JPH06301814A - 文字読取装置 - Google Patents

文字読取装置

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Publication number
JPH06301814A
JPH06301814A JP5086622A JP8662293A JPH06301814A JP H06301814 A JPH06301814 A JP H06301814A JP 5086622 A JP5086622 A JP 5086622A JP 8662293 A JP8662293 A JP 8662293A JP H06301814 A JPH06301814 A JP H06301814A
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JP
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Application number
JP5086622A
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English (en)
Inventor
Junichi Tateno
純一 舘野
Satoshi Maruyama
智 丸山
Kazuya Asano
一哉 浅野
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示文字に掠れやノイズ等が存在するため
に、該文字を光学的に読み込んだ画像データの品質が低
い場合であっても、該画像データから文字を正確に切出
し、認識することを可能とする。 【構成】 カメラ10で製品Pに印字されている文字列
ABCDを光学的に読み込んで得られる画像データをフ
レームメモリ12に記憶し、その画像データから文字列
切出部14で文字列を抽出し、該文字列を切出結果判断
部16で正しく切出されたか否かを判断し、正しく切出
された場合に文字列を1文字切出部20で1文字ずつに
分離して切出し、切出された各文字を認識する文字読取
装置において、文字列切出部14で抽出した抽出文字列
領域の列方向の幅と想定文字列領域の同方向の幅(既
知)との差分が基準値を超えている場合には、抽出条件
変更部18で上記両者の幅が一致するように抽出条件を
変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字読取装置、特に、
鋼材等の製造ラインをはじめとするFA(Factory A
utomation )分野において、トラッキングのために製品
あるいは半製品上に表示した文字を、光学的に読み取
り、認識する文字読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、鋼材等の製造ラインをはじめと
するFA分野において、トラッキングのために製品ある
いは半製品上に印刷や刻印により文字を表示する場合、
その文字は、大きさ、文字ピッチ、桁数が一般に規格化
された文字列として表示されている。ところが、このよ
うに規格化された読み取るべき文字列(以下、対象文字
列ともいう)を光学的に読み込んで得られる、その画像
データの中から各文字を読み取るためには、まずその画
像データの中から対象文字列を抽出し、その文字列を構
成する各文字を1つずつ抜き出す、いわゆる文字切出し
処理を行った後に、各文字を認識することが一般に行わ
れている。
【0003】従来の文字読取装置としては、例えば帳票
上に印字された文字を読み取る光学的文字読取装置(O
CR)がある。この文字読取装置では、一般に、読み取
るべき文字は(以下、対象文字ともいう)予め設定され
た枠の中に印字され、且つその文字の存在領域に関する
情報が与えられている。
【0004】この装置では、表示すべき位置に対して文
字がずれて表示されていたり、文字以外の汚れ等が存在
したりすると、文字の光学的読み取りが困難になるが、
このような場合でも、文字を読み取ることを可能とする
技術として、例えば特開平1−213767には、対象
文字に関する最大文字数情報を利用し、且つ読み取り領
域の始端と終端の各1文字分についてその位置ずれの程
度と、光学認識したときの正常及び異常の程度とを、そ
れぞれ関数値で評価することにより、印字汚れを文字と
して誤認しないようにし、文字ずれが生じている場合で
も文字を認識できるようにしている。
【0005】ところが、製造ライン等のFA分野におい
てトラッキングのために用いられる文字読み読取装置の
場合、撮影条件や印字そのものの条件が悪かったりする
