JPH06321422A - ケーブルドラム回動台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １つのサイズで各種サイズのケーブルドラム
に対応することができると共に、サイズ変更のための操
作が容易にできるケーブルドラム回動台を提供する。 【構成】 放射方向に延びる複数の水平な脚杆(1)…
と、該脚杆(1)…の交差中心部に上向きに突出形成され
た垂直な軸(4)とからなり、前記脚杆(1)…は基端部分の
固定脚(1a)と先端部分の移動脚(1b)との組み合わせによ
って伸縮自在に形成され、前記移動脚(1b)の先端部上面
に荷重受け回転体(2)が設けられており、更に前記固定
脚(1a)と移動脚(1b)との相対移動をロックする固定手段
(3)が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電線や電話線等のケー
ブルや、銅線や鉄線等のワイヤーを巻き付けたドラム
（以下単にケーブルドラムという）を縦軸の周りで回動
自在に保持する回動台に関するもので、特に、各種サイ
ズのケーブルドラムに対応できる回動台に関するもので
ある。。

【０００２】

【従来の技術】従来、長尺の電線やケーブル等を巻き付
けたドラムを縦軸の周りで回動可能に保持する回動台は
知られている。この従来タイプの回動台は、ケーブルド
ラムを受け止める一定長さの水平な脚台と、この脚台の
上面に固定されたベアリング部材と、ケーブルドラムの
中心に形成された貫通孔に貫通される垂直な軸とによっ
て構成されている。

【発明が解決しようとする課題】

【０００３】しかし、このような従来手段では、ケーブ
ルドラムを受け止める水平な脚台が一定長さで形成され
ていてべアリング部材の位置が不変であるため、ケーブ
ルドラムの直径に合わせて各種サイズのものを準備しな
ければならず、そのため作業コストが高くつくと共に、
作業現場への持ち運びや管理が煩雑である等の問題点が
あった。

【０００４】そこで本発明は、１つのサイズで各種サイ
ズのケーブルドラムに対応することができると共に、サ
イズ変更のための操作が容易にできる回動台を簡単な構
造で安価に提供することを主たる目的とするものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち本
発明に係るケーブルドラム回動台にあっては、放射方向
に延びる３本以上の脚杆(1)…と、該脚杆(1)…の交差中
心部に上向きに突出形成された垂直な軸(4)とからな
り、前記脚杆(1)…は基端部分の固定脚(1a)と先端部分
の移動脚(1b)との組み合わせによって伸縮自在に形成さ
れ、前記移動脚(1b)の先端部上面に荷重受け回転体(2)
が設けられており、更に前記固定脚(1a)と移動脚(1b)と
の相対移動をロックする固定手段(3)が設けられている
構造としたものである。

【０００６】

【作用】上記のごとく構成されたケーブルドラム回動台
は、使用されるケーブルドラムの径に合わせて脚杆(1)
の移動脚(1b)を引出し或いは押し込んでその長さを伸縮
させ、固定手段(3)で固定した後、図５に示すように、
ケーブル(K)を巻回したケーブルドラム(B)の貫通孔(8)
を軸(4)に挿入して使用する。従って、１つのサイズの
回動台で各種サイズのケーブルドラムに対応することが
できるから、各種サイズのものを準備するための費用
や、作業現場への持ち運びの手間、並びに管理のための
スペースを削減できて作業のトータルコストを下げるこ
とができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の詳細を図面に示した実施例に
基いて説明する。図１乃至図５は本発明に係るケーブル
ドラム回動台の一実施例を示すものであって、互いに等
分間隔を隔てて放射方向に延びる３本の水平な脚杆(1)
…と、該脚杆(1)…の交差中心部に上向きに突出形成さ
れた垂直な軸(4)とを含む。前記脚杆(1)…は基端部分の
固定脚(1a)と先端部分の移動脚(1b)との組み合わせによ
って伸縮自在に形成されている。実施例では、四角筒状
の固定脚(1a)に移動脚(1b)の稍細くした四角筒状の挿入
筒部(1c)が摺動自在に挿入することによって脚杆(1)が
伸縮自在に形成されている。また、前記軸(4)の上端に
はフック(7)が設けられており、脚杆(1)…の基端部分の
上下面には補強用の円盤(5)が、脚杆(1)…の先端下面に
は滑止め用のゴム板(6)…が夫々設けられている。

