JPH0636157B2 - 帯域分割型ボコ−ダ - Google Patents

帯域分割型ボコ−ダ

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JPH0636157B2
JPH0636157B2 JP61122688A JP12268886A JPH0636157B2 JP H0636157 B2 JPH0636157 B2 JP H0636157B2 JP 61122688 A JP61122688 A JP 61122688A JP 12268886 A JP12268886 A JP 12268886A JP H0636157 B2 JPH0636157 B2 JP H0636157B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は帯域分割型ボコーダに関し、特に決定精度の改
善を図った零点を帯域分割点とする線形予測分析形式の
帯域分割型ボコーダに関する。
〔従来の技術〕
線形予測分析(Linear Prediction Coding,(以下LP
C分析と略称する)手法を利用するLPCボコーダの基
本的欠点、すなわち、特に第1フォルマントに関して起
り易いフォルマント帯域幅の過小評価や、第1フォルマ
ントに比して第3フォルマントの近似性が悪いといった
欠点を改善するため、特定の周波数領域での極の集中を
排除すべく入力音声信号を複数のサブバンドに分割して
LPC分析を行なう帯域分割型ボコーダはよく知られて
おり、その効果および問題点も明らかにされている。
問題点の一つとして、帯域分割点でのスペクトル不連続
性があり、その緩和策として、帯域分割点を零点に一致
させる方法が提案され、これに関しては特開昭59−5
297,帯域分割型ボコーダ等に詳述されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した従来のこの種の帯域分割型ボコーダは、その零
点推定において多少ともピッチスペクトル構造による影
響を受け、必ずしも正確な推定が行なわれておらず、従
って折角導入した零点を介しての帯域分割効果も十分に
発揮されていない。また、零点推定の具体的方法も明確
にされてないという欠点がある。
本発明の目的は上述した欠点を除去し、入力音声信号か
らピッチスペクトル構造を除去したうえ、スペクトルの
零点を正確に推定する手段を備えて推定する零点を帯域
分割点とするという手段を備えることにより、著しく帯
域分割効果を改善した帯域分割型ボコーダを提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の帯域分割型ボコーダは、線形予測分析形式によ
る帯域分割ボコーダであって、入力音声信号に関するケ
プストラム情報を分析フレームごとに分析し抽出するケ
プストラム分析手段と、前記入力音声信号から分析フレ
ームごとにピッチ情報を抽出するピッチ抽出手段と、前
記ピッチ情報の含む周期情報にもとづいてリフタを設定
し前記ケプストラム情報を前記リフタに通して前記ピッ
チ情報を除去した前記入力音声信号のスペクトル包絡を
求めるスペクトル包絡算出手段と、前記スペクトル包絡
算出手段で求めた前記スペクトル包絡の含む零点を推定
する零点推定手段と、前記スペクトル包絡算出手段で求
めた前記スペクトル包絡の含む極点を推定する極推定手
段と、前記零推定手段と前記極推定手段とによって推定
した前記零点と前記極点とにもとづいて前記スペクトル
包絡の零点を総合的に評価し前記スペクトル包絡をあら
かじめ設定した分割数の帯域に分割すべき零点の周波数
を決定してこれを分割周波数として出力する分割周波数
決定手段とを備える。
〔実施例〕
次に図面を参照して本発明を詳細に説明する。第1図は
本発明の一実施例を示すブロック図である。第1図に示
すブロック図は分析側1と、伝送路2を介して送,受信
する合成側3とから構成される。分析側1はA/Dコン
バータ11,ケプストラム分析器12,リフタ13,ピ
ッチ抽出器14,符号化・多重化器15,スペクトル算
出器16,零推定部17,極推定部18,自己相関算出
器19,分割周波数決定器20,帯域分割LPC分析器