ことが多いため、読み取り対象の文字の掠れや汚れによ
るノイズ等により、光学的に読み込まれる画像の品質が
低くなることが多く、その上、対象文字が画像内のどの
位置に表示されているかに関する情報は得られないこと
が多い。
【0006】従って、前記特開平1−213767に開
示されている技術によっては、FA分野においてトラッ
キング等のために表示される文字を必ずしも正確に読み
取ることができない。
【0007】一方、撮影した文字が画像の決まった位置
に表示されない場合、即ち画像中の文字(文字列も含
む)の存在領域を特定できない場合でも、文字の読み取
りを可能とする技術としては、特開平3−142585
に開示されている、画像を2値化して得られる2値画像
の中から、全ての文字らしい矩形を抽出し、その矩形が
読み取るべき文字であるか否かを判断して文字の切出し
を行う方法があり、又、得られた画像に対して垂直方向
と水平方向の濃度投影値を利用して文字部と背景部の境
界を求め、文字を切出す方法も一般に採用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平3−142585に開示されている、2値化画像の
中から全ての文字らしい矩形を抽出し、その矩形が読み
取るべき文字である否かを判断して文字の切出しを行う
方法では、2値化によって掠れた文字が失われたり、読
み取り対象文字が複数の文字から構成されている場合に
は、その矩形が対象文字であるか否かの判断が難しかっ
たりするため、文字の切出しが困難であるという問題が
ある。
【0009】又、画像に対して垂直方向と水平方向の濃
度投影値を利用して文字部と背景部の境界を求めること
により文字を切出す方法では、文字の汚れが発生したと
きには、その部分を文字と誤認して切出してしまった
り、文字列の始端や終端に位置する文字が掠れてしまっ
たときに、その文字部分を文字として切出せなかったり
するため、文字や文字列を正しく切出すことが困難であ
るという問題がある。
【0010】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、例えば、製造ライン等のFA分野に
おいて、文字を光学的に読み込んで得られた画像データ
が、文字の掠れやノイズ等が存在するために品質が低い
場合であっても、該画像データの中から文字を正確に切
出し、認識することができる文字読取装置を提供するこ
とを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、文字列を光学
的に読み込んで得られる画像データについて、その文字
列方向及び同方向に垂直な方向の濃度投影値に基づいて
文字列領域を抽出する文字列領域抽出手段と、同画像デ
ータについて、文字列方向に垂直な方向の濃度投影値に
基づいて、抽出した文字列領域を1文字分の文字領域毎
に分離して切出す文字領域切出手段と、切出された各文
字領域に含まれる文字を認識する文字認識手段と、を備
えた文字読取装置において、文字列領域抽出手段が、画
像データから抽出した抽出文字列領域と、予め想定して
ある読み取るべき対象文字列に対応する想定文字列領域
とを比較する機能と、抽出文字列領域の文字列方向の幅
と想定文字列領域の同方向の幅との差分が基準値以内で
ある場合には、該抽出文字列領域に含まれる文字列を対
象文字列と判断する機能と、上記差分が基準値を超え、
且つ、文字列方向の幅について抽出文字列領域が想定文
字列領域より大きい場合には該抽出文字列領域の幅を減
少させる方向に、逆に、抽出文字列領域が想定文字列領
域より小さい場合には該抽出文字列領域の幅を増大させ
る方向に、文字列抽出条件を変更する機能と、を有した
構成とすることにより、前記課題を解決したものであ
る。
【0012】本発明は、前記文字読取装置において、文
字列抽出手段が、文字列方向に垂直な方向の濃度投影値
が閾値を超えた部分を抽出文字列領域の幅として規定す
る機能を有し、文字列抽出条件を変更する機能が、上記
閾値を変更する機能であるとしたものである。
【0013】
【作用】本発明においては、文字列領域抽出手段が、文
字列を光学的に読み込んだ画像データに対して以下に詳
述する処理機能を備えている。なお、ここでは、読み込
まれた文字列の列方向が画像データの水平方向に一致し
ている場合について説明する。
【0014】文字列領域抽出手段は、対象文字列の大き
さに対応する抽出文字列領域を切出す機能を有する。具
体的には、次の3つの機能からなる。(i )画像データ
の水平方向(列方向)の濃度投影値を算出し、その濃度
投影値から文字部分と背景部分とを分離する基準である
