JPH06338993A - ダイレクト製版用描画装置 - Google Patents

ダイレクト製版用描画装置

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JPH06338993A
JPH06338993A JP5129364A JP12936493A JPH06338993A JP H06338993 A JPH06338993 A JP H06338993A JP 5129364 A JP5129364 A JP 5129364A JP 12936493 A JP12936493 A JP 12936493A JP H06338993 A JPH06338993 A JP H06338993A
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plate
making
laser beam
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JP5129364A
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English (en)
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Takeshi Matsumiya
毅 松宮
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より高速なレーザ描画を実現して複版時間を
短縮化することができるダイレクト製版用描画装置を得
る。 【構成】 レーザービームの主走査を行う第1,第2の
描画ユニット12,14が版台16の移動方向(矢印
B,C方向)に沿って所定間隔で配置されている。この
ため、版台16の移動速度、即ちレーザビームの副走査
の速度が一定であっても、約1/2の時間で版台16上
のダイレクト刷版50の同一面積を描画することが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料を塗布した版
材に直接レーザビームを走査・記録してオフセット印刷
板を作成するダイレクト製版装置の描画部に使用される
ダイレクト製版用描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、新聞用のオフセット印刷板の製版
装置としては、予め写真植字からネガフィルム(写真製
版用原稿)を作成し、これを版材に直に焼き付けた後製
版を行う製版装置や、ファクシミリ装置の受信側で電気
信号(受信画像データに対応)に従って光量が強弱する
光をフィルム上に結像して露光し、現像処理した後製版
作業を行うPS版製版装置等が知られていた。前者の装
置は、予め写真植字を作成する等の作業が必要であるた
め、高速処理の要求される新聞用のオフセット印刷板の
製版装置としては不向きである。後者のPS版製版装置
では、前者に比べて高速処理はできるが、全長,全幅が
大きく省スペース化が困難であり、また、ファクシミリ
受信機,フィルム現像機,ライトテーブル等の付属設備
が必要であり、更にはフィルムの点検,運搬,レイアウ
トシートへの貼り込み,製版機へのセット等の人手によ
る作業が必須となって自動化に困難を伴う等、数々の問
題がある。
【0003】かかる問題点の改善・解消を図るべく、最
近では、紙面送出システムが出力する紙面イメージ情報
(紙面イメージデータ)を専用回線を介して受け取り、
高感度のOPC(Organic Photocondoctor:有機光半導
体)等の感光材料を塗布した版材に直接,レーザビーム
を走査記録しオフセット印刷版を作成するダイレクト製
版装置(コンピュータ直接製版装置)が開発されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現段階
のダイレクト製版装置は、従来のPS版の製版装置に比
べて初版時間(初版の製版時間)が短い反面連続製版2
版目以降の複版時間が長いという問題があり、連続的に
製版する場合、製版数が多くなると、PS版の製版装置
の方が製版時間が短くなる。
【0005】これは、ダイレクト製版装置の場合、複版
の都度レーザビームによる描画を行わなければならず、
このレーザ描画時間が複版時間の大部分を占めているこ
とが一因になっているものと考えられる。
【0006】現在のオフセット輪転機の主流は、縦2頁
版サイズであり、将来の完全自動化に向けてのダイレク
ト製版用の高速描画装置の開発が必要となっている。
【0007】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、より高速なレーザ描画を実現
