JPH06299217A - 製銑製鋼用添加剤 - Google Patents
製銑製鋼用添加剤Info
- Publication number
- JPH06299217A JPH06299217A JP25643893A JP25643893A JPH06299217A JP H06299217 A JPH06299217 A JP H06299217A JP 25643893 A JP25643893 A JP 25643893A JP 25643893 A JP25643893 A JP 25643893A JP H06299217 A JPH06299217 A JP H06299217A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- additive
- iron
- steel making
- aluminum dross
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルミドロスを原料として形成されたペレッ
ト状の製銑製鋼用添加剤を提供する。 【構成】 アルミドロスと樹脂含有組成物を混練し、成
形、固化させる。樹脂含有組成物は2 〜15重量％含有さ
せるのが好ましい。 【効果】 使用時、大量の煙発生などにより作業環境を
害することなく、脱酸、脱硫、造滓などに顕著な効果を
発揮するペレット状の製銑製鋼用添加剤が提供される。
ト状の製銑製鋼用添加剤を提供する。 【構成】 アルミドロスと樹脂含有組成物を混練し、成
形、固化させる。樹脂含有組成物は2 〜15重量％含有さ
せるのが好ましい。 【効果】 使用時、大量の煙発生などにより作業環境を
害することなく、脱酸、脱硫、造滓などに顕著な効果を
発揮するペレット状の製銑製鋼用添加剤が提供される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、製銑製鋼用添加剤、詳
しくは脱酸、脱硫、造滓などに有効なペレット状の製銑
製鋼用添加剤に関する。
しくは脱酸、脱硫、造滓などに有効なペレット状の製銑
製鋼用添加剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】製鉄工場においては、溶鉱炉での製銑作
業あるいは電気炉などにより行われる製鋼作業におい
て、溶銑あるいは溶鋼の脱酸、脱硫、造滓、さらにスラ
グ（滓）中のFeO 還元やスラグの流動性向上等のために
添加剤が使用される。この添加剤には、金属アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、酸化珪素などを含有するのが好
ましいことから、アルミニウム精錬やアルミニウムの溶
解工程において生成するアルミドロス（アルミ残灰）が
添加剤原料の一つとして適用され、粉体状、あるいは粒
体状の添加剤が製造される。
業あるいは電気炉などにより行われる製鋼作業におい
て、溶銑あるいは溶鋼の脱酸、脱硫、造滓、さらにスラ
グ（滓）中のFeO 還元やスラグの流動性向上等のために
添加剤が使用される。この添加剤には、金属アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、酸化珪素などを含有するのが好
ましいことから、アルミニウム精錬やアルミニウムの溶
解工程において生成するアルミドロス（アルミ残灰）が
添加剤原料の一つとして適用され、粉体状、あるいは粒
体状の添加剤が製造される。
【０００３】添加剤としては、このほかペレット状のも
のも使用されている。ペレット状の添加剤は、粉体状、
粒体状の添加剤に比べて取扱い易く、脱酸、脱硫などの
効果もすぐれているが、一般に、ペレット状添加剤は、
所定の組成に配合された添加剤原料をタール、ピッチ、
アスファルトなどと混練し、成形、固化することにより
製造されているため（例えば特開平2-270920号公報) 、
溶銑、溶鋼に装入したとき大量の煙が発生し、作業環境
を害する。
のも使用されている。ペレット状の添加剤は、粉体状、
粒体状の添加剤に比べて取扱い易く、脱酸、脱硫などの
効果もすぐれているが、一般に、ペレット状添加剤は、
所定の組成に配合された添加剤原料をタール、ピッチ、
アスファルトなどと混練し、成形、固化することにより
製造されているため（例えば特開平2-270920号公報) 、
溶銑、溶鋼に装入したとき大量の煙が発生し、作業環境
を害する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アルミドロ
