JPH06347391A - 水素吸蔵合金の特性測定方法及び測定装置 - Google Patents

水素吸蔵合金の特性測定方法及び測定装置

Info

Publication number
JPH06347391A
JPH06347391A JP5137154A JP13715493A JPH06347391A JP H06347391 A JPH06347391 A JP H06347391A JP 5137154 A JP5137154 A JP 5137154A JP 13715493 A JP13715493 A JP 13715493A JP H06347391 A JPH06347391 A JP H06347391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen
memory
pressure
gas pressure
hydrogen storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5137154A
Other languages
English (en)
Inventor
Shin Fujitani
伸 藤谷
Hiroshi Nakamura
宏 中村
Yumiko Nakamura
優美子 中村
Ikuro Yonezu
育郎 米津
Toshihiko Saito
俊彦 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP5137154A priority Critical patent/JPH06347391A/ja
Publication of JPH06347391A publication Critical patent/JPH06347391A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水素吸蔵合金の反応速度の測定、解析に際し
て、水素圧力の測定データを記憶すべきメモリ12の容量
を、従来よりも大幅に削減出来る特性測定方法を明らか
にする。 【構成】 ジーベルツ装置14を用いて試料容器3内の水
素吸蔵合金の反応中の水素ガス圧力を圧力センサー6に
よって測定しつつ、該測定データをマイクロコンピュー
タ13へ供給して、水素吸蔵合金の反応速度をリアルタイ
ムで算出する。そして、該算出値が特定範囲内に達した
ときにのみ、そのときの水素ガス圧力をメモリ12に記憶
する。水素ガス圧力の測定終了後、メモリ12から読み出
したデータに基づいて、水素吸蔵合金の特性の解析、評
価を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジーベルツ装置を用い
て水素吸蔵合金の特性を測定する方法及び装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】水素吸蔵合金は、化石燃料の代替となる
新たなエネルギー源として注目を浴びており、特に、エ
ネルギー変換機能等の優秀性から、種々の応用システム
が研究されている。ところで、水素吸蔵合金の応用シス
テムの一つであるヒートポンプシステムにおいては、短
時間に水素吸収、排出サイクルを繰り返す必要があり、
その際の反応速度(水素吸放出速度)の測定、評価が、シ
ステム設計の上で不可欠となる。
【0003】従来、図8に示す如きジーベルツ装置(14)
を用いた容積法によって、水素吸蔵合金の反応速度や、
平衡水素圧力Pと水素吸収量Cの関係を温度Tをパラメ
ータとして表わした圧力−組成等温線(P−C−T曲線)
が測定され(例えば特公昭63-10215号参照)、該測定結果
に基づいて水素吸蔵合金の平衡特性が評価される。
【0004】図8のジーベルツ装置(14)においては、ガ
スホルダー(1)には、バルブ(4)を介して、試料(2)が
充填された試料容器(3)が連結されると共に、バルブ
(5)を介して、水素導入・排気管(51)が連結されてい
る。両バルブ(4)(5)を閉じた状態におけるガス圧及び
ガス温度は夫々圧力センサー(6)及び温度センサー(7)
によって測定される。
【0005】上記ジーベルツ装置(14)を用いた反応速度
の測定は次の工程〜の実行によって行なわれる。 工程 両バルブ(4)(5)を開いて水素導入・排気管(5
1)からガスを排出し、系内を真空とする。 工程 バルブ(4)を閉じて水素導入・排気管(51)から
ガスホルダー(1)へ水素ガスを導入した後、バルブ(5)
を閉じる。 工程 バルブ(4)を開き、ガスホルダー(1)内の水素
ガスを試料(2)に吸収せしめる。これによって、ガスホ
ルダー(1)内のガス圧は徐々に低下する。 工程 充分な時間が経過して、ガス圧が一定、即ち平
衡状態となった後、バルブ(4)を閉じて、工程へ戻
る。
【0006】この過程におけるガス圧が圧力センサー
(6)によって例えば0.2秒の周期で測定され、これら
の測定データがコンピュータのメモリに蓄積される。そ
