JPH06292461A - スズメノカタビラ生態型判別法 - Google Patents
スズメノカタビラ生態型判別法Info
- Publication number
- JPH06292461A JPH06292461A JP10005793A JP10005793A JPH06292461A JP H06292461 A JPH06292461 A JP H06292461A JP 10005793 A JP10005793 A JP 10005793A JP 10005793 A JP10005793 A JP 10005793A JP H06292461 A JPH06292461 A JP H06292461A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- poa annua
- ssp
- annua
- ecotype
- poa
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- Pending
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- Cultivation Of Plants (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 濃度を０．０２〜０．０２５ｇ／ｍ2 に調整
したトリアジン系除草剤の液を土壌に散布し、該土壌に
スズメノカタビラを播種した後、生育状況を観察し、生
育状況によってスズメノカタビラの生態型を判別する。 【効果】 簡便かつ迅速にスズメノカタビラの生態型を
判別できる。
したトリアジン系除草剤の液を土壌に散布し、該土壌に
スズメノカタビラを播種した後、生育状況を観察し、生
育状況によってスズメノカタビラの生態型を判別する。 【効果】 簡便かつ迅速にスズメノカタビラの生態型を
判別できる。
Description
【０００１】
【０００２】本発明は、スズメノカタビラ生態型判別法
に関し、詳細には、芝地、特にゴルフ場における最強害
雑草であるスズメノカタビラの生態型を簡便・迅速に判
別する方法に関する。
に関し、詳細には、芝地、特にゴルフ場における最強害
雑草であるスズメノカタビラの生態型を簡便・迅速に判
別する方法に関する。
【０００３】
【０００４】ゴルフ場・都市公園・運動競技場などに多
発するスズメノカタビラは、芝地における最強害雑草で
あり、その分布は世界中に拡大している。
発するスズメノカタビラは、芝地における最強害雑草で
あり、その分布は世界中に拡大している。
【０００５】現在、スズメノカタビラ防除に主眼をおい
て開発された除草剤の数は、非常に多い。
て開発された除草剤の数は、非常に多い。
【０００６】しかし、使用現場におけるスズメノカタビ
ラに対する除草剤の防除効果は、非常に不安定である。
ラに対する除草剤の防除効果は、非常に不安定である。
【０００７】そのために、除草剤の使用量や頻度を高め
る結果をまねいてきた。
る結果をまねいてきた。
【０００８】特に、ゴルフ場における化学農薬の多用
は、環境汚染を引き起こす一因として社会的に大問題と
されているところである。
は、環境汚染を引き起こす一因として社会的に大問題と
されているところである。
【０００９】他方で、効果が不安定なために薬剤使用を
あきらめたゴルフ場等では、手取り除草や芝の張り替え
を余儀なくされるなど、その費用負担は莫大なものとな
っている。
あきらめたゴルフ場等では、手取り除草や芝の張り替え
を余儀なくされるなど、その費用負担は莫大なものとな
っている。
【００１０】スズメノカタビラに対する除草剤の効果が
不安定であることの原因として、スズメノカタビラの生
態型の違いによることに可能性があることが、ゴルフ場
関係者によって指摘されている。
不安定であることの原因として、スズメノカタビラの生
態型の違いによることに可能性があることが、ゴルフ場
関係者によって指摘されている。
【００１１】また、スズメノカタビラ用除草剤ベンスリ
ドのスズメノカタビラに対する生育抑制効果の不安定性
は、スズメノカタビラ生態型の同薬剤に対する抵抗性の
違いによることが、１９９２年アメリカにおいて明らか
になった（CALLAHAN L.M., E.R.McDONALD; 1992Effecti
veness of Benslide in Controlling Two Annual Blueg
