JPH06327731A - 骨 壷 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 骨壷に保管された遺骨の劣化を防いで破損を
防止する。 【構成】 壷本体(1) と上蓋体(2) よりなる骨壷(A) に
おいて、壷本体(1)に接続具(5) を設け、同接続具(5)
と真空装置(4) を接続可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、遺骨を収納して保管す
る骨壷に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、遺骨は火葬直後に陶製の骨壷中に
収納保管されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の骨壷
では、遺骨が空気中の酸素にふれて劣化し、破損するこ
とがあった。また、長期間保管すると内部に水滴がたま
って臭いを発生することがあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、壷
本体と上蓋体よりなる骨壷において、壷本体に接続具を
設け、同接続具と真空装置を接続可能として骨壷の内部
を真空に近い状態にする骨壷を提供せんとするものであ
る。

【０００５】また、本発明は、壷本体と上蓋体よりなる
骨壷において、壷本体に複数個の接続具を設け、同接続
具は、真空装置と窒素ガス充填装置とに接続可能とした
ことにも特徴を有する。

【０００６】

【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明すると、
図１及び図２において、Ａは骨壷を示し、壷本体１と密
封用の上蓋体２より構成されている。

【０００７】壷本体１は有底略円筒形状の陶製であり、
下側周壁３に貫通孔3-1 を設けて、同貫通孔3-1 には真
空装置４と接続できる接続具５を設けている。

【０００８】６は真空装置４側に設けるホース、７はホ
ース６の先端に設ける挿入金具である。そして、接続具
５は、弾性ゴムなどにより形成されていると共に、逆止
弁８を一体的に構成している。９は接続具５に設ける切
溝、10は中心部に設ける連通孔である。また、2-1 は上
蓋体２に設ける気密保持のためのＯリングである。2-2
は多数の透孔2-3 を穿設した陶製略円板状の中底板、2-
4 は中底板2-2 を支持する受座である。

【０００９】そして、上記骨壷Ａ内に遺骨を収納保管す
る場合は、壷本体１内に遺骨を入れて上蓋体２により密
封する。次に壷本体１に設ける逆止弁８付の接続具５の
外側より挿入金具７を入れて真空装置４により骨壷Ａ内
の空気を抜きながら内部を略真空状態とする。そして、
接続具５より挿入金具７を抜き取り同時に逆止弁８によ
り空気の侵入を防ぎながら遺骨を略真空状態で収納保管
するものである。

【００１０】したがって、上記実施例によれば、骨壷Ａ
内に遺骨を入れた状態で、同骨壷Ａの内部を真空状態に
近い状態とすることができるので遺骨の劣化を防いで、
その破損を防止できるものである。

【００１１】また、長期間に亘って骨壷Ａ内を略真空状
態に保つことができるから、骨壷Ａの内部に水滴が溜る
ことがなく、臭いの発生を防止できる。

【００１２】また、図３及び図４は本発明の第２実施例
を示すものであって、骨壷Ａを壷本体1Aと密封用の上蓋
体2Aにより構成すると共に、同壷本体1Aの下側周壁3Aに
は複数個の貫通孔3A-1,3A-2 を設けて各々逆止弁８付の
接続具5A,5B を設けている。

【００１３】そして、一方の逆止弁８付の接続具5Aは真
空装置４と接続が可能で、他の逆止弁８付の接続具5Bは
窒素ガス充填装置11と接続が可能となっている。12は窒
素ガス充填ノズルである。

【００１４】そして、上記骨壷Ａ内に遺骨を収納保管す
る場合は、壷本体1A内に遺骨を入れて上蓋体2Aにより密
封する。次に壷本体1Aに設ける一方の逆止弁８付の接続
具5Aと真空装置４を接続して骨壷Ａ内の空気を抜きなが
ら内部を真空に近い状態にし、さらに、他の逆止弁８付
の接続具5Bに窒素ガス充填装置11を接続して骨壷Ａの内
部に窒素ガスを充満させて密封状態とする。

【００１５】したがって、上記実施例によれば、骨壷Ａ
内に遺骨を入れた状態で内部の空気を抜き、さらに窒素
ガスを充満させることかことができるから、遺骨の劣化
を防いでその破損を防止できるものである。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、骨壷内に遺骨を入れた
状態で内部の空気を抜き、真空に近い状態とすることが
できるから、遺骨の劣化を防いでその破損を防止できる
ものである。

【００１７】また、長期間に亘って骨壷内を略真空状態
に保つことができるから骨壷の内部に水滴が溜らないの
で臭いの発生を防止できるものである。（請求項１）ま
た、本発明は、骨壷内に遺骨を入れた状態で内部を真空
に近い状態とし、次に骨壷の内部に窒素ガスを充満する
ことができるから、遺骨の破損を防止でき、かつ、骨壷
の内部に水滴が溜らないので臭いの発生を防止できるも
のである。（請求項２）

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る骨壷の第１実施例を示す縦断面側
面図。

【図２】接続具の取付状態を示す断面平面図。

【図３】本発明に係る骨壷の第２実施例を示す縦断面側
面図。

【図４】接続具の取付状態を示す断面平面図。

【符号の説明】

Ａ 骨壷 １ 蓋本体 1A 壷本体 ２ 上蓋体 2A 上蓋体 ４ 真空装置 ５ 接続具 5A 接続具 5B 接続具 11 窒素ガス充填装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 壷本体(1) と上蓋体(2) よりなる骨壷
   (A) において、壷本体(1) に接続具(5) を設け、同接続
   具(5) と真空装置(4) を接続可能としたことを特徴とす
   る骨壷。
2. 【請求項２】 壷本体(1A)と上蓋体(2A)よりなる骨壷
   (A) において、壷本体(1A)に複数個の接続具(5A),(5B)
   を設け、同接続具(5A),(5B) は、真空装置(4)と窒素ガ
   ス充填装置(11)とに接続可能としたことを特徴とする骨
   壷。