JPH06327956A - 混合装置及び混合方法 - Google Patents

混合装置及び混合方法

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JPH06327956A
JPH06327956A JP5122464A JP12246493A JPH06327956A JP H06327956 A JPH06327956 A JP H06327956A JP 5122464 A JP5122464 A JP 5122464A JP 12246493 A JP12246493 A JP 12246493A JP H06327956 A JPH06327956 A JP H06327956A
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fibrous
shaped
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    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F27/00Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders
    • B01F27/60Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders with stirrers rotating about a horizontal or inclined axis
    • B01F27/70Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders with stirrers rotating about a horizontal or inclined axis with paddles, blades or arms
    • B01F27/701Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders with stirrers rotating about a horizontal or inclined axis with paddles, blades or arms comprising two or more shafts, e.g. in consecutive mixing chambers
    • B01F27/702Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders with stirrers rotating about a horizontal or inclined axis with paddles, blades or arms comprising two or more shafts, e.g. in consecutive mixing chambers with intermeshing paddles

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、繊維質原料、特に半湿式状
態にある繊維質原料と粉体原料を均一に効率良く混合す
るための混合装置及び混合方法を提供することにある。 【構成】 本発明の繊維質原料と粉体原料とを混合する
ための混合装置は、V字型またはY字型に分岐した形態
の混合用ピンを有し、互いに逆方向に回転する2本の主
軸を備え、主軸が取り付けられている一端に繊維質原料
と粉体原料を投入し、繊維質原料と粉体原料とが主軸の
長さ方向に沿って移動しながら混合され、主軸が取り付
けられているもう一方の端部に得られた混合物を取り出
す構成の混合槽を備えてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維質原料と粉体原料
とを均一に効率良く混合するための混合装置及びそれを
用いた繊維質原料と粉体原料との混合方法に関するもの
であり、特に半湿式状態(繊維が湿った状態で低い圧力
で加圧しても水がしみ出してこない状態にある)の繊維
質原料の表面に繊維質原料を傷めることなく粉体原料を
均一に効率良く付着できるように混合するための混合装
置及びそれを用いた繊維質原料と粉体原料との混合方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維質原料と粉体原料とを混合する混合
装置として、現在使用されているものとしてオムニミキ
サー(Omni mixer)やアイリッヒミキサー(Eirich Intens
ivemixer)を挙げることができる。オムニミキサーは撹
拌羽根を用いず、揺動盤上に可撓自在のゴムボールを取
り付けた装置で拡散混合するもので、混合物を加速し、
その速度・方向等に変化を与えてランダム方向に飛散さ
せながら混合を行うものであり、バッチ方式での混合に
は適しているが、連続方式の混合には不適である。ま
た、オムニミキサーの混合運動は対流混合、剪断混合、
