JPH06305851A - 多孔質焼結体の製造方法及び装置 - Google Patents

多孔質焼結体の製造方法及び装置

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JPH06305851A
JPH06305851A JP11928393A JP11928393A JPH06305851A JP H06305851 A JPH06305851 A JP H06305851A JP 11928393 A JP11928393 A JP 11928393A JP 11928393 A JP11928393 A JP 11928393A JP H06305851 A JPH06305851 A JP H06305851A
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self
combustion
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JP11928393A
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Tsuneo Yumoto
恒雄 湯本
Shoichiro Kitada
昭一朗 北田
Tomiji Oshiroda
富治 小代田
Kiyoshi Furukawa
清 古川
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Original Assignee
FUJI MOKKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多孔質焼結体を製造するに際し、燃焼用空気
の流通速度を速くして生産性を向上し、素材中の水分を
スムースに除去して焼結温度を確保し、装置の製造、維
持コストを低減し、多様な形態の焼結体を製造可能とす
ること。 【構成】 焼結性不燃物に可燃物を混合してなる素材の
可燃物を燃焼させて焼結させる多孔質焼結体の製造装置
10において、素材が載せられる網11の連続搬送ライ
ン12を設け、連続搬送ライン12の上流側から下流側
に向けて順次、素材投入ゾーン21、着火ゾーン22、
自燃ゾーン23、焼結体排出ゾーン25を定めてなるも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼結性不燃物に可燃物を
混合してなる素材の可燃物を燃焼させて焼結させる多孔
質焼結体の製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粘土(焼結性不燃物)に可燃物を
混合してなる素材の可燃物を燃焼させる装置が、特公平
2-28530号公報により開示されている。
【0003】この従来技術は、可燃物を含んだ粘土を予
熱部から燃焼部に連続的に降下させながら、ほぼ水平方
向に移動する通気により燃焼部内で可燃物を燃焼させ、
その発熱で粘土の焼結を行なう。また、この発熱したガ
スを予熱部内にほぼ水平方向に通気して熱交換により粘
土の予熱を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記〜の問題点がある。 被燃素材が竪型炉の左右の垂直面間にて下降し、通気
はほぼ水平方向に移動する。従って、燃焼用空気の流通
速度が遅く、結果として可燃物の完全燃焼化に必要とさ
れる燃焼用空気量を確保するためにはその燃焼速度を遅
くせざるを得ず、生産性が低い。尚、燃焼用空気の流通
を良くするために竪型炉の横方向厚みを薄くする場合に
は、素材の処理容量が小となり、生産性の向上につなが
らない。
【0005】竪型炉内では、上部ホッパから連続的に
投入される素材が常に上下の予熱部〜燃焼部に渡る厚い
層を形成する。従って、素材中の水分を炉の上方にスム
ースに逃がすことに困難があり、炉内燃焼エネルギはこ
の炉内に停滞する水分の乾燥に消費されてしまう結果、
炉内温度の適正維持に困難がある。即ち、可燃物の完全