して複版時間を短縮化することができるダイレクト製版
用描画装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一定速度で直線移動する版台上にセットされ,表面の感
光層が帯電された刷版上に、レーザビームを前記版台の
移動方向と直交する一方から他方へ走査して前記刷版上
に描画を行うダイレクト製版用描画装置であって、前記
版台に対向する位置に、レーザ光源からのレーザビーム
を連続的に偏向して走査する複数の描画ユニットを有す
ることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のダ
イレクト製版用描画装置において、単一のレーザ光源か
らのレーザビームを連続的に偏向して走査する複数の描
画ユニットを有することを特徴とする。
【0010】ここで、各描画ユニットは、光偏向手段か
らの光を反射手段で刷版上に反射して刷版上の所定範囲
を一方から他方にレーザビームを走査する構成、あるい
は光偏向手段により直接刷版上の所定範囲を一方から他
方にレーザビームを走査する構成のいずれであってもよ
い。
【0011】
【作用】上記構成によれば、複数,例えば2つの描画ユ
ニットが版台の移動方向に沿って所定間隔で配置された
場合には、版台の移動速度、即ちレーザビームの副走査
の速度が一定であっても、約1/2の時間で版台上の刷
版の同一面積を描画することが可能となる。
【0012】また、複数,例えば2つの描画ユニットが
版台の移動方向に直交する方向に沿って所定間隔で配置
された場合には、各光偏向手段のレーザビームの走査角
度範囲を半分に設定すれば、版台の移動速度、即ちレー
ザビームの副走査の速度が一定であっても、約1/2の
時間で版台上の刷版の同一面積を描画することが可能と
なる。
【0013】このため、いずれにしても、特に刷版上に
描画する画像のデータを2つに分割した場合には、描画
時間を著しく短縮することができる。
【0014】特に、請求項2記載の発明は、単一のレー
ザ光源からのレーザビームをビームスプリッタ等により
分割する構成とすることにより簡単に実現でき、例えば
新聞用縦2頁版の刷版の各々の頁に同一紙面データを描
画する等の場合に好適である。この場合、光源及びその
付属部分は勿論のこと、レーザビームの強度変調のため
の紙面イメージデータを格納するメモリの必要容量を小
さくできる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づいて説
明する。
【0016】図1には、本実施例に係る描画装置10の
概略構成が示されている。この描画装置10は、二つの
描画ユニット12,14を含んで構成されている。
【0017】一方の描画ユニット12は、長方形の版台
16に対向して配置された第1のポリゴンミラー(回転
多面鏡)18と、この第1のポリゴンミラー18により
偏向されたレーザビームの進行方向先に配置された第1
のfθレンズ20と、このfθレンズ20を介して第1
のポリゴンミラー18と反対側に配置された第1の反射
ミラー22とを含んで構成されている。
【0018】これを更に詳述すると、第1のポリゴンミ
ラー18は、高速で回転し、後述するレーザ光源からの
レーザビームを連続的に偏向して所定角度αの範囲内で
一方から他方(図1矢印A参照)に走査する八面鏡であ
る。この第1のポリゴンミラー18は、走査速度が8
0,000LPMという高速度を実現するため、実際に
は図示しない空気軸受けを介してモータ24により矢印
D方向に回転される。
【0019】第1のfθレンズ20は、第1のポリゴン
ミラー18による画面走査速度が一定となるように走査
速度の補正を光学的に行うものである。
【0020】第1の反射ミラー22は、レーザビームを
版台16方向に反射するものである。この第1の反射ミ
ラー22は、版台16の移動方向(図1矢印B,C方
向)に直交して配置されている。
【0021】他方の描画ユニット14は、一方の描画ユ
ニット12と同様に、版台16に対向して配置され,モ
ータ27により駆動される第2のポリゴンミラー26
と、この第2のポリゴンミラー26により偏向されたレ
ーザビームの進行方向先に配置された第2のfθレンズ
28と、このfθレンズ28を介して第2のポリゴンミ
ラー26と反対側に配置された第2の反射ミラー30と
を含んで構成されている。この他方の描画ユニット14
を構成する各部は一方の描画ユニット12のそれぞれ対
応するものと同一のものが使用されている。
【0022】第1のポリゴンミラー18と第2のポリゴ
ンミラー26とは、版台16の移動方向に沿って所定間
隔(版台の長さの略1/2)を隔てて配置されている。
なお、これらのポリゴンミラー18,26は実際には、
略同一高さに配置されているが、図1では図面の錯綜を