して、ガス圧測定の終了後、前記メモリから測定データ
を読み出して、ガス圧変化の時間微係数を算出すること
によって、反応速度が求められるのである(例えばJourn
al of the Less-Common Metals,159(1990)83-90参照)。
【0007】その後、水素ガス圧力の測定データの中か
ら、特定の複数種類の反応速度における測定データが抽
出され、図7に示す如きP−C−T曲線が描かれる。図
7の例では、反応速度が0sl/min・kg(即ち平衡状態)、
5sl/min・kg、10sl/min・kg、及び15sl/min・kgのと
きの水素吸収量と水素圧力の関係がグラフ化されてい
る。尚、sl(スタンダードリットル)は、標準状態での容
積を表わす単位である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、上記工程を例えば20回繰り返す場
合、1回当りの平衡到達時間を120秒、測定周期を
0.2秒とすると、メモリに蓄積すべきデータの数が1
2000個と膨大な値に達し、大容量のメモリが必要と
なる問題がある。
【0009】本発明の目的は、水素吸蔵合金の反応速度
の測定、解析に際して、水素圧力の測定データを記憶す
べきメモリの容量を、従来よりも大幅に削減出来る特性
測定方法及び測定装置を明らかにすることである。
【0010】
【課題を解決する為の手段】一般に、ヒートポンプ等の
応用システムにおいては、水素吸蔵合金の特性の解析、
評価に際して、図7に示す如く代表的な数種類の反応速
度におけるP−C−T曲線が必要となるに過ぎない。
【0011】そこで、本発明においては、ジーベルツ装
置を用いて水素吸蔵合金の反応中の水素ガス圧力を測定
しつつ、該測定データの時間変化に基づいて水素吸蔵合
金の反応速度をリアルタイムで算出し、該算出値が特定
値或いは特定範囲内に達したときにのみ、そのときの水
素ガス圧力を含む最少限の測定データをメモリに記憶
し、その後、メモリから読み出したデータに基づいて、
水素吸蔵合金の特性の解析、評価を行なうこととした。
【0012】
【作用】ジーベルツ装置による水素ガス圧力の測定に関
しては従来と同様であって、圧力の測定データが一定周
期で次々と得られる。これと並行して、水素吸蔵合金の
反応速度が圧力の測定データに基づいてリアルタイムで
算出される。ここで、反応速度は、理想気体の状態方程
式と物質収支式に基づいて、水素ガス圧力の測定デー
タ、水素ガス温度、ジーベルツ装置の測定系の容積、試
料の重量等から、数値計算によって求めることが出来
る。
【0013】そして、算出された反応速度が特定値(或
いは特定範囲内)に達したか否かを判断し、特定値に達
したときにのみ、そのときの水素ガス圧力の測定データ
をメモリに記憶する。ここで、例えばジーベルツ装置(1
4)による上記工程の繰返し回数を20回、1回当
りの平衡到達時間を120秒、圧力の測定周期を0.2
秒、特定の反応速度を3種類とした場合、メモリに蓄積
すべき圧力データの数は60個で済み、従来の1200
0個から大幅に減少することになる。
【0014】最後に、メモリから圧力の測定データを読
み出し、読み出したデータに基づいて例えば水素吸収量
を算出すれば、図7に示す如く各反応速度における動的
なP−C−T曲線を描くことが出来る。従って、該P−
C−T曲線に基づいて、水素吸蔵合金の特性の解析、評
価が可能となる。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る水素吸蔵合金の特性測定方
法及び測定装置によれば、従来よりも大幅に少ないメモ
リ容量にて、水素吸蔵合金の反応速度の測定、解析が可
能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図面に沿っ
て詳述する。図1は本発明の測定装置の構成を表わして
おり、従来と同一構成のジーベルツ装置(14)に、本発明
に係る測定回路を接続している。試料容器(3)は恒温槽
(8)内に設置されて、一定温度(25℃)に保たれてい
る。
【0017】圧力センサー(6)及び温度センサー(7)に
よる測定データはデータロガー(10)によって取り込ま
れ、マイクロコンピュータ(13)へ供給される。そして、
この中で必要な測定データのみがメモリ(12)に格納され
る。尚、試料容器(3)は上記の如く一定温度に保たれる
から、水素ガス温度の測定は省略することが出来る。以
下、水素ガス温度を一定として説明する。
【0018】又、バルブ(4)(5)の開閉指令がCPU(1
1)から制御器(9)へ供給され、該制御器(9)によってバ
ルブ(4)(5)の開閉動作が制御される。
【0019】マイクロコンピュータ(13)による測定結果
や解析結果は出力装置(15)へ供給されて、例えば図7の
如きグラフとしてプリントアウトされ、或いは様々な解
析データがディスプレイに表示される。
【0020】上記装置を用いた測定においては、ジーベ
