JPH06308396A - 視覚表示装置用接眼レンズ - Google Patents
視覚表示装置用接眼レンズInfo
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- JPH06308396A JPH06308396A JP5101368A JP10136893A JPH06308396A JP H06308396 A JPH06308396 A JP H06308396A JP 5101368 A JP5101368 A JP 5101368A JP 10136893 A JP10136893 A JP 10136893A JP H06308396 A JPH06308396 A JP H06308396A
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Abstract
フラットで鮮明な観察画像が観察できる視覚表示装置用
接眼レンズ。 【構成】 観察像を表示する2次元表示素子と、2次元
表示素子の平面像を曲面像3に変換する変換光学素子
と、その曲面像3を拡大投影する正屈折力の接眼レンズ
2とからなる視覚表示装置に用いられる接眼レンズ2に
おいて、接眼レンズ2が少なくとも1つの非球面と2つ
以上の硝種で構成された両凸正レンズ群からなり、アッ
ベ数の差の条件と、曲面像3の曲率半径と接眼レンズ2
の焦点距離の比に関する条件と、非球面が光軸から離れ
るに従って曲率半径が大きくなるとの条件とを有する。
Description
装置に関し、特に、観察者の頭部又は顔面に保持するこ
とが可能な頭部又は顔面装着式視覚装置の接眼レンズに
関する。
ィスプレー等の視覚表示装置として、大画面、高精細の
ものが使用されるようになっている。このため、CRT
に代表される表示装置はますます大型化している。これ
は、液晶表示装置においても同様である。そこで、小型
の装置でありながら高精細な大画面の観察像が得られる
頭部装着式視覚表示装置が注目されている。
の接眼レンズとしては、非球面の単レンズのみを用いて
2次元画像表示素子を拡大投影する方法があり(特公平
4−42650号)、その頭部装着式視覚表示装置の光
学系を図17に示す。図17において、2次元画像表示
素子を5、2次元画像表示素子5を空中に拡大投影する
接眼レンズを2、観察者眼球位置を10とする。この従
来技術においては、光学系が簡単ですむ利点があるが、
観察者の頭部から2次元画像表示素子5の突出量が多く
なり、また、観察画角を広くとろうとすると、接眼レン
ズ2の正単レンズが大きくなり、装置全体が大型になっ
てしまい、装着感が悪化する、等の問題があった。
技術との関連で本発明が解決しようとする問題点につい
て詳しく説明する。頭部装着式視覚装置にとって、装置
全体の大きさを小さくすることと、装置の重量を軽量化
することが、装着性を損なわなくするために重要な点と
なる。これを決定する要因は、接眼光学系をいかに小型
で軽量な構成とするかにかかっている。
観察時の臨場感を上げるために必要であり、画像の臨場
感は、提示画角によって決まってしまうといっても過言
ではない(テレビジョン学会誌Vol.45,No.1
2,pp.1589〜1596(1991))。立体感
・迫力感等の臨場感を観察者に与えるためには、水平方
向で30°(±15°)以上の提示画角を確保すること
が必要であると同時に、120°(±60°)付近でそ
の効果は飽和してしまうことが知られている。つまり、
30°以上でなるべく120°に近い観察画角にするこ
とが望ましい。
系の収差の補正が難しくなり、周辺画像の解像力が低下
したり、像歪みの発生が大きくなり観察像が歪んだりす
る問題が発生し、実用上70°位が観察画角の限界とな
っている。
が多くなって光学系の大きさが大きくなり、装置全体の
重さも重いものとなってしまう。
し、小型・軽量化をしようとしても、20°を超える観
察画角では、観察像の周辺でコマ収差と歪曲収差の発生
が無視できなくなり、観察画角の周辺の解像力が低下し
てしまう。
レンズで構成することが考えられているが、コマ収差と
歪曲収差の発生は抑えられても、30°の画角を超える
画角では、非球面単レンズの色収差と像面湾曲収差の補
正能力の限界に近づき、解像力のよい画像を観察者に提
供することができなくなってしまう。これは、単レンズ
の両面を非球面にしても同じである。
場合、非球面で補正できる収差は歪曲収差とコマ収差が
主となり、色収差とペッツバール和の補正ができない。
