JPH0635888A - 神経回路網の学習方法及びその学習方法を用いた電力系統電圧・無効電力制御装置 - Google Patents

神経回路網の学習方法及びその学習方法を用いた電力系統電圧・無効電力制御装置

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JPH0635888A
JPH0635888A JP4209535A JP20953592A JPH0635888A JP H0635888 A JPH0635888 A JP H0635888A JP 4209535 A JP4209535 A JP 4209535A JP 20953592 A JP20953592 A JP 20953592A JP H0635888 A JPH0635888 A JP H0635888A
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power system
learning
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Yasuhiro Kojima
康弘 小島
Yoshio Izui
良夫 泉井
Tadahiro Aida
忠弘 合田
Sumie Kiyoumoto
寿美恵 京本
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 急激に目標値が変化する場合でも、速やかに
学習が終了する神経回路網の学習方法を得ることを目的
とする。 【構成】 神経回路網の出力値と目標値との誤差を求め
ることにより、その誤差の2乗値とその誤差の変化分の
2乗値との和を求め、その和が所定値より大きい場合、
その神経回路網における各神経素子間の結合の重みを変
えることによってその和を小さくする方向に変化させる
ようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力系統の入出力関
係等を神経回路網に高速に学習させる神経回路網の学習
方法、並びにその学習方法を用いることにより、特定の
同定が困難な制御対象を最適に制御する電力系統電圧・
無効電力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は例えば1989年 NEURA
L COMPUTATION Vol.1 Num.2
に発表されたR.J.Williams等による論
文”ALearning Algorithm for
Continually Running Full
y Recurrent Neural Net−wo
rks”に示された従来の神経回路網の学習方法の学習
アルゴリズムを示すフローチャート図である。
【0003】次に動作について説明する。神経回路網の
学習においては、まず、ある入力に対して神経回路網が
出力すべき出力値yk (t)を目標値dk (t)として
設定する(ステップST1)。ここで、kは神経回路網
を構成する神経素子のk番目を示す。
【0004】次に、ある入力を神経回路網に入力し、そ
の神経回路網の出力値yk (t)と目標値dk (t)の
誤差ek (t)を求める(ステップST2)。そして、
その誤差ek (t)の2乗和を神経回路網の評価関数J
(t)として、下記のように求める。
【0005】
【数1】
【0006】次に、評価関数J(t)の値とあらかじめ
設定されている所定値εを比較し(ステップST4)、
評価関数J(t)の値が所定値εより小さければ学習を
終了し、評価関数J(t)の値が所定値εより大きけれ
ば、評価関数J(t)の値が所定値εより小さくなるよ
うに、神経素子間の結合の重み(神経素子iと入力jと
の結合係数wij)を下記のように変更する(ステップS
T5、6)。 wij(t)=wij(t)+Δwij(t) ・・・(2) ここで、Δwij(t)は結合係数Wijの各時刻の修正量
であり、修正量Δwij(t)の決定は、最急降下法を用
いて求められ(図16(b)、図4(a)参照)、数式
で表すと下記のようになる。
【0007】
【数2】
【0008】そして、ステップST2に戻り、評価関数
J(t)の値が所定値εより小さくなるまで繰り返しス
テップST3の計算、ステップST4の比較、ステップ
ST5、6の変更が行われ、評価関数J(t)の値が所