rass (Poa annua) Subspecies. Weed Tec.6:97-103）。
ドのスズメノカタビラに対する生育抑制効果の不安定性
は、スズメノカタビラ生態型の同薬剤に対する抵抗性の
違いによることが、１９９２年アメリカにおいて明らか
になった（CALLAHAN L.M., E.R.McDONALD; 1992Effecti
veness of Benslide in Controlling Two Annual Blueg
rass (Poa annua) Subspecies. Weed Tec.6:97-103）。
【００１２】スズメノカタビラは、その生態の違いか
ら、一年生スズメノカタビラ（Poa annua ssp. annua
L.）および多年生スズメノカタビラ（Poa annua ssp. r
eptansHausskn.）に分けることができる。
ら、一年生スズメノカタビラ（Poa annua ssp. annua
L.）および多年生スズメノカタビラ（Poa annua ssp. r
eptansHausskn.）に分けることができる。
【００１３】この二種の植物は形態が酷似し、さらに混
在するため区別することは極めて困難である。
在するため区別することは極めて困難である。
【００１４】このため、日本ではいままで、二種の植物
を共にスズメノカタビラと呼びならわしてきた。
を共にスズメノカタビラと呼びならわしてきた。
【００１５】スズメノカタビラの生態型についての研究
は、近年アメリカなどで手が付けられてきた。
は、近年アメリカなどで手が付けられてきた。
【００１６】GIBEAULTは、一年生と多年生スズメノカタ
ビラを判別する手段として、形態的・生態的特徴の観察
と、種子休眠性の差を確認するための種子発芽試験をあ
げている（GIBEAULT V.A.; Perenniality in Poa annua
L. 1971. A thesis submitted to Oregon State Uniye
rsity）。
ビラを判別する手段として、形態的・生態的特徴の観察
と、種子休眠性の差を確認するための種子発芽試験をあ
げている（GIBEAULT V.A.; Perenniality in Poa annua
L. 1971. A thesis submitted to Oregon State Uniye
rsity）。
【００１７】すなわち、一年生スズメノカタビラは直立
し、夏期には枯れ、種子の休眠期間は長い。
し、夏期には枯れ、種子の休眠期間は長い。
【００１８】一方、多年生スズメノカタビラは匍匐し、
特に、冷涼多湿な場所に一年中棲息し、種子休眠期間は
短いことを特徴とする。
特に、冷涼多湿な場所に一年中棲息し、種子休眠期間は
短いことを特徴とする。
【００１９】従来は、以上の研究の成果を応用し、スズ
メノカタビラの生態型を判別するには、肉眼により形態
を判別するか、あるいは、種子発芽試験による判別を行
なわなければならなかった。
メノカタビラの生態型を判別するには、肉眼により形態
を判別するか、あるいは、種子発芽試験による判別を行
なわなければならなかった。
【００２０】
【００２１】しかし、スズメノカタビラは環境条件によ
りその草型を著しく変化させるので、肉眼による判定は
極めて困難である。
りその草型を著しく変化させるので、肉眼による判定は
極めて困難である。
【００２２】一方、発芽試験は、採取した種子をすみや
かに滅菌処理した後シャーレ等に入れ約２ケ月は観察を
続けなければならず、その操作は煩雑である。
かに滅菌処理した後シャーレ等に入れ約２ケ月は観察を
続けなければならず、その操作は煩雑である。
【００２３】芝地における化学除草剤の過剰使用を回避
するためには、各地域のスズメノカタビラ生態型に即し
た除草剤の効果と最低必要濃度との関係を的確に知るこ
とが求められている。
するためには、各地域のスズメノカタビラ生態型に即し
た除草剤の効果と最低必要濃度との関係を的確に知るこ
とが求められている。
【００２４】上記のように、従来は、スズメノカタビラ
生態型を判別する簡便な手段がないために、現在までス
ズメノカタビラ生態型とスズメノカタビラ用除草剤の効
果不安定性との因果関係を明らかにすることは出来なか
った。
生態型を判別する簡便な手段がないために、現在までス
ズメノカタビラ生態型とスズメノカタビラ用除草剤の効
果不安定性との因果関係を明らかにすることは出来なか
った。
【００２５】従って、簡便かつ迅速にスズメノカタビラ
の生態型を判別する手段が求められていた。
