JPH06330847A - 直流アークジェットスラスタシステム - Google Patents

直流アークジェットスラスタシステム

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JPH06330847A
JPH06330847A JP11964493A JP11964493A JPH06330847A JP H06330847 A JPH06330847 A JP H06330847A JP 11964493 A JP11964493 A JP 11964493A JP 11964493 A JP11964493 A JP 11964493A JP H06330847 A JPH06330847 A JP H06330847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propellant
discharge
discharge chamber
arc
orifice
Prior art date
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Pending
Application number
JP11964493A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Iwamoto
祥広 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、圧力の迅速な立上りを実現し得る
ようにして、信頼性の高い動作制御を実現することにあ
る。 【構成】推進剤供給路3の放電室1bの推進剤供給口の
近傍にオリフィス10を設け、放電部1bを推進剤供給
路3から隔離された状態となるように構成して、圧力の
迅速な立上りを実現し、所期の目的を達成したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば人工衛星等の
宇宙航行体に搭載されて姿勢・軌道制御等に用いられる
直流(DC)アークジェットスラスタシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】宇宙開発の分野においては、姿勢・軌道
制御用としてDCアークジェットスラスタシステムの開
発が行われている。このようなDCアークジェットスラ
スタシステムは、図4に示すようにDCアークジェット
スラスタ1に対して推進剤供給源2からの推進剤が推進
剤供給路3を介して供給される。推進剤供給路3には、
流量計4が設けられ、この流量計4により推進剤供給源
2からの推進剤の供給量が設定されてDCアークジェッ
トスラスタ1に所定量が供給される。なお、推進剤とし
ては、例えば窒素ガスや水素ガスが用いられる。
【0003】すなわち、DCアークジェットスラスタ1
は、図5に示すようにスラスタ本体1aに上記推進剤が
供給される放電室(アークチャンバ)1bが設けられ
る。この放電室1bの下流には、ノズル1cが設けられ
る。このノズル1cは、放電回路のアノードを形成し、
このノズルの近傍には、カソード電極1dが絶縁部材を
介して対向配置される。これらカソード電極1dとアノ
ード電極1c間には、直流電源が接続される。
【0004】上記構成において、カソード電極1dとア
ノード電極1c間には、パルス状の高電圧が印加され
る。すると、放電室1b内に絶縁破壊が発生して、カソ
ード電極1dとアノード電極1c間に放電経路が形成さ
れ、その後、直流電源によりアーク放電が行われる。す
なわち、推進剤供給路3を介して供給された推進剤は放
電室1bにおいて、アーク加熱されてプラズ(高エンタ
ルピガス)が発生される。このプラズマは、放電室1b
のノズル1cから放出され、所望の推進力を与える。
【0005】ところが、上記DCアークジェットスラス
タシステムでは、アーク放電が開始されると、放電室1
bの圧力が上昇されるが、圧力の立上りが緩やかなため
に、迅速な対応が困難であるという問題を有する。
【0006】また、アーク放電初期状態において、圧力
の立上りが緩やかなために、低圧力環境で比較的長い時
間アーク放電を行うこととなることで、放電の不安定状
態が長く続くことにより、一旦成功したアーク放電が消
えるという問題を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のDCアークジェットスラスタシステムでは、立上り
が緩やかなために、迅速な対応が困難であると共に、ア
ーク放電の初期状態で放電が消えるという問題を有す
る。
【0008】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、簡易な構成で、迅速な立上りを実現し得るように
して、信頼性の高い動作制御を実現したDCアークジェ
ットスラスタシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、推進剤の供
給される放電室内に放電経路を形成してアーク放電さ
せ、前記推進剤をプラズマ化して高エンタルピガスを発
生させ、該高エンタルガスにより推進力を得る直流アー
クジェットスラスタと、この直流アークジェットスラス
タの放電室に対して推進剤供給源からの推進剤を供給す
る推進剤供給路と、この推進剤供給路に設けられ、前記
放電室を前記推進剤供給路から隔離するオリフィスとを
備えて直流アークジェットスラスタシステムを構成した
ものである。
【0010】
【作用】上記構成によれば、直流アークジェットスラス
タの放電室は、オリフィスにより推進剤供給路に対して
隔離された状態となることにより、アーク放電による圧
力上昇が放電室に限定され、圧力上昇の立上りが素早く
なる。従って、アーク放電初期の放電消去の防止が図れ
