JPH0635897A - 芝生病虫害予測診断装置 - Google Patents

芝生病虫害予測診断装置

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JPH0635897A
JPH0635897A JP21356992A JP21356992A JPH0635897A JP H0635897 A JPH0635897 A JP H0635897A JP 21356992 A JP21356992 A JP 21356992A JP 21356992 A JP21356992 A JP 21356992A JP H0635897 A JPH0635897 A JP H0635897A
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JP
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lawn
rule
prediction
input
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Application number
JP21356992A
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Takehiko Hoshi
岳彦 星
Kazuyuki Kan
和之 貫
Tsutomu Abe
勉 阿部
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ルールベース部102 は芝生の病虫害の予測,
診断に使用する予測ルール102a及び診断ルール102bを保
持し、データベース部101 は芝生の病虫害の予測と診断
の推論に直接関係する事実及び仮説を記述したデータ及
びそのデータの説明文並びに説明用カラー画像を保持す
る。推論制御部103 はデータベース部101に保持された
データ,予測ルール102a, 診断ルール102b及び利用者入
出力装置2から入力されたデータに基づき、芝生の病虫
害を予測,診断し、結果を出力する。また質問文にかか
るデータをカラーディスプレイ2aに表示して回答を促す
際にデータの説明文及び説明用カラー画像を質問文と同
一画面に表示する。 【効果】 知識や経験に乏しい者であっても芝生の病虫
害の予測と診断とが簡単に行え、また説明用カラー画像
によって視覚的に容易に質問文の意味や背景が理解で
き、利用者から的確な回答を導き出せ、また利用者の教
育効果が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフ場等における芝
生に発生する病虫害を予測,診断する芝生病虫害予測診
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場においては、高麗芝,ベントグ
ラス等の多種類の芝生が混在していること、広大な面積
にわたって育成されていること、場所もグリーン,フェ
アウエイ,ラフ等複数箇所にわたることなどにより、芝
生には、リゾクトニアラージパッチ,ブラウンパッチ,
赤焼け症,さび病,雪腐れ病等の病害,コガネムシ類,
スジキリヨトウ,ケラ,シバツトガ,シバオサゾウムシ
等による虫害,しずみ症,ドライスポット等の生理障害
といった多種類の病虫害が発生し得る。
【0003】このような病虫害が発生した場合あるいは
発生し得るおそれがある場合、早急な処置が必要にな
る。そこで、従来は、グリーンキーパが自己の知識と長
年の経験とから芝生に発生し得る病虫害を予測し、また
実際に起きた芝生の異変から病虫害を特定し、それらに
必要な処置を講ずるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、芝生に
発生し得る病虫害を予測したり、芝生に生じた異変から
病虫害を特定するには、専門的な知識と長年の経験が必
要になるため、熟達したグリーンキーパ以外の専門的な
知識や経験に乏しい通常のグリーンキーパにとって、芝
生の病虫害を予測し、また発生した病虫害を被害が拡大
する前に特定することは極めて困難な仕事であった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たものであり、その第1の目的は、知識や経験に乏しい
者であっても芝生の病虫害の予測と診断とが簡単に行え
る芝生病虫害予測診断装置を提供することにある。
【0006】また、本発明の第2の目的は、本発明の芝
生病虫害予測診断装置を使用して芝生の病虫害の予測,
診断を行おうとする者が、装置から出された質問に対し
より正確な回答を入力することができるようにすること
にある。
【0007】更に、本発明の第3の目的は、芝生病虫害
予測診断装置の操作性を向上し、また処理時間の短縮を
図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の芝生病虫害予測
