JPH063621A - 照明装置及び投影型画像表示装置 - Google Patents

照明装置及び投影型画像表示装置

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JPH063621A
JPH063621A JP4163026A JP16302692A JPH063621A JP H063621 A JPH063621 A JP H063621A JP 4163026 A JP4163026 A JP 4163026A JP 16302692 A JP16302692 A JP 16302692A JP H063621 A JPH063621 A JP H063621A
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light source
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岳 柴谷
Tokihiko Shinomiya
時彦 四宮
Hiroshi Hamada
浩 浜田
Hiroshi Nakanishi
浩 中西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平行度がよく照度分布が均一である照明光を
得ることが出来る照明装置、及び、光弾性によるコント
ラストの不均一を低減し、色ムラの発生を抑えた、均一
で明るく画像品位の高い画面を実現できる投影型画像表
示装置を提供すること。 【構成】 補正レンズ3の形状を、反射鏡2による反射
光のうち照明装置の光軸9と平行でない光を屈折させて
光軸9と平行光とするように、スネルの法則に基づいて
設計する。従って、照明装置からの照明光は平行度がよ
い。又、照明光の中抜けがなくなるように、光源1と反
射鏡2の位置関係を調節しても、位置をずらしたことに
より生じる平行度の悪い光を補正レンズ3により平行に
するので、平行度を落とさずに照明光の照度の不均一も
改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、照明装置及びプロジェ
クションテレビ等の投影型画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】商品化されている投影型画像表示装置で
は、放物面鏡を持つ光源や、球面鏡にコンデンサーレン
ズを組み合わせた光源等の照明装置により、光源からの
光を放物面鏡や球面鏡等の反射鏡で反射させて、一定方
向に集中させる方法が用いられている。
【0003】例えば、放物面鏡を用いた照明装置では、
放物面鏡の焦点に点光源を配置すれば、原理的には、光
源からの光の放物面鏡による反射光は平行光になり、し
かも適度な照度分布を持つ照明光が得られる。
【0004】図8に上記照明装置を用いた投影型画像表
示装置の一例を示す。
【0005】図示するように、この投影型画像表示装置
は、光源101の発光部分が放物面鏡102の光軸10
9上にある焦点に当たるように配され、放物面鏡102
に反射される側に被照明部である液晶表示素子104、
コンデンサーレンズ105、投影レンズ106及びスク
リーン107の各々の中心軸が光軸109と一致するよ
うに光源101側からこの順に形成されている。
【0006】上記構造を有する投影型画像表示装置では
光源101からの光は放物面鏡102に反射されて平行
光となり液晶表示素子104に入射し、液晶表示素子1
04で画像が形成された後、その画像がコンデンサーレ
ンズ105及び投影レンズ106を通過してスクリーン
107に投影される。
【0007】上述のように液晶表示素子104を投影型
画像表示装置に使用する場合は、コスト面や仕様面から
小型高精細の表示が要求される。ところが、液晶表示素
子104を構成する画素の配列を高密度化すると、製造
技術に限界があるため、配線などの表示に寄与しない部
分の面積が相対的に大きくなる。その結果、表示エリア
の面積に対する画素開口部の面積の比で定義される開口
率が低下してしまう。開口率が小さいと光の利用効率が
悪いため、投影画面が暗く画像品位が低いという問題が
生じる。これは、アクティブマトリクス型液晶表示装置
においては特に顕著である。
【0008】この様な画素の高密度化による開口率の低
下を防止するために、液晶表示素子104の一方の面に