の生態型を判別する手段が求められていた。
【００２６】
【００２７】本発明者らは、スズメノカタビラの生態型
を判別することを目的として、アメリカより取り寄せた
一年生スズメノカタビラ（Poa annua ssp. annua
L.）、多年生スズメノカタビラ（Poa annua ssp. repta
ns Hausskn.）、一年生と思われるイギリス産スズメノ
カタビラおよび生態型が不明である日本産スズメノカタ
ビラ（栃木県宇都宮市で採集）を屋外で生育させた後採
種し、ただちに発芽試験を行ない、それぞれの発芽に要
する期間を知ることによって、一年生、多年生およびそ
の中間型が存在することを確認した。
を判別することを目的として、アメリカより取り寄せた
一年生スズメノカタビラ（Poa annua ssp. annua
L.）、多年生スズメノカタビラ（Poa annua ssp. repta
ns Hausskn.）、一年生と思われるイギリス産スズメノ
カタビラおよび生態型が不明である日本産スズメノカタ
ビラ（栃木県宇都宮市で採集）を屋外で生育させた後採
種し、ただちに発芽試験を行ない、それぞれの発芽に要
する期間を知ることによって、一年生、多年生およびそ
の中間型が存在することを確認した。
【００２８】次いで、上記一年生スズメノカタビラ、
多年生スズメノカタビラ および中間型スズメノカタビ
ラを指標植物として、数種のスズメノカタビラ用除草剤
を施用し、生態型別に薬剤に対する抵抗性を調査した。
多年生スズメノカタビラ および中間型スズメノカタビ
ラを指標植物として、数種のスズメノカタビラ用除草剤
を施用し、生態型別に薬剤に対する抵抗性を調査した。
【００２９】その結果、トリアジン系除草剤を標準施用
量の１０分の１濃度（０．０２〜０．０２５ｇ／ｍ2 ）
を使用した場合に、上記３生態型が最も顕著に区別され
ることを発見し、本発明を完成するに至った。
量の１０分の１濃度（０．０２〜０．０２５ｇ／ｍ2 ）
を使用した場合に、上記３生態型が最も顕著に区別され
ることを発見し、本発明を完成するに至った。
【００３０】すなわち、本発明の課題を解決するための
手段は、下記のとおりである。
手段は、下記のとおりである。
【００３１】第１に、濃度を０．０２〜０．０２５ｇ／
ｍ2 に調整したトリアジン系除草剤の液を土壌に散布
し、該土壌にスズメノカタビラを播種した後、生育状況
を観察し、生育状況によってスズメノカタビラの生態型
を判別する、ズメノカタビラ生態型判別法。
ｍ2 に調整したトリアジン系除草剤の液を土壌に散布
し、該土壌にスズメノカタビラを播種した後、生育状況
を観察し、生育状況によってスズメノカタビラの生態型
を判別する、ズメノカタビラ生態型判別法。
【００３２】生態型を判別するためには、播種後２〜３
週間後の生育状況を観察することが望ましい。
週間後の生育状況を観察することが望ましい。
【００３３】生態型の判別は、播種後２〜３週間後の生
育状況について、枯死の場合には多年生と、強度の生育
阻害がある場合（弱抵抗性の場合）には中間型と、生育
阻害がない場合（強抵抗性の場合）には一年生と判断す
る。
育状況について、枯死の場合には多年生と、強度の生育
阻害がある場合（弱抵抗性の場合）には中間型と、生育
阻害がない場合（強抵抗性の場合）には一年生と判断す
る。
【００３４】なお、本発明で使用するトリアジン系除草
剤には、添加物即ち補助剤および界面活性剤などを含ん
でいても良い。
剤には、添加物即ち補助剤および界面活性剤などを含ん
でいても良い。
【００３５】なお、本発明を実施することにより、次の
ようなことが行える。
ようなことが行える。
【００３６】１）各地域におけるスズメノカタビラの生
態型を正確に知ることが出来る。
態型を正確に知ることが出来る。
【００３７】２）同一ゴルフ場内であってもグリーン・
フェアウエイ・ラフなど区域毎にスズメノカタビラの生
態型が異なる場合が多いところから、区域別にきめ細か
な生態型の判別が可能である。
フェアウエイ・ラフなど区域毎にスズメノカタビラの生
態型が異なる場合が多いところから、区域別にきめ細か
な生態型の判別が可能である。
【００３８】３）各種スズメノカタビラ用除草剤の、ス
ズメノカタビラ生態型別の抵抗性の有無、即ち、効果の
程度をあらかじめ判別し、スズメノカタビラ生態型別最
低必要濃度検索表を作成することが出来る。
ズメノカタビラ生態型別の抵抗性の有無、即ち、効果の
程度をあらかじめ判別し、スズメノカタビラ生態型別最
低必要濃度検索表を作成することが出来る。