定値εより小さくなると学習を終了する。
【0009】また、図17は従来の電力系統電圧・無効
電力制御装置を示す構成図であり、図において、1は制
御対象である電力系統、2は制御対象である電力系統1
の入出力関係と一致するように、予め学習(学習フェー
ズ1)の済んだ神経回路網で形成されたニューロ系統シ
ミュレータ(神経回路網電力系統模擬装置)、3は制御
平面パターン(図19参照)に基づいて、負荷時タップ
切替変圧器のタップ(tap)の上下、あるいは進相コ
ンデンサ、分路リアクトルの入/切を制御するVQ制御
装置(電圧・無効電力制御装置)、4はVQ制御装置3
の入出力関係と一致するように、予め学習(学習フェー
ズ1)の済んだ神経回路網で形成されたニューロVQC
(神経回路網電圧・無効電力制御装置)である。
【0010】また、図18はニューロ系統シミュレータ
2とニューロVQC4における学習フェーズ2の構成例
であり、学習フェーズ2は、ニューロVQC4の入出力
とニューロ系統シミュレータ2の入出力を結合して、そ
のニューロVQC4の入力とニューロ系統シミュレータ
2の出力とが一致するようにそのニューロVQC4の神
経回路網を再学習させるものである。
【0011】次に動作について説明する。まず、予めニ
ューロ系統シミュレータ2の神経回路網が電力系統1の
入出力関係と各時刻で一致するように学習する(学習フ
ェーズ1)とともに、ニューロVQC4の神経回路網が
VQ制御装置3の入出力関係と各時刻で一致するように
学習する(学習フェーズ1)ことにより、それぞれ電力
系統1又はVQ制御装置3と等価な特性を有するニュー
ロ系統シミュレータ2及びニューロVQC4を構築す
る。
【0012】ここで、上記のごとく学習するに際し、電
力系統の入出力情報(例えばtapの上下やScの入/
切情報)は、自己の電気所のものに限らず、他場所の電
気所のものもケーブル等を配線して入力するようにして
いる。
【0013】次に、上記の学習が済んだニューロVQC
4の入出力とニューロ系統シミュレータ2の入出力を結
合して、そのニューロVQC4の入力とニューロ系統シ
ミュレータ2の出力とが一致するようにそのニューロV
QC4の神経回路網を再学習させる(学習フェーズ
2)。そして、実際の制御においてはその学習の結果に
基づいてニューロVQC4が電力系統1を制御する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の神経回路網の学
習方法は以上のように構成されているので、例えば制御
対象や制御装置の動的特性を学習する場合において急激
に目標値が変化すると、神経回路網の出力値と目標値の
誤差のみを考慮して各神経素子間の結合の重みを変える
ため、学習が終了するまでに長時間を要するなどの問題
点があった。また、従来の電力系統電圧・無効電力制御
装置は以上のように構成されているので、学習フェーズ
1の学習をするには、他場所の電気所における電力系統
の入出力情報を自己の電気所までケーブル等を配線して
伝送しなければならず、そのための工事等が面倒である
とともにニューラルネットの学習に時間がかかるなどの
問題点があった。
【0015】請求項1・2の発明は上記のような問題点
を解消するためになされたもので、急激に目標値が変化
する場合でも、速やかに学習が終了する神経回路網の学
習方法を得ることを目的とする。
【0016】また、請求項3の発明は上記のような問題
点を解消するためになされたもので、ケーブル等を配線
しなくても、他場所の電気所における電力系統の入出力
情報を得て学習をすることができる電力系統電圧・無効
電力制御装置を得ることを目的とする。
【0017】さらに、請求項4の発明は、制御対象であ
る電力系統の特性が変化した場合でも、電力系統の制御
を中断することなく、神経回路網電圧・無効電力制御装
置の特性を、対象の電力系統の特性に最適である電力系
統電圧・無効電力制御装置を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
神経回路網の学習方法は、神経回路網の出力値と目標値
との誤差を求めることにより、その誤差の2乗値とその
誤差の変化分の2乗値との和を求め、その和が所定値よ
り大きい場合、その神経回路網における各神経素子間の
結合の重みを変えることによってその和を小さくする方
向に変化させるようにしたものである。