拡散混合を含むものであるが、混合原料に剪断力が加わ
ると、原料の損傷等が生ずることがあり、更に、繊維質
原料自体が細い場合には混合中に繊維が互いに絡み合
い、均一な混合を行えない場合もある。
【0003】また、アイリッヒミキサーは円筒容器中で
特殊な羽根を用いて混合を行うものであり、オムニミキ
サーと同様にバッチ方式の混合には適しているが、連続
方式の混合には不適である。また、アイリッヒミキサー
では、原料に負荷が掛かる場合があり、特に繊維質原料
の場合には原料が破壊する等の問題を生ずることもあ
る。
【0004】次に、連続混合に適した混合装置として、
例えば特開昭63−49238号公報に記載されたピンタイプ
の連続混合装置を挙げることができる。しかし、特開昭
63−49238号公報に記載された連続混合装置は、粉体に
液体を添加して均一にすることを目的としており、繊維
質原料と粉体とを均一に混合することを目的としたもの
ではなく、回転軸に対して直角に取り付けられた複数組
の混合ピン(削欠面を有する)という構造であることから
繊維質原料と粉体原料とを均一に混合するという点で必
ずしも充分とは言えない。
【0005】その他の先行技術としては、特公昭59−51
329号公報に開示されている混合装置や、特公昭63−544
16号公報に開示されているミキサー等を例示することが
できる。しかし、これらの装置はいずれも原料に相当の
負荷が掛かり、例えば混合する原料の少なくとも1種が
半湿式状態である場合、混合の際に原料全体あるいは局
所的に負荷が掛かり過ぎ、半湿式状態にある原料から水
分がしぼり出されることになり、均一混合を妨げる原因
となると共に原料を損傷する原因ともなるため好ましい
ものとは言えない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】繊維質原料や粉体原料
のような原料物質の混合に際しては、繊維質原料を傷め
ることなく、均一に混合することが重要であるが、上述
のような装置においては混合の際に原料の損傷を伴う恐
れがあり、繊維質原料と粉体原料を連続的に均一に混合
するための装置としては不適である。
【0007】従って、本発明の目的は、繊維質原料、特
に半湿式状態にある繊維質原料と粉体原料を均一に効率
良く混合するための混合装置及び混合方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係る繊維
質原料と粉体原料とを混合するための混合装置は、繊維
質原料と粉体原料とを混合するための混合装置におい
て、該混合装置が、V字型またはY字型に分岐した形態
の混合用ピンを有し、互いに逆方向に回転する2本の主
軸を備え、主軸が取り付けられている一端に繊維質原料
と粉体原料を投入し、繊維質原料と粉体原料とが主軸の
長さ方向に沿って移動しながら混合され、主軸が取り付
けられているもう一方の端部に得られた混合物を取り出
す構成の混合槽を備えてなることを特徴とする。
【0009】更に、本発明に係る繊維質原料と粉体原料
との混合方法は、V字型またはY字型に分岐した形態の
混合用ピンを有し、互いに逆方向に回転する2本の主軸
を備え、主軸が取り付けられている一端に繊維質原料と
粉体原料を投入し、繊維質原料と粉体原料とが主軸の長
さ方向に沿って移動しながら混合され、主軸が取り付け
られているもう一方の端部に得られた混合物を取り出す
構成の混合槽を備えてなる混合装置の原料投入側へ繊維
質原料及び粉体原料を投入し、該原料を互いに逆方向に
回転する主軸の長さ方向に沿って取り出し口に向かって
移動させながら混合し、得られた混合物を取り出し側か
ら回収することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に係る混合装置は、互いに逆方向に回転
する2本の主軸に取り付けられた二軸回転混合機の主軸
に取り付けられた混合用ピンの形状がV字型またはY字
型に分岐した形態であるところに特徴があり、混合用ピ
ンをV字型またはY字型とすることにより、繊維質原料
を破壊することなく、他の粉体原料と均一に混合するこ
とができ、特に、半湿式状態の繊維質原料と粉体原料と
の混合を効率良く均一に行うことが可能となる。
【0011】
【実施例】
実施例1 本発明の混合装置の1実施態様を添付図面を使用して以
下に詳細に説明する。図1は本発明の混合装置の1実施
態様を示す概略図であり、混合槽(1)には、互いに逆方
向に回転する2本の主軸(2)が設置されている。この2
本の主軸(2)の表面には、その円周方向と垂直な多数の
混合用ピン(3)が設置されている。
【0012】混合用ピン(3)の形状はV字型またはY字
型であり、このような形状の混合用ピンを使用すること
により、一方の原料である繊維質原料に余り負荷を掛け
ることなく、即ち、繊維質原料の形状を破壊することな
しに、繊維質原料と粉体原料の均一な混合を行うことが
できる。ここで、混合用ピン(3)のV字またはY字をな
す分岐角度が15°より狭いか、または100°よりも
広いと分岐させた混合用ピンを用いた効果を得られ難く
