手段によって上記流路開閉弁の開量を制御すると
ともに、上記炭酸ガスセンサの上記ハウス内での炭酸ガ
ス濃度検出作動に基づき上記流路開閉弁の開量を制御す
るように構成し、上記の制御装置の作動で日の出から一
定時間内は所定の高濃度に、その一定時間経過後は所定
の低濃度になるように上記流路開閉弁の開量を制御する
ことを特徴としている。
《作用》 本考案では、計時手段によって作動開始時刻として日の
出時間を設定することにより、この日の出時間になる
と、炭酸ガスセンサの炭酸ガス濃度検出作動に基づき、
所定の高濃度になるように流路開閉弁の開量が制御され
る。そして、上記日の出から一定時間経過した後は、上
記炭酸ガス濃度を所定の低濃度になるように上記流路開
閉弁の開量が制御される。これにより、日の出から一定
時間経過するまでは、炭酸ガス濃度が所定の高濃度にな
るように炭酸ガスがハウス内に供給される。そして、日
の出から一定時間経過すると、炭酸ガス濃度が所定の低
濃度になるように炭酸ガスがハウス内に供給される。
出時間を設定することにより、この日の出時間になる
と、炭酸ガスセンサの炭酸ガス濃度検出作動に基づき、
所定の高濃度になるように流路開閉弁の開量が制御され
る。そして、上記日の出から一定時間経過した後は、上
記炭酸ガス濃度を所定の低濃度になるように上記流路開
閉弁の開量が制御される。これにより、日の出から一定
時間経過するまでは、炭酸ガス濃度が所定の高濃度にな
るように炭酸ガスがハウス内に供給される。そして、日
の出から一定時間経過すると、炭酸ガス濃度が所定の低
濃度になるように炭酸ガスがハウス内に供給される。
《実施例》 図面は本考案の実施例を示す概略構成図である。
この植物栽培ハウス内への炭酸ガス施用装置は、植物栽
培ハウス（１）と、炭酸ガス貯蔵容器（２）と、炭酸ガ
ス貯蔵容器（２）から植物栽培ハウス（１）に配管した
炭酸ガス供給路（３）と、植物栽培ハウス（１）内の炭
酸ガス濃度を検出する拡散式炭酸ガスセンサ（４）と、
この炭酸ガスセンサ（４）からの出力をうけて炭酸ガス
供給路（３）に介装した流路開閉弁（５）を開閉制御す
る制御装置（６）とで構成されている。
培ハウス（１）と、炭酸ガス貯蔵容器（２）と、炭酸ガ
ス貯蔵容器（２）から植物栽培ハウス（１）に配管した
炭酸ガス供給路（３）と、植物栽培ハウス（１）内の炭
酸ガス濃度を検出する拡散式炭酸ガスセンサ（４）と、
この炭酸ガスセンサ（４）からの出力をうけて炭酸ガス
供給路（３）に介装した流路開閉弁（５）を開閉制御す
る制御装置（６）とで構成されている。
炭酸ガス貯蔵容器（２）は複数の炭酸ガスボンベ（７）
で形成してあり、各炭酸ガスボンベ（７）をヘッダー
（８）に流路遮断弁（９）を介して接続してある。炭酸
ガス供給路（３）の流路開閉弁（５）より上流側には圧
力調整器（10）が配置してあり、炭酸ガス貯蔵容器
（２）から導出された炭酸ガスを所定の圧力に調整して
植物栽培ハウス（１）に送給するようになっている。
で形成してあり、各炭酸ガスボンベ（７）をヘッダー
（８）に流路遮断弁（９）を介して接続してある。炭酸
ガス供給路（３）の流路開閉弁（５）より上流側には圧
力調整器（10）が配置してあり、炭酸ガス貯蔵容器
（２）から導出された炭酸ガスを所定の圧力に調整して
植物栽培ハウス（１）に送給するようになっている。
また、植物栽培ハウス（１）内には温度検知センサ（1
1）が配置してあり、ハウス内の温度が一定以上になる
と、ハウス（１）に設けた換気窓（12）を開くととも
に、換気扇（13）を作動させてハウス内の温度を制御す
る。
1）が配置してあり、ハウス内の温度が一定以上になる
と、ハウス（１）に設けた換気窓（12）を開くととも
に、換気扇（13）を作動させてハウス内の温度を制御す
る。
制御装置（６）には計時手段が装備してあり、あらかじ
め設定したシステム作動時間内で炭酸ガスの供給を制御
するようにしてある。そして、このばあいシステム作動
開始時刻として例えば日の出時間を、システム作動終了
時刻としては日没時間を設定することにより、炭酸同化
作用を活発に行う日照時間内のみ炭酸ガスをハウス内に
供給するようにする。
