JPH06311721A - リニアモータ装置 - Google Patents

リニアモータ装置

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JPH06311721A
JPH06311721A JP5094409A JP9440993A JPH06311721A JP H06311721 A JPH06311721 A JP H06311721A JP 5094409 A JP5094409 A JP 5094409A JP 9440993 A JP9440993 A JP 9440993A JP H06311721 A JPH06311721 A JP H06311721A
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coil
linear motor
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motor device
adhesive
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Shigeto Kamata
重人 鎌田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルを支持する支持部材を介して前記コイ
ルで発生する熱を回収するようなしたリニアモータ装置
において、コイルから発生する熱の回収効率を向上させ
ること。 【構成】 コイル1と支持部材2とを接着剤4やボルト
5等で固定する際に、熱伝導率の高い材料3をコイル1
と支持部材2との間の空間に充填し、コイル1と支持部
材2との間の熱抵抗を減少させる。また、コイル1また
は支持部材2に適当に凹凸形状を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造体の熱変形や環境
の温度分布が精度悪化要因となるような高精度位置決め
装置や、超精密加工機、高精度計測器等の高い精度が必
要な装置に適用されるリニアモータ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、コイル冷却を実施しているリニア
モータ装置は、例えば特開平1−270763号公報に
記載されているように、冷却装置またはその一部をなし
ている支持部材にコイルが固定されている。
【0003】図12は従来のコイル固定構造の一例を示
した要部断面図であり、コイル1と支持部材(冷却装
置)2は接着剤4により固定されている。また、コイル
1が不図示のボルト等で支持部材2に固定されている場
合もある。
【0004】冷却装置に関しては、支持部材2が冷却装
置を兼ね熱を回収するものと、冷却装置が支持部材2に
接触し支持部材2を介して熱を回収するものとがある。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記した従来例では、コイルと支持部材(冷却装置)の間
において固定用の接着剤やボルトが存在しない部分には
熱伝導性の低い空気が存在する、接着剤そのものの熱伝
導性が低い等の理由により、接着剤やボルトだけでは熱
が十分に支持部材(冷却装置)に伝達されずにコイルが
冷却されないという欠点があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、その目的は、コイルから発生する熱の回収効率
を向上させたリニアモータ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上述の目的を達
成するために、本発明は、コイルを支持する支持部材を
介して前記コイルで発生する熱を回収するようなしたリ
ニアモータ装置において、前記コイルと前記支持部材を
固定物質を用いて固定すると共に、両者の隙間には前記
固定物質と異なる充填物質を充填したことを特徴として
いる。
【0008】本発明によれば、コイルを支持部材に固定
する際に高い熱伝導材料を併用することが可能となるの
で、コイルから支持部材(または冷却装置の一部)へ流
れ込む熱の量を増加させることができる。
【0009】このため、本発明によれば、コイルから支
持部材(冷却装置)以外へ流出する熱が減少し、その熱
によってリニアモータが載置された高精度位置決め装置
や超精密加工機等が熱変形を起こすのを抑制することが
でき、高い精度を有するそれらの装置の提供が可能とな
る。
【0010】
【実施例】以下、図示の実施例に従って本発明を詳細に
説明する。図1は本発明のリニアモータ装置のコイル支
持部の拡大断面図、図2、図3はリニアモータ装置のコ
イル支持部の外形図であり、図2はコイル1の端部を支
持部材2で固定した例を、図3はコイル1の中央部を支
持部材2で固定した例を示している。
【0011】これらの図において、1はリニアモータの
コイル(複数)、2は各コイル1を支持すると共に、コ
イル1に流れる電流により発生する熱をコイル1の外へ
導く支持部材(冷却装置または冷却装置の一部)、3は
