JPH0636344Y2 - 車軸用ジャーナル軸受装置 - Google Patents

車軸用ジャーナル軸受装置

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JPH0636344Y2
JPH0636344Y2 JP4322390U JP4322390U JPH0636344Y2 JP H0636344 Y2 JPH0636344 Y2 JP H0636344Y2 JP 4322390 U JP4322390 U JP 4322390U JP 4322390 U JP4322390 U JP 4322390U JP H0636344 Y2 JPH0636344 Y2 JP H0636344Y2
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JP
Japan
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brush
axle
holding cover
front lid
journal bearing
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JP4322390U
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JPH043119U (ja
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隆司 古津
通 三好
久雄 船越
明 岩村
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Koyo Seiko Co Ltd
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、鉄道車両などに用いられ、電食防止機能を
有する車軸用ジャーナル軸受装置に関する。
<従来の技術> 従来、軸受装置としては、例えば特開昭58-47652号公報
のように、軸受の周囲に接地装置を設けており、しかも
その接地装置は、台車枠に接続された棒状のブラシを一
箇所ないし数箇所において軸受の前蓋外周面に摺接して
構成されたものが知られている。しかし、この軸受装置
は、ブラシの接地面積が小さいこと及びブラシが周速度
の大きい前蓋外周面に摺接していることにより、ブラシ
の磨耗が激しい。
そこで、出願人は、この問題を解消するため、第3図の
軸受装置を開発した。すなわち、この車軸用ジャーナル
軸受装置は、図示しない台車枠に支持されたアダプター
1に、車軸のジャーナル2を内輪3と転動体5と外輪6
と保持器7とからなる軸受によって回動自在に支持し、
車軸の端部に前蓋8をロッキングプレート11を介してボ
ルト12で固定して、ウェアリング13を内輪3と前蓋8と
の間に固定している。上記ウェアリング13と外輪6との
間にオイルシール15を設けて、転動体5の存する空間を
外部に対して密封している。上記オイルシール15の心金
16は外輪6に固定しており、この心金16の円筒部には円
筒状のカバー17を固定して、この心金16とカバー17との
間に円筒状空間を形成している。この円筒状空間には、
円筒状のブラシ18を出没自在に嵌合し、このブラシ18を
コイルスプリング19によって前蓋8のオイルシール15側
の端面に向けて付勢している。
そして、図示しない電気回路から台車枠に漏洩した電流
は、アダプター1→外輪6→オイルシール15の心金16,
カバー17,コイルスプリング19→ブラシ18→前蓋8→ウ
ェアリング13,ロッキングプレート11,ボルト12→ジャー
ナル2→車輪(図示せず)→レール(図示せず)と流
れ、電食を防止している。
<考案が解決しようとする課題> ところで、上記従来の車軸用軸受装置においては、上記
ブラシ18の接地面積が大きくなるものの上記ブラシ18は
周速度の大きい前蓋8の端面外周部に摺接しているた
め、ブラシ18の磨耗が著しく、ブラシ18を長期間にわた
って使用することができないという問題がある。さら
に、ブラシ18の摩耗粉は、前蓋8,ウェアリング13および
ブラシ18によって密閉された空間に落ちるため、摩耗粉
を外部に排出することができないという問題もある。
そこで、この考案の目的は、電食を防止するためのブラ
シを長期間にわたって使用することができ、しかもブラ
シの摩耗粉を外部に排出することができる車軸用ジャー
ナル軸受装置を提供することにある。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するため、この考案は、車軸のジャーナ
ルに外嵌した内輪と、転動体と、外輪と、上記車軸の先
端に固定された前蓋と、上記外輪の両端に取り付けられ
て転動体の存する空間を密封するオイルシールとを備え
た車軸用ジャーナル軸受において、上記前蓋側のオイル
シールの心金に、上記車軸の軸心に対応する箇所に凹部
を有する導電性ブラシ保持カバーを取り付け、このブラ
シ保持カバーの凹部にブラシを出没自在に設け、上記凹