診断装置は、上記の目的を達成するために、芝生の病虫
害の予測に使用する予測ルールおよび芝生の病虫害の診
断に使用する診断ルールを保持するルールベース部と、
芝生の病虫害の予測と診断の推論に直接関係する事実お
よび仮説を記述したデータおよび該データの説明文並び
に説明用カラー画像を保持するデータベース部と、予測
モードにおいては、前記データベース部に保持されたデ
ータ,前記ルールベース部に保持された予測ルールおよ
び利用者入出力装置から入力されたデータに基づき、発
生が予想される芝生の病虫害を推論によって導き出し、
診断モードにおいては、前記データベース部に保持され
たデータ,前記ルールベース部に保持された診断ルール
および前記利用者入出力装置から入力されたデータに基
づき、発生している芝生の病虫害を推論によって導き出
す推論制御部とを備えている。
【0009】また、前記推論制御部は、何れのモードに
おいても前記利用者入出力装置に質問文にかかるデータ
を表示して回答を促す際に該データの説明文および説明
用カラー画像を質問文と同一画面に表示し、更に、予測
モードおよび診断モードの開始時に、地域,場所,芝種
および月に関する入力項目にデフォルト値を設定したス
タートアップ画面を前記利用者入出力装置に表示し、こ
れら4つの入力項目に関する回答結果を入力するように
している。
【0010】なお、前記予測ルール,診断ルールには、
芝種,月,芝の生育場所,芝生に対する施肥,施薬,刈
り込み等の作業状況,土壌状況,気象条件等を条件部に
持つ複数のルールが含まれている。
【0011】
【作用】本発明の芝生病虫害予測診断装置においては、
ルールベース部が、芝種,月,芝の生育場所,芝生に対
する施肥,施薬,刈り込み等の作業状況,土壌状況,気
象条件等を条件部に持つ複数の予測ルール,診断ルール
を含め、芝生の病虫害の予測および診断に使用する一連
の予測ルールおよび診断ルールを保持しており、データ
ベース部が、芝生の病虫害の予測と診断の推論に直接関
係する事実および仮説を記述したデータおよび該データ
の説明文並びに説明用カラー画像を保持している。
【0012】利用者入出力装置から予測開始の指示が与
えられると、病虫害の予測モードとなり、推論制御部
が、先ず、予測しようとするゴルフ場等が存在する地
域,予測しようとする芝生の生育の場所,芝種,予測し
ようとする時点の月に関する入力項目について例えば前
回の予測時の回答値をデフォルト値としたスタートアッ
プ画面を利用者入出力装置に表示する。そして、このス
タートアップ画面を通じて利用者から入力された地域,
場所,芝種,月のデータ,データベース部に保持された
データ,ルールベース部に保持された予測ルールおよび
利用者入出力装置から更に入力されたデータに基づき、
発生が予想される芝生の病虫害を推論によって導き出
し、その推論結果を利用者入出力装置に出力する。ま
た、利用者入出力装置に質問文にかかるデータを表示し
て回答を促す際にはデータの説明文および説明用カラー
画像を質問文と同一画面に表示する。
【0013】また利用者入出力装置から診断開始の指示
が与えられると、病虫害の診断モードとなり、推論制御
部が、先ず、診断しようとするゴルフ場等が存在する地
域,診断しようとする芝生の生育の場所,芝種,診断し
ようとする時点の月に関する入力項目について例えば前
回の診断時の回答値をデフォルト値としたスタートアッ
プ画面を利用者入出力装置に表示する。そして、このス
タートアップ画面を通じて利用者から入力された地域,
場所,芝種,月のデータ,データベース部に保持された
データ,ルールベース部に保持された診断ルールおよび
利用者入出力装置から更に入力されたデータに基づき、
芝生に発生した病虫害を推論によって導き出し、その推
論結果を利用者入出力装置に出力する。また、利用者入
出力装置に質問文にかかるデータを表示して回答を促す
際にはデータの説明文および説明用カラー画像を質問文
と同一画面に表示する。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0015】図1を参照すると、本発明の一実施例の芝
生病虫害予測診断装置1は、データベース部101,予
測ルール102aおよび診断ルール102bを保持する
ルールベース部102,推論制御部103および入出力
部104を備え、制御部3を介して、カラーディスプレ
イ2a,キーボード2b,マウス2cおよびプリンタ2
dを備えた利用者入出力装置2に接続され、データベー
ス部101に保持されたデータ,ルールベース部102
に保持された予測ルール102a,診断ルール102
b、及び入出力部104,制御部3を通じて利用者入出
力装置2から入力したデータに基づく推論を推論制御部
103で実行し、芝生の病虫害の予測と診断とを行うも
のである。
【0016】なお、図1は装置を機能的にとらえて図示
化したものであり、実際には、中央処理装置とこれらに
接続された主記憶装置,外部記憶装置,カラーディスプ
