JPH06294984A - 光モジュラ2加算器 - Google Patents

光モジュラ2加算器

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JPH06294984A
JPH06294984A JP8364393A JP8364393A JPH06294984A JP H06294984 A JPH06294984 A JP H06294984A JP 8364393 A JP8364393 A JP 8364393A JP 8364393 A JP8364393 A JP 8364393A JP H06294984 A JPH06294984 A JP H06294984A
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light
optical
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modular
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Wataru Kawakami
弥 川上
Kenichi Kitayama
研一 北山
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光信号の光入力強度のダイナミックレンジを
広げることなく演算のダイナミックレンジを広げること
ができ、したがって、入力数の多い演算を可能にする光
モジュラ2加算器を提供する。 【構成】 2値化した光信号12a〜12cを出力する
光源13と、光信号12a〜12cに応じて入力光18
の偏光角を回転させる複数の反射型空間光変調器14a
〜14cと、反射型空間光変調器14a(14b)から
出力される出力光15a(15b)を再度反射型空間光
変調器14b(14c)に入力させる光学素子16と、
反射型空間光変調器14cから出力する出力光15cの
所定の偏光成分のみを透過させる偏光子17とを備えた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光並列情報処理等を行
う光入出力の光コンピュータに用いて好適な光モジュラ
2加算器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光並列情報処理等を行う光コンピ
ュータにおいて用いられる加算器として、光モジュラ2
加算器が提案されている。この光モジュラ2加算器は、 y=a+b+c(mod2) ……(1) の様に記述される演算を行うもので、(mod2)は、
加算結果を2で除し、その余りをyとすることを示して
いる。図5は、このような光モジュラ2加算器の一例を
示すもので、この光モジュラ2加算器1は、光信号の入
力光強度に応じて入力光の偏光角を回転させる反射型空
間光変調器2と、所定の偏光成分のみを透過させる偏光
子3とから構成されている。また、4a〜4cは光信
号、5は直線偏光の平行光である入力光、6は出力光で
ある。前記反射型空間光変調器2の入力光5の光強度と
出力光6の偏光角の回転の度合とは、図6に示すよう
に、入力光の光強度が大きくなると、それに伴って出力
光の偏光角の回転の度合が周期的に変化するように構成
されている。
【0003】この光モジュラ2加算器1においては、光
信号4a〜4cは、反射型空間光変調器2の入力で光学
的に加算される。すなわち、入力光5は、反射型空間光
変調器2によりその光強度が光の偏光角の回転の度合に
変換され、偏光子3により所定の偏光成分のみ透過され
た出力光6aとなる。このようにして、モジュラ2の加
算を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この光モジ
ュラ2加算器1では、反射型空間光変調器2の入力光5
の光強度と出力光6の偏光の回転角との周期がもつダイ
ナミックレンジによって、入力光5の光強度のダイナミ
ックレンジが決まるのであるが、現状では、入力光5の
光強度と偏光角の回転の周期のもつダイナミックレンジ
の広いものを製作することが困難であるために、入力数
の多い、あるいは並列度の高い、ダイナミックレンジが
要求される用途には不向きであるという問題点があっ
た。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、入力光の光強度と偏光角の回転の周期のもつ
ダイナミックレンジを広げることなく演算のダイナミッ
クレンジを広げることができ、したがって、入力数の多
い演算を可能にする光モジュラ2加算器を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な光モジュラ2加算器を採用した。
