JPH0630702Y2 - 錠前状の封緘具 - Google Patents
錠前状の封緘具Info
- Publication number
- JPH0630702Y2 JPH0630702Y2 JP1988097429U JP9742988U JPH0630702Y2 JP H0630702 Y2 JPH0630702 Y2 JP H0630702Y2 JP 1988097429 U JP1988097429 U JP 1988097429U JP 9742988 U JP9742988 U JP 9742988U JP H0630702 Y2 JPH0630702 Y2 JP H0630702Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filament
- male
- plate
- female
- inlet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Package Frames And Binding Bands (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は現金輸送用箱や袋、郵袋、各種のコンテナ、保
管箱あるいは倉庫の扉等、各種の箱類や袋類、飲食品容
器、化学薬品容器等に主として使用される合成樹脂製の
封緘具に関する。
管箱あるいは倉庫の扉等、各種の箱類や袋類、飲食品容
器、化学薬品容器等に主として使用される合成樹脂製の
封緘具に関する。
前記のように輸送中等には開封しては困る袋や箱類の一
般的な封緘手段としては、細かい金属線を封緘部に回し
て捻り、その結束部を鉛製の封緘部品で封緘するもの、
合成樹脂製の電線結束用のバンドを便宜的に利用するも
の等がある。また、鍵状に合成樹脂で成形した封緘具等
が提案されている。
般的な封緘手段としては、細かい金属線を封緘部に回し
て捻り、その結束部を鉛製の封緘部品で封緘するもの、
合成樹脂製の電線結束用のバンドを便宜的に利用するも
の等がある。また、鍵状に合成樹脂で成形した封緘具等
が提案されている。
しかし、従来の金属線を使用した封緘具は袋の口を結束
する場合等には有効なものであるが、その結束と封緘操
作に熟練を必要とすると言う問題がある。また、鉛製の
封緘部品は鉛毒素等の関係からその用途が制限されると
いう問題がある。更に、封緘には、取扱者の管理番号や
その物品の内容等を記号等を利用して表示する必要があ
る。そのために金属線に特別に製作された表示ラベルを
通し、その状態で封緘する必要がある。
する場合等には有効なものであるが、その結束と封緘操
作に熟練を必要とすると言う問題がある。また、鉛製の
封緘部品は鉛毒素等の関係からその用途が制限されると
いう問題がある。更に、封緘には、取扱者の管理番号や
その物品の内容等を記号等を利用して表示する必要があ
る。そのために金属線に特別に製作された表示ラベルを
通し、その状態で封緘する必要がある。
特に最近では封緘具そのものに表示機能を持たせてこれ
を電算機で管理する方法が提案されているが、このよう
な用途には金属線を使用した封緘具は不適当なものであ
る。
を電算機で管理する方法が提案されているが、このよう
な用途には金属線を使用した封緘具は不適当なものであ
る。
合成樹脂を使用した封緘具は、板状の本体と、この本体
の隅部より延長されたフイラメント部を一体成形し、フ
イラメント部の先端に係合突起部を設け、本体側にこの
係合突起部と係合する歯部を形成している。
の隅部より延長されたフイラメント部を一体成形し、フ
イラメント部の先端に係合突起部を設け、本体側にこの
係合突起部と係合する歯部を形成している。
しかし、この封緘具は板状の本体とフイラメントを一体
的に成形したものをそのまま、未延伸の状態で使用する
ために、フイラメント部が脆弱であり、一寸した力で簡
単に切断されると言う問題があり、その用途も制限され
る。特にフイラメント部にかなりの長さを必要とする用
途や巻付けたり、捻ったりする用途には利用することが
できないと言う問題がある。
的に成形したものをそのまま、未延伸の状態で使用する
ために、フイラメント部が脆弱であり、一寸した力で簡
単に切断されると言う問題があり、その用途も制限され
