JPH06339756A - 集約ヒレを用いて金属溶湯を磁気的に閉じ込める方法及び装置 - Google Patents

集約ヒレを用いて金属溶湯を磁気的に閉じ込める方法及び装置

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JPH06339756A
JPH06339756A JP6050308A JP5030894A JPH06339756A JP H06339756 A JPH06339756 A JP H06339756A JP 6050308 A JP6050308 A JP 6050308A JP 5030894 A JP5030894 A JP 5030894A JP H06339756 A JPH06339756 A JP H06339756A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水平方向に隔てられた二つの部材間に形成さ
れた間隙から金属溶湯を流出させて鋳造する金属溶湯連
続鋳造システムに於いて、その間隙の開放端部から金属
溶湯が流出するのを防止するための改良された方法と装
置を提供する。 【構成】 水平方向に隔てられた二つのロール21、2
2間から金属溶湯を垂直方向にわたって形成された間隙
25から流出させる金属溶湯連続鋳造システムに於い
て、開放端部26から前記金属溶湯が流出することを磁
気閉じ込め装置20によって防止する。この装置20は
水平方向の磁界を発生させるための導電性コイル30
と、間隙25の開放端部に一番近いコイルの表面に電流
を集中させるための非磁性ヒレとを備えている。本装置
20によって惹起される磁界は間隙25の開放端部26
を通過して伸長し、間隙25中の金属溶湯に対し閉じ込
め圧力を作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は概ね先行出願に開示され
た金属溶湯を磁気的に閉じ込める装置と方法の改良に関
するものである。さらに詳しくは、本出願は、水平方向
に隔てられた二つの部材間に垂直方向にわたって形成さ
れた間隙に導入される金属溶湯がその間隙の開放端部か
ら流出することを防止するための改良された方法と装置
を開示するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は親出願に開示されたもの、例え
ば、双ロール連続鋳造装置、と同じ状況において作動さ
せることを意図している。親出願に開示された装置も、
二つの水平に隔てられた鋳造ロール間の間隙の開放端部
を通って金属溶湯が流出することを防止する効果を有す
るものではあるが、本発明における改良装置は同じ働き
を更に効率的に行うことを意図するものである。
【0003】本発明が意図する双ロール連続鋳造装置の
使用状況においては、典型的には、それぞれの軸回りに
反対方向に回転する一対のロールが水平方向に隔てられ
て配備されている。この2本のロールはその間に水平方
向に伸長する間隙を形成してここに金属溶湯を受け入れ
ることができるようにしてある。一対のロールによって
決まるこの間隙は下方に向かって狭くなるテーパーを有
する。ロールは冷却されて代わりに金属溶湯を、この金
属溶湯が間隙を通って降下するときに冷却する。
【0004】間隙は水平方向に隔てられて相対する開放
端部を有する。これらの開放端部は二つのロールの端部
に隣接している。金属溶湯は間隙の開放端部ではロール
の制限を受けない。従来、間隙の開放端から金属溶湯が
流出することを防止するためにメカニカルダムまたはシ
ールが用いられている。
【0005】メカニカルダムには欠点がある。何故なら
ダムは回転するロールと金属溶湯の両方に物理的に接触
する結果、磨耗、漏洩、破損を惹起し、固着の原因や金
属溶湯中の大きな温度勾配の原因ともなり得るからであ
る。更に、メカニカルダムと固化金属が接触すると、こ
のような方法で鋳造される金属薄帯の縁に沿って不均一
な部分が生じることもあり得るので、ような場合は、よ
り分厚く固い材料から圧延金属薄帯を得る従来の方法よ
りも優れた連続鋳造法の利点を相殺する結果となる。
【0006】金属薄帯の連続鋳造にともなう利点並びに
メカニカルダムまたはシール使用にともなう欠点は、更
に詳しくは、プレーグの米国特許4,936,374と
ラリ他の米国特許4,974,661に記されており、
これら各特許開示内容は本願に引例として取り入れられ
ている。
【0007】メカニカルダムまたはシールの使用につき
まとう欠点を克服するために電磁石を用いてロール間の
間隙の開放端にある金属溶湯を外に漏らさないようにす
る努力がなされた。この電磁石は交流が流れる導電性コ
イルを巻いたコアを有すると共に間隙の開放端に隣接し
て位置する一対の磁極を有するものである。この磁石は
コイルに交流を流すことによって作動し、磁極間に前記
間隙の開放端を横切り伸長する交番磁界または時間的に
変化する磁界を発生する。この磁界は磁極の配置によっ
て水平方向に、あるいは垂直方向に配することができ
る。水平方向の磁界を発生する磁石の例は上述の米国特
許プレーグの4,936,374に記されており、水直
方向の磁界を発生する磁石の例は上述のラリ他の米国特
許4,974,661に記されている。
【0008】交番磁界は間隙の開放端近傍の金属溶湯に
過電流を惹起して反発力を生ぜしめ、この反発力が金属
溶湯を、磁石により発生する磁界から離れる方向に、つ
まり間隙の開放端から離れる方向に付勢する。
【0009】ロール間の間隙の開放端から外方に向かっ
て金属溶湯を付勢する静圧力は金属溶湯の深さが大きく
なるにつれて大きくなるので、交番磁界によって働く磁
気的圧力は金属溶湯に働く外向き最大圧力に十分抗する
ものでなければならない。先の文章中に述べられたこの
ような考察に関するさらに詳しい論議並びにこれらの考
察に関連した種々の要因に関するさらに詳しい論議は前
述のプレーグの米国特許並びにラリ他の米国特許に記さ
れている。
【0010】一対の部材間の間隙の開放端から金属溶湯
を漏らさないもう一つの便法は、間隙の開放端近傍に、
交流の流れるコイルを配備することである。この構成に
よって、間隙の開放端近傍の金属溶湯中に過電流を誘起
する磁界をコイルで発生させ、その結果、電磁石で惹起
される磁界に関連して上に述べられた反発力と同様の反
発力が得られる。この種の手段の実施態様はオルソンの
米国特許4,020,890に記されており、その中に
ある開示内容は本願に引例として取り入れられている。
【0011】間隙の開放端近傍に磁界を直接発生するコ
イルを用いると電磁石を用いるよりも効率的である。何
故なら、電磁石を用いる場合にはコイルは磁石のコアを
励起するために用いられ、このコアを通って磁束が磁極