【0019】また、請求項2の発明に係わる神経回路網
の学習方法は、神経回路網の出力値と目標値との誤差を
求めることにより、その誤差の2乗和を求め、その2乗
和が所定値より大きい場合、その神経回路網における各
神経素子間の結合の重みを一次探索法を用いて変えるこ
とによってその和を小さくする方向に変化させるように
したものである。
【0020】また、請求項3の発明に係わる電力系統電
圧・無効電力制御装置は、神経回路網電力系統模擬装置
の神経回路網が予め電力系統の入出力関係を学習をする
際、自己の電気所以外の電力系統の入出力関係について
は、自己の電気所の変圧器一次側通過無効電力及び自己
の電気所の入出力関係に基づいて推測したものを用いて
学習するようにしたものである。
【0021】さらに、請求項4の発明に係わる電力系統
電圧・無効電力制御装置は、神経回路網電力系統模擬装
置の入出力関係と電力系統の入出力関係に誤差が生じた
場合、その電力系統の制御を神経回路網電圧・無効電力
制御装置から電圧・無効電力制御装置に切り替えるとと
もに、その電力系統の入出力関係を学習用神経回路網電
圧・無効電力制御装置及び学習用神経回路網電力系統模
擬装置に学習させて、その学習結果を上記神経回路網電
圧・無効電力制御装置及び神経回路網電力系統模擬装置
に記憶させる再学習判定部を設けたものである。
【0022】
【作用】請求項1の発明における神経回路網の学習方法
は、神経回路網の出力値と目標値との誤差を求めること
により、その誤差の2乗値とその誤差の変化分の2乗値
との和を求め、その和が所定値より大きい場合、その神
経回路網における各神経素子間の結合の重みを変えるこ
とによってその和を小さくする方向に変化させるので、
学習に要する繰り返し回数が減少される。
【0023】また、請求項2の発明における神経回路網
の学習方法は、誤差の2乗和が所定値より大きい場合、
神経回路網における各神経素子間の結合の重みを一次探
索法を用いて変えることにより、その和を小さくする方
向に変化させるので、学習に要する繰り返し回数が減少
される。
【0024】また、請求項3の発明における電力系統電
圧・無効電力制御装置は、神経回路網電力系統模擬装置
の神経回路網が予め電力系統の入出力関係を学習をする
際、自己の電気所以外の電力系統の入出力関係について
は、自己の電気所の変圧器一次側通過無効電力及び自己
の電気所の入出力関係に基づいて推測したものを用いて
学習するようにしたことにより、ケーブル等の配線が不
要になる。
【0025】さらに、請求項4の発明における電力系統
電圧・無効電力制御装置は、神経回路網電力系統模擬装
置の入出力関係と電力系統の入出力関係に誤差が生じた
場合、その電力系統の制御を神経回路網電圧・無効電力
制御装置から電圧・無効電力制御装置に切り替えるとと
もに、その電力系統の入出力関係を学習用神経回路網電
圧・無効電力制御装置及び学習用神経回路網電力系統模
擬装置に学習させて、その学習結果を上記神経回路網電
圧・無効電力制御装置及び神経回路網電力系統模擬装置
に記憶させる再学習判定部を設けたことにより、電力系
統の特性が変化しても、電力系統の制御を中断すること
なく、神経回路網電圧・無効電力制御装置の特性が、電
力系統の特性に常に最適に調整される。
【0026】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は請求項1の発明の一実施例による神経回路
網の学習方法の学習アルゴリズムを示すフローチャート
図であり、図において、従来のものと同一符号は同一ま
たは相当部分を示す。
【0027】次に動作について説明する。図1と図16
を比較すると、図1のステップST11と図16のステ
ップST3の部分が相違しており、即ち評価関数J
(t)を求める演算式が相違している。
【0028】
【数3】
【0029】ここで、式(1)と式(7)を比較する
と、式(7)には誤差の変化分の2乗値{Δek
(t)}2 が追加されている点で相違している。このよ
うに、誤差の変化分を考慮しているため、神経素子間の
結合の重み(神経素子iと入力jとの結合係数wij)を
変更する(ステップST5、6)に際し、神経素子間の
結合の重みを変えることによって、誤差の変化分が小さ
くなる方向にあるのか、大きくなる方向にあるのかを情
報として知ることができ、従って、適切な修正量Δwij