る。特にフイラメント部にかなりの長さを必要とする用
途や巻付けたり、捻ったりする用途には利用することが
できないと言う問題がある。
また、前記フイラメントは合成樹脂の流動性の問題から
その太さと長さに制限を受けると言う問題があると共
に、強度の関係からあまり細くすることができない。更
に、係合部の構造が複雑であるために大量生産に適さな
い上に封緘能力に劣るものである。
その太さと長さに制限を受けると言う問題があると共
に、強度の関係からあまり細くすることができない。更
に、係合部の構造が複雑であるために大量生産に適さな
い上に封緘能力に劣るものである。
本考案は、前記従来の封緘具の有する各種の問題点を解
決するために得られたものであって、充分に表示する部
分があり、フイラメントに充分な強度と柔軟性があり、
被封緘物への取付形状に合わせて柔軟に巻き付けたり、
捻ったりでき、封緘作業が容易であり、更に封緘した状
態が顕著で封緘効果の高い合成樹脂製の封緘具を提供す
ることを目的とする。
決するために得られたものであって、充分に表示する部
分があり、フイラメントに充分な強度と柔軟性があり、
被封緘物への取付形状に合わせて柔軟に巻き付けたり、
捻ったりでき、封緘作業が容易であり、更に封緘した状
態が顕著で封緘効果の高い合成樹脂製の封緘具を提供す
ることを目的とする。
前記目的を達成するための本考案は、表面に表示部を形
成した平坦な板状体と、この板状体の一端の隅部より延
長されたフィラメント部と、このフィラメント部の先端
部にフィラメント部の延長方向に伸長するように設けた
雄部と、前記板状体の他端の側部に設けた前記雄部と係
合する雌部とからなる合成樹脂の一体成形品であって、
前記フィラメント部は延伸されて可撓性と強度が増加さ
れ、前記雄部はほぼ先端部に雄部の斜め後方に拡開した
弾性力を有する2枚の羽根部と、末端部に拡大把持部と
を有し、かつ前記雌部は開口方向をフィラメント部の延
長方向と同一にする挿通孔を有し、この挿通孔の入口部
の内径をその奥より縮小して入口部とその奥との境に挿
通方向に環状段差面を形成し、雄部を雌部に挿通すると
羽根部が入口部で縮小しその奥で拡大して環状段差面に
係止されるようにした錠前状の封緘具である。
成した平坦な板状体と、この板状体の一端の隅部より延
長されたフィラメント部と、このフィラメント部の先端
部にフィラメント部の延長方向に伸長するように設けた
雄部と、前記板状体の他端の側部に設けた前記雄部と係
合する雌部とからなる合成樹脂の一体成形品であって、
前記フィラメント部は延伸されて可撓性と強度が増加さ
れ、前記雄部はほぼ先端部に雄部の斜め後方に拡開した
弾性力を有する2枚の羽根部と、末端部に拡大把持部と
を有し、かつ前記雌部は開口方向をフィラメント部の延
長方向と同一にする挿通孔を有し、この挿通孔の入口部
の内径をその奥より縮小して入口部とその奥との境に挿
通方向に環状段差面を形成し、雄部を雌部に挿通すると
羽根部が入口部で縮小しその奥で拡大して環状段差面に
係止されるようにした錠前状の封緘具である。
板状体は薄い板状に形成されているために、充分な表示
面積があり、これに各種のデータを記録することができ
る。また、この板状体を被封緘物に取付けるフイラメン
ト部は延伸によって断面が縮小され、それに伴って強度
が向上しているので、被封緘物に巻回したり、方向性を
問わず取付けることができる。
面積があり、これに各種のデータを記録することができ
る。また、この板状体を被封緘物に取付けるフイラメン
ト部は延伸によって断面が縮小され、それに伴って強度
が向上しているので、被封緘物に巻回したり、方向性を
問わず取付けることができる。
また、雄部と雌部の構造により封緘作業が容易であり、
その上封緘した状態が顕著で高い封緘効果を上げること
ができる。
その上封緘した状態が顕著で高い封緘効果を上げること
ができる。
次に図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図は第1の実施例を示すもので、(a)図は正面図、
(b)図は(a)図のA−A矢視図、(c)図は(a)図のB−B矢
視図である。
(b)図は(a)図のA−A矢視図、(c)図は(a)図のB−B矢
視図である。