ルツ装置(14)に関しては、下記の工程の実行に
よって水素ガス圧力が測定され、これによって、図4の
如く変化する一連の測定データが得られる。 工程 両バルブ(4)(5)を開いて水素導入・排気管(5
1)からガスを排出し、系内を真空とする。ここで、図4
の如く第1番目の測定点(t=0)における初期圧力Pe
0を0atm、水素吸収量W0を0wt%に設定する。 工程 バルブ(4)を閉じて水素導入・排気管(51)から
ガスホルダー(1)へ水素ガスを導入した後、バルブ(5)
を閉じる。ここで、第1番目の測定点の水素ガス導入圧
力をPa1とする。 工程 バルブ(4)を開き、ガスホルダー(1)内の水素
ガスを試料(2)に吸収せしめる。これによって、第1番
目の水素ガス圧力Pe1(t)は図示の如く時間tとともに
徐々に低下する。 工程 充分な時間が経過して、ガス圧力Pe1(t)が図
示の如く一定、即ち平衡圧力Pe1となった後、バルブ
(4)を閉じて、工程へ戻る。このときのガス圧力Pe1
が第2番目の測定点の初期圧力Pa2となる。 以下、工程の1回の実行を1測定サイクルと呼
ぶ。
【0021】図4において、第n番目の測定サイクルの
水素ガス圧力Pen(t)は、初期圧力Panから平衡圧力P
enまで徐々に低下している。この過程で、図5の如く一
定のサンプリング周期Δt(0.2秒)毎に圧力データが
サンプリングされる。尚、従来はこれらの測定データを
全てメモリに格納していたのであるが、本発明において
は、後述の如く必要なデータのみを抽出して、メモリ(1
2)に記憶する。
【0022】ここで、水素吸収量の求め方について説明
する。理想気体の状態方程式と物質収支式より、第n番
目の測定サイクルの水素吸収量Wn(wt%,合金単位重量
に吸収される水素ガスの重量の割合)は下記数1によっ
て求められる。
【0023】
【数1】 Wn=Wn-1+ΔWn ΔWn=201.6{Pana+Pe(n-1)b−Pen(Va+Vb)}/wRT 但し、Rは気体定数、Tは水素ガス温度、Vaはガスホ
ルダー(1)、圧力センサー(6)及びバルブ(4)(5)で仕
切られた系内の容積、Vbは試料容器(3)及びバルブ
(4)で仕切られた系内の容積、wは試料(2)の重量(g)
である。
【0024】数1によれば、W0=0として、W1
2、W3、…Wn、…を順次計算することが出来、これ
によって、データ列{Pen、Wn}(n=1、2、3、
…)が得られる。例えば平衡状態におけるデータを図7
のグラフにプロットすると、図中の実線で示す平衡状態
のP−C−T曲線が得られることになる。
【0025】尚、水素吸収量の単位を[wt%]から[H
/M](合金中の金属原子1個当りに吸収される水素原
子の数)へ換算する際の換算式は周知のところであるの
で、ここでは説明を省略する。
【0026】時間tにおける水素吸蔵合金の反応速度Q
n(t)は、上記数1においてPenをPen(t)、WnをW
n(t)とおいて、Wn(t)を時間tで微分することによっ
て、下記数2の如く得られる。
【0027】
【数2】Qn(t)=dWn(t)/dt =−C・dPen(t)/dt 但し、C=201.6×(Va+Vb)/wRT ここで、水素ガス圧力Pen(t)の時間微分dPen(t)/
dtは、n番目の圧力−時間曲線の時間tにおける接線
の傾きを表わしている。
【0028】図5において、バルブ(4)を開いたときの
時刻をt=0とすると、(k−1)番目及びk番目の計測
時刻t=(k−1)Δt、t=kΔtにおける水素ガス圧
力Pen((k−1)Δt)、Pen(kΔt)の測定データを用
いて、時刻t=(k−1/2)Δtにおける反応速度Q
n((k−1/2)Δt)は下記数3によって表わされる。
【0029】
【数3】 Qn((k−1/2)Δt)=−C{Pen(kΔt)−Pen((k−1)Δt)}/Δt 数3によって算出される反応速度Q(t)を時間軸に対し
てプロットすると、図6に示す如きグラフが得られる。
【0030】ここで、評価の対象とすべき特定の反応速
度Qnmが、下記数4の如く時刻(k−1/2)Δtにおけ
る反応速度Q′と時刻(k+1/2)Δtにおける反応速
度Q″の中間の値であるとする。
【0031】
【数4】Q″<Qnm<Q′ 時刻(k−1/2)Δtと時刻(k+1/2)Δtにおける
水素吸収量Pen(t)は下記数5によって算出する。
【0032】
【数5】 Pen((k−1/2)Δt)={Pen((k−1)Δt)+Pen(kΔt)}/2 Pen((k+1/2)Δt)={Pen(kΔt)+Pen((k+1)Δt)}/2
【0033】このとき、反応速度Qnmに対応する水素ガ
ス圧力Pnmに関して下記数6が成立する。
【数6】 Pen((k+1/2)Δt)<Pnm<Pen((k−1/2)Δt) 従って、水素ガス圧力Pnmは、数4の反応速度Qnmの内
分比を用いて、下記数7によって算出することが出来
る。
【0034】
