JPH06348208A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH06348208A
JPH06348208A JP14186593A JP14186593A JPH06348208A JP H06348208 A JPH06348208 A JP H06348208A JP 14186593 A JP14186593 A JP 14186593A JP 14186593 A JP14186593 A JP 14186593A JP H06348208 A JPH06348208 A JP H06348208A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、2枚の光透過板と、静電気的な引
力と反発力とを利用した、透過型あるいは反射型の書き
換え可能で大型化の容易な表示装置を提供せんとするも
のである。 【構成】 本発明の表示装置は、2枚の光透過板からな
る画素を複数配列した表示部と、印刷消去ヘッドと、該
印刷消去ヘッドを該表示部に沿って相対的に移動させる
走査部とから構成される表示装置において、該印刷消去
ヘッドが複数の帯状電極を配列した絶縁体からなり、該
帯状電極に電圧を印加したときに該光透過板と該印刷消
去ヘッドの間に生じる静電気的な引力と反発力により、
該光透過板の少なくとも1枚を駆動することにより表示
の印刷および消去を行うことを特徴とするものである。 【効果】 透過型あるいは反射型の書き換え可能で大型
化の容易な表示装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表示装置に関するもので
あり、さらに詳しくは静電気的な引力と反発力を利用し
た、透過型あるいは反射型の書き換え可能で大型化の容
易な表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、書き換えることを前提としない看
板などの屋外表示物および展示会、イベントなどにおけ
る垂れ幕などの表示物には、塗装、ネオンサイン、カラ
ーフィルムあるいはカラー布などが用いられている。
【0003】一方、書き換え可能な表示板としては、ブ
ラウン管を始めとして、液晶表示、プラズマ表示、発光
ダイオード表示、電気泳動表示およびエレクトロクロミ
ック表示などの各種表示デバイスが用いられている。
【0004】また、静電気的な引力と反発力を利用した
表示装置として、静電フィルムアクチュエータを用いた
7セグメント表示装置が特開平4−240890で提案
されている。特開平4−240890では、7セグメン
ト表示装置の7個の区画を構成する透明な固定子と透明
な移動子との間に生じる静電気の作用により、該移動子
が該固定子の表面上を前後または左右に移動するとき
の、該移動子と該固定子の重なり合いの変化による視覚
的変化を表示原理にすることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】塗装、ネオンサイン、
カラーフィルムもしくはカラー布などにより製作される
表示物は、書き換えることができないため、再生して使
うことができない。このことは、現在の省資源の流れ、
地球環境を守るという観点に反しており、また、垂れ幕
のような短期間しか使用しない表示物では、手間がかか
る上に、使用するごとに捨てるためコスト的にも問題が
ある。
【0006】一方、ブラウン管、液晶表示、プラズマ表
示、発光ダイオード表示、電気泳動表示およびエレクト
ロクロミック表示などの各種表示デバイスは、書き換え
可能ではあるが、いずれも構造が複雑であるため、大型
表示板として用いることは困難である。また、コスト面
から見てそれほど安価なものであるとはいえない。
【0007】また、特開平4−240890で提案され
た静電フィルムアクチュエータを用いた7セグメント表
示装置は、移動子が固定子の表面上を前後または左右に
移動することによる視覚的変化を表示原理としているお
り、1個の区画を表示するためには表示区画の倍の面積
を必要とすること、7個の区画の各々に電極が必要であ
るため電極回路の構成が複雑になることなどの問題があ
る。
【0008】本発明の目的は、2枚の光透過板と、静電
気的な引力および反発力とを利用したまったく新しいタ
イプの透過型あるいは反射型の書き換え可能で大型化の
容易な表示装置を提供せんとすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ため、次のような構成をとる。すなわち、本発明の表示
