JPH0631012A - 高圧液化窒素を使用する消火装置 - Google Patents
高圧液化窒素を使用する消火装置Info
- Publication number
- JPH0631012A JPH0631012A JP23403992A JP23403992A JPH0631012A JP H0631012 A JPH0631012 A JP H0631012A JP 23403992 A JP23403992 A JP 23403992A JP 23403992 A JP23403992 A JP 23403992A JP H0631012 A JPH0631012 A JP H0631012A
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- JP
- Japan
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- fire
- nitrogen
- pressure liquefied
- liquefied nitrogen
- pipe
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- Pending
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- Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 火災が如何なる場所・時間に発生しても自動
的に作動し、完全に消火した後に自動的に停止し、被害
を最小限に止める。 【構成】 高圧液化窒素13の入った補給口15付きの
タンク10に複数の圧力調整弁11を取りつけた口径変
換パイプ9を取付けて複数の活栓16を設けたパイプ1
を接続し、パイプ1の先端に接続金具2によりバイメタ
ル3を取付け、バイメタル3とピストン5をスプリング
14を通した接続金具4により接続し、パイプ1の気体
噴出口6に警笛8の付いた噴射ノズル7を設置する。
的に作動し、完全に消火した後に自動的に停止し、被害
を最小限に止める。 【構成】 高圧液化窒素13の入った補給口15付きの
タンク10に複数の圧力調整弁11を取りつけた口径変
換パイプ9を取付けて複数の活栓16を設けたパイプ1
を接続し、パイプ1の先端に接続金具2によりバイメタ
ル3を取付け、バイメタル3とピストン5をスプリング
14を通した接続金具4により接続し、パイプ1の気体
噴出口6に警笛8の付いた噴射ノズル7を設置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧液化窒素を使用す
る消火装置に関する。
る消火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の消火装置においては、設置式のス
プリンクラーや小型可搬式の科学薬品消火器・手投げ式
の消火弾を使用したり、消防車による放水などで火災を
消火していた。
プリンクラーや小型可搬式の科学薬品消火器・手投げ式
の消火弾を使用したり、消防車による放水などで火災を
消火していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の消火装置の設置
式のスプリンクラーについては、火災の発生地点がスプ
リンクラーの水の噴出口付近のみが有効であり、水の噴
出口から離れた地点での発火や発火地点が壁面の時はあ
まり有効でなかった。
式のスプリンクラーについては、火災の発生地点がスプ
リンクラーの水の噴出口付近のみが有効であり、水の噴
出口から離れた地点での発火や発火地点が壁面の時はあ
まり有効でなかった。
【0004】また、小型可搬式の科学薬品消火器・手投
げ式の消火弾においては、消火剤容量が少ないため初期
消火でしか使用出来なかった。
げ式の消火弾においては、消火剤容量が少ないため初期
消火でしか使用出来なかった。
【0005】消防車による放水においては、建物の6・
7階位迄しか放水が届かずそれ以上の高層建築物に対し
ては手の打ち様がなかった。
7階位迄しか放水が届かずそれ以上の高層建築物に対し
ては手の打ち様がなかった。
【0006】そして、設置式のスプリンクラーや小型可
搬式の科学薬品消火器・手投げ式の消火弾や消防車によ
る放水により鎮火しても、消火に使用した水や消火剤に
よる被害も計り知れなかった。
搬式の科学薬品消火器・手投げ式の消火弾や消防車によ
る放水により鎮火しても、消火に使用した水や消火剤に
よる被害も計り知れなかった。
【0007】本発明は、火災が如何なる場所で発生して
も完全に消火することを目的としており、さらに消火に
よる水や消火剤の被害を出さないことを目的としてい
る。
も完全に消火することを目的としており、さらに消火に
よる水や消火剤の被害を出さないことを目的としてい
る。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の高圧液化窒素を使用する消火装置において
は、気体である大量の窒素を高圧の液体に凝縮してタン
クに詰め、その圧力で発火地点に大量の窒素を放出し酸
欠状態にし、鎮火させるものである。
に、本発明の高圧液化窒素を使用する消火装置において
は、気体である大量の窒素を高圧の液体に凝縮してタン
クに詰め、その圧力で発火地点に大量の窒素を放出し酸
欠状態にし、鎮火させるものである。
【0008】上記の高圧液化窒素のタンクと噴射ノズル
をつなぐパイプとの間の口径径変換パイプの中に多数の
圧力調整弁を設置しパイプ内を低圧力に抑えることによ
