JPH0629586Y2 - ジョイントシート - Google Patents

ジョイントシート

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JPH0629586Y2
JPH0629586Y2 JP3990889U JP3990889U JPH0629586Y2 JP H0629586 Y2 JPH0629586 Y2 JP H0629586Y2 JP 3990889 U JP3990889 U JP 3990889U JP 3990889 U JP3990889 U JP 3990889U JP H0629586 Y2 JPH0629586 Y2 JP H0629586Y2
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JP
Japan
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glass fiber
resistant rubber
joint sheet
heat
fiber cloth
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP3990889U
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English (en)
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JPH02130493U (ja
Inventor
伸夫 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIHON GLASS FIBER INDUSTRIAL CO., LTD.
Original Assignee
NIHON GLASS FIBER INDUSTRIAL CO., LTD.
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  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はパイプ部材、ジョイント部材等の各種二部材間
のジョイント部に介装され、該ジョイント部の気密を図
るジョイントシートに関する。
[従来の技術] ジョイントシートには極めて多くの種類があるが、これ
らのうち従来のアスベスト製ジョイントシートは、アス
ベスト繊維と耐熱ゴムとの混合物を厚紙状に加熱圧縮成
形したり、アスベスト布に耐熱ゴムを塗布して含浸させ
たりすることにより形成されていた。このアスベスト製
ジョイントシートは500℃程度の耐熱性を有し、高密
度かつ柔軟で使いやすいため、蒸気、油ガス、高温ガ
ス、熱水、熱油、アルカリ溶液等を送るパイプ部材のジ
ョイント部に広く使用されている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、従来のアスベスト製ジョイントシートには次
のような重大な問題があった。
(1)アスベスト繊維には発ガン性その他の衛生公害性が
あるため、安全な代替品を求める声が社会的に強くなっ
てきている。
(2)アスベスト繊維は表面吸湿率が高く、通常、14%
程度の結晶水があるため、耐熱ゴムとのなじみが悪い。
そのため、アスベスト布に耐熱ゴムを塗布しても繊維間
にはなかなか含浸しない。
(3)アスベスト繊維は種々の有機繊維を多量に含有して
いるため、アスベスト製ジョイントシートを高温ジョイ
ント部に使用すると、前記有機繊維が燃えて臭気性の発
煙を生じさせる。そのため、アスベスト製ジョイントシ
ートを室内に配設される高温ジョイント部に使用するこ
とは困難であった。
(4)上記(2)及び(3)の原因から、従来のアスベスト製ジ
ョイントシートは初期の性能が直ぐに劣化してしまい寿
命が短かかった。
本考案の目的は、上記問題を解決した新規なジョイント
シートを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案者は開発当初、ガラス
長繊維ストランドよりなるガラス繊維布に耐熱ゴムを含
浸させることを想到した。しかし、ガラス長繊維ストラ
ンドには集束工程で集束剤が塗布されているため、該集
束剤が耐熱ゴムをはじいてしまい含浸性が悪かった。ま
た、ガラス長繊維ストランドは崇高性が小さく繊維が蜜
に詰まっているため、耐熱ゴムの含浸量が相対的に少な
くなる問題もあった。
そこで、さらに開発を進めこれらの問題を解決した本考
案の完成に至った。すなわち、本考案のジョイントシー
トは、バルキー加工されたガラス長繊維ストランドの合
撚糸で製織され、さらに焼成処理されてなるガラス繊維
布と、該ガラス繊維布に含浸形成された耐熱ゴム層とか
