JPH0634960B2 - 塗工制御装置 - Google Patents

塗工制御装置

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JPH0634960B2
JPH0634960B2 JP63096817A JP9681788A JPH0634960B2 JP H0634960 B2 JPH0634960 B2 JP H0634960B2 JP 63096817 A JP63096817 A JP 63096817A JP 9681788 A JP9681788 A JP 9681788A JP H0634960 B2 JPH0634960 B2 JP H0634960B2
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JP
Japan
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paper
coating
amount
brand
control unit
Prior art date
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JP63096817A
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JPH01270963A (ja
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信之 尾崎
昭 山口
裕昭 小林
実 谷口
信章 橋本
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Toshiba Corp
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、製造される紙にコーティング剤を塗布して
乾燥させる塗工装置における紙の水分量を迅速かつ最適
に制御する塗工制御装置に関する。
(従来の技術) 第6図は塗工工程の後段階に相当するコーティングパー
トとドライヤパートの概略構成を示している。製造中の
紙匹1は、コーティングパート2に通され、ここで紙匹
1にタンク3に貯蔵されているコーティング剤4が塗布
される。コーティング剤4のうち紙匹1に付着しなかっ
た分は回収タンク5に回収され、再びタンク3に移送し
て再度コーティングに使用される。
コーティングパート2でコーティング剤4が塗布された
紙匹1は、ドライヤパート6に通され、高温蒸気により
加熱されたシリンダロール7により乾燥され、リーラ9
に巻き取られていく。
このような塗工装置では、コーティングパート2やドラ
イヤパート6に水分、その他のセンサ10,11を配置
して、紙匹1の成分(例えば、単位面積当りの重さ、水
分量等)を測定し、ドライヤパート6での蒸気圧を最適
なものとすることにより、目標水分量を有する紙が得ら
れるように制御されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の塗工制御装置では、定
値制御を行うためにPI制御を主体としたフィードバッ
ク制御を実施し、ドライヤパート6における蒸気圧をフ
ィードバック制御することにより紙匹1の水分量が目標
値に一致するように制御されているため、製造する紙の
銘柄を変更する場合のように制御目標値が大幅に変更さ
れるようなときには目標値に追従するまでに時間が掛か
る。そこで、オペレータが手動により蒸気圧を所定の値
に調整することにより時間遅れをカバーするようにして
おり、オペレータに大きな労力を課すものとなってい
た。
特に、製造される紙の銘柄を変更する際には、コーティ
ング剤を塗布する塗工装置において、コーティング剤の
種類や塗布量が変更され、その乾燥効率も異なるものと
なる。これが外乱として作用することとなり、この外乱
成分をいかにして迅速かつ正確に制御して紙の水分量を
最適なものにするかが問題となる。
この発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、製造する紙の銘柄が変更され
るような大幅な制御目標値の変化が生じても、蒸気圧を
新たに変更された紙の銘柄に応じた水分量まで短時間の
うちに乾燥させるのに最適なものとなるようフィードフ
ォワード制御により自動的に設定することができ、オペ
レータに対する労力を軽減することのできる塗工制御装
置を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、製造する紙にコーティング剤を塗布するコ
ーティングパートの後段階であるドライヤパート終了後
における紙の含有水分量を目標水分量と比較し、その偏
差に基づいてドライヤパートの乾燥用蒸気圧をフィード
バック制御するフィードバック制御部を備えた塗工制御
装置において、 製造する紙の銘柄変更時に、ドライヤパートにおける蒸
発水分量より算出された紙の銘柄毎のコーティング剤の
乾燥効率に基づいて紙の銘柄毎に乾燥用蒸気圧のフィー
ドフォワード量を求め、フィードバック制御部の出力で
あるフィードバック制御量に印加するフィードフォワー
ド制御部を具備することを特徴とする。
(作用) この発明の塗工制御装置では、ドライヤパートにおける
蒸発水分量より算出された紙の銘柄毎のコーティング剤
の乾燥効率に基づいて紙の銘柄毎に乾燥用蒸気圧のフィ
ードフォワード量を求め、フィードバック制御部の出力
であるフィードバック制御量に印加することにより、目
的の水分量の紙を得るのに最適な蒸気圧制御に素早く移
行することができる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説する。
この発明の一実施例の塗工制御装置の機械的な構成は、
従来例で示した第6図とほぼ同一であり、第6図に用い
た符号を用いることによりその詳しい構成の説明が省略
されている。
第1図はこの発明の一実施例のブロック図であり、パラ
メータ演算部12と、フィードフォワード制御部13
と、フィードバック制御部14とで構成されている。
ここで、第2図に示すドライヤパート6のプラントモデ
ルを考えると、蒸発する水分量Ea とドライヤパート6
の蒸気圧Pa との間には次式のモデルが成り立つ。
Ea =κ・Pa ……(1) そこで、前記パラメータ演算部12では、コーティング
剤の付着量g の変動に応じてコーティング剤の乾燥効率
を示すパラメータκを常時調整してフィードフォワード
制御部13に与える。フィードフォワード制御部13
は、製造する紙の銘柄が変更され目標水分量が大きく変
更される時に、上記パラメータκを用いて算出されるフ
ィードフォワード制御量δPa をフィードバック制御部
14のフィードバック制御量に印加し、目標水分量が短
時間に得られるようにドライヤパート6の蒸気圧を設定
する。
第3図において、タンク3のコーティング剤4のレベル
はレベル制御部16により一定となるように制御され
る。ここで、流入口17から新たにコーティング剤を補
充しない時には、ある一定時間経過した後の回収タンク
5のレベルの低下分は、紙匹1に付着した量と考えるこ
とができる。そこで、パラメータ演算部12は、付着量
g を、第3図、第4図より、次式により求める。
