JPH063326U - 棺内献花用の造花 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 葬儀中、棺内への献花に当たり、仏前に供え
た生花を引きちぎる手間を省略し、且つ献花する者の弔
意や氏名等を表現すること。 【構成】 茎や葉等の装飾部分を有する平板の本体部１
の上端部分に折り畳んだ花弁部２を設ける。花弁部２
は、その一端を本体部１に固定し、その他端を１８０度
又は３６０度回転展開し得ると共に本体部１に固定し得
るものであり、且つ、展開状態において花弁部２を立体
的に形成し得る。本体部１の適宜位置には弔意や氏名等
を記入する余白部６を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、折り畳み自在の花弁部を有する造花であって、葬儀において、花弁 部を展開して造花を形成し、該造花を遺体が安置されている棺内に献花するため に使用するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来においては、この種の造花は存在しておらず、仏前に供えられた菊などの 生花の花弁の部分を手によって引きちぎり、該生花を遺体が安置されている棺内 に納めていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来、棺内へ献花する場合においては、仏前に供えられていた生花を引きちぎ る手間がかかり、弔問者が多数の場合には生花を引きちぎるための多数の作業者 が必要となり、問題があった。 そこで、本考案は、棺内への献花に当たり、生花を引きちぎる手間を省略する こと、更には、その献花に際し、弔問者の弔意や氏名等を併せて表現できること をその課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、折り畳み自在の造花を考案し、即ち、 茎や葉等の装飾部分を有する平板の本体部１の上端部分に折り畳まれた花弁部２ が設けられ、この花弁部２は、その一端が本体部１に固定され、その他端が１８ ０度又は３６０度回転展開され得ると共に本体部１に固定されるものであり、且 つ、展開状態において花弁部２が立体的に構成されるものであり、前記本体部１ の適宜位置に弔意及び／又は氏名等を記入する余白部６が設けられたものである 。

【０００５】

【作用】

花弁部２が折り畳まれた状態のときは、本考案の造花は、平板状のままであり 、折り畳まれた花弁部２を１８０度又は３６０度回転展開させ且つ本体部１に固 定することによって花弁部２が立体的に形成される。本体部１に設けられた余白 部６には、弔問者の弔意や氏名等を自由に記入することができる。

【０００６】

【実施例】

以下、添付の図面に基づき実施例について説明する。添付の図面は全て本考案 の実施例を図示している。 図１は、本考案の第一実施例の折り畳んだ状態の全体斜視図である。１が厚紙 から形成された平板状の本体部を示し、該本体部１は、上端部分の花弁対応部の 下方に菊の葉及び茎の図柄が印刷されており、その外形も該印刷に概略添わせて いる。２が折り畳まれた薄紙製の花弁部を示しており、展開すると概略菊の形に 形成される。該花弁部２の一方の側面は、本体部１の花弁対応部に貼着され、他 方の側面には、台紙３が貼着されている。該台紙３の適宜位置には、爪部４が設 けられており、花弁部２を図中矢印Ａで示したように１８０度回転展開して、本 体部１の切り込み５に爪部４を適合させ、花弁部２を立体的に展開し、固定させ ることができる。６は、弔意や氏名等を記入するための略長方形の余白部を示し ており、本実施例では、上部の余白部６には、「ご冥福をお祈り申し上げます」 という一文が印刷してある。従って、該造花を棺内に献花する弔問者は、下方の 余白部６内に氏名又は弔意及び氏名等を記入することができる。

【０００７】 図２は、本実施例の一部背面図であり、本体部１の上端部分の花弁部２に対応 する部分は、花弁部２の全体を裏打ちするように形成されている。５は切り込み を示している。 図３は、本実施例の花弁部２を展開して、立体的に形成したところを図示した 斜視図である。花弁部２を１８０度回転展開して、その一方の側面に貼着された 台紙３に設けられた爪部４を本体部１の切り込み５に適合させ、花弁部２を立体 的に固定する。６は、弔意及び／又は氏名等を記入するための余白部を示してい る。

