JPH06303267A - アナログ信号のディジタル復調方法 - Google Patents

アナログ信号のディジタル復調方法

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JPH06303267A
JPH06303267A JP5180433A JP18043393A JPH06303267A JP H06303267 A JPH06303267 A JP H06303267A JP 5180433 A JP5180433 A JP 5180433A JP 18043393 A JP18043393 A JP 18043393A JP H06303267 A JPH06303267 A JP H06303267A
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JP
Japan
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period
isi
filter
signal
transmission rate
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Withdrawn
Application number
JP5180433A
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English (en)
Inventor
Philippe Ezran
フィリップ・エズラン
Clech Michel Le
クルシュ ミッシェル・ル
Serge Jeanclaude
セルジュ・ジャンクロード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CENTRE NAT ETD TELECOMM
Orange SA
France Telecom R&D SA
Original Assignee
CENTRE NAT ETD TELECOMM
France Telecom SA
Centre National dEtudes des Telecommunications CNET
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Publication date
Application filed by CENTRE NAT ETD TELECOMM, France Telecom SA, Centre National dEtudes des Telecommunications CNET filed Critical CENTRE NAT ETD TELECOMM
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/01Equalisers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 完全にディジタルとして構成され、信号内の
記号間の干渉(ISI)を除去するフィルタリングを施
すことができるアナログ信号のディジタル復調方法を提
供する。 【構成】 直線変調されたキャリアとして伝送され、連
続した記号を1/Tの伝送レートで表現するPSKアナ
ログ信号をディジタル復調するために、信号は、記号伝
送レート1/Tの少なくとも2倍のレート1/τでサン
プリングされ、サンプリングされた信号の連続したサン
プルは、それぞれのサンプリング期間とISIが存在し
ない期間とが一致することを最適とするサンプリング期
間τの分数によって互いにオフセットされた複数のフィ
ルタから、IESが存在しない期間に対応して選択され
た異なるフィルタによってフィルタリングされる。ま
た、記号復調レートと記号伝送レートとを等しくする手
段は維持される。そして、選択されたフィルタから連続
的に供給される信号はデコードされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直線変調されたキャ
リアを含み、連続した記号を表現するアナログ信号をデ
ィジタル復調する方法および装置に係り、例えばCCI
TT勧告V27およびV29を満たすモデムの復調器に
用いて好適なアナログ信号のディジタル復調方法および
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、記号を表現するためにキ
ャリアを直線変調する方法や各種復調方法が知られてい
る。直線変調では、アルファベットS1(t),……,
n(t)を用いたn個の異なる記号a1,……,an
ら構成されるディジタル・シーケンスを信号によって表