30°以下の視野角の場合は、非球面単レンズで構成し
ても、実用上の問題は生じない収差レベルとなるが、3
0°を超える画角を確保しようとした場合には、色収差
の中の倍率の色収差とペッツバール和による像面湾曲収
差の発生が著しくなり、いくら非球面を用いても補正不
可能になってしまう。
になされたものであり、その目的は、30°(±15
°)以上の観察画角が観察でき、かつ、周辺までフラッ
トで鮮明な観察画像が観察できる視覚表示装置用接眼レ
ンズを提供することである。
明の視覚表示装置用接眼レンズは、観察像を表示する2
次元表示素子と、該2次元表示素子の平面像を曲面像に
変換する変換光学素子と、その曲面像を拡大投影する正
屈折力の接眼レンズとからなる視覚表示装置に用いられ
る接眼レンズにおいて、前記接眼レンズが少なくとも1
つの非球面と2つ以上の硝種で構成された両凸正レンズ
群からなり、アッベ数の大きい方の硝材のアッベ数をν
d1、アッベ数の小さい方の硝材のアッベ数をνd2とし、
前記変換光学素子によって変換された物体面の曲率半径
をR、前記接眼レンズの焦点距離をFとすると、 14<νd1−νd2 …(1) 1<|R/F|<3 …(2) なる条件を満足すると共に、前記少なくとも1つの非球
面が光軸から離れるに従って曲率半径が大きくなるよう
に構成された非球面であることを特徴とするものであ
る。
する。特開平4−336515号に示されているよう
に、非球面を少なくとも1面用いた拡大接眼レンズは、
顕微鏡用接眼レンズを始め多くの提案がある。しかし、
頭部装着式視覚表示装置の接眼レンズにおいて、特に重
要となることは、接眼レンズの小型化と重量の軽量化で
ある。このような問題を解決するためには、レンズ構成
枚数を少なくすることが重要であることは一般によく知
られている。しかし、レンズ系の構成枚数を少なくする
ことは、各レンズで発生する収差が大きくなり、また、
発生した収差を補正するレンズ系がなくなることを意味
し、収差補正が困難になってしまう。その結果、観察画
角を大きくとることができなくなってしまう。
と、大きな歪曲収差が発生すると共に、コマ収差、非点
収差等も発生し、結果として、観察画角は20°程度が
限界となってしまう。
問題点を解決するために非球面を導入した例である。非
球面を用いると、特に、歪曲収差とコマ収差の改善は図
れるが、倍率の色収差とペッツバール和による像面湾曲
収差の発生までは補正できない。したがって、観察画角
も30°程度までが実用上使用できる限界となってしま
う。
2点であり、この2点について順に説明する。本発明の
特徴の1点目は、上記倍率の色収差を良好に補正するた
めに、2硝種による色収差補正を行ったことである。こ
れにより、倍率の色収差の補正に対しては、良好な収差
補正が可能となり、この色収差に対しては50°近くま
で実用上十分な補正をすることができる。
良好に補正するために、2次元画像表示素子の平面像を
曲面に変換する変換光学素子によって、曲面物点を接眼
レンズで遠方の平面像として空中に拡大投影する構成を
とったことである。この構成は、平面である2次元画像
表示素子の物体面を、接眼光学系の像面湾曲で打ち消す
ように、予め変換光学素子で曲面物点にすることが重要
であるためである。これにより、像面湾曲収差を接眼レ
ンズ系で補正する必要がなくなり、本発明のような1群
のレンズで接眼レンズ系を構成することができる。
ズ系で、像面湾曲収差つまりペッツバール和の補正をし
なくても、非点収差のみ補正されていれば、フラットな
空中拡大像を提供することができる。
に光線追跡した場合の逆追跡法による面番号によって説
明する。倍率の色収差の補正のための条件は、2つの硝
材のアッベ数の差で決まってくる。本発明の場合は、以
下に示す条件式を満足する硝種を選ぶことが重要とな
る。アッベ数の大きい方の硝材のアッベ数をνd1、アッ
ベ数の小さい方の硝材のアッベ数をνd2とするとき、 14<νd1−νd2 …(1) なる条件を満足することが重要である。
14以下になると、色収差量の補正不足となり、倍率の
色収差の発生が補正しきれず、周辺画角の解像力が低下
してしまう。
の条件式について説明する。逆追跡での接眼レンズ系の
像面の曲率半径をR、接眼レンズ系の焦点距離をFとす
ると、 1<|R/F|<3 …(2) なる条件を満足することが重要である。
での接眼レンズ系の像面湾曲を補正するための物体面の
曲率半径が小さくなりすぎ、この物体面に接眼レンズ系
の像面湾曲を合わせようとすると、非点収差が大きくな
りすぎ、周辺画像の解像力が低下する。また、上限の3
