JPH06304255A - 人工呼吸器 - Google Patents

人工呼吸器

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JPH06304255A
JPH06304255A JP12199993A JP12199993A JPH06304255A JP H06304255 A JPH06304255 A JP H06304255A JP 12199993 A JP12199993 A JP 12199993A JP 12199993 A JP12199993 A JP 12199993A JP H06304255 A JPH06304255 A JP H06304255A
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diaphragm
patient
displacement
circuit
adjusting valve
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Yasuhito Sugiura
康仁 杉浦
Mikio Yasukawa
幹男 安川
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 患者側の呼吸器回路を常時安定した正圧状態
に保持して患者の生理的な自然呼吸に負担をかけないよ
うにする。 【構成】 共通回路1と、吸気回路2と、呼気回路3
と、ブロア8と、ロータリ弁機構9と、ダイヤフラム3
4を有する規制機構12と、大気開放調整弁7と、酸素
源調整弁13と、ダイヤフラム34へ光を発射するPS
D素子39と、ダイヤフラム34の反射光を検出するL
ED素子43と、PSD素子39の出力電圧に基づきダ
イヤフラム34が共通回路側へ正規の変位を超えて変位
したと判定した時は酸素源調整弁13を開くと共に大気
開放調整弁7を閉じ,ダイヤフラム34がロータリ弁機
構側へ正規の変位を超えて変位したと判定した時は酸素
源調整弁13を閉じる共に大気開放調整弁7を開く制御
部16とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工呼吸器に係り、特
に患者の生理的な自然呼吸に負担をかけない機能を装備
した人工呼吸器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特願昭63−283918
号公報等に記載された如く、圧力発生源(ブロア)と呼
吸経路との間に接続したロータリ式切換バルブにより,
呼吸経路をブロア吐出口とブロア吸込口とに対し交互に
連通させ,呼吸経路に高周波の呼吸振動を与える人工呼
吸器が提案されている。当該公報記載の人工呼吸器は、
図8に示す如く,ケース50と伸縮膜51とを備えた規
制機構52が呼吸経路に接続した振動回路の途中箇所に
配設されており、規制機構52では、人工呼吸器本体で
発生する呼気相(患者肺に空気を人工的に押込む相)/
吸気相(患者肺から空気を人工的に抜出す相)に従い受
動的に伸縮膜51が伸縮する構造となっている。図中矢
印Y1は人工呼吸器本体で生成した正負圧の空気の動き
を示し、矢印Y2は患者へ送られる空気の動きを示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術においては、下記の問題があった。通常状態
(患者が吸気努力をしない状態)では、図9に示す如
く,人工呼吸器本体で生成した空気の動き(波形H1)
が伸縮膜51を介して,患者へ送られる空気の動き(波
形H2)に変換される。この場合、ΔtA≒ΔtBであ
り、波形H2の振幅Sは通常時にはストローク分の動き
で一定している。
【0004】ところが、患者が吸気努力をした状態で
は、図10に示す如く,患者の吸気に伴い規制機構52
の伸縮膜51が伸びままの状態となるため,患者側の呼
吸回路において陰圧A1が発生し、患者の吸気の後に続
く呼気に伴い伸縮膜51が押しつぶれたままの状態とな
るため,患者側の呼吸回路において異常な正圧が発生す
る。従って、区間K1では正常なリズムの吸気相/呼気
相が形成されずに乱れた状態がしばらく継続し、当該区
間K1の後に正常なリズムの吸気相/呼気相が形成され
るという現象が発生していた(区間K2)。このため、
従来構造の規制機構では、患者の生理的な自然呼吸に対
して負担をかけるという問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に患者側の呼吸器回路を常時安定した正圧状
