JPH06315260A - コンデンサに基づく電力供給装置および方法 - Google Patents

コンデンサに基づく電力供給装置および方法

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JPH06315260A
JPH06315260A JP9955393A JP9955393A JPH06315260A JP H06315260 A JPH06315260 A JP H06315260A JP 9955393 A JP9955393 A JP 9955393A JP 9955393 A JP9955393 A JP 9955393A JP H06315260 A JPH06315260 A JP H06315260A
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load
transistor
capacitor
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A Windes John
エイ. ウィンデス ジョン
W Stevens Samuel
ダブリュ. スティーヴンス サミュエル
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 装置の出力電圧とコンデンサ充電電圧とが同
じオーダーの、コンデンサに基づくエネルギ蓄積装置に
おいて、一桁低い電圧の安定化されたコンデンサ出力を
中間で発生し、これをインバータを用いて装置の出力電
圧に昇圧して、所定のエネルギ解放率に対する再充電の
間隔を引き延ばす。あるいは、コンデンサ電圧に依存す
る可変デューティサイクルのスイッチングトランジスタ
と平均化回路網とを通して、コンデンサ電圧を直接負荷
に加えることによって、負荷電圧をコンデンサ電圧に依
存しない均一レベルに維持する。コンデンサが空になっ
てから再充電されるまでの間、負荷電力を一時的に維持
するために、再充電可能なバッテリを負荷と並列に接続
した。また、トランジスタから出る電流を制限したり、
バッテリが充電中にオーバヒートするのを防ぐために電
流および温度検出手段が備えられた。 【効果】 所定のエネルギ解放率に対する再充電の間隔
を引き延ばす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この出願は、1992年の1月7日に米国
出願された出願番号第07/817,725号(現米国
特許第 号)同時係属出願の一部継続出願
である。
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサの再充電間
隔を延ばすために、蓄積エネルギの大部分を活用する、
コンデンサに基づく電力蓄積装置に係り、さらに詳述す
れば、この種の装置で、バックアップ用の電気化学バッ
テリとともに使用するための電流制限回路に関する。
【0003】
【従来の技術】蓄積素子としてバッテリの代わりにコン
デンサを使用した電力蓄積装置は、新しいものではな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】それらは、しかしなが
ら、高出力環境では、いくつかの理由によって、実際に
はほとんど使用されていない。理由の一つは、バッテリ
に蓄積されるエネルギ量の方がコンデンサに蓄積される
量より実質的に大きいという点である。他の理由は、商
用電力環境のために、コンデンサに蓄積されたエネルギ
の多くが使用できなかったという点である。すなわち、
コンデンサに蓄積されたエネルギの一部が使われたとき
に、コンデンサの出力電圧が不十分なレベルまで落ちて
しまうためである。
【0005】第1の問題は、スーパーコンデンサまたは
ウルトラコンデンサと呼ばれる新型のコンデンサを導入
することによって、最近解決された。これらは、同じサ
イズではるかに大量のエネルギを蓄積する能力をもって
いる。それにもかかわらず、これらのコンデンサに基づ
く蓄積装置は、たとえば、440Vの電源から充電し、
220Vの装置で使用するような場合、かなり頻繁に再
充電する必要があった。充電電圧を上げることは、実際
的でない。なぜならば、コンデンサ内の絶縁を強化しな
ければならず、大型になってしまうからである。また、
出力電圧は、負荷の性質によって決まるので変えること
はできない。
【0006】一方、コンデンサをその完全充電電圧の2
5%、たとえば、約110Vまでにのみ放電すること
も、コンデンサの再充電期間中、負荷を他の電力源に接
続せずに連続的に運転できるものがあれば、実用的かも
知れない。
【0007】この型の装置があれば、商用電源に間欠的