21等を備えて構成される。また合成側3は、復号化・
多重分離器31,電力スペクトル算出器32,予測残差
電力算出器33,ピッチパルス列発生器34,切替器3
5,自己相関算出器36,LPC分析器37,雑音発生
器38,可変利得増幅器39,LPC合成フィルタ4
0,D/Aコンバータ41等を備えて構成される。
入力音声信号はA/Dコンバータ11に入力するとLP
F(Low Pass Filter)で3.4kHzを高域遮断周波数と
するフィルタリングを受けたのち8kHzのサンプリング
周波数で標本化され、さらに所定のビット数12ビット
で量子化される。この量子化音声信号は30mSEC,
240サンプルずつが窓時間分として内部メモリに格納
され、所定の窓関数,ハミング関数の乗算を受けて切出
される窓処理を10mSECの周期で次々にかけられ、
その出力がケプストラム分析器12に供給される。この
窓処理の実行周期10mSECが分析フレーム周期とな
る。
ケプストラム分析器12は、こうして入力する分析フレ
ームごとの量子化音声信号のケプストラムを次のように
して分析,算出する。
ケプストラムは、波形の短時間振幅スペクトル|X
(ω)|の対数の逆フーリエ変換として定義され、入力
音声信号のスペクトル包絡と、微細構造すなわち音源情
報を近似的に分離して抽出できる特徴を有する手法であ
ることはよく知られている。ここでωは角周波数を示
す。
いまx(t)を入力入力音声信号(有声音)とし、g(t)を
音源,h(t)を声道フィルタのインパルス応答とすると
次の(1)式が成立する。ここにtは時間を示す。
(1)式においてX(ω),G(ω)およびH(ω)はそ
れぞれx(t),g(t)およびh(t)のフーリエ変換であ
る。
g(t)が周期性を有する場合には|X(ω)|はその周
期の逆数の周波数ごとにあらわれる線スペクトルとな
り、周波数軸上で見た場合等間隔の鋭いピークとして表
現される。この|X(ω)|の対数をとると次の(2)式
のようになる。
log|X(ω)|=log|G(ω)|+log|H(ω)|
……(2) (2)式についてωを変数として逆フーリエ変換したもの
がケプストラムであり、iog|X(ω)|の逆フーリエ
変換によるケプストラムがlog|G(ω)|とlog|H
(ω)|の逆フーリエ変換の和として表現される。
こうして、スペクトルの対数の逆変換を介して得られる
ケプストラムは時間領域データでケフレンシーと呼ばれ
る。第1図の実施例ではこれらフーリエ変換,逆フーリ
エ変換が離散的データ処理にもとづいて実施される。
さて、第(2)式において、右辺の第1項はスペクトルの
微細構造を示し、第2項はスペクトル包絡を示すもので
ある。従って、これら2つを逆フーリエ変換したものに
は大きな差異があらわれ、前者は高ケフレンシー部のピ
ークとなり、後者は低ケフレンシー部に集中するものと
なる。このような高ケフレンシー部のピークを分析する
ことによって音源g(t)の基本周期が求まり、また、低
ケフレンシー部のフーリエ変換からは対数スペクトル包
絡、さらにこれを指数変換すればスペクトル包絡が得ら
れることとなる。高ケフレンシー部だけをケプストラム
から分離し低ケフレンシーをとり出す処理がリフタ(li
fter)によって行なわれる。
第1図の実施例で、ケプストラム分析器12は分析フレ
ームごとの量子化音声信号のケプストラムを算出し、こ
れをリフタ13とピッチ抽出器14とに供給する。
リフタ13は、後述のピッチ抽出器14より供給される
ピッチ周期情報に基づいて設定されるリフタによってピ
ッチ成分を除去し、スペクトル算出器16に供給する。
スペクトル算出器16は、入力に対する離散的フーリエ
変換,引続いて指数変換を行なって入力音声信号のスペ
クトル包絡を得てこれを零推定部17,極推定部18お
よび自己相関算出器19に供給する。スペクトル算出器
16からこうして得られるスペクトル包絡は入力音声信
号からピッチスペクトル構造を除去したスペクトル包絡
成分である。
ピッチ抽出器14は、ケプストラム分析器12から受け
るケプストラムにもとづいてピッチ情報とV(音声),
UV(無声)に関する情報をそれぞれ公知の技術で検索
し、これらを符号化・多重化器15に供給する。更にピ