レイ装置,プリンタ,キーボード,マウス等のハードウ
ェアと、MS−DOS等の基本プログラムと、その上で
稼動する芝生病虫害予測診断プログラム等のソフトウェ
アとで構成される。
【0017】この芝生病虫害予測診断装置1は、マイク
ロコンピュータ(パーソナルコンピュータ)による知識
工学手法を用いた農業用エキスパートシステム開発ツー
ルMICCS(以下、単にMICCSと称す)を基礎と
し、一部改良を加えて開発されたエキスパートシステム
であり、以下、各部の機能を説明する。
【0018】データベース部101は、芝生の病虫害の
予測と診断の推論に直接関係する事実および仮説を記述
したデータ及びそのデータの説明文並びに説明用カラー
画像を保持する部分である。
【0019】データベース部101中の各々のデータ
は、少なくとも索引名と肯定文を含み、またデータ
によっては質問文,否定文,データの種別,実
数型のデータのとるべき範囲,データを他のデータと
結び付ける情報を有し、更にデータによっては当該デー
タの説明文と説明用カラー画像が付随する。
【0020】ここで、索引名は当該データを特定する
ユニークな名前、肯定文は当該データが肯定されてい
るときに引用されるデータ、質問文は当該データを得
るために利用者に質問するときに使用されるデータ、
否定文は当該データが否定されているときに引用される
データ、データの種別はルールの条件部や結論部に引
用されるデータに必要な要素で、論理型,整数型,実数
型の3種類の何れかを示す。また、実数型のデータの
とるべき範囲はデータの種別で実数型が指定されたと
きにそのとるべき範囲を示し、データを他のデータと
結び付ける情報はデータ同士を結び付けてデータベース
をグラフ構造にするための要素である。
【0021】また、説明文は当該データについて詳しい
説明を行うために使用する文であり、説明用カラー画像
は説明文を補足するための画像である。この説明用カラ
ー画像は実写真等の画像を画像入力装置で取り込んで画
像ファイル化したもので、より原色に近い色となるよう
に本実施例では、1ピクセル=16ビットカラーデータ
を使用して65536色の色が出せるようにしている。
勿論、24ビット等の多くのビットを使用してより再現
可能な色を増やしても良い。
【0022】以下に、データベース部101に保持され
たデータおよび説明文等の例を示す。
【0023】データ例1 索引名;イロ.シュウイ.アカ 肯定文;病斑の周囲は赤みを帯びている。 質問文;病斑の周囲は赤みを帯びていますか。 否定文;病斑の周囲は赤みを帯びていない。 データの種別;論理型 データを他のデータと結び付ける情報; [イロ シュウヘン]病斑の周辺部の黄色が濃い傾向に
ある。データの肯定によって否定される。データの否定
によって影響されない。 ○説明文;リゾクトニアラージパッチの場合、春型では
病斑の周囲(活動部分)が赤みまたはオレンジ色を帯び
ます。 ○説明用カラー画像;(例えば、リゾクトニアラージパ
ッチに害された芝生のカラー画像)
【0024】データ例2 索引名;ウテン.シバカリ 肯定文;雨が降っている時に芝を刈った。 質問文;雨が降っている時に芝を刈りましたか。 否定文;雨が降っている時に芝を刈ったことはない。 データの種別;論理型 データを他のデータと結び付ける情報;なし ○説明文;雨天に芝を刈ると、刈かすが団子状になっ
て、それが伝染源になりやすくなります。 ○説明用カラー画像;なし
【0025】次にルールベース部102は、予測ルール
102aと診断ルール102bとを保持する部分であ
る。各ルールは、条件部と結論部とで構成されるプロダ
クションルールと呼ばれる形式で芝生病虫害予測診断に
関する専門的知識や経験を表現している。
【0026】ここで、予測ルール102aには、芝種,
月,芝の生育場所,芝生に対する施肥,施薬,刈り込み
等の作業状況,土壌状況,気象条件等を条件部に、それ
から導き出される結論を結論部に持つ予測ルールを含
め、芝生の病虫害の予測に使用する一連の予測ルールが
存在する。実際には、93個の予測ルールを使用してい
る。以下に、予測ルールの例を示す。
【0027】予測ルール例1 もし、予測を行う月は9月であり、秋の長雨の時期であ
り、寒地型の芝草であり、予測する場所はグリーンまた
はティーグラウンドであり、且つ、最近雨がよく降った
ならば、ブラウンパッチの被害発生が予測されるという
根拠(60%)がある。なお、カッコ内の数値は確信値
である。
【0028】予測ルール例2 もし、予測を行う月は4から5月であり、予測する場所
の芝種は野芝,高麗芝,姫高麗芝の何れかであり、予測
する場所はグリーン,ティーグラウンド,フェアウエ
イ,アプローチの何れかであり、且つ、萌芽前に多量の
化成肥料を与えたならば、黄化現象の被害発生が予測さ
れるという弱い根拠(40%)がある。
【0029】予測ルール例3 もし、予測を行う月は3から4月であり、予測する場所
の芝種は高麗芝,姫高麗芝,野芝の何れかであり、予測