封緘具Sは、全体が合成樹脂で一体的に成形されてお
り、板状体1とこの板状体1の一端の隅部より延長され
たフイラメント部2と、このフイラメント部2の先端に
設けられた雄部3と、板状体1の他端の側部に設けられ
た雌部4より構成されている。
り、板状体1とこの板状体1の一端の隅部より延長され
たフイラメント部2と、このフイラメント部2の先端に
設けられた雄部3と、板状体1の他端の側部に設けられ
た雌部4より構成されている。
本考案は特徴は、全体がナイロンやポリプロピレン等の
ような延伸によって断面が縮小されると共に強度が増加
する性質を有する線状合成樹脂によって一体的に成形さ
れている。
ような延伸によって断面が縮小されると共に強度が増加
する性質を有する線状合成樹脂によって一体的に成形さ
れている。
そして板状体1は平坦な板状であって、表示部1bを構成
しており、この面にシールを貼ったり直接印刷したりす
ることができるように充分な面積を有するように構成さ
れている。
しており、この面にシールを貼ったり直接印刷したりす
ることができるように充分な面積を有するように構成さ
れている。
また、この板状体1の特殊な形状としては、その表面に
突起を形成してこの突起にセンサーが接触することによ
って情報を判別できるようにしても良い。また、この板
状体1に記号を意味する穴を明け、この穴に光線を透過
させて情報を判別することができるようにしても良い。
突起を形成してこの突起にセンサーが接触することによ
って情報を判別できるようにしても良い。また、この板
状体1に記号を意味する穴を明け、この穴に光線を透過
させて情報を判別することができるようにしても良い。
フイラメント部2は、前記板状体1と一体的に成形され
るが、成形された後で延伸操作によってその太さを減少
させると共に強度を向上させる。例えば、合成樹脂がナ
イロンの場合の延伸倍率は約2.5〜4.5倍であり、ポリプ
ロピレンの場合は4〜7倍である。
るが、成形された後で延伸操作によってその太さを減少
させると共に強度を向上させる。例えば、合成樹脂がナ
イロンの場合の延伸倍率は約2.5〜4.5倍であり、ポリプ
ロピレンの場合は4〜7倍である。
雄部3は第2図(a)及び(b)のようにフィラメント部2の
延長方向に伸長して形成され、その先端部の弾丸状の頭
部3aと、この頭部3aの後端部より拡開して斜め後方に延
長された2枚の羽根部3bと、この羽根部3bの付根部に存
在する首部3cと、ストッパー3dと把持部3eと、拡大把持
部3fより構成されている。そしてこの拡大把持部3fに接
続されたフイラメント部2の一部には未延伸部2aが残さ
れている。
延長方向に伸長して形成され、その先端部の弾丸状の頭
部3aと、この頭部3aの後端部より拡開して斜め後方に延
長された2枚の羽根部3bと、この羽根部3bの付根部に存
在する首部3cと、ストッパー3dと把持部3eと、拡大把持
部3fより構成されている。そしてこの拡大把持部3fに接
続されたフイラメント部2の一部には未延伸部2aが残さ
れている。
フイラメント部2の延伸は金型内で成形された直後にそ
の金型内で成形するのが良く、板状体1を並行に対面さ
せて密間隔の状態で成形する金型部分と、雄部3側を成
形し、板状体1側に対して離反するように移動して成形
と延伸を連続的に行う金型部分からなる金型を使用する
のが良い。
の金型内で成形するのが良く、板状体1を並行に対面さ
せて密間隔の状態で成形する金型部分と、雄部3側を成
形し、板状体1側に対して離反するように移動して成形
と延伸を連続的に行う金型部分からなる金型を使用する
のが良い。
フイラメント部2は前記のように金型の移動によって成
形された後でその金型を利用して延伸されるが、延伸の
際にフイラメント部2が切断されないようにバッフアー
ゾーンとして、また、フイラメント部2の長さに或る範
囲で変更できるように雄部3側に未延伸部2aが形成され
る。
形された後でその金型を利用して延伸されるが、延伸の
際にフイラメント部2が切断されないようにバッフアー
ゾーンとして、また、フイラメント部2の長さに或る範
囲で変更できるように雄部3側に未延伸部2aが形成され
る。
雌部4は、第3図に示すように、挿通孔4′を有し、挿
通孔4′は先ずテーパー状の壁が形成された門部4dが開