ッチ抽出器15はピッチ周期情報を前述のようにリフタ
13へ供給する。
さて、スペクトル算出器16から出力されるスペクトル
包絡は入力音声信号に関するピッチの影響を排除したス
ペクトル包絡であることは前述したとおりである。従っ
て、これは分析フレームごとに異る個数,帯域幅の極と
零点とを有する。
翻って考察すると、特に零点を帯域分割点として帯域分
割点におけるスペクトルの不連続性を緩和しようとする
帯域分割型ボコーダの問題点も、この零点推定の正確な
処理の困難性に尽きると言える。
そこで本実施例では、この問題性の根本的打開を零推定
部17,極推定部18および分割周波数決定器20によ
って次のようにして実施している。
なお、本実施例では分割帯域数は2チャンネルとしてい
るが、これは現在,分割効果と処理内容の増大とのトレ
ードオフその他運用実績等にもとづき通常最も効率的と
考えられている個数を設定しているだけであり、ボコー
ダの運用目的等を勘案しこの個数は適宜変更しても勿論
差支えない。
零推定部17は逆スペクトル算出器171,LPC分析
器172,極算出器173および極検定器174を備え
て構成され、入力するスペクトル包絡の逆スペクトルを
対象としてその極の算出,検定を行なう。つまり、スペ
クトル包絡の逆スペクトル化によって元来零点であるも
のを見掛け上極に変換し、これに公知の極算出手法を適
用して実質的な零点の推定を行なうものである。
逆スペクトル算出器171は、入力した分析フレームご
とのスペクトル包絡の逆スペクトルを算出し、これをL
PC分析器172に供給する。
LPC分析器172は、入力した逆スペクトルを分析フ
レームごとにLPC分析し所定の次数,P次のαパラメ
ータを抽出し極算出器173に供給する。
極算出器173は、入力したP次のαパラメータにもと
づき次のような公知の手法によって極周波数と帯域幅と
を算出する。
すなわち、P次のαパラメータを係数とする次の(3)式
に示す高次方程式を零とする根として得られる共役複素
解として極周波数を算出する。
1+αZ-1+αZ-2+……+αpZ-p=0……(3) (3)式においてZ=ejωであり、また左辺は線形予測
モデルの伝達関数H(Z-1)=1/Ap(Z-1)の右辺の
分母を表わすものであることもよく知られている。
(3)式からは一般に、Pの偶,奇数に対応しP/2個かそれ
以下の数の共役複素根が得られ、これが極周波数を提供
するものであり、共役複素根以外の根があるときはすべ
て実数根となる。
また、こうして得られる極周波数の帯域幅は次に(4)式
で示される。
Bi=−logγi/π・ΔT……(4) (4)式でΔTは標本化周期,γiは(3)式の根を極座標表
現しZi=γiejλiで示したときのベクトルの大き
さであり、λiは極周波数に対応する波長である。
極検定器174は極算出器173の算出結果を受け、音
声資料等にもとづいてあらかじめ設定する検定基準にも
とづいて極を最終決定しその情報を分割周波数決定器2
0に供給する。ただし、こうして検定された極周波数と
帯域幅はいずれも実際は零点を指定するものであること
は前述したとおりである。こうして零推定が実施され
る。
極推定部18は、LPC分析器181,極算出器18
2,極検定器183を備えて構成され、入力する分析フ
レームごとのスペクトル自体に対し零推定部17と同じ
手法によって極周波数と帯域幅を推定しそのデータを分
割周波数20に供給する。
分割周波数決定器20は、こうして供給される零推定と
極推定に関する検定データを分析フレームごとに受け、
音声資料,運用実績等にもとづいてあらかじめ設定した
判定基準との比較により総合的に零点を正確に推定した
うえ2分割点とする分割周波数を決定しそのデータを自
己相関算出器19に供給するとともに符号化・多重化器
15に供給する。
自己相関算出器19は、スペクトル算出器16から受け
るスペクトル包絡を分割周波数で低域(L)および高域
(H)に2分割し、それぞれの帯域での自己相関係数を
所定の時間遅れ範囲にわたって算出しこれを帯域分割L
PC分析器21に供給するとともに遅れ時間零における
自己相関係数をそれぞれの帯域について算出し、これを
平均電力として符号化・多重化器15に供給する。