【００３９】４）各種スズメノカタビラ用除草剤の混合
によるスズメノカタビラの生態型別の防除、あるいは全
ての生態型をカバーする防除が可能である。
によるスズメノカタビラの生態型別の防除、あるいは全
ての生態型をカバーする防除が可能である。
【００４０】このことは、化学農薬の過剰な使用による
環境汚染を回避すると同時に、今まで行なわれてきた手
取り除草や芝の全面張り替えといった高額の費用負担を
大幅に軽減出来る大変画期的な芝地管理が可能となるこ
とを意味する。
環境汚染を回避すると同時に、今まで行なわれてきた手
取り除草や芝の全面張り替えといった高額の費用負担を
大幅に軽減出来る大変画期的な芝地管理が可能となるこ
とを意味する。
【００４１】
【００４２】以下、本発明の一実施例を試験例と共に説
明する。
明する。
【００４３】（１）スズメノカタビラ種子の発芽試験
【００４４】アメリカより取り寄せた一年生スズメノカ
タビラ（Poa annua ssp. annua L.）、 多年生スズメ
ノカタビラ（Poa annua ssp. reptans Hausskn.）、一
年生と思われるイギリス産スズメノカタビラ（種苗会社
より購入）および生態型が不明である日本産スズメノカ
タビラ（栃木県宇都宮市にて採集）の種子を、屋外で生
育後採集し２４時間風乾し試験に供した。
タビラ（Poa annua ssp. annua L.）、 多年生スズメ
ノカタビラ（Poa annua ssp. reptans Hausskn.）、一
年生と思われるイギリス産スズメノカタビラ（種苗会社
より購入）および生態型が不明である日本産スズメノカ
タビラ（栃木県宇都宮市にて採集）の種子を、屋外で生
育後採集し２４時間風乾し試験に供した。
【００４５】その約５０粒ずつを０．５％アンチホルミ
ン中で約５分滅菌し、滅菌水で十分に湿らせたシャーレ
内に置床した後、２５℃、明条件下に置き、毎週発芽種
子数を測定した。
ン中で約５分滅菌し、滅菌水で十分に湿らせたシャーレ
内に置床した後、２５℃、明条件下に置き、毎週発芽種
子数を測定した。
【００４６】その結果、多年生スズメノカタビラ種子の
休眠性は浅く、接種後約３週間でほとんど全ての種子は
発芽したが、アメリカおよびイギリス産一年生スズメノ
カタビラの休眠性は深く発芽に約８週間を要した。
休眠性は浅く、接種後約３週間でほとんど全ての種子は
発芽したが、アメリカおよびイギリス産一年生スズメノ
カタビラの休眠性は深く発芽に約８週間を要した。
【００４７】一方、生態型が不明であった日本産スズメ
ノカタビラ種子は発芽に約６週間を要し、中間型を示し
た。
ノカタビラ種子は発芽に約６週間を要し、中間型を示し
た。
【００４８】結果を図１に示す。
【００４９】（２）スズメノカタビラのシマジンに対す
る抵抗性
る抵抗性
【００５０】２−クロル−４，６−ビス（エチルアミ
ノ）−Ｓ−トリアジンを５０％含有するトリアジン系除
草剤であるシマジンの標準施用濃度の１０分の１濃度
（０．０２〜０．０２５ｇ／ｍ2 ）の液を、一区が６ｃ
ｍ×６ｃｍのポットに散布し、２日後に、一年生、多年
生スズメノカタビラおよび中間型生態型の日本産スズメ
ノカタビラを播種した後温室に置き、生育状況を観察
し、播種後３週間後の生育状況を表１に示した。
ノ）−Ｓ−トリアジンを５０％含有するトリアジン系除
草剤であるシマジンの標準施用濃度の１０分の１濃度
（０．０２〜０．０２５ｇ／ｍ2 ）の液を、一区が６ｃ
ｍ×６ｃｍのポットに散布し、２日後に、一年生、多年
生スズメノカタビラおよび中間型生態型の日本産スズメ
ノカタビラを播種した後温室に置き、生育状況を観察
し、播種後３週間後の生育状況を表１に示した。
【００５１】また、対照のために、シマジンの標準施用
濃度（０．２〜０．２５ｇ／ｍ2 ）の液を、上記と同様
に、一区が６ｃｍ×６ｃｍのポットに散布し、２日後
に、一年生、多年生スズメノカタビラおよび中間型生態
型の日本産スズメノカタビラを播種した後温室に置き、
生育状況を観察し、播種後３週間後の生育状況を表１に
示した。
濃度（０．２〜０．２５ｇ／ｍ2 ）の液を、上記と同様
に、一区が６ｃｍ×６ｃｍのポットに散布し、２日後
に、一年生、多年生スズメノカタビラおよび中間型生態
型の日本産スズメノカタビラを播種した後温室に置き、
生育状況を観察し、播種後３週間後の生育状況を表１に
示した。
【００５２】なお、播種後約２週間で生態型別の効果の
判別は可能であった。
判別は可能であった。
【００５３】