マイクロレンズアレイを形成することが提案されている
(特開昭60−165621〜165624号)。この
提案では、液晶表示素子104の各画素に対応するよう
にマイクロレンズを形成したマイクロレンズアレイを配
することにより、表示に寄与しない部分に入射していた
光を画素の開口部に集光させる。その結果、液晶表示素
子の表示エリアに入射する光量に対する画素開口部を通
過する光量の比で定義される実効開口率が向上し、小型
でしかも明るい表示を可能にする投影型液晶表示装置が
得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な投影型画像表示装置において、照明装置が持つ欠点に
起因して後述するような問題が生じる。
【0010】先ず、照明装置の持つ欠点について放物面
鏡を用いる照明装置を例に挙げて説明する。
【0011】図8に示すように、光源101の発光部分
101aは点ではないので、放物面鏡102の焦点以外
から光が照射されることになり、この光の放物面鏡10
2による反射光は完全な平行光にはならない。
【0012】又、光源101は電極やリード線などの遮
光部101bを有しており、その遮光部101bの陰に
よって照明光の中心部が暗く中抜け状態になり、照明光
の照度分布に不均一が生じる。この問題を解決するため
に発光部分101aを放物面鏡102の焦点位置より被
照明部よりに配すると、照明光の中抜けはなくなるが、
中心部を照らす光は光軸に平行でなく、又逆に、中心部
に光が集まりすぎて中心部と周辺部との差が大きくなる
という欠点がある。これは被照明部が光源101及び反
射鏡に近ければ近いほど顕著である。
【0013】上述したような欠点を持つ照明装置を使用
した投影型画像表示装置のうち、特に投影型液晶表示装
置では、液晶は視角依存性が高いので、照明光の平行度
の影響が大きい。更に、照度分布の不均一によって生じ
る温度分布の不均一に起因して、液晶の特性のばらつき
が発生し、投影画像が不均一になる。
【0014】又、カラーフィルターを形成した投影型液
晶表示装置においては、カラーフィルターの面で光を吸
収し、カラーフィルターを設けた基板の温度が急速に上
昇する。しかも照明光に照度分布の不均一があるため、
その温度上昇が不均一になり、カラーフィルターを形成
した基板の表面に温度分布の不均一が発生する。その結
果、基板内に温度勾配による非等方的な応力が発生し、
この応力に起因する光学的異方性、いわゆる光弾性が生
じる。偏光を利用するタイプの液晶表示素子104で
は、光弾性の影響を受けて複屈折によるリタデーション
が変化するため部分的なコントラストの低下が起こり、
表示品位に悪影響を与える。
【0015】カラーフィルターは強い光に常時さらされ
ているので時間と共に退色を起こす。退色の程度はカラ
ーフィルターに当たる光の強さに依存するので、照明光
の照度分布が不均一であると退色も場所によって不均一
になり色ムラの発生を助長することになる。
【0016】マイクロレンズアレイ付き液晶表示素子を
使用する投影型表示装置の場合にも照明装置の欠点によ
る不利益が生じる。マイクロレンズは入射する光の平行
度が悪いと、集光効率が低い。従って、照明光の平行度
が悪い画面の中心部では、画面周辺部に比べて、マイク
ロレンズを透過した光が画素開口部に集まりにくい。そ
れを補うために画面中心部に照明光を余分に集中させる
ので、照度分布の不均一による光弾性の発生を余計に促
進し、表示品位を損なう結果となる。
【0017】カラーフィルター及びマイクロレンズアレ
イを備えた表示装置の場合は、各々を備えた場合の欠点
が重なり、投影画像の不均一に加えて色ムラが生じ、表
示品位が著しく低下する。
【0018】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、平行度がよく照度分布が
均一である照明光を得ることが出来る照明装置、及び、
光弾性によるコントラストの不均一を低減し、色ムラの
発生を抑えた、均一で明るく画像品位の高い画面を実現
できる投影型画像表示装置を提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の照明装置は、光
源と、該光源からの光を受けて光軸方向に沿って反射さ
せる、該光軸を回転軸とする回転体である反射鏡と、該
反射鏡から反射される側であって、該反射鏡の光軸上に