上下領域抽出条件に基づき文字列の上下領域を求める機
能。(ii)求めた上記文字列の上下領域内について垂直
方向の濃度投影値を算出し、その濃度投影値から文字部
分と背景部分を分離する基準である幅領域抽出条件に基
づき文字列の幅領域(左右端)を求める機能。(iii )
(i )で求めた上下領域と、(ii)で求めた幅領域とに
基づいて抽出文字列領域を切出す機能。
【0015】又、上記文字列領域抽出手段は、切出した
上記抽出文字列領域が、対象文字列の大きさの条件に合
っているか否かを判断する機能を有する。具体的には、
切出された上記抽出文字列領域の列方向の大きさ(幅)
について、予めわかっている対象文字列に対応する想定
文字列領域の同方向の大きさ(幅)との差分を求め、そ
の差分が、予め設定してある基準値未満の場合には文字
列切出しOKとし、逆に、その差分が基準値以上となっ
た場合には文字列切出しエラーとする。
【0016】又、上記文字列領域抽出手段は、上記のよ
うに文字列切出しエラーとなった場合に、文字列の上下
領域内についての垂直方向の濃度投影値から文字部分と
背景部分を分離する基準である幅領域抽出条件の変更を
行う機能を有する。即ち、切出された抽出文字列領域の
幅が、想定文字列領域の幅よりも大きい場合には、幅領
域抽出条件を背景部分が多くなるように、即ち抽出文字
列領域の幅が減小する方向に変更し、逆に、抽出文字列
領域の幅が想定文字列領域の幅よりも小さい場合には、
上記幅領域抽出条件を抽出文字列領域の幅が増大する方
向に変更する。
【0017】更に、上記文字列領域抽出手段は、変更後
の幅領域抽出条件に従って、再び文字列を切出す機能、
即ち文字列領域の抽出を繰返して行う機能を有してい
る。
【0018】上記文字列領域抽出手段では、上述した機
能により、抽出文字列領域と想定文字列領域との幅との
差分を求め、その差分が基準値を超えているときは幅領
域抽出条件を変更し、変更後の抽出条件に従って抽出文
字列領域の再抽出を行うという切出し作業を、抽出文字
列領域の幅と想定文字列領域の幅の差分が基準値以内に
なるまで繰返す。
【0019】上記文字列領域抽出手段により、抽出文字
列領域が対象文字列の大きさで切出されると、該抽出文
字列領域に対し、文字切出し手段により、垂直方向の濃
度投影値に基づき1文字毎の文字の切出しを行うと共
に、切出された各文字に対し、文字認識手段によりその
文字が何であるかを判別する。
【0020】本発明について更に詳述する。例えば、鋼
板等の製造ラインをはじめとするFA分野において、ト
ラッキングのために印刷や刻印により製品あるいは半製
品上に文字を表示する場合、その文字は、文字の大き
さ、文字ピッチ、桁数等は予めわかっているが、印字、
搬送、又は撮像の際の条件が悪いために、文字部分の一
部が掠れてしまったり、文字部分の近傍に汚れ等のノイ
ズが発生してしまう場合が多い。
【0021】本発明では、文字の切出しを行う際に、既
知の文字の大きさ、文字ピッチ、桁数等の情報から読み
取り対象の文字列(対象文字列)の大きさを想定してお
き、実際に切出された文字列の領域(抽出文字列領域)
が想定した大きさ(想定文字列領域の幅)と実質的に等
しくなるように幅領域抽出条件を変更しながら切出しを
行う。
【0022】即ち、読み取り対象文字の一部が掠れてし
まったために、その文字部分が除かれた文字列を切出し
てしまった場合、切出された抽出文字列領域は想定文字
列領域の幅よりも小さくなるが、この場合には、文字列
の抽出条件を緩和して再び文字列の切出しを行う。この
動作を、切出された抽出文字列領域が想定文字列領域と
幅が等しくなるまで繰返す。但し、この繰返し動作によ
り、切出された抽出文字列領域が想定文字列領域よりも
大きくなったときは、文字列の抽出条件を厳しくして、
再度切出し動作を行う。
【0023】逆に、読み取り対象文字の近傍に汚れ等の
ノイズが発生したために、そのノイズ部分を文字部分に
含めて切出してしまった場合には、切出された抽出文字
列領域は想定文字列領域よりも大きくなるが、この場合
には、文字列の抽出条件を厳しくして再度文字列領域の
切出しを行う。この動作を抽出文字列領域が想定文字列
領域と等しくなるまで繰返す。但し、その際、切出され
た抽出文字列領域が想定文字列領域より小さくなったと
きは、文字列の抽出条件を緩和する。
【0024】本発明によれば、上述した文字列領域切出
し処理を行うことにより、表示されている文字列の掠れ
や、文字列近傍にある汚れ等のために光学的に読み込ま
れた画像データの品質が低い場合等においても、文字列
を正確に切出すことができるため、該文字列に基づいて
文字の切出しと、切出した文字の認識とを正確に行うこ
