JPH0635967U - 炭素量測定装置 - Google Patents

炭素量測定装置

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JPH0635967U
JPH0635967U JP7065692U JP7065692U JPH0635967U JP H0635967 U JPH0635967 U JP H0635967U JP 7065692 U JP7065692 U JP 7065692U JP 7065692 U JP7065692 U JP 7065692U JP H0635967 U JPH0635967 U JP H0635967U
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carbon
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JP7065692U
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Inventor
寿 本村
Original Assignee
トキコ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱気器において、試料液中の無機体炭素の除
去率の低下を防止することにより、試料液中に含まれる
有機炭素量を正確に測定できる炭素量測定装置の提供を
目的とする。 【構成】 サーモセンサ10により計測された温度に基
づき、脱気器3内の試料液を加熱するヒータ9を制御し
て、試料液の温度が予め設定しておいた設定温度以上と
なるように制御する温度制御部11を設けた。そして、
この温度制御部11での制御により、試料液中の無機体
炭素の除去率の低下を防止し、該赤外線吸光度計26で
の試料液中の有機炭素量の測定を正確に行わせることを
可能とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、半導体製造工場、原子力発電所等で使用される超純水中の全有機 炭素(TOC)の濃度分析に用いて好適な炭素量測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、特開平4−52555公報に示されるような、有機物を酸化分解し て二酸化炭素に換え、この二酸化炭素の量を測定して有機炭素量を求める炭素量 測定装置が知られている。 この炭素量測定装置は、図2に示すように酸性溶液(H2SO4等)及び酸化剤 (Na228等) の混合液である反応液を試料液Cに添加する反応液供給手段 90と、試料液Cに不活性ガスを送り込んで撹拌し、反応液中の酸性溶液により 該試料液Cに含有される無機体炭素を、不活性ガスとともに外部に追い出す脱気 器91と、無機体炭素が除去された試料液Cを加熱して、反応液中の酸化剤によ り、該試料液Cに含有される有機炭素から二酸化炭素を生成する反応器92と、 該反応器において生成された二酸化炭素を抽出する抽出器93と、該抽出器93 で抽出された二酸化炭素を測定する測定手段94とを有するものである(装置の 詳細は実施例にて説明する)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のような炭素量測定装置では、脱気器91内の試料液Cの温度 に応じて、該脱気器91から脱気される時間当りの試料液中の無機体炭素の量が 変化し、このため、試料液Cの温度が低下すると、試料液C中の無機体炭素を脱 気しきれないことが生ずる。そして、試料液C中の無機体炭素を脱気しきれなか った場合には、この無機体炭素の影響で、試料液中の有機炭素量を正確に測定で きないという問題があった。
【0004】 この考案は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、脱気器内の試料液の 温度を制御することにより、試料液中の無機体炭素の除去率の低下を防止し、測 定手段による試料液中の有機炭素量の測定値をより正確に行える炭素量測定装置 の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、 第1の考案では、試料液に酸性溶液を供給する酸性溶液供給手段と、該試料液 に不活性ガスを送り込んで撹拌し、試料液中に供給された酸性溶液により、該試 料液に含有される無機体炭素を不活性ガスとともに外部に追い出す脱気器と、 試料液に酸化剤を供給する酸化剤供給手段と、 無機体炭素が除去された試料液を加熱して、試料液中に供給された酸化剤によ り、試料液に含有される有機炭素から二酸化炭素を生成し、この二酸化炭素を抽 出して、測定手段で炭素量を測定するようにした炭素量測定装置において、 脱気器内の試料液を加熱する加熱手段と、 試料液の温度を計測する計測手段と、 計測手段により計測された温度に基づき、該加熱手段を試料液の温度が予め設 定しておいた設定温度以上となるように制御する制御手段とを具備するようにし ている。
【0006】 第2の考案では、上記脱気器と、上記脱気器を経由した試料液を加熱する反応 器との間に酸化剤供給手段を設けるようにしている。