【０００８】更に、前記移動脚(1b)の先端部上面に荷重
受け回転体としてのローラー(2)が設けられている。こ
の受けローラー(2)は、移動脚(1b)に立設されたステー
(2a)に移動脚(1b)の長さ方向と平行に橋架された水平な
軸(2b)によって回動自在に支持されている。尚、このロ
ーラー(2)は球状の滑動体によって形成することも可能
である。

【０００９】前記固定脚(1a)と移動脚(1b)との相対移動
をロックする固定手段(3)が固定脚(1a)の先端部分の上
面に設けられている。実施例では固定手段(3)として、
セットビスの締め付けによって行うように形成されてい
るが、これに変えて、図示は省略するが、例えば固定脚
(1a)と移動脚(1b)の上面に一定の間隔を隔ててピン挿入
孔を設けて任意の挿入孔に固定ピンを挿入することによ
って行うようにしてもよい。

【００１０】上記のごとく構成されたケーブルドラム回
動台は、使用されるケーブルドラム(B)の径に合わせて
脚杆(1)の移動脚(1b)を引出し或いは押し込んでその長
さを伸縮させ、固定手段(3)で固定した後、図５に示す
ように、ケーブル(K)を巻回したケーブルドラム(B)の貫
通孔(8)を軸(4)に挿入して使用する。図５の使用姿勢と
するには、ケーブルドラム(B)を立ち姿勢とし、その貫通
孔(8)に軸(4)を側方から挿入し、ケーブルドラム(B)と回
動台とを共に押し倒せばよい。この場合、前記軸(4)はケ
ーブルドラム(B)の上下幅が狭いものでは、図のように貫
通孔(8)から少し突出し、ケーブルドラム(B)の上下幅が
広幅のものでは軸(4)の先端は貫通孔(8)の内部に位置す
ることとなる。

【００１１】以上本発明の代表的な実施例について説明
したが、本発明は必ずしも上記の実施例構造のみに限定
されるものではない。例えば上記実施例では脚杆(1)の
数を３本のものとして示したが４本またはそれ以上でも
よい。また、移動脚(1b)が固定脚(1a)に対して抜脱でき
るように形成しても良く、或いは相対摺動はするが抜脱
はしないように形成してもよい。その他本発明ではその
構成要件を備え、且つ効果を有する範囲内で適宜変更し
て実施出来るものである。

【００１２】

【発明の効果】本発明は、上記のごとく、使用されるケ
ーブルドラムの径に合わせて脚杆の移動脚を引出し或い
は押し込んで固定手段で固定することにより脚杆の長さ
を任意に伸縮させることができるから、１つのサイズの
回動台で各種サイズのケーブルドラムに対応することが
でき、これにより各種サイズのものを準備するための費
用や、作業現場への持ち運びの手間、並びに管理のため
のスペースを削減できて作業のトータルコストを下げる
ことができ、加えて、構造が簡単であるからサイズ変更
のための操作が容易にできるという顕著な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る回動台の斜視図。

【図２】上記回動台の平面図。

【図３】上記回動台の脚杆を引き伸ばした状態を示す斜
視図。

【図４】図２に於けるＡ−Ａ線に沿った断面図。

【図５】上記回動台の使用例を示す斜視図。

【符号の説明】

(1) 脚杆 (1a) 固定脚 (1b) 移動脚 (2) 回転体 (3) 固定手段 (4) 軸 (B) ケーブルドラム (K) ケーブル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】放射方向に延びる３本以上の脚杆(1)…
   と、該脚杆(1)…の交差中心部に上向きに突出形成され
   た垂直な軸(4)とからなり、前記脚杆(1)…は基端部分の
   固定脚(1a)と先端部分の移動脚(1b)との組み合わせによ
   って伸縮自在に形成され、前記移動脚(1b)の先端部上面
   に荷重受け回転体(2)が設けられており、更に前記固定
   脚(1a)と移動脚(1b)との相対移動をロックする固定手段
   (3)が設けられているケーブルドラム回動台。