燃焼、粘土の焼結に必要な炉内温度の確保に困難がある
結果、炭化物を含む不良焼結体を生産するものとなる。
【0006】竪型炉の燃焼部を形成する左右の垂直面
は、その側傍が常に新たな素材の焼結生成部となるもの
であるから、高い耐熱強度が要求され、装置の製造、維
持コストが高い。
【0007】被燃素材は竪型炉の上部ホッパから落下
投入される粒子状を成すものであり、粒状成果品しか得
られず、板状(タイル類等)、筒状(フィルタ類等)の
如くの多様な形態の焼結体を得ることに困難がある。
【0008】本発明は、多孔質焼結体を製造するに際
し、燃焼用空気の流通速度を速くして生産性を向上し、
素材中の水分をスムースに除去して焼結温度を確保し、
装置の製造、維持コストを低減し、多様な形態の焼結体
を製造可能とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、焼結性不燃物に可燃物を混合してなる素材の可燃物
を燃焼させて焼結させる多孔質焼結体の製造方法におい
て、素材が載せられる網を用い、素材の上記網への移載
直前ないしは直後に、当該網上で下層側に位置する素材
の可燃物に着火する着火工程と、上記網上の下層側に位
置して着火された素材の燃焼エネルギにより、当該網上
で上層側に位置する素材の可燃物を自燃させる自燃工程
と、上記網上での燃焼により焼結化した素材の焼結体を
排出する焼結体排出工程とを有してなるようにしたもの
である。
【0010】請求項2に記載の本発明は、焼結性不燃物
に可燃物を混合してなる素材の可燃物を燃焼させて焼結
させる多孔質焼結体の製造装置において、素材が載せら
れる網の連続搬送ラインを設け、上記連続搬送ラインの
上流側から下流側に向けて順次、素材投入ゾーン、着火
ゾーン、自燃ゾーン、焼結体排出ゾーンを定め、素材投
入ゾーンでは、素材を網上に移載し、着火ゾーンでは、
素材の上記網への移載直前ないしは直後に、当該網上で
下層側に位置する素材の可燃物に着火し、自燃ゾーンで
は、上記網上の下層側に位置して着火された素材の燃焼
エネルギにより、当該網上で上層側に位置する素材の可
燃物を自燃させ、焼結体排出ゾーンでは、上記網上での
燃焼により焼結化した素材の焼結体を排出するように構
成されてなるようにしたものである。
【0011】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の本発明において更に、前記自燃ゾーンにおける網搬
送路に沿う上方に、該網搬送路を覆う保温カバーを延在
してなるようにしたものである。
【0012】
【作用】 被燃素材は網上に載せられて自燃せしめられる。この
とき、素材は網上に広く薄層をなす如くに分布され、通
気は網の下から素材の層を貫通して上方に移動する。従
って、燃焼用空気の流通速度を速く、素材中の可燃物を
速やかに完全燃焼せしめ、生産性は高い。
【0013】素材中の水分は、上記の通気に乗って
スムースに素材の層外に逃げ、水分の除去率が高い。よ
って、素材の燃焼エネルギは水分の乾燥に消費されるこ
となく、素材の雰囲気温度を適正維持する。即ち、可燃
物の完全燃焼、粘土等の焼結に必要な温度を容易に確保
可能とする。
【0014】網面は、着火工程で着火された下層側の
素材と接するのみであり、その下層側の素材の自燃、焼
結時に高温に接するのみである。上層側の素材の自燃、
焼結エネルギは、上昇気流に乗って網と反対側のより上
層を指向し、然も網との間には既に自燃、焼結した後の
下層側の低温素材を介する。よって、網に高い耐熱強度
が要求されることがなく、装置の製造、維持コストは低
い。
【0015】被燃素材は網上に載せられて焼成され
る。そして、網上に順次新たな素材が連続して投入され
続けることがない。よって、板状(タイル類等)、筒状
(フィルタ類等)の如くの多様な形態の素材を網上に単
一層、もしくは薄く積層して燃焼せしめることにより、
多様な形態の焼結体を安定的に製造できる。
【0016】保温カバーを設けることにより、下記
(a) 〜(c) が成り立つ。 (a) 保温カバーが網搬送路回りに付与する保温効果によ