g =α(V−V)/T×W×v ……(2) ここで、V: 測定終了時のタンクレベル V: 測定開始時のタンクレベル T: 測定時間 W: 紙幅 v : ライン速度 α: 付着量変換係数 であり、上記タンクレベルVA ,VB はセンサ15から
得られる情報、ライン速度vはセンサ10から得られる
情報である。
また、ドライヤパート6における水分量のバランス式を
考慮すると、蒸発水分量Ea は、次のように与えられ
る。
Ea =(μ1+μc −μ2)×W×v ……(3) ただし、μ1:コーティングパート前における水分量 μc :コーティングパートで付着された水分量 μ2:ドライヤパート後での水分量 そして、ここで、付着水分量μc は、 μc =(100−C)×g /100……(4) 但し、Cはコーティング剤の濃度(%)である。
したがって、上記式(1),(3)より、次の式が得ら
れる。
κ=(μ1+μc −μ2)×W×v /Pa ……(5) そして、このパラメータκはコーティング剤の乾燥効率
を示しており、製造する紙の銘柄ごとに算出してパラメ
ータ演算部12に記憶されている。また、このパラメー
タκは実際のプラント運転時に常時算出されてきたもの
の平均をとることにより最適な条件のものに絶えず書き
換えることができる。
いま、紙匹1の銘柄が変更されると、コーティング剤の
種類や塗布量、あるいは坪量や抄速等の各種制御量が変
更される。この結果として、センサ10により得られる
(5)式の水分量μ1、ライン速度v の値が変化し、こ
の変化のために第6図のセンサ11により得られる最終
製品の水分量μ2が変動する。
そこで、この変動を予測し、水分量μ2を目標水分量に
速く追従させるために、フィードバック制御量に次の
(7)式で示すフィードフォワード制御量δPa を印加
するのである。
つまり、(3)式において、水分量μ1及びライン速度
v の変化をドライヤパート6での外乱として考えると、 μ1→μ1+δμ1 ……(6) v →v +δv となり、フィードフォワード制御量δPa は、 δPa =(μ1+μc −μ2)×W×δv /κ+W×v δμ1/κ……(7) として求められる。
したがって、このフィードフォワード制御量δPa をフ
ィードバック制御部14の出力に印加することにより、
フィードフォワード制御によって水分量μ2の大きな変
動量を制御し、フィードバック制御部14においてフィ
ードバック制御を行い、製造する紙の銘柄の変更への対
応がすばやくできるのである。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、製造する紙の銘柄変更
時に、ドライヤパートにおける蒸発水分量より算出され
た紙の銘柄毎のコーティング剤の乾燥効率に基づいて紙
の銘柄毎に乾燥用蒸気圧のフィードフォワード量を求
め、フィードバック制御部の出力であるフィードバック
制御量に印加するようにしたので、水分量を新たな銘柄
の紙に対する目標値まで短時間で乾燥させるのに必要な
蒸気圧の設定が自動的に行え、オペレータの労力を軽減
することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図は上
記実施例のドライヤパートのプラントモデル図、第3図
は上記実施例のコーティングパートを示す説明図、第4
図は上記実施例のコーティングパートにおけるコーティ
ング剤のレベル制御動作の説明図、第5図は上記実施例
のドライヤパートの説明図、第6図は従来例の説明図で
ある。 1……紙匹、2……コーティングパート 3,5……タンク 4,17……コーティング剤 6……ドライヤパート 7……シリンダロール、9……巻取ロール 12……パラメータ演算部 13……フィードフォワード制御部 14……フィードバック制御部 10,11,15……センサ 16……レベル制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 裕昭 青森県八戸市大字河原木字青森谷地3番地 三菱製紙株式会社八戸工場内 (72)発明者 谷口 実 青森県八戸市大字河原木字青森谷地3番地 三菱製紙株式会社八戸工場内 (72)発明者 橋本 信章 青森県八戸市大字河原木字青森谷地3番地 三菱製紙株式会社八戸工場内 (56)参考文献 特開 昭55−116894(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製造する紙にコーティング剤を塗布するコ
    ーティングパートの後段階であるドライヤパート終了後
    における紙の含有水分量を目標水分量と比較し、その偏
    差に基づいてドライヤパートの乾燥用蒸気圧をフィード
    バック制御するフィードバック制御部を備えた塗工制御
    装置において、 製造する紙の銘柄変更時に、ドライヤパートにおける蒸
    発水分量より算出された紙の銘柄毎のコーティング剤の
    乾燥効率に基づいて紙の銘柄毎に乾燥用蒸気圧のフィー
    ドフォワード量を求め、フィードバック制御部の出力で
    あるフィードバック制御量に印加するフィードフォワー
    ド制御部を具備することを特徴とする塗工制御装置。
JP63096817A 1988-04-21 1988-04-21 塗工制御装置 Expired - Lifetime JPH0634960B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP63096817A JPH0634960B2 (ja) 1988-04-21 1988-04-21 塗工制御装置

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JP63096817A JPH0634960B2 (ja) 1988-04-21 1988-04-21 塗工制御装置

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JPH01270963A JPH01270963A (ja) 1989-10-30
JPH0634960B2 true JPH0634960B2 (ja) 1994-05-11

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4412625C2 (de) * 1994-04-13 1999-05-06 Kleinewefers Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Behandeln einer Materialbahn
JP3492304B2 (ja) 2000-09-22 2004-02-03 三菱重工業株式会社 段ボールシート製造システムのダブルフェーサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5911718B2 (ja) * 1979-02-28 1984-03-17 横河電機株式会社 抄紙機における抄替え時のドライヤ蒸気圧操作方法

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JPH01270963A (ja) 1989-10-30

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