て信頼性の向上が図れる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照して詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係
る直流(DC)アークジェットスラスタシステムの要部
を取出して示すもので、前記図4及び図5と同一部分に
ついて、ここでは、同一符号を付して、その詳細な説明
を省略する。
【0012】すなわち、スラスタ本体1aの放電室1b
の推進剤供給口には、推進剤供給路3がこの発明の特徴
とするオリフィス10を介して連結される。このオリフ
ィス10は、予め推進剤供給量等を考慮して所定の径に
形成され、放電室1bと推進剤供給路3とを隔離状態に
保つ働きを奏する。
【0013】また、推進剤供給路3には、その中間部に
図2に示すように、上流側に向かって圧力センサ11及
び電磁弁12が順に配設される。この圧力センサ11
は、その出力端が制御部13に接続され、この制御部1
3の出力端は上記電磁弁12の制御信号入力端に接続さ
れる。
【0014】上記構成において、DCアークジェットス
ラスタ1を駆動する場合には、カソード電極1dとアノ
ード電極1cとの間にパルス状の高電圧が印加される。
すると、放電室1b内に絶縁破壊が発生して、カソード
電極1dとアノード電極1c間に放電経路が形成され、
その後、直流電源によってアーク放電が行われる。この
際、放電室1bは、オリフィス10により推進剤供給路
3と隔離状態となっていることにより、素早く所定の圧
力に上昇される。
【0015】同時に、放電室1bには、推進剤が推進剤
供給路3を通ってオリフィス10を介して供給され、該
推進剤がプラズマ化されて高エンタルマガスが発生され
る。この高エンタルガスは、放電室1bのノズル1cか
ら放出され、所望の推進力を与える。この際、圧力セン
サ11は、推進剤供給路3のガス圧力を検出して制御部
13に出力する。制御部13は、入力した検出信号に基
づいて電磁弁駆動信号を生成して、電磁弁12を例えば
オン/オフ切換制御して、推進剤供給路3の推進剤流入
量を制御する。
【0016】このように、上記DCアークジェットスラ
スタシステムは、推進剤供給路3の放電室1bの推進剤
供給口の近傍にオリフィス10を設け、放電部1bを推
進剤供給路3から隔離された状態となるように構成し
た。これによれば、放電室1bのアーク放電による圧力
上昇が放電室1bに限定されることにより、圧力上昇の
迅速化が実現されて、アーク放電初期の放電消去の防止
が図れ、信頼性の向上が図れる。
【0017】また、これによれば、推進剤供給路3に圧
力センサ11と電磁弁12を設けるだけで、推進剤の安
定した供給が実現されることにより、推進剤供給系の構
成の簡略化が図れるという効用を有する。
【0018】なお、この発明は、上記実施例に限るもの
でなく、例えば推進剤として、例えばN2 H4 (ヒドラ
ジン)を使用する場合、図3に示すように推進剤供給路
3の圧力センサ11と電磁弁12の中間部に白金触媒等
の触媒14が配設して構成することで、略同様の効果が
期待される。
【0019】また、上記実施例では、オリフィス10を
推進剤供給路3に設けた場合で説明したが、これに限る
ことなく、オリフィス10を放電室1bの推進剤供給口
に直接的に配設するように構成しても良い。よって、こ
の発明は、上記実施例に限ることなく、その他、この発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得るこ
とは勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、簡易な構成で、迅速な立上りを実現し得るようにし
て、信頼性の高い動作制御を実現したDCアークジェッ
トスラスタシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るDCアークジェット
スラスタシステムの要部を示した図。
【図2】図1の推進剤供給系を示した図。
【図3】この発明の他の実施例を示した図。
【図4】この発明の適用されるDCアークジェットスラ
スタシステムの概略を説明するために示した図。
【図5】従来のDCアークジェットスラスタシステムの
問題点を説明するために示した図。
【符号の説明】
1…DCアークジェットスラスタ。 1a…スラスタ本体。 1b…放電室。 1c…ノズル(アノード電極)。 1d…カソード電極。 2…推進剤供給源。 3…推進剤供給路。 10…オリフィス。 11…圧力センサ。 12…電磁弁。 13…制御部。 14…触媒。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進剤の供給される放電室内に放電経路
    を形成してアーク放電させ、前記推進剤をプラズマ化し
    て高エンタルガスを発生させ、該高エンタルガスにより
    推進力を得る直流アークジェットスラスタと、 この直流アークジェットスラスタの放電室に対して推進
    剤供給源からの推進剤を供給する推進剤供給路と、 この推進剤供給路に設けられ、前記放電室を前記推進剤
    供給路から隔離するオリフィスとを具備した直流アーク
    ジェットスラスタシステム。
  2. 【請求項2】 前記オリフィスは、前記放電室の前記推
    進剤の供給口に設けたことを特徴とする請求項1記載の
    直流アークジェットスラスタシステム。
  3. 【請求項3】 前記オリフィスの上流側の推進剤供給路
    の圧力を測定して前記推進剤の供給量を調整してなる推
    進剤供給手段を具備したことを特徴とする請求項1又は
    2記載の直流アークジェットスラスタシステム。
JP11964493A 1993-05-21 1993-05-21 直流アークジェットスラスタシステム Pending JPH06330847A (ja)

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