(t)が求められ、結果として、学習の終了に要する時
間が従来のものに比較して短時間で済むことになる。
【0030】
【数4】
【0031】なお、評価関数J(t)に誤差の変化分を
考慮した場合(γ=1の場合)は、誤差の変化分を考慮
しなかった場合(γ=0)に比べて、他の条件をすべて
同じにすると、学習の終了に要する時間が約1/4に短
縮される。
【0032】実施例2.図3は請求項2の発明の一実施
例による神経回路網の学習方法における各神経素子間の
結合の重みを変えるアルゴリズムを示すフローチャート
図である。
【0033】次に動作について説明する。この発明は、
従来のものと比較して、各神経素子間の結合の重みwij
(t)を変えるアルゴリズムにおいて相違している。即
ち、従来のものは最急降下法(図4(a)、図16
(b)参照)を用いて修正量Δwij(t)を求めること
により結合の重みwij(t)を変更していたが(図16
のステップST5、6)、この発明では最適勾配法(2
次内挿法)等の一次探索法(図4(b)、図3参照)を
用いて修正量Δwij(t)を求めることにより結合の重
みwij(t)を変更している点で相違している。
【0034】ここで、最適勾配法は、目的とする関数を
求めるための繰り返し回数が少なくて済むという特徴を
持っており、評価関数J(t)を最適にするα(式
(3)参照)を求める方法である。
【0035】図3のアルゴリズムについて説明する。 1. もし、H(1)>H(0)なら、H(α)<H
(0)となるまでH(α)を求め(ただし、α=1/
2,1/4,・・・)、a=0,b=α,c=2αとお
く。ただし、修正された神経素子間の結合係数wij(n
+1)及び評価関数H(α)を以下のように定義する。 wij(n+1)=wij(n)+αΔwij ・・・(14) H(α)=J(wij:wij+αΔwij) ・・・(15)
【0036】2. 一方、H(1)<H(0)なら、H
(b)<H(c)となるa,b,cを求め、H(α)を
計算する。即ち、H(α)の値が一つ前のH(α)の値
より大きくなったとき、α=cまで計算してやめる。
【0037】3. 次に、以下のようにαe を求める。
【0038】
【数5】
【0039】4. もし、H(αe )<H(b)なら
ば、αe を求める最適値αとし、H(αe )>H(b)
ならば、bを求める最適値αとする。
【0040】上記のようにして求めたαを式(3)に代
入し、修正量Δwij(t)を求め、各神経素子間の結合
の重みを変更する。
【0041】なお、従来の最急降下法を用いた場合に比
べて学習に要する時間が約1/3に短縮される。
【0042】実施例3.図5は請求項3の発明の一実施
例による電力系統電圧・無効電力制御装置を示す構成図
であり、図において、従来のものと同一符号は同一また
は相当部分を示すので説明を省略する。5は予め電力系
統1の入出力関係を学習をする際、自己の電気所以外
(他場所)の電力系統1の入出力関係については、自己
の電気所の変圧器一次側通過無効電力Q1及び自己の電
気所の入出力関係(電力用コンデンサSc)に基づいて
推測したものを用いて学習するニューロ系統シミュレー
タ(神経回路網電力系統模擬装置)である。
【0043】次に動作について説明する。予め、ニュー
ロ系統シミュレータ5が電力系統1の入出力関係を学習
する際、図7に示すように、自己の電気所における情報
(例えば、変圧器の1・2次側電圧V1 ・V2 、変圧器
1・2次側通過有効電力P1 ・P2 、変圧器1・2次側
通過無効電力Q1 ・Q2 、負荷時タップ切替装置(ta
p)、電力用コンデンサ(Sc))は、局所的なデータ
であるため、容易に取り入れることができるので、これ
らの情報から他場所の電気所の入出力関係(他場所の電
力用コンデンサSc(以下、Other Scと呼
ぶ))を推測し、面倒な配線等をなくそうとするもので
ある。
【0044】即ち、自己の電気所で取り得ることのでき
る自己の電気所の変圧器1次側通過無効電力Q1 は、自
己の電気所を含めて全ての電気所の動作等を反映してい
るので、この変圧器1次側通過無効電力Q1 から自己の
電気所の電力用コンデンサScの値を差し引くと、自己
の電気所以外の無効電力変化が反映されることになる。 自己の電気所以外の無効電力変化要因=Q1 +SC つまり、自己の電気所で電力用コンデンサScが投入さ