態に保持することにより,患者の生理的な自然呼吸に負
担をかけないようにした人工呼吸器の提供を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、患者の肺へ供
給する酸素を貯留した酸素源へ接続された吸気回路と、
大気へ開放され大気への開放度合いを調整する大気開放
調整弁を有する呼気回路と、一端側が前記吸気回路及び
呼気回路へ接続されると共に他端側が患者の口元へ接続
される共通回路と、該共通回路の一端側へ接続され患者
の肺へ高周波の呼吸振動を与える呼吸振動発生機構と、
該呼吸振動発生機構と前記共通回路の一端側との間に接
続されると共に,前記呼吸振動発生機構で発生した呼吸
振動に応じて前記共通回路側または前記呼吸振動発生機
構側へ変位するダイヤフラム及び該ダイヤフラムで仕切
られたケースを有するダイヤフラム機構とを備えた人工
呼吸器において、前記ダイヤフラム機構の前記共通回路
側ケースと前記酸素源との間に配設され,当該共通回路
側ケース内への前記酸素源からの酸素の供給/停止を行
う酸素源調整弁と、前記ダイヤフラム機構のケースに装
備され,前記ダイヤフラムへ光を発射する発光手段と、
前記ダイヤフラム機構のケースに装備され,前記ダイヤ
フラムから反射した光を電圧変化として検出すると共に
当該ダイヤフラムの変位に応じた電圧を出力する検出手
段とを備える構成としている。更に、該検出手段の出力
電圧に基づき前記ダイヤフラムが前記共通回路側または
前記呼吸振動発生機構側へ正規の変位を超えて変位した
か否かを判定する判定機能と,前記ダイヤフラムが前記
共通回路側へ正規の変位を超えて変位したと判定した時
は前記酸素源調整弁を開くと共に前記大気開放調整弁を
閉じる第1の制御機能と,前記ダイヤフラムが前記呼吸
振動発生機構側へ正規の変位を超えて変位したと判定し
た時は前記酸素源調整弁を閉じる共に前記大気開放調整
弁を開く第2の制御機能とを有する制御手段を具備する
構成としている。これにより、前述した目的を達成しよ
うとするものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、発光手段からダイヤフラムへ
光を発射すると、発射光はダイヤフラムで反射された
後、検出手段によりダイヤフラムの変位に応じた電圧変
化として検出される。制御手段は、検出手段から出力さ
れる電圧に基づき,ダイヤフラムが共通回路側または呼
吸振動発生機構側へ正規の変位を超えて変位したか否か
を判定する。この後、制御手段は、ダイヤフラムが共通
回路側へ正規の変位を超えて変位した時は酸素源調整弁
を開くと共に大気開放調整弁を閉じる一方、ダイヤフラ
ムが呼吸振動発生機構側へ正規の変位を超えて変位した
時は酸素源調整弁を閉じる共に大気開放調整弁を開く。
これにより、患者の口元へ接続された共通回路の圧力を
常時安定した状態に保持することが可能となるため、患
者が生理的に自然呼吸を起こした場合においても患者の
自然呼吸に負担をかけることがなくなる。従って、患者
は人工呼吸器による呼吸の助けを受けながら生理的な自
然呼吸も楽に行うことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を適用してなる実施例を図面に
基づいて説明する。
【0009】先ず、本実施例の人工呼吸器の全体系統を
図2により説明すると、人工呼吸器の呼吸系統Aは、共
通回路1と吸気回路2と呼気回路3とを備えており、共
通回路1の一端側は患者の口元へ気密に接続される一
方、他端側は吸気回路2及び呼気回路3へ接続されてい
る。吸気回路2は患者へ供給する清浄空気を貯留した酸
素源4へ接続され、その途中には既知の流量計5及び加
湿器6が接続されている。呼気回路3は大気に開放され
ており、その開放度合が大気開放調整弁7により調整さ
れるようになっている。
【0010】呼吸系統Aには、高周波の呼吸振動を発生
する呼吸振動発生装置Bが接続されている。呼吸振動発
生装置Bは、圧力発生源としてのブロア8と,ロータリ
弁9aを有するロータリ式切換弁機構9(以下、ロータ
リ弁機構と略称)とを備えており、ブロア8の吐出口8
aで発生した与圧と吸込口8bで発生した陰圧とを,ロ
ータリ弁機構9により振動回路10へ交互に与えるよう
になっている。
【0011】振動回路10は、共通回路1,吸気回路
2,呼気回路3の各接続部分付近で呼吸系統Aへ接続さ
れており、呼吸系統A即ち患者の肺Hは、振動回路10
での振動数に応じた呼吸数で強制的に呼吸されるように