め設定したシステム作動時間内で炭酸ガスの供給を制御
するようにしてある。そして、このばあいシステム作動
開始時刻として例えば日の出時間を、システム作動終了
時刻としては日没時間を設定することにより、炭酸同化
作用を活発に行う日照時間内のみ炭酸ガスをハウス内に
供給するようにする。
また、制御装置（６）には２種類の目標炭酸ガス濃度が
プログラムされており、システムの作動開始（日の出）
から一定時間内は制御目標値が高濃度（例えば1200pp
m）に、その時間経過後システムの作動終了（日没）ま
では制御目標値が低濃度（例えば1000ppm）になるよう
になっている。そして、炭酸同化作用が進んでハウス
（１）内の炭酸ガス濃度が低下して、所定の濃度に達し
ていないことを炭酸ガスセンサ（４）が検出すると、そ
の検出信号に基づいて炭酸ガス供給路（３）の流路開閉
弁（５）の開量を増加させ、ハウス（１）内の炭酸ガス
濃度を所定値まで高める。なお、ハウス（１）内の温度
が上昇して換気扇（13）が作動すると、その作動信号に
基づき流路開閉弁（５）を全閉して、炭酸ガスが無駄に
放出されることを防止している。また、システム作動時
間外、即ち夜間は流路開閉弁（５）を全閉するようにし
てある。
プログラムされており、システムの作動開始（日の出）
から一定時間内は制御目標値が高濃度（例えば1200pp
m）に、その時間経過後システムの作動終了（日没）ま
では制御目標値が低濃度（例えば1000ppm）になるよう
になっている。そして、炭酸同化作用が進んでハウス
（１）内の炭酸ガス濃度が低下して、所定の濃度に達し
ていないことを炭酸ガスセンサ（４）が検出すると、そ
の検出信号に基づいて炭酸ガス供給路（３）の流路開閉
弁（５）の開量を増加させ、ハウス（１）内の炭酸ガス
濃度を所定値まで高める。なお、ハウス（１）内の温度
が上昇して換気扇（13）が作動すると、その作動信号に
基づき流路開閉弁（５）を全閉して、炭酸ガスが無駄に
放出されることを防止している。また、システム作動時
間外、即ち夜間は流路開閉弁（５）を全閉するようにし
てある。
《効果》 本考案は、上記のように構成され作用することから、次
の効果を奏することができる。
の効果を奏することができる。
（イ）植物栽培ハウス内には純炭酸ガスのみが供給され
て、ハウス内の炭酸ガス濃度を所定の濃度に維持するこ
とができ、栽培作物の成長を促進させて、糖度の高い果
物や、大輪の花を収穫することができる。
て、ハウス内の炭酸ガス濃度を所定の濃度に維持するこ
とができ、栽培作物の成長を促進させて、糖度の高い果
物や、大輪の花を収穫することができる。
（ロ）しかも、ハウス内に供給する炭酸ガスは純度の高
い炭酸ガスであるから、窒素酸化物や硫黄酸化物が含ま
れておらず、人体や作物に悪影響を及ぼすことはない。
い炭酸ガスであるから、窒素酸化物や硫黄酸化物が含ま
れておらず、人体や作物に悪影響を及ぼすことはない。
（ハ）また、日の出から一定時間内では、夜間の自然冷
却によりハウス内の温度が低くなっていることから、ハ
ウスに設けられている換気扇が作動することがほとんど
なく、ハウスはほぼ密封状態となる。このため、炭酸ガ
ス貯蔵容器からハウス内への炭酸ガスの供給量が少ない
と、栽培作物の光合成による炭酸ガスの消費量に追いつ
かず、ハウス内の炭酸ガス濃度が急激に低下する。
却によりハウス内の温度が低くなっていることから、ハ
ウスに設けられている換気扇が作動することがほとんど
なく、ハウスはほぼ密封状態となる。このため、炭酸ガ
ス貯蔵容器からハウス内への炭酸ガスの供給量が少ない
と、栽培作物の光合成による炭酸ガスの消費量に追いつ
かず、ハウス内の炭酸ガス濃度が急激に低下する。
ところが、本考案では、日の出から一定時間内は炭酸ガ
ス濃度を高濃度になるようにしているので、ハウス内の
炭酸ガス濃度の低下が防止され、栽培作物の成長促進効
果が維持される。
ス濃度を高濃度になるようにしているので、ハウス内の
炭酸ガス濃度の低下が防止され、栽培作物の成長促進効
果が維持される。
一方、日の出から一定時間経過後では、日射によってハ
ウス内の温度が上昇しているため、換気扇が作動するこ