に達し、それから磁極が間隙の開放端近傍に磁界を発生
することになるからである。従って、電磁石を励起させ
るためにコイルが用いられるときには所謂鉄損が生ずる
が、間隙の開放端において磁界を直接発生させるために
コイルを用いるときは鉄損が重大なファクターになると
いうことがない。しかしながら、その場合でも、金属溶
湯を閉じ込めるに十分な強さの磁界をつくる際にコイル
によって散逸するエネルギーを最小限にとどめることが
重要である。
【0012】後者の方法の欠点は、コイルを間隙の開放
端に非常に近い位置に配備しないと金属溶湯をそこから
外に漏らさずに保持することができないということであ
る。
【0013】電磁石を用いる方法では、コイルを間隙の
開放端から比較的離れた位置に配備することができる。
【0014】コイルは鋼溶湯に近ければ近いほどコイル
の受ける温度条件は厳しくなる。間隙の開放端において
磁界を直接発生させるコイルを用いる方法のもう一つの
欠点は、磁界の一部が間隙の開放端を外れた方向に放散
されるのでコイルの効率が低下することである。前節中
に記されたこの問題は電磁石を用いる場合の問題でもあ
り得る。
【0015】親出願たるゲルバー他による出願番号07
/902,559の出願は、間隙の開放端部を通って伸
長し、実質的にこの開放端部に絞りこまれる磁界を直接
発生する直巻きコイルを用いた磁気閉じ込め装置を開示
している。その装置においては、磁性材が実質的にコイ
ルの前半分の前部有効表面を除いた全部を包み込み、そ
の磁性材は間隙の開放端部に臨むコイル有効表面に電流
を集約するために用いられている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このような磁性材を用
いれば、有効表面に電流を効果的に集約することができ
るけれども、それには実用上いくつかの制約もある。
【0017】第一に、交番磁界によって磁性材中に誘起
される渦電流のためエネルギー損失が生じ、そのため磁
性材が加熱される。この影響は磁性材を薄層(複数)で
構成することにより最小限にすることができるが、この
ような構成では組み立てがむつかしくコストもかかる。
【0018】第二に、磁性材を用いる実施態様では、磁
気材における磁気ヒステレシス損により効率がさらに制
限される。磁気ヒステレシス損は、当業者にとってはよ
く知られている制約の一つであり、時間とともに変化す
る磁界を磁性材にかけたときに、その磁性材において熱
の形で失われるエネルギーを言う。このエネルギー損失
はどのような磁性材でも持っている特性であるから、磁
性材を使用しない金属溶湯閉じ込め装置が望ましい。
【0019】上述のエネルギー損失は、いずれも磁性材
の加熱原因となる。コイルを流れる電流が強すぎると、
上述のエネルギー損失によって生じる熱は磁性材に元に
戻らない過酷な損傷を与える恐れがある。従って、コイ
ルに流すことのできる電流の大きさには制約があり、当
然、コイルによって働かせることのできる磁気的閉じ込
め圧力にも相応の制約がある。このように、上述の如く
電流を有効表面に集約する磁性材を用いたコイルによっ
て閉じ込められる金属溶湯の量には制限がある。この制
限を越える量の金属溶湯を閉じ込めるためには、磁性材
をこのような方法で使用しないコイルを用いる必要があ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の従
来技術の方法が有する欠点や不備は、出願番号07/9
02,559なる親出願に開示された発明の改良発明で
ある本発明による装置と方法によって解消される。
【0021】この改良された装置の作動は基本的には概
ね親出願に開示されたものと同じであるが、金属溶湯を
間隙の中に閉じ込める磁界を発生させるために用いられ
るコイルは、間隙の開放端部に直接向かい合って前方コ
イル部と呼ばれるコイルのその部分にヒレ状構造体を配
備するという改良が加えられている。このヒレ状構造体
は、前方コイル部の有効表面を除く全ての表面から水平
方向外方に張り出している。有効表面は間隙の開放端部
に臨む。
【0022】ヒレ状構造体は前方コイル部を流れる電流
を間隙の開放端部に面する有効表面に効果的に集約す
る。次にこれは、前方コイル部の有効表面と金属溶湯と
の間に、より大きい磁束密度を作りだし、それによって
間隙中の金属溶湯に作用する閉じ込め圧力を強化する。
【0023】典型的には、コイルに交流を通電し、コイ
ルの有効表面から間隙の開放端部を通過して金属溶湯に
及ぶ水平方向の磁界を発生させる。間隙の開放端部から
外れた方向に磁界の散逸することは、コイルにより発生
する磁界を実質的に間隙の開放端部に制限することによ
って防止することができる。このことは、後方コイル部
を非磁性導電体とし、これを前方コイル部を通って流れ
る電流の戻り道の一部として働かせるばかりでなく、磁
界を実質的に間隙の開放端部に絞り込む構成とすること
によってなし遂げられる。
【0024】前方コイル部の有効表面は間隙における金
属溶湯の静圧(即ち深さ)が増すにつれて金属溶湯に対
する磁気的圧力が大きくなるように、テーパーの付いた
間隙の形状に適合する構成にしてある。
【0025】本発明の一変形例では、ヒレ状構造体を垂
直方向に隔てる平板状スペースにおける磁束を平板状ス
ペースいっぱいに広げるためにいく片かの磁性材が平板
状スペースに挿入されている。
【0026】本発明の他の変形例では、ヒレ状構造体
が、コイルの前方に突出して凹部を形成する第1および
第2部を具備している。この凹部は、更に、本発明のコ
イルと共に使用されることが意図されている一対の同形
鋳造ロールの端部周縁から延長する唇状縁部の一部を受
け入れている。
【0027】その他の特質や利点は特許請求項記載の方
法と装置に固有のものであり、更に以下の詳細な説明か
ら添付図面との関連において開示されているか、あるい
は、そこから当業者にとって明らかになるべきものであ
る。
【0028】
【実施例】先ず図1−4について言及すれば、ここには
本発明の実施例に従って組み立てられた磁気閉じ込め装
置が概ね20で示されている。装置20は連続ストリッ
プ鋳造装置における水平方向に離された二つの円筒状金
属製のロール21、22の間の垂直方向に伸長する間隙
25の開放端部26から金属溶湯が逃げることを防止す
るための水平方向に伸長する磁界を発生するものであ
る。ロール21、22の円筒状の形状のため、間隙25
はその最上のレベルから両ロール間の最小幅のところの
狭部28まで下方に向かって幅が狭くなっている(図2
および図5)。
【0029】ロール21、22はそれぞれの軸23、2
4の回りに互いに反対方向に回転する。通常、間隙25
には金属溶湯が保持されている。ロール21、22は、
ここには開示されていない従来の方法で、冷却され、金