避けるため、第2のポリゴンミラー26の方が幾分版台
16から離れた位置に示されている。このようにして配
置しても、後述する2頁版のダイレクト刷版50には、
頁と頁の間の部分に一定範囲のマスク部分(紙面イメー
ジデータの描画を行わない部分が設けられているので、
使用上の不都合は殆どない。
【0023】レーザ光源としては、半導体レーザ(定格
出力20mW)32,34が使用されている。これらの
半導体レーザ32,34は、図示しないメモリー基板に
それぞれ格納されたそれぞれの紙面データに相当する電
気信号に応じて強度が変調(電流に応じて強弱が変化)
された波長780nmのレーザビームを出力する。
【0024】一方の半導体レーザ32から出力されたレ
ーザビームの進行方向先には、コリメータレンズ36,
波形整形ユニット38が配置されている。このため、半
導体レーザ34から出力されたレーザビームは波形整形
ユニット38により波形整形され、最終的に必要な分解
能に対応した直径のレーザビームに成形される。
【0025】波形整形ユニット38のレーザビームの進
行方向先には、このレーザビームの進行方向を第1のポ
リゴンミラー18に向けて変更させる第3の反射ミラー
40が配置されている。
【0026】これと同様に、他方の半導体レーザ34の
レーザビームの進行方向先には、コリメータレンズ4
2,波形整形ユニット44及び第4の反射ミラー46が
配置されている。これらの各構成部分は、一方の半導体
レーザ32側に配置された対応する各構成部分と同一の
機能を有している。
【0027】第1,第2の反射ミラー22,30の矢印
B方向側には、第1,第2の帯電器48,58が、第
1,第2の反射ミラー22,30にそれぞれ平行に配置
されている。これらの帯電器48,58は、2芯コロト
ロン方式(60μm・金メッキタングステン線)のコロ
ナ放電により版台16上にセットされた刷版としてのダ
イレクト刷版50の感光層を帯電(印加電圧+6Kv)
させるものである。
【0028】ダイレクト刷版50としては、アルミ陽極
酸化版の表面にOPC層が塗布形成された高感度のOP
C版が使用されている。
【0029】版台16は、送りネジ52を含んで構成さ
れた送りネジ機構により図1における矢印B,C方向に
往復移動されるようになっている。
【0030】これを更に詳述すると、送りネジ52とし
ては、ボールネジが使用され、この送りネジ52に螺合
するボールナットが収容されたホルダ60が版台16の
低面に一体的に固定されている。送りネジ52の一端
(図1における右端)にはタイミングプーリ54が固定
されており、このタイミングプーリ54には、タイミン
グベルト56を介してACサーボモータ58の回転力が
伝達されるようになっている。このACサーボモータ5
8は、図示しない固定部に固定されている。このため、
ACサーボモータ58が回転すると、タイミングベルト
56を介して送りネジ52が回転し、この回転によりホ
ルダ60がその底面に設けられた版台16が、図示しな
いガイド手段に沿って矢印B,C方向に直線移動するよ
うになっている。
【0031】なお、第1,第2の描画ユニット12,1
4の前記各構成部分及び第1,第2の帯電器48,58
は、適宜な支持手段により図示しないカバー内の固定部
に支持されている。また、描画装置10の全体は、実際
には、図示しないカバーに覆われており、ダイレクト刷
版50のOPC層が不用意に感光されないようにされて
いる。
【0032】次に、上述のように構成された本実施例の
作用を説明する。なお、ここでは、縦2頁版のダイレク
ト刷版50(全長1101mm×全幅398mm)を縦
1101mm×横400mmの露光範囲で露光するもの
とする。
【0033】また、前提として、発信元から送信された
2頁分の紙面イメージデータは、専用回線を介してシリ
アルデータとして連続的に順次送られてくるが、受信側
では、この紙面イメージデータを1頁分の紙面イメージ
データ毎に各描画ユニット12,14に対応するメモリ
基板に格納しているものとする。
【0034】版台16が矢印C方向に目一杯来ている時
に、サーボモータ58が正転駆動されると、送りネジ5
2が所定方向に回転し、版台16が矢印B方向に10m
/分の速度で移動される。版台上にセットされたダイレ
クト刷版50は、第1、第2の帯電器48,58によっ
てその表面の感光層がコロナ放電により帯電される。帯
電時間は、5秒弱である。
【0035】帯電終了後、サーボモータ58が停止さ
れ、直ちに逆転駆動が開始されると、版台16が矢印C
方向に移動を開始し、この移動によりレーザ光の副走査
が開始される。この副走査の速度は走査線密度に対応し
た走査速度である。この副走査と同時に図示しない各メ
モリ基板に格納された紙面イメージデータが電気信号に