にしか接続できない電気自動車等の装置に電力供給する
のに役立つであろう。その目的は、パワー発生、コンピ
ュータバックアップ電源、一電源から他の電源に切り替
えるときの橋渡し、宇宙船や遠隔地点への応用等におい
て、負荷の電圧レベルを維持することである。これらの
応用では、充電時間が限られているため、急速かつ大電
流充電というコンデンサの能力が有効である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、商用電圧エネ
ルギ蓄積および解放装置の、再充電の頻度を減らし速度
を速めることができる。これは、エネルギ蓄積スーパー
コンデンサを使用し、低電圧出力の電圧レギュレータの
使用を通して、コンデンサ充電電圧の小端数である電圧
を、安定化された形でインバータに入力し、このインバ
ータによって商用レベルまで電圧を上昇させる。これに
よって、スーパーコンデンサを用い、商用レベルの出力
の電圧レギュレータを通して、負荷を直接駆動した場合
に可能なレベルよりも、ずっと低い電圧までスーパーコ
ンデンサを放電することができる。この結果、スーパー
コンデンサに蓄積されたエネルギの大部分を、再充電す
る前に使用することができる。代表的な装置では、スー
パーコンデンサの充電電圧は440Vであり、インバー
タの入力はDC12V、インバータの出力はACまたは
DC220Vである。
【0009】本発明の他の態様では、440Vのスーパ
ーコンデンサ列から、たとえば110Vで直接得られ
た、制限された電流を使用することによって、負荷の連
続運転がきわめて容易に実現できる。すなわち、任意の
時刻のデューティサイクルが、その時刻の電圧の関数で
あるような矩形波を、負荷に供給して実現できる。デュ
ーティサイクル関数は、スーパーコンデンサの電圧が1
10Vよりも高い限り、負荷電圧が一定に保たれような
関数である。従来型の電気化学蓄積バッテリパックが負
荷と並列に接続され、負荷に供給される電流の一部によ
って充電される。スーパーコンデンサ電圧が110V近
くまで落ちると、スーパーコンデンサは電気化学バッテ
リから作用的に切り離され、スーパーコンデンサが44
0Vの電源から再充電されるまで、電気化学バッテリが
駆動する。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明のエネルギ蓄積および解放
装置を示す。図1の装置は、コンデンサ列10aから1
0nまでのセットを含んでいる。各コンデンサ列は、コ
ンデンサ10a(a)−10a(n)から10n(a)
−10n(n)のようなコンデンサエネルギ蓄積手段を
複数個内蔵している。本発明は、大放電を持続できるよ
うな非常に大きな容量のコンデンサに関して有効であ
る。この種の大容量コンデンサの一例は、日本のいすず
自動車(株)によって最近提案されたような活性炭コン
デンサである。これらのコンデンサは、相当量の電力を
出力する能力を備えているが、それらの放電サイクルは
比較的短い。そのため、充電を完全に利用することが強
く望まれていた。他の例は、ローレンス・リバモア国立
研究所で最近開発されたカーボンフォーム空気コンデン
サ (carbon foam aerocapacitor)である。
【0012】本発明が有効な他の大容量コンデンサ材料
には、サンタ・バーバラのカリフォルニア大学によって
最近開発された導電性ポリマ(ポリアニリン)が含まれ
る。この出願に適した他の導電性ポリマには、Wrig
hton他の米国特許4,717,673号に開示され
ているように、3−メチルチオフェンのような誘導体ま
たはチオフェンの、重合によって形成された導電体ポリ
マがある。これらの導電性ポリマは、化学反応を受けず
に電荷を蓄積することができる。それらは、電気的にコ
ンデンサのように動作するが、単位体積当りの蓄積容量
は、電気化学バッテリの容量より優れている。
【0013】各コンデンサ列10a−10nは、スイッ
チ12a−12nおよび14a−14nによって、高電
圧(たとえばDC440V)充電源16または電圧レギ
ュレータ18a−18nの入力のいずれかに、それぞれ
接続できる。スイッチ12a−12nおよび14a−1
4nとしては、従来型の機械的または電気的構造のもの
を適宜使用すればよい。電圧レギュレータ18a−18
nは、それらの出力電圧が充電源電圧の小端数である限
りは、適当な従来型のもの、あるいはGunnに与えら
れた米国特許第3,708,742号に示された形式の
ものでよい。コンデンサ列10a−10nを個々に切り
替えられる形式の構成にした結果、コンデンサの一つが
ショートしたり障害を起こした場合に、コンデンサを減
らして、本発明の装置の機能を継続することができる。
同様に、コンデンサ列10a−10nに個々に接続可能