する場所はグリーン,ティーグラウンド,フェアウエ
イ,ラフ,ヘビーラフの何れかであり、地下部分にルー
トマットができており、その場所はサッチが多く、且
つ、前年の秋にリゾクトニア性春はげ病が発生した場所
であるならば、リゾクトニア性春はげ病の被害発生の予
測がされるという強い根拠(80%)がある。
【0030】予測ルール例4 もし、雪の降りはじめの時期であり、その地域は積雪地
帯であり、予測を行うゴルフ場は北海道であり、予測す
る場所はティーグラウンド,フェアウエイ,ラフ,ヘビ
ーラフの何れかであり、且つ、その地域は土壌の凍結期
間が長いところであるならば、雪腐れ大粒菌核病の被害
発生が予想されるという根拠(60%)がある。
【0031】また、診断ルール102bにも、芝種,
月,芝の生育場所,芝生に対する施肥,刈り込み等の作
業状況,土壌状況,気象条件等を条件部に持ち、それか
ら導き出される結論を結論部に持つ複数の診断ルールを
含め、芝生の病虫害の診断に使用する一連の診断ルール
が存在する。実際には、113個の診断ルールを使用し
ている。以下に、診断ルールの例を示す。
【0032】診断ルール例1 もし、診断を行う月は5から10月であり、診断する場
所はグリーン,アプローチ,ティーグラウンド,フェア
ウエイの何れかであり、診断する場所の芝の種類はベン
トグラス,高麗芝,姫高麗芝,バミューダグラスであ
り、芝に萎れがみられ、被害は土が乾き目のところにあ
るか又はそこの土壌は砂を多く含んだ土であり、且つ、
被害場所の境界ははっきりしないならば、シバツトガの
被害であるという弱い根拠(40%)があり、ドライス
ポットの被害であるという弱い根拠(40%)があり、
コガネムシ類の被害であるという弱い根拠(40%)が
ある。
【0033】診断ルール例2 もし、もう雪がとけ、雪腐れ病を発見する時期であり、
診断する場所はグリーン,ティーグラウンド,フェアウ
エイ,ラフまたはヘビーラフの何れかであり、診断を行
うゴルフ場は北海道であり、且つ、やや大型で黒色の偏
平状の菌核を形成しているならば、雪腐れ大粒菌核病の
被害であるという強い根拠(80%)がある。
【0034】診断ルール例3 もし、診断を行う月は5から7月または9から10月で
あり、芝生に少量土が盛り上がっており、且つ、最近雨
がよく降ったならば、ミミズの被害であるという強い根
拠(80%)がある。
【0035】再び図1を参照すると、入出力部104
は、推論制御部103と利用者入出力装置2との間のイ
ンタフェイスであり、MICCSに見られるような専門
用語に関する同義語辞書(シソーラス)を有し、利用者
がシステムに入力する項目(データ)の許容範囲を拡大
している。
【0036】推論制御部103は、MICCSに見られ
るような推論アルゴリズムを使用して、芝生の病虫害の
予測,診断にかかる推論等を実行する部分である。
【0037】制御部3は利用者入出力装置2を含め装置
全体の制御を司る部分である。
【0038】以下、上述のように構成された本実施例の
芝生病虫害予測診断装置1の動作を説明する。
【0039】利用者入出力装置2のキーボード2bの操
作等により本装置が起動されると、制御部3はカラーデ
ィスプレイ2aに、病虫害予測,病虫害診断といっ
た項目を記載したメニューを表示する。そして、利用者
がマウス2cの操作によってその何れかの項目を選択す
ると、選択された項目に対応する処理を開始する。
【0040】病虫害予測 この項目が選択されると、制御部3は入出力部104を
通じ推論制御部103を予測モードで起動する。
【0041】推論制御部103は、先ず、図2に示すよ
うな予測用のスタートアップ画面200をカラーディス
プレイ2aに表示する。
【0042】このスタートアップ画面200には、地
域,場所,芝種,月の各入力欄201〜204と、入力
欄201〜203に入力すべき地域,場所,芝種を列記
した選択欄206〜208とがあり、更に各入力欄20
1〜204には前回選択された地域,場所,芝種,月が
デフォルト値として表示されている。
【0043】なお、入力すべき地域の区分としては、図
示の如き地方名による区分であっても良く、積雪地帯,
寒冷地等のような抽象的な区分でも良く、これらの区分
はデータベース101中のデータ,予測ルール102
a,診断ルール102bの内容によって予め決定され
る。また、図2において、205は現在の入力箇所を指
示する反転カーソル、210〜214は画面下部に表示
されたファンクションキーであり、入力項目を選択する
際にマウス2cでクリックする。
【0044】利用者は、スタートアップ画面200に表
示されたデフォルト値のままで良いなら、「開始」のフ
ァンクションキー214をクリックすることで次の段階
に進むことができる。また、入力欄201〜203中の
値を変更する必要がある場合には、ファンクションキー
210〜213とキーボード2b上のカーソル移動キー
の組み合わせで選択欄206〜208中の選択したい値