属溶湯が間隙25を通って垂直方向に降下するときに、
この金属は冷却され、固化されて、間隙25から降下す
る金属ストリップ27とされる(図5)。
【0030】閉じ込め装置20が無いと、間隙25の金
属溶湯は間隙25の開放端部26から逃げてしまうこと
になる。これらの図面には、間隙25の片方の開放端部
26および一つの閉じ込め装置20が示されているだけ
であるが、開放端部26は間隙25の両端に、そして装
置20は各開放端部26にあることは理解されるべきで
ある。
【0031】次に図4−8について言及する。装置20
は、前方コイル部31と後方コイル部32とを有する通
電用のコイル30を配備して成る。交流が、次に述べる
ような方法で、コイル30に通電され、これが水平方向
の磁界を直接発生する。この磁界は、コイル30が間隙
25の開放端部26に接近して配備してあるので、コイ
ル30の前方表面33から伸長して、間隙25の開放端
部26を通り、間隙25の金属溶湯に及ぶ。
【0032】コイル30とこれに関連した構造体は間隙
25の開放端部26に十分近づけて配置されている。こ
れは間隙25内に金属溶湯を保持する磁界を直接発生さ
せることができるようにするためである。高温の金属溶
湯に対するこのような近接配置によって起こりうる不利
な熱的影響は、このコイルを保護するために、出願番号
が07/902,559の親出願に詳細に記されている
が如き従来の保護構造を採用することによって補償され
る。例えば、コイル30と、間隙25の開放端部26と
の間に耐火部材48を置くことによって、金属溶湯の放
熱からコイル30を遮断することができる(図6および
図11)。
【0033】次に、図4−9について言及する。本発明
の一実施態様として、前方コイル部31と後方コイル部
32は一体となって共にコイル30を形成している。コ
イル30は実際一つの片からなる構造である。前方コイ
ル部31と後方コイル部32との一体連結部は図4およ
び図9中に40で示されている。前方コイル部31は以
下で更に詳細に述べられるヒレ部44を有するるが、図
9では、一片からなるコイル30の構造を、前方コイル
部31の下方部35ならびに前方コイル部31と後方コ
イル部32との間の一体連結部40を明確に示すため
に、ヒレ部44を取り除いて示してある。別の実施態様
として、前方コイル部31と後方コイル部32とを別々
の構造体とし、これらを電気的ならびに構造的に接続し
てあってもよい。この場合接続方法は従来のどの様な方
法によってもよい。
【0034】前方コイル部31は上方部34ならびに下
方部35を具備している。次に、上方部34は長方形
の、大抵は固い上方構造体36を備え、上方構造体36
からは首部37が一体構造をなして上方に伸長してい
る。首部37、上方構造体36、および下方部35はそ
れぞれの前方表面部を有し、これらの前方表面部は、連
続した一つの前方コイル表面33を形成するように、同
一平面状に隣接している。
【0035】図5に示されるように、下方部35は上方
構造体36から下方にわたって伸長すると共に、間隙2
5の開放端部26の幅が狭くなるに従って、下方に向か
って減少する横幅を持っている。
【0036】下方部35は二つの相対する側表面41、
42と、後方に面する後方表面43とを有する(図6お
よび図10)。隣接状態で側表面41、42から横外方
に、そして後方表面43から後ろ向きに複数枚のヒレ部
44が、垂直方向に平板状スペース45で隔てられて、
延出配備されている。このヒレ部44は下方部35と一
体をなす平面状の部材(複数)で形成され、間隙25の
開放端部26から離して伸長させてある。
【0037】次に図4、8、および11について述べ
る。後方コイル部32は後方壁60、側壁61、62、
上壁部63、64、そして底壁65を有する箱状の構造
体から成る。後部コイル部32の壁60−65は前方開
放部47を持ち、そして前方コイル部31を受け入れる
ことのできる大きさに形成された空洞46を形成してい
る(図9および図11)。前方コイル部31の前方表面
33は、このように、後方コイル部32によって覆われ
ることなく、空洞46の前方開放部47を通して間隙2
5の開放端部26に面している。空洞46は実質的に前
方コイル部31の形に沿う形にしてある。但し、空洞4
6は、ヒレ部44が後方コイル部32の壁60−65の
内側表面と接触しないように、前方コイル部31より大
きくしてある(図11)。カラー部66はカラー側壁6
7、68およびカラー後壁69を有し、後方コイル部3
2から一体的に上方に伸長している。カラー部66の壁
67−9は空洞46の延長部172を形成している。空
洞延長部172は実質的に前方コイル部31の首部37
の形に合わせた形状を有する。空洞延長部172は首部
37を受入れているが、カラー部66は首部37と接触
しない。
【0038】本発明の構成を更に詳しく図で説明するた
めに、図8にコイル30の背面図を示す。図中後方コイ
ル部32は一部を切り開いて前方コイル部31のヒレ部
44が見えるように描いてある。上述のように、ヒレ部
44を後方コイル部32の内側の面から間隔をとって配
備してあるのは、コイルを流れる電流が下方部35まで
下方に流れ、ここで前方表面33に集中し、さらに後方
コイル部32に流れるようにするためである。
【0039】下方部35の前方表面が間隙25の開放端
部26に直面するように、コイル30はロール21、2
2に近接して配置される。コイル30は、コイル30の
部分80がロール間の狭部28より下方まで伸長すると
共に最低のヒレ部44の位置もロール間の狭部28の下
方になるような形状にしてある。部分80を流れる電流
は、狭部28の上方にあるコイル30の部分を流れる電
流と同じように、間隙25の開放端部26における磁界
の強さを大きくする役割を果たす。更に、部分80が間
隙25の開放端部26における磁界の強さに貢献する度
合いは狭部28のところで最大になるので、コイル30
を狭部28の下方まで伸長させることは狭部28におけ
る磁界を効果的に強めることになる。次に、このように
強められた磁界は、間隙25中の金属溶湯に、間隙25
の開放端部26から金属溶湯を流出させようとする静圧
が最大である狭部28のところで働く磁気的閉じ込め圧
力を増大する。
【0040】コイル30は連続鋳造ロールに対して所望
の相対位置で支持させてもよいし、交流電源への接続を
どのような従来の方法によってもかまわない。例えば、
出願番号07/902,559の親出願に詳細に記載さ
れているような方法によることができる。
【0041】前方コイル部31には、交流が、前方コイ
ル部31を通って下方に、それから電気的に且つ一体的
に前方コイル部31に接続された後方コイル部32を通
って上方に流される。この電流はコイル30から上述の