な電圧レギュレータ18a−18nを複数個備えたこと
によって、信頼性を向上させ、より小型の、より入手し
易い電圧レギュレータ装置を使用することができる。
【0014】電圧レギュレータ18a−18nの低電圧
(たとえばDC12V)出力は、並列に接続され、イン
バータ20への入力を形成する。インバータ20は、市
販されている各種のインバータのいずれでもよく、可動
パワーへの応用で普通に使用され、かつ12VDCを1
10または220VDCまたはACに変換するように設
計されたものでよい。インバータ20の出力は、所望の
市販モータあるいは他の負荷22を駆動することができ
る。
【0015】動作においては、連動スイッチ12a−1
2nおよび14a−14nは、最初、図1に示した位置
に切り替えられる。これによって、コンデンサ列10a
(a)−10n(n)は、440Vの直流電源16に接
続されて充電される。蓄積されたエネルギを使用したい
場合、スイッチ12a−12nおよび14a−14nが
反対側の位置に切り替えられ、充電電荷が電圧レギュレ
ータ18a−18nへの入力となる。
【0016】負荷22が一定の限り、電圧レギュレータ
18a−18nは、コンデンサ列10a(a)−10n
(n)から電力を引き出す。これは、コンデンサ電圧が
レギュレータの出力電圧より大きい限り、実質的に一定
のレートで行われる。電力を引き出すレートを一定に保
つ典型的な方法は、コンデンサが放電するにつれて低下
するコンデンサ電圧を補償するように、デューティサイ
クルが変化する矩形波の形で、コンデンサから電力を取
り出すものである。そのプロセスは、上述した米国特許
第3,708,742号に示されている。
【0017】各電圧レギュレータ18a−18nの出力
は12VDCである。個々のレギュレータが限られた電
流出力能力しかもたない限り、電圧レギュレータ18a
−18nの出力は並列接続される。これによって、イン
バータ20へ充分なレベルの入力電流を与え、負荷22
にその要求電力を与える。インバータ20の出力は、た
とえば、安定した110VACであり、負荷22にとっ
て、通常の商用電力と区別できない。
【0018】コンデンサ列10a(a)−10n(n)
の電圧が12Vまで低下すると、負荷22への電力供給
が停止される(電圧レギュレータ18a−18nまたは
インバータ20内の従来型スイッチ回路を使用して、電
圧レギュレータをインバータから切り離すことができる
であろう)。また、スイッチ12a−12nおよび14
a−14nを通して、コンデンサ列10a(a)−10
n(n)を充電源16に再接続しなければならない。
【0019】図2は、本発明を使用することによって得
られる利点を示している。曲線24は、個々のコンデン
サ列10a−10nからエネルギが一定のレートで引き
出される場合に、各コンデンサ列の出力電圧を、時間の
関数として示している。コンデンサに蓄積されるエネル
ギは、次の公式で与えられる。
【0020】
【数1】E=CV2 /2 ただし、 Eは、Wsecまたはジュールで表した蓄積エネルギ Cは、ファラッドで表したコンデンサの容量 Vは、ボルトで表した瞬時コンデンサ電圧 したがって、上述したように、電圧レギュレータ18a
−18nが一定のレートで電力を引き出すとすれば、コ
ンデンサ電圧は曲線24に従って減少する。
【0021】負荷22が、出力220Vの電圧レギュレ
ータを通して、直接駆動されたとするならば、コンデン
サ列10a−10nは、本発明による12Vレギュレー
タが使用された場合の、3/4のよりも少し多いだけの
時間で再充電しなければならない。いいかえれば、本発
明は再充電から次の再充電までの時間を30%以上延ば
すことになる。もちろん、本発明の再充電時間そのもの
は、より長くなる。なぜならば、コンデンサは、半分で
はなく、ほぼ完全に放電されるからである。しかしなが
ら、このことは、本発明が意図する応用(たとえば、適
当な充電源から離れた装置の運転、および負荷の電圧レ
ベル維持への応用 (load leveling application))に対
しては、あまり重要ではない。このような応用で決定的
に重要なパラメータは、充電間隔である。
【0022】このように、本発明によれば、エネルギ蓄
積装置において固体回路の利点を充分に活用することが
でき、これによって、電気化学バッテリ固有の大重量と
限られた寿命とを、大電力応用の分野で、克服すること
ができる。さらに、必要ならば、AC電力を出力するコ
ンデンサに基づいた装置も可能となる。
【0023】本発明の他の実施例を図3に示す。図の回
路の各部へ入力される制御信号は矢印によって示されて
いる。この図において、ボックス30は、図1のコンデ