口し、それに続き雄部3の頭部3aが通過できる程度の円
筒状の入口部4aと、これより内径が大きな孔部4bと、前
記入口部4aと孔部4bの境目に環状段差面4cを有してい
る。この環状段差面4cは、孔部4bと入口部4aとの間に形
成した段部であって、その断面は直角である場合、羽根
部3bを受け易いようにV形にアンダーカットに切込んだ
もの等がある。
通孔4′は先ずテーパー状の壁が形成された門部4dが開
口し、それに続き雄部3の頭部3aが通過できる程度の円
筒状の入口部4aと、これより内径が大きな孔部4bと、前
記入口部4aと孔部4bの境目に環状段差面4cを有してい
る。この環状段差面4cは、孔部4bと入口部4aとの間に形
成した段部であって、その断面は直角である場合、羽根
部3bを受け易いようにV形にアンダーカットに切込んだ
もの等がある。
使用に際しては、第4図のように封緘具Sの板状体1側
を片方の手で持ち、被封緘物にフイラメント部2を通し
た後、雄部3の拡大把持部3fと把持部3eの部分を他方の
手で持ってこれを雌部4内に挿通する。この作業に当た
って、平坦な板状に形成された板状体1と雄部3の拡大
把持部3fは、目による確認が容易であり、また把持しや
すいので、取り扱いやすく作業性がよい。その上、雌部
4の開口方向と雄部3の先端方向は同一なので、それぞ
れの方向を可撓性のあるフィラメント部2を撓めて合計
180度方向転換するだけで、雌部4と雄部3を向き合
わせて係合することができ、封緘作業が容易である。こ
の挿通する際の状態が第3図に示す通りである。
を片方の手で持ち、被封緘物にフイラメント部2を通し
た後、雄部3の拡大把持部3fと把持部3eの部分を他方の
手で持ってこれを雌部4内に挿通する。この作業に当た
って、平坦な板状に形成された板状体1と雄部3の拡大
把持部3fは、目による確認が容易であり、また把持しや
すいので、取り扱いやすく作業性がよい。その上、雌部
4の開口方向と雄部3の先端方向は同一なので、それぞ
れの方向を可撓性のあるフィラメント部2を撓めて合計
180度方向転換するだけで、雌部4と雄部3を向き合
わせて係合することができ、封緘作業が容易である。こ
の挿通する際の状態が第3図に示す通りである。
この挿通の際には雄部3の羽根部3aは門部4dと入口部4a
の部分で強制的に案内されて首部3cに沿って縮小し、こ
の入口部4aを通過すると第2図のように再び拡大してそ
の先端部は環状段差面4cで支持されて最早抜け出すこと
ができないようになり、係止されると共に、門部4dの壁
に雄部3のストッパー3dが当接してそれ以上雄部3を挿
通できなくなり雄部3は雌部の内部に固定される。この
封緘状態は、第1図(a)に示す通りであるが、雌部4の
開口部は1か所であり雄部3の先端方向に設けられいて
いるだけなので、その開口部に雄部3を係合すると雌部
4の開口部は完全に閉ざされてしまう上に、2枚の羽根
部3aがバランス良く環状段差面4cで支持され封緘状態が
堅固であり、千枚通し等の刃物を雌部4の中に挿入して
雄部3ないし雌部4を細工し封緘を外すことが極めて困
難になる。
の部分で強制的に案内されて首部3cに沿って縮小し、こ
の入口部4aを通過すると第2図のように再び拡大してそ
の先端部は環状段差面4cで支持されて最早抜け出すこと
ができないようになり、係止されると共に、門部4dの壁
に雄部3のストッパー3dが当接してそれ以上雄部3を挿
通できなくなり雄部3は雌部の内部に固定される。この
封緘状態は、第1図(a)に示す通りであるが、雌部4の
開口部は1か所であり雄部3の先端方向に設けられいて
いるだけなので、その開口部に雄部3を係合すると雌部
4の開口部は完全に閉ざされてしまう上に、2枚の羽根
部3aがバランス良く環状段差面4cで支持され封緘状態が
堅固であり、千枚通し等の刃物を雌部4の中に挿入して
雄部3ないし雌部4を細工し封緘を外すことが極めて困
難になる。
更に雄部3と雌部4を係合するとフィラメント部2が平
坦な板状体1の一端と他端を結んでU字状の形状にな
り、封緘具Sは錠前状に形成されるので、封緘した状態
が顕著で、封緘したことをアピールするというデザイン
効果がある。また錠前状に形成されるので、板状体1の
上下の方向が自ずから定まり(雌部4の開口方向ないし