順次変換され、この電気信号に応じて強度が変調された
波長780nmのレーザビームが半導体レーザ32,3
4から出力され、このレーザビームが前述のように波形
整形ユニット38,44で必要な分解能に対応した直径
のレーザビームに成形され、第3の反射ミラー40,第
4の反射ミラー46で反射して一方の描画ユニット1
2,他方の描画ユニット14によるレーザビームの主走
査が同時に開始される。このようにして版台16の移動
による副走査と同時進行の形で一方と他方の描画ユニッ
ト12,14による主走査がなされ、版台16が矢印C
方向に略目一杯来た時にダイレクト刷版50の縦2頁版
の紙面イメージの描画が完了する。
【0036】以上説明したように、本実施例によると、
縦2頁版の紙面イメージの描画を2台の描画ユニット1
2,14を用いて同時に行うので、副走査,即ち版台1
6の矢印C方向への移動速度が従来と同一であっても、
約半分の時間で縦2頁版の紙面イメージの描画を行うこ
とができる。特に、本実施例のように、それぞれの描画
ユニットがそれぞれのレーザ光源としての半導体レーザ
を備えている場合には、メモリ基板内にそれぞれの頁に
対応する別々のデータを分割して蓄積するようにしてお
くことにより、各ページ毎に異なる紙面イメージを描画
することができるので、新聞社の事情で別の紙面を配置
するいわゆるスプリットラン(各頁を2段に分割して上
部の記事内容は同一とするが、下部の広告の内容を変え
る)の場合に、描画ユニットが一つの従来の場合の約1
/2に描画時間を短縮でき、複版時間の大幅な短縮が可
能となり、特にその効果が大きい。
【0037】また、本実施例では、描画ユニット12、
14にそれぞれ対応して第1,第2の帯電器48,58
を設けたので、帯電時間も約1/2にすることが可能と
なり、かかる点でも複版時間のさらなる短縮が可能とな
ると共に、版台16の移動距離を従来の半分にすること
ができるので、版台16の移動に必要な平面スペースが
約3/4となり、省スペース化を図ることも可能とな
る。
【0038】なお、発明者等は、本実施例の描画装置1
0を用いて、実際の縦2頁版の描画書き込みを行った結
果、帯電を含めた描画時間は以下のようになった。 紙面線密度454LPI(頁):24秒 紙面線密度454LPI(5段)/681(10段)
LPI:28秒 紙面線密度681LPI(頁):32秒 上記各場合の従来装置によるデータは、の場合に46
秒、の場合に54秒、の場合に62秒であるから、
約1/2に描画時間が短縮されたことがわかる。
【0039】縦2頁版の場合、PS版製版とダイレクト
製版との初版の製版時間差は、最低でも85秒以上あ
る。その内訳を下に示す。 (a)受信準備時間差(フィルム巻付など) : 10秒 (b)フィルム現像時間 : 45秒 (c)フィルム検査時間 : 30秒 (d)フィルム貼り込み時間 : 30秒 (e)PS版/ダイレクト版製版時間差 : ▲30秒 〔一方、1頁版の場合のPS版製版とダイレクト製版と
の初版の製版時間差は、最低でも95秒となる。その内
訳は、PS版/ダイレクト版製版時間差が、▲20秒と
なる点が異なるのみで、他は上記(a)〜(d)と同じ
である。〕なお、(e)のPS版/ダイレクト版製版時
間差が(−30秒)となっているのは、ダイレクト製版
の場合には、レーザー描画に時間が掛かるためである。
【0040】従って、85秒を複版の時間差で割るとダ
イレクト製版の方がPS版製版装置によるよりも製版時
間が短くなる場合の限界の連続複版数は何版であるか
を、求めることができる。この結果は、上記のの場合
に85版、の場合に14版、の場合に9版となる。
【0041】各場合の従来のダイレクト製版装置による
限界の複版数は、の場合に3版、の場合に2版、
の場合に2版であるから、本実施例の描画装置10によ
れば、連続複版の場合のダイレクト製版装置の方がPS
版製版装置より有利となる版数を大幅に増やすことがで
きる。
【0042】なお、前記(a)〜(d)の値は、将来の
予想値(努力目標値)であって、現在のPS版製版とダ
イレクト製版との初版の製版時間差は、3〜8分位であ
り、ダイレクト製版装置が方がPS版製版装置よりはる
かに製版時間で有利となっている。
【0043】従って、将来にわたって数セットの輪転機
が稼働する新聞社のサテライト工場に適用すると、ダイ
レクト製版の高速製版性の利点を生かすことができ、場
合によっては製版装置の台数を減らすことも可能とな
る。
【0044】上記実施例では、描画ユニット12,14
に対応してそれぞれレーザ光源としての半導体レーザ3
2,34を設ける場合を例示したが、縦2頁版の描画の
場合、スプリットランはむしろ特殊であり、通常は、各
頁に同じ紙面を描画するので、レーザ光源として半導体