ら構成した。
[作用] 本ジョイントシートにおいては、次の〜の理由から
耐熱ゴム層のガラス繊維布への含浸性が高く、該耐熱ゴ
ム層はガラス長繊維ストランド間さらにはフィラメント
間にも含浸して形成される。
ガラス長繊維の表面吸湿率は0.3%程度と極めて低
く、さらに焼成処理により水分を蒸発させたガラス繊維
布を採用しているため、該ガラス繊維布は水分をほとん
ど含まず耐熱ゴムとのなじみが良い。
バルギー加工により崇高性の大きいガラス長繊維スト
ランドを採用しているため、耐熱ゴムの含浸量が相対的
に多くなる。
焼成処理により集束剤を炭化させたガラス繊維布を採
用しているため、該ガラス繊維布が耐熱ゴムをはじくよ
うなこともない。
従って、耐熱ゴム層は孔やむらのないものとなり、また
ジョイントシートの縁部のガラス長繊維のほつれもほと
んど起こらない。
また、ガラス長繊維は衛生公害性が無い。さらに、ガラ
ス長繊維は有機繊維を含有しないため、本ジョイントシ
ートを高温ジョイント部に使用しても臭気性の発煙を起
こさない。
[実施例] 以下、本考案を具体化したジョイントシートの実施例に
ついて、図面を参照して説明する。
このジョイントシート1は第2図に示すようなパイプ部
材11のフランジ12とジョイント部材13のフランジ
14との間に介装されるものであって、第3図に示すよ
うに該ジョイントシート1は両フランジ12,14の形
状に合わせて環状に形成され、その四箇所には両フラン
ジ12,14を締め付るためのボルト15を通す挿通孔
2が設けられている。
上記ジョイントシート1は、第1図に示すようにバルギ
ー加工されたガラス長繊維ストランド3aの合撚糸3b
で製織され、さらに焼成処理されてなるガラス繊維布3
と、該ガラス繊維布3に含浸形成された耐熱ゴム層4と
から構成されており、以下、これら各要素の詳細を順に
説明する。
前記ガラス繊維布3のガラス組成は特定のものに限定さ
れず、ホウケイ酸ガラス、ソーダ石灰ガラス、石英ガラ
ス等を例示することができる。本実施例においては、ア
ルカリ成分のほとんど無いホウケイ酸ガラスの一種(J
IS−R−3413に準じたもの)を使用した。
前記ガラス長繊維ストランド3aは複数本のガラス長繊
維フィラメントを集束させてなるが、該ガラス長繊維フ
ィラメントの製造方法による種別は限定されず、例えば
マーブルメルト法、ダイレクトメルト法により製造され
たガラスフィラメントを例示することができる。また、
この集束本数も限定されず、例えば50〜2000本程
度から選択することができる。さらに、ガラス長繊維フ
ィラメントの表面には前記集束工程において集束剤が塗
布されるが、該集束剤としてはデンプンと油剤を主成分
としたものと合成樹脂系のものが一般的である。
また、前記ガラス長繊維ストランド3aのバルギー加工
とは、高速で送られるガラス長繊維ストランド3aにそ
の側方から高圧空気を吹き付けることにより、ガラスフ
ィラメントをけば立たせて崇高性をもたせる加工をい
う。従って、該ガラス長繊維ストランド3aは大きな崇
高性を有している。
前記合撚糸3bは上記数本のガラス長繊維ストランド3
aを合撚機によって撚り合わせたものであるが、その合
撚本数は限定されない。
前記ガラス繊維布3は上記合撚糸3bを製織したもので
あるがその織り方は限定されず、平織、綾織等を例示す
ることができる。また、ガラス繊維布3の織り目が過粗
であるとジョイントシート1のシール性等が低下し、一
方、過密であると前記耐熱ゴム層4の含浸性が低下する
ため、一般的にはガラス繊維布3の単位面積当りの重量
が200〜2000g/m2(さらに標準的には、800
〜1200g/m2)の範囲になるように合撚糸3bの単
位長さ当りの重量及び織り目の単位面積当りの数を決定
することが好ましい。例えば、860テックス(g/1
000m)の合撚糸3bを使用し、織り目の数をたて糸
18本/25mm、よこ糸10本/25mmとすれば、10
00g/m2のガラス繊維布3を得る。
また、前記ガラス繊維布3の焼成処理とは、該ガラス繊
維布3を200〜500℃に加熱することにより、ガラ
ス長繊維フィラメントの表面に付着している前記集束剤
を焼いて炭化させる処理をいう。
前記耐熱ゴム層4を形成する耐熱ゴムは特定の種類に限
定されず、シリコーンゴム、天然ゴム等を例示すること
ができる。また、諸性質を向上させるため耐熱ゴムに他
の材料を混合することもでき、例えば鱗片状のマイカを
混合することにより、該マイカ中に捕捉されている空気
の膨張でシール性を向上させたり、耐熱性をさらに向上
させたりすることができる。
耐熱ゴム層4のガラス繊維布3への含浸形成方法も特定
の方法に限定されず、刷毛塗布、ローラ塗布、スプレ塗
布、デッピング塗布等を例示することができる。