とがあり、そのときにはハウス内へ大気成分としての炭
酸ガスが供給される。
ウス内の温度が上昇しているため、換気扇が作動するこ
とがあり、そのときにはハウス内へ大気成分としての炭
酸ガスが供給される。
このため、本考案では、日の出から一定時間経過後は炭
酸ガス濃度を低濃度になるようにしているので、炭酸ガ
スがハウス内に過剰に供給されて無駄に放出されること
が防止される。
酸ガス濃度を低濃度になるようにしているので、炭酸ガ
スがハウス内に過剰に供給されて無駄に放出されること
が防止される。
図面は本考案の実施例を示す概略構成図である。 １……植物栽培ハウス、２……炭酸ガス貯蔵容器、３…
…炭酸ガス供給路、４……拡散式炭酸ガスセンサ、５…
…流路開閉弁、６……制御装置。
…炭酸ガス供給路、４……拡散式炭酸ガスセンサ、５…
…流路開閉弁、６……制御装置。
Claims (1)
- 【請求項１】植物栽培ハウス（１）内の炭酸ガス濃度を
自動調節する炭酸ガス施用装置であって、 上記植物栽培ハウス（１）と、炭酸ガス貯蔵容器（２）
と、この炭酸ガス貯蔵容器（２）から上記植物栽培ハウ
ス（１）に配管した炭酸ガス供給路（３）と、上記植物
栽培ハウス（１）内の炭酸ガス濃度を検出する炭酸ガス
センサ（４）と、上記炭酸ガス供給路（３）に介装した
流路開閉弁（５）を開閉制御する制御装置（６）とから
なり、 上記制御装置（６）は、作動開始時刻と作動終了時刻と
を設定する機能と作動開始後の経過時間を計時する機能
とを有する計時手段を備え、この計時手段によって上記
流路開閉弁（５）の開量を制御するとともに、上記炭酸
ガスセンサ（４）の上記ハウス（１）内での炭酸ガス濃
度検出作動に基づき上記流路開閉弁（５）の開量を制御
するように構成し、上記の制御装置（６）の作動で日の
出から一定時間内は所定の高濃度に、その一定時間経過
後は所定の低濃度になるように上記流路開閉弁（５）の
開量を制御することを特徴とする植物栽培ハウス内への
炭酸ガス施用装置
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989123037U JPH0637648Y2 (ja) | 1989-10-19 | 1989-10-19 | 植物栽培ハウス内への炭酸ガス施用装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989123037U JPH0637648Y2 (ja) | 1989-10-19 | 1989-10-19 | 植物栽培ハウス内への炭酸ガス施用装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0361851U JPH0361851U (ja) | 1991-06-18 |
| JPH0637648Y2 true JPH0637648Y2 (ja) | 1994-10-05 |
Family
ID=31671031
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989123037U Expired - Lifetime JPH0637648Y2 (ja) | 1989-10-19 | 1989-10-19 | 植物栽培ハウス内への炭酸ガス施用装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0637648Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61280217A (ja) * | 1985-06-01 | 1986-12-10 | 株式会社トクヤマ | ハウス栽培方法 |
-
1989
- 1989-10-19 JP JP1989123037U patent/JPH0637648Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0361851U (ja) | 1991-06-18 |
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