コイル1の熱を効率よく支持部材2へ伝えるための高熱
伝導材料(複数箇所)、4はコイル1を支持部材2に固
定するための接着剤(複数箇所)である。
【0012】リニアモータ装置を駆動するためにコイル
1に電流を流した際にコイル1から発生する熱は、不図
示の冷却装置に接続されている支持部材2に伝わる。本
実施例では、接着剤4の各層の間でコイル1と支持部材
2の隙間9に高熱伝導材料3の層を設け、ここを高熱伝
導材料3で満たすことにより、コイル1から支持部材2
への熱伝達効率を向上させている。
【0013】この実施例は、コイル1と支持部材2の間
(隙間9)に、高熱伝導材料3と接着剤4を交互に充填
し、高熱伝導材料3に熱伝導、接着剤4に支持という機
能を持たせ、熱回収効率を向上させている。
【0014】図4は本発明の他の実施例の要部を示す図
である。この実施例では、支持部材2のコイル1と対向
する面、即ち接着剤4もしくは高熱伝導材3と接触する
側の面2aに多数の切り欠き部(切り欠き溝)2bを設
け凹凸形状にしている。同図では、切り欠き部2bのそ
れぞれの部分に高熱伝導材料3の層を、切り欠き部2b
の部分以外に接着剤4の層を配置している。
【0015】この実施例も、前述の実施例と同様に、コ
イル1から支持部材2への熱伝達効率を向上させること
ができる。また、この実施例のように切り欠き部2bを
設ければ、コイル1と支持部材2の組立の際に、接着剤
4と高熱伝導材料3の位置が外見上判別できる。
【0016】更に、この実施例によれば、コイル1と支
持部材2を接着剤4で固定した後、高熱伝導材料3を切
り欠き部2bの隙間に流し込むという手順の組立が容易
になる。
【0017】図4の実施例において、切り欠き部2bと
切り欠き部外における接着剤4と高熱伝導材3の配置を
反対にし、切り欠き部2bのそれぞれの部分に接着剤4
を配置し、切り欠き部2b以外の部分に高熱伝導材料3
を配置してもよい。
【0018】図5は本発明の更に他の実施例の要部を示
す図である。この実施例では、高熱伝導材料3と接着剤
4の層を分割する、即ち仕切るように支持部材2に切り
欠き部2b(複数)を設け、各切り欠き部2bに交互に
高熱伝導材料3と接着剤4を充填している。そして、コ
イル1と支持部材2の固定を接着剤4が、熱伝達を高熱
伝導材料3が受け持っている。
【0019】この実施例も、前述の実施例と同様に、コ
イル1から支持部材2への熱伝達効率を向上させる効果
を有する。また、図4の実施例と同様に、切り欠き部2
bを設けることにより、コイル1と支持部材2の組立の
際に、接着剤4と高熱伝導材料4の位置が外見上判別で
きる。
【0020】更に、コイル1と支持部材2を接着剤で固
定した後、高熱伝導材料3を切り欠き部2bの隙間に流
し込むという手順の組立が容易になる。
【0021】この実施例では、高熱伝導材料3と接着剤
4との間を各切り欠き部2b間に設けられた仕切り2c
で仕切っているので、両者が混じり合うことを最小限に
抑えることができる。また、仕切2cの位置を適当に調
節すれば、固定や熱伝達等の機能を発揮するのに最低限
必要な材料の位置や量を選択できるため、効率よく固定
や熱伝達の向上等が実現できる。
【0022】図6は本発明の更に他の実施例の要部を示
す図であり、コイル1と支持部材2の固定をボルト5に
よって行った例である。コイル1と支持部材2との隙間
9、及び支持部材2に設けた切り欠き部2bに高熱伝導
材料3が充填されている。
【0023】コイル1と支持部材2との固定をボルト5
が担うと共に、コイル1と支持部材2間の熱伝達をボル
ト5と高熱伝導材料3とが担って、冷却効率を向上させ
ながらコイル1の固定を行っている。
【0024】図7は本発明の更に他の実施例の要部を示
す図であり、コイル1と支持部材2とを接着剤4を用い
て固定し、コイル1と支持部材2の隙間9の接着剤4が
ない空間4a(複数)のそれぞれに高熱伝導材3を充填
し、コイル1から支持部材2への熱伝達効率を向上させ
ている。
【0025】固定のために接着剤4を用いると、コイル
1と支持部材2との間に空間4aが残る。この場合、図
7の実施例のように、空気より熱伝導のよい物質、例え
ば高熱伝導材料3をその空間4aに充填することによ
り、コイル1からの熱を回収する効率を上げつつコイル
1を支持部材2に固定している。
【0026】図8は本発明の更に他の実施例の要部を示
す図で、この実施例は、支持部材2に支持片6(複数)
を設置し、支持部材2の接着剤3側の面を凹凸の形状に
したものである。支持片6のない凹の部分が図4の実施
例における切り欠き部2bに相当し、支持片6による凸
の部分が図4の実施例における切り欠き部2b以外の部
分に相当している。コイル1と支持部材2の間の形状は
図4の実施例と同様であり、その効果も同様である。
【0027】図9は本発明の更に他の実施例の要部を示
す図で、コイル1に複数の支持片6を設置して凹凸形状
にしたものである。図8の実施例の凹凸形状をコイル側
に設けたことを特徴としている。効果は図8の実施例と
同様である。
【0028】図10は本発明の更に他の実施例の要部を