り、噴射ノズルとタンクの高度差や長・中距離の窒素の
搬送を円滑に行い噴射ノズルとタンク間のパイプの損傷
を抑えるものである。
をつなぐパイプとの間の口径径変換パイプの中に多数の
圧力調整弁を設置しパイプ内を低圧力に抑えることによ
り、噴射ノズルとタンクの高度差や長・中距離の窒素の
搬送を円滑に行い噴射ノズルとタンク間のパイプの損傷
を抑えるものである。
【0009】また、上記高圧液化窒素を消火剤として使
用する消火装置の噴射ノズルの開閉にバイメタルをスイ
ッチとして使用する事により、停電時にも作動し火災鎮
火後は火災発生地点の温度の低下により窒素の放出を停
止するものである。
用する消火装置の噴射ノズルの開閉にバイメタルをスイ
ッチとして使用する事により、停電時にも作動し火災鎮
火後は火災発生地点の温度の低下により窒素の放出を停
止するものである。
【0010】
【作用】上記のような構造で作られた高圧液化窒素を消
火剤として使用する消火装置は、消火剤が気体の窒素な
のでタンクと噴射ノズルの設置場所の高度差や距離に関
係なく使用でき、大量の窒素を放出することにより発火
地点の酸素の含有量を減らして火災を鎮火させるもので
ある。
火剤として使用する消火装置は、消火剤が気体の窒素な
のでタンクと噴射ノズルの設置場所の高度差や距離に関
係なく使用でき、大量の窒素を放出することにより発火
地点の酸素の含有量を減らして火災を鎮火させるもので
ある。
【0011】また、高圧液化窒素の気化による気化冷却
現象により発火地点に放出される窒素は低温になり、発
火地点を冷却し火災の延焼をくいとめ、鎮火後にはバイ
メタルにより自動的に停止するものである。
現象により発火地点に放出される窒素は低温になり、発
火地点を冷却し火災の延焼をくいとめ、鎮火後にはバイ
メタルにより自動的に停止するものである。
【0012】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1において、火災が発生することにより天井から突出
したパイプ1の接続金具2に取りつけられたバイメタル
3が変形し、接続金具3・ピストン5を動かし気体噴出
口6が開き気体噴出口6に取りつけられた噴射ノズル7
・警笛8を通してパイプ1の中の窒素12が放出され
る。
図1において、火災が発生することにより天井から突出
したパイプ1の接続金具2に取りつけられたバイメタル
3が変形し、接続金具3・ピストン5を動かし気体噴出
口6が開き気体噴出口6に取りつけられた噴射ノズル7
・警笛8を通してパイプ1の中の窒素12が放出され
る。
【0013】また、窒素12が放出されることにより、
パイプ1の内部の圧力が下がり口径変換パイプ9の内部
の多数の圧力調整弁11が次々に開きタンク10の窒素
12を放出し、タンク10内の高圧液化窒素13が気化
し窒素12になる。
パイプ1の内部の圧力が下がり口径変換パイプ9の内部
の多数の圧力調整弁11が次々に開きタンク10の窒素
12を放出し、タンク10内の高圧液化窒素13が気化
し窒素12になる。
【0014】上記の構造により放出された窒素12によ
り、火災が鎮火すると室温が下がりバイメタル3が元の
状態に変形しピストン5をスプリング14の力により押
戻し気体噴出口6が閉まり窒素12の放出を停止する。
り、火災が鎮火すると室温が下がりバイメタル3が元の
状態に変形しピストン5をスプリング14の力により押
戻し気体噴出口6が閉まり窒素12の放出を停止する。
【0015】上記の気体噴出口6が閉まり窒素12の放
出を停止することにより、パイプ1内の圧力が上がり口
径変換パイプ9内の圧力調整弁11が次々に閉まりタン
ク10からの窒素12の放出を停止すし、火災鎮火後に
補給口15より高圧液化窒素13の充填を可能なものと
した。
出を停止することにより、パイプ1内の圧力が上がり口
径変換パイプ9内の圧力調整弁11が次々に閉まりタン
ク10からの窒素12の放出を停止すし、火災鎮火後に
補給口15より高圧液化窒素13の充填を可能なものと
した。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような構造なの
で、以下に記載されるような効果を奏する。
で、以下に記載されるような効果を奏する。
【0017】本発明とタイマー付の換気扇を併用するこ
とにより、夜間に無人のビルや倉庫の火災でも火災発生
と同時に作動し、鎮火後に停止し、その後タイマー付の
換気扇により自動的に空気を交換する。
とにより、夜間に無人のビルや倉庫の火災でも火災発生
と同時に作動し、鎮火後に停止し、その後タイマー付の
換気扇により自動的に空気を交換する。
【0018】また、本発明の消火剤は気体の窒素である
ため、タンクを地下に設置していて火災が地上200m
で発生しても高度差に関係なく使用可能である。
ため、タンクを地下に設置していて火災が地上200m
で発生しても高度差に関係なく使用可能である。
【0019】そして、本発明の消火剤は高圧液化窒素が
気化したものであり、酸素を含まない純粋な低温窒素を
火災が鎮火するまで放出し続けるので外部からの酸素の
供給を遮断する。
気化したものであり、酸素を含まない純粋な低温窒素を
火災が鎮火するまで放出し続けるので外部からの酸素の
供給を遮断する。
【0020】また、本発明の高圧液化窒素を消火剤とし
て使用する消火装置が作動し始めれば噴射ノズルに取り
つけられた警笛が鳴り響くので、警笛が鳴り終えるまで
退避しているだけで消火作業が終了している。
て使用する消火装置が作動し始めれば噴射ノズルに取り
つけられた警笛が鳴り響くので、警笛が鳴り終えるまで