現することが可能である。これらアルファベットを構成
する各々の要素信号は、記号伝送レートが1/Tのと
き、時間間隔[0,T]内に含まれる。アルファベット
記号のP番目の記号apは、時間間隔[kT,(k+
1)T]内に伝送され、Sp(t−kT)として表現さ
れる。
【0003】各種の直線変調の中で最も多く用いられる
ものは、位相変調、振幅変調および位相変調と振幅変調
とを組み合わせた変調である。CCITT勧告V27お
よびV29は、4800ビット/秒の伝送レートに対し
て、PSK(位相偏移キーイング)として知られる4ス
テート位相変調と8ステート差動位相変調とをそれぞれ
採用している。この種の変調において、記号は下式で表
される。 Sp(t)=A・cos(2πf0t+φp) ただし、Aは一定の振幅、f0はキャリアの周波数、φp
は0から2πの範囲でn個の異なる値をとる位相である
ものとする。
【0004】位相変調と振幅変調とを組み合わせた変調
によれば、記号apは下式で表される。 Sp(t)=Ap(2πf0t+φp) ここで、異なる2つの記号ap,aqに対しては、下式が
成立する。 (Ap,φp)≠(Aq,φq) CCITT勧告V29は、9600ビット/秒の伝送レ
ートに対して、こうした変調(QAM;直交振幅変調)
を採用する。
【0005】位相絶対値が受信側で知られていない場
合、復調は異なる態様で行われる。すなわち、時間間隔
[kT,(k+1)T]内に伝送される記号は、この時
間間隔[kT,(k+1)T]内に伝送される信号とこ
れに先行する時間間隔[(k−1)T,kT]内に伝送
される信号との位相差に割り当てられる。
【0006】ところで、伝送チャネルの通過帯域には制
限がある。したがって、結果的に、フィルタリングが必
要となる。一般に、ナイキスト・フィルタリングは、記
号の伝送レートに従って続く各期間において、記号間の
干渉(ISI)を除去するのに用いられる。これらの記
号は、受信されてフィルタリングされた信号の複素エン
ベロープを判定し、ISIが存在しない期間においてサ
ンプリングを行うことによって識別される。そして、所
定のしきい値と比較され、あるいは所定のアルゴリズム
に従って処理が行われる。
【0007】一般に、こうしたナイキスト・フィルタリ
ングは、送信と受信とで等しく共有されることによって
実施される。すなわち、送信機と受信機のそれぞれに、
二乗余弦ナイキスト・フィルタを構成するその他のフィ
ルタによって得られるような伝達関数を有する独立した
フィルタが設けられる。
【0008】一方、直線変調されたキャリアを含み、連
続した記号を表現するアナログ信号をディジタル復調す
る方法が提案されている。この種の方法は、記号間の干
渉(ISI)を抑制するためにフィルタリングし、記号
の伝送レートの少なくとも2倍の周波数でサンプリング
し、キャリアを除去するために複素エンベロープを検出
し、さらに記号を復元するためにデコードする、という
ものである。
【0009】米国出願US−A−4800 574に
は、こうした方法を実施する復調器が記載されている。
この復調器では、チャネルの通過帯域限界が原因となる
ノイズを低減するために設けられるフィルタを除き、全
ての処理がディジタルで行われる。したがって、このフ
ィルタの出力信号は、最終的にA/D(アナログ/ディ
ジタル)変換器へ供給されて、ディジタル信号に変換さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した構
成の復調器では、同時通信において複数の信号を完全に
復調することができないという問題があった。
【0011】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、完全にディジタルとして構成され、かつ信号
をサンプリングおよびディジタル化した後に記号間の干
渉(ISI)を除去するフィルタリングを施すことがで
きるアナログ信号のディジタル復調方法を提供すること
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明は、上
述した課題を解決するために、直線変調されたキャリア
として伝送され、連続した記号を1/Tの伝送レートで
表現するアナログ信号をディジタル復調する方法であっ
て、前記記号伝送レート1/Tの少なくとも2倍の予め
決められたレート1/τで前記信号をサンプリングする
ステップと、記号復調レートと前記記号伝送レートとを
等しくする手段を維持しつつ、前記サンプリングされた
信号の連続したサンプルを、それぞれのサンプリング期
間とISIが存在しない期間とが一致することを最適と
するサンプリング期間τの分数によって互いにオフセッ