部の底面とブラシとの間にコイルスプリングを縮装し
て、上記ブラシを前蓋の回転中心に摺接させたことを特
徴としている。
また、上記ブラシ保持カバーとブラシとをリード線で接
続するのが望ましい。
また、上記ブラシ保持カバーに窓を設けるのが望まし
い。
<作用> 車軸が回転すると、ブラシ保持カバーの凹部に収納され
たブラシは前蓋に対して摺接する。このブラシは車軸の
軸心に対応する前蓋の中心部に摺接するため、ブラシに
接触する前蓋の中心部の周速度は遅く、したがって、ブ
ラシの摩耗は少ない。したがって、ブラシを長期間にわ
たって使用することができる。また、ブラシと前蓋の摺
接によって生じる摩耗粉は、ブラシ保持カバーに設けら
れた窓より外部に排出され、したがって、オイルシール
を損傷したり、オイルシールのシール箇所を通って転動
体の存する空間内に摩耗粉が入るようなことはない。
電気回路から漏洩した電流は、外輪、オイルシールの心
金、導電性のブラシ保持カバー、ブラシ、前蓋、車輪お
よび車輪を通ってレールに流れ、電食が防止される。
上記ブラシ保持カバーとブラシとをリード線で接続した
場合には、ブラシ保持カバーとブラシとの間の電気接続
がより確実に行なわれ、漏洩電流をより確実に流すこと
ができる。
上記ブラシ保持カバーに窓を設けた場合には、ブラシと
前蓋との摺接によって生じるカーボン粉などの摩耗粉は
ブラシ保持カバーの窓から外部に排出される。したがっ
て、オイルシールを損傷したり、転動体の存する箇所に
摩耗粉が侵入したりすることがない。
<実施例> 以下、この考案を図示の実施例により詳細に説明する。
第1図に示すように、車輪31のジャーナル32は、外輪33
と内輪35と転動体としての2列の円錐ころ36と保持器37
と間座38からなる軸受によって回動自在に支持してい
る。上記ジャーナル32の先端には前蓋42をボルト43によ
って固定し、内輪35,35と間座38を後蓋41とウェアリン
グ44とで挟んでジャーナル32に固定している。上記後蓋
41の外周面と外輪との間はオイルシール45でシールして
いる。このオイルシール45の心金46に固定したシールケ
ース47を外輪33の内周に設けた片溝に圧入して固定して
いる。一方、外輪33とウェアリング44との間は、ウェア
リング44の外周面に摺接するオイルシール51によってシ
ールしている。このオイルシール51の心金52に固定した
シールケース53を、外輪33の内周に設けた片溝に圧入し
て固定している。このシールケース53には皿状の導電性
ブラシ保持カバー54をボルト,ナット49によって固定し
ている。このブラシ保持カバー54は前蓋42およびボルト
43を覆っている。上記ブラシ保持カバー54の車軸31の軸
心に対応する箇所には、第1,2図に示すように、角柱状
の空間を形成する凹部55を形成している。この凹部55内
には角柱状のカーボン製ブラシ56を摺動自在に嵌合し、
この凹部55の底面とブラシ56との間にコイルスプリング
58を縮装して、ブラシ56を前蓋42の中心部57に摺接させ
ている。上記ブラシ56と凹部55の底面とはリード線59に
よって電気接続している。また上記ブラシ保持カバー54
には、第2図に示すように、4か所を切り欠いて窓61,6
1,61,61を形成している。
上記構成の車軸用ジャーナル軸受装置においては、図示
しない電気回路から漏洩した電流は、外輪33→シールケ
ース53→ブラシ保持カバー54→ブラシ56(コイルスプリ
ング58,リード線59→ブラシ56)→前蓋42→軸31→車輪
(図示せず)→レール(図示せず)と流れ、電気腐食が
防止される。
上記車軸31が回転すると、前蓋42の中心部57にブラシ56
が摺接するが、前蓋42の中心部57の周速度は遅く、した
がって、ブラシ56の摩耗は少なくなり、ブラシ56を長期
にわたって使用することができる。また、上記ブラシ56
は角柱形状をしており、かつ、角柱状の空間を形成する
凹部55内に嵌合しているため、ブラシ56の回転が防止さ
れる。
また、上記前蓋42とブラシ56との摺接によって生じるカ
ーボン粉などの摩耗粉は、シール保持カバー54に設けた
窓61から外部に排出され、カーボン粉などの摩耗粉は密
封されることがない。したがって、オイルシール51の損
傷が防止され、オイルシール51の存する箇所を通って摩
耗粉が転動体36を収容した空間内に侵入することがな
い。
上記実施例ではリード線59を設けたので、ブラシ保持カ
バー54とブラシ56との間の電気接続をより確実に行うこ
とができる。
また、上記実施例ではブラシ保持カバー54に窓61を設け
たので、確実に摩耗粉を外部に排出することができる。
また、ブラシ保持カバー54に設けた凹部55を角柱状の空
間を形成するようにし、ブラシ56を角柱形状に形成した
ので、ブラシ56の回転を簡単に防止することができる。
上記実施例では、ブラシ保持カバーをボルト,ナットで
シールケースに取り付けたので、ブラシ保持カバーを取
り外すことによって、簡単にブラシを交換できる。
上記実施例ではリード線を設けたが、このリード線を取
り除いてブラシ保持カバーとブラシとの接触またはコイ