中心軸が位置された補正レンズとを備え、該補正レンズ
がそのレンズ面の中心軸周辺をくぼませ、且つ、該中心
軸上に尖点を有する状態、又は、該中心軸上に尖点を有
し、且つ、尖点の周りに輪帯状の切られた状態に形成さ
れており、そのことにより上記目的が達成される。
【0020】本発明の投影型画像表示装置は、照明装置
と、該照明装置からの光を受けて画像を形成する表示素
子とを備えた投影型画像表示装置において、該照明装置
が、光源と、該光源からの光を受けて光軸方向に沿って
反射させる、該光軸を回転軸とする回転体である反射鏡
と、該反射鏡から反射される側であって、該反射鏡の光
軸上に中心軸が位置された補正レンズとを備え、該補正
レンズがそのレンズ面の中心軸周辺をくぼませ、且つ、
該中心軸上に尖点を有する状態、又は、該中心軸上に尖
点を有し、且つ、尖点の周りに輪帯状の切られた状態に
形成されている照明装置であり、そのことにより上記目
的が達成される。
【0021】又、前記表示素子がマイクロレンズアレイ
を備えた液晶表示素子であってもよい。
【0022】前記表示素子がカラーフィルターを備えた
液晶表示素子であってもよい。
【0023】前記表示素子がマイクロレンズアレイ及び
カラーフィルターを備えた液晶表示素子であってもよ
い。
【0024】
【作用】本発明の照明装置に備えた補正レンズの形状
は、反射鏡による反射光のうち照明装置の光軸と平行で
ない光を屈折させて光軸と平行光とするように、スネル
の法則に基づいて設計されている。従って、照明装置か
らの照明光は平行度がよい。又、照明光の中抜けがなく
なるように、光源と反射鏡の位置関係を調節しても、位
置をずらしたことにより生じる平行度の悪い光を補正レ
ンズにより平行にするので、平行度を落とさずに照明光
の照度の不均一も改善する。
【0025】投影型画像表示装置に、平行度がよく照度
が均一である照明光を使用すれば、マイクロレンズアレ
イの働きを十分に発揮でき、照度が不均一であるために
生じる光弾性を低減し、且つカラーフィルターにおける
退色の不均一が解消できるので色ムラが抑制される。
【0026】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。
【0027】(第1実施例)図1に本実施例の照明装置
の構成図を示す。この照明装置は、光源1が放物面鏡2
の中心部にある円状の開口部2aに差し込まれており、
放物面鏡2から反射される側に補正レンズ3が設けられ
ている。放物面鏡2の回転軸及び補正レンズ3の中心軸
は光軸9に一致している。被照明部8は補正レンズ3を
挟んで光源1とは反対側に配する。
【0028】光源1はキセノンランプやメタルハライド
ランプなどの放電ランプからなり、アーク1aの間の線
状の部分全体が発光し、電極やリード線などの遮光部1
bを有している。アーク1aは光軸9と一致するように
差し込まれており、且つ、放物面鏡2の焦点にアーク1
a間の発光部分が存在するように配されている。本実施
例では、光源1としてアーク1aの長さが3mmのメタ
ルハライドランプを使用する。
【0029】放物面鏡2は光軸9を回転軸とする回転体
であり、内面が鏡面で、中心部に光源1を差し込むため
の円状の開口部2a及び照明光を出す側の開口部2bを
有する。本実施例では、放物面鏡2として焦点距離が1
3mm、開口部2aの直径が18mm、開口部2bの直
径が110mmのものを使用する。
【0030】補正レンズ3はアクリル製で入射光を平行
光にするためのものである。光源1側のレンズ面3aは
中心部に向かってくぼんだ形状になっており、被照明部
8側のレンズ面3bは平面である。補正レンズ3は放物
面鏡2の開口部2aから112mmの距離の位置に配す
る。補正レンズ3から被照明部8までの距離は30mm
である。
【0031】この照明装置においては、光源1からの光
は放物面鏡2により反射され、補正レンズ3を通過して
平行光にされて被照明部8に入射する。
【0032】上述のような働きをする本実施例の補正レ
ンズ3のレンズ面3aの形状の設定方法を図2に基づい
て説明する。
【0033】図2は補正レンズ3のレンズ面3a上の点
Aに、光軸9に対して角度αを有する光が入射し、光軸
9と平行に屈折する様子を示す模式図である。図2は点
Aを含む子午面であり、光線の屈折はこの子午面内で起
こる。ここで、レンズ面3aへの入射角をθi、屈折角