トされた複数のフィルタから、IESが存在しない期間
に対応して選択された異なるフィルタによってフィルタ
リングするステップと、連続的に使用される前記選択さ
れたフィルタから供給される信号をデコードするステッ
プとを具備することを特徴としている。
【0013】また、この発明は、多くの態様によって実
施可能である。例えば第1の態様は、異なる複数のフィ
ルタを用いて構成され、全てのフィルタは、ISIが存
在しない期間が前記記号伝送レートと等しい同一のレー
トで現れるような係数を有しているが、1つのフィルタ
から次のフィルタへの時間オフセットであるISIが存
在しない期間を与えるものである。使用されたフィルタ
と先の記号を表すものとして選択されたサンプルとに基
づく所定の基準を用いることによって、各々の記号につ
いて、供給される記号に対して使用するフィルタと該記
号を表すサンプルとが選択される。フィルタの切り替え
は、ドリフトが生じない限り、サンプリング周波数と公
称あるいは論理上の記号伝送レートとによって決定され
る。また、フィルタの数は、サンプリング周波数と伝送
レートとの比、およびISIが存在しない期間を近づけ
ることが要求される密度に基づいて定められることが望
ましい。この場合、回避不可能なシフトのために、同期
の回復および同期の定期的な修正が必要となる。こうし
た目的のために、同期のための判断の間、所定のしきい
値との比較による同期テストが行われる。この同期テス
トは、算出された位相差を確認し、可能であれば、算出
された振幅がそれに対応する記号に近い値となっている
か否かをも確認する。テスト結果が大きな誤差を示して
いる場合、フィルタを選択するための通常の処理を行う
のに代えて、選択されるフィルタは、位相差および振幅
がそれに対応する記号に最も近い値となるものに決定さ
れる。これにより、適切な同期へ迅速に収斂することが
可能となる。また、実際の伝送レートと公称レート1/
Tとの間の如何なるシフトも追跡可能となる。
【0014】また、第2の態様は、フィルタの連続体を
用いることと等価になるよう、制御可能な係数を有する
フィルタを用いて構成される。このために、伝送レート
は、中央のフィルタに対して、サンプリング期間とIS
Iが存在しない期間との差に応じて初期回復される。ま
た、フィルタ係数は、各サンプルとISIが存在しない
期間とが一致するよう計算される。伝送レートは、一般
にこうした目的に用いられる勾配アルゴリズム、あるい
はより複雑なアルゴリズム(後述する)を実行すること
によって回復される。
【0015】なお、この発明によるアプローチは、幾つ
かの課題から生ずる疑問に先立って得られたものであ
る。すなわち、各々の記号に割り当てられた期間の中に
記号間の干渉(ISI)が存在しない期間があること
は、当初知られていなかった。仮に、供給される記号が
サンプルと一致したとしても、サンプリング周波数が記
号の伝送レートの整数倍でなければ、後続する記号に対
して一致しなくなる。例えば、8000ヘルツでサンプ
リングされたPCM(Puls Code Modulation)リンク上
の伝送に対して2400ヘルツの帯域で構成された復調
器において、サンプルkがISIが存在しない期間と一
致するものと仮定すれば、次のISIが存在しない期間
は、サンプルk+3とサンプルk+4が得られる期間の
間に位置することになる。また、この発明は、テスト装
置や複数のモデムの呼び出しを集中して復調するために
設計された装置にも利用可能である。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。この実施例では、キャリアの周波数が
1700ヘルツの場合に、送受信間で等しく共有される
4ステート位相変調および二乗余弦フィルタリングを用
いて、規格V29に従うモデムから供給される信号をデ
ィジタル復調することを例として説明する。また、この
実施例は、位相変調と振幅変調とを組み合わせた変調に
直接置き換えることも可能である。この場合、復調で
は、位相差を所定のしきい値と比較するだけでなく、複
素エンベロープの振幅を他のしきい値と比較する必要が
ある。また、この実施例では、周知の復調器の構成要素
に関する説明を省略し、必要に応じて、例えば先に示し
た米国出願を参照することとする。
【0017】この実施例において、復調は、PCMリン
ク上を伝送される信号から直接得られるディジタルサン
プルに基づいて行われる。ここで、1/τ=8000ヘ
ルツの周波数で得られるサンプルは、信号の振幅に比例
した値をとり、周知のA法則あるいはμ法則を用いて、
プロセッサに内蔵される所定のルックアップ・テーブル
を読み出し、従来と同様の線形化を行うことが可能とな
る。