帯域分割LPC21は、入力するL,H2帯域の自己相
関係数を利用し、公知の手法によってLPC係数として
のKパラメータを2帯域それぞれについて抽出し、これ
を符号化・多重化器15に供給する。
符号化・多重化器15は、上述した各分析処理を介して
供給されるピッチ,V/UV,分割周波数,平均電力,
LPC係数に関する各種データを所定の形式で符号化し
たうえこれらを適宜組合せて多重化し伝送路2を介して
合成側3に伝送する。
合成側3では、復号化・多重分離器31によって受信信
号の多重化分離復号化を行ない、LPC係数データは電
力スペクトル算出器32に、平均電力データは電力スペ
クトル算出器32と予測残差電力算出器33に、分割周
波数データは電力スペクトル算出器32に、ピッチデー
タはピッチパルス発生器34に、またV/UVデータは
切替器35にそれぞれ供給される。
電力スペクトル算出器32は、LPC係数として入力し
たKパラメータを利用し次の(5)式にもとづく正規化予
測残差電力Uを低,高両帯域について算出する。
(5)式においてPは分析次数KはKパラメータを示す。
電力算出器はこの正規化予測残差電力と平均電力を利用
し低,高両帯域に関する予測残差電力Paを得る。電力
スペクトルP(ω)は、予測残差電力と、LPC係数の
Kパラメータから容易に誘導しうるαパラメータとを利
用し次の(6)式から求めることができる。
(6)式において、 またωは角周波数,Pはαパラメータの次数である。
この2帯域電力スペクトルは次に自己相算出器36に提
供され離散的逆フーリエ変換等を受け全周波帯域に対応
する自己相関係数列としてLPC分析器37に供給され
る。
LPC分析器37は、入力した自己相関係数列を利用し
て所定の次数のLPC係数を抽出しこれを全極型ディジ
タルフィルタとして構成するLPC合成フィルタ40の
フィルタ係数として出力する。
一方、LPC分析器37はLPC係数抽出に付随して得
られる正規化予測残差電力を予測残差電力算出器33に
供給する。
予測残差電力算出器33にはまた、分析フレームごとの
電力データが供給され、予測残差電力算出器33はこの
2入力にもとづいて予測残差電力を分析フレームごと可
変利得増幅器39に出力しその利得を予測残差電力に対
応しつつ変化せしめる。
ピッチデータはピッチパルス列発生器34に供給され、
ピッチデータに対応する周期のピッチパルス列を発生す
る。
また、残音発生器38は、白色雑音を発生し、なお、分
割周波数は、この低,高両帯域に関する予測残差電力算
出の際の境界周波数情報として提供され両帯域の連続性
の保持に利用される。
この低,高両帯域の電力スペクトルは次に自己相関算出
器36に供給されて逆フーリエ変換を受け、全周波数帯
域に対応した自己相関係数を抽出されLPC分析器37
に提供される。
LPC分析器37は、全周波数帯域の自己相関係数を利
用して所定の次数のKパラメータをLPC係数として分
析フレームごとに抽出し、これを全極型ディジタルフィ
ルタとして構成するLPC合成フィルタ40のフィルタ
係数として利用する。
LPC分析器37はまた、(5)式にもとづいて正規化予
測残差を算出しこれを予測残差電力算出器33に供給す
る。
予測残差電力算出器33にはまた、低域と高域の平均電
力も供給される。この平均電力は加算されて全周波数帯
域の平均電力に変換され、これと正規化予測残差電力と
によって予測残差電力が分析フレームごとに算出され可
変利得増幅器39に提供され、その利得を分析フレーム
ごとの予測残差電力すなわち音源振幅に対応して変化せ
しめる。
さて、ピッチデータはピッチパルス列発生器34に提供
されてピッチデータに対応する周期のピッチパルス列を
発生せしめる。このピッチパルス列は切替器35に供給
される。
また、切替器35には雑音発生器38の出力する白色雑
音も供給される。
切替器35はさらにV/UVデータを入力し、これがV
すなわち有音を指定するときはピッチパルス列発生器3
4の出力を可変利得増幅器39に出力し、またUVすな
わち無音を指定するときは雑音発生器38の出力を可変
利得増幅器39に出力するように切替える。
可変利得増幅器39はこうしてモデル化された音源情報