すなわち、2値化した光信号を出力する光源と、該光信
号に応じて入力光の偏光角を回転させる複数の反射型空
間光変調器と、該反射型空間光変調器から出力される出
力光を再度反射型空間光変調器に入力させる光学素子
と、該反射型空間光変調器から出力する出力光の所定の
偏光成分のみを透過させる偏光子とを備えたことを特徴
としている。
【0007】
【作用】本発明の光モジュラ2加算器では、反射型空間
光変調器が光源から出力される光信号に応じて入力光の
偏光角を回転させ、光学素子が該反射型空間光変調器の
1つから出力される出力光を他の反射型空間光変調器に
入力させ、偏光子が該反射型空間光変調器から出力する
出力光の所定の偏光成分のみを透過させる。これより、
入力光の光強度と偏光角の回転の周期のもつダイナミッ
クレンジを広げることなく、演算のダイナミックレンジ
を広げることが可能になる。したがって、入力数の多い
演算が可能となる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例の光モジュラ2加算
器を示す概略構成図である。この光モジュラ2加算器1
1は、2値化した光信号12a〜12cを出力する光源
13と、3つの反射型空間光変調器14a〜14cと、
それぞれの反射型空間光変調器14a(14b)から出
力される出力光15a(15b)を隣接する反射型空間
光変調器14b(14c)に入力させる反射鏡(光学素
子)16と、偏光子17とから構成されている。この場
合の、反射型空間光変調器14の入力光18の光強度
と、出力光15の偏光の回転角の関係を図2に示す。こ
の関係を満たす反射型空間光変調器としては、TN型液
晶を用いたものが好適である。ここでは、偏光の回転角
がそれぞれ、0度、90度となる入力光の光強度をそれ
ぞれ”0”,”1”としている。
【0009】図3は、図1において、紙面に対して垂直
の偏光成分のみをもつ平行光である入力光18a及び出
力光15a〜15cにおける光の偏光状態を模式的に表
わしたものであり、図中上下方向の矢印は、図1におい
て紙面に対して垂直方向の偏光を表わし、また、左右方
向の矢印は、紙面に対して水平方向の偏光を表わしてい
る。例えば、入力光18aは、同図(a)に示すよう
に、紙面に対して垂直の偏光成分のみをもつ平行光であ
る。
【0010】ここで、この光モジュラ2加算器11の動
作について説明する。2値化した光信号12a〜12c
は、それぞれ反射型空間光変調器14a〜14c各々の
入力光を照射している。ここでは、2値化した光信号1
2a〜12cを、それぞれ、”1”,”0”,”1”と
した。入力光18aは反射型空間光変調器14aを照射
し、反射光である出力光15aの偏光は、光信号12a
が”1”であることにより、反射型空間光変調器14a
によって偏光角が90度回転され、図3(b)のように
紙面に対して平行な偏光となる。この出力光15aは、
反射鏡16によって反射され反射型空間光変調器14b
の入力光18bとなる。光信号12bは”0”であるの
で、出力光15bの偏光は、図3(c)のように出力光
15aと同様に紙面に対して平行な偏光となる。
【0011】さらに、出力光15bは、反射鏡16によ
って反射され、反射型空間光変調器14cの光源とな
る。光信号12cは”1”であるので、出力光15cの
偏光は反射型空間光変調器14cによって90度回転さ
れ、図3(d)のように紙面に対して垂直な偏光とな
る。この出力光15cは、偏光子17を通過することに
よって、紙面に水平な偏光成分の光のみが取り出され
る。ここでは、の場合は、出力光15cの偏光が紙面に
対して垂直な偏光であるため、偏光子17から出力され
る出力光19の光強度は0となる。以上のようにして、
2値化した光信号12a〜12cに対するモジュラ2の
加算を行うことができる。
【0012】以上説明したように、この光モジュラ2加
算器11によれば、2値化した光信号12a〜12cを
出力する光源13と、3つの反射型空間光変調器14a
〜14cと、それぞれの反射型空間光変調器14a(1
4b)から出力される出力光15a(15b)を隣接す
る反射型空間光変調器14b(14c)に入力させる反
射鏡(光学素子)16と、偏光子17とから構成するこ
ととしたので、入力光の光強度と偏光角の回転の周期の
もつダイナミックレンジを広げることなく、演算のダイ
ナミックレンジを広げることができ、したがって、入力
数の多い演算を行うことができる。
【0013】図4は上記実施例の光モジュラ2加算器1
1の変形実施例を示す概略構成図である。この光モジュ
ラ2加算器21は、上記実施例の光モジュラ2加算器1
1の反射型空間変調器14a〜14cによる偏光の回転
角を90度としたのに対し、偏光の回転角を45度とし
たものである。
【0014】入力光18は,それぞれの反射型空間変調