なっている。また、振動回路10には、ロータリ弁機構
9側から順次,電磁式の可変絞り11,規制機構12が
接続されている。更に、規制機構12のケース33及び
ダイヤフラム34(図1参照)により形成される空間と
酸素源4の間には、後述の制御部16から出力される制
御信号に基づき開閉制御される酸素源調整弁13が配設
されている。図中符号14はブロア駆動用モータ、符号
15はロータリ弁機構駆動用モータである。
【0012】この場合、自然呼吸が出来ない患者に対し
て人工呼吸器により吸気を行わせる時は、大気開放調整
弁7を閉じることにより,呼吸振動発生装置で発生した
呼吸振動に基づき,酸素源4から供給されてくる酸素を
患者の肺へ送り込むようになっている。他方、自然呼吸
が出来ない患者に対して人工呼吸器により呼気動作を行
わせる時は、大気開放調整弁7を開くことにより,呼吸
振動発生装置で発生した呼吸振動に基づき,患者の肺か
ら排出された空気を大気へ送り出すようになっている。
【0013】制御部16は、患者の実際の呼吸量を計測
する圧力・流量センサ17,ブロア駆動用モータ14の
回転状態を検出する回転センサ18,ロータリ弁機構駆
動用モータ15の回転状態を検出する回転センサ19,
呼吸系統Aに与える呼吸数を設定するスイッチ20,呼
吸系統Aに与える高周波振動の平均圧力の大きさを設定
するスイッチ21,患者への呼吸容量を設定するスイッ
チ22,規制機構12のPSD素子39から信号を各々
入力し、大気開放調整弁7,酸素源調整弁13へ制御信
号を各々出力するようになっている。各スイッチ20〜
22は、人工呼吸器の操作部に配設されている。図中符
号23はランプ等から成る警報器である。
【0014】次に、本実施例の人工呼吸器に装備した規
制機構12の構成を図1に基づき説明すると、規制機構
12は、ボルト30,31により固定した1対のケース
32,33の内部に配設されたダイヤフラム34と,患
者側の口元側へ連通接続されたパイプ35と,人工呼吸
器本体側へ連通接続された36と,ダイヤフラム34か
らの反射光を検出して電圧に変換するPSD(2次位置
検出素子)37と,ダイヤフラム34へ光を発するLE
D(発光ダイオード)38とを備える構成となってい
る。この場合、ダイヤフラム34の中心部には、光を反
射し易い白色系又は銀色系の反射片が装着されている。
【0015】PSD37は、PSD素子39,ホルダー
レンズ40,レンズ41,本体部42を備え、LED3
8は、LED素子43,本体部44を備えており、これ
らPSD37及びLED38は、制御部16により制御
されるようになっている。LED38のLED素子43
から発射された光は、ダイヤフラム34の中心部で反射
された後,PSD39のホルダーレンズ40,レンズ4
1へ入射し,その入射角度に応じてPSD素子39上の
任意の1次元位置へ到達すると、PSD素子39は、光
が到達した1次元位置に応じた電圧を制御部16へ出力
するようになっている。制御部16は、当該出力電圧に
基づきダイヤフラム34の位置を判断し,ダイヤフラム
34の動きを適宜制御するようになっている。
【0016】規制機構12のダイヤフラム34は、呼吸
振動発生装置から発生する脈動に追従して図1中左右へ
振れるようになっている。ダイヤフラム34が中心位置
P1にある場合は、LED38のLED素子43から発
した光は,経路K1を通ってPSD37のPSD素子3
9へ入射され、ダイヤフラム34が位置P2にある場合
は、LED38のLED素子43から発した光は,経路
K2を通ってPSD37のPSD素子39へ入射され、
ダイヤフラム34が位置P3にある場合は、LED38
のLED素子43から発した光は,経路K3を通ってP
SD37のPSD素子39へ入射されるようになってい
る。
【0017】ダイヤフラム34の位置(振れ)とPSD
素子39から出力される電圧とは1対1の比例関係にあ
り、図3に示す特性を備えている。即ち、ダイヤフラム
34が中心位置(図1の位置P1)から患者の口元側
(図1の位置P2)へ振れると,PSD電圧は負の値を
取り、ダイヤフラム34が中心位置(図1の位置P1)
から人工呼吸器本体側(図1の位置P3)へ振れると,
PSD電圧は正の値を取るようになっている。
【0018】また、本実施例では、図4に示す如く、ダ
イヤフラム34の中心線Cに対してPSD37とLED
38とを左右対称に配置することにより、LED素子4
3から発射されダイヤフラム34の伸縮に応じ反射して
PSD素子39へ入射する光A,光Bの反射光量の変動
の影響を抑制し、ダイヤフラム34の位置の測定精度を