り、網上の素材を自燃、焼結せしめるに適度な雰囲気温
度を維持できる。この雰囲気温度は例えば粘土の焼結に
際し、 700℃〜1000℃が好適である。 700℃以下では粘
土が焼結せず、1000℃以上では可燃物の燃焼によって生
じた多孔部分を溶融粘土が塞いでしまう。
【0017】(b) 保温カバーが網搬送路回りに付与する
煙突効果により、カバー内に生じた燃焼ガスをスムース
に排出し、外部空気をカバー内にスムースに導入する。
これにより、前記にて網上の素材を貫通する燃焼用空
気の流通速度をより速くできる。
【0018】(c) 保温カバーが網搬送路回りに付与する
煙突効果により、前記にて除去される素材中の水分を
よりスムースにカバー外へ放出せしめる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す正面図、図2
は図1の側面図、図3は素材投入ゾーンを示す模式図、
図4は着火ゾーンを示す模式図、図5は自燃ゾーンを示
す模式図である。
【0020】焼結体製造装置10は、焼結性不燃物に可
燃物を混合してなる素材を燃焼させて焼結させるもので
ある。
【0021】焼結性不燃物としては、粘土、陶土、浄水
場のスラッジ、その他無機質汚泥等がある。また、可燃
物としては、製材のおがくず、製紙のパルプスラッジ、
廃糖蜜等の有機廃棄物、プラスチック廃棄物、その他の
腐敗性廃棄物等がある。
【0022】焼結体の用途としては、水質濾過材、防音
材、断熱材、多孔質レンガ、防臭材、多孔質タイル等の
建設骨材、埋め戻し材等がある。素材は、成果品焼結体
の用途に応じて、予め、焼結性不燃物と可燃物との配
合、成形を調整せしめられる。
【0023】尚、本実施例においては、素材の焼結性不
燃物として粘土粒子を採用するものとして説明する。
【0024】焼結体製造装置10は、素材が載せられる
網(金網)11の連続搬送ライン12を有している。連
続搬送ライン12は、網搬送路13と、網返送路14を
上下に平行配置し、網11を具備する台車15を網搬送
路13〜網返送路14〜網搬送路13にて循環移動可能
としている。台車15は、網搬送路13の入側前面に設
けられているプッシャシリンダ16により順次、間欠的
に網搬送路13に押込まれて網搬送路13上を間欠的に
低速移動し、網搬送路13の出側に設けられている搬出
エレベータ17により網返送路14の入側に移載され、
網返送路14上を不図示のチェーンコンベヤにより駆動
されて高速戻り移動し、網返送路14の出側に設けられ
ている搬入エレベータ18により網搬送路13の入側に
移載される。
【0025】そして、網搬送路13上では、先後の台車
15の網11を互いに衝合して長く連続化せしめてい
る。このとき、台車15は、網11を前方上向き勾配状
に設定している。これにより、網搬送路13上における
先後の台車15の網11は、後続の網11の前縁部が先
行の網11の後縁部の上面に乗り上げる如くに重なり、
互いに上述の如くに隙間なく連続化し、それらの衝合境
界部から素材が漏れ落ちることを防止可能としている。
【0026】また、焼結体製造装置10は、網搬送路1
3の上流側から下流側に向けて順次、素材投入ゾーン2
1、着火ゾーン22(L1 )、自燃ゾーン23(L
2 )、冷却ゾーン24(L3 )、焼結体排出ゾーン25
を設置している。
【0027】素材投入ゾーン21では、素材がホッパ3
1から各台車15の網11上に移載される。素材投入ゾ
ーン21におけるホッパ31の上方には、図3に示す如
く、素材投入コンベヤ32が設置されている。そして、
素材投入コンベヤ32は網11の幅方向に首を振り、素
材が網11上でその幅方向にて略均等厚みとなるように
ホッパ31に素材を投入する。
【0028】着火ゾーン22では、上記網11への移載
過程にある素材に着火する。33は着火バーナである。
このとき、着火バーナ33は、図4に示す如く、ホッパ
31の一側に位置する金網状側面に相対し、網11上で
下層側に位置することとなる素材に着火するものとして
いる。