【0018】ビット伝送速度が4800ビット/秒であ
って、サンプリング周波数が8000ヘルツである場
合、下記の記号間の干渉(ISI)が存在しない期間に
対応する3つのディジタルフィルタで足りる。 期間kT+τ/3に対しては、第1のフィルタ 期間kTに対しては、第2のフィルタ 期間kT−τ/3に対しては、第3のフィルタ
【0019】図1に示すように、1つのフィルタから他
のフィルタに切り替えることによって、ISIが存在し
ない各期間とサンプルとをほぼ一致させることができ
る。ビット伝送速度1/Tと周波数1/τとの比がサン
プルより小さい場合、フィルタの数を増やすか、あるい
はISIが存在しないある期間とサンプルとの間にとっ
て好ましくない一致を許容する必要がある。小さい時間
オフセットがある場合も同様である。
【0020】図1に示した例では、サンプル番号「0」
に対して第2のフィルタが用いられ、サンプル番号
「3」に対して第3のフィルタが用いられる(サンプル
番号「3」と「4」との間で期間(k+1)Tが存在す
る。)。そして、サンプル番号「7」に対して第1のフ
ィルタが用いられると、1サイクルを回って、サンプル
番号「10」に対して第2のフィルタが用いられる。
【0021】次に、図2は、復調処理のシーケンスを示
している。受信サンプルは、スイッチ10へ供給され、
3つのフィルタ12の何れかに方向づけされる。選択さ
れたフィルタ12からの出力信号は、複素エンベロープ
を検出する回路14へ供給される。この回路14は、キ
ャリアの周波数で、ルックアップ・テーブル16からデ
ィジタル形式で供給される複素サイン波を乗算する乗算
器を有している。
【0022】伝送された記号は、期間kTおよび(k−
1)Tに対して複素エンベロープの位相差を算出するデ
コーダ18へ供給される。この位相差は、期間kTにお
ける複素エンベロープの値と、期間(k−1)Tにおけ
るエンベロープの複素共役とを乗算することによって算
出される。これらの値は、読み書き可能なメモリ(RA
M)に記憶されている。そして、結果として得られる位
相差は所定のしきい値と比較される。
【0023】これにより、上述した場合に、例えば17
00ヘルツの公称キャリア周波数で乗算に用いられる複
素サイン波のキャリア周波数を算出する必要性を回避す
ることが可能となる。実際のキャリア周波数と公称周波
数との間の如何なる誤差も、復調についての実用面での
影響が全く無い小さな位相誤差を生じさせるに過ぎな
い。
【0024】伝送される記号は、他の方法によっても判
定される。例えば、反復軸演算を行うことが可能であ
る。この方法において初期化が行われると、伝送される
記号を判定可能な軸の系が任意に選択される。信号の絶
対位相が分からない場合、こうした任意の選択を行う必
要がある。それぞれの新たに供給される値に対し、復調
が行われ、さらに先行する信号との位相差が算出された
後に、可能な信号に最も近い値が決定される。そして、
先に使用された軸の系と新たな値に対応する軸の系との
重み付き平均値を算出することによって、軸演算が繰り
返される。これにより、正確な軸に迅速に収斂され、キ
ャリア周波数が記憶されている公称周波数に正確に一致
していない場合においても起こり得る軸の系の回転を追
跡ことが可能となる。
【0025】上述した方法は、既述した先の方法より若
干複雑であるが、期間(k−1)TおよびkTにおいて
ノイズを付加せずにより正確な復調を行うことができる
という利点がある。
【0026】また、上述した方法は、既述した先の方法
のように、キャリア周波数を算出する必要がない。すな
わち、実際のキャリア周波数と記憶されている公称周波
数との間の如何なる誤差も、軸の回転として現れる。
【0027】また、いずれの場合においても、実用上、
再同期化が行われる。第1に、ISIが存在しない期間
が予め分からず、第2に、伝送速度1/Tが2400ボ
ーの公称伝送速度と僅かに異なっている。スイッチ10
は、予め決められた反復シーケンスに従って複数の異な
るフィルタ12に対してサンプルの供給を切り替え可能
にするためにのみ構成されるものではない。
【0028】さらに、復調を終えた後、同期テスト部2
0において同期テストが行われる。この同期テストで
は、位相差が90°の倍数に近い値であるか否か、ある
いは複素エンベロープが現在の軸の方向の中の1つに近
いか否かが確認される。このテストの結果が無視できな
い誤差を示した場合、このときの復調結果が記憶され、
後続する記号に対して同期変更が施される。ISIが存
在しない期間に対する先行あるいは遅れが予め分からな
い場合、回路22によって再同期化が行われる。この回
路22は、エンベロープの算出および復調に必要なデー
タを回路14から受信する。そして、回路22は、2つ