とが可能となる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0026】図1は、本発明に係る一実施例である文字
読取装置の概略構成を示すブロック図である。
【0027】本実施例の文字読取装置は、製品P上に表
示された文字列を撮影してそれを光学的に読み込むカメ
ラ10と、読み込んだ画像データを記憶するフレームメ
モリ12と、該フレームメモリ12に記憶した画像デー
タの中から読み取るべき文字列(抽出文字列領域)を切
出す文字列切出部14と、切出された抽出文字列領域の
大きさ(幅)が想定される文字列の大きさ(想定文字列
領域の幅)と合っているかどうかを比較・判断する切出
結果判断部16と、切出された抽出文字列領域の大きさ
が想定文字列領域のそれと合っていない場合に文字切出
しのための抽出条件を変更する抽出条件変更部18と、
切出された抽出文字列領域の大きさが想定文字列領域の
大きさと合っている場合に1文字毎の切出しを行う1文
字切出部20と、1文字毎に切出された文字が何である
かを判別する文字認識部22とを備えている。
【0028】本実施例の作用を、図2のフローチャート
に沿って説明する。
【0029】まず、カメラ10により読み取り対象であ
る文字部分(文字列:AS475)を含む画像を撮影し
て画像データを取得し(ステップ110)、その画像デ
ータをフレームメモリ12に記憶させる。次いで、文字
列切出部14により、文字列の上下領域32の切出しを
行う(ステップ112)。図3は、この上下領域の切出
し方法を示すための、フレームメモリ12に記憶された
画像データを示し、該画像データ30に対し水平方向の
濃度投影値(図中左側に示す)を算出して文字部分と背
景部分の分離を行う。ここでは、文字部分の濃度投影に
は読み取り対象の全文字分が投影されるので、上下領域
の分離を比較的容易に行うことができる。
【0030】文字列の上下領域32の切出しが終った
後、同じく文字列切出部14で文字列幅(左右方向)領
域の切出しを行う(ステップ114)。これは文字列の
上下領域32に対して垂直方向の濃度投影値を算出し
て、文字部分と背景部分とを分離することにより行われ
る。このステップ114で行われる文字列幅領域の切出
しを、図4〜図6を用いて以下に詳細に説明する。
【0031】図4は、画像データとして読み込まれた対
象文字列34が正常な場合の文字列幅領域の切出し方法
を示したものである。
【0032】読み込まれた対象文字列34が図4(A)
のように鮮明である場合は、この対象文字列34に対し
て垂直方向に投影した場合の濃度投影値は、同図(C)
のようになる。ここでは、上記濃度投影値から文字部分
と背景部分を分離する基準、即ち幅領域抽出条件とし
て、予め濃度投影値の閾値h を設定しておき、該閾値h
より大きい濃度投影値を持つ部分を抽出文字列領域36
として切出す。
【0033】次いで、求めた上記抽出文字列領域36の
幅と、想定文字列領域の幅との比較・判断を行う(ステ
ップ116)。ここでは、想定文字列領域の幅をLと
し、切出された対象文字列の幅をL1 とした場合の差分
d1 (=L−L1 )を求める。この差分 d1 の値が、許
容誤差分をe としたときに、| d1 |<e であるなら
ば、上記抽出文字列領域36は正しい、即ち対象文字列
34は正しく切出されたと判断する。
【0034】上記ステップ116で抽出文字列領域36
の大きさが正しいと判断された場合には、切出された抽
出文字列領域36について1文字切出部20により1文
字毎の切出しを行い(ステップ118)、その後文字認
識部22により各文字の認識を行う(ステップ12
0)。
【0035】図5は、画像データとして読み込んだ対象
文字列34の一部が掠れてしまった場合の文字列領域の
切出し方法を示したものである。
【0036】読み込んだ対象文字列「AS405」が、
図5(A)に示すように、左端の「A」の部分が掠れて
いる場合、該対象文字列34についての濃度投影値は同
図(C)に示したようになり、「A」の部分の濃度投影
値が低くなってしまう。そのため、正常な文字列を抽出
する場合の幅領域抽出条件(閾値h )に従って切出しを
行うと、図5(C)に示すように閾値h よりも「A」の
部分の濃度投影値が小さくなってしまい、「A」を背景
部分と誤認して同図(D)の破線部分のような幅L2
抽出文字列領域36として切出してしまうことになる。
このとき、想定文字列領域の幅Lと、同図(B)に示し
た抽出文字列領域36の幅L2 との差分d2 (=L−L
2 )は、許容誤差分e に対し、| d2 |>e で、且つ d
2 >0となっている。