【0007】
【作用】
第1の考案によれば、計測手段により計測された温度に基づき、脱気器内の試 料液を加熱する加熱手段を、試料液の温度が予め設定しておいた設定温度以上と なるように制御したので、試料液中の無機体炭素の除去率が向上し、これにより 該測定手段での試料液中の有機炭素量の測定を正確に行わせることができる。
【0008】 第2の考案によれば、脱気器の下流側にて、試料液に対して有機炭素から二酸 化炭素を生成させるための酸化剤を供給するようにしたので、上述したように、 脱気器にて試料液を加熱した場合であっても、このとき脱気器中には酸化剤が添 加されていないことから、この酸化剤が試料液中の有機炭素と反応して、該有機 炭素を二酸化炭素にして脱気させてしまうことがない。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1に基づいて説明する。 この図において符号1で示すものは試料液供給路であって、この試料液供給路 を通じて供給された試料液はポンプ2により脱気器3に送られるようになってい る。 このポンプ2と脱気器3との間に位置する試料液供給路1には酸性溶液供給手 段4が設けられている。この酸性溶液供給手段4は、硫酸等の酸性溶液が貯留さ れる貯留容器5と、この貯留容器5と試料液供給路1とを接続する流路6と、流 路6の途中に設けられて、貯留容器5に貯留された酸性溶液を試料液供給路1内 の試料液に添加するポンプ7とから構成されたものである。
【0010】 脱気器3は、試料液供給路1を通じて供給された試料液と酸性溶液との混合液 を一時貯留し、かつ、その下部にヘリウム、窒素等の不活性ガスを送り込む不活 性ガス供給路8が接続されたものであって、該不活性ガス供給路8を通じて供給 された不活性ガスは、脱気器3の内部で気泡状となって、試料液と酸性溶液とを 互いに撹拌混合し、酸性溶液により該試料液中の二酸化炭素(無機体炭素)を脱 気するようにしている。 また、脱気器3の外壁には、該脱気器3内に貯留された試料液を加熱するため のヒータ9が設けられ、一方、脱気器3の内には試料液の温度を測定するための サーモセンサ10が設けられており、このサーモセンサ10にて検出された試料 液の温度を示す温度データは温度制御部11に供給されるようになっている。
【0011】 温度制御部11は、サーモセンサ10から出力された温度データに基づき、ヒ ータ9を制御するとともに、設定部12にて設定した設定温度以上(例えば80 ℃以上)となるようにヒータ9に印加する印加電圧を制御するものである。 なお、脱気器3の側部に設けられたものは、例えば運転終了時等に脱気器3内 の試料液をドレンとして排出するための排出口3Aであり、脱気器3の上部に設 けられたものは、脱気された無機体炭素を不活性ガスとともに外部に放出するた めの放出口3Bである。
【0012】 一方、前記脱気器3の排出口には、流路13が接続され、この流路13の途中 には、加圧ポンプ14、酸化剤供給手段15、反応器16、固定絞り17、抽出 器18が順次設けられている。 酸化剤供給手段15は、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、過硫酸ナトリウム等の 酸化剤溶液が貯留される貯留容器20と、この貯留容器20と試料液が流通する 流路13とを接続する流路21と、流路21の途中に設けられてたポンプ22と から構成されたものであって、このポンプ22によって、貯留容器20に貯留さ れた酸化剤が試料液供給路1内の試料液に添加されるようになっている。 反応器16は、ドラムヒータ16Aの周囲に流路13を螺旋状に巻回し、この 流路13の管壁に、管内の温度を検出する熱電対(図示略)を取り付けたもので あって、該流路13内の温度が常時一定となるように制御されている。そして、 この反応器16において、酸化剤供給手段15から供給された酸化剤と試料液中 の有機炭素とを反応させて、該有機炭素から二酸化炭素を生成させるようになっ ている。
【0013】 固定絞り17は、反応器16の内部の反応圧力を高めるためのものであって、 該反応器16の温度が水の沸点を越えたとしても、反応液の気化が起こらないよ うにするものである。 抽出器18は、上下に向けて設けられて、流路13を通じて供給された試料液 を二酸化炭素とドレン水(残査)とに気液分離する抽出塔と、この抽出塔の周囲 に設けられて該抽出塔を冷却する冷却管とから構成されたものである。 また、この抽出器18内の抽出塔の下部には、途中に流量をコントロールする マスフローコントローラ23を有し、流路13から供給された流体( 反応器1 6において反応が完了して、有機炭素から生成された二酸化炭素が含有されてい る)から、二酸化炭素を抽出させるためのヘリウム、窒素等の不活性ガスを送り 込む不活性ガス供給路24が接続され、また、該抽出塔の上部には、該抽出塔内 で分離された二酸化炭素と不活性ガスを乾燥させる除湿器25と、不活性ガス中 の二酸化炭素の濃度を測定するための赤外線吸光度計26とが順次設けられてな る流路27が接続されている。
