JPH0736484A - 音響信号符号化装置 - Google Patents

音響信号符号化装置

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JPH0736484A
JPH0736484A JP5180380A JP18038093A JPH0736484A JP H0736484 A JPH0736484 A JP H0736484A JP 5180380 A JP5180380 A JP 5180380A JP 18038093 A JP18038093 A JP 18038093A JP H0736484 A JPH0736484 A JP H0736484A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音響信号を圧縮符号化する装置において、符
号化によって生じる量子化ノイズを、聴覚マスキング特
性を利用して聞こえにくくすることで、音声品質を向上
する、高圧縮で処理量の少ない音響信号符号化装置を提
供する。 【構成】 音響信号のパワースペクトルを求めるパワー
スペクトル算出部(111)と、聴覚マスキングスペク
トル特性を求めるマスキング特性算出部(112)と、
音響信号の逆パワースペクトル特性を有する有限インパ
ルス応答フィルタ(107)と、音響信号のパワースペ
クトル特性を聴覚マスキングスペクトル特性で除したス
ペクトル特性を有する全極形無限インパルス応答フィル
タ(104,109)を備えており、有限インパルス応
答フィルタと全極形無限インパルス応答フィルタで聴覚
的重み付け処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオ信号や音声
信号を圧縮符号化して通信または蓄積する音響信号符号
化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】第1の従来技術として、音声信号を圧縮
符号化する際に、符号化で生じる量子化ノイズを、聴覚
マスキング特性を利用して、スペクトルシェイピングす
る技術がある。その一例としては、"A New Model of LP
C Excitation for Producing Natural-Sounding Speech
at Low Bit Rates", B.S.Atal and J. R. Remde,IEEEI
nt. Conf.on Acoustics, Speech and Signal Processin
g, pp.614-617,1982、が知られている。
【0003】これは音声信号を線形予測分析して得られ
る線形予測係数を用いて、数1で表される伝達特性を持
つフィルタで、量子化誤差波形をフィルタリングし、そ
のフィルタリングされた誤差波形のエネルギーを最小化
するように符号化処理を行う手法である。
【0004】
【数1】
【0005】上記式(1)において、ak はk次の線形
予測係数、pは予測次数、β,γは0≦γ≦β≦1の定
数をそれぞれ表す。
【0006】この聴覚的重み付けフィルタを用いた音声
符号化方式である、符号帳励振線形予測符号化(Code-Ex
cited Linear Predictive Coding.以後CELPと記
す)は、例えば、“Code-Excited Linear Prediction
(CELP):High-Quality Speech atVery Low Bit Rates",
M.R.Schroeder and B.S.Atal,IEEE Int.Conf.on Acoust
ics,Speech and Signal Processing,pp.937-940,1985に
示されている。図4はその構成を示すブロック図であ
る。
【0007】図4において、1/A(z)は、式(2)
で表される音声の線形予測合成フィルタである。
【0008】
【数2】
【0009】上記式(1)においてγ=0.8,β=1
に設定して、上記式(2)で表される音声の線形予測合
成フィルタとこの聴覚的重み付けフィルタを合成する
と、式(3)のように簡略化される。
【0010】この場合、図4のブロック図は、図5に示
す構成に変更される。
【0011】
【数3】
【0012】上述した従来の技術では聴覚的重み付けフ
ィルタは、聴覚マスキング特性を非常に簡単に近似した
特性で表している。
【0013】第2の従来技術として、オーディオ信号の
圧縮符号化で用いられている技術がある。この方式は、
第1の従来技術より積極的に聴覚マスキング特性を利用
している。
【0014】図6に、MPEGで用いられている音響信
号の符号化部の動作シーケンスを示す。その一例は、