向上させるようになっている。この場合、図5に示す如
く、ダイヤフラム34’の中心線に対してPSD37’
とLED38’とを非対称に配置すると(三角法による
配置)、LED素子43’から発射されダイヤフラム3
4’の伸縮に応じ反射してPSD素子39’へ入射する
光A’,光B’の反射光量が相異してくるため、測定精
度に影響を及ぼす。
【0019】次に、上記の如く構成した本実施例の動作
を説明する。
【0020】人工呼吸器を装着した患者が吸気動作を起
こすと(ステップS1)、規制機構12のダイヤフラム
34が図1の中心位置P1から位置P2側へ振れる(伸
びる)ため、LED38のLED素子43から発した光
は、図1の経路K2を通ってダイヤフラム34の中心部
で反射された後,PSD37のホルダーレンズ40,レ
ンズ41で屈折され,PSD素子39の1次元上の位置
へ到達する。これにより、PSD素子39から出力され
る電圧は、ダイヤフラム34が伸びきった状態では同じ
負の値を一定時間にわたって示す(ステップS2)。
【0021】この場合、患者が急激な吸気動作を起こし
た時は、規制機構12のダイヤフラム34が急激に伸び
るため、PSD37から出力される電圧は、人工呼吸器
の脈動リズムから外れた急激な変化を伴う負の値を示
す。
【0022】PSD素子39が、前述した光の到達位置
に応じた電圧を制御部16へ出力してくると、制御部1
6は、酸素源調整弁13へ制御信号を出力して当該開放
弁13を開くと共に,大気開放調整弁7へ制御信号を出
力して当該調整弁7を閉じる(ステップS3)。即ち、
ダイヤフラム34の伸びが異常に長く続いたり(伸びき
った状態),呼吸振動発生装置の脈動リズムから極端に
外れた伸びを示した時は、酸素源調整弁13及び大気開
放調整弁7を制御することにより,患者側の共通回路1
が長時間負圧状態となることを防止する。
【0023】圧力・流量センサ17が、患者側の共通回
路1の圧力が正圧状態に近くなるに伴い正圧状態検出信
号を制御部16へ出力してくると、制御部16は、酸素
源調整弁13へ制御信号を出力して当該開放弁13を閉
じると共に,大気開放調整弁7へ制御信号を出力して当
該調整弁7を適宜開閉することにより患者側の共通回路
1の圧力を微調整する(ステップS4)。
【0024】この後、制御部16は、圧力・流量センサ
17の出力に基づき,患者側の共通回路1の圧力に回復
が認められたか否かを判定し(ステップS5)、圧力回
復が認められないと判定した場合は,警報器23を作動
して警報を行う一方(ステップS6)、圧力回復が認め
られたと判定した場合は,ステップS7以降の処理へ移
行する。
【0025】次に、患者は上述した吸気動作の後,呼気
動作を起こすため(ステップS7)、規制機構12のダ
イヤフラム34が逆に図1の位置P3側へ振れる(縮
む)ため、LED38のLED素子43から発した光
は、図1の経路K3を通ってダイヤフラム34の中心部
で反射された後,PSD37のホルダーレンズ40,レ
ンズ41で屈折され,PSD素子39の1次元上の位置
へ到達する。これにより、PSD37から出力される電
圧は、ダイヤフラム34が縮みきった状態では同じ正の
値を一定時間にわたって示す(ステップS8)。
【0026】この場合、患者が急激な呼気動作を起こし
た時は、規制機構12のダイヤフラム34が急激に縮む
ため、PSD37から出力される電圧は、人工呼吸器の
脈動リズムから外れた急激な変化を伴う正の値を示す。
【0027】PSD素子39が、前述した光の到達位置
に応じた電圧を制御部16へ出力してくると、制御部1
6は、酸素源調整弁13へ制御信号を出力して当該開放
弁13を閉じると共に,大気開放調整弁7へ制御信号を
出力して当該調整弁7を開く(ステップS9)。即ち、
ダイヤフラム34の縮みが異常に長く続いたり(縮みき
った状態),呼吸振動発生装置の脈動リズムから極端に
外れた縮みを示した時は、酸素源調整弁13及び大気開
放調整弁7を制御することにより,患者側の共通回路1
が長時間正圧状態となることを防止する。
【0028】圧力・流量センサ17が、患者側の共通回
路1の異常な正圧状態が解消されるに伴い正圧状態検出
信号を制御部16へ出力してくると、制御部16は、酸
素源調整弁13へ制御信号を出力して当該開放弁13を
閉じると共に,大気開放調整弁7へ制御信号を出力して
当該調整弁7を適宜開閉することにより患者側の共通回
路1の圧力を微調整する(ステップS10)。
【0029】この後、制御部16は、圧力・流量センサ
17の出力に基づき,患者側の共通回路1の圧力に回復