を超えた場合は、今度は、非点収差が逆方向に大きくな
り、やはり周辺画像の解像力が低下する。このように、
非点収差とコマ収差のバランスをとる上で、上記条件を
満足するとよい結果が得られる。
光軸から離れるに従って非球面の部分的曲率半径が大き
くなるような非球面にすることが重要である。この非球
面の形状は、コマ収差の発生を少なくするためのもので
あり、他の面で補正することが不可能となるからであ
る。
学素子について説明する。上記のような変換光学素子
は、例えば、意図的に像面湾曲を発生させたリレーレン
ズ系で構成することにより、変換光学素子として使用す
ることができる。
示素子を曲面に製作することとなり、製作上の問題から
これは非常に難しい。そこで、平面上に表示された2次
元画像を接眼光学系側に凹面を向けた曲面に変換する変
換光学素子を構成に加えることによって、接眼レンズ系
に像面湾曲収差が残存していても、曲面物点を像面湾曲
のある接眼レンズ系で投影すれば、平面の空中像として
拡大投影することが可能となる。
を意図的に発生させたリレーレンズ系で構成することが
可能であるし、端面を曲面にしたイメージ・ファイバー
プレート等で構成することも可能である。
も1面の非球面は、逆追跡上で最も像側の第3面に設け
ることが収差補正上好ましい。これは、最も軸外マージ
ナル光線高が第3面で最も高くなり、軸外収差のコント
ロールが第3面を非球面にすることによって可能となる
からである。
は、装置全体の大きさから短くする方が有利となるが、
接眼レンズと観察者の瞳位置との距離(アイポイント)
が12mm以上必要であることから、接眼レンズの焦点
距離Fは、 12<F<25 〔mm〕 …(3) なる条件を満足することが重要である。
ズの焦点距離が短くなりすぎて、接眼レンズと観察者の
瞳位置との距離(アイポイント)を12mm以上確保す
ることが不可能となり、観察者の睫毛が接眼レンズに当
たってしまい、観察し難くなる。また、上限の25mm
を超えると、接眼レンズが大きく重くなりすぎ、装置全
体が大きく重くなり、装置を装着したときに観察者に違
和感や疲労感を与えてしまう。
曲率半径をR3 とするとき、 0.4<|R1 /R3 |<2.5 …(4) なる条件を満足することが重要である。
比を表しており、接眼レンズ系の主点位置が2次元画像
表示素子側になるのか観察者の眼球位置側にあるのかを
表している。その下限の0.4を超えると、第1面の屈
折力が第3面に比べて強くなり、第1面の屈折力が強く
なりすぎ、第1面で発生するコマ収差が大きくなりすぎ
て周辺の解像力が低下してしまう。また、このコマ収差
を他の面で補正しようとしても、他の面では不可能であ
る。上限の2.5を超えると、接眼レンズ系の主点位置
が観察者の眼側にきて、アイポイントが大きくとれるよ
うになるが、今度は、第3面で発生するコマ収差と非点
収差の発生が大きくなり、非球面を導入しても補正する
ことが不可能となる。
置用接眼レンズの実施例1〜12について説明する。図
1に実施例1の、図2に実施例6のレンズ断面を示す
が、実施例2〜5、7〜12のレンズ構成は実施例1と
ほぼ同じであるので、図示は省く。
虹彩位置にあたる接眼レンズの入射瞳位置、2は接眼レ
ンズ、3は湾曲した像面であり、光線追跡上の利便性か
ら、逆追跡によっている。
たような像面湾曲を意図的に発生させたリレー光学系
4、図4に示したようなイメージ・ファイバープレート
6等からなる変換光学素子によって、2次元画像表示素
子5の平面画像面を変換することにより得られる。な
お、2次元画像表示素子5の表示面を湾曲させて曲面像
面3とすることもできる。
〜12においては、図1に示すように、入射瞳位置1側
から、入射瞳位置1側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズと両凸レンズからなり、両者は接着されている。ま
た、実施例6においては、図2に示すように、入射瞳位
置1側から、両凸レンズと像面3側に凸面を向けた負メ
ニスカスレンズからなり、両者は接着されている。
面を用いており、観察画角は、水平方向で30°(±1
5°)で、対角方向で37.8°であり、焦点距離はF
=23.3365mm、入射瞳径4mmである。
に非球面を用いており、観察画角は、水平方向で30°
(±15°)で、対角方向で37.8°であり、焦点距
離はF=24.052mm、入射瞳径4mmである。
に非球面を用いており、観察画角は、水平方向で30°
(±15°)で、対角方向で37.8°であり、焦点距