【数7】Pnm=(Qnm−Q″)/(Q′−Q″) ×(Pen((k−1/2)Δt)−Pen((k+1/2)Δt)) 又、このときの水素吸収量Wnmは、前記数1においてP
en=Pnmとおくことによって算出することが出来る。
【0035】以上の計算方法によって、第n番目の測定
サイクルについての特定の反応速度Qnmにおける水素ガ
ス圧力及び水素吸収量(Pnm、Wnm)が求められることに
なる。ここで、特定の反応速度Qnmは1或いは複数種類
が設定される。例えば、Qn1=5sl/min・kg、Qn2=1
0sl/min・kg、及びQn3=15sl/min・kgのときの各測定
サイクル(n=1、2、3、…)における(Pnm、Wnm)を
求めて、反応速度毎にこれらのデータをプロットするこ
とにより、図7に破線で示す動的なP−C−T曲線が得
られることになる。尚、図7は、LaNi5合金を対象
として25℃での水素吸収過程におけるP−C−T曲線
を実測した例である。
【0036】図2及び図3は、図1のマイクロコンピュ
ータ(13)による測定手続きを表わしている。先ず図2の
ステップS1にて、測定サイクル繰り返し回数のカウン
ターであるnを1に初期設定した後、ステップS2にて
前記バルブ(4)が開かれたかどうかを判断し、YESの
ときは、更にステップS3にて、データサンプリング回
数のカウンターであるkを1に初期設定する。
【0037】次にステップS4にてタイマーtをリセッ
トした後、ステップS5にてタイマーtがサンプリング
周期Δtに一致したか否かを判断する。YESのとき
は、ステップS6にて、そのときのガス圧力Pen(kΔ
t)を取り込む。そして、ステップS7にて最初の3つ
のガス圧力Pen(Δt)、Pen(2Δt)及びPen(3Δt)
が取り込まれたかどうかを判断し、NOの場合はステッ
プS8にてkをカウントアップして、ステップS4に戻
る。
【0038】ステップS7にてYESと判断されたとき
は、図3のステップS9にて、前記数3に基づいて、時
刻t=(k−1/2)Δtにおける反応速度Q′と、時刻
t=(k+1/2)Δtにおける反応速度Q″を計算す
る。そして、ステップS10にて、前記2つの反応速度
Q′及びQ″が特定の反応速度Qnmとの関係で前記数4
を満たすかどうかを判断し、NOの場合はステップS11
にて、更にkをカウントアップし、ステップS12にてt
をリセットする。
【0039】その後、ステップS13にてtがΔtに一致
したか否かを判断し、YESのときは、ステップS14に
て、そのときのガス圧力Pen(kΔt)を取り込み、ステ
ップS9へ戻る。ステップS10にてYESと判断された
ときは、ステップS15にて、前記数5及び数7に基づい
て、水素ガス圧力Pnmを計算し、その結果をメモリに記
憶する。続いて、ステップS16にて、全ての特定の反応
速度Qnmについての水素ガス圧力Pnmの計算が終了した
かどうかを判断し、NOのときはステップS11へ戻る。
【0040】ステップS16にてYESと判断されたとき
は、ステップS17にて、測定サイクルの繰り返し回数n
をカウントアップした後、ステップS18にて、nの値が
所定の最大繰り返し回数Nを越えたかどうかを判断し、
NOのときは図2のステップS2に戻って、次の測定サ
イクルに移行する。ステップS18にてYESと判断され
たときは、測定手続きを終了する。
【0041】上記一連の手続きの実行によって、複数の
特定の反応速度Qnmにおける水素ガス圧力Pnmがメモリ
に登録されることになる。従って、その後、メモリから
水素ガス圧力Pnmを読み出して、必要な演算処理を施す
ことにより、図7に示す動的なP−C−T曲線を描くこ
とが出来、これに基づいて、水素吸蔵合金の特性を評価
することが出来る。
【0042】上記測定方法及び測定装置においては、必
要な反応速度における水素ガス圧力のみをメモリに記憶
するから、例えばジーベルツ装置(14)による測定サイク
ルの繰返し回数を20回、特定の反応速度を3種類とし
た場合には、メモリに蓄積すべき圧力データの数は60
個で済み、小容量のメモリによっても測定、解析が可能
である。
【0043】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例え
ば、上記実施例では水素吸収過程における測定、評価を
行なっているが、水素放出過程における測定、評価も同
様に行なうことが出来るのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る特性測定装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】測定手続きの前半を表わすフローチャートであ
る。
【図3】測定手続きの後半を表わすフローチャートであ
る。
【図4】水素ガス圧力の時間変化を表わすグラフであ
る。
【図5】第n番目の測定サイクルにおける水素ガス圧力
の時間変化を拡大して表わすグラフである。
【図6】サンプリングされた水素ガス圧力に基づく反応