の可能な同期化を決定し(通常の選択シーケンスの結果
として生ずる期間の何れかの側のISIが存在しない期
間に対応して)、これにより下記の2つの判定基準
1),2)の両方あるいは一方を満足する同期化の変更
がなされる。 1) 同期テストの結果が正常となった最後の期間に対
する変位差が90°の倍数(あるいは、4位相以上によ
る変調を用いた場合、単位位相差の倍数)に近い値であ
る。 2) 複素エンベロープが軸に最も近い値である。
【0029】次に、上述した4ステート位相変調の場合
に適用可能な復調器に用いられる受信フィルタの詳細に
ついて説明する。特に、送信と受信とで等しく共用可能
なディケイ(減衰)やロールオフ(排除)の要素を用い
た周知の二乗余弦フィルタを使用することが可能であ
る。
【0030】基底帯域において、二乗余弦ナイキスト・
フィルタのようなフィルタの伝達関数Nyは、下式によ
って表される。 Ny(f)=T (ただし、|f|≦0.875/2
Tの場合) Ny(f)=T/2(1−sin(8πT|f|)) (ただし、0.875/2T<|f|≦1.125/2
Tの場合) Ny(f)=0 (ただし、|f|>1.125/2
Tの場合)
【0031】フィルタが送信と受信とで等しく共用され
る場合、受信フィルタの伝送関数Rは、下式によって表
される。 R(f)=T1/2 (ただし、|f|≦0.875/2Tの場合) R(f)=(T/2(1−sin(8πT|f|)))1/2 (ただし、0.875/2T<|f|≦1.125/2Tの場合) R(f)=T1/2cos(4πT|f|+π/4) R(f)=0 (ただし、|f|>1.125/2Tの場合)
【0032】受信フィルタに関連するインパルス応答
は、下式によって表される(ただし、乗算定数は無視す
る。)。 r(t)=(2T3/2)/(4πT2−πt2)・cos(1.125πt/T) +(4T5/2)/t(4πT2−πt2)・sin(0.875πt/T )
【0033】上記伝送フィルタRとインパルス応答r
(t)は、先に定義した「第2の」フィルタの基底帯域
におけるそれと等価である。
【0034】期間(kT+τ/3)においてISIが存
在しない状態を満足する第1のフィルタは、基底帯域に
おいて下式で表される伝達関数を有している。 R1(f)=R(f)・exp(−i2πfτ/3)
…………………(1)そして、そのインパルス応答は、
下式によって与えられる。 r1(t)=r(t−τ/3)
【0035】さらに、第3のフィルタにおいて、伝達関
数とインパルス応答とは下記のように上記と対称的であ
る。 R3(f)=R(f)・exp(+i2πfτ/3) r3(t)=r(t+τ/3)
【0036】関連する信号は、キャリア周波数f0の付
近におけるフィルタリングによって得られる。使用され
る各々のフィルタのインパルス応答は、基底帯域におけ
る等価フィルタのインパルス応答とexp(iπf
0t)とを乗算することによって得られる。先に定義し
た処理によって、「−τ/3」、「0」あるいは「τ/
3」の中から適切なシフトが選択される。
【0037】また、反復演算を必要とするフィルタの連
続体の使用は、上式(1)を一般化した方程式に基づい
て開始される。期間t0+kT(期間kT+τ/3の代
わりとして)においてISIが存在しない状態を満たす
基底帯域フィルタは、下式で表される伝達関数を有す
る。 Rt0(f)=R(f)・exp(−i2πft0) また、そのインパルス応答は、下式で与えられる。 rt0(t)=r(t−t0) そして、フィルタリングがキャリア周波数f0で行われ
る場合、全てのインパルス応答は、下式のようになる。 rt0(t)・exp(i2πf0t)
【0038】そして、t0の最適値を得るために繰り返
し演算が行われる。こうして、互いに近接した2つの期
間の間の差をとることによって、複素エンベロープの値
の導関数に対する近似値が得られる。上記のように得ら
れた値から使用されるフィルタの係数が推定される。こ
こで、複素エンベロープの値をλ、サンプリング期間n
kにおいてt0.k.に対応するフィルタを用いた復調によ
って推定されるk番目の記号の値をβkとすると、時間
k後における次の記号は、下式によって推定される。 T+αRe(βk *・dλ/dt)−t0.k. ここで、αは推定で要求される精度の関数として選択さ
れるパラメータである。
【0039】サンプリング周波数を知ることによって、
サンプルと一致するISIが存在しない期間を構成する
オフセットt0の合計値を算出することが可能となる。
ここで、サンプルは、サンプリング期間の整数倍であ
り、下式で表される。 T+αRe(βk *・dλ/dt)−t0.k.+t0.k+1.