スを原料としてペレット状の製銑製鋼用添加剤を製造す
る場合における上記問題点を解消するために、タールな
どに代わって使用できるバインダーについて研究を重ね
た結果としてなされたものあり、その目的は、添加剤の
製造中、使用中に作業環境を害するなどのトラブルを生
じることがない製銑製鋼用添加剤を提供するものであ
る。
スを原料としてペレット状の製銑製鋼用添加剤を製造す
る場合における上記問題点を解消するために、タールな
どに代わって使用できるバインダーについて研究を重ね
た結果としてなされたものあり、その目的は、添加剤の
製造中、使用中に作業環境を害するなどのトラブルを生
じることがない製銑製鋼用添加剤を提供するものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による製銑製鋼用添加剤は、アルミドロスと
樹脂含有組成物を混合し、形成された混練物を成形、固
化すること、およびアルミドロスに対して、樹脂含有組
成物を2 〜15重量％含有させることを構成上の特徴とす
る。
めの本発明による製銑製鋼用添加剤は、アルミドロスと
樹脂含有組成物を混合し、形成された混練物を成形、固
化すること、およびアルミドロスに対して、樹脂含有組
成物を2 〜15重量％含有させることを構成上の特徴とす
る。
【０００６】アルミドロスは、脱酸、脱硫、造滓などの
用途に応じて、配合による成分調整、粒度調整を行う。
バインダーとなる樹脂含有組成物は、松やになどの樹脂
原料、該樹脂原料から抽出された脂肪酸、樹脂酸などを
含む組成物、ロジン、コーパルなどの天然樹脂、合成樹
脂塗料の塗膜構成要素となる各種合成樹脂、前記樹脂原
料または樹脂に化学薬品、あるいは動植物油、オレイン
酸などの脂肪酸その他の油脂、油剤を調合した組成物、
前記樹脂からなる油性塗料、フェノール樹脂塗料、アル
キッド樹脂塗料、アミノアルキッド樹脂塗料、アクリル
樹脂塗料、塩化ビニール樹脂塗料、シリコーン樹脂塗
料、フッ素樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、ポリウレタン
樹脂塗料などの塗料組成物、その他をいう。
用途に応じて、配合による成分調整、粒度調整を行う。
バインダーとなる樹脂含有組成物は、松やになどの樹脂
原料、該樹脂原料から抽出された脂肪酸、樹脂酸などを
含む組成物、ロジン、コーパルなどの天然樹脂、合成樹
脂塗料の塗膜構成要素となる各種合成樹脂、前記樹脂原
料または樹脂に化学薬品、あるいは動植物油、オレイン
酸などの脂肪酸その他の油脂、油剤を調合した組成物、
前記樹脂からなる油性塗料、フェノール樹脂塗料、アル
キッド樹脂塗料、アミノアルキッド樹脂塗料、アクリル
樹脂塗料、塩化ビニール樹脂塗料、シリコーン樹脂塗
料、フッ素樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、ポリウレタン
樹脂塗料などの塗料組成物、その他をいう。
【０００７】アルミドロスと樹脂含有組成物は、混練後
プレスにより加圧成形し、固体化させる。前記樹脂含有
組成物のうちでは、松やにを原料として抽出された樹脂
酸を含む組成物、合成樹脂を含有する塗料組成物が最も
好適に使用される。アルミドロスと混練する樹脂組成物
は、2 〜15重量％、好ましくは2 〜10重量％の範囲で加
えるのが好ましい。15重量％を越えて含有しても成形性
は変わらず、添加剤の主成分となるアルミドロス含有量
が少なくなるため添加剤としての効果が小さくなる。
プレスにより加圧成形し、固体化させる。前記樹脂含有
組成物のうちでは、松やにを原料として抽出された樹脂
酸を含む組成物、合成樹脂を含有する塗料組成物が最も
好適に使用される。アルミドロスと混練する樹脂組成物
は、2 〜15重量％、好ましくは2 〜10重量％の範囲で加
えるのが好ましい。15重量％を越えて含有しても成形性
は変わらず、添加剤の主成分となるアルミドロス含有量
が少なくなるため添加剤としての効果が小さくなる。
【０００８】なお、塗料組成物を使用する場合は、エマ
ルション塗料、水溶性塗料のように水を分散媒に使用す
る塗料は、成形、固化の段階で完全に水分が蒸発する場
合もあるが、成形された添加剤中に水分が残存する可能
性があることから使用を回避するのがよい。鉄構造物用
や船舶用に防食のために用いられるタールエポキシ樹脂
塗料などタールを含む塗料も、従来のコールタールと同
様、大量の煙発生の原因となり作業環境を害することに
なるから、好ましくない。
ルション塗料、水溶性塗料のように水を分散媒に使用す