器14a〜14cで2回ずつ反射させることにより、光
信号12が”1”の場合には1つの反射型空間変調器1
4当たり偏光が90度回転し、光信号12が”0”の場
合は偏光が回転しない。この様な動作を繰り返すことに
よりモジュラ2の出力光19が得られる。この動作をさ
らに一般化して、入力光18をそれぞれの反射型空間変
調器14a〜14cでn回ずつ反射させることにより、
光信号12が”1”の場合には偏光が90度の奇数倍だ
け回転し、光信号12が”0”の場合は偏光の回転を0
あるいは90度の偶数倍回転するように設定しても、モ
ジュラ2の出力光19が得られる。この光モジュラ2加
算器21においても、上記実施例の光モジュラ2加算器
11と同様の作用・効果を奏することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光モジュ
ラ2加算器によれば、2値化した光信号を出力する光源
と、該光信号に応じて入力光の偏光角を回転させる複数
の反射型空間光変調器と、該反射型空間光変調器から出
力される出力光を再度反射型空間光変調器に入力させる
光学素子と、該反射型空間光変調器から出力する出力光
の所定の偏光成分のみを透過させる偏光子とを備えたの
で、入力光の光強度と偏光角の回転の周期のもつダイナ
ミックレンジを広げることなく、演算のダイナミックレ
ンジを広げることができ、したがって、入力数の多い演
算を行うことができる。これより、光コンピュータ等の
装置を並列化に適した形態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光モジュラ2加算器を示す
概略構成図である。
【図2】反射型空間光変調器の入力光の光強度と出力光
の偏光の回転角の関係を示す図である。
【図3】入力光及び出力光における光の偏光状態を示す
模式図である。
【図4】本発明の変形実施例の光モジュラ2加算器を示
す概略構成図である。
【図5】従来の光モジュラ2加算器を示す概略構成図で
ある。
【図6】従来の反射型空間光変調器の入力光の光強度と
出力光の偏光の回転角の関係を示す図である。
【符号の説明】
11 光モジュラ2加算器 12a〜12c 2値化した光信号 13 光源 14a〜14c 反射型空間光変調器 15a,15b 出力光 16 反射鏡(光学素子) 17 偏光子 18a〜18c 入力光 21 光モジュラ2加算器
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 光モジュラ2加算器
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光並列情報処理等を行
う光入出力の光コンピュータに用いて好適な光モジュラ
2加算器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光並列情報処理等を行う光コンピ
ュータにおいて用いられる加算器として、光モジュラ2
加算器が提案されている。この光モジュラ2加算器は、 y=a+b+c(mod2) ……(1) の様に記述される演算を行うもので、(mod2)は、
加算結果を2で除し、その余りをyとすることを示して
いる。図5は、このような光モジュラ2加算器の一例を
示すもので、この光モジュラ2加算器1は、光信号の入
力光強度に応じて入力光の偏光角を回転させる反射型空
間光変調器2と、所定の偏光成分のみを透過させる偏光
子3とから構成されている。また、4a〜4cは光信
号、5は直線偏光の平行光である入力光、6は出力光で
ある。前記反射型空間光変調器2の光信号4a〜4c
光強度と出力光6の偏光角の回転の度合とは、図6に示
すように、光信号の強度が大きくなると、それに伴って
出力光の偏光角の回転の度合が周期的に変化するように
構成されている。
【0003】この光モジュラ2加算器1においては、光
信号4a〜4cは、反射型空間光変調器2の入力で光学
的に加算される。すなわち、入力光5は、反射型空間光
変調器2によりその光強度が光の偏光角の回転の度合に
変換され、偏光子3により所定の偏光成分のみ透過され
た出力光6aとなる。このようにして、モジュラ2の加
算を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この光モジ
ュラ2加算器1では、反射型空間光変調器2の光信号4
a〜4cの光強度と出力光6の偏光の回転角との周期が
もつダイナミックレンジによって、光信号4a〜4c
光強度のダイナミックレンジが決まるのであるが、現状
では、光信号4a〜4cの光強度と偏光角の回転の周期
のもつダイナミックレンジの広いものを製作することが
困難であるために、入力数の多い、あるいは並列度の高
い、ダイナミックレンジが要求される用途には不向きで