なる。なお、互いに逆方向に回転する2本の主軸におけ
る混合用ピン(3)の設置位置、即ち、混合用ピンの噛み
合わせは主軸の断面方向においては図2に示すようにす
ることが望ましい。また、混合用ピン(3)の主軸(2)の長
さ方向について配列は図3に示すような組み合わせとす
ることが望ましい。なお、図2及び図3においては、簡
略化のために後述する混合用ピン(3)のV字型またはY
字型がなす平面が主軸(2)の長さ方向と平行な状態で主
軸(2)が混合用ピン(3)に固定された状態での混合用ピン
(3)の取り付け位置を示すものである。また、混合用ピ
ン(3)の断面形状は特に限定されるものではなく、任意
の形状であることができる。更に、混合用ピン(3)と公
知のパドルとを併用することもできるが、この場合、混
合用ピン(3)が占める割合(数)は全体の50%以上であ
ることが望ましい。
【0013】なお、効率良く繊維質原料と粉体原料とを
混合するためには、図4に示すように、主軸(2)に設置
された混合用ピン(3)のうち、繊維質原料と粉体原料の
原料投入側に配置される混合用ピン(3)のV字型または
Y字型がなす平面が、主軸(2)を回転する際に繊維質原
料と粉体原料とを原料投入側に押し出す力が働く角度で
混合用ピン(3)を主軸(2)に固定することが好ましい。な
お、上記角度は主軸(2)の長さ方向に対して5〜45
°、好ましくは10〜30°の範囲である。また、この
角度は原料投入側程大きく、中央部に進むにつれて小さ
くすることもできる。また、混合用ピン(3)のV字型ま
たはY字型がなす平面の角度は2本の主軸(2)が互いに
逆方向に回転しているためにそれぞれの主軸によりその
傾斜方向は逆向きとなることは言うまでもない。また、
混合用ピン(3)のV字型またはY字型をなす平面を主軸
(2)を回転させた時に原料を押し返す力を受ける角度と
することにより、原料投入側で投入された原料は押し返
す力を受けるが、この力は弱いものであるため原料を連
続的に投入することにより、原料は混合されながら主軸
(2)の長さ方向に沿って原料取り出し側へ移動する。こ
れは混合用ピン(3)としてV字またはY字に分岐したピ
ンを使用するためである。また、このような角度で混合
用ピン(3)を固定するのは、主軸(2)の長さの原料投入側
約10〜45%、好ましくは30%程度である。
【0014】また、得られた原料混合物を効率良く回収
するために、原料取り出し側に設置される混合用ピン
(3)のV字型またはY字型がなす平面は、主軸(2)を回転
する際に混合物を取り出し側に押し出す力が働く角度で
主軸(2)で混合用ピン(3)を固定することが望ましい。な
お、上記角度は主軸(2)の長さ方向に対して5〜45
°、好ましくは10〜30°の範囲である。また、この
角度は中央部に近い部分程小さく、原料取り出し側に進
むにつれて大きくすることもできる。このような角度で
混合用ピン(3)を固定するのは、主軸(2)の長さの原料取
り出し側約10〜45%、好ましくは30%程度であ
る。
【0015】更に、原料投入側と取り出し側の中央部に
配置される混合用ピン(3)は、V字型またはY字型がな
す平面が主軸(2)の長さ方向と平行となるように混合用
ピン(3)を主軸(2)に固定することが好ましい。このよう
な角度で混合用ピン(3)を固定するのは、主軸(2)の長さ
の原料投入側と原料取り出し側の中間の約10〜80
%、好ましくは40%程度である。
【0016】なお、本発明の混合装置においては、原料
投入側が高く、取り出し側が低くなるよう、混合槽及び
主軸に傾斜をつけても良い。この場合、傾斜角度は20
°以下が望ましく、これよりも大きいと混合が不充分と
なる危険がある。
【0017】本発明の混合装置は、上述のような形状の
混合用ピン(3)を有する主軸(2)が2本備えられた混合槽
(1)を備えてなるものであり、主軸(2)は互いに逆方向に
回転し、繊維質原料及び粉体原料は主軸(2)が取り付け
られている一端から混合槽(1)内に投入され、主軸(2)の
長さ方向に沿って原料は移動しながら混合され、得られ
た混合物は主軸(2)が取り付けられている他端より取り
出される。なお、繊維質原料及び粉体原料の主軸(2)の
長さ方向に沿っての移動は、混合槽(1)自体を主軸(2)の
長さ方向に傾斜させたり、原料を連続的に供給し、得ら
れた混合物を連続的に取り出すことにより達成すること
ができる。
【0018】なお、本発明の混合装置において、原料投
入側への原料の供給手段及び取り出し側からの取り出し
手段はは特に限定されるものではなく、例えばベルトコ
ンベヤーにより原料を原料投入側から連続的に供給する
と共に取り出し側に設置されたベルトコンベヤーにより
混合後の原料を取り出し、任意の次工程に移動させるこ
とができる。
【0019】また、本発明の混合装置は、上述の構成の
混合槽(1)を用途や処理量等に応じて複数個並列または
直列に配置した構成とすることもできる。
【0020】実施例2 図1に示す混合装置を使用して竹繊維とセメントとの混
合を行った。なお、混合装置の仕様は下記の通りであ