れると、変圧器1次側通過無効電力Q1 から電力用コン
デンサScの投入分の無効電力が減少するので、例え
ば、負荷の消費無効電力の変化等による定常的(変化の
度合いが少ない)なものを取り除くと、自己の電気所以
外の制御動作Other Scが得られる。実際には、
消費電力等の原因による定常的な変化があるので、フィ
ルター等で取り除いている(図8参照)。
【0045】なお、ニューロ系統シミュレータ5及びニ
ューロVQC4を結合させる学習フェーズ2では、推測
した自己の電気所以外の電気所の制御動作Other
Scを0としてやることで、自己の電気所のみの影響を
学習することができる。
【0046】また、例えば他場所の電気所のtap動作
を推測する方法について説明する。例えばその一例とし
て、変圧器の1・2次側電圧V1 ・V2 の値を各時刻で
平面上にプロットしていくと図9のように値が不連続に
なる点と、傾きが不連続になる点が現れる。これらのう
ち前者は自己の電気所の電力用コンデンサScあるいは
他場所の電気所の電力用コンデンサOther Scが
動作した場合であり、後者は自己の電気所あるいは他場
所の電気所のtapが動作したものである。
【0047】即ち、自己の電気所のtapの動作は取り
入れることが可能であるため、後者の場合に自己の電気
所のtapが動作していないときは、自己の電気所のt
apが動作したとみなすことにより、他場所の電気所の
tapの動作を推測することができる。
【0048】実施例4.図10は請求項4の発明の一実
施例による電力系統電圧・無効電力制御装置を示す構成
図であり、図において、11はニューロ系統シミュレー
タ2の入出力関係と電力系統1の入出力関係に誤差が生
じた場合、その電力系統1の制御をニューロVQC4か
らVQ制御装置3に切り替えるとともに、その電力系統
1の入出力関係を学習用ニューロVQC12及び学習用
ニューロ系統シミュレータ13に学習させて、その学習
結果をニューロVQC4及びニューロ系統シミュレータ
2に記憶させる再学習判定部、14は電力系統1の入出
力情報を記憶する記憶部である。
【0049】次に動作について説明する。実際に電力系
統電圧・無効電力制御装置を運用する場合、予め、工場
等でニューロ系統シミュレータ2及びニューロVQC4
の学習を終了した後、電力系統1の動作を入出力情報と
して入力する。
【0050】例えば、図11のような電力需要に対して
逐次(例えば10秒毎)、変圧器の1・2次側電圧V1
・V2 、変圧器1・2次側通過有効電力P1 ・P2 、変
圧器1・2次側通過無効電力Q1 ・Q2 等のサンプリン
グを行い、数分から数10分を一つのパターンとして学
習を行う。
【0051】そして、ニューロVQC4が、この学習結
果に基づいて電力系統1を制御することになるが、学習
時と実際の電力系統1の特性が異なる場合がある。そこ
で、ニューロ系統シミュレータ2の出力と電力系統1の
出力を再学習判定部11が入力して、誤差が生じていな
いかどうかを判定する。
【0052】もし、誤差が生じていれば、ニューロ系統
シミュレータ2及びニューロVQC4の再学習が必要で
あると判断する。そして、再学習を行う場合には、再学
習判定部11は、ニューロVQC4の神経回路網は最適
に調整されていないので、電力系統1の制御を一旦、V
Q制御装置3に行わせるように切り替える。
【0053】また、再学習判定部11は、記憶部14に
は電力系統1の最新の入出力情報が記憶されているの
で、この入出力情報に基づいて再学習するように、学習
用ニューロ系統シミュレータ13及び学習用ニューロV
QC12に指令を送る。
【0054】これにより、学習用ニューロ系統シミュレ
ータ13及び学習用ニューロVQC12が再学習を行
い、その結果をニューロ系統シミュレータ2及びニュー
ロVQC4にそれぞれコピーして再学習を終了し、電力
系統1の制御をVQ制御装置3からニューロVQC4に
戻して一連の処理を終了する。
【0055】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
神経回路網の出力値と目標値との誤差を求めることによ
り、その誤差の2乗値とその誤差の変化分の2乗値との
和を求め、その和が所定値より大きい場合、その神経回
路網における各神経素子間の結合の重みを変えることに
よってその和を小さくする方向に変化させるように構成
