JPH06348407A - コンピュータマウス用移動表面 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 かさばらず非常に低コストで使用が快適なコ
ンピュータマウス用の移動表面を提供する。 【構成】 このコンピュータマウス用移動表面１は、何
らかの作業平面上に置かれる。これはマウスを確実に移
動させるための帯電防止材料で作られた硬質でざらざら
した平坦な上部２と、作業平面と接触する滑り止めの下
部３とを含む。注目すべきことに、移動表面１は、少な
くとも１つの粘着性表面３をその下面に備えた薄いプレ
ート状の単一成分プラスチック材料から成り、この粘着
性表面３によって、移動表面１を所望の位置に維持する
ことができ、また所望の位置に直接付着することができ
る。単一成分材料は、所定の色及び形状の１つまたは複
数の粘着性表面によって構成される図柄を保護しながら
見えるようにするために、透明であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、作業平面上に置かれる
ことを目的とし、マウスを確実に移動させるための帯電
防止材料で作られた硬質でざらざらした平坦な上部と、
作業平面と接触する滑り止めの下部とを含む、コンピュ
ータ・マウス用移動表面に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、マウスはコンピュータ表示画面
に表示されるポインタを制御する。作業平面上でマウス
を移動させながら、同時にポインタを表示画面上で移動
させて、表示された要素を指すことができる。作業平面
上でのマウスの移動と表示画面上でのポインタの移動と
の間には、正確な線形関係が存在しなければならない。
より厳密に言うと、作業平面に対するマウスの直線移動
がマウスの台上で回転する小球を介して回転運動に変換
され、球の運動が信号に変換されてコンピュータに送ら
れ、その結果コンピュータがポインタを移動させる。作
業平面に欠陥（くぼみや突起）があったり、または作業
平面が滑らか過ぎたり、ほこりが多過ぎたりすると、こ
のマウスの移動と表示画面上でのポインタの移動との間
の線形関係を正確に保持することができない。この不都
合を是正するために、通常はマウスと作業平面との間に
所定の特性を有する移動表面を介在させる。

【０００３】このような移動表面は、「マウスのカーペ
ット」とも呼ばれ、例えば国際特許出願公告ＷＯ８９／
０５７３４号に記載されている。この出願では、無視で
きない程度の厚さを有する２つの異なる層がカーペット
の上部と下部を形成する。上部はできるだけ平らで、一
定の堅さを有し、好ましくは帯電防止特性を有し、任意
選択で透明な材料で実施する。マウスがその上を移動す
る表面はざらざらしている。すなわちこの表面は多数の
同じ高さのランダムに配置された小さな突起を含む。こ
の表面に関する下部は発泡材の厚い層で構成され、した
がって、前記のカーペットがその上に置かれる作業平面
に対して相対的に所定の位置を保持するように、滑り止
め表面を有する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような移動表面す
なわちカーペットの使用には様々な難点がある。すなわ
ち、マウス移動時に、マウスが作業平面とカーペットの
間に存在する高低差のために不連続性を生じたカーペッ
トの限界からはみ出すことになる可能性がある。逆にマ
ウスがカーペットの限界の外に出たときには、マウスを
持ち上げて前記のカーペット上に置くことが必要にな
る。このため、使用が快適でなくなり、いくつかの操作
の繰返しを余儀なくされ、したがって表示画面上におけ
るポインタの正しい位置決めに必要な動きの正確さが損
なわれる。さらに、この形式のカーペットはその厚さに
よって、したがってその容積によって作業平面をふさ
ぐ。最後に、その生産コストも無視できない。

【０００５】本発明は、従来技術のカーペットが示す様
々な不都合を是正することを目的とし、かさばらず非常
に低コストで、使用が快適な移動表面を提案するもので
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そのために、冒頭で述べ
た形式のコンピュータ・マウス用の移動表面は、下面に
少なくとも１つの粘着性表面を備えた薄いプレートの単
一成分のプラスチック材料から成り、前記の粘着性表面
によって所望の位置に保持することができ、またどの作
業平面上にも直接塗布することができる点が注目され
る。

【０００７】したがって、移動表面は非常に薄く、した
がって目立たず、かさばらず、またマウスが移動表面の
限界からはみ出したときにも正確な移動ができるので、
使用が非常に快適である。同様に、厚さが薄いため、極
めて僅かな障害物しか持たないマウスに付いている球を
単に転がすだけで、しかも表示画面上のポインタを眺め
続けながら、前記表面上にマウスを容易に載せ直し位置
決めし直すことが可能になる。硬質で薄いプレート状の
単一成分のプラスチック材料は、作業平面上に直接塗布
することができ、下面に塗布された１つまたは複数の粘
着性表面によって、所望の位置に維持することができ、
この粘着性表面によってあらゆる種類の支持物に適応さ
せることが可能である。マウスによって使用されないと
きは、その粘着性部分のためにその位置を作業平面に接
触させたままでも、この移動表面を書類で覆うこともで
きる。他の利点は、単一成分の材料を選択することであ
り、したがってこの材料は再生利用可能である。最後
に、このような表面の製造は非常に簡単であり、したが
ってそのコストが著しく節減される。

【０００８】注目すべきことに、本発明による移動表面
を構成するプラスチック材料はその厚さ全体にわたって
透明であり、１つまたは複数の粘着性表面が少なくとも
一色のカラーであり１つの図柄を表し、透明なプラスチ
ック材料が前記の図柄を保護し見えるようにする。