「音響信号の高能率符号化−MPEGオーディオ符号化
方式」後藤、日本音響学会誌47巻12号pp.966
−969,1991に示されている。
【0015】図6のフローの右上において、入力信号を
FFTを用いパワースペクトルを求め、パワースペクト
ルの情報等から、聴覚マスキング特性を算出している。
MPEG Layer1,2では、基本的には帯域分割
符号化を用いており、マスキング特性の情報等から、各
帯域毎の符号化ビットを決定している。
【0016】第3の従来技術としては、第1と第2の技
術を融合した技術がある。パワースペクトル情報から聴
覚マスキング特性を求め、その逆特性を持つ聴覚的重み
付けフィルタを用い、量子化誤差波形のエネルギーを最
小化するように符号化処理を行う手法である。その一例
は、"Some Experiments in Perceptual Maskinig ofQua
ntizing Noise in Analysis-By-Synthesis Speech Code
rs",R.Drogo De Iacovo and R.Montagna, EUROSPEECH,p
p.825-828,1991に示されている。
【0017】この方式においては、ヒルベルト変換の技
術を用いて、聴覚マスキング特性のパワースペクトル特
性を持つ、最小位相有限インパルス応答フィルタ(以後
FIRフィルタと記す)を設計し、その逆フィルタを聴
覚的重み付けフィルタとして使用している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1の従来技術における聴覚的重み付けフィルタの特
性は、簡単な近似によって求められているので人間の聴
覚マスキング特性とは異なっており、量子化ノイズを充
分に隠蔽することができないという問題点があった。
【0019】また、上述した第2の従来技術において
は、マスキング特性は、人間の聴覚マスキング特性のモ
デルに従って求めてはいるが、最終的に帯域分割符号化
を用いており、ビット配分等の付加情報も必要で、圧縮
率が充分に低くできないという問題点があった。
【0020】更に、上述した第3の従来技術において
は、上記2つの問題点に対処し、聴覚マスキング特性を
考慮し、聴覚的重み付けフィルタを用いることで、圧縮
率の高い符号化方式が実現できる。しかしながら聴覚的
重み付けフィルタはFIRフィルタで構成されているゆ
え、同一フィルタ次数で振幅周波数特性を近似する観点
からは無限インパルス応答フィルタ(以後IIRフィル
タと記す)より劣るという課題と、第1の従来技術で説
明したような、聴覚的重み付けフィルタと、音声の線形
予測合成フィルタとの合成処理による処理の簡易化が困
難であるという問題点があった。
【0021】本発明の目的は、上述した従来の技術にお
ける問題点に鑑み、量子化ノイズを充分に隠蔽でき、圧
縮率が充分に低くできると共に全体の処理を簡易化でき
る音響信号符号化装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、音響信
号のパワースペクトルを求める手段と、聴覚マスキング
スペクトル特性を求める手段と、音響信号の逆パワース
ペクトル特性を有する第1フィルタリング手段と、音響
信号のパワースペクトル特性を聴覚マスキングスペクト
ル特性で除したスペクトル特性を有する第2フィルタリ
ング手段とを備えており、第1フィルタリング手段及び
第2フィルタリング手段により聴覚的重み付け処理を行
う音響信号符号化装置によって達成される。
【0023】本発明の音響信号符号化装置は、音響信号
のパワースペクトルから自己相関系列を求める逆フーリ
エ変換手段と、自己相関系列から第2フィルタリング手
段の係数を算出する手段を備えるように構成されてもよ
い。
【0024】本発明の音響信号符号化装置は、対数パワ
ースペクトルを求める手段と、対数パワースペクトルか
ら逆フーリエ変換によってケプストラムを求める手段
と、ケプストラムから第2フィルタリング手段の係数を
算出する手段とを備えるように構成されてもよい。
【0025】
【作用】本発明の音響信号符号化装置では、音響信号の
パワースペクトルを求め、聴覚マスキングスペクトル特
性を求め、第1フィルタリング手段は音響信号の逆パワ
ースペクトル特性を有し、第2フィルタリング手段は音
響信号のパワースペクトル特性を聴覚マスキングスペク
トル特性で除したスペクトル特性を有し、第1フィルタ
リング手段及び第2フィルタリング手段により聴覚的重
み付け処理を行う。
【0026】本発明の音響信号符号化装置では、逆フー
リエ変換手段は音響信号のパワースペクトルから自己相