をθrとしている。レンズ面3a表面付近の外部媒質の
屈折率をn1、補正レンズ3の屈折率をn2とするとスネ
ルの法則から以下の関係が成り立つ。
【0034】
【数1】
【0035】点Aにおいてレンズ面3aの法線が点Aを
通り光軸9に平行な線に対してなす角(以下傾きと呼
ぶ)をθとすると、図2から分かるように、θi=θ+
α、θr=θの関係が成り立つので、数1に代入して、
【0036】
【数2】
【0037】の関係式が得られる。よって、
【0038】
【数3】
【0039】となる。従って、、レンズ面3a上の各々
の点における入射光の角度から、数3を満たすようにレ
ンズ面3aの傾きθを定めれば、屈折光を光軸9に対し
て平行とすることが出来る。
【0040】例えば、補正レンズ3の中心におけるレン
ズ面3aの傾きθの設定方法について述べる。ここで、
放物面鏡2により反射されて補正レンズ3の中心に到達
する光線のうち、光軸9となす角αが一番小さい、即ち
一番平行度のよい光線を考える。
【0041】この場合に一番平行度がよいと考えられる
のは図1中の光線11である。この光線11は放物面鏡
2の開口部2aにおける周辺の鏡面により反射されたも
のである。遮光部1bが有るので、放物面鏡2により反
射されるのではなく光源1から直接に補正レンズ3の中
心に到達する光線は存在しない。このとき光線11と光
軸9とのなす角αは開口部2aの大きさと放物面鏡2と
補正レンズ3との配置から以下のように求められる。
【0042】
【数4】
【0043】この値を数3に当てはめて傾きθを求め
る。この角αは光源1の電極やリード線などの遮光部1
bの形状により更に大きくなったり、又は小さくなった
りするので、レンズ面3aの傾きθもそれに応じて大き
く又は小さくなる。
【0044】尚、ここでは、一番平行度のよい光線に基
づいてレンズ面3aの傾きθを設定したが、傾きθの設
定方法はこの例に限られず、レンズ面3a上の各点に到
達する光線の角度分布から適宜基準とする光線を選択し
て、数3からその点における傾きθを定めても構わな
い。
【0045】この傾きθの大きさは、上述した設定方法
からも分かるように、光源1及び放物面鏡2に対する補
正レンズ3の位置関係に依存する。これは放物面鏡2に
よって反射された光源1からの光線と光軸9とのなす角
αが、光源1及び放物面鏡2に対する補正レンズ3の位
置関係により異なるからである。
【0046】上述のようにして傾きθを設定すると、補
正レンズ3は光軸9を回転軸とする回転体で、傾きθは
補正レンズ3の周辺部では零に近く中心部に向かう程大
きくなる。即ち、レンズ面3aは中心部にくぼんだ尖点
をもち、周辺部ではほぼ平面状になる。なぜなら、中心
部に関しては放物面鏡2による反射光がレンズ面3aの
中心に収束気味に入射するからであり、周辺部に関して
はレンズ面3aの中心から離れるにしたがって、光源1
の発光部分のうち放物面鏡2の焦点の位置から発せられ
た光がレンズ面3aに届くようになり、補正レンズ3に
入射するときには光軸9に平行なので補正する必要がな
いからである。
【0047】本実施例では、補正レンズ3の周辺部では
縁に向かって補正レンズ3の厚みを薄くし、補正レンズ
3の周辺部ではちょうど凸レンズの働きをもたせること
で、光軸9から離れて広がる発散気味の光も被照明部8
に入射させて照明光の利用効率を上げている。
【0048】本実施例では補正レンズ3の材料として屈
折率が1・49のアクリルを用いたが、ガラスを用いて
も構わない。補正レンズ3の材料としては成型のしやす
い透明樹脂が扱い易いが、光源1の種類や光源1から補
正レンズ3迄の距離によっては発熱により補正レンズ3
が溶け出すことも考えられるので耐熱性に富んだ材料を
選ぶ方がよい。又、同時に、光源1と補正レンズ3の間
に熱線カットフィルターを設けることが望ましい。
【0049】本実施例では補正レンズ3の厚みの差は3
mm以下であったので、レンズ面3aを連続した面に形
成したが、補正レンズ3の厚みの差が大きくなる場合等
には、レンズ面3aを図3に示す様に段差をつけた面に
して、連続した面と同等の屈折力を持つフレネルレンズ
にしてもよい。又、補正レンズ3の光源1側のレンズ面
3aを平面にして、被照明部8側のレンズ面3bの形状
を上述した方法と同様にしてスネルの法則に基づいて設
定してもよい。
【0050】被照明部8の面積が大きいときは放物面鏡