従来の連結具を介して出ていく。交流がこのコイル中を
流れると、それは時間的に変化する水平方向の磁界を発
生し、この磁界が前方及び後方コイル部31、32のそ
れぞれを巡るように働く。
【0042】しかしながら、上述のごとく、銅や銅合金
等の非磁性、導電性材料からなる後方コイル部32は、
前方表面33を除く前方コイル部31を全部取り囲む箱
状の構造を具備している。従って、前方コイル部31を
取り囲む構造体は非磁性なので、水平方向の磁界は、間
隙25の開放端部26における、前方コイル部31の前
方表面33の前の空間に実質的に絞りこまれる。間隙2
5の開放端部26から反れた方向へ磁界が逃げて無駄に
なることがない。
【0043】更に、上述のように、下方部35は実質的
に間隙25の開放端部26に沿う形状をしている。その
結果、(a)下方部35中の電流密度と、(b)前方コ
イル部31に沿った磁界の強さ(電流密度に比例するパ
ラメータ)の両方が、前方コイル部31に沿って下に行
くほど増大する。コイルはこのようにして、間隙25の
開放端部26から金属溶湯を流出させようとする静圧が
大きくなっていくのに見合うように、下に向かうほど大
きくなる磁気閉じ込め圧力をつくりだす。
【0044】ヒレ部44は磁束を分布させる役を果た
し、この磁束は、水平な平板状スペース45のそれぞれ
の殆ど全領域にわたって、前方コイル部31の前方表面
33の後方部分を取り囲む。前方表面33(間隙25の
開放端部26における)の前の磁束の総量および前方表
面33の後ろの磁束の総量は等しい。前方表面33の前
の磁束はそこで集約されている。前方表面33の後ろの
磁束は平板状スペース45の領域に相当する領域にわた
って広がっている。その結果、間隙25の開放端部26
における磁束密度は、開放端部26の垂直方向のどのレ
ベルをとっても、同じレベルのどのスペース45におけ
る磁束密度よりも相対的に大きい。
【0045】磁束は当然前方コイル部31の表面を通し
て貫入または侵入する。前方及び後方コイル部31、3
2を巡る磁界の極性は、コイル30を流れる交流の極性
の変化に応じて、正弦波状に変わる。従って、表皮効果
(当業者には周知の現象)によって、磁束はコイル30
の表面に、特に、下方部35の表面における場合、磁束
が極性を変える前に浅く侵入する時間しか持たない。し
かしながら、下方部35の前方表面33の中へ侵入する
磁束は、側表面41、42および後方表面43の中へ侵
入する磁束よりも集約されている。これは磁束が間隙2
5の開放端部26における前方表面33の前で集約され
ているからである。
【0046】下方部35の色々な部分における電流の分
布または密度はそれらの場所における磁束密度に関連し
ている。従って、電流は、磁束が最も集約されている前
方コイル表面33の前で集約される。
【0047】表皮効果によって、下方部35を通って下
方に流れる電流は、ヒレ部44に流れ込み、ここで電流
の流れがヒレ部44の各表面の表皮深さ以内に制限され
る。
【0048】換言すれば、コイル30を通って流れる高
周波電流はコイル30の表面に沿って流れる傾向がある
ので、この電流は前方表面33に沿って下方に流れ、次
に下方部35の側表面41、42および後方表面43に
沿って流れる。但し、ヒレ部44のある垂直位置では下
方部35に沿って流れない。このような位置では、電流
はヒレ部44の上面を外向きに、ヒレ部44の縁面を下
向きに、そしてヒレ部44の底面を内側に向かって流れ
て下方部35に戻る。
【0049】ヒレ部44は、コイル30を構成する材料
の表皮深さの約4倍の垂直方向の厚さを有する。ヒレ部
44の形をこのように形成することによって、下方部3
5を通って直接流れることなしに、上述のように、主に
ヒレ部44の表面(複数)に沿って流れることが保証さ
れる。電流は、このようにヒレ部44の表面(複数)に
沿って分布するので、平板状スペース45における磁束
(この分布は電流の分布に関係する)が各平板状スペー
ス45に相応する全領域にわたって拡散する。
【0050】コイル30を構成する材料の表皮深さはコ
イル30を流れる交流の周波数の増減とは反対に増減す
る。上に述べたように、電流が実質的にヒレ部44の表
面に沿って流れるようにするために、ヒレ部44の厚さ
は表皮深さの約4倍にする必要がある。従って、上述の
ように、ヒレ部44を表皮深さの約4倍にできるほど十
分に表皮深さを薄くすると共にヒレ部44を垂直方向に
離す平板状スペース45を適切な形状にするには、コイ
ル30を流れる電流の周波数を十分高くしなければなら
ない。
【0051】一般的に、平板状スペース45は、平板状
スペース45全体にわたって、磁束密度を略一定にする
ことのできる形状にしてある。特に、各スペース45の
垂直方向の長さは、下方部35の前後方向幅の約50%
から約100%の厚さ(即ち下方部35の前方表面33
から後方表面43までの距離)の間の長さにしてある。
【0052】但し、平板状スペース45の寸法を正確に
決めるには、種々の考慮が必要である。ヒレ部44近く
の磁束密度はヒレ部からの距離と逆に変化する。更に、
ヒレ部44の近傍では磁束密度が略一定である。このよ
うに、ヒレ部44を隔てる平板状スペース45が十分薄
ければ、平板状スペース45における磁束密度は望み通
り略一定にすることができる。そうでない場合には、磁
束密度は各平板状スペース45の垂直方向の中心に近づ
くにつれて減少する。こうなると、間隙25の開放端部
26においてコイル30によって働く磁気的な閉じ込め
圧力も減少する。そういうわけで、平板状スペース45
は薄くすることが望ましい。
【0053】しかし、平板状スペース45が薄すぎる
と、ヒレ部44間のインダクタンス(これはヒレ部44
間の距離に比例する)も小さくなるので、平板状スペー
ス45が適切な形状である場合に比べ、コイル30を流
れる電流の内、ヒレ部44の表面に沿って流れようとす
る電流の割合が大きくなる。このことは、今度は、全電
流の内で前方表面33に集中する電流の割合を小さく
し、これに呼応して間隙25の開放端部26における磁
束の集中の度合いが小さくなる。言い換えれば、平板状
スペース45が薄すぎると、コイルは不十分なものにな
る。
【0054】要するに、ヒレ部44は電流が殆どヒレ部
44の表面に沿って流れるように、十分な厚みを持たせ
る必要がある。平板状スペース45の垂直方向の長さ
は、磁束密度が各平板状スペース45全体にわたって略
一定になるよう十分小さく、且つ、電流の大部分が実質
的に前方コイル表面33において集約されるよう十分大
きくしておかねばならない。
【0055】典型的な電流周波数、例えば3000ヘル
ツにおいては、銅製のヒレ部の表皮厚さは約1.2mm
である。従ってヒレ部44は、垂直方向の厚さが約4.