速度の計算結果を表わすグラフである。
【図7】平衡状態及び動的なP−C−T曲線を表わすグ
ラフである。
【図8】従来のジーベルツ装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
(1) ガスホルダー (2) 試料 (3) 試料容器 (4) バルブ (5) バルブ (6) 圧力センサー (8) 恒温槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米津 育郎 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 齋藤 俊彦 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジーベルツ装置を用いて水素吸蔵合金の
    反応中の水素ガス圧力を測定しつつ、該測定データの時
    間変化に基づいて水素吸蔵合金の反応速度をリアルタイ
    ムで算出し、該算出値が特定値或いは特定範囲内に達し
    たときにのみ、そのときの水素ガス圧力を含む最少限の
    測定データをメモリに記憶し、その後、メモリから読み
    出したデータに基づいて、水素吸蔵合金の特性の解析、
    評価を行なうことを特徴とする水素吸蔵合金の特性測定
    方法。
  2. 【請求項2】 水素吸蔵合金の反応中の水素ガス圧力を
    測定するためのジーベルツ装置を具えた水素吸蔵合金の
    特性測定装置において、データの書込み及び読出しが可
    能なメモリと、ジーベルツ装置によって測定される水素
    ガス圧力に基づいて水素吸蔵合金の反応速度をリアルタ
    イムで算出する手段と、該算出値が特定値或いは特定範
    囲内に達したときにのみ、そのときの水素ガス圧力を含
    む最少限の測定データをメモリに記憶する手段と、メモ
    リから読み出したデータに基づいて水素吸蔵合金の特性
    の解析、評価を行なう手段と、前記解析、評価の結果を
    出力する手段とを具えたことを特徴とする水素吸蔵合金
    の特性測定装置。
JP5137154A 1993-06-08 1993-06-08 水素吸蔵合金の特性測定方法及び測定装置 Pending JPH06347391A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5137154A JPH06347391A (ja) 1993-06-08 1993-06-08 水素吸蔵合金の特性測定方法及び測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5137154A JPH06347391A (ja) 1993-06-08 1993-06-08 水素吸蔵合金の特性測定方法及び測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06347391A true JPH06347391A (ja) 1994-12-22

Family

ID=15192089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5137154A Pending JPH06347391A (ja) 1993-06-08 1993-06-08 水素吸蔵合金の特性測定方法及び測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06347391A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009168612A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 R-Dec Co Ltd 水素量測定装置
KR101319451B1 (ko) * 2010-12-01 2013-10-17 (주)오선텍 수소 저장 합금의 압력-조성 등온선의 측정시스템
JP2013238444A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Nippon Bell Kk ガス吸着量測定方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009168612A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 R-Dec Co Ltd 水素量測定装置
KR101319451B1 (ko) * 2010-12-01 2013-10-17 (주)오선텍 수소 저장 합금의 압력-조성 등온선의 측정시스템