を発生しこれをLPC合成フィルタ40の入力として送
出する。
こうして駆動されたLPC合成フィルタ40は、ディジ
タル形式の入力音声信号を再生し、このあとD/Aコン
バータ41でアナログ形式のデータに変換され、さらに
LPFを通して不要の高域周波数を除去した出力音声信
号として送出する。
こうして正確な推定のもとに得られる零点を分割点とす
る帯域分割型ボコーダにより帯域分割点におけるスペク
トルの不連続性を本質的に排除した分析ならびに合成が
可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、入力音声信号から
ピッチスペクトル構造を除去したうえ、又スペクトルの
零点を正確に推定する手段を備えて指定する零点を帯域
分割点とすることにより、著しく帯域分割効果を改善し
うる帯域分割型ボコーダが実現できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のブロック図である。 1……分析側、2……伝送路、3……合成側、11……
A/Dコンバータ、12……ケプストラム分析器、13
……リフタ、14……ピッチ抽出器、15……符号化・
多重化器、16……スペクトル算出器、17……零推定
部、18……極推定部、19……自己相関算出器、20
……分割周波数決定器、21……帯域分割LPC分析
器、31……復号化・多重分離器、32……電力スペク
トル算出器、33……予測残差電力算出器、34……ピ
ッチパルス列発生器、35……切替器、36……自己相
関算出器、37……LPC分析器、38……雑音発生
器、39……可変利得増幅器、40……LPC合成フィ
ルタ、41……D/Aコンバータ、171……逆スペク
トル算出器、172……LPC分析器、173……極算
出器、174……極検定器、181……LPC分析器、
182……極算出器、183……極検定器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線形予測分析形式による帯域分割ボコーダ
    であって、 入力音声信号に関するケプストラム情報を分析フレーム
    ごとに分析し抽出するケプストラム分析手段と、前記入
    力音声信号から分析フレームごとにピッチ情報を抽出す
    るピッチ抽出手段と、前記ピッチ情報の含む周期情報に
    もとづいてリフタを設定し前記ケプストラム情報を前記
    リフタに通して前記ピッチ情報を除去した前記入力音声
    信号のスペクトル包絡を求めるスペクトル包絡算出手段
    と、前記スペクトル包絡算出手段で求めた前記スペクト
    ル包絡の含む零点を推定する零点推定手段と、前記スペ
    クトル包絡算出手段で求めた前記スペクトル包絡の含む
    極点を推定する極推定手段と、前記零推定手段と前記極
    推定手段とによって推定した前記零点と前記極点にもと
    づいて前記スペクトル包絡の零点を総合的に評価し前記
    スペクトル包絡をあらかじめ設定した分割数の帯域に分
    割すべき零点の周波数を決定してこれを分割周波数とし
    て出力する分割周波数決定手段とを備えることを特徴と
    する帯域分割ボコーダ。
  2. 【請求項2】前記零点推定手段が、前記スペクトル包絡
    算出手段で求めたスペクトル包絡の逆スペクトルを対象
    としてLPC分析を行なって得られる前記スペクトル包
    絡の極として前記スペクトル包絡の含む零点を推定する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の帯域
    分割ボコーダ。
  3. 【請求項3】前記極推定手段が、前記スペクトル包絡算
    出手段で求めたスペクトル包絡のスペクトルを対象とし
    てLPC分析を行なって得られる前記スペクトル包絡の
    極として前記スペクトル包絡をの含む極点を推定するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第(1)項または第
    (2)項記載の帯域分割ボコーダ。
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