ンサ列10a(a)−10n(n)に類似の、大容量コ
ンデンサの列を模式的に示している。たとえば440V
の直流電源32は、図1に示すように、コンデンサ列3
0に選択的に接続可能であり、充電することができる。
【0024】コンデンサ列30の出力34は、バス36
a,36bおよび36cを介して、負荷38に接続され
る。バス36aは、スイッチ39によって、コンデンサ
列の出力34から選択的に切り離すことができる。負荷
38は、従来型の電気化学蓄積バッテリパック40と並
列に接続されている。
【0025】負荷38へのコンデンサ列電力は、スイッ
チングトランジスタ42によって制御される。このトラ
ンジスタとしては、Powerex Corporation によって市販
されているJS225010 MOSFETのようなゲ
ートMOSFETを使用できる。これは、ゲートドライ
バ44の出力によって、キロヘルツ範囲の周波数で良好
なオン・オフが得られる。ドライバ44が発生する矩形
波のパルス幅は、パルス幅変調器46によって制御され
る。
【0026】ゲートドライバ44は、International Re
ctifier Corporation によって製造されたIR2125
チップのような、従来型の集積回路素子でよい。図5に
概略的に示したIR2125ゲートドライバ44の動作
は次の通りである。通常、出力62は、駆動パルス発生
器63によって発生された、トランジスタ42のバイア
ス電圧、フルオンV62onおよびフルオフV62off の間を
トグルする。このバイアス電圧は、パルス幅変調器46
からの矩形波入力64の、H,L状態に同期して発生さ
れる(図6(a))。出力62の立ち上がりエッジ61
(図6(b))で、トランジスタ42を通して過大電流
が流れ始めたとすると、抵抗58の両端に過大電圧が生
じる。これによって、コンパレータ65は、出力62を
(約0.5マイクロ秒の間に)、増幅器67によって制
御されるフィードバック回路に切り替える。このフィー
ドバック回路は、出力62のバイアス電圧を、レベル5
9まで低下させる。これによって、トランジスタ42
は、抵抗58という弁によって設定された最大定格電流
レベルで動作することとなる。図5に模式的に示したコ
ンパレータ入力69および71は、入力64の立ち下が
りエッジがトランジスタ42をオフさせ、スイッチ73
をリセットするまで、コンパレータ65がスイッチ73
をラッチしているということを示すためである。
【0027】したがって、バッテリ40が負荷38を駆
動していた再充電期間後に、コンデンサ列30が再接続
されると、バッテリ40は、トランジスタ42を通し
て、過剰充電電流を引き込もうとするであろう。このよ
うな状態が生じると、ドライバ44は、トランジスタ電
流を制限するが、それにもかかわらずバッテリ40は、
次第に充電される。バッテリ充電の電流が充分に下が
り、トランジスタ42から過剰引き込みをしない点に達
すると、本回路の通常パルス動作に復帰する。
【0028】ドライバ44の出力62への電力は、ブー
トストラップされた入力48から供給される。この入力
は、充電ダイオード50とブートストラップコンデンサ
52との間に接続され、出力62を高電圧にフロートす
る。充電ダイオードは、制御電力バス54から電荷を供
給する。このバス54は、バッテリパック40の24V
レベルに接続された(図示してない)ツェナーダイオー
ドのような電圧レギュレータ56によって、+15Vに
維持されている。コンデンサ57は、バス54に存在す
る可能性のある浮遊交流成分を排除する。
【0029】パルス幅変調器46は、Unitrode Corpora
tionによって製造されたUC1840チップのような従
来型の集積回路素子でよく、制御電力バス54を介し
て、レギュレータ56から安定化された+15Vを電力
供給されている。パルス幅変調器46の動作は、図7に
示される。発振器74は、固定周波数の矩形波クロック
を発生する。クロックの立ち上がりエッジで、ランプ波
発生器75がリセットされトリガされる。この立ち上が
りエッジはまた、パルスラッチ77に瞬間的なリセット
パルスとして与えられる。ランプ波発生器75の出力
は、コンパレータ79の反転入力に加えられる。一方、
制御入力92は、反転増幅器87によって反転され、コ
ンパレータ79の非反転入力に加えられる。ランプ波発
生器75の出力が入力92のレベルを超えると、コンパ
レータ79の反転出力がHとなり、パルスラッチ77が
ORゲート81を通してセットされる。パルスラッチ7
7の出力は、反転トランジスタ83をイネーブルする。
トランジスタ83は、ゲートドライバ44の入力64を
接地する。したがって、ゲートドライバ44は、パルス
ラッチ77がセットのときにオフとなり、リセットのと