【0037】このように切出された抽出文字列領域36
の幅方向の大きさL2 が、想定文字列領域の幅方向の大
きさLよりも小さいときには、前記抽出条件変更部18
により幅領域抽出条件を緩和し、文字部分が多くなるよ
うにする(ステップ122)。即ち、幅領域抽出条件で
ある閾値h の値を小さくしていき、文字「A」の部分も
文字部分として切出せるようにする。
【0038】図5(E)は幅領域抽出条件の閾値を h1
まで小さくした場合の濃度投影値と閾値との関係を示し
ており、このように閾値を h1 とすることにより、抽出
文字列領域36を、同図(D)に示すような破線部分の
ように切出される。この抽出文字列領域36の幅をL3
とすると、想定文字列領域の幅Lとの差分 d3 (=L−
3 )は、許容誤差分e に対し、| d3 |<e となって
いる。従って、切出された抽出文字列領域36は正しい
と判断され(ステップ116)、その後正常な場合と同
様にして切出された抽出文字列領域36から1文字毎の
切出しを行い、各文字の認識を行う(ステップ118、
120)。
【0039】図6は、文字部分の近傍に汚れが存在し、
これがノイズとなっている場合の文字列領域の切出し方
法を示したものである。
【0040】読み込んだ対象文字列34が、図6(A)
に示すように右端文字「5」の右側にノイズNが存在し
ている場合、濃度投影値は同図(C)に示したようにな
り、ノイズNの部分の濃度投影値が現われることにな
る。従って、前述した正常な文字列を抽出する幅領域抽
出条件(閾値h )に従って切出してしまうと、ノイズN
の部分の濃度投影値が閾値h よりも大きくなってしま
い、ノイズNを文字部分と誤認して図6(B)の破線部
分のように幅L4 の文字列領域を切出してしまうことに
なる。このとき、想定文字列領域の幅Lと、図6(B)
の抽出文字列領域36の幅L4 との差分 d4 (=L−L
4 )は、許容誤差分e に対し、| d4 |>e且つ d4
0となっている。
【0041】このように切出された抽出文字列領域36
の幅方向の大きさL4 が想定文字列領域の幅Lよりも大
きいときには、前記抽出条件変更部18により幅領域抽
出条件を厳しくし、背景部分が多くなるようにする(ス
テップ124)。即ち、幅領域抽出条件である閾値h の
値を大きくしていき、ノイズNの部分を背景部分として
切出せるようにする。
【0042】図6(E)は幅領域抽出条件である閾値を
h2 まで大きくした場合の濃度投影値と該閾値 h2 との
関係を示したもので、この幅領域抽出条件に従うと抽出
文字列領域36は同図(D)の破線部分のように切出さ
れる。この抽出文字列領域の幅をL5 とすると、想定文
字列領域の幅Lとの差分 d5 (=L−L5 )は、許容誤
差分e に対し、| d5 |<e となっている。従って、切
出された幅L5 の抽出文字列領域36は正しいと判断さ
れ(ステップ116)、その後正常な場合と同様に切出
された抽出文字列領域36から1文字毎の切出しを行
い、切出された各文字の認識を行う(ステップ118、
120)。
【0043】上記抽出条件変更部18で幅領域抽出条件
である閾値h を変更する場合、例えば次の(1)〜
(3)式に従って該閾値h の変更を行うことができる。
【0044】 hn = hi +k ×(1/n ) ( dn <0のとき) ……(1) hn = hi −k ×(1/n ) ( dn >0のとき) ……(2) dn =L−Ln ……(3) 但し、 hn :n 回目の再切出しの幅領域抽出条件の閾値 hi :幅領域抽出条件の閾値の初期値 k :閾値変更係数 n :再切出しの回数 L:想定文字列領域の幅 Ln :n回目の再切出しにおける文字列領域の幅 dn :想定文字列領域の幅とn回目の再切出しによる文
字列領域の幅の差分
【0045】又、差分 dn に対する許容誤差e として
は、1文字分の幅未満の定数とする。
【0046】以上詳述した本実施例によれば、光学的に
読み込んだ文字列の画像品質に応じて抽出条件を変更す
るようにしたので、文字部分の一部が掠れている場合
に、その部分を除いて文字列を切出してしまったり、文
字部分の近傍に汚れ等のノイズが存在している場合に、
そのノイズ部分を文字と誤認して切出してしまったりす
ることがなくなるため、対象文字列の切出し精度の向上
を図ることが可能となり、結果として文字読み取りを高
精度で行うことが可能となる。
【0047】以上、本発明について、具体的に説明した
が、本発明は、前記実施例に示したものに限られるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