2の焦点距離を大きくしてゆるやかなカーブをもたせる
とよい。光源1が放物面鏡3の開口部2bからはみ出さ
ないときは、補正レンズ3を放物面鏡2の開口部2bに
固定してもよい。何れの場合も補正レンズ3のレンズ面
3aの傾きθは上述した設定方法にしたがって設計す
る。又、被照明部8は、図1に示す様に補正レンズ3か
ら距離をおかずに、隣接して配しても構わない。
【0051】以上のような構成により、照明光の平行度
を全体にわたって改善することが出来る。又、本実施例
の照明装置は補正レンズ3を備えているので、光源1の
発光部分の位置を微調整して放物面鏡2の焦点よりも補
正レンズ3よりにすることによって、照明光の中抜けを
なくしても、従来と違い、被照明部8の中心でも平行度
のよい光が得られる。更に、補正レンズ3による光の屈
折により被照明部8の中心への光の集光が緩和され、照
度分布の不均一も低減することが出来る。
【0052】この様な構成を採用することで、照明装置
の小型化も実現できる。図1から補正レンズ3を取り除
いた従来の光学系に於て、被照明部8の中心に平行度1
°以内の照明光を必要とする場合は、先に述べた数4を
利用して放物面鏡2の開口部2aから被照明部8までの
距離は以下のようになる。
【0053】
【数5】
【0054】一方、本実施例では、補正レンズ3によっ
て照明光の平行度をほぼ0°に改善しているのみなら
ず、被照明部8を補正レンズ3に隣接して配することが
可能であるので、数5よりも短い距離で実現できる。
【0055】本実施例では反射鏡として放物面鏡2を用
いたが、光軸9を回転軸とする回転体である反射鏡であ
れば球面及び楕円反射体等の非球面のものでもよい。
【0056】この場合は、先ず、使用する反射鏡の形
状、光源1の位置及び光源1の発光強度の角度分布から
電子計算機による光線追跡シミュレーションを行い、補
正レンズ3のレンズ面3aへの光線の入射角度分布を求
める。次に、照明光の平行度を改善するように、上述し
た方法により、求めた光線の入射角度分布に基づいてレ
ンズ面3aの傾きθを設計する。
【0057】何れの形状を有する反射鏡においても、本
実施例のようにリード線などの遮光部1bを光軸9上に
配置した場合は、補正レンズ3は必ずレンズ面3aの中
心にくぼんだ尖点を有する形状となる。又、放物面鏡を
用いた場合と同様の効果が得られる。
【0058】(第2実施例)図4に本実施例の投影型画
像表示装置の模式図を示す。この投影型画像表示装置
は、照明装置として図1に示す光源1、放物面鏡2及び
補正レンズ3を有する照明装置を用い、被照明部8とし
て液晶表示素子4が配され、液晶表示素子4を挟んで補
正レンズ3とは反対側にコンデンサーレンズ5、投影レ
ンズ6及びスクリーン7が液晶表示素子4側からこの順
に形成されている。
【0059】上記構造を有する画像表示装置において
は、光源1からの光は放物面鏡2により反射され、補正
レンズ3によって平行光となされた後、液晶表示素子4
に入射する。その後、液晶表示素子4で画像が形成さ
れ、その画像がコンデンサーレンズ5及び投影レンズ6
を通過してスクリーン7に投影される。
【0060】本実施例においては、液晶表示素子4に入
射する照明光の平行度がよく照度不均一が少ないので、
明るく且つ均一性の優れた投影画像を得ることが出来
る。
【0061】図4の投影型画像表示装置に於て、液晶表
示素子4として、図5に示すように液晶表示素子4aの
各々の画素に対応するようにマイクロレンズアレイ4b
を付加したもの、図6に示すように液晶表示素子4aの
各々の画素に対応するようにカラーフィルター4cを付
加したもの、又は、図7に示すように液晶表示素子4a
の各々の画素に対応するようにマイクロレンズアレイ4
b及びカラーフィルター4cを付加したものを用いても
有効である。
【0062】既に述べたように、図5に示すマイクロレ
ンズアレイ4bを備えた液晶表示素子4aの場合は、照
明光の平行度が良いことが重要である。本発明では照明
光の平行度が改善されているので、マイクロレンズアレ
イ4bによって集光された光が正しく液晶表示素子4a
の画素の開口部に入射する。特に、画面の中央部におい
ては従来よりもマイクロレンズアレイ4bを付加したこ
とによる実効開口率向上の効果があがる。
【0063】図6に示すカラーフィルター4cを備えた
液晶表示素子4aの場合は、照明光の照度分布が均一で
あること重要である。本発明では照明光の中抜けをなく