ルスプリングによってブラシ保持カバーとブラシとの電
気接続を行うようにしてもよい。
上記実施例では心金にブラシ保持カバーを固定したが、
外輪自体にブラシ保持カバーを固定してもよい。なお、
請求の範囲にいう心金とは実施例のシールケースをも含
む概念である。
<考案の効果> 以上より明らかなように、この考案によれば、前蓋側の
オイルシールの心金に車軸の軸心に対応する箇所に凹部
を有する導電性ブラシ保持カバーを取り付け、このブラ
シ保持カバーの凹部にブラシを出没自在に設け、上記凹
部の底面とブラシとの間にコイルスプリングを縮装し
て、上記ブラシを前蓋の回転中心に摺接させたので、ブ
ラシは周速度の遅い前蓋の中心に摺接することになり、
ブラシの摩耗を少なくすることができ、ブラシを長期間
にわたって使用することができる。
また、上記ブラシ保持カバーとブラシとをリード線で接
続した場合には、ブラシ保持カバーとブラシとの間の電
気接続をより確実に行うことができ、漏洩電流をより確
実にブラシ保持カバーからブラシを通して前蓋側に流す
ことができる。
また、上記ブラシ保持カバーに窓を設けた場合には、前
蓋とブラシとの摺接によって生じる摩耗粉は、このブラ
シ保持カバーの窓を通して外部に排出することができ、
オイルシールの損傷を防止でき、摩耗粉がオイルシール
の存する箇所を通って軸受け内部に侵入するのを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の1実施例の車軸用ジャーナル軸受装
置の断面図、第2図は上記実施例のブラシ保持カバーの
部分の存する部分のみを示す左側面図、第3図は従来の
車軸用ジャーナル軸受装置の要部の断面図である。 31……車軸、32……ジャーナル、33……外輪、 35……内輪、36……円錐ころ、37……保持器、 41……後蓋、42……前蓋、43……ボルト、 45,51……オイルシール、46,52……心金、 47,53……シールケース、 54……ブラシ保持カバー、55……凹部、 56……ブラシ、58……コイルスプリング、 59……リード線、61……窓。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 船越 久雄 大阪府大阪市中央区南船場3丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)考案者 岩村 明 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番18 号 川崎重工業株式会社兵庫工場内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車軸のジャーナルに外嵌した内輪と、転動
    体と、外輪と、上記車軸の先端に固定された前蓋と、上
    記外輪の両端に取り付けられて転動体の存する空間を密
    封するオイルシールとを備えた車軸用ジャーナル軸受に
    おいて、 上記前蓋側のオイルシールの心金に、上記車軸の軸心に
    対応する箇所に凹部を有する導電性ブラシ保持カバーを
    取り付け、このブラシ保持カバーの凹部にブラシを出没
    自在に設け、上記凹部の底面とブラシとの間にコイルス
    プリングを縮装して、上記ブラシを前蓋の回転中心に摺
    接させたことを特徴とする車軸用ジャーナル軸受装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車軸用ジャーナル軸受装
    置において、上記ブラシ保持カバーとブラシとをリード
    線で接続した車軸用ジャーナル軸受装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の車軸用ジャーナ
    ル軸受装置において、上記ブラシ保持カバーに窓を設け
    た車軸用ジャーナル軸受装置。
JP4322390U 1990-04-23 1990-04-23 車軸用ジャーナル軸受装置 Expired - Lifetime JPH0636344Y2 (ja)

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JP4322390U JPH0636344Y2 (ja) 1990-04-23 1990-04-23 車軸用ジャーナル軸受装置

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JPH043119U JPH043119U (ja) 1992-01-13
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JP2559862Y2 (ja) * 1993-08-25 1998-01-19 株式会社天禄商会 昇蛇防止用ステップカバー

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JPH043119U (ja) 1992-01-13

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