る塗料は、成形、固化の段階で完全に水分が蒸発する場
合もあるが、成形された添加剤中に水分が残存する可能
性があることから使用を回避するのがよい。鉄構造物用
や船舶用に防食のために用いられるタールエポキシ樹脂
塗料などタールを含む塗料も、従来のコールタールと同
様、大量の煙発生の原因となり作業環境を害することに
なるから、好ましくない。
【０００９】
【作用】樹脂含有組成物のうち、天然樹脂、合成樹脂な
どの樹脂分がバインダーとしてアルミドロスの成形に寄
与し、これらの樹脂がアルミドロス粒子間に介在して成
形性を保ち、そのまま乾燥、固化してペレット状の添加
剤が形成される。
どの樹脂分がバインダーとしてアルミドロスの成形に寄
与し、これらの樹脂がアルミドロス粒子間に介在して成
形性を保ち、そのまま乾燥、固化してペレット状の添加
剤が形成される。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例１ 金属アルミニウム50〜60％（重量％、以下同じ）、酸化
アルミニウム10〜25％、二酸化珪素3 〜10％、酸化マグ
ネシウム1 〜5 ％、窒素2 ％以上の組成を有するよう配
合されたアルミドロス( 粒度 10 メッシュ以下) に、市
販の合成樹脂調合ペイント5 重量％を加えて混練し、プ
レスおよびブリケットマシンにより成形し、固化させ
た。得られたペレット状の添加剤には割れなどの欠陥が
なく、落下試験においても割れを生じることはなかっ
た。溶鋼に対する添加試験を行った結果、煙などの発生
は少なく、脱酸、脱硫、造滓に優れた効果を発揮した。
アルミニウム10〜25％、二酸化珪素3 〜10％、酸化マグ
ネシウム1 〜5 ％、窒素2 ％以上の組成を有するよう配
合されたアルミドロス( 粒度 10 メッシュ以下) に、市
販の合成樹脂調合ペイント5 重量％を加えて混練し、プ
レスおよびブリケットマシンにより成形し、固化させ
た。得られたペレット状の添加剤には割れなどの欠陥が
なく、落下試験においても割れを生じることはなかっ
た。溶鋼に対する添加試験を行った結果、煙などの発生
は少なく、脱酸、脱硫、造滓に優れた効果を発揮した。
【００１１】実施例２ 金属アルミニウム25〜35％（重量％、以下同じ）、酸化
アルミニウム15〜40％、二酸化珪素3 〜15％、酸化マグ
ネシウム1 〜6 ％、窒素2 ％以上の組成を有するよう配
合されたアルミドロス( 粒度 10 メッシュ以下) に、市
販の速乾性合成樹脂調合ペイント6 重量％を加えて混練
し、プレスおよびブリケットマシンにより成形し、固化
させた。得られたペレット状の添加剤には割れなどの欠
陥がなく、落下試験においても割れを生じることはなか
った。溶銑に対する添加試験を行った結果、煙などの発
生は少なく、優れた脱硫効果が得られた。
アルミニウム15〜40％、二酸化珪素3 〜15％、酸化マグ
ネシウム1 〜6 ％、窒素2 ％以上の組成を有するよう配
合されたアルミドロス( 粒度 10 メッシュ以下) に、市
販の速乾性合成樹脂調合ペイント6 重量％を加えて混練
し、プレスおよびブリケットマシンにより成形し、固化
させた。得られたペレット状の添加剤には割れなどの欠
陥がなく、落下試験においても割れを生じることはなか
った。溶銑に対する添加試験を行った結果、煙などの発
生は少なく、優れた脱硫効果が得られた。
【００１２】実施例３ 金属アルミニウム50〜60％（重量％、以下同じ）、酸化
アルミニウム10〜25％、二酸化珪素3 〜10％、酸化マグ
ネシウム1 〜5 ％、窒素2 ％以上の組成を有するよう配
合された実施例１と同様のアルミドロス( 粒度 10 メッ
シュ以下) に、松やにを原料として抽出した脂肪酸、樹
脂酸を主成分とする樹脂組成物3 重量％を加えて混練
し、プレスおよびブリケットマシンで成形して、固化さ
せた。得られたペレット状の添加剤には割れなどの欠陥
がなく落下試験においても割れが発生せず、上記樹脂組
成物は少ない添加量で満足すべき成形性が達成できるこ
とを示した。溶鋼に対する添加試験を行った結果、煙な
どの発生は少なく、優れた脱酸、脱硫、造滓効果を発揮
した。
アルミニウム10〜25％、二酸化珪素3 〜10％、酸化マグ
ネシウム1 〜5 ％、窒素2 ％以上の組成を有するよう配
合された実施例１と同様のアルミドロス( 粒度 10 メッ
シュ以下) に、松やにを原料として抽出した脂肪酸、樹
脂酸を主成分とする樹脂組成物3 重量％を加えて混練
し、プレスおよびブリケットマシンで成形して、固化さ
