JPH0636719Y2 - 凍結濃縮物還元装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ドラム缶内に凍結ブロツクの状態で保管され
ている濃縮ジユース、濃縮コーヒー、濃縮スープ等飲用
食品を解凍し希釈して飲食に適する濃度の飲用食品を得
る等の用もしくは同様のその他の用に供する凍結濃縮物
還元装置に関する。

〔従来の技術〕 従来、ドラム缶内に凍結ブロツクの状態で保管されてい
る濃縮ジユースを解凍し希釈して濃度の薄いジユース
（液状）を得る凍結濃縮物還元装置としては、たとえば
次のもの知られている。

濃縮ジユースの凍結ブロツクをクラツシヤー（11）で粉
砕する部分、該粉砕物を解凍用加熱釜（12）に入れ加熱
により液状化する部分、該液状化物を希釈タンク（13）
にポンプ（14）を使つて移す部分、同タンク（13）内に
水等希釈液を加え攪拌羽根（15）により攪拌して薄める
部分をもつもの（第２図参照）。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記従来の技術において述べた凍結濃縮物還元装置は、
次の部分があるために構成が複雑である。

（イ）解凍釜を用いている。

（ロ）液状化するための加熱装置を用いている。

（ハ）液状化物を希釈タンクにポンプ等動力を使つて移
している。

（ニ）希釈液を加える時に攪拌をなしている。

本考案は上記（イ）〜（ニ）の全部もしくは大半を必要
としない新規の凍結濃縮物還元装置を提供することを目
的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために本考案凍結濃縮物還元装置
は、 凍結物の破砕機部と、破砕機部の破砕物出口に破砕物を
直に自然落下で受ける状態として連結された希釈タンク
と、希釈タンクに同希釈タンクの内容物の上に温水等希
釈液を降らせる状態で設けた希釈液用スプレーノズルと
により構構成されたものである。

〔実施例〕

第１図に示す本考案の実施例は外周面に多数個の破砕刃
（１）を備えたローター（２）を内蔵した破砕機（３）
を構成し、この破砕機（３）における破砕物出口（４）
に破砕物を直に自然落下で受ける状態で希釈タンク
（５）を連結し、希釈タンク（５）に同希釈タンク
（５）内の内容物の上に希釈液を降らせる状態で希釈液
用ボール状スプレーノズル（シヤワー）（６）を設けた
ものである。

尚、図中（７）は還元液の送出用ポンプを示す。

本考案は、希釈タンク（５）に攪拌装置を設けること、
または希釈タンク（５）に加熱装置を付設することで実
施することができる。

〔作用〕

凍結物を破砕し温水等希釈液で解凍及び希釈を直接且つ
同時になすものである。

〔考案の効果〕

本考案に係わる凍結濃縮物還元装置は、凍結物の破砕機
部と、破砕機部の破砕物出口に破砕物を直に自然落下で
受ける状態として連結された希釈タンクと、希釈タンク
に同希釈タンクの内容物の上に温水等希釈液を降らせる
状態で設けた希釈液用スプレーノズルとにより構成され
たので、凍結物を破砕し温水等希釈液で解凍及び希釈を
直接且つ同時になすことができるものであり、特に上記
（イ）〜（ニ）の全部もしくは大半を必要としないもの
であつて構成が簡略であり、また破砕により氷の表面積
を大きくしてから直接希釈液で解凍及び希釈するので作
業時間を大幅に短縮できる等の優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係わる凍結濃縮物還元装置の概略図、
第２図は従来例を示す概略図である。 （１）…破砕刃、（２）…ローター、（３）…破砕機、
（４）…破砕物出口、（５）…希釈タンク、（６）…ス
プレーノズル、（７）…ポンプ、（11）…クラツシヤ、
（12）…加熱釜、（13）…希釈タンク、（14）…ポン
プ、（15）…攪拌羽根。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】凍結物の破砕機部と、破砕機部の破砕物出
   口に破砕物を直に自然落下で受ける状態として連結され
   た希釈タンクと、希釈タンクに同希釈タンクの内容物の
   上に温水等希釈液を降らせる状態で設けた希釈液用スプ
   レーノズルとにより構成されたことを特徴とする凍結濃
   縮物還元装置。