8mmより大きくなくてはならない。この同じ実施例に
おいては、隣合うヒレ部44はその間に介在する平板状
スペース45によって約12.5mm垂直方向に隔てら
れている。
【0056】ヒレ部44は、前方コイル部31を流れる
電流の道のりを効果的に長くするので(つまり、電流は
ヒレ部44の表面に沿って流れるので)、ヒレ部44は
下方部35を流れる電流に対する抵抗を増し、従って、
コイル30を流れる電流の量が減少する。従って、ヒレ
部44の枚数はできるだけ少なくすることが望ましいの
だが、同時にまた、下方部35の後ろで磁束を拡散させ
るために十分な枚数のヒレ部44を配備することも考慮
しなければならない。上で論議されたヒレ部44の厚さ
と間隔によって、下方部35の前方表面33に電流を集
約することができる。その結果、間隙25の開放端部2
6における磁束の集中の度合いは、電流が下方部35に
均一に分布したと仮定した場合に比べて大きくなる。
【0057】加うるに、前方コイル部31は下方に向か
って小さくなるテーパを持つ形状であるため、ここを流
れる電流の集約の度合いは下方に行くほど大きくなり、
その結果上述のように間隙25の開放端部26における
狭部28の近くでは磁界と磁束密度がさらに強められ
る。
【0058】間隙25の開放端部26で磁束密度が増大
すると、コイル30は間隙25にある金属溶湯に対し
て、コイルを流れる任意の量の電流当たり、ヒレ部を持
たないコイルが働かせるであろうよりも、比較的強い閉
じ込め圧力を働かせることができる。
【0059】次に、図12、13、および14につい
て、本発明の変形例を説明すると、隣り合うヒレ部44
を垂直方向に隔てる平板状スペース45内に磁性材片7
0、72、74を配置してもよい。磁性材片70、7
2、74のそれぞれは、磁性材よりも磁束を通しにくい
性質を持つ空気間隙71、73によって水平方向に隔て
られていてもよい。
【0060】磁性材片70、72、74及びこれらを隔
てる空気間隙71、73の配置は隣り合うヒレ部44間
の平板状スペース45全体にわたって磁束の分散が最大
になるように設計することができる。このように、平板
状スペース45中に磁性材片70、72、74を配備し
ていない実施態様における場合に比して、全磁束は平板
状スペース45の、より広い領域にわたって分布する。
磁束の分布する領域が大きくなると、磁性材片70、7
2、74中の磁束密度は減少する。その結果、磁性材片
70、72、74におけるエネルギー損失(これは磁束
密度に比例する)も減少する。
【0061】磁性材片70、72、74は出願番号07
/902,559の親出願に開示されているコイル(以
下「先のコイル」と称する)の前半部の側面と背面とを
取り囲む磁性材によって生ずるエネルギー損失と同種の
エネルギー損失を生ずるけれども、磁性材片70、7
2、74におけるエネルギー損失は先のコイルにおける
損失よりも小さい。従って、図12−14の実施例にお
いては、より強められた磁界がヒレ部44によって作り
だされるが、発熱の形で生ずるエネルギー損失は、先の
コイルに関するエネルギー損失より低い。本発明のコイ
ルは先のコイルよりも熱の発生が少ないので、本発明の
コイルは、有効表面のところに電流を集約するための磁
石を用いていてもヒレ構造体を用いていない先のコイル
に比べると、より大きい電流を流すことができ、より強
力な閉じ込め圧力をつくることができる。
【0062】冷却チャンネル50は前方コイル部31に
配備され、首部37の上側表面38から首部37を通
り、上方構造体36、下方部35を通ってコイル30の
底部表面39まで伸びている(図8)。前方コイル部3
1を冷却するために、冷却液が冷却チャンネル50を巡
回する。前方コイル部31の前方コイル表面33に集約
された電流によって発生する熱はヒレ部44によっても
放散される。後方コイル部32は、図4に示されるよう
に、後方コイル部32に取り付けられた冷却チューブ5
7(これらの一つだけが図示してある)を通じて冷却液
を循環させることによって冷却してもよい。
【0063】図15−18は本発明の別の実施例を示
す。図中120で包括的に示される装置が一対のロール
121、122の間の間隙125の開放端部126に隣
り合う位置に、上述の装置20の配置と同様に配置して
ある。装置120は、以下に述べるような若干の違いを
除けば装置20に関して述べたのと同様の方法によっ
て、間隙125中の金属溶湯に対して閉じ込め圧力を働
かせる。
【0064】装置120は、後方コイル部132と一体
に連結された前方コイル部131を具備する直巻のコイ
ル130から成る。後方コイル部132は上述の後方コ
イル部32とよく似ているが、以下に述べるように、若
干の相違点がある。後方コイル部132は壁160−1
65並びにこれと一体に連結されたカラー部166の壁
167−169を具備する。前方コイル部131は上述
の前方コイル部31と似ているが、以下に述べるよう
に、前方コイル部31とはいくらかの相違点がある。
【0065】前方コイル部131は上方部134および
下方部135から成る。次に、上方部134は、首部1
37を上方に一体的に伸長させて有する長方形の、大抵
は固い上方構造体136から成る。首部137、上方構
造体136、及び下方部135はそれぞれの前方表面部
を持つ。これらの前方表面部は、中断されない前方表面
133を形成するように、連続した同一平面状にしてあ
る。図15に示されるように、下方部135は、上方構
造体136から下方に伸長しており、間隙125の開放
端部126の幅が狭くなるのに一致して下方に向かって
狭くなる横幅を持たせてある。
【0066】下方部135は、相対する二つの側表面1
41、142及び後方表面143を持っている。側表面
141、142からこれらに隣接して横方向外側に、そ
して後方表面143から後方に複数枚のヒレ部144が
平板状スペース145に垂直方向に隔てられて配備され
ている。ヒレ部144は平板状の部材であって、上に述
べたコイル30におけるヒレ部44と下方部35のよう
に、下方部135と一体に形成してある。
【0067】しかしながら、この実施態様では、各ヒレ
部144は、前方表面133の両側に前方表面133か
らそれぞれのロール121、122に向かって前方に突
出して配備された第1および第2部191、192から
成る(図16及び図18)。
【0068】従って、前方表面133は、前方表面33
がコイル30のヒレ部44の前方縁部に対してそうであ
ったように、前方縁表面149と隣接して同一平面状に
配備されてはいない。そうではなく、前方表面133
は、ヒレ部144の第1および第2部191、192の
表面149に対して奥まっている。
【0069】後方コイル部132の壁160ー165
は、前方コイル部131を受け入れるための、前方開放
部147を有する空洞146を形成している(図15及
び図16)。前方コイル部131の前方表面133は後
方コイル部132に覆われることなく空洞146の前方
開放部147を通って間隙125の開放端部126に面
している(図16)。
【0070】但し、後方コイル部132の壁160ー1
65の内面にヒレ部144が接触することがないよう
に、空洞146は前方コイル部131よりも大きくして
ある。
【0071】(図15及び図16)ヒレ部144の第1
および第2部191、192の前方縁表面149は空洞