せた。得られたペレット状の添加剤には割れなどの欠陥
がなく落下試験においても割れが発生せず、上記樹脂組
成物は少ない添加量で満足すべき成形性が達成できるこ
とを示した。溶鋼に対する添加試験を行った結果、煙な
どの発生は少なく、優れた脱酸、脱硫、造滓効果を発揮
した。
【００１３】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、アルミ
ドロスを原料とし、製造中、使用中に作業環境を害する
などのトラブルを生じることがなく、脱酸、脱硫、造滓
などに顕著な効果を発揮するペレット状の製銑製鋼用添
加剤が提供される。
ドロスを原料とし、製造中、使用中に作業環境を害する
などのトラブルを生じることがなく、脱酸、脱硫、造滓
などに顕著な効果を発揮するペレット状の製銑製鋼用添
加剤が提供される。
Claims (2)
- 【請求項１】 アルミドロスと樹脂含有組成物を混合
し、形成された混練物を成形、固化することを特徴とす
る製銑製鋼用添加剤。 - 【請求項２】 アルミドロスに対して、樹脂含有組成物
を2 〜15重量％含有させることを特徴とする請求項１記
載の製銑製鋼用添加剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25643893A JPH06299217A (ja) | 1992-11-05 | 1993-09-20 | 製銑製鋼用添加剤 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32127192 | 1992-11-05 | ||
| JP4-321271 | 1992-11-05 | ||
| JP25643893A JPH06299217A (ja) | 1992-11-05 | 1993-09-20 | 製銑製鋼用添加剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06299217A true JPH06299217A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=26542727
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25643893A Pending JPH06299217A (ja) | 1992-11-05 | 1993-09-20 | 製銑製鋼用添加剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06299217A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999016916A1 (fr) * | 1997-09-29 | 1999-04-08 | Nkk Corporation | Procede de desulfuration de fer en fusion et agent de desulfuration |
| WO2001014605A1 (en) * | 1999-08-23 | 2001-03-01 | Impexmetal Dobříš S.R.O | Briquette for lowering the viscosity of metallurgical slag and process for its production |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP25643893A patent/JPH06299217A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999016916A1 (fr) * | 1997-09-29 | 1999-04-08 | Nkk Corporation | Procede de desulfuration de fer en fusion et agent de desulfuration |
| WO2001014605A1 (en) * | 1999-08-23 | 2001-03-01 | Impexmetal Dobříš S.R.O | Briquette for lowering the viscosity of metallurgical slag and process for its production |
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