に反転カーソル205を位置付け、キーボード2b上の
リターンキーを押せば、確定値が上の入力欄201〜2
03に入力される。なお、入力欄204への月の入力は
入力欄204を選択しキーボード2bから数値を入力す
ることで行う。
【0045】推論制御部103は、「開始」のファンク
ションキー214がクリックされると、スタートアップ
画面200にて入力した地域,場所,芝種,月のデータ
と、データベース部101に保持されたデータ,ルール
ベース部102に保持された予測ルール102aおよび
その後に利用者入出力装置2から利用者によって入力さ
れたデータに基づき、発生が予想される芝生の病虫害を
導き出す推論を開始する。
【0046】そして、推論の過程において、質問文を表
示して回答を促す際、質問文に対応する説明文および説
明用カラー画像を質問文と同一画面に表示する。
【0047】図3にカラーディスプレイ2aに表示され
た質問画面の一例を示す。この質問画面300には、推
論制御部103が自動的に付与する質問番号301と、
質問欄302と、回答欄303と、説明文欄304と、
画像欄305とがある。また、カラーディスプレイ2a
の画面下部にはファンクションキー306〜314があ
る。この例の質問画面300は、前述したデータ例1を
使用した質問画面であり、質問文の内容が質問欄302
に表示されると共に、その説明文が説明文欄304に、
その説明用カラー画像が画像欄305に表示されている
(但し、図3上には画像は描いていない)。
【0048】利用者は、提示された質問に対し、ファン
クションキー306〜308を使用して「ハイ」,「イ
イエ」,「ワカラナイ」の回答を入力する。
【0049】このとき、本発明では、質問文と同一画面
に説明文と説明用カラー画像とが同時に表示されるの
で、利用者に質問文の意味やその背景を容易に理解させ
ることができ、適切な回答を入力させることができる。
なお、説明用カラー画像が付随していない前述したデー
タ例2を使用した質問画面の場合、画像欄305の領域
も説明文欄304として使用される。
【0050】また、ファンクションキー309〜314
はMICCSにおいても見られるもので、以下のように
使用し、その際推論制御部103は以下のように振る舞
う。「?」のファンクションキー309をクリックし、
続けて解説を望む用語を入力すると、推論制御部103
は同義語辞書を参照してその用語を含む索引名を持つデ
ータの説明文を表示する。「なぜ」のファンクションキ
ー310をクリックすると、推論制御部103は現在ど
のようなデータに着目して推論を行っているかを表示す
る。「規則」のファンクションキー311をクリックす
ると、関連するルールの内容がどうなっているか表示す
る。「答え」のファンクションキー312をクリックす
ると、先程どういうような回答をしたかを質問文と共に
表示する。「イカニ」のファンクションキー313をク
リックすると、当該データはどういう推論の過程でその
ような値になったか表示する。「結果」のファンクショ
ンキー314をクリックすると、現在のコンサルテーシ
ョン結果はどうなっているかを表示する。
【0051】病虫害診断 この項目が選択されると、制御部3は推論制御部103
を診断モードで起動する。
【0052】推論制御部103は、先ず、図2に示した
ような予測用のスタートアップ画面200と同一形式の
診断用のスタートアップ画面をカラーディスプレイ2a
に表示し、地域,場所,芝種,月を指定させる。なお、
これらのデフォルト値は前回の診断時に選択された地
域,場所,芝種,月が用いられる。そして、利用者が開
始のファンクションキーをクリックすると、推論制御部
103は、スタートアップ画面にて入力した地域,場
所,芝種,月のデータと、データベース部101に保持
されたデータ,ルールベース部102に保持された診断
ルール102bおよびその後に利用者入出力装置2から
利用者によって入力されたデータに基づき、芝生の病虫
害を診断する推論を開始する。
【0053】この病虫害の診断においても、予測モード
と同様に質問文を表示して回答を促す際、推論制御部1
03は、質問文に対応する説明文および説明用カラー画
像を質問文と同一画面に表示する。
【0054】
【発明の効果】以上説明した本発明の芝生病虫害予測診
断装置によれば以下のような効果がある。
【0055】芝生の病虫害の予測に使用する予測ルー
ル,芝生の病虫害の診断に使用する診断ルール,芝生の
病虫害の予測と診断の推論に直接関係する事実および仮
説を記述したデータおよび利用者から入力されたデータ
に基づき、推論によって芝生の病虫害を予測,診断する
ので、知識や経験に乏しい者であっても芝生の病虫害の
予測と診断とが簡単に行える。
【0056】利用者入出力装置に質問文にかかるデータ
を表示して回答を促す際、そのデータの説明文および説
明用カラー画像を質問文と同一画面に表示するので、利
用者は質問文の意味やその背景を理解し難いとき、同画
面の説明文および説明用カラー画像を見ることによりそ