【表１】
【００５４】表１の結果によると、シマジンは多年生ス
ズメノカタビラを完全に枯殺するものの一年生スズメノ
カタビラに対しては全く防除効果を示さず、生態型の違
いがシマジンに対する抵抗性と密接に関連していること
が明らかになった。
ズメノカタビラを完全に枯殺するものの一年生スズメノ
カタビラに対しては全く防除効果を示さず、生態型の違
いがシマジンに対する抵抗性と密接に関連していること
が明らかになった。
【００５５】また、種子発芽試験により中間型とされた
スズメノカタビラは、シマジン１０分の１濃度で葉先に
クロロシス症状を呈しかつ著しく生育が阻害される弱抵
抗性を示したところから、中間型であることが確認され
た。
スズメノカタビラは、シマジン１０分の１濃度で葉先に
クロロシス症状を呈しかつ著しく生育が阻害される弱抵
抗性を示したところから、中間型であることが確認され
た。
【００５６】（３）スズメノカタビラのシマジン（ＣＡ
Ｔ）およびローンクリーナーに対する抵抗性
Ｔ）およびローンクリーナーに対する抵抗性
【００５７】トリアジン系除草剤シマジン（ＣＡＴ）お
よびローンクリーナー（ＣＡＴ・アトラジン）の標準施
用濃度の１０分の１濃度（０．０２〜０．０２５ｇ／ｍ
2 ）の液を、一区が６ｃｍ×６ｃｍのポットにそれぞれ
散布し、２日後に、一年生、多年生スズメノカタビラお
よび中間型生態型の日本産スズメノカタビラを播種した
後温室に置き、一年生、中間型および多年生スズメノカ
タビラを指標植物とし、生育状況を観察し、播種後３週
間後の生育状況を表２に示した。
よびローンクリーナー（ＣＡＴ・アトラジン）の標準施
用濃度の１０分の１濃度（０．０２〜０．０２５ｇ／ｍ
2 ）の液を、一区が６ｃｍ×６ｃｍのポットにそれぞれ
散布し、２日後に、一年生、多年生スズメノカタビラお
よび中間型生態型の日本産スズメノカタビラを播種した
後温室に置き、一年生、中間型および多年生スズメノカ
タビラを指標植物とし、生育状況を観察し、播種後３週
間後の生育状況を表２に示した。
【００５８】対照のために、トリアジン系除草剤シマジ
ン（ＣＡＴ）およびローンクリーナー（ＣＡＴ・アトラ
ジン）の標準施用濃度（０．２〜０．２５ｇ／ｍ2 ）の
液を、上記と同様に、一区が６ｃｍ×６ｃｍのポットに
それぞれ散布し、２日後に、一年生、多年生スズメノカ
タビラおよび中間型生態型の日本産スズメノカタビラを
播種した後温室に置き、一年生、中間型および多年生ス
ズメノカタビラを指標植物とし、生育状況を観察し、播
種後３週間後の生育状況を表２に示した。
ン（ＣＡＴ）およびローンクリーナー（ＣＡＴ・アトラ
ジン）の標準施用濃度（０．２〜０．２５ｇ／ｍ2 ）の
液を、上記と同様に、一区が６ｃｍ×６ｃｍのポットに
それぞれ散布し、２日後に、一年生、多年生スズメノカ
タビラおよび中間型生態型の日本産スズメノカタビラを
播種した後温室に置き、一年生、中間型および多年生ス
ズメノカタビラを指標植物とし、生育状況を観察し、播
種後３週間後の生育状況を表２に示した。
【００５９】
【表２】
【００６０】表２の結果によると、トリアジン系のシマ
ジンおよびローンクリーナーの各生態型に対する効果は
同一で、一年生スズメノカタビラは抵抗性を示し防除効
果が認められなかったが、多年生スズメノカタビラは完
全に枯殺した。
ジンおよびローンクリーナーの各生態型に対する効果は
同一で、一年生スズメノカタビラは抵抗性を示し防除効
果が認められなかったが、多年生スズメノカタビラは完
全に枯殺した。
【００６１】中間型スズメノカタビラは、上記（２）と
同様に、シマジン１０分の１濃度に対し弱抵抗性を示し
た。
同様に、シマジン１０分の１濃度に対し弱抵抗性を示し
た。
【００６２】（４）シマジンによる数種の日本産スズメ
ノカタビラの生態型の判別
ノカタビラの生態型の判別
【００６３】生態型が不明である数種の日本産スズメノ
カタビラに対し、上記（２）と同様に、２−クロル−
４，６−ビス（エチルアミノ）−Ｓ−トリアジンを５０
％含有するトリアジン系除草剤であるシマジンの標準施
用濃度の１０分の１濃度（０．０２〜０．０２５ｇ／ｍ
2 ）の液を、一区が６ｃｍ×６ｃｍのポットに散布し、
２日後に、日本産スズメノカタビラを播種した後温室に
置き、播種後３週間後の生育状況及び生育状況の抵抗性
の違いによる生態型の判別を表３に示した。
カタビラに対し、上記（２）と同様に、２−クロル−
４，６−ビス（エチルアミノ）−Ｓ−トリアジンを５０
％含有するトリアジン系除草剤であるシマジンの標準施