【0014】 そして、前記赤外線吸光度計26によって分析された結果に基づき、前記試料 液供給路1から供給された試料液中に有機炭素がどの位の割合で含有されるかが 適宜演算されるようになっている( 但し、試料液供給路2から供給される試料 液の量は、単位時間当たり一定)。 なお、符号28・29で示すものは、前記流路8・24に対してそれぞれ不活 性ガスを供給するガスボンベである。また、符号30で示すものはボンベ28か らの不活性ガスの圧力を設定する減圧弁、符号30〜32で示すものは、ガスボ ンベ28・29内の不活性ガスを脱気器3と抽出器18と赤外線分析計26とに 選択的に供給するための三方電磁弁である。
【0015】 以上のように構成された炭素量測定装置では、サーモセンサ10により計測さ れた温度に基づき、脱気器3内の試料液を加熱するヒータ9を制御するとともに 、該ヒータ9を、試料液の温度が予め設定しておいた設定温度以上となるように 制御する温度制御部11を設けたので、この温度制御部11の制御により、試料 液中の無機体炭素の除去率の低下を防止でき、これにより赤外線吸光度計26に よる有機炭素の測定値がより正確なものとなる効果が得られる。 また、脱気器3内において、試料液の温度は前述の設定温度以上に保持されて いるので、従来のように試料液が低温であるとの理由で、無機体炭素の脱気時間 を長くする必要はなく、この点において無機体炭素の脱気時間を短縮できる効果 が得られる。
【0016】 また、本実施例の炭素量測定装置では、脱気器3の下流側であり、かつ反応器 16の直前にて、試料液に対して有機炭素から二酸化炭素を生成させるための酸 化剤を供給するようにしたので、上述したように、脱気器3にて試料液を加熱し た場合であっても、このとき脱気器3中には酸化剤が添加されていないことから 、該脱気器3内において、この酸化剤が試料液中の有機炭素と反応して、該有機 炭素を二酸化炭素にして脱気させてしまうことがなく、その結果、試料液中に含 まれる有機炭素を正確に測定できる効果が得られる。 なお、本実施例においては、脱気器3内に貯留された試料液を冷却するための クーラ等の冷却手段を設け、かつ、この冷却手段と前述のヒータ9とを制御する ことにより、脱気器3内の試料液の温度を一定の温度に制御すれば、試料液中の 無機体炭素を常に安定して脱気することが可能となるため、測定手段による測定 値のばらつきを抑制することができる。
【0017】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、第1の考案によれば、試料液中の無機体炭素 の除去率が向上するので、これにより測定手段での試料液中の有機炭素量の測定 を正確に行わせることが可能となる効果が得られる。
【0018】 第2の考案によれば、脱気器の下流側にて、試料液に対して有機炭素から二酸 化炭素を生成させるための酸化剤を供給するようにしたので、上述したように、 脱気器にて試料液を加熱した場合であっても、このとき脱気器中には酸化剤が添 加されていないことから、この酸化剤が試料液中の有機炭素と反応して、該有機 炭素を二酸化炭素にして脱気させてしまうことがなく、その結果、試料液中に含 まれる有機炭素を正確に測定できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の炭素量測定装置を示す全体概略系統
図。
【図2】従来の炭素量測定装置を示す全体概略系統図。
【符号の説明】
3 脱気器 4 酸性溶液供給手段 9 ヒータ(加熱手段) 10 サーモセンサ(計測手段) 11 温度制御手段(制御手段) 15 酸化剤供給手段 16 反応器

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料液に酸性溶液を供給する酸性溶液供
    給手段と、該試料液に不活性ガスを送り込んで撹拌し、
    試料液中に供給された酸性溶液により、該試料液に含有
    される無機体炭素を不活性ガスとともに外部に追い出す
    脱気器と、 試料液に酸化剤を供給する酸化剤供給手段と、 無機体炭素が除去された試料液を加熱して、試料液中に
    供給された酸化剤により、試料液に含有される有機炭素
    から二酸化炭素を生成し、この二酸化炭素を抽出して測
    定手段で炭素量を測定するようにした炭素量測定装置に
    おいて、 脱気器内の試料液を加熱する加熱手段と、 試料液の温度を計測する計測手段と、 計測手段により計測された温度に基づき、該加熱手段を
    試料液の温度が予め設定しておいた設定温度以上となる
    ように制御する制御手段とを具備したことを特徴とする
    炭素量測定装置。
  2. 【請求項2】 前記酸化剤供給手段は、上記脱気器と、
    上記脱気器を経由した試料液を加熱する反応器との間に
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の炭素量
    測定装置。
JP7065692U 1992-10-09 1992-10-09 炭素量測定装置 Withdrawn JPH0635967U (ja)

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Effective date: 19970306