JPH063633U

JPH063633U - 香り付カード

Info

Publication number: JPH063633U
Application number: JP048725U
Authority: JP
Inventors: 一嶋野; 茂義居波; 清美川上
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1992-06-19
Filing date: 1992-06-19
Publication date: 1994-01-18

Abstract

(57)【要約】【目的】カードに香りをつけて常によい香りが得られ
るようにする。【構成】磁気カードをカード基材１とし、磁気面が設
けられている裏面１ｂに香料層３を接着材２を介して設
け、使用済みの磁気カードを用いうることを特徴として
いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、香り付カードに関し、特に、使用済みのテレホンカードの活用に有効な香り付カードに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より錦や金らんでできた匂袋という小さな袋に香料を入れたものがあり、これを懐中に持ったり衣装のあいだに入れて用いていた。また、最近は「香り」を売り物とした新商品が市場に出回っている。ネクタイやハンカチ，香るペンダントウォッチ，パヒュームリング，フレグランスポット，スリッパ，香りの造花等がある。

【０００３】さらに、アロマテラピーという、香りのもつ有効な効果を積極的に人間環境に取り入れて、役立てていくという思想がある。このように香りが重要な時代になってきており、香りの流行は我々の生活にゆとりとやすらぎ与えるものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来より、カードはクラブの会員券や新商品の紹介，創業記念，開店祝，催物の紹介，新規営業，カレンダー，プリペイドカード等が広く使用されており、カード時代といわれるようになってきた。しかしながら、これらのカード中に香料層を有するものは見当らない。

【０００５】本考案の目的は、携帯に便利なカードに香料層を設けて、常によい香りを携帯者自身はもちろん周囲にも与えるようにした香り付カードを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案にかかる香り付カードは、カード基材の表面または裏面の少なくとも一方に香料層を有するものである。また、表面に可視情報が表示され裏面に磁気面が形成された磁気カードをカード基材とし、このカード基材の裏面に香料層を有するものである。

【０００７】

【作用】

本考案においては、カード基材の表面または裏面の少なくとも一方に香料層を有するので、このカードから良い香りが発散する。また、磁気カードをカード基材とし、その裏面に香料層を有するものでは、表面の広告等の可視情報が消えることなく、広告効果を維持しながら香りの発散を行うことができる。そして、カード基材としてプリペイドカードやテレホンカードの使用済みのものを用いることができる。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案の一実施例を示す斜視図である。１はカード基材で、使用済みのテレホンカードを利用する。１ａはその表面、１ｂはその裏面であり、裏面１ｂには磁気面が形成されているが図示は省略してある。３は香料層で、接着剤２を介してカード基材１の裏面１ｂに粘着してある。１０は香り付カードを示す。

【０００９】通常、カード基材１はポリエステル製であり、香料層３は香料基材に香料を塗布または含浸したもので、香料基材としては、例えば、紙，布，木材，皮革，セラミックス，プラスチックあるいは金属等を用いることができる。

【００１０】図２は本考案の他の実施例を示すもので、香料層３を香料基材４とスペーサ５とで香り付カード１０を構成したものである。接着剤２として、例えば、０．１ｍｍ程度の厚さの両面テープを用い、香料基材４として、例えば、厚さ数十μｍ程度の和紙を用い、これに香水をしみ込ませて構成する。スペーサ５は、使用者が未使用のテレホンカードと間違えて公衆電話機に入れてしまうとトラブルの原因となる可能性があるので、これを防止するために設けたもので、例えば、厚さ０．４ｍｍ程度以上の木材を使用し、あらかじめ香水をしみ込ませた和紙からなる香料基材４に貼り合せておき、テレホンカードの形状に打抜いておく。

【００１１】そして、使用済みのテレホンカードをカード基材１として用い、その表面１ａの広告文や絵等の可視情報を消さないように、裏面１ｂ側に両面テープの接着材２を用いて香料層３を貼り合わせて図２の香り付カード１０とする。

【００１２】なお、香りを付着したカード基材１の厚さは、特に制限されるものではない。また、接着材２の種類，塗布量も、特に制限されるものではなく、カード基材１とスペーサ５が密着し、他のものと接触しても容易に剥離しない強度を有するものであればよい。香料の種類も特に制限されるものではない。

【００１３】また、香料層３を形成するのに、香料基材４を用いているが、この他、塗料中に香料を混入し、この塗料をカード基材１に塗布するようにしてもよい。この場合には、香料層３は接着材２を兼ねることになる。さらに、カード基材１としては使用済みのテレホンカードに限定されるものではなく、単なるカードを用い、表面１ａまたは裏面１ｂの少なくとも一方の面に香料層３を形成するようにしてもよい。

【００１４】また、未使用のプリペイドカードをカード基材１に用いる場合には、磁気情報が入った磁気面以外の場所であれば表面１ａ，裏面１ｂのいずれでも香料層３を形成することができる。さらに、使用済みのプリペイドカードでは、磁気面に磁気情報が入っていてもその情報は使用しないので、表面１ａ，裏面１ｂのいずれに香料層３を設けてもよい。また、テレホンカードの場合は、使用済みであっても表面１ａには絵や文字の可視情報が付いているので、裏面１ｂに香料層３を形成するものとする。

【００１５】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案はカード基材に香料層を設けた香り付カードであるので、携帯に便利であり、使用済みテレホンカード等を香料基材として用いることができるので、使用後は廃棄される磁気カード類が利用でき、さらに、香りを楽しみながらカード表面の広告文等を読む結果になるため、より一層宣伝効果を上げることができる。また、名刺入等にいれれば、名刺に香りが付与され、カバン，衣服等に入れてればアロマテラピー効果により悪臭をマスキングすことができる等の実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる香り付カードの一実施例を示す
斜視図である。

【図２】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１カード基材２接着剤３香料層４香料基材５スペーサ１０香り付カード

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】カード基材の表面または裏面の少なくと
も一方に香料層を有することを特徴とする香り付カー
ド。
【請求項２】表面に可視情報が表示され裏面に磁気面
が形成された磁気カードをカード基材とし、このカード
基材の裏面に香料層を有することを特徴とする香り付カ
ード。