し照度分布の不均一を解消しているので、照明光の照度
不均一に起因する光弾性の発生及びカラーフィルター4
cが不均一に退色するためにおこる画像の色ムラ現象が
抑えられる。
【0064】図7に示すマイクロレンズアレイ4b及び
カラーフィルター4cを備えた液晶表示素子4aの場合
は、マイクロレンズアレイ4bの働きによる明るい画面
を得ると同時に、光弾性によるコントラストの不均一が
抑えられ且つ色ムラの無い画質のよい投影画像を得るこ
とが出来る。
【0065】又、本実施例においても、照明装置に於け
る補正レンズ3のレンズ面3aを図3に示すように段差
をつけたフレネルレンズにしても、同様の効果を得るこ
とが出来る。
【0066】本発明の投影型画像表示装置は上記実施例
に限定されることはなく、平行光を要する投影型画像表
示装置であれば、照明装置として上述のような構成を用
いることで同様の効果を得ることが出来る。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の照明装置によれば、従来より小型で、かつ、平行度が
よく照度分布が均一である照明光を得ることが出来る。
【0068】又、本発明の投影型画像表示装置によれ
ば、光弾性によるコントラストの不均一を低減し、色ム
ラの発生を抑えた、均一で明るく画像品位の高い画面を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の照明装置の構成図である。
【図2】図1の補正レンズによる光線の屈折の様子を示
す模式図である。
【図3】補正レンズの一例の断面図である。
【図4】第2実施例の投影型画像表示装置の構成図であ
る。
【図5】マイクロレンズアレイを備えた液晶表示素子の
模式図である。
【図6】カラーフィルターを備えた液晶表示素子の模式
図である。
【図7】マイクロレンズアレイ及びカラーフィルターを
備えた液晶表示素子の模式図である。
【図8】従来の投影型画像表示装置の構成図である。
【符号の説明】
1 光源 1a アーク 1b 遮光部 2 放物面鏡 2a、2b 放物面鏡の開口部 3 補正レンズ 3a、3b 補正レンズのレンズ面 4、4a 液晶表示素子 4b マイクロレンズアレイ 4c カラーフィルター 5 コンデンサーレンズ 6 投影レンズ 7 スクリーン 8 被照明部 9 光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源からの光を受けて光軸方
    向に沿って反射させる、該光軸を回転軸とする回転体で
    ある反射鏡と、該反射鏡から反射される側であって、該
    反射鏡の光軸上に中心軸が位置された補正レンズとを備
    え、 該補正レンズがそのレンズ面の中心軸周辺をくぼませ、
    且つ、該中心軸上に尖点を有する状態、又は、該中心軸
    上に尖点を有し、且つ、尖点の周りに輪帯状の切られた
    状態に形成されている照明装置。
  2. 【請求項2】 照明装置と、該照明装置からの光を受け
    て画像を形成する表示素子とを備えた投影型画像表示装
    置において、 該照明装置が、光源と、該光源からの光を受けて光軸方
    向に沿って反射させる、該光軸を回転軸とする回転体で
    ある反射鏡と、該反射鏡から反射される側であって、該
    反射鏡の光軸上に中心軸が位置された補正レンズとを備
    え、 該補正レンズがそのレンズ面の中心軸周辺をくぼませ、
    且つ、該中心軸上に尖点を有する状態、又は、該中心軸
    上に尖点を有し、且つ、尖点の周りに輪帯状の切られた
    状態に形成されている照明装置である投影型画像表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記表示素子がマイクロレンズアレイを
    備えた液晶表示素子である請求項2に記載の投影型画像
    表示装置。
  4. 【請求項4】 前記表示素子がカラーフィルターを備え
    た液晶表示素子である請求項2に記載の投影型画像表示
    装置。
  5. 【請求項5】 前記表示素子がマイクロレンズアレイ及
    びカラーフィルターを備えた液晶表示素子である請求項
    2に記載の投影型画像表示装置。
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