が認められたか否かを判定し(ステップS11)、圧力
回復が認められないと判定した場合は,警報器23を作
動して警報を行う一方(ステップS12)、圧力回復が
認められたと判定した場合は,ダイヤフラム34が呼吸
振動発生装置の脈動リズムに合せて図1の中心位置P1
に対して対称に振れているか否かを監視する(ステップ
S13)。上述した一連の制御は、患者の吸気動作/呼
気動作に応じて繰返される。
【0030】上述したように、本実施例によれば、人工
呼吸器の制御部16が、PSD素子39から出力される
電圧に基づき,酸素源調整弁13及び大気開放調整弁7
を適宜開閉してダイヤフラム34の変位を制御すること
により,患者側の共通回路1の圧力を常時安定した正圧
状態に保持するため、患者が生理的に自然呼吸を起こし
た場合においても,患者の自然呼吸に負担をかけること
がなくなる。従って、患者は人工呼吸器による呼吸の助
けを受けながら,生理的な自然呼吸も楽に行うことがで
きるため、患者に優しい人工呼吸器を提供することがで
きる。
【0031】また、本実施例によれば、人工呼吸器の制
御部16が、ダイヤフラム34が人工呼吸器の脈動リズ
ムに合せて中心位置P1から対称に振れているか否かを
常時監視すると共に,ダイヤフラム34の振れに異常が
発生した時は警報器23を作動させるため、例えばダイ
ヤフラム34が劣化したり何等かの原因でダイヤフラム
34が破れた場合には,その旨を警報器23で直ちに外
部へ報知することが可能となり、この結果、人工呼吸器
の信頼性を向上させることが可能となる。
【0032】更に、本実施例によれば、PSD37及び
LED38をダイヤフラム34の中心線に対して対称に
配置しているため、LED38からダイヤフラム34へ
光を発射した際に,ダイヤフラム34から反射する光量
の変動の影響を抑制することができ、ダイヤフラム34
の位置を測定する際の測定精度を向上させることが可能
となる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の人工呼吸
器によれば、ダイヤフラムが共通回路側へ正規の変位を
超えて変位した時は酸素源調整弁を開くと共に大気開放
調整弁を閉じ,ダイヤフラムが呼吸振動発生機構側へ正
規の変位を超えて変位した時は酸素源調整弁を閉じる共
に大気開放調整弁を開くため、患者の口元へ接続された
共通回路の圧力を常時安定した状態に保持することが可
能となり、患者が生理的に自然呼吸を起こした場合にお
いても患者の自然呼吸に負担をかけることがなくなり、
従って、患者は人工呼吸器による呼吸の助けを受けなが
ら生理的な自然呼吸も楽に行うことができる、という顕
著な効果を奏することができる。また、ダイヤフラムが
呼吸振動発生機構の呼吸振動リズムに合致して変位して
いるか否かを監視する監視機能を備えた場合は、ダイヤ
フラムにおける異常発生の有無を的確に把握することが
可能となる、という効果がある。更に、発光手段と検出
手段とをダイヤフラムの中心部に対して対称に配置する
と共に,発光手段からダイヤフラムの中心部へ光を発射
させる発光制御機能を備えた場合は、ダイヤフラムから
反射する光量の変動の影響を抑制することが可能とな
り、検出手段によるダイヤフラムの変位検出精度を向上
させることができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例における規制機構の
構成を示す断面図である。
【図2】本実施例の人工呼吸器の構成を示す概略図であ
る。
【図3】本実施例におけるPSDの出力電圧とダイヤフ
ラムの振れとの関係を示す説明図である。
【図4】本実施例におけるダイヤフラムに対するPSD
及びLEDの配置状態を示す説明図である。
【図5】三角法によるダイヤフラムに対するPSD及び
LEDの配置状態を示す説明図である。
【図6】本実施例におけるダイヤフラム制御の流れ図で
ある。
【図7】本実施例におけるダイヤフラム制御の流れ図で
ある。
【図8】従来例における規制機構の構成を示す断面図で
ある。
【図9】従来例における人工呼吸器で生成される空気及
び患者側へ送られる空気の動きを示す説明図である。
【図10】従来例における患者の呼吸回路の圧力状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 共通回路 2 吸気回路 3 呼気回路 4 酸素源 7 大気開放調整弁 8 呼吸振動発生機構としてのブロア 9 呼吸振動発生機構としてのロータリ弁機構 10 振動回路 12 ダイヤフラム機構としての規制機構 13 酸素源調整弁 16 制御手段としての制御部 17 圧力・流量センサ 23 警報器 32,33 ケース 34 ダイヤフラム 39 検出手段としてのPSD素子 43 発光手段としてのLED素子