装置は、2枚の光透過板からなる画素を複数配列した表
示部と、印刷消去ヘッドと、該印刷消去ヘッドを該表示
部に沿って相対的に移動させる走査部とから構成される
表示装置において、該印刷消去ヘッドが複数の帯状電極
を配列した絶縁体からなり、該帯状電極に電圧を印加し
たときに該光透過板と該印刷消去ヘッドの間に生じる静
電気的な引力と反発力により、該光透過板の少なくとも
1枚を駆動することにより表示の印刷および消去を行う
ことを特徴とするものである。
【0010】まず、本発明の表示装置における、表示の
印刷および消去の原理について説明する。
【0011】本発明の表示装置においては、画素を構成
する2枚の光透過板のうち、少なくとも1枚の該光透過
板を駆動することにより、2枚の該光透過板の重なり合
いを変化させて、該画素のそれぞれについて光のオン・
オフもしくは透過あるいは反射する光の色、明度、彩度
などの変化を行い、該表示装置における表示の印刷およ
び消去を行う。
【0012】本発明の表示装置における光透過板の駆動
手段、すなわち、表示の印刷手段および消去手段は、絶
縁体からなる印刷消去ヘッドに配列された帯状電極に電
圧を印加したときに、該印刷消去ヘッドと該光透過板と
の間に生じる静電気的な引力と反発力であり、この方法
は、静電フィルムアクチュエータとして公知の技術であ
る。
【0013】静電フィルムアクチュエータは、絶縁性支
持体に電極を一定間隔で並べた固定部と抵抗体よりなる
移動部からなり、該移動部と該固定部とが接するように
配置して構成されており、該電極に電圧を印加したとき
の静電気の作用により、該移動部を瞬間的に浮上させて
摩擦を防止しながら移動部を移動させるものである。そ
の作動原理については、平成元年度電気学会全国大会講
演予稿集6−191、日経メカニカル1989、5、2
9、112〜113ページなどに詳細に述べられている
本発明の表示装置における光透過板の駆動手段として静
電フィルムアクチュエータを用いる場合、印刷消去ヘッ
ドにおける帯状電極の配置を放射状とすれば、光透過板
は静電フィルムアクチュエータの原理に従い回転するこ
とになり、また、印刷消去ヘッドにおける帯状電極の配
置を並列状とすれば、光透過板は静電フィルムアクチュ
エータの原理に従い、もう1枚の光透過板に対して左右
あるいは上下に移動することになる。
【0014】本発明の表示装置における画素は、電圧の
印加により光透過板が駆動することにより、ある特定の
状態、例えば、光オンの状態に達したとき、電圧の印加
を遮断してもそのままの状態を保つ。したがって、該画
素は、記憶性をもつ画素である。
【0015】本発明の表示装置においては、画素のこの
特性を利用して、画素のそれぞれに静電フィルムアクチ
ュエータの固定部を配置するのではなく、印刷消去ヘッ
ドに固定部を設け、該印刷消去ヘッドを表示部に沿って
移動させることにより該画素を制御し、表示の印刷およ
び消去を行う。この方法によれば、該画素のそれぞれに
固定部を必要としないため、該表示装置を大型化し画素
数を増やしても、電極回路の構成が複雑になることがな
い。したがって、本発明の表示装置においては、該表示
装置の大型化が容易であり、また、大型化した場合の生
産コストも安価である。
【0016】つぎに、本発明の構成要素について説明す
る。
【0017】本発明の表示装置における表示部を構成す
る光透過板としては、該光透過板の駆動による、2枚の
該光透過板の重なり合いの変化により、透過もしくは反
射する光のオン・オフや色、明度、彩度などが変化する
ものを使用することができ、該光透過板は透明であって
も、着色していても、また、何らかの表示、模様が施さ
れていてもかまわない。しかしながら、該光透過板の少
なくとも1枚は、静電気的な引力と反発力による駆動を
起こし易いために、フィルム状であることが好ましい。
また、表示装置を薄くできる点や、構成が単純になり製
造が容易であるという点から、該光透過板を2枚ともフ
ィルム状にすることがより好ましい。さらに、光のオン
・オフを行えることから考えた場合には、偏光板を用い
ることが好ましい。
【0018】本発明の表示装置における光透過板に用い
る偏光板としては、自然光を直線偏光に変える機能をも
つものであれば特に限定されず、ニコルプリズムのよう
な偏光プリズムや、二色性結晶を電場などで整列させて
基盤にすくい上げたものや、偏光フィルムなどを用いる