きにオンとなる。こうして、制御入力92の電圧が高い
ほど、パルスラッチ77のセットがクロックサイクルの
速い時期に発生し、ゲートドライバ44のデューティサ
イクルを下げる。
【0030】出力64に現れる矩形波のデューティサイ
クルは、バッテリパックおよび負荷の電圧であるバス3
6cの電圧によって、このように制御される。この電圧
は、分圧器78および80によって適当な制御レベルに
下げられる。サージの場合にさらに良い安定化を得るた
めに、バス36bの電圧、すなわちフィルタ82による
フィルタリング前のスイッチングトランジスタ42の出
力は、分圧器84,86によって下げられ、分圧器8
8,90によって、分圧器78,80の出力とミックス
される。得られた制御入力92の高周波リップルは、コ
ンデンサ94によって除去される。
【0031】制御回路の動作は、次の通りである。コン
デンサ列30が完全に充電されると、スイッチ39が閉
じ、スイッチングトランジスタ42が動作を開始する。
これは、この時点では、トランジスタの入力側の電位が
出力側より高いからである。トランジスタ42のゲート
は、ゲートドライバ44の出力62によってH,Lに交
互に駆動される。これは、トランジスタ42からバス3
6bに引き出される電流が、電流検出抵抗58の値によ
って決められた許容限界を超えない限り続けられる。
【0032】充電時にバッテリパックが過熱するのを避
けるために、バッテリパックには温度センサが設けられ
ている。その出力66は、模式的に76で示したインバ
ータによって反転され、パルス幅変調器46の入力85
に加えられる。バッテリパック40の温度が予め定めた
量を超えた場合、パルス幅変調器46は、エラーラッチ
89によってディスエーブルされる。このエラーラッチ
は、入力85が、コンパレータ91に加えられた基準電
圧Vref よりも低くなったときに、ORゲート95を通
してセットされる。エラーラッチ89がセットされてい
る限り、パルスラッチ77は、ORゲート81および9
3を通して、セット状態にある。これによって、ゲート
ドライバ入力64は、クロックの立ち上がりエッジの間
にパルスラッチ77に加えられる、瞬間的なリセットパ
ルスの期間以外、接地された状態に保たれる。このよう
に、バッテリパックの温度が予め定められた安全限界を
超えた場合は、トランジスタ42は、その問題が正さ
れ、エラーラッチ89がリセットされるまで、遮断され
たままである。
【0033】エラーラッチは、また、負荷またはバッテ
リバス36cの直流過大電圧状態によってもセットされ
る。分圧器100,102によって発生された電圧は、
パルス幅変調器46の入力104に加えられるが、これ
が基準電圧Vref (図7)を超えると、コンパレータ1
06が、ORゲート95の第2入力を通して、エラーラ
ッチ89をセットする。
【0034】最後に、エラーラッチ89をセットする第
3条件は、コンデンサ列30の消耗またはシャットオフ
である。スイッチ39が開かれたり、ライン34上の、
コンデンサ列30の出力電圧が、約120Vよりも低下
した場合、分圧器68,70によってパルス幅変調器4
6の過小電圧 (undervoltage) 入力108に生じた電圧
は、Vref レベルよりも低下する。これによって、コン
パレータ112の反転出力110は、ORゲート93お
よび81を通して、PWMラッチ(パルスラッチ)77
をセットする。同時に、コンパレータ112の出力11
4が低下するので、ANDゲート116への反転入力
は、未だにセットされているスタートラッチ118のH
出力と協同して、ORゲート95の第3入力を通してエ
ラーラッチ89をセットする。
【0035】エラーラッチ89がセットされると、イン
バータ122を通して、リセットラッチ120の支配的
な状態であるリセット状態が崩される。これによって、
エラーラッチ89のリセットが可能となる。すなわち、
コンパレータ126の出力がHになると(これは、以下
で述べるようなある条件下で起こるであろう)、リセッ
トラッチは直ちにセットされる。コンパレータ出力11
4のL状態は、ここでは、ANDゲート128で、リセ
ットラッチ120のセット状態と協同して、エラーラッ
チ89およびスタートラッチ118をリセットする。ス
タートラッチ118がリセットされると、ANDゲート
116が、ORゲート95を通して、エラーラッチ89
を再度セットするのを防止する。逆に、コンパレータ1
26の出力がLの場合(これは、以下に述べる状況下で
起きるであろう)エラーラッチ89はセット状態、リセ
ットラッチ120はリセット状態を保ち、この状態はコ
ンパレータ126の出力がHになるまで続く。
【0036】バス36aの過小電圧に続いて、ゲートト
