JPH0634599U - 暖房便座のヒータ回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 湿度の高い環境で使用されるユニットバス等
に暖房便座を用いたときの信頼性の問題を解消し、特に
空調、温調設備が整っているホテルのユニットバス用便
器等に用いるのに好適な暖房便座を提供する。 【構成】 暖房便座１２のヒータ回路８の途中に所定温
度でＯＮ，ＯＦＦするサーマルリードスイッチ１５を配
線接続して温度調節する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、空調、温調設備が整っているホテルのユニットバス用便器等に利用 される暖房便座のヒータ回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の暖房便座のヒータ回路は、図４に示すように、商用電源から変圧器を通 して降圧された低電圧電源を暖房便座の背面側に設置されるコントロールボック ス１を経由して、暖房便座内のヒータ回路２に供給される構成である。ヒータ回 路２は、ヒータ３に、異常な温度上昇を防止するための非常接点である温度サー モ４が直列接続されている。さらに、温度調整を行うためのサーミスタ５を備え ている。 そして、コントロールボックス１には、ＯＮ／ＯＦＦスイッチ６の他に温度制 御回路７が設けられている。この温度制御回路７は、サーミスタ５による検出温 度信号を受けて、一定温度範囲で段階的に温度制御する回路であり、設定温度を 境にしてヒータ３のＯＮ／ＯＦＦの切換制御を行う。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、この種の暖房便座では、温度制御回路７に複数の電気素子がマウント さているので、湿度の高い環境で用いるユニットバスの便器に用いた場合には、 湿度の影響を受けて、却ってその信頼性に欠けるという問題があった。 一方、空調、温調設備が整っているホテルのユニットバス用便器に用いる暖房 便座は、そもそもある程度の暖房機能を有していればよく、またＯＮ／ＯＦＦの 幅もそれほど厳密なものは要求されていないにも係わらず、従来の温度制御回路 ７を用いたものではその有用性は少ないものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る暖房便座のヒータ回路は、暖房便座のヒータ回路の途中に所定温 度でＯＮ，ＯＦＦするサーマルスイッチを配線接続したものである。

【０００５】

【作用】

暖房便座のヒータ回路の途中に所定温度でＯＮ，ＯＦＦするサーマルスイッチ を配線接続しただけであり、簡単な回路構造であるので、湿度に対する信頼性が 高くなる。従って、空調、温調が一定したホテルのユニットバス用暖房便座とし て好適である。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案に係る暖房便座のヒータ回路の実施例について図面を参照して説 明する。 図１は本考案に係る暖房便座のヒータ回路を示す回路図、図２及び図３は本考 案に係る暖房便座のヒータ回路をユニットパスに適用した場合の構成を示す図面 であり、図２は配線状態を示す概略図、図３はユニットバスを示す一部破断斜視 図である。 図１に示す本考案に係る暖房便座のヒータ回路８には、空調、温調設備が整っ ているホテル等のユニットバス９の天井板の上面側に設置されている制御ボック ス１０（図３参照）からＡ．Ｃ．２４Ｖの電源電圧が、便座の背面側に設置され るコントロールボックス１１を介して供給されている。このコントールボックス １１には、ＯＮ／ＯＦＦスイッチ１２が設けられている。 ヒータ回路８は、ヒータ１３，安全サーモ１４，サーマルリードスイッチ１５ を直列に接続した回路である。 ヒータ１３は、暖房便座１６内の全域に亘って千鳥足状に配設されるコード状 のヒータが用いられるが、その他に例えば面状発熱体からなるヒータ板が用いら れる。 安全サーモ１４は、異状高温（例えば、７０゜Ｃ）になったときに、ヒータ１ ３への電圧供給を強制的に遮断する安全スイッチである。 サーマルリードスイッチ１５は、雰囲気温度を検知して、その検知温度と設定 温度の偏差に応じてＯＮ，ＯＦＦするスイッチであり、この設定温度は、本考案 に係る暖房便座１６の設置場所、使用環境等に応じて適宜任意に設定される。

【０００７】 図２及び図３に示す制御ボックス１０は、商用電源をＡ．Ｃ．２４Ｖの低電圧 電源に降圧せしめる変圧器１７を中心に一次側に端子台１８、漏電ブレーカ１９ 、ヒューズ２０が配され、二次側には端子台２１が配されている。そして、この 二次側の端子台２１からケーブル線２２がユニットバス９内の便器２３まで敷設 され、コントロールボックス１１の裏面側に接続されている。このコントロール ボックス１１の側面には前記ＯＮ／ＯＦＦスイッチ１２の機能を有する回転ダイ ヤル２４が取り付けられている。

【０００８】 しかして、暖房便座１６のヒータ回路８の途中に所定温度でＯＮ，ＯＦＦする サーマルリードスイッチ１５が配線接続されているので、この暖房便座１６を空 調が整ったホテル等のユニットバス９の便器２３に用いた場合には、すでに室温 が温調されているので、比較的制御温度範囲が狭いこととも相まって、簡単な温 度制御方法であるが、その暖房制御機能及びその効果は十分に使用に耐えるもの である。 このようにして本考案の暖房便座１６は、設定温度と周囲温度との温度差が比 較的小さいホテルなど空調、温調が整った環境で使用され、制御ボックス１０に おける変圧器１７の容量を小さくすることができるので、省電力であり、コスト 低減ないし省スペース化も図ることができる。

【０００９】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案は湿度に対する信頼性が高い暖房便座であるので、 空調、温調設備が整っているホテル等のユニットバス用便器等に好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る暖房便座のヒータ回路を示す回路
図である。

【図２】本考案に係る暖房便座のヒータ回路をユニット
バスに適用した場合の配線状態を示す概略図である。

【図３】本考案に係る暖房便座のヒータ回路の適用例を
示すユニットバスを示す一部破断斜視図である。

【図４】従来の暖房便座のヒータ回路を示す回路図であ
る。

【符号の説明】

８…ヒータ回路 ９…ユニットバス １０…制御ボックス １１…コントロールボックス １２…ＯＮ／ＯＦＦスイッチ １３…ヒータ １５…サーマルリードスイッチ（サーマルスイッチ） １６…暖房便座

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 暖房便座のヒータ回路の途中に所定温度
   でＯＮ，ＯＦＦするサーマルスイッチを配線接続したこ
   とを特徴とする暖房便座のヒータ回路。