れらを速やかに理解することができる。特に、本発明で
は、説明文および説明用カラー画像を質問文と同時に表
示するため、利用者は説明文や説明用カラー画像の表示
を催促するための特別な操作が不要になり、また無条件
に説明文と説明用カラー画像が表示されるため利用者は
無意識のうちに芝生病虫害の予測と診断とに関する専門
的な知識が身に付くようになる。これにより、より適切
な回答が期待でき、それだけ予測,診断の精度を高める
ことができると共にグリーンキーパ等の教育効果を高め
ることができる。
【0057】芝生の病虫害の予測,診断に際しては利用
者から種々のデータを入力させる必要があるが、これら
全てを一問一答形式で入力すると、時間がかかると共に
利用者に煩わしさを感じさせる。本発明では、芝生の病
虫害の予測,診断に関して利用者から得る必要のある入
力項目を検討し、予測診断しようとするゴルフ場等が存
在する地域,予測診断しようとする芝生の生育の場所,
芝種,診断しようとする時点の月が必須入力項目となる
点に着目し、これら複数の入力項目をスタートアップ画
面にて一括入力させるようにし、更に例えば前回の回答
結果をデフォルト値として設定したことにより、芝生病
虫害予測診断装置の操作性が向上し、また問答時間の短
縮により全体的な処理時間も短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】スタートアップ画面の一例を示す図である。
【図3】質問画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…芝生病虫害予測診断装置 101…データベース部 102…ルールベース部 102a…予測ルール 102b…診断ルール 103…推論制御部 104…入出力部 2…利用者入出力装置 2a…カラーディスプレイ 2b…キーボード 2c…マウス 2d…プリンタ 3…制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芝生の病虫害の予測に使用する予測ルー
    ルおよび芝生の病虫害の診断に使用する診断ルールを保
    持するルールベース部と、 芝生の病虫害の予測と診断の推論に直接関係する事実お
    よび仮説を記述したデータおよび該データの説明文並び
    に説明用カラー画像を保持するデータベース部と、 予測モードにおいては、前記データベース部に保持され
    たデータ,前記ルールベース部に保持された予測ルール
    および利用者入出力装置から入力されたデータに基づ
    き、発生が予想される芝生の病虫害を推論によって導き
    出し、診断モードにおいては、前記データベース部に保
    持されたデータ,前記ルールベース部に保持された診断
    ルールおよび前記利用者入出力装置から入力されたデー
    タに基づき、発生している芝生の病虫害を推論によって
    導き出す推論制御部とを具備したことを特徴とする芝生
    病虫害予測診断装置。
  2. 【請求項2】 前記推論制御部は、何れのモードにおい
    ても前記利用者入出力装置に質問文にかかるデータを表
    示して回答を促す際に該データの説明文および説明用カ
    ラー画像を質問文と同一画面に表示する請求項1記載の
    芝生病虫害予測診断装置。
  3. 【請求項3】 前記推論制御部は、予測モードおよび診
    断モードの開始時に、地域,場所,芝種および月に関す
    る入力項目にデフォルト値を設定したスタートアップ画
    面を前記利用者入出力装置に表示し、これら4つの入力
    項目に関する回答結果を入力する請求項2記載の芝生病
    虫害予測診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016121432A1 (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 Necソリューションイノベータ株式会社 技能承継支援装置、技能承継支援方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016121432A1 (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 Necソリューションイノベータ株式会社 技能承継支援装置、技能承継支援方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPWO2016121432A1 (ja) * 2015-01-28 2017-09-28 Necソリューションイノベータ株式会社 技能承継支援装置、技能承継支援方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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