関系列を求め、自己相関系列から第2フィルタリング手
段の係数を算出する。
【0027】本発明の音響信号符号化装置では、対数パ
ワースペクトルを求め、対数パワースペクトルから逆フ
ーリエ変換によってケプストラムを求め、ケプストラム
から第2フィルタリング手段の係数を算出する。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の音響信号符号
化装置の実施例を説明する。
【0029】図1は、本発明の音響信号符号化装置の第
1実施例の構成を示すブロック図であり、CELPシス
テムを用いた例を示す。
【0030】図1の音響信号符号化装置は、音響信号の
入力端子105、入力端子105に接続されており音響
信号を線形予測分析(以後LPC分析と記す)するLP
C分析部110、LPC分析部110に接続されており
LPC分析結果から信号のパワースペクトルP(ω)を
算出するパワースペクトル算出部111、パワースペク
トル算出部111に接続されており信号のパワースペク
トルからマスキング特性M(ω)を算出するマスキング
特性算出部112、パワースペクトル算出部111及び
マスキング特性算出部112に接続されており信号のパ
ワースペクトルをマスキング特性で割算する割算器11
3、割算器113に接続されており割算器113で求ま
ったスペクトル比特性からIIRフィルタ係数を求める
IIRフィルタ係数算出部114、入力端子105及び
LPC分析部110に接続されており入力信号を聴覚的
重み付けするための第1フィルタリング手段であるFI
Rフィルタ107、FIRフィルタ107及びIIRフ
ィルタ係数算出部114に接続されており入力信号を聴
覚的重み付けするための第2フィルタリング手段の一部
であるIIRフィルタ109、CELP音声符号化の励
振符号帳(コードブック)101、コードブック101
に接続されており励振信号を増幅する増幅部102、増
幅部102に接続されておりピッチ成分を合成するピッ
チ成分合成フィルタ103、ピッチ成分合成フィルタ1
03及びIIRフィルタ係数算出部114に接続されて
おり音声スペクトル合成フィルタと聴覚的重み付けフィ
ルタを合成した特性を持つ第2フィルタリング手段の他
の一部であるIIRフィルタ104、IIRフィルタ1
04,109に接続されており聴覚的重み付けされた入
力信号と聴覚的重み付けされた再生信号の差分をとる減
算部106、減算部106に接続されており差分波形の
エネルギーを最小化するように符号化パラメータを設定
するエネルギー最小化部108によって構成されてい
る。
【0031】本実施例では、聴覚的重み付けフィルタの
構成法が上述した図5の従来技術と異なる。以下では聴
覚的重み付けフィルタの構成法に重点をおいて説明す
る。
【0032】入力端子105から入力した信号は、ある
一定の時間長毎に区分化処理される。これをフレームと
呼ぶことにする。1フレームの信号はLPC分析部11
0で線形予測係数が算出される。この線形予測係数は上
記式(1)で示す聴覚的重み付けフィルタの分子項であ
るFIRフィルタ107の係数として設定される(但し
以後、上記式(1)において、β=1とする)。算出さ
れた線形予測係数から振巾伝達特性をパワースペクトル
算出部111で計算する。上記式(2)で表された伝達
特性から下記に示す式(4)でパワースペクトルが算出
される。
【0033】
【数4】
【0034】上記式(4)において、ω=2πFs でF
s はサンプリング周波数である。
【0035】上述の説明では、LPC分析の結果から入
力信号のパワースペクトルを算出したが、入力信号をフ
ーリエ変換して算出してもよい。この場合、LPCスペ
クトルより周波数分解能を高く求められるので、マスキ
ング特性の算出がより精度よく計算できる。
【0036】マスキング特性算出部112は、入力信号
のパワースペクトルから、マスキングスペクトル特性を
算出する。本処理手順の概要は、パワースペクトルを聴
覚の臨界帯域幅毎に分解し、全ての臨界帯域毎に、入力
信号による量子化雑音のマスキング曲線を算出し、信号
帯域全体に渡る最小可聴値及び時間軸でのマスキング等
を考慮してマスキング曲線M(ω)を算出する。マスキ
ング曲線の算出は、種々提案されており、その一例とし
ては"Estimation of Perceptual Entropy Using Noise
Masking Criteria",J.D Johnston,IEEE Int. Conf.on A
coustics, Speech and Signal Processing,pp.2524-252
7,1988がある。
【0037】符号化による量子化ノイズは、このマスキ