146の前方開放部147と同一平面状にしてある。前
方コイル部131は空洞146内に配備され、前方コイ
ル部131の前方表面133は空洞146の前方開放部
147から奥まっている。
【0072】装置120と共に用いるために、各ロール
121、122の各端表面193には環形の唇状縁部1
90が配備されている。各唇状縁部190はロール12
1、122と等しい外径を持って各ロールの端表面19
3から123又は124で示すロール軸に平行に外方に
伸長している。各唇状縁部190は、その厚さがコイル
130を流れる特定周波数の電流に対する唇状縁部19
0の構成材料の表皮深さに実質的に相当する厚みよりも
小さくなる内径を持っている。又、各唇状縁部190
は、外側開放面、並びに端表面193に相当する内側面
を有する環状スペース194の周縁部を形成している。
【0073】各唇状縁部190は、又、これを付帯する
ロール(121又は122)の外周鋳造面の縦方向伸長
部を構成する外周面を有する。それぞれロール121、
122と共に互いに反対方向に回転する一対の唇状縁部
190は、このように間隙125の長さ方向の間隙伸長
部198の形状を定める。従って、間隙125の開放端
部126は、実際には間隙伸長部198の開放端部に位
置する。これは、この実施例では、間隙125の一部に
なっている(図16)。当然、間隙125中の金属溶湯
にこれを長さ方向の間隙伸長部198の中へと付勢する
静圧が働くから、コイル130がなければ、金属溶湯は
開放端部126から流出することになる。
【0074】各間隙伸長部198は、コイルを流れる電
流の特定周波数において閉じ込められる特定金属溶湯の
表皮深さの約1倍から3倍の長さ、望ましくは約2倍の
長さにするのがよい。間隙伸長部198のこの大きさに
よって、十分な磁束を金属溶湯に作用させて間隙125
における金属溶湯を閉じ込めることができる。
【0075】間隙125における金属溶湯に十分作用す
るに足る磁束の量は間隙伸長部198の長さ(およびヒ
レ部144の第1、第2部191、192を突出させて
中に受け入れる環状スペース194の長さ)によって変
化する。間隙伸長部198が短すぎると、金属溶湯と噛
み合う磁束も小さすぎるため、間隙125から金属溶湯
が流出することを防止するに十分な閉じ込め圧力をつく
りだすことができない。
【0076】そこで、金属溶湯を閉じ込めるのに十分な
磁束をコイル130によって働かせることがでるように
するために、電流の総量をもっと大きくする必要が生じ
る。
【0077】間隙伸長部198が長すぎると、十分な磁
束が溶融金属に及ぶものの、溶融金属におけるエネルギ
ー損失が不必要に高くなり、コイル130の効率が悪く
なる。
【0078】この実施例においては、間隙伸長部198
の長さは、典型的には、コイル130を流れる電流の周
波数における唇状縁部190の構成材料の表皮深さの約
1.5倍から約3倍である。例えば、周波数が3000
Hzのときには、各間隙伸長部198の長さは約16m
mから34mmである(唇状縁部190が鋼製の場
合)。
【0079】ヒレ部144の第1、第2部191、19
2は前方表面133よりも前方に突出しているので、前
方に突出する第1、第2部191、192およびコイル
130の前方表面133は効果的に凹部196を形成し
ている(図15)。周縁の各唇状縁部190の円弧部ま
たはセグメントが凹部196に入るように、コイル13
0はロール121、122に十分近づけて配置してある
(図16および図18)。
【0080】図15に言及すると、各唇状縁部190の
セグメントがこのように凹部196に入ることができる
ようにするために、後方コイル部132の上壁部16
3、164、そして底壁165は、唇状縁部190のこ
れらのセグメントを受け入れるために切り欠いてある。
各上壁部163、164は唇状縁部190のセグメント
が上壁部163、164に接触することなく凹部196
に入ることができる大きさの切り欠き183、184を
有する。又、底壁165は、両ロール121、122の
唇状縁部190のセグメントが底壁165に接触するこ
となく凹部196に入ることができる大きさの切り欠き
185を設けてある。
【0081】更に、金属溶湯を通過させる磁束の増加を
最大限にするために(唇状縁部190が凹部196に入
ることにより可能)、ヒレ部144の第1、第2部19
1、192が前方表面133よりも前方に突出している
距離は間隙伸長部198の長さに略等しくしてある。但
し、唇状縁部190はコイル130と接触しない。又、
ヒレ部144の第1、第2部191、192は、ロール
121、122の端表面193に(又は以下に述べるロ
ール121、122の端表面193を殆ど覆う環状ディ
スクに)接触しない。
【0082】唇状縁部190は導電率の低い非磁性材料
から成る。この構成は、コイル130によって惹起され
る磁束が、ロール121、122がどのような回転方向
位置にあるときでも凹部196内にある唇状縁部190
の円弧部またはセグメント(ロール121、122の回
転に伴ってこれらのセグメントは明らかに変わる)を通
過して伸長することを可能にする。
【0083】次に唇状縁部190のこれら特定のセグメ
ントを通して伸長する磁束は、ヒレ部144が前方表面
133よりも前方に突出していないと仮定した場合に比
べて、更に深く、そして磁気的に更に効果的に間隙12
5中における金属溶湯および長手方向の間隙伸長部19
8における金属溶湯に浸透して作用する。従って、この
構成は、ヒレ部144の第1、第2部191、192が
前方表面133よりも前方に突出していないと仮定した
場合にコイルが働かせ得る力に比べて、コイル130
が、より強力な閉じ込め圧力を金属溶湯に働かせること
を可能にする。
【0084】環状ディスク195は各ロール121、1
22の各端表面193を殆ど覆っている。各端表面19
3はそれぞれの環状スペース194の内側表面でもあ
る。各環状ディスク195は銅またはその他の非磁性材
料から成り、従って各ロール121、122の各端にお
ける唇状縁部190内の環状スペース194に磁界を閉
じ込める。換言すれば、環状スペース194における磁
束は、非磁性の環状ディスク195に取り囲まれている
から、ロール121の端表面193を貫通することがな
い。
【0085】ロール121、122の端表面193にお
ける環状スペース194内に磁束を閉じ込めることは、
間隙125の開放端部126における磁束密度を増大さ
せ、間隙125と間隙伸長部198内の金属溶湯に作用
する閉じ込め圧力の強さを増大させる。
【0086】以上に論議された点を除いては、コイル1
30はその構造と機能においてコイル30と同じであ
る。
【0087】以上に述べた詳細な説明は単に本発明の思
想を示すためのものであるから、不必要な限定をするも
のと理解されるべきではない。当業者にとって改良は自
明であろうからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続鋳造用の一対のロールとの関連における本
発明に関する装置の実施例を示す平面図である。
【図2】図1における装置とロールの端面図である。
【図3】図1における装置とロールの側面図である。
【図4】図1における装置の斜視図である。
【図5】装置の部分正面端面図である。
【図6】図4における線6−6の面についての断面図で
ある。
【図7】図5における線7−7の面についての部分断面