また、耐熱ゴム層4はガラス繊維布3の両表面部にのみ
含浸した態様でもよいし、両表面部のみならず内部まで
完全に含浸した態様でもよい。耐熱ゴムの含浸量はこれ
らの態様によっても異なり特に限定されないが、本実施
例では前者の態様とし、重量百分率でガラス繊維布60
%、耐熱ゴム40%とした。
上記のように構成された本実施例のジョイントシート1
によれば、次のような作用効果を奏する。
(1)無害のガラス長繊維を使用しているため、衛生公害
性が無い。
(2)次の〜の理由から耐熱ゴムのガラス繊維布への
含浸性が高く、該耐熱ゴムはガラス長繊維ストランド3
a間さらにはフィラメント間にも含浸するため、孔やむ
らのない気密性に優れた耐熱ゴム層4が形成される。
ガラス長繊維の表面吸湿率は0.3%程度と極めて低
く、さらに焼成処理により水分を蒸発させたガラス繊維
布3を採用しているため、該ガラス繊維布3は水分をほ
とんど含まず耐熱ゴムとのなじみが良い。
バルギー加工により崇高性の大きいガラス長繊維スト
ランド3aを採用しているため、耐熱ゴムの含浸量が相
対的に多くなる。
焼成処理により集束剤を炭化させたガラス繊維布3を
採用しているため、該ガラス繊維布3が耐熱ゴムをはじ
くようなこともない。
(3)上記(2)のように耐熱ゴム層4はガラス長繊維ストラ
ンド3a間さらにはフィラメント間にも含浸しているた
め、ジョイントシート1を裁断形成するときや使用する
とき等に、縁部のガラス長繊維ストランド3a等のほつ
れもほとんど起こらない。
(4)ガラス長繊維は有機繊維を有しないため、本ジョイ
ントシート1を高温ジョイント部に使用しても臭気性の
発煙を起こさず、屋内での使用が可能となる。
(5)上記(2)及び(4)の理由から、本ジョイントシート1
は初期の性能が長時間持続し、寿命が長い。
なお、本考案は前記実施例の構成に限定されるものでは
なく、例えば以下のように考案の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。
(1)ジョイントシート1の形状は、使用するジョイント
部の形状に合わせて適宜変更することができる。
(2)第4図に示すように、耐熱ゴム層4が含浸形成され
た前記ガラス繊維布3を2層以上(同図では3層)積層
してジョイントシート1とすることもできる。一般的に
は1〜3層であるが、使用するジョイント部によっては
例えば20層とすることもありうる。
[考案の効果] 本考案のジョイントシートは、上記の通り構成されてい
るので、衛生公害性が無く、気密性に優れ、縁部のほつ
れもほとんど起こらず、屋内での高温ジョイント部にも
使用することができ、寿命も長いという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を具体化した実施例のジョイントシート
を示す部分拡大断面図、第2図は該ジョイントシートの
使用方法を示す分解正面図、第3図は該ジョイントシー
トの斜視図、第4図は別の実施例のジョイントシートを
示す部分拡大断面図である。 1……ジョイントシート、 3……ガラス繊維布、 3a……ガラス長繊維ストランド、 3b……合撚糸、 4……耐熱ゴム層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルギー加工されたガラス長繊維ストラン
    ド(3a)の合撚糸(3b)で製織され、さらに焼成処
    理されてなるガラス繊維布(3)と、該ガラス繊維布
    (3)に含浸形成された耐熱ゴム層(4)とからなるジ
    ョイントシート。
JP3990889U 1989-04-04 1989-04-04 ジョイントシート Expired - Lifetime JPH0629586Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP3990889U JPH0629586Y2 (ja) 1989-04-04 1989-04-04 ジョイントシート

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JP3990889U JPH0629586Y2 (ja) 1989-04-04 1989-04-04 ジョイントシート

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Publication Number Publication Date
JPH02130493U JPH02130493U (ja) 1990-10-26
JPH0629586Y2 true JPH0629586Y2 (ja) 1994-08-10

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