JP2013238444A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Nippon Bell Kk ガス吸着量測定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Muthukumar et al. Studies on hydriding kinetics of some La-based metal hydride alloys
Langer et al. Kinetics of nucleation in near-critical fluids
Benham et al. Experimental determination of absorption-desorption isotherms by computer-controlled gravimetric analysis
Muthukumar et al. Experiments on a metal hydride-based hydrogen storage device
Souahlia et al. Experimental study of metal hydride-based hydrogen storage tank at constant supply pressure
Clever Krypton, Xenon & Radon
Redhead Recommended practices for measuring and reporting outgassing data
Sharma et al. Measurement and analysis of reaction kinetics of La–based hydride pairs suitable for metal hydride–based cooling systems
JP5062805B2 (ja) 水素容器水素残存量の計測方法
JPH06347391A (ja) 水素吸蔵合金の特性測定方法及び測定装置
Muthukumar et al. Measurement of thermodynamic properties of some hydrogen absorbing alloys
Hickman Diffusion and permeation of deuterium in palladium-silver at high temperature and pressure
Song et al. Numerical and experimental study of La–Ni hydriding kinetics based on the varying-size model
CN114034604B (zh) 一种涉氢材料综合反应系统及其测试方法
Sherman et al. Hydrogen permeation and diffusion in niobium
CN110609077B (zh) 一种天然气氖同位素组成测量装置及方法
CN106770396B (zh) 用于测定储氢材料放氢反应热力学参数的方法
Denisov et al. Surface-limited permeation regime in the study of hydrogen interactions with metals
US5517425A (en) Method of discriminating equilibrium characteristics of hydrogen absorbing alloys
Mazzolai et al. Variations of elastic moduli and internal friction in relation to phase transformations in the palladium-silver-hydrogen system
CN109708712B (zh) 一种基于动态差压衰减的固定流导元件质量流量测量装置及方法
Masi Survey of Experimental Determinations of Heat Capacity of Ten Technically Important Gases
Millet et al. Experimental requirements for measuring pneumatochemical impedances
Felbinger et al. Novel temperature-driven technique to characterize hydrogen sorption properties under vacuum conditions: Method development, experimental setup, and demonstration on the AB5-type metal hydride LaNi4. 1Al0. 52Mn0. 38
JP2717297B2 (ja) 水素吸蔵タンク内の吸蔵水素量を測定する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020402