ング曲線の形状に従ってシェイピングされるように聴覚
的重み付けフィルタを設計する。即ち、聴覚的重み付け
フィルタのパワースペクトルは、マスキングスペクトル
の逆特性を持つ必要がある。ここで下記の式(5)に示
す関係が成り立つフィルタF(z)を考える。
【0038】
【数5】
【0039】フィルタF(z)の振巾伝達特性は、入力
信号のパワースペクトルP(ω)を、マスキングスペク
トルM(ω)で除した伝達特性を持つフィルタと考える
ことができる。
【0040】このフィルタF(z)を全極形IIRフィ
ルタで実現した場合には、聴覚的重み付けフィルタW
(z)と音声合成フィルタ1/A(z)を合成すると、
下記に示す式(6)のように簡略化できる。
【0041】
【数6】
【0042】上記動作を行うために、割算部113でP
(ω)/M(ω)を求め、IIRフィルタ係数算出部1
14で、P(ω)/M(ω)で示されるパワースペクト
ルからIIRフィルタ係数を算出する。
【0043】ここで、フィルタF(z)の伝達関数を式
(7)に示す。
【0044】
【数7】
【0045】式(7)において、qはIIRフィルタの
次数で、音声の線形予測次数と一致している必要はな
い。fk はIIRフィルタ係数算出部114で算出され
たIIRフィルタのk次の係数である。
【0046】以上の処理で、LPC分析部110で求ま
った線形予測係数が設定されたA(z)の伝達関数を持
つFIRフィルタ107と上述したIIRフィルタで、
入力信号を聴覚的重み付け処理する。また、IIRフィ
ルタ109と同じ係数が設定されたIIRフィルタ10
4によって、聴覚的重み付けされた再生信号を得る。こ
の後の符号化処理は、一般のCELP符号化方式と同じ
であり、概略だけ説明すると、聴覚的重み付けされた入
力信号と、聴覚的重み付けされた再生信号の、誤差エネ
ルギーが最小になるように、符号化のパラメータを決定
する。
【0047】次に、パワースペクトルP(ω)と、マス
キングスペクトルM(ω)から、IIRフィルタ係数を
算出する処理法を説明する。
【0048】図2は、逆フーリエ変換と正規方程式を解
くことにより、パワースペクトルP(ω)とマスキング
スペクトルM(ω)から、IIRフィルタ係数を算出す
る処理手順を示す。
【0049】以下、図2を参照して説明する。
【0050】まず、下記の式(8)に示すようにパワー
スペクトルを定義する。
【0051】
【数8】
【0052】パワースペクトルS(ω)と自己相関関数
R(τ)の間には、下記の式(9)で示すような関係が
あるので、τ=0〜qの範囲で、FFTの手法等を使
い、自己相関系列を算出する。
【0053】
【数9】
【0054】次に自己相関係数から、IIRフィルタ係
数への変換は、音声の線形予測分析で一般的に用いられ
ているように、式(10)の正規方程式を解くことで求
められる。
【0055】
【数10】
【0056】式(10)において、(....)T は行列の
転置操作を表す。
【0057】上述した操作で、IIRフィルタの係数が
算出される。
【0058】図3は、準同形処理によるケプストラムを
用いてIIRフィルタ係数を算出する他の手法を示す。
【0059】ここではパワースペクトルP(ω)を、マ
スキングスペクトルM(ω)で除す演算を、対数領域で
行うので、式(11)に示す処理を行う。これは図3で
は、P(ω)、M(ω)をそれぞれ対数演算部301,
302で対数化して、演算部303で減算することに相
当する。
【0060】
【数11】
【0061】このLog S(ω)を逆FFT演算部3
04で逆フーリエ変換すると、式(12)によって、ケ
プストラムcn が算出される(「音声情報処理の基礎」
斎藤、中田、オーム社、pp.99−103、参照)。
【0062】
【数12】
【0063】ケプストラムcn の低次部分がスペクトル
構造を表しているので、ケプストラム窓(例えば、wn
=1:n=1〜q,wn =0:n>q)で窓掛けする。
こうして求まったケプストラムcn から、式(13)に
よってIIRフィルタの係数が算出される。
【0064】
【数13】
【0065】ただし、式(13)において、kはk=1
〜qの整数である。
【0066】以上の説明はCELPシステムで説明した
が、マルチパルス符号化等の聴覚的重み付けフィルタを
構成要素として持つシステムへも容易に応用できる。
【0067】なお、符号化装置の符号化に関する部分を
変更することにより、他の部分は一切変更なしで復号装
置を実現できる。
【0068】
【発明の効果】本発明の音響信号符号化装置は、音響信
号のパワースペクトルを求める手段と、聴覚マスキング
スペクトル特性を求める手段と、音響信号の逆パワース