フィラメント部2の延長方向が上)、この上下方向に応
じた表示部1bを板状体1に形成でき、その結果、表示を
容易かつ迅速に、また誤りなく正確に読み取りとること
ができるという効果もある。
坦な板状体1の一端と他端を結んでU字状の形状にな
り、封緘具Sは錠前状に形成されるので、封緘した状態
が顕著で、封緘したことをアピールするというデザイン
効果がある。また錠前状に形成されるので、板状体1の
上下の方向が自ずから定まり(雌部4の開口方向ないし
フィラメント部2の延長方向が上)、この上下方向に応
じた表示部1bを板状体1に形成でき、その結果、表示を
容易かつ迅速に、また誤りなく正確に読み取りとること
ができるという効果もある。
第5図は各種の封緘具を示すものであって、(a)図の封
緘具は、板状体1の端部に丸い孔5を設け、他方に凹部
1aを形成し、側部に雌部4を突出状態で設けたものであ
り、この構造のものは吊下げができる上に本体の表示部
分1bが横方向に長く、比較的面積を広くすることができ
る。
緘具は、板状体1の端部に丸い孔5を設け、他方に凹部
1aを形成し、側部に雌部4を突出状態で設けたものであ
り、この構造のものは吊下げができる上に本体の表示部
分1bが横方向に長く、比較的面積を広くすることができ
る。
(b)図の封緘具は、(a)図のものの変形であって吊下げ用
の孔が省略されている。
の孔が省略されている。
第5図(c)ないし(i)図は板状体1の形状に各種の変形を
与えたものであって、顧客の要望と被封緘物との関係か
ら各種のデザインとしたものである。
与えたものであって、顧客の要望と被封緘物との関係か
ら各種のデザインとしたものである。
そして表示部1bの表面には第5図の(h)図及び(i)図のよ
うにラベル10を、点線で描いた10の状態ないしは10aの
状態に適宜その方向を選定して貼着することができる。
うにラベル10を、点線で描いた10の状態ないしは10aの
状態に適宜その方向を選定して貼着することができる。
ラベル10は感圧接着剤を使用したものを貼着するのが一
般的であるが、場合によっては表示部1bの表面を通常の
合成樹脂成形品のように活性化して印刷適性を与え、こ
れにバーコードや適当な記号を印刷することもできる。
般的であるが、場合によっては表示部1bの表面を通常の
合成樹脂成形品のように活性化して印刷適性を与え、こ
れにバーコードや適当な記号を印刷することもできる。
本考案にかかる錠前状の封緘具は、表面に表示部を形成
した平坦な板状体と、この板状体の一端の隅部より延長
されたフィラメント部と、このフィラメント部の先端部
にフィラメント部の延長方向に伸長するように設けた雄
部と、前記板状体の他端の側部に設けた前記雄部と係合
する雌部とからなる合成樹脂の一体成形品であって、前
記フィラメント部は延伸されて可撓性と強度が増加さ
れ、前記雄部はほぼ先端部に雄部の斜め後方に拡開した
弾性力を有する2枚の羽根部と、末端部に拡大把持部と
を有し、かつ前記雌部は開口方向をフィラメント部の延
長方向と同一にする挿通孔を有し、この挿通孔の入口部
の内径をその奥より縮小して入口部とその奥との境に挿
通方向に環状段差面を形成し、雄部を雌部に挿通すると
羽根部が入口部で縮小しその奥で拡大環状段差面に係止
され、錠前状に構成される。
した平坦な板状体と、この板状体の一端の隅部より延長
されたフィラメント部と、このフィラメント部の先端部
にフィラメント部の延長方向に伸長するように設けた雄
部と、前記板状体の他端の側部に設けた前記雄部と係合
する雌部とからなる合成樹脂の一体成形品であって、前
記フィラメント部は延伸されて可撓性と強度が増加さ
れ、前記雄部はほぼ先端部に雄部の斜め後方に拡開した
弾性力を有する2枚の羽根部と、末端部に拡大把持部と
を有し、かつ前記雌部は開口方向をフィラメント部の延
長方向と同一にする挿通孔を有し、この挿通孔の入口部
の内径をその奥より縮小して入口部とその奥との境に挿
通方向に環状段差面を形成し、雄部を雌部に挿通すると
羽根部が入口部で縮小しその奥で拡大環状段差面に係止
され、錠前状に構成される。
本考案の錠前状の封緘具はかかる構成の採用によって、
次の効果を奏する。
次の効果を奏する。
先ず、平坦な板状体と雄部に形成された拡大把持部は、