【0040】次に、その他の実施例として、互いにτ/
6のオフセットを有した6個のフィルタを具備する装置
について説明する。このオフセットは、それぞれ3つの
フィルタから構成される2つのバンクに分散され、互い
にτ/3のオフセットを有する同一のバンクにある各フ
ィルタは、初期化処理が施され、通信プロトコルが2つ
の記号A,Bを交互に繰り返す初期化シーケンスを含む
場合においても、使用に適している。そして、十分に長
いシーケンスによって、中間部分における複素エンベロ
ープが下式で与えられるサイン形状関数s(t)によっ
て表される。 s(t)=[(A+B)/2]+[(A−B)/2]cos
πt/T …(2)このとき、周波数は、信号の伝送
レートの半分に等しいものとする。
【0041】初期化 しばしば用いられる通信プロトコルは、第2のセグメン
トを有している。この第2のセグメントは、沈黙期間
(silent period)の後にすぐに続くため、容易に識別
可能だからである。代表的なセグメントは、記号A,B
を交互に繰り返す128個の記号列から成っている。絶
対コンストレーション(constallation)においては、
下記のようになる。4800ビット/秒で、A=−3,
B=−3i、7200ビット/秒で、A=−3,B=1
−i、9600ビット/秒で、A=−3,B=−3−3
【0042】信号の複素エンベロープの値が記号Aある
いはBとなる間、ISIが存在しない期間が存在する。
最初、サンプリングは、例えば記号の期間内にランダム
に位置する「受信停止(blind)」である。このとき、
「相対」コンストレーション内の記号A,Bの位置は知
られていない。
【0043】第2のセグメントの中間セクションにおい
て、エッジの影響は無視して良い。そして、上式(2)
から、多くの時点について平均をとることによってチャ
ネル・ノイズの影響が弱められるまでの間は、サイン波
の勾配が、ISSが存在しない時点に関してタイムラグ
あるいは時間T/2の先行を有する期間において、時点
(A+B)/2で最もなだらかになることは確実であ
る。所定の関数の勾配が最大となる時点をディジタル値
として算出する技術が知られており、この技術が明かに
なってから、ISSが存在しない時点についてサンプリ
ングを行うことによって同期化が達成されるに至った。
【0044】同期追跡 再び、3つのフィルタから構成される2つのバンクが存
在するものとすると、定常状態における復調は、同一バ
ンクに属する3つのフィルタの連続的な使用によって行
われる。同期オフセットが必要な場合、もう一つのバン
クがτ/6に等しい同期シフトを与えるために使用され
る。
【0045】そして、次のような制御が行われる。最初
に、下式で表される任意の時間kTにおける複素エンベ
ロープの勾配を検出する。 Pk=(1/T)Σs(n+k)cs*(−n) ここで、nは、kよりはるかに大きい値を示す番号であ
って、≦n,≦N0を満たす整数である。
【0046】展開は、時間kT付近の複素エンベロープ
の推定を行うのに十分な第1のオーダに限られる。 r(kT+t)=s(k)+Pkt/T スカラー積SPを示すために、<.....>を用いる
と、 SP=<τ(kΣ+t)−s(k),Pk>=(3t/10τ)|Pk2 ここで、|t/τ|>1/12のとき、±τ/6によっ
て同期シフトされる。
【0047】結果的に、SP/|Pk2が1/40より
大きくなるとすぐに新しいフィルタに切り替えられる。
【0048】より精度を向上させ、かつフリーケント・
サーチング(frequent surtching)を防止するために
は、伝送レートを幾つかの連続した記号について重み付
けした平均値として見積られる。|Pk2がより大きい
場合、時間の計算が改善されるため、|Pk2に応じて
標準化されるという利点がある。そして、テスト結果は
下式のようになる。 ΣSP/Σ|Pk2>1/40 ここで、サンプル数(あるいは、Σ|Pk2の値)は予
め決定される。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、直線変調されたキャリアとして伝送され、連続した
記号を1/Tの伝送レートで表現するアナログ信号は、
記号伝送レート1/Tの少なくとも2倍のレート1/τ
でサンプリングされ、サンプリングされた信号の連続し
たサンプルは、それぞれのサンプリング期間とISIが
存在しない期間とが一致することを最適とするサンプリ
ング期間τの分数によって互いにオフセットされた複数
のフィルタから、IESが存在しない期間に対応して選
択された異なるフィルタによってフィルタリングされ
る。また、記号復調レートと記号伝送レートとを等しく