ことができる。しかしながら、該偏光板の少なくとも1
枚は、静電気的な引力と反発力による回転を起こし易い
ために、偏光フィルムであることが好ましい。また、表
示装置を薄くできる点や、構成が単純であり製造が容易
になるという点から、該偏光板を2枚とも偏光フィルム
にすることがより好ましい。
【0019】偏光フィルムとしては、二色性染料を吸着
させたフィルムを延伸配向させたもの、または、ポリビ
ニルアルコールの配向フィルムにヨウ素を吸着させたも
のなどを用いることができる。
【0020】偏光板は、自然光を直線偏光に変化させる
機能を有しており、2枚の偏光板を並べた場合、偏光方
向が同一であれば、光は2枚の偏光板を通過することが
できるが、偏光方向が異なれば通過することはできな
い。したがって、本発明の表示装置においては、印刷消
去ヘッドにより偏光板を回転して偏光方向を変化させ
る、あるいは、印刷消去ヘッドにより偏光方向の異なる
偏光板を重ね合わせるなどの方法で光のオン・オフを行
うことができる。
【0021】しかしながら、偏光板の形を後述するよう
に円形もしくは正n角形(nは4の倍数)にすれば、印
刷消去ヘッドにより偏光板を回転して偏光方向を変化さ
せることにより光のオン・オフを行った場合、光のオン
状態とオフ状態における画素の面積に変化がないため、
特開平4−240890で提案された7セグメント表示
装置に比べて無駄がない。したがって、この方式を用い
ることが好ましくい。また、光のオン・オフのコントラ
ストが最も大きくなるという点から、印刷消去ヘッドに
より偏光フィルムを90゜回転させる方式を取ることが
より好ましい。該光透過板の形については、特に限定さ
れず、円形、多角形などどのような形であってもかまわ
ないが、回転しても形が変化しないという点からみて円
形もしくは正多角形であることが好ましく、90°回転
したときに同じ形であるという点からみて円形もしくは
正n角形(nは4の倍数)がより好ましい。
【0022】本発明の表示装置における表示部は、2枚
の光透過板からなる画素を複数配列してなるものであ
る。該画素の配列方法は特に限定されないが、ある一定
の規則性を持って配列していると、鮮明な像を表示する
ことができるので好ましい。具体的な配列方法として
は、1個または数個の表示装置の集合体を、表示装置の
形状が三角形、四角形等の場合は各辺に平行に、円形、
球形、楕円形等の場合は放射状に、それぞれ等間隔に並
べるのが良い。これらの場合、間隔の広さや精度は、表
示装置の大きさ、使用の目的に応じて適宜決定される。
【0023】また、本発明の表示装置においては、表示
部として、1枚の大型光透過板に、複数の光透過板を配
列したものを用いることができる。この場合、後者の複
数の光透過板が、印刷消去ヘッドにより駆動することに
よって、表示の印刷および消去を行う。該表示装置にお
いては、複数の光透過板1個が1画素に対応することに
なる。このとき、光透過板の材料、形や配列方法は、前
述の場合と同様である。 本発明の表示装置における駆
動する光透過板は、光透過板、好ましくはフィルム状の
光透過板、より好ましくは偏光フィルムの少なくとも一
方の面に抵抗体層を設けたものであり、該抵抗体層は帯
電防止効果の弱い帯電防止剤のスプレー塗布などの方法
により設けられる。
【0024】本発明の表示装置における印刷消去ヘッド
は、静電フィルムアクチュエータにおける固定部であ
り、絶縁体に帯状電極を放射状あるいは並列状に設けて
構成される。該印刷消去ヘッドの個数は、特に限定され
ず、1個でも複数でもかまわず、表示装置の大きさや使
用目的に応じて適宜決定される。該印刷消去ヘッドの材
料は、絶縁体であれば特に限定されず、任意のものを用
いることが可能である。具体的な例としては、ガラス、
フィルムなどを用いることができる。
【0025】帯状電極としては、金属、金属酸化物を用
いることが好ましい。金属としては、金、銀、銅、パラ
ジウム、インジウム−錫、亜鉛、アルミニウムなどが挙
げられ、金属酸化物としては、酸化インジウム、酸化イ
ンジウム−酸化錫、酸化亜鉛、酸化アルミニウムなどが
挙げられる。
【0026】また、該印刷消去ヘッドにおいては、該電
極は該絶縁体の表面にあっても、該絶縁体中に埋没され
ていてもどちらでも良い。
【0027】該印刷消去ヘッドに該電極を形成する方法
は、ICなどの回路を形成する方法と同様の一般的な方
法を用いることができる。典型的な例を次に述べるが、
当然これに限定される訳ではない。まず、スパッタリン