【0029】尚、着火バーナ33は着火ゾーン22に位
置付けられた網11の下方に配置され、網11に移載さ
れた直後の素材をその下方から着火するものであっても
良い。
【0030】従って、着火ゾーン22では、網11上に
ある素材のうち、下層側の素材のみが着火され、上層側
の素材は何ら着火されていない。このとき、上層側の素
材中の水分は、下層側の素材の燃焼熱により蒸発せしめ
られる。
【0031】自燃ゾーン23では、着火ゾーン22にお
いて網11上の下層側に位置して着火された素材の燃焼
エネルギにより、当該網11上で上層側に位置する素材
の可燃物を着火し、自燃させる。
【0032】冷却ゾーン24では、自燃ゾーン23にお
いて自燃して焼結化した素材の焼結体を網11上で空冷
する。
【0033】焼結体排出ゾーン25では、冷却ゾーン2
4において空冷された素材の焼結体を掻き取り装置34
により排出する。
【0034】また、焼結体製造装置10にあっては、着
火ゾーン22における網搬送路13に沿う上方に、該網
搬送路13を覆う角型トンネル状保温カバー41を延在
している。また、自燃ゾーン23における網搬送路13
に沿う上方に、該網搬送路13を覆う角型トンネル状保
温カバー42を延在している(図5)。保温カバー4
1、42の天井面レベルが網11上の素材上端面レベル
に対してなす間隙は50mm以下とする。保温カバー41、
42は、保温効果によって各ゾーンの雰囲気温度を適温
に保持でき、且つ煙突効果によって各ゾーンでの燃焼ガ
ス、水蒸気の排出、燃焼用空気の導入をスムースにす
る。また、保温カバー自体の赤熱による輻射熱により、
素材表面部の完全燃焼を可能とし、外気との接触による
低温に起因する不完全燃焼による炭化物の生成を防ぐ。
保温カバー41、42は素材の燃焼条件(素材の構成物
質、成果品サイズ等)によってその延在範囲を伸縮でき
る。保温カバー41、42は取外すこともでき、例えば
保温カバー41については、少量の素材燃焼時には取付
け、多量の素材燃焼時には取外して使用される。即ち、
燃焼初期に発生する水蒸気の排出を着火ゾーン22でス
ムースに行なわせるため、網11の移動速度に合わせ、
その移動速度が遅い少量の素材燃焼時には保温カバー4
1を取付け、その移動速度が速い多量の素材燃焼時には
保温カバー41を取外して使用される。
【0035】焼結体製造装置10にあっては、着火ゾー
ン22、自燃ゾーン23、冷却ゾーン24の上方に、換
気ダクト51、52、53を設置し、各ゾーンで生ずる
燃焼ガス、水蒸気を強制排出している。
【0036】然るに、焼結体製造装置10は例えば粘土
粒子に混合してある可燃物を燃焼させて、その燃焼熱に
よって粘土の焼結を行ない、且つ可燃物が未燃時に閉め
ていた空間を貫通孔とする多孔質の焼結素焼粒子を焼成
可能とする。このとき、素焼粒子を焼成する条件として
は、下記〜の3条件がある。
【0037】素材雰囲気を自燃、焼結せしめるに適度
な雰囲気温度とすること。焼結体製造装置10にあって
は、素材を構成する粘土と可燃物との混合比の調整、あ
るいは着火ゾーン22、自燃ゾーン23に設けた保温カ
バー41、42の保温効果により、この条件を満たすこ
とができる。
【0038】素材中のすべての可燃物を完全燃焼さ
せ、それが未燃時に閉めていた空間を貫通孔とする多孔
質体とすること。焼結体製造装置10にあっては、素材
を網11上で燃焼させること、網11上に載せる素材の
層を薄層にすること、保温カバー41、42の煙突効果
により、この条件を満たすことができる。
【0039】素材中の水分を十分に除去し、素材温度
を焼結せしめるに適度な温度とすること。焼結体製造装
置10にあっては、素材を網11上で燃焼させること、
網11上に載せる素材の層を薄層にすること、保温カバ
ー41、42の煙突効果により、この条件を満たすこと
ができる。
【0040】以下、焼結体製造装置10の操業手順につ
いて説明する。 (1) 素材投入ゾーン21の下方で、着火ゾーン22の入
側に位置付けられた網11上に素材を連続的に移載す
る。
【0041】(2) 着火ゾーン22の入側に位置する着火