目による確認が容易であり、また把持しやすいので、取
り扱いやすく作業性が優れている。その上、雌部に設け
た挿通孔の開口方向と雄部の先端方向は同一なので、そ
れぞれの方向を可撓性のあるフィラメント部を撓めて合
計180度方向転換するだけで、雌部と雄部を向き合わ
せて係合することができ、封緘作業が容易である。
目による確認が容易であり、また把持しやすいので、取
り扱いやすく作業性が優れている。その上、雌部に設け
た挿通孔の開口方向と雄部の先端方向は同一なので、そ
れぞれの方向を可撓性のあるフィラメント部を撓めて合
計180度方向転換するだけで、雌部と雄部を向き合わ
せて係合することができ、封緘作業が容易である。
雌部の挿通孔には狭い入口部が1つ開口しているだけで
あり、この入口部より雄部を挿通するとその入口部は雄
部によって閉ざされる上に、環状段差面で羽根部が2本
バランスが良く当接して支持されるので、堅固な封緘状
態が維持され、千枚通し等の刃物を挿通孔に挿入して細
工し封緘を外すようなことが極めて困難である。
あり、この入口部より雄部を挿通するとその入口部は雄
部によって閉ざされる上に、環状段差面で羽根部が2本
バランスが良く当接して支持されるので、堅固な封緘状
態が維持され、千枚通し等の刃物を挿通孔に挿入して細
工し封緘を外すようなことが極めて困難である。
また、フィラメント部を平坦な板状体の一端の隅部より
延長させ、このフィラメント部の先端部にフィラメント
部の延長方向に伸長するように雄部を設け、かつ板状体
の他端の側部に前記雄部に係合する雌部を設け、その雌
部の開口をフィラメント部の延長方向と同一にしたか
ら、フィラメント部を撓めて雄部と雌部を係合するとフ
ィラメント部が平坦な板状体の一端と他端とをU字状に
結び、封緘具は錠前型を形成することになるので、封緘
状態が視覚上顕著であり封緘されたことをアピールする
上でデザイン的に効果的である。
延長させ、このフィラメント部の先端部にフィラメント
部の延長方向に伸長するように雄部を設け、かつ板状体
の他端の側部に前記雄部に係合する雌部を設け、その雌
部の開口をフィラメント部の延長方向と同一にしたか
ら、フィラメント部を撓めて雄部と雌部を係合するとフ
ィラメント部が平坦な板状体の一端と他端とをU字状に
結び、封緘具は錠前型を形成することになるので、封緘
状態が視覚上顕著であり封緘されたことをアピールする
上でデザイン的に効果的である。
また、板状体には、ラベルを貼付したり、印刷したりし
て各種の情報を記録し、被封緘物の配送や保管の管理等
を容易にすることができる。更に、錠前型であるから、
板状体の上下関係が自然と定まり(雌部の開口方向ない
しフィラメント部の延長方向が上)、この定まった上下
関係に応じて表示部を形成でき、その結果、表示部を容
易かつ迅速に、また誤りなく正確に読み取りとることが
できるという効果もある。
て各種の情報を記録し、被封緘物の配送や保管の管理等
を容易にすることができる。更に、錠前型であるから、
板状体の上下関係が自然と定まり(雌部の開口方向ない
しフィラメント部の延長方向が上)、この定まった上下
関係に応じて表示部を形成でき、その結果、表示部を容
易かつ迅速に、また誤りなく正確に読み取りとることが
できるという効果もある。
更に、フィラメント部は所定の倍率で延伸され、可撓性
と強度が増強されており、袋、箱その他各種、各様の形
状、大きさの被封緘物に容易かつ自由に取り付け封緘す
ることができる。
と強度が増強されており、袋、箱その他各種、各様の形
状、大きさの被封緘物に容易かつ自由に取り付け封緘す
ることができる。
図は本考案の実施例を示したものであって、第1図(a)
は正面図、(b)図は前記(a)図におけるA−A矢視の平面
図、(c)図は(b)図のB−B矢視の側面図である。 第2図(a)は雄部の平面図、同(b)図は側面図である。 第3図は板状体側に設けた雌部と、これは挿入される雄
部とを示す説明図である。 第4図は雌部と雄部とを係合させる直前の状態を示す説
明図である。 第5図(a)〜(i)は他の形式の各種の表面形状を有する封
緘具の正面図である。 1……板状体、1a……凹部、1b……表示部、 2……フイラメント部、2a……未延伸部、 3……雄部、3a……頭部、3b……羽根部、3c……首部、