グ法あるいは真空蒸着法により電極材料の薄膜を該印刷
消去ヘッドに積層する。この薄膜の表面にバーコーター
法、スピンコーター法、ロールコーター法などにより、
レジスト層を形成する。つづいて、露光および現像を行
い、パターンを形成する。このレジストパターンを利用
してエッチングを行い、最後にレジストパターンを剥離
溶液で除去することにより、電極を形成できる。また、
該電極を該印刷消去ヘッドに埋没する場合には、上記の
ようにして形成した電極の表面に透明な絶縁ペーストを
塗布すればよい。塗布方法は、レジスト層の形成と同様
の各種塗布方法を用いることができる。
【0028】本発明の表示装置における走査部は、印刷
ヘッドもしくは消去ヘッドを表示部の表面に沿って縦方
向および横方向に相対的に移動させるものであれば特に
限定されず、通常のXYプロッタに用いられる機構のも
のなどを使用することができる。例えば、駆動装置とし
てモータを、制御装置としてボールねじを用いることに
より、印刷ヘッドもしくは消去ヘッドの位置制御を実用
上十分な精度で行うことが可能である。
【0029】本発明の表示装置には、光入射装置を使用
することができる。該光入射装置を使用した場合、本発
明の表示装置は、透過型の表示装置となる。本発明の表
示装置における光入射装置は、通常バックライトと呼ば
れる公知のものを使用することができ、特に限定はされ
ない。例としては、放射型、反射型、屈折反射型などの
光入射装置を使用することができる。また、光源の色は
特に限定されず、白色光、単色光等任意のものが使用さ
れる。光源の数についても特に限定されず、1個でも良
いし、画素1個または数個に1個用いても良い。また、
プリズム、レンズ等により、分光、集光、偏光等して用
いても良い。また、ELパネルのようなフィルム状の発
光体を用いれば、表示装置全体を薄くすることも可能で
ある。
【0030】本発明の光入射装置をもつ表示装置におい
ては、該表示装置の前面にカラーフィルターを配置する
ことができる。該カラーフィルターを使用することによ
り、本発明の表示装置は、透過型のフルカラー表示装置
となる。本発明の表示装置におけるカラーフィルター
は、通常のカラー液晶表示装置などに用いられる公知の
ものを使用することができる。フィルム状のカラーフィ
ルターを用いれば、表示装置全体を薄くすることが可能
である。
【0031】本発明の表示装置においては、該表示装置
の背後に光反射装置を配置することができる。該光反射
装置を使用した場合、本発明の表示装置は、反射型の表
示装置となる。本発明の表示装置における光反射装置
は、鏡、金属など光を反射する性質をもつものであれば
特に限定されない。アルミニウムなどの金属箔、金属を
蒸着したフィルム、着色したフィルム、紙などを該光反
射装置として用いれば、表示装置全体を薄くすることが
可能である。
【0032】また、本発明の表示装置における光反射装
置として、3ないしは4原色をドット状に配列したもの
を用いることができる。3原色は、特に限定されない
が、イエロー、シアン、マゼンダを用いることができ
る。また、4原色についても特に限定されないが、上記
の3原色に黒を加えたものを使用できる。ドットの形は
円に限定されるものではなく、三角形、四角形あるいは
多角形でもよく、また、画素と同じ形でも、異なる形で
もよい。ドットの大きさは表示装置の一画素と同じ大き
さであるか、もしくは複数の画素と同じ大きさであって
よい。該光反射装置を使用した場合、本発明の表示装置
は、反射型のカラー表示装置となる。該光反射装置の材
質については、特に限定されないが、フィルム、金属
箔、紙などを用いれば、表示装置全体を薄くすることが
できる。
【0033】本発明の表示装置においては、該表示装置
の最前面に視野角拡大装置を配置することができる。該
視野角拡大装置は、該表示装置を斜め方向から見た場合
にも、正面から見たときと同様に、表示内容を読み取る
ことを可能にするための装置である。本発明における表
示装置の視野角拡大装置としては、該表示装置の画素1
個1個に対応して凸レンズを有する凸レンズ配列板など
を用いることができる。また、本発明の表示装置におけ
る、前面側の光透過板が凸レンズ構造を取っていてもよ
い。
【0034】また、本発明の表示装置においては、印刷
消去部による表示の印刷が終了すれば、表示部から該印
刷消去部および走査部を取り外すことができる。該印刷
消去部および該走査部を該表示部から取り外し、該表示
部を独立させれば、該表示部が大型化した場合でも容易