図である。
【図8】装置の部分切取背面斜視図である。
【図9】明確な図解を期すため他の部分を取り除いた装
置の一部の部分切取斜視図である。
【図10】明確な図解を期すため前方コイル部の一部を
取り除いた装置の前方コイル部の部分斜視図である。
【図11】図6における線11−11の面についての断
面図である。
【図12】別実施例における装置の一部を示す部分斜視
図である。
【図13】図12における線13−13の面についての
断面図である。
【図14】図12における線14−14の面についての
断面図である。
【図15】装置の別実施例における斜視図である。
【図16】連続ストリップ鋳造装置の一対のロールとの
関連における図15の実施例の部分断面平面図である。
【図17】後部コイル部を取り除いた図15の線17−
−17の面についての断面図である。
【図18】図16の要部拡大図である。
【符号の説明】
20…装置 21、22…ロール 23、24…軸 25…間隙 26…開放端部 27…金属ストリップ 28…狭部 30…通電コイル 31…前方コイル部 32…後方コイル部 33…前方表面(前方表面部) 34…上方部 35…下方部 36…上方構造体 37…首部 38…上側表面 39…底部表面 40…一体連結部 41、42…側表面(側表面部) 43…後方表面 44…ヒレ部 45…平板状スペース 46…空洞 47…前方開放部 48…耐火部材 149…前方縁表面 50…冷却チャンネル 57…冷却チューブ 60…後方壁 61、62…側壁 63、64…上壁部 65…底壁 66…カラー部 67、68…カラー側壁 69…カラー後壁 70、72、74…磁性材片 71、73…空気間隙 194…環状スペース(環状の凹部)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に隔てられた二つの部材間に垂
    直方向に伸長して金属溶湯を存在させる間隙の開放端部
    から前記金属溶湯が流出することを防止するための磁気
    閉じ込め装置であって、 前記間隙の開放端部を通過して前記金属溶湯に達し、前
    記間隙中のこの金属溶湯に対し閉じ込め圧力を作用させ
    る水平方向の磁界を直接発生させるべく前記間隙の開放
    端部の近くに配備して通電するための非磁性、導電性の
    コイル手段を備え、 前記コイル手段は前記磁界を実質的に前記間隙の開放端
    部に集約するために前記間隙の開放端部に十分近づけて
    配設され、 前記コイル手段は前記間隙の開放端部に比較的近くに位
    置する前方コイル部と、前記間隙の開放端部から比較的
    遠くに位置する後方コイル部とを具備し、 前記前方コイル部は前記間隙の開放端部に臨む前方表面
    部と、前記前方コイル部に流れる電流を実質的に前記前
    方コイル部の前記表面部に集約させるための電流集約手
    段とを具備し、前記電流集約手段は前記前方表面部の後
    方から外側後方に向かって伸長すると共に前記前方表面
    部の両側から外側横方向に向かって伸長し、垂直方向に
    間隔を設けて前記前方コイル部に配備される複数個のヒ
    レ状構造体を備え、 前記各ヒレ状構造体はひれ表面を有して成る磁気閉じ込
    め装置。
  2. 【請求項2】 前記コイル手段は予め定められた周波数
    の電流によって作動させるものであると共に前記電流の
    一部は前記ヒレ状構造体の中を流れ、且つ、前記ヒレ状
    構造体は前記ヒレ状構造体の中の前記電流が前記予め定
    められた周波数において殆ど前記ひれ表面を流れること
    を可能にするに十分な厚みを有する請求項1記載の装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ヒレ状構造体の前記厚みは前記予め
    定められた周波数における前記コイルの材料の表皮深さ
    の略4倍を越える請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記前方コイル部は前後方向の厚みを有
    し、いずれの隣り合う2枚のヒレ状構造体も垂直方向の
    厚みを有する平面状スペースで互いに隔てられると共
    に、前記垂直方向の厚みは前記前方コイル部の前後方向
    の厚みの約50%から約100%の間である請求項1記
    載の装置。
  5. 【請求項5】 前記ヒレ状構造体はいずれも前記前方表
    面部の相対する側面に配備された第1及び第2部からな
    り、前記第1及び第2部はいずれも前記水平方向に隔て
    られた部材の一つに向けて前記前方表面部から前方に突
    出してなる請求項1記載の装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の磁気閉じ込め装置との
    組合わせに於いて、金属溶湯連続鋳造システムが、 両端に開放端部を有する間隙を垂直方向にわたって形成
    するための水平に配備された二つの部材を有し、 前記水平方向に隔てられた二つの部材のそれぞれは、相
    対する一対の端表面と、各端表面周辺から伸長する唇状
    縁部とを有し、 前記各唇状縁部は外側開放端と、この唇状縁部の基端で
    ある端表面に相当する内側面とを有する環状の凹部を形
    成した組み合わせ。
  7. 【請求項7】 前方に突出した前記第1及び第2部の各
    々が、それぞれ前記外側開放端を通り前記環状の凹部中
    に伸長してなる請求項6記載の組み合わせ。
  8. 【請求項8】 前記各唇状縁部が非金属材料からなる請
    求項6記載の組み合わせ。
  9. 【請求項9】 水平方向に隔てられた前記各部材の端表
    面に配備され実質的に前記端表面を覆う非磁性環状ディ
    スクを前記各部材が備えている請求項6記載の組み合わ
    せ。
  10. 【請求項10】 前記磁界を実質的に前記前方表面部と
    前記間隙の開放端部との間の領域に閉じ込めるための手
    段を具備する導電性シールドを備えた請求項1記載の装
    置。
  11. 【請求項11】 前記導電性シールドが後方コイル部を
    構成する請求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記導電性シールドが前方コイル部を
    収容する空洞を形成すると共に前記前方コイル部の前記
    前方表面部が前記空洞における前向きの前方開放部から
    突き出るようにしてある請求項11記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記コイル手段が銅または銅合金から
    なる、鋼溶湯流出防止用の請求項1記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記間隙における金属溶湯の静圧増加
    に合わせて、前記磁界に伴う磁気的圧力を増加させるた
    めの前記前方コイル部の前記前方表面部の構成を具備す
    る手段を備えてなる請求項1記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記前方コイル部の前記前方表面部
    は、前記間隙の開放端部の幅に従って、前記前方コイル
    部の垂直方向の形状に沿って下方に向かって狭くなる横