3d……ストッパー部、3e……把持部、3f……拡大把持
部、 4……雌部、4′……挿通孔、4a……入口部、4b……孔
部、4c……環状段差面、4d……門部、5……孔、S……
封緘具。
は正面図、(b)図は前記(a)図におけるA−A矢視の平面
図、(c)図は(b)図のB−B矢視の側面図である。 第2図(a)は雄部の平面図、同(b)図は側面図である。 第3図は板状体側に設けた雌部と、これは挿入される雄
部とを示す説明図である。 第4図は雌部と雄部とを係合させる直前の状態を示す説
明図である。 第5図(a)〜(i)は他の形式の各種の表面形状を有する封
緘具の正面図である。 1……板状体、1a……凹部、1b……表示部、 2……フイラメント部、2a……未延伸部、 3……雄部、3a……頭部、3b……羽根部、3c……首部、
3d……ストッパー部、3e……把持部、3f……拡大把持
部、 4……雌部、4′……挿通孔、4a……入口部、4b……孔
部、4c……環状段差面、4d……門部、5……孔、S……
封緘具。
Claims (1)
- 【請求項1】表面に表示部1bを形成した平坦な板状体1
と、この板状体1の一端の隅部より延長されたフィラメ
ント部2と、このフィラメント部2の先端部にフィラメ
ント部2の延長方向に伸長するように設けた雄部3と、
前記板状体1の他端の側部に設けた前記雄部3と係合す
る雌部4とからなる合成樹脂の一体成形品であって、前
記フィラメント部2は延伸されて可撓性と強度が増加さ
れ、前記雄部3はほぼ先端部に雄部3の斜め後方に拡開
した弾性力を有する2枚の羽根部3bと、末端部に拡大把
持部3fとを有し、かつ前記雌部4は開口方向をフィラメ
ント部2の延長方向と同一にする挿通孔4′を有し、こ
の挿通孔4′の入口部4aの内径をその奥より縮小して入
口部4aとその奥との境に挿通方向に環状段差面4cを形成
し、雄部3を雌部4に挿通すると羽根部3bが入口部4aで
縮小しその奥で拡大して環状段差面4cに係止されるよう
にした錠前状の封緘具S。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988097429U JPH0630702Y2 (ja) | 1988-07-25 | 1988-07-25 | 錠前状の封緘具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988097429U JPH0630702Y2 (ja) | 1988-07-25 | 1988-07-25 | 錠前状の封緘具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0219776U JPH0219776U (ja) | 1990-02-08 |
JPH0630702Y2 true JPH0630702Y2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=31322894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988097429U Expired - Lifetime JPH0630702Y2 (ja) | 1988-07-25 | 1988-07-25 | 錠前状の封緘具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0630702Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5421083U (ja) * | 1977-07-13 | 1979-02-10 | ||
JPS54123400A (en) * | 1978-03-17 | 1979-09-25 | Toska Co Ltd | Seallup implement |
-
1988
- 1988-07-25 JP JP1988097429U patent/JPH0630702Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0219776U (ja) | 1990-02-08 |
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