に持ち運ぶことができる。また、該表示部を独立させた
後に、光入射装置、カラーフィルター、光反射装置、視
野角拡大装置などを取り付けることもできる。さらに、
表示部にフィルム状の光透過板を用い、光入射装置、カ
ラーフィルター、光反射装置、視野角拡大装置などにも
フィルム状のものを使用すれば、独立した表示部は薄膜
状のフレキシブルなものとなる。
【0035】
【作用】次に、本発明の表示物の例を図面で説明する
が、もちろんこれらに限定されない。
【0036】図1は、本発明の表示装置の一例の側面図
である。2枚の光透過板からなる画素を複数配列した表
示部1に、走査部案内ガイド2によって、帯状電極を配
列した印刷消去部3をもつ走査部4を設置する。3は4
に沿って上下に移動し、4は2に沿って左右に移動する
ため、3は1に存在するすべての画素を制御することが
できる。印刷消去制御装置5からの情報により、3は1
に沿って移動しながら、1に存在する画素の光透過板を
駆動することにより、任意の表示を印刷することができ
る。同様にして表示の消去も行うことが可能であり、ま
た、印刷、消去を繰り返すことができる。本発明の表示
装置は、複雑な電極回路を必要としないことなど、構成
が単純であるため大型化することが容易であり、また、
製作費も安価である。さらに、1から2、3、4を取り
外し、1を独立させれば、薄膜状のフレキシブルな表示
物が得られる。さらに、1を独立させた後に、フィルム
状の光入射装置、カラーフィルター、光反射装置、視野
角拡大装置などを取り付けると、透過型、フルカラー透
過型、反射型など様々な形態の薄膜状のフレキシブルな
表示装置を得ることができる。
【0037】図2は、本発明の表示装置における画素と
印刷消去ヘッドの側面断面の拡大図である。画素6は、
駆動する光透過板7と固定された光透過板8とからな
る。7は8に回転可能なように支持されている。印刷消
去ヘッド3は、放射状の帯状電極9をもつ絶縁体10か
らなり、10の上部は絶縁ペースト11で保護されてい
る。3に、9が放射状に配列されているため、9に電圧
を印加すると、7は回転する。ここで、7および8に偏
光フィルムを用い、9に正および負の電圧を順次印加し
て7を回転させると、偏光方向が一致した状態から、異
なる状態まで変化させることができる。したがって、7
の背後に光入射装置を配置した場合、9に電圧を印加す
ることにより、7前面で観察される光に強弱を生させる
ことができる。特に、最大光量が得られる状態から、偏
光板を90゜回転させる電圧を印加すると、光量はゼロ
となり、明確なコントラストが得られる。また、最大光
量あるいは光量ゼロの状態で、電圧印加を遮断する、も
しくは9を移動させると該表示装置の記憶性により、そ
のままの状態が保たれる。
【0038】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されない。すなわ
ち、本発明の技術思想を知った者にとっては、さらに効
率の良い物に変更することは容易であろう。
【0039】実施例1 円盤状のガラス板にスパッタリング法により酸化インジ
ウム−酸化錫の透明導電層を形成した。これに、レジス
ト膜を付与し、さらに、放射状電極を得られるようなマ
スクを用いてレジスト膜を露光した。つぎに、露光部分
を除去した後、エッチングを施し、残存レジストを完全
に剥離した。得られた放射状電極をもつ印刷消去ヘッド
をXYプロッタのペンキャリッジに取り付け、印刷消去
制御装置との配線を行った。市販の2枚の偏光フィルム
の1枚に帯電防止剤をスプレーし、それをもう1枚の偏
光フィルムに回転可能なように支持し、画素を作製し
た。得られた画素を、XYプロッタの作図ボードに複数
配列し、表示部とした。このようにして得られた表示装
置において、印刷消去制御装置の信号に従い、印刷消去
ヘッドを表示部に沿って走査し各画素について、偏光フ
ィルムを回転させて光の透過状態を制御することによ
り、表示部に任意の表示を描くことができた。また、同
様にして表示を消去すること、印刷・消去を繰り返すこ
ともできた。さらに、表示の印刷が終了した後、作図ボ
ードから表示部を取り外すことにより、折り曲げたり、
丸めたりできるシート状のフレキシブルな表示物が得ら
れた。
【0040】
【発明の効果】本発明は上述のごとく、2枚の光透過板
と、静電気的な引力および反発力とを利用したまったく
新しいタイプの透過型あるいは反射型の書き換え可能で
大型化の容易な表示装置を得ることができる。