バーナ33により、上記(1) で網11への移載過程にあ
る素材中の可燃物に着火する。このとき、着火バーナ3
3は、網11上で下層側に位置することとなる素材中の
可燃物に着火する。
【0042】(3) 着火ゾーン22において、下層側の素
材の燃焼熱により、上層側の素材中の水分を蒸発させ
る。
【0043】(4) 自燃ゾーン23において、上記着火ゾ
ーン22で網11上の下層側に位置して着火された素材
中の可燃物の燃焼エネルギにより、当該網11上で上層
側に位置する素材中の可燃物に着火する。これにより、
網11上における素材の着火域は順次上昇していき、全
素材の可燃物を自燃せしめる。これと同時に、全素材の
粘土が焼結せしめられ、粘土中に可燃物が占めていた空
間は貫通孔となり、多孔質焼結体が生成せしめられる。
【0044】(5) 冷却ゾーン24において、多孔質焼結
体を空冷する。
【0045】(6) 焼結体排出ゾーン25において、空冷
済の多孔質焼結体を排出する。
【0046】尚、焼結体製造装置10における、着火バ
ーナ33の着火火力、着火時間、台車15の移動速度等
は、素材の燃焼条件(素材の構成物質、成果品サイズ
等)によって自在に調整される。
【0047】従って、本実施例によれば、下記〜の
作用がある。 被燃素材は網11上に載せられて自燃せしめられる。
このとき、素材は網11上に広く薄層をなす如くに分布
され、通気は網11の下から素材の層を貫通して上方に
移動する。従って、燃焼用空気の流通速度を速く、素材
中の可燃物を速やかに完全燃焼せしめ、生産性は高い。
【0048】素材中の水分は、上記の通気に乗って
スムースに素材の層外に逃げ、水分の除去率が高い。よ
って、素材の燃焼エネルギは水分の乾燥に、または、水
分の蒸発に消費されることなく、素材の雰囲気温度を適
正維持する。即ち、可燃物の完全燃焼、粘土等の焼結に
必要な温度を容易に確保可能とする。
【0049】網11の面は、着火工程で着火された下
層側の素材と接するのみであり、その下層側の素材の自
燃、焼結時に高温に接するのみである。上層側の素材の
自燃、焼結エネルギは、上昇気流に乗って網11と反対
側のより上層を指向し、然も網11との間には既に自
燃、焼結した後の下層側の低温素材を介する。よって、
網11に高い耐熱強度が要求されることがなく、装置1
0の製造、維持コストは低い。
【0050】被燃素材は網11上に載せられて焼成さ
れる。そして、網11上に順次新たな素材が連続して投
入され続けることがない。よって、板状(タイル類
等)、筒状(フィルタ類等)の如くの多様な形態の素材
を網11上に単一層、もしくは薄く積層して燃焼せしめ
ることにより、多様な形態の焼結体を安定的に製造でき
る。
【0051】保温カバー41、42を設けることによ
り、下記(a) 〜(c) が成り立つ。 (a) 保温カバー41、42が網搬送路13回りに付与す
る保温効果により、網11上の素材を自燃、焼結せしめ
るに適度な雰囲気温度を維持できる。この雰囲気温度は
例えば粘土の焼結に際し、 700℃〜1000℃が好適であ
る。 700以下では粘土が焼結せず、1000℃以上では可燃
物の燃焼によって生じた多孔部部分を溶融粘土が塞いで
しまう。
【0052】(b) 保温カバー41、42が網搬送路13
回りに付与する煙突効果により、カバー41、42内に
生じた燃焼ガスをスムースに排出し、外部空気をカバー
41、42内にスムースに導入する。これにより、前記
にて網11上の素材を貫通する燃焼用空気の流通速度
をより速くできる。
【0053】(c) 保温カバー41、42が網搬送路13
回りに付与する煙突効果により、前記にて除去される
素材中の水分をよりスムースにカバー外へ放出せしめ
る。
【0054】網11上で焼成された多孔質焼結体は、
網11上に広く薄層を成す如くに分布し、冷却空気の通
気が良い。従って、冷却速度は速く、この点からも生産
性が高い。
【0055】網11が各台車15毎に設けられ、網搬
送路13において先後の網11を互いに衝合連続化する