あるという問題点があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、光信号の強度と偏光角の回転の周期のもつダ
イナミックレンジを広げることなく演算のダイナミック
レンジを広げることができ、したがって、入力数の多い
演算を可能にする光モジュラ2加算器を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な光モジュラ2加算器を採用した。
すなわち、2値化した複数の光信号を出力する光源と、
複数の前記光信号それぞれに対応して照射され、該光信
号に応じて入力光の偏光角を回転させて出力する複数の
反射型空間光変調器と、該反射型空間光変調器から出力
される出力光を再度該反射型空間光変調器と異なる反射
型空間光変調器に入力させる光学素子と、複数の前記反
射型空間光変調器のうち最後に入力及び出力を行う反射
型空間光変調器から出力する出力光の所定の偏光成分の
みを透過させる偏光子とを備えたことを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】本発明の光モジュラ2加算器では、反射型空間
光変調器が光源から出力される光信号に応じて入力光の
偏光角を回転させて出力し、光学素子が該反射型空間光
変調器の1つから出力される出力光を他の反射型空間光
変調器に入力させ、偏光子が複数の前記反射型空間光変
調器のうち最後に入力及び出力を行う反射型空間光変調
器から出力する出力光の所定の偏光成分のみを透過させ
る。これより、入力光の光強度と偏光角の回転の周期の
もつダイナミックレンジを広げることなく、演算のダイ
ナミックレンジを広げることが可能になる。したがっ
て、入力数の多い演算が可能となる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例の光モジュラ2加算
器を示す概略構成図である。この光モジュラ2加算器1
1は、2値化した光信号12a〜12cを出力する光源
13と、3つの反射型空間光変調器14a〜14cと、
それぞれの反射型空間光変調器14a(14b)から出
力される出力光15a(15b)を隣接する反射型空間
光変調器14b(14c)に入力させる反射鏡(光学素
子)16と、反射型空間光変調器14cから出力される
出力光15cから特定の偏光成分のみを透過させる偏光
子17とから構成されている。この場合の、反射型空間
光変調器14の光信号12の強度と、出力光15の偏光
の回転角の関係を図2に示す。この関係を満たす反射型
空間光変調器としては、TN型液晶を用いたものが好適
である。ここでは、偏光の回転角がそれぞれ、0度、9
0度となる入力光の光強度をそれぞれ”0”,”1”と
している。
【0009】図3は、図1において、紙面に対して垂直
の偏光成分のみをもつ平行光である入力光18a及び出
力光15a〜15cにおける光の偏光状態を模式的に表
わしたものであり、図中上下方向の矢印は、図1におい
て紙面に対して垂直方向の偏光を表わし、また、左右方
向の矢印は、紙面に対して水平方向の偏光を表わしてい
る。例えば、入力光18aは、同図(a)に示すよう
に、紙面に対して垂直の偏光成分のみをもつ平行光であ
る。
【0010】ここで、この光モジュラ2加算器11の動
作について説明する。2値化した光信号12a〜12c
は、光信号12a〜12cそれぞれに対応する反射型空
間光変調器14a〜14c各々を照射している。ここで
は、2値化した光信号12a〜12cを、それぞれ、”
1”,”0”,”1”とした。入力光18aは反射型空
間光変調器14aに入力し、反射光である出力光15a
の偏光は、光信号12aが”1”であることにより、反
射型空間光変調器14aによって偏光角が90度回転さ
れ、図3(b)のように紙面に対して平行な偏光とな
る。この出力光15aは、反射鏡16によって反射され
反射型空間光変調器14bの入力光18bとなる。光信
号12bは”0”であるので、出力光15bの偏光は、
図3(c)のように出力光15aと同様に紙面に対して
平行な偏光となる。
【0011】さらに、出力光15bは、反射鏡16によ
って反射され、反射型空間光変調器14cの光源とな
る。光信号12cは”1”であるので、出力光15cの
偏光は反射型空間光変調器14cによって90度回転さ
れ、図3(d)のように紙面に対して垂直な偏光とな
る。この出力光15cは、偏光子17を通過することに
よって、紙面に水平な偏光成分の光のみが取り出され
る。ここでは、の場合は、出力光15cの偏光が紙面に
対して垂直な偏光であるため、偏光子17から出力され
る出力光19の光強度は0となる。以上のようにして、
2値化した光信号12a〜12cに対するモジュラ2の
加算を行うことができる。
【0012】以上説明したように、この光モジュラ2加