離はF=22.965mm、入射瞳径4mmである。
を用いており、観察画角は、水平方向で30°(±15
°)で、対角方向で37.8°であり、焦点距離はF=
18.895mm、入射瞳径4mmである。
を用いており、観察画角は、水平方向で30°(±15
°)で、対角方向で37.8°であり、焦点距離はF=
25.726mm、入射瞳径4mmである。
面を用いており、観察画角は、水平方向で30°(±1
5°)で、対角方向で37.8°であり、焦点距離はF
=26.304mm、入射瞳径4mmである。
に非球面を用いており、観察画角は、水平方向で40°
(±20°)で、対角方向で50.4°であり、焦点距
離はF=19.9984mm、入射瞳径4mmである。
を用いており、観察画角は、水平方向で40°(±20
°)で、対角方向で50.4°であり、焦点距離はF=
15.1818mm、入射瞳径4mmである。
を用いており、観察画角は、水平方向で50°(±25
°)で、対角方向で63.1°であり、焦点距離はF=
17.3167mm、入射瞳径4mmである。
面に非球面を用いており、観察画角は、水平方向で50
°(±25°)で、対角方向で63.1°であり、焦点
距離はF=16.5402mm、入射瞳径4mmであ
る。
面に非球面を用いており、観察画角は、水平方向で50
°(±25°)で、対角方向で63.1°であり、焦点
距離はF=15.0796mm、入射瞳径4mmであ
る。
面を用いており、観察画角は、水平方向で50°(±2
5°)で、対角方向で63.1°であり、焦点距離はF
=20.2986mm、入射瞳径4mmである。
ズデータを示すが、記号は、上記の外、r0 は瞳位置1
を、d0 はアイポイントを、r1 〜r3 は接眼レンズ2
の各レンズ面の曲率半径を、d1 、d2 は接眼レンズ2
の各レンズ面間の間隔を、nd1、nd2は接眼レンズ2の
各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2は接眼レンズ2の
各レンズのアッベ数を表し、d3 は接眼レンズ2の最終
面(第3面)と像面3の間の間隔を、r4 は像面3を表
す。また、非球面形状は、その非球面上の任意の点から
非球面頂点の接平面までの距離をZ、この任意の点から
光軸までの距離をh、基準曲率半径をr、円錐定数を
K、非球面係数をA、B…とした時に、下記の式によっ
て表せられる。 Z=(h2 /r)/{1+〔1−(1+K)(h/r)2 〕1/2 } +Ah4 +Bh6 +・・・・ …(5) ただし、h=X2 +Y2 である。
。
。
。
。
。
。
。
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。
。
。
点収差、歪曲収差、横収差を表す収差図をそれぞれ図5
〜図16に示す。
の視覚表示装置用接眼レンズによると、広い提示画角
で、周辺の画角まで鮮明に観察できるので、広画角で鮮
明な画像観察ができる頭部装着型表示装置を提供するこ
とができる。
のレンズ断面図である。
表示装置の光学系を示す図である。
ートを用いた視覚表示装置の光学系を示す図である。
収差を表す収差図である。
す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 観察像を表示する2次元表示素子と、該
2次元表示素子の平面像を曲面像に変換する変換光学素
子と、その曲面像を拡大投影する正屈折力の接眼レンズ
とからなる視覚表示装置に用いられる接眼レンズにおい
て、前記接眼レンズが少なくとも1つの非球面と2つ以
上の硝種で構成された両凸正レンズ群からなり、アッベ
数の大きい方の硝材のアッベ数をνd1、アッベ数の小さ
い方の硝材のアッベ数をνd2とし、前記変換光学素子に
よって変換された物体面の曲率半径をR、前記接眼レン
ズの焦点距離をFとすると、 14<νd1−νd2 …(1) 1<|R/F|<3 …(2) なる条件を満足すると共に、前記少なくとも1つの非球
面が光軸から離れるに従って曲率半径が大きくなるよう
に構成された非球面であることを特徴とする視覚表示装
置用接眼レンズ。
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1993
- 1993-04-27 JP JP10136893A patent/JP3304497B2/ja not_active Expired - Fee Related
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