【0041】本発明で得られる表示装置は、次に示すよ
うな特徴をもつ。
【0042】(1) 印刷、消去を繰り返すことが可能
であるため、何回でも再生して使用できる。
【0043】(2) 表示装置として構造が単純である
ため、大型化することが容易である。 (3) 表示板への印刷速度や消去速度はそれほど高速
ではないが、表示板として使用している間はエネルギー
を必要としないため、エネルギーの節約ができる。
(4) 構造が単純であること、使用する材料が安価で
あることなどから、液晶ディスプレイなどに比べはるか
に低コストでの供給が可能である。
【0044】(5) 折り曲げたり、丸めたりできるシ
ート状のフレキシブルな表示物が得られる。
【0045】(6) 透過型および反射型の表示装置が
得られる。
【0046】(7) 単色およびカラーの表示装置が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の表示装置の一例を示す側面図。
【図2】 本発明の表示装置における表示部と印刷消去
ヘッドの一例を示す側面断面の拡大図。
【符号の説明】
1: 表示部 2: 走査部案内ガイド 3: 印刷消去ヘッド 4: 走査部 5: 印刷消去制御装置 6: 画素 7: 駆動する光透過板 8: 固定された光透過板 9: 帯状電極 10: 絶縁体 11: 絶縁ペースト

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の光透過板からなる画素を複数配列
    した表示部と、印刷消去ヘッドと、該印刷消去ヘッドを
    該表示部に沿って相対的に移動させる走査部とから構成
    される表示装置において、該印刷消去ヘッドが複数の帯
    状電極を配列した絶縁体からなり、該帯状電極に電圧を
    印加したときに該光透過板と該印刷消去ヘッドの間に生
    じる静電気的な引力と反発力により、該光透過板の少な
    くとも1枚を駆動することにより表示の印刷および消去
    を行うことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表示装置において、表示
    部が1枚の大型光透過板に、複数の光透過板を配列した
    ものであることを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1および2記載の表示装置におい
    て、表示部を構成する光透過板が、偏光板であることを
    特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1および2記載の表示装置におい
    て、表示部を構成する光透過板が、偏光フィルムである
    ことを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3および4記載の表示装
    置において、表示部から印刷消去部および走査部を取り
    外すことが可能であることを特徴とする表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4および5記載の表
    示装置において、該表示装置の背後に光入射装置を配置
    することを特徴とする表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の表示装置において、該表
    示装置の前面にカラーフィルターを配置することを特徴
    とする表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4および5記載の表
    示装置において、該表示装置の背後に光反射装置を配置
    することを特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の表示装置において、該光
    反射装置が3ないしは4原色をドット状に配列したもの
    であることを特徴とする表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8および9記載の表示装置において、該表示装置の最前
    面に視野角拡大装置を配置することを特徴とする表示装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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