したので、急激に目標値が変化する場合でも、速やかに
学習が終了するなどの効果がある。
【0056】また、請求項2の発明によれば神経回路網
の出力値と目標値との誤差を求めることにより、その誤
差の2乗和を求め、その2乗和が所定値より大きい場
合、その神経回路網における各神経素子間の結合の重み
を一次探索法を用いて変えることによってその和を小さ
くする方向に変化させるように構成したので、急激に目
標値が変化する場合でも、速やかに学習が終了するなど
の効果がある。
【0057】また、請求項3の発明によれば神経回路網
電力系統模擬装置の神経回路網が予め電力系統の入出力
関係を学習をする際、自己の電気所以外の電力系統の入
出力関係については、自己の電気所の変圧器一次側通過
無効電力及び自己の電気所の入出力関係に基づいて推測
したものを用いて学習するように構成したので、ケーブ
ル等を配線しなくても、他場所の電気所における電力系
統の入力情報を得て学習をすることができるなどの効果
がある。
【0058】さらに、請求項4の発明によれば神経回路
網電力系統模擬装置の入出力関係と電力系統の入出力関
係に誤差が生じた場合、その電力系統の制御を神経回路
網電圧・無効電力制御装置から電圧・無効電力制御装置
に切り替えるとともに、その電力系統の入出力関係を学
習用神経回路網電圧・無効電力制御装置及び学習用神経
回路網電力系統模擬装置に学習させて、その学習結果を
上記神経回路網電圧・無効電力制御装置及び神経回路網
電力系統模擬装置に記憶させる再学習判定部を設けるよ
うに構成したので、電力系統の制御を中断することな
く、神経回路網電圧・無効電力制御装置の特性を、電力
系統の特性に一致させることができるなどの効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例による神経回路網の
学習方法の学習アルゴリズムを示すフローチャート図で
ある。
【図2】評価関数を示す概念図である。
【図3】請求項2の発明の一実施例による神経回路網の
学習方法における各神経素子間の結合の重みを変えるア
ルゴリズムを示すフローチャート図である。
【図4】最急降下法及び最適勾配法を示す概念図であ
る。
【図5】請求項3の発明の一実施例による電力系統電圧
・無効電力制御装置を示す構成図である。
【図6】ニューロ系統シミュレータ5とニューロVQC
4における学習フェーズ2の構成例である。
【図7】電力系統1を示す系統図である。
【図8】他場所の電気所の入出力関係の推測結果を示す
グラフ図である。
【図9】他場所の電気所のtap動作の推測過程を示す
グラフ図である。
【図10】請求項4の発明の一実施例による電力系統電
圧・無効電力制御装置を示す構成図である。
【図11】消費電力の変化例を示すグラフ図である。
【図12】学習データの切り出しを示すグラフ図であ
る。
【図13】既学習パターンの外挿を示すグラフ図であ
る。
【図14】系統特性が変化した場合を示すグラフ図であ
る。
【図15】リカレントニューラルネットワークと呼ばれ
る種類の神経回路網の構成を示す構成図である。
【図16】従来の神経回路網の学習方法の学習アルゴリ
ズムを示すフローチャート図である。
【図17】従来の電力系統電圧・無効電力制御装置を示
す構成図である。
【図18】ニューロ系統シミュレータ2とニューロVQ
C4における学習フェーズ2の構成例である。
【図19】電圧・無効電力制御装置の動作アルゴリズム
を示す概念図である。
【符号の説明】
1 電力系統 2、5 ニューロ系統シミュレータ(神経回路網電力系
統模擬装置) 3 VQ制御装置(電圧・無効電力制御装置) 4 ニューロVQC(神経回路網電圧・無効電力制御装
置) 11 再学習判定部 12 学習用ニューロVQC(学習用神経回路網電圧・
無効電力制御装置) 13 学習用ニューロ系統シミュレータ(学習用神経回
路網電力系統模擬装置)
フロントページの続き (72)発明者 京本 寿美恵 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三 菱電機株式会社制御製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め、ある入力に対して神経回路網が出
    力すべき出力値を目標値として設定した後、ある入力を
    その神経回路網に入力し、その神経回路網の出力値とそ