レーザを一つ設け、この半導体レーザから出力されるレ
ーザビームをビームスプリッター等を用いて2分割し、
それぞれを第1,第2のポリゴンミラー18,26に入
射させるようにすればよい。このようにすることによっ
て、光源としての半導体レーザ及びその付属部分の数は
勿論のこと、メモリ基板の必要容量を小さくできるの
で、構成の簡略化とコストの低減を図ることができる。
但し、この場合には、分割による光量の低下を補正する
ため、光源の光量を増すか、ダイレクト刷版の感度を相
対的に上げる必要がある。なお、スプリットランと通常
の縦2頁版描画との両方に対応するには、切り換え信号
の外部入力によりメモリ基板からの情報の読み出しを切
り換えるようにすればよい。
【0045】また、上記実施例では、レーザ光源として
半導体レーザを使用する場合を例示したが、ヘリウム・
ネオンレーザ,アルゴン・イオンレーザ,ヘリウム・カ
ドミウムレーザ等の他のレーザ光源を用いても良く、こ
の場合には、電気光学効果による変調器又は音響光学効
果による変調器を設ける必要がある。
【0046】なお、上記実施例においては、縦2頁版の
ダイレクト刷版の描画装置に本発明を適用する場合を例
示したが、本発明の適用範囲は、これに限定されるもの
ではない。例えば、横2頁版に本発明を適用する場合に
は、版台の移動方向に直交する方向に沿って所定間隔で
二つの描画ユニットを配置し、これらの光偏向手段によ
るレーザビームの走査角度範囲の調整は、両者の走査範
囲が重なるように設定した後、それぞれの走査角度が半
々となるように遮蔽物を適宜設けたり、あるいは、それ
ぞれの光偏向手段と反射手段との距離を調整したりすれ
ばよい。この横2頁版に適用する場合には、反射手段と
して共通のものを使用することも可能である。
【0047】また、4頁版に本発明を適用する場合に
は、描画ユニットを2対設け、各対の描画ユニットを版
台の移動方向に沿って所定間隔で配置すると共に各対を
構成する描画ユニットを版台の移動方向に直交する方向
に沿って所定間隔で配置すればよい。この場合、2つの
紙面分のイメージデータをシリアルに受けて、縦2面同
じ紙面を描画する。また、この4頁版に適用する場合に
は、各対の描画ユニットに共通の反射手段を使用するこ
とが可能となる。
【0048】さらに、1頁版に本発明を適用することも
可能であるが、この場合には、ダイレクト版の中央にマ
スク部分がないので、これを考慮して第2のポリゴンミ
ラー26を帯電器48の上に配置する等の構成各部の配
置上の工夫が必要となる。
【0049】また、一方の描画ユニット12と他方の描
画ユニット14のいずれか一方を、版台16と同一方向
に移動可能とし、各描画ユニットに対応するメモリ基板
の記憶容量を適宜に調整しておけば、1頁毎に紙面の大
きさが異なる(ダイレクト刷版50の長手方向に異な
る)2頁版の描画にも適用することが可能となる。
【0050】なお、上記実施例では、帯電器を二つ設け
る場合を例示したが、これは一つだけ設けてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レーザビームの副走査の速度が描画する各線密度毎に一
定であっても、刷版の同一面積の描画時間を著しく短縮
することができ、これにより複版時間の短縮化を図るこ
とができるという従来にない優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 描画装置 12 一方の描画ユニット 14 他方の描画ユニット 16 版台 32 一方の半導体レーザ(レーザ光源) 34 他方の半導体レーザ(レーザ光源) 50 刷版(ダイレクト刷版)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定速度で直線移動する版台上にセット
    され,表面の感光層が帯電された刷版上に、レーザビー
    ムを前記版台の移動方向と直交する一方から他方へ走査
    して前記刷版上に描画を行うダイレクト製版用描画装置
    であって、 前記版台に対向する位置に、レーザ光源からのレーザビ
    ームを連続的に偏向して走査する複数の描画ユニットを
    有することを特徴とするダイレクト製版用描画装置。
  2. 【請求項2】 単一のレーザ光源からのレーザビームを
    連続的に偏向して走査する複数の描画ユニットを有する
    ことを特徴とする請求項1記載のダイレクト製版用描画
    装置。
JP5129364A 1993-05-31 1993-05-31 ダイレクト製版用描画装置 Pending JPH06338993A (ja)

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