    幅を持たせることにより、電流が前記コイルを流れると
    きに、前記前方表面部におけるその電流密度が前記前方
    表面部の幅が減少するにともなって増加するようにして
    ある請求項14記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記前方コイル部の前記前方表面部は
    前記間隙の開放端部の形状と略同じ形状にしてある請求
    項15記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記水平方向に隔てられた二つの部材
    は平行な軸と前記間隙の開放端部を形成する周縁とを有
    する回転可能なロールにすると共に前記前方コイル部は
    前記間隙の開放端部に臨ませ、更に、 前記後方コイル部は、前記前方コイル部の後方に且つ前
    記間隙の開放端部からの距離の方が前記前方コイル部か
    らの距離よりも大きい位置に設けられた手段からなる請
    求項1記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記前方コイル部が、それぞれ前記前
    方コイル部の上端と下端との間にわたって伸長する1対
    の側壁と1つの後方壁を有する請求項17記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記コイルが互いの端部に隣接する前
    記前方コイル部と前記後方コイル部とを導電可能に接続
    する手段を具備して成る請求項17記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記接続手段は前記後方コイル部の底
    部からなり、前記底部は前記前方コイル部と一体に形成
    してある請求項19記載の装置。
  21. 【請求項21】 少なくとも前記前方コイル部は冷却液
    循環可能な流路を形成する内部空間を有する請求項17
    記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記前方コイル部は上方部と下方部か
    らなり、 前記下方部は一対の相対する側表面と、前記間隙の開放
    端部から離れて後方に面する後方表面とを有し、 前記上方部と下方部はそれぞれ前方に面する表面を有
    し、 前記上方部と下方部の前記前方に面する表面は隣接して
    同一平面状に連続した表面を形成し、 前記連続した表面は前記前方コイル部の前記前方表面部
    を構成して成る請求項1記載の装置。
  23. 【請求項23】 前記電流集約手段が、前記下方部にお
    ける前記相対する側表面および後方に面した後方表面か
    ら外方に向かう複数枚のヒレ状構造体を具備して成る請
    求項22記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記ヒレ状構造体が、前記前方コイル
    部の前記下方部に配備され前記開放端部から離れる方に
    伸長した平面状部材からなる請求項23記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記ヒレ状構造体が前方コイル部と一
    体に形成されている請求項23記載の装置。
  26. 【請求項26】 前記間隙が、前記水平方向に隔てられ
    た部材同士が最接近するところで形成される最狭部を有
    すると共に、 前記装置は、前記ヒレ状構造体が前記間隙の最狭部の上
    下両側に配備される状態で前記間隙の開放端近くに位置
    させてある請求項23記載の装置。
  27. 【請求項27】 磁性材料で構成され近接するヒレ状構
    造体間に配備された手段を備えた請求項23記載の装
    置。
  28. 【請求項28】 磁性材料で構成された前記手段が複数
    片の磁性材料からなり、前記磁性材料からなる各片が同
    一平面内にあって他の片から空気の間隙によって隔てら
    れている請求項27記載の装置。
  29. 【請求項29】 水平方向に配置され、垂直方向にわた
    って伸長する間隙を形成する二つの部材を具備すると共
    に、 前記間隙はその両端に開放端部を有し、 前記磁気閉じ込め装置は実質的に前記開放端部に隣接し
    て請求項1記載の磁気閉じ込め装置との組み合わせから
    なる金属溶湯連続鋳造システム。
  30. 【請求項30】 水平方向に隔てられた二つの部材間に
    垂直方向に伸長して金属溶湯を存在させる間隙の開放端
    部から前記金属溶湯が流出することを防止するための磁
    気閉じ込め方法であって、 前記間隙の開放端部に隣合う位置に、少なくとも前方コ
    イル部と後方コイル部とを備えた導電性コイルを、前記
    前方コイル部における前方表面部が前記間隙の開放端部
    に臨む状態で用意し、 前記コイルに電流を通じることによって、前記間隙の開
    放端部を通り前記金属溶湯に達して前記間隙中の金属溶
    湯に対する閉じ込め圧力を作用させる水平方向の磁界を
    発生させ、 前記前方表面部の後方位置に外側後方に向かって伸長す
    ると共に前記前方表面部の両側位置に外側横方向に向か
    って伸長し、垂直方向に間隔を設けて前記前方コイル部
    に配備された、ヒレ表面(複数)を有する複数個のヒレ
    状構造体を用いることによって前記前方表面部に電流の
    流れを集約し、 前記磁界を実質的に前記間隙の開放端部に閉じ込めるス
    テップから成る磁気閉じ込め方法。
  31. 【請求項31】 前記磁界に伴う磁気的圧力を前記間隙
    における金属溶湯の静圧増加に従って増加させるステッ
    プを備えて成る請求項30記載の方法。
  32. 【請求項32】 垂直方向に隔てられて隣合うヒレ状構
    造体間のスペースにおける磁束の分散を、前記スペース
    のそれぞれに磁性材料を配備することにより最大にする
    ステップを備えて成る請求項30記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記磁性材料を複数個の磁性材片から
    構成し、前記磁性材片のそれぞれを同一平面内に、空気
    からなる空隙によって他の前記磁性材片と隔てて配備す
    る請求項32記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記前方コイル部は、一対の側表面部
    を有し、その各側表面部をそれぞれ前記前方表面部の相
    対する側に、そして後方表面部を前記前方表面部の後方
    に有すると共に、 前記電流に予め定められた周波数を用い、 前記ヒレ状構造体はその中を流れる電流が前記予め定め
    られた周波数において実質的に前記ヒレ表面(複数)に
    沿って流れることを保証する厚みを持たせてある請求項
    30記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記ヒレ状構造体に、前記予め定めら
    れた周波数における前記コイルの材料の表皮深さの略4
    倍の厚みを持たせる請求項30記載の方法。
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