ランジスタ42を通しての電力供給は、自動的または手
動で再スタートされる。自動復帰は、バス36aの電圧
が再び120Vを超えた場合になされ、手動復帰は、バ
ス36aに充分な電圧が戻った後で行われる。この選択
は、パルス幅変調器46の入力124に、リモートスタ
ート信号を与えたり、控えたりしてコンパレータ126
の出力を制御して行われる。
【0037】自動再スタートの場合、リモートスタート
入力124は、接続されないままである。したがって、
コンパレータ126の出力は、常にHであり、過小電圧
状態がエラーラッチ89をセットしたときには、リセッ
トラッチ120が直ちにセットされる。
【0038】その結果、エラーラッチ89およびリッセ
ットラッチ120が、上述したように直ちにリセットさ
れる。これによって、バス36a上の電圧が充分に戻
り、コンパレータ112の反転出力が下がった場合に、
PWMラッチ77が連続的にセットされている状態を除
くことができるようになる。
【0039】手動再スタートの場合、Vref を超える連
続信号が入力124に加えられる(図3の点線)。これ
によって、コンパレータ126の出力がLに維持され、
リセットラッチ120がセットされるのを防止する。こ
の状態は、過小電圧状態が存在している間に、リモート
スタート押しボタン130(図3)等によって、入力1
24への信号印加が瞬間的に切られるときまで継続す
る。
【0040】エラーラッチ89が、過熱または過大電圧
状態によってセットされた場合、この問題を正した後
で、エラーラッチ89をリセットするために、(たとえ
ば、ボタン130を押すことによって)バス36aの過
小電圧状態(このときコンパレータ126の出力電圧は
Hである)を作り出さなければならない。
【0041】ゲートドライバ出力62のデューティサイ
クルは、バス36aの電圧を制御する。コンデンサ列3
0が440Vまで完全に充電されると、25%のデュー
ティサイクル(図4(a)の96)は、バス36aおよ
びバス36cに、実質的に110Vの電圧を発生する。
コンデンサ列が120Vまで放電されたときに、同じこ
とを行おうとすると、UC1840変調器が出せる最大
値に近い95%のデューティサイクル(図4(b)の9
8)が要求される。コンデンサ出力が120Vより低下
すると、トランジスタ42の入力と出力との電圧差が低
くなり過ぎて、トランジスタ42が機能しなくなる。こ
の時点で、パルス幅変調器46は、ゲートドライバ44
をシャットオフする。これを、バッテリパック40が引
き継ぎ、コンデンサ列30が再充電されるまで、負荷3
8への電力供給を継続する。
【0042】抵抗78,80,84,86,88および
90を適当に選択して、変調器チップ製造者によって決
められた信号または電圧レベルを、その入力92に供給
することによって、コンデンサ列30またはバッテリパ
ック40が充分に充電されている限り、バス36cの電
圧を安定した110VDCに維持することができる。コ
ンデンサ列30が放電または切り離しされた場合は、電
圧は徐々に下がるものの、バッテリパック40が負荷3
8を駆動し続ける。コンデンサ列30が再充電された
り、再接続された場合は、バッテリパック40は、負荷
38が110Vで動作している間、再充電される。この
動作は、抵抗58によって生じる電流制限を受けつつ、
また、安全バッテリ温度の維持に服しながら行われる。
後者は、温度センサ72によって、シャットオフがトリ
ガされないためである。
【0043】上述した回路は、電圧と電流の双方の安定
化を与えることが分かるであろう。これによって、大容
量コンデンサ列によって負荷を安全に駆動することがで
きる。また、コンデンサの充電および再充電の間、負荷
を、同一程度の動作に維持することができる。
【0044】
【発明の効果】この発明によれば、所定のエネルギ解放
率に対する再充電の間隔を引き延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例を示す回路図であり、
一部ブロック図の形で表されている。
【図2】図1の実施例の動作を示す時間−振幅図であ
る。
【図3】本発明の好適な他の実施例を示す回路図であ
り、一部ブロック図の形で表されている。
【図4】(a)は、図3のコンデンサ列からのエネルギ
供給のデューティサイクルを示す時間−振幅図であり、
コンデンサ列が最大充電された場合を示し、(b)は、
最小充電時のデューティサイクルを示す時間−振幅図で
ある。
【図5】この発明で使用されるゲートドライバの動作を
示す回路図であり、一部ブロック図の形で表されてい
る。
【図6】(a)は、通常電流流出時のゲートドライバの
出力を示す時間−振幅図であり、(b)は、過剰電流流