    の目標値との誤差を求めることにより、その誤差の2乗
    値とその誤差の前時刻との変化分の2乗値との和を求
    め、その和が所定値より大きい場合、その神経回路網に
    おける各神経素子間の結合の重みを変えることにより、
    その和を小さくする方向に変化させる神経回路網の学習
    方法。
  2. 【請求項2】 予め、ある入力に対して神経回路網が出
    力すべき出力値を目標値として設定した後、ある入力を
    その神経回路網に入力し、その神経回路網の出力値とそ
    の目標値との誤差を求めることにより、その誤差の2乗
    和を求め、その2乗和が所定値より大きい場合、その神
    経回路網における各神経素子間の結合の重みを一次探索
    法等を用いて変えることにより、その和を小さくする方
    向に変化させる神経回路網の学習方法。
  3. 【請求項3】 電圧・無効電力制御装置の入出力関係と
    一致するように、予め学習の済んだ神経回路網で形成さ
    れた神経回路網電圧・無効電力制御装置と、制御対象で
    ある電力系統の入出力関係と一致するように、予め学習
    の済んだ神経回路網で形成された神経回路網電力系統模
    擬装置とを備え、上記神経回路網電圧・無効電力制御装
    置の入出力と上記神経回路網電力系統模擬装置の入出力
    を結合して、その神経回路網電圧・無効電力制御装置の
    入力とその神経回路網電力系統模擬装置の出力とが一致
    するようにその神経回路網電圧・無効電力制御装置の神
    経回路網を再学習させた後、その神経回路網電圧・無効
    電力制御装置がその再学習の結果に基づいてその電力系
    統を制御する電力系統電圧・無効電力制御装置におい
    て、上記神経回路網電力系統模擬装置の神経回路網が予
    めその電力系統の入出力関係を学習をする際、自己の電
    気所以外の電力系統の入出力関係については、自己の電
    気所の変圧器一次側通過無効電力及び自己の電気所の入
    出力関係に基づいて推測したものを用いて学習するよう
    にしたことを特徴とする電力系統電圧・無効電力制御装
    置。
  4. 【請求項4】 電圧・無効電力制御装置の入出力関係と
    一致するように、予め学習の済んだ神経回路網で形成さ
    れた神経回路網電圧・無効電力制御装置と、制御対象で
    ある電力系統の入出力関係と一致するように、予め学習
    の済んだ神経回路網で形成された神経回路網電力系統模
    擬装置とを備え、上記神経回路網電圧・無効電力制御装
    置の出力と上記神経回路網電力系統模擬装置の入力を結
    合して、その神経回路網電圧・無効電力制御装置の入力
    とその神経回路網電力系統模擬装置の出力とが一致する
    ようにその神経回路網電圧・無効電力制御装置の神経回
    路網を再学習させた後、その神経回路網電圧・無効電力
    制御装置がその再学習の結果に基づいてその電力系統を
    制御する電力系統電圧・無効電力制御装置において、上
    記神経回路網電力系統模擬装置の入出力関係とその電力
    系統の入出力関係に誤差が生じた場合、その電力系統の
    制御を上記神経回路網電圧・無効電力制御装置から上記
    電圧・無効電力制御装置に切り替えるとともに、その電
    力系統の入出力関係を学習用神経回路網電圧・無効電力
    制御装置及び学習用神経回路網電力系統模擬装置に学習
    させて、その学習結果を上記神経回路網電圧・無効電力
    制御装置及び神経回路網電力系統模擬装置に記憶させる
    再学習判定部を設けたことを特徴とする電力系統電圧・
    無効電力制御装置。
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CH00837/00A CH690638A5 (fr) 1992-07-15 1993-07-14 Dispositif de commande de tension et de puissance réactive d'un système produisant de l'électricité.
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