【０００９】したがって、マーク、ロゴ、スポット公
告、画像による機能の個性化、何らかの表現などの図柄
が見えるようにしたい場合、前記の図柄は移動表面の下
部に付着した１つまたは複数の粘着性表面によって直接
構成され、したがって図柄は移動表面の下にあって保護
される。このような表現は明らかに実用的でありユーザ
・フレンドリである。

【００１０】効率的に、この粘着性表面は、移動表面の
上張り及び維持を確保するために、所定の寸法及び形状
の要素の格子縞を形成するように配置され配分され、要
素の集合が１つの図柄を表す。実際に、粘着性要素の適
切な配分が所望の位置における完全な上張り及び維持を
もたらす。

【００１１】マウス用移動表面は必ずしも大きな寸法を
有する必要はない。すなわち、ポインタが表示画面の表
面全体を記述できるようにするには、マウスの相関的移
動には直径約１２cmの円形ゾーンで通常は十分である。
したがって直径１２cm以上の円形ゾーンが内接できるあ
らゆる表面が適切となり得る。

【００１２】しかし、ほぼ円形の移動表面を選択するこ
とが好ましい。実際に、このような形状は、作業平面上
に特定の制約なしに前記の移動表面を置くオペレータに
とって実用的な態様をもたらす。実際にオペレータはあ
る基準に対して長方形の形状を位置合わせしたいと思う
傾向があるが、この傾向に固執するものではなく、円形
の形状は、一般に平行六面体の形状を有するＯＡ機器
（ディスプレイ、モニタ、キーボード・・・）などのア
センブリ中に視覚的に自然に組み込まれる。このような
形状の表面はまた、職場の美化に貢献することができ、
さらに個性化されたサポートを構成することができるだ
けになおさらそうである。

【００１３】非限定的な例として示した以下の説明を添
付図面を参照しながら読めば、本発明がどのようにして
実現できるかを理解することができよう。

【００１４】

【実施例】移動表面１は、帯電防止材料で作られた硬質
でざらざらした平坦な上部２と、その上でコンピュータ
・マウスを移動させる、作業平面と接触する滑り止めの
下部３とを含む。

【００１５】本発明によれば、移動表面１は、少なくと
も１つの粘着性表面３をその下面に備えた薄いプレート
状の単一成分プラスチック材料から成り、この粘着性表
面３によって移動表面１を所望の位置に維持することが
でき、またどの作業平面上にも直接付着することができ
るようになる。

【００１６】移動表面１は、静電荷を放電させることが
でき、マウスの良好な機能を損うほこりを引き付けない
すべてのプラスチック材料から構成することができる。
単一成分の帯電防止プラスチック材料はポリプロピレン
であることが好ましい。

【００１７】選択された材料は、その厚さ全体にわたっ
て透明であることが好ましく、粘着性表面３が少なくと
も一色のカラーであり図柄（図１では樹木、図２ではね
ずみ）を表し、透明材料が前記の図柄を保護し見えるよ
うにする。粘着性表面３は、図に示すように、作業平面
上での移動表面の上張り及び維持を確保するために、所
定の寸法及び形状の要素の格子縞、例えば図柄に囲まれ
または図柄を囲む複数の小さな正方形を形成するよう
に、配置され配分される。

【００１８】粘着性表面は例えば、移動表面１の下部に
粘着し、かつ作業平面への粘着を可能にする、両面粘着
材料から構成される。

【００１９】また図面では、移動表面１は円形で表され
ていて有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】作業平面上に置かれる、本発明によるコンピュ
ータ・マウス用移動表面の一例を示す図である。

【図２】作業平面上に置かれる、本発明によるコンピュ
ータ・マウス用移動表面の他の一例を示す図である。

【符号の説明】

１ 移動表面 ２ 移動表面の上部 ３ 粘着性表面

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ある作業平面の上に置かれる、コンピュ
   ータマウスを確実に移動させるための帯電防止材料で作
   られた硬質でざらざらした平坦な上部と、作業平面と接
   触する滑り止めの下部とを含む、コンピュータマウス用
   移動表面において、少なくとも１つの粘着性表面をその
   下面に備えた薄いプレート状の単一成分プラスチック材
   料から成り、この粘着性表面によって、移動表面を所望
   の位置に維持することができ、またどの作業平面上にも
   直接付着することができることを特徴とするコンピュー
   タマウス用移動表面。
2. 【請求項２】 さらにプラスチック材料が、その厚さ全
   体にわたって透明であり、１つまたは複数の粘着性表面
   が少なくとも一色のカラーであり１つの図柄を表し、こ
   の透明プラスチック材料が前記の図柄を保護し見えるよ
   うにすることを特徴とする、請求項１に記載のコンピュ
   ータマウス用移動表面。
3. 【請求項３】 前記の粘着性表面が、移動表面の上張り
   及び維持を確保するために、所定の寸法及び形状要素の
   格子縞を形成するように配置され配分され、要素の集合
   が１つの図柄を表すことを特徴とする、請求項２に記載
   のコンピュータマウス用移動表面。
4. 【請求項４】 ほぼ円形の形状であることを特徴とす
   る、請求項１から３のいずれか一項に記載のコンピュー
   タマウス用移動表面。
5. 【請求項５】 前記の帯電防止材料がポリプロピレンで
   あることを特徴とする、請求項１から４のいずれか一項
   に記載のコンピュータマウス用移動表面。