する手段は維持される。そして、選択されたフィルタか
ら連続的に供給される信号はデコードされる。これによ
り、復調器を完全にディジタルとして構成でき、また、
信号をサンプリングおよびディジタル化した後にISI
を除去するフィルタリングを施すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例において、8000ヘルツ
によるサンプリングおよび4800ビット/秒による伝
送レートで勧告V29に従って信号のディジタル復調を
行うための記号およびサンプルに関連する時間配分を示
す図である。
【図2】同実施例による復調を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 スイッチ 12 フィルタ 14 複素エンベロープ演算回路 16 ルックアップ・テーブル 18 デコーダ 20 同期テスト部20 22 同期化演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 セルジュ・ジャンクロード フランス・92340・ヴィルヌーヴ・ラ・ガ レンヌ・アヴェニュ・ジャン・ジョーレ・ 14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線変調されたキャリアとして伝送さ
    れ、連続した記号を1/Tの伝送レートで表現するアナ
    ログ信号をディジタル復調する方法であって、 前記記号伝送レート1/Tの少なくとも2倍の予め決め
    られたレート1/τで前記信号をサンプリングするステ
    ップと、 記号復調レートと前記記号伝送レートとを等しくする手
    段を維持しつつ、前記サンプリングされた信号の連続し
    たサンプルを、それぞれのサンプリング期間とISIが
    存在しない期間とが一致することを最適とするサンプリ
    ング期間τの分数によって互いにオフセットされた複数
    のフィルタから、IESが存在しない期間に対応して選
    択された異なるフィルタによってフィルタリングするス
    テップと、 連続的に使用される前記選択されたフィルタから供給さ
    れる信号をデコードするステップとを具備することを特
    徴とするアナログ信号のディジタル復調方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、 実質的に異なる複数の前記フィルタが用意され、 前記フィルタは、ISIが存在しない期間が前記記号伝
    送レートと等しい同一のレートで現れるような係数を有
    し、 さらに、前記フィルタは、1つのフィルタから次のフィ
    ルタへの時間オフセットであるISIが存在しない期間
    を有することを特徴とするアナログ信号のディジタル復
    調方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法であって、 制御可能な係数を有するフィルタ手段が用いられ、 前記伝送レートは、前記フィルタの係数をプリセットす
    るために、前記サンプリング期間とISIが存在しない
    期間との測定された差に応じて初期回復され、 さらに、該係数は、各サンプルとISIが存在しない期
    間とが一致するよう計算されることを特徴とするアナロ
    グ信号のディジタル復調方法。
JP5180433A 1992-07-21 1993-07-21 アナログ信号のディジタル復調方法 Withdrawn JPH06303267A (ja)

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FR929208998A FR2694149B1 (fr) 1992-07-21 1992-07-21 Procédé et dispositif de démodulation tout numérique de signal analogique.

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ID=9432103

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FR2694149B1 (fr) 1994-09-30
EP0580482A1 (en) 1994-01-26
FR2694149A1 (fr) 1994-01-28
US5448596A (en) 1995-09-05

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