退避しているだけで消火作業が終了している。
【0021】本発明の高圧液化窒素を消火剤として使用
する消火装置は、電力を使用しないので火災発生時に起
こりやすい停電になっても自動的に作動し鎮火後、自動
的に停止する。
する消火装置は、電力を使用しないので火災発生時に起
こりやすい停電になっても自動的に作動し鎮火後、自動
的に停止する。
【0022】尚、本発明の高圧液化窒素を消火剤として
使用する消火装置を使用の際は、小型の酸素ボンベ等の
設置、並びにタイマー付の換気扇の併設を希望します。
何故ならば、本発明の作動中及び作業終了直後は発火地
点の酸素は無に等しく、逃げ遅れる人達の為であり、逃
げられない人達は火災が鎮火するまで数分間酸素ボンベ
等を着用していれば大丈夫であり、酸素ボンベ等を着用
せず仮死状態になった人を救出しに行く時にも必要だか
らである。
使用する消火装置を使用の際は、小型の酸素ボンベ等の
設置、並びにタイマー付の換気扇の併設を希望します。
何故ならば、本発明の作動中及び作業終了直後は発火地
点の酸素は無に等しく、逃げ遅れる人達の為であり、逃
げられない人達は火災が鎮火するまで数分間酸素ボンベ
等を着用していれば大丈夫であり、酸素ボンベ等を着用
せず仮死状態になった人を救出しに行く時にも必要だか
らである。
【図1】本発明の縦断面図である。
【図2】本発明の噴射ノズル部分の縦断面図である。
1 パイプ 2 接続金具 3 バイメタル 4 接続金具 5 ピストン 6 気体噴出口 7 噴射ノズル 8 警笛 9 口径変換パイプ 10 タンク 11 圧力調整弁 12 窒素 13 高圧液化窒素 14 スプリング 15 補給口 16 活栓
Claims (6)
- 【請求項1】 超低温時のみ存在する液体窒素をタンク
に詰め常温まで温度を戻し高圧液化窒素にし、その高圧
液化窒素を使用する消火装置。 - 【請求項2】 消火剤である窒素を放出する噴射ノズル
付近に警笛を有する高圧液化窒素を使用する消火装置。 - 【請求項3】 消火剤である窒素を放出する噴射ノズル
の開閉にバイメタルを使用する高圧液化窒素を使用する
消火装置。 - 【請求項4】 高圧液化窒素のタンクと噴射ノズルをつ
なぐパイプとの間の口径径変換パイプの中に多数の圧力
調整弁を有する高圧液化窒素を使用する消火装置。 - 【請求項5】 高圧液化窒素のタンクと噴射ノズルをつ
なぐパイプに複数の活栓を有する高圧液化窒素を使用す
る消火装置。 - 【請求項6】 高圧液化窒素のタンクに高圧液化窒素を
補給可能な補給口を有する高圧液化窒素を使用する消火
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23403992A JPH0631012A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 高圧液化窒素を使用する消火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23403992A JPH0631012A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 高圧液化窒素を使用する消火装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631012A true JPH0631012A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16964613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23403992A Pending JPH0631012A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 高圧液化窒素を使用する消火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631012A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08141102A (ja) * | 1994-11-21 | 1996-06-04 | Koatsu:Kk | 窒素ガス消火設備 |
KR100925096B1 (ko) * | 2009-06-23 | 2009-11-05 | (주)한국소방기구제작소 | 이중밸브를 가지는 자동식 소화기 |
CN101915113A (zh) * | 2010-07-30 | 2010-12-15 | 中国矿业大学 | 一种矿用氮气细水雾发生装置 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP23403992A patent/JPH0631012A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08141102A (ja) * | 1994-11-21 | 1996-06-04 | Koatsu:Kk | 窒素ガス消火設備 |
KR100925096B1 (ko) * | 2009-06-23 | 2009-11-05 | (주)한국소방기구제작소 | 이중밸브를 가지는 자동식 소화기 |
CN101915113A (zh) * | 2010-07-30 | 2010-12-15 | 中国矿业大学 | 一种矿用氮气细水雾发生装置 |
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