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特願昭63−283918
号公報等に記載された如く、圧力発生源(ブロア)と呼
吸経路との間に接続したロータリ式切換バルブにより,
呼吸経路をブロア吐出口とブロア吸込口とに対し交互に
連通させ,呼吸経路に高周波の呼吸振動を与える人工呼
吸器が提案されている。当該公報記載の人工呼吸器は、
図8に示す如く,ケース50と伸縮膜51とを備えた規
制機構52が呼吸経路に接続した振動回路の途中箇所に
配設されており、規制機構52では、人工呼吸器本体で
発生する吸気相(患者肺に空気を人工的に押込む相)/
呼気相(患者肺から空気を人工的に抜出す相)に従い受
動的に伸縮膜51が伸縮する構造となっている。図中矢
印Y1は人工呼吸器本体で生成した正負圧の空気の動き
を示し、矢印Y2は患者へ送られる空気の動きを示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】圧力・流量センサ17が、患者側の共通回
路1の圧力の異常な負圧状態が解消されるに伴い正圧状
態検出信号を制御部16へ出力してくると、制御部16
は、酸素源調整弁13へ制御信号を出力して当該開放弁
13を閉じると共に,大気開放調整弁7へ制御信号を出
力して当該調整弁7を適宜開閉することにより患者側の
共通回路1の圧力を微調整する(ステップS4)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の肺へ供給する酸素を貯留した酸素
    源へ接続された吸気回路と、大気へ開放され大気への開
    放度合いを調整する大気開放調整弁を有する呼気回路
    と、一端側が前記吸気回路及び呼気回路へ接続されると
    共に他端側が患者の口元へ接続される共通回路と、該共
    通回路の一端側へ接続され患者の肺へ高周波の呼吸振動
    を与える呼吸振動発生機構と、該呼吸振動発生機構と前
    記共通回路の一端側との間に接続されると共に,前記呼
    吸振動発生機構で発生した呼吸振動に応じて前記共通回
    路側または前記呼吸振動発生機構側へ変位するダイヤフ
    ラム及び該ダイヤフラムで仕切られたケースを有するダ
    イヤフラム機構とを備えた人工呼吸器において、 前記ダイヤフラム機構の前記共通回路側ケースと前記酸
    素源との間に配設され,当該共通回路側ケース内への前
    記酸素源からの酸素の供給/停止を行う酸素源調整弁
    と、 前記ダイヤフラム機構のケースに装備され,前記ダイヤ
    フラムへ光を発射する発光手段と、 前記ダイヤフラム機構のケースに装備され,前記ダイヤ
    フラムから反射した光を電圧変化として検出すると共に
    当該ダイヤフラムの変位に応じた電圧を出力する検出手
    段とを備え、 該検出手段の出力電圧に基づき前記ダイヤフラムが前記
    共通回路側または前記呼吸振動発生機構側へ正規の変位
    を超えて変位したか否かを判定する判定機能と,前記ダ
    イヤフラムが前記共通回路側へ正規の変位を超えて変位
    したと判定した時は前記酸素源調整弁を開くと共に前記
    大気開放調整弁を閉じる第1の制御機能と,前記ダイヤ
    フラムが前記呼吸振動発生機構側へ正規の変位を超えて
    変位したと判定した時は前記酸素源調整弁を閉じる共に
    前記大気開放調整弁を開く第2の制御機能とを有する制
    御手段を具備したことを特徴とする人工呼吸器。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記ダイヤフラムが前
    記呼吸振動発生機構の呼吸振動リズムに合致して変位し
    ているか否かを監視する監視機能を具備したことを特徴
    とする請求項1記載の人工呼吸器。
  3. 【請求項3】 前記発光手段と前記検出手段とを前記ダ
    イヤフラムの中心部に対して対称に配置すると共に、前
    記制御手段が前記発光手段から前記ダイヤフラムの中心
    部へ光を発射させる発光制御機能を具備したことを特徴
    とする請求項1又は2記載の人工呼吸器。
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