出時のゲートドライバの出力を示す時間−振幅図であ
る。
【図7】本発明で使用されるパルス幅変調器の動作を示
す論理回路図である。
【符号の説明】
10a−10n コンデンサ列 12a−12n スイッチ 14a−14n スイッチ 16 充電源 18a−18n 電圧レギュレータ 20 インバータ 22 負荷 30 コンデンサ列 34 コンデンサ列の出力 36a,36b,36c バス 38 負荷 39 スイッチ 40 バッテリパック 42 スイッングトランジスタ 44 ゲートドライバ 46 パルス幅変調器 58 電流検出抵抗 72 温度センサ 77 パルスラッチ(PWMラッチ) 89 エラーラッチ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a) 充電されたときにその両端にコン
    デンサ電圧を有する容量性エネルギ蓄積手段と、 b) 前記容量性エネルギ蓄積手段が充分に充電された
    ときの電圧の小端数である出力電圧を、前記コンデンサ
    電圧が前記出力電圧よりも高い間、出力するように構成
    された電圧レギュレータ手段と、 c) 前記エネルギ蓄積手段を、比較的高い充電電圧の
    電圧源、あるいは前記電圧レギュレータ手段の入力に、
    選択可能に接続するためのスイッチ手段と、 d) 前記電圧レギュレータ手段に接続され、前記出力
    電圧を充分に高い負荷動作電圧に変換するように構成さ
    れたインバータ手段とを具備することを特徴とするコン
    デンサに基づくエネルギ蓄積および解放装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の装置において、前記容量性エ
    ネルギ蓄積手段は並列接続されたコンデンサ列を複数個
    含み、前記電圧レギュレータ手段は複数の電圧レギュレ
    ータを含み、各コンデンサ列は、前記電圧レギュレータ
    の一つの入力に切り替え接続可能で、前記電圧レギュレ
    ータの出力は並列に共通接続されていることを特徴とす
    るコンデンサに基づくエネルギ蓄積および解放装置。
  3. 【請求項3】 a) その両端にコンデンサ電圧を有す
    る容量性エネルギ蓄積装置と、 b) トランジスタと、 c) 負荷と、 d) 前記容量性エネルギ蓄積装置は、前記トランジス
    タのエミッタ−コレクタ回路を通して前記負荷に接続さ
    れていることと、 e) 前記トランジスタは、可変デューティサイクルに
    従ってオン・オフされ、前記コンデンサ電圧をピークと
    する矩形波出力電圧を発生するように構成されているこ
    とと、 f) 前記トランジスタに接続され、該トランジスタの
    出力に実質的に一定の平均電圧を発生するように前記デ
    ューティサイクルを変化させるように構成された制御回
    路とを具備することを特徴とするコンデンサに基づくエ
    ネルギ蓄積および解放装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の装置は、さらに、前記
    トランジスタおよび前記負荷の間に接続された電圧平均
    化回路網を具備し、前記矩形波出力電圧の周波数は、前
    記電圧平均化回路網が前記トランジスタの前記出力電圧
    を平滑し、前記負荷に適用するのに充分な安定度の平均
    直流電圧とするために、充分な周波数であることを特徴
    とするコンデンサに基づくエネルギ蓄積および解放装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の装置は、さらに、前記
    負荷と並列に接続された電気化学バッテリパックを具備
    することを特徴とするコンデンサに基づくエネルギ蓄積
    および解放装置。
  6. 【請求項6】 電圧変化が大きくかつ間欠的にしか利用
    できない電力源から実質的に一定の電圧で負荷に電力を
    供給する装置であって、 a) 可変電圧電力源と、 b) 前記負荷と並列接続された再充電可能なバッテリ
    パックと、 c) バッテリ充電および負荷電力供給構成において、
    前記バッテリパックおよび負荷に前記電力源を選択的に
    接続するように構成されたスイッチングトランジスタ
    と、 d) 前記スイッチングトランジスタに接続され、該ト
    ランジスタが前記電力源を可変デューティサイクルで周
    期的に接続したり切り離したりするようにさせる制御回
    路で、 1) 前記バッテリパックおよび負荷に作用的に(oper
    atively )接続され、パルス列を出力し、該パルス列の
    デューティサイクルを可変して、前記電力源の電圧変化