【０００８】 図４は、本考案の第二の実施例を図示する正面図であり、花弁部２は折り畳ま れた状態である。該花弁部２は、その一方の側面が本体部１の花弁対応部に貼着 され、その他方の側面には台紙３が貼着されている。該台紙３には、爪部４が設 けられ、該爪部４に対応する本体部１の位置に設けられた切り込み５に適合しう る。従って、花弁部２を３６０度回転展開して、爪部４を切り込み５に適合させ ることによって花弁部２が立体的に形成される。本体部１の花弁部２の対応位置 の下方は、第一実施例と同様に、菊の葉や茎の図柄が印刷されており、その外形 輪郭もその図柄に概略対応させている。６は、弔意や氏名等を記入するための略 長方形の余白部を示している。

【０００９】 図５は、第二実施例の背面図であり、本体部１の上方端部分の花弁部２に対応 する部分の略半分を切り欠いている。これによって花弁部２を３６０度回転展開 することができる。５は、切り込みを示し、爪部４と適合する。 図６は、第二実施例の花弁部２を３６０度回転展開した状態を示す斜視図であ る。花弁部の一方の側面に設けられた台紙３を３６０度回転展開させ、本体部１ の裏面に打合せ、台紙３の爪部４を本体部１の切り込み５に適合させることによ って、花弁部２を立体的に形成することが出来る。６は第一実施例と同様に略長 方形の余白部を示し、弔意や氏名等を記入することが出来る。

【００１０】 以上、本考案の実施例について説明したが、上記実施例は、何れも菊の形状を 模した造花であるが、模倣される花は何であってもよいことは勿論であり、従っ て、本体部１の装飾部分の図柄及び輪郭形状、花弁部２の形状は全く自由に選択 することが出来る。また、花弁部２を立体的に展開した後、爪部４を切り込み５ に適合させることによって花弁部２を固定しているが、その固定手段は、これに 限らず従来公知の止め具を利用することも出来る。更に、余白部６の輪郭形状も 略長方形に限らず任意の形状にすることが出来るし、また特定の形状にしなくと もよく、弔意や氏名等を記入することが出来る空白があればよい。このように、 本考案は、請求の範囲内において種々設計変更することが出来るものである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、葬儀において、棺内に生花の代わりに折り畳み式の造花を献花する ことができ、仏前に供えられている生花をちぎる手間を省略することができる。 さらに、本考案の造花には、その本体部に余白部が設けられているため、該余 白部に弔問者の弔意や氏名等を記入することができ、より弔問者の弔意を反映、 充足させることが出来るものである。 また、花弁部を１８０度展開したものにあっては、展開したままの状態で、何 ら不都合なく礼服の胸のポケット等に差し込んでおくこともできるという利点も ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例の花弁部を折り畳んだ状態
の斜視図である。

【図２】本考案の第一実施例の一部背面図である。

【図３】本考案の第一実施例の花弁部を展開した状態を
示す斜視図である。

【図４】本考案の第二実施例の花弁部を折り畳んだ状態
の正面図である。

【図５】本考案の第二実施例の背面図である。

【図６】本考案の第二実施例の花弁部を展開した状態を
示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 本体部 ２ 花弁部 ３ 台紙 ４ 爪部 ５ 切り込み ６ 余白部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 茎や葉等の装飾部分を有する平板の本体
   部(1) の上端部分に折り畳まれた花弁部(2) が設けら
   れ、この花弁部(2) は、その一端が本体部(1)に固定さ
   れ、その他端が１８０度又は３６０度回転展開され得る
   と共に本体部(1) に固定されるものであり、且つ、展開
   状態において花弁部(2) が立体的に構成されるものであ
   り、前記本体部(1) の適宜位置に弔意及び／又は氏名等
   を記入する余白部(6) が設けられたことを特徴とする折
   り畳み自在の棺内献花用の造花。