ものであり、網11の連続搬送性、作動性、保守性が良
い。但し、本発明の実施においては、無端周回状コンベ
ヤの全周に網を張ったもの等を用いることもできる。
【0056】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の製
造方法では、素材を装置10の如くに連続処理するもの
に限らず、素材を網状にてバッチ処理するものであって
も良い。また、網の移動は、網を固定した台車方式によ
らず、ウォーキングビーム方式を用いて網のみを移動す
るものであっても良い。また、焼結体の排出は、掻き出
しによらず、空気吸引して空気輸送する等であっても良
い。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、多孔質焼
結体を製造するに際し、燃焼用空気の流通速度を速くし
て生産性を向上し、素材中の水分をスムースに除去して
焼結温度を確保し、装置の製造、維持コストを低減し、
多様な形態の焼結体を製造可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】図2は図1の側面図である。
【図3】図3は素材投入ゾーンを示す模式図である。
【図4】図4は着火ゾーンを示す模式図である。
【図5】図5は自燃ゾーンを示す模式図である。
【符号の説明】
10 焼結体製造装置 11 網 12 連続搬送ライン 13 網搬送路 21 素材投入ゾーン 22 着火ゾーン 23 自燃ゾーン 25 焼結体排出ゾーン 42 保温カバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結性不燃物に可燃物を混合してなる素
    材の可燃物を燃焼させて焼結させる多孔質焼結体の製造
    方法において、 素材が載せられる網を用い、 素材の上記網への移載直前ないしは直後に、当該網上で
    下層側に位置する素材の可燃物に着火する着火工程と、 上記網上の下層側に位置して着火された素材の燃焼エネ
    ルギにより、当該網上で上層側に位置する素材の可燃物
    を自燃させる自燃工程と、 上記網上での燃焼により焼結化した素材の焼結体を排出
    する焼結体排出工程とを有してなることを特徴とする多
    孔質焼結体の製造方法。
  2. 【請求項2】 焼結性不燃物に可燃物を混合してなる素
    材の可燃物を燃焼させて焼結させる多孔質焼結体の製造
    装置において、 素材が載せられる網の連続搬送ラインを設け、 上記連続搬送ラインの上流側から下流側に向けて順次、
    素材投入ゾーン、着火ゾーン、自燃ゾーン、焼結体排出
    ゾーンを定め、 素材投入ゾーンでは、素材を網上に移載し、 着火ゾーンでは、素材の上記網への移載直前ないしは直
    後に、当該網上で下層側に位置する素材の可燃物に着火
    し、 自燃ゾーンでは、上記網上の下層側に位置して着火され
    た素材の燃焼エネルギにより、当該網上で上層側に位置
    する素材の可燃物を自燃させ、 焼結体排出ゾーンでは、上記網上での燃焼により焼結化
    した素材の焼結体を排出するように構成されてなること
    を特徴とする多孔質焼結体の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記自燃ゾーンにおける網搬送路に沿う
    上方に、該網搬送路を覆う保温カバーを延在してなる請
    求項2記載の多孔質焼結体の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6537939B1 (en) * 2000-10-20 2003-03-25 Anthony Reid Harvey Porous grog composition, water purification device containing the porous grog and method for making same
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