    中に、前記バッテリパックと負荷へ実質的に一定の平均
    電圧を印加するように維持するパルス幅変調器と、 2) 前記トランジスタおよび前記パルス幅変調器に接
    続され、前記パルス列に同期させて前記トランジスタを
    オン・オフスイッチするように構成されたゲートドライ
    バと、 3) 前記トランジスタと前記制御回路とに接続され、
    前記トランジスタを通して引き出される電流が予め定め
    られた値に実質的に制限されるように構成された電流セ
    ンサとを有する制御回路と、 e) 前記電力源は、その動作中、その電圧が前記バッ
    テリパック電圧よりも高い限り、前記バッテリパックと
    負荷の両端電圧を実質的に一定に維持し、かつ前記電力
    源から引き出される電流を制限すること、 を具備することを特徴とする電力供給装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の装置は、さらに、前記
    バッテリパックの温度を表す信号を発生する温度センサ
    を備え、前記信号は、前記制御回路に接続され、前記バ
    ッテリパックの温度が予め定められた限界を超えている
    ときには、前記トランジスタを非接続モードに維持する
    ことを特徴とする電力供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の装置は、さらに、前記
    トランジスタと前記バッテリパックとの間に作用的に挿
    入されたフィルタを備え、前記トランジスタによって出
    力された電力を実質的に安定した直流に変換することを
    特徴とする電力供給装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の装置において、前記パ
    ルス幅変調器は、前記バッテリパックと前記負荷の電圧
    および前記トランジスタの出力の平均電圧の関数である
    信号を取り込み、これらの電圧の組合せによって、前記
    パルス列のデューティサイクルを変化させて、前記電力
    源の電圧の実質的変化にかかわらず、前記電圧の組合せ
    を実質的に一定に維持することを特徴とする電力供給装
    置。
  10. 【請求項10】 電圧が広く変化する電力源から実質的
    に一定な電圧を負荷に電力供給する方法において、以下
    のステップを具備することを特徴とするコンデンサに基
    づく電力供給方法。 a) 前記電力源と負荷との間にスイッチング手段を備
    えるステップ、 b) 前記スイッチング手段を可変デューティサイクル
    でオン・オフスイッチングするステップ、 c) 前記スイッチング手段から前記負荷に加えられる
    電圧を平均化するステップ、および d) 前記デューティサイクルを前記平均化された電圧
    の関数として変化させ、該平均化された電圧を実質的に
    一定に維持するステップ。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法において、前
    記スイッチング手段は、キロヘルツ範囲の周波数でオン
    ・オフスイッチされることを特徴とするコンデンサに基
    づく電力供給方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の方法は、さらに、
    以下のステップを含むことを特徴とするコンデンサに基
    づく電力供給方法。 e) 前記スイッチング手段がオンされたときに、該ス
    イッチング手段を通して引き出される電流を検出するス
    テップ、および f) 検出された電流が予め定められた値を超えたとき
    には、前記スイッチング手段を通して引き出される電流
    を、前記予め定められた値にまで即時に減少させるステ
    ップ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110739736A (zh) * 2019-09-10 2020-01-31 宁波中车新能源科技有限公司 一种超级电容闸机备用电源电路
EP2889992B1 (en) * 2013-12-23 2020-09-23 Nxp B.V. Method and system for controlling a charge pump
CN115951603A (zh) * 2022-12-12 2023-04-11 恒烁半导体(合肥)股份有限公司 一种mcu主控芯片电路板

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