ペクトル特性を有する第1フィルタリング手段と、音響
信号のパワースペクトル特性を聴覚マスキングスペクト
ル特性で除したスペクトル特性を有する第2フィルタリ
ング手段とを備えており、第1フィルタリング手段及び
第2フィルタリング手段により聴覚的重み付け処理を行
うので、符号化で生じる量子化ノイズを、聴覚的重み付
けフィルタによって、ノイズシェイピングすることがで
き、人間の聴覚特性の聴覚マスキングを利用することに
より、雑音を聞こえにくくして再生音質を向上できる。
また、聴覚的重み付けフィルタは、音声の線形予測合成
フィルタと合成することで、簡易化することができ、符
号化演算量を削減することができる。
【0069】本発明の音響信号符号化装置は、音響信号
のパワースペクトルから自己相関系列を求める逆フーリ
エ変換手段と、自己相関系列から第2フィルタリング手
段の係数を効果的に算出することができる。
【0070】本発明の音響信号符号化装置は、対数パワ
ースペクトルを求める手段と、対数パワースペクトルか
ら逆フーリエ変換によってケプストラムを求める手段に
よって、ケプストラムから第2フィルタリング手段の係
数を効果的に算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音響信号符号化装置の一実施例の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の音響信号符号化装置におけるフィルタ
係数算出の一例を説明するためのフローチャートであ
る。
【図3】本発明の音響信号符号化装置におけるフィルタ
係数算出の他の一例を説明するためのブロック図であ
る。
【図4】従来技術のCELP音声符号化方式を説明する
ためのブロック図である。
【図5】従来技術のCELP音声符号化方式の、聴覚的
重み付けフィルタ処理の簡易化を説明するためのブロッ
ク図である。
【図6】従来技術の聴覚マスキングを考慮した符号化方
式を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
101 CELPの励振符号帳(コードブック) 102 掛算部 103 ピッチ成分合成フィルタ 104,109 全極形IIRフィルタ 105 入力端子 106 減算部 107 FIRフィルタ 108 誤差エネルギー最小化部 110 線形予測分析部 111 パワースペクトル算出部 112 マスキング特性算出部 113 スペクトル比算出部 114 全極形IIRフィルタ算出部 301,302 対数演算部 303 減算部 304 逆フーリエ変換部 305 ケプストラム窓掛け部 306 ケプストラムから予測係数への変換部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響信号のパワースペクトルを求める手
    段と、聴覚マスキングスペクトル特性を求める手段と、
    該音響信号の逆パワースペクトル特性を有する第1フィ
    ルタリング手段と、該音響信号のパワースペクトル特性
    を該聴覚マスキングスペクトル特性で除したスペクトル
    特性を有する第2フィルタリング手段とを備えており、
    該第1フィルタリング手段及び該第2フィルタリング手
    段により聴覚的重み付け処理を行うことを特徴とする音
    響信号符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記音響信号のパワースペクトルから自
    己相関系列を求める逆フーリエ変換手段と、自己相関系
    列から前記第2フィルタリング手段の係数を算出する手
    段を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    音響信号符号化装置。
  3. 【請求項3】 対数パワースペクトルを求める手段と、
    該対数パワースペクトルから逆フーリエ変換によってケ
    プストラムを求める手段と、該ケプストラムから前記第
    2フィルタリング手段の係数を算出する手段とを更に備
    えていることを特徴とする請求項1に記載の音響信号符
    号化装置。
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WO2004107573A1 (ja) * 2003-05-28 2004-12-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 音質調整装置

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