示す図で、支持部材2に多数の支持片6を設置し、2種
の材料を分割する仕切りをつくったもので、図5の実施
例における切り欠き部2bが、図10の支持片6と支持
片6の間の部分に相当し、コイル1と支持部材2の間の
形状は図5の実施例と同様である。効果も図5の実施例
と同様である。
【0029】図11は本発明の更に他の実施例の要部を
示す図で、コイル1に多数の支持片6を設置し、2種の
材料を分割する仕切りをつくったもので、図10の実施
例の支持片6による仕切りをコイル側に設けたことを特
徴としている。効果は図10の実施例と同様である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コイルを支持する支持部材を介して前記コイルで発生す
る熱を回収するようなしたリニアモータ装置において、
コイルから発生する熱の回収効率を向上させることが可
能となる。このため、本発明によれば、コイルからの熱
によってリニアモータが載置された高精度位置決め装置
や超精密加工機が熱変形を起こすのを抑制することがで
き、それらの装置の高精度化を図ることができる。
【0031】また、本発明において、コイルと支持部材
の接合面に凹凸や仕切りを設け、固定用材料と熱伝達材
料とを分離するようにすれば、それぞれの材料が機能を
果たすのに必要な位置や量を調節することが可能とな
り、より望ましい構造にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニアモータ装置の一実施例の要部を
示す断面図。
【図2】図1の実施例の外形の一例を示す図。
【図3】図1の実施例の外形の他の例を示す図。
【図4】本発明の他の実施例を示す図。
【図5】本発明の更に他の実施例を示す図。
【図6】本発明の更に他の実施例を示す図。
【図7】本発明の更に他の実施例を示す図。
【図8】本発明の更に他の実施例を示す図。
【図9】本発明の更に他の実施例を示す図。
【図10】本発明の更に他の実施例を示す図。
【図11】本発明の更に他の実施例を示す図。
【図12】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1 コイル 2 支持部材 2b 切り欠き部 2c 仕切り 3 高熱伝導材料 4 接着剤 5 ボルト 6 支持片 9 隙間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルを支持する支持部材を介して前記
    コイルで発生する熱を回収するようなしたリニアモータ
    装置において、前記コイルと前記支持部材を固定物質を
    用いて固定すると共に、両者の隙間には前記固定物質と
    異なる充填物質を充填したことを特徴とするリニアモー
    タ装置。
  2. 【請求項2】 前記充填物質が前記コイルと前記支持部
    材間の熱伝達効率を上げるものであることを特徴とする
    請求項1に記載のリニアモータ装置。
  3. 【請求項3】 前記固定物質がボルトと接着剤の少なく
    とも一方を含むものであることを特徴とする請求項1に
    記載のリニアモータ装置。
  4. 【請求項4】 前記コイルと前記支持部材の少なくとも
    一方の前記充填物質が充填される側の面には凹凸形状が
    設けられていることを特徴する請求項1〜3のいずれか
    1つに記載のリニアモータ装置。
  5. 【請求項5】 前記凹凸形状が前記充填物質を分離して
    いることを特徴とする請求項4に記載のリニアモータ装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020066604A (ko) * 2001-02-12 2002-08-21 주명자 리니어 모터의 가동자 구조
WO2005124979A1 (ja) * 2004-06-21 2005-12-29 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. リニアモータ及びリニアモータの製造方法
CN112436710A (zh) * 2020-11-06 2021-03-02 兰州空间技术物理研究所 一种圆筒型动磁式直线电机的动子结构

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KR20020066604A (ko) * 2001-02-12 2002-08-21 주명자 리니어 모터의 가동자 구조
WO2005124979A1 (ja) * 2004-06-21 2005-12-29 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. リニアモータ及びリニアモータの製造方法
CN112436710A (zh) * 2020-11-06 2021-03-02 兰州空间技术物理研究所 一种圆筒型动磁式直线电机的动子结构

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