算器11によれば、2値化した光信号12a〜12cを
出力する光源13と、3つの反射型空間光変調器14a
〜14cと、それぞれの反射型空間光変調器14a(1
4b)から出力される出力光15a(15b)を隣接す
る反射型空間光変調器14b(14c)に入力させる反
射鏡(光学素子)16と、反射型空間光変調器14cか
ら出力される出力光15cから特定の偏光成分のみを透
過させる偏光子17とから構成することとしたので、入
力光の光強度と偏光角の回転の周期のもつダイナミック
レンジを広げることなく、演算のダイナミックレンジを
広げることができ、したがって、入力数の多い演算を行
うことができる。
【0013】図4は上記実施例の光モジュラ2加算器1
1の変形実施例を示す概略構成図である。この光モジュ
ラ2加算器21は、上記実施例の光モジュラ2加算器1
1の反射型空間変調器14a〜14cによる偏光の回転
角を90度としたのに対し、偏光の回転角を45度とし
たものである。
【0014】入力光18は,それぞれの反射型空間変調
器14a〜14cで2回ずつ反射させることにより、光
信号12が”1”の場合には1つの反射型空間変調器1
4当たり偏光が90度回転し、光信号12が”0”の場
合は偏光が回転しない。この様な動作を繰り返すことに
よりモジュラ2の出力光19が得られる。この動作をさ
らに一般化して、入力光18をそれぞれの反射型空間変
調器14a〜14cでn回ずつ反射させることにより、
光信号12が”1”の場合には偏光が90度の奇数倍だ
け回転し、光信号12が”0”の場合は偏光の回転を0
あるいは90度の偶数倍回転するように設定しても、モ
ジュラ2の出力光19が得られる。この光モジュラ2加
算器21においても、上記実施例の光モジュラ2加算器
11と同様の作用・効果を奏することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光モジュ
ラ2加算器によれば、2値化した複数の光信号を出力す
る光源と、複数の前記光信号それぞれに対応して照射さ
れ、該光信号に応じて入力光の偏光角を回転させて出力
る複数の反射型空間光変調器と、該反射型空間光変調
器から出力される出力光を再度該反射型空間光変調器と
異なる反射型空間光変調器に入力させる光学素子と、
数の前記反射型空間光変調器のうち最後に入力及び出力
を行う反射型空間光変調器から出力する出力光の所定の
偏光成分のみを透過させる偏光子とを備えたので、入力
光の光強度と偏光角の回転の周期のもつダイナミックレ
ンジを広げることなく、演算のダイナミックレンジを広
げることができ、したがって、入力数の多い演算を行う
ことができる。これより、光コンピュータ等の装置を並
列化に適した形態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光モジュラ2加算器を示す
概略構成図である。
【図2】反射型空間光変調器の光信号の強度と出力光の
偏光の回転角の関係を示す図である。
【図3】入力光及び出力光における光の偏光状態を示す
模式図である。
【図4】本発明の変形実施例の光モジュラ2加算器を示
す概略構成図である。
【図5】従来の光モジュラ2加算器を示す概略構成図で
ある。
【図6】従来の反射型空間光変調器の光信号の強度と出
力光の偏光の回転角の関係を示す図である。
【符号の説明】 11 光モジュラ2加算器 12a〜12c 2値化した光信号 13 光源 14a〜14c 反射型空間光変調器 15a,15b 出力光 16 反射鏡(光学素子) 17 偏光子 18a〜18c 入力光 21 光モジュラ2加算器
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値化した光信号を出力する光源と、 該光信号に応じて入力光の偏光角を回転させる複数の反
    射型空間光変調器と、 該反射型空間光変調器から出力される出力光を再度反射
    型空間光変調器に入力させる光学素子と、 該反射型空間光変調器から出力する出力光の所定の偏光
    成分のみを透過させる偏光子と、を備えたことを特徴と
    する光モジュラ2加算器。
JP8364393A 1993-04-09 1993-04-09 光モジュラ2加算器 Pending JPH06294984A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022264261A1 (ja) * 2021-06-15 2022-12-22 株式会社フジクラ 光演算装置及び光演算方法
WO2023157408A1 (ja) * 2022-02-18 2023-08-24 株式会社フジクラ 光スイッチ及び切替方法

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