る: 混合槽:幅1m×長さ4m×高さ1.5m(内寸法) 主軸:直径165.2mm×長さ3.9m 混合用ピンの形状及び寸法:図5の通り。 混合用ピンの配列:主軸の長さ方向に150mmの間隔
(図3のA)で90°づつずらして固定。原料投入側及び
取り出し側の混合用ピン(両端よりそれぞれ1.2m)の
V字がなす平面の角度は主軸の長さ方向に対して20°
であり、中央部の1.5mは長さ方向に対して平行な状
態にある。
【0021】上述のような形状の混合槽を備えてなる混
合装置の2本の主軸(2)を図6に示す方向に回転数75
rpmでそれぞれ回転させ、主軸(2)が取り付けられて
いる一端に半湿潤状態の竹繊維(含水率150%、平均
直径0.2mm、平均長さ25mm)を16kg/分、普
通ポルトランドセメント(JIS R5210)を19kg/分の
割合でベルトコンベアにより連続的に供給し、混合し、
主軸が取り付けられている反対側の端部から得られた混
合物を取り出したところ、セメントは竹繊維の表面に均
一に付着した状態になっており、十分均一に混合されて
いることが確認された。また、竹繊維の損傷も観察され
なかった。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、繊維質原料、特に半湿
式状態にある繊維質原料と粉体原料とを均一に効率良く
混合するための混合装置及び混合方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混合装置の1実施態様を示す概略図で
ある。
【図2】2本の主軸に固定された混合用ピンの噛み合わ
せの1実施態様を示す縦断面図である。
【図3】2本の主軸に固定された混合用ピンの噛み合わ
せの1実施態様を示す上断面図である。
【図4】混合用ピンのV字型またはY字型がなす面の主
軸の長さ方向に対する角度と主軸の部位の関係を示す図
である。
【図5】実施例2で使用した混合用ピンの形状及び寸法
を示す図である。
【図6】実施例2で使用した混合装置の概要及び主軸の
回転方向を示す図である。
【符号の説明】
1 混合槽 2 主軸 3 混合用ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 元信 神奈川県横浜市栄区笠間町302 (72)発明者 秋山 宣人 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央2丁目5番 5号 株式会社アスク内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維質原料と粉体原料とを混合するため
    の混合装置において、該混合装置が、V字型またはY字
    型に分岐した形態の混合用ピンを有し、互いに逆方向に
    回転する2本の主軸を備え、主軸が取り付けられている
    一端に繊維質原料と粉体原料を投入し、繊維質原料と粉
    体原料とが主軸の長さ方向に沿って移動しながら混合さ
    れ、主軸が取り付けられているもう一方の端部に得られ
    た混合物を取り出す構成の混合槽を備えてなることを特
    徴とする混合装置。
  2. 【請求項2】 V字型ないしY字型に分岐した混合用ピ
    ンの分岐角度が15〜100°である、請求項1記載の
    混合装置。
  3. 【請求項3】 主軸に設置された混合用ピンのうち、繊
    維質原料と粉体原料の原料投入側に配置された混合用ピ
    ンのV字型またはY字型がなす平面は、主軸を回転する
    際に繊維質原料と粉体原料とを原料投入側に押し出す力
    が働く角度で主軸に固定されており、かつ原料の取り出
    し側に設置された混合用ピンのV字型またはY字型がな
    す平面は、主軸を回転する際に混合物を取り出し側に押
    し出す力が働く角度で主軸に固定されている、請求項1
    記載の混合装置。
  4. 【請求項4】 原料投入側と取り出し側の中間部分に配
    置された混合用ピンは、V字型またはY字型がなす平面
    が主軸の長さ方向に対して平行となる角度で主軸に固定
    されている、請求項1記載の混合装置。
  5. 【請求項5】 繊維質原料と粉体原料との混合方法にお
    いて、V字型またはY字型に分岐した形態の混合用ピン
    を有し、互いに逆方向に回転する2本の主軸を備え、主
    軸が取り付けられている一端に繊維質原料と粉体原料を
    投入し、繊維質原料と粉体原料とが主軸の長さ方向に沿
    って移動しながら混合され、主軸が取り付けられている
    もう一方の端部に得られた混合物を取り出す構成の混合
    槽を備えてなる混合装置の原料投入側へ繊維質原料及び
    粉体原料を投入し、該原料を互いに逆方向に回転する主
    軸の長さ方向に沿って取り出し口に向かって移動させな
    がら混合し、得られた混合物を取り出し側から回収する
    ことを特徴とする繊維質原料と粉体原料との混合方法。
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