【0048】例えば、前記実施例では、幅領域抽出条件
が閾値である場合を示したが、これに限られるものでな
く、例えば、1文字分の平均的な濃度投影値を予めマッ
チングフィルタ(照合用フィルタ)として用意し、濃度
投影値との一致率から判定する方法等を用いてもよい。
【0049】又、対象文字列は、実施例に示したように
1列からなるものに限られるものでなく、2列以上であ
ってもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、表
示されている文字に掠れやノイズ等が存在するために、
該文字を光学的に読み込んだ画像データの品質が低い場
合であっても、該画像データの中から文字を正確に切出
し、認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の文字読取装置の概略構
成を示すブロック図
【図2】実施例の作用を示すフローチャート
【図3】文字を光学的に読み込んだ画像データの一例を
示す説明図
【図4】正常な文字列を切出す方法を示す説明図
【図5】一部が掠れた文字列を切出す方法を示す説明図
【図6】ノイズが存在する場合の文字列を切出す方法を
示す説明図
【符号の説明】
P…製品 10…カメラ 12…フレームメモリ 14…文字列切出部 16…切出結果判定部 18…抽出条件変更部 20…1文字切出部 22…文字認識部 30…画像データ 32…文字列の上下領域 34…対象文字列 36…抽出文字列領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字列を光学的に読み込んで得られる画像
    データについて、その文字列方向及び同方向に垂直な方
    向の濃度投影値に基づいて文字列領域を抽出する文字列
    領域抽出手段と、同画像データについて、文字列方向に
    垂直な方向の濃度投影値に基づいて、抽出した文字列領
    域を1文字分の文字領域毎に分離して切出す文字領域切
    出手段と、切出された各文字領域に含まれる文字を認識
    する文字認識手段と、を備えた文字読取装置において、 文字列領域抽出手段が、 画像データから抽出した抽出文字列領域と、予め想定し
    てある読み取るべき対象文字列に対応する想定文字列領
    域とを比較する機能と、 抽出文字列領域の文字列方向の幅と想定文字列領域の同
    方向の幅との差分が基準値以内である場合には、該抽出
    文字列領域に含まれる文字列を対象文字列と判断する機
    能と、 上記差分が基準値を超え、且つ、文字列方向の幅につい
    て抽出文字列領域が想定文字列領域より大きい場合には
    該抽出文字列領域の幅を減少させる方向に、逆に、抽出
    文字列領域が想定文字列領域より小さい場合には該抽出
    文字列領域の幅を増大させる方向に、文字列抽出条件を
    変更する機能と、を有していることを特徴とする文字読
    取装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 文字列抽出手段が、文字列方向に垂直な方向の濃度投影
    値が閾値を超えた部分を抽出文字列領域の幅として規定
    する機能を有し、 文字列抽出条件を変更する機能が、上記閾値を変更する
    機能であることを特徴とする文字読取装置。
JP5086622A 1993-04-14 1993-04-14 文字読取装置 Pending JPH06301814A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5086622A JPH06301814A (ja) 1993-04-14 1993-04-14 文字読取装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9008431B2 (en) 2011-03-04 2015-04-14 Glory Ltd. Character string extraction method and character string extraction device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9008431B2 (en) 2011-03-04 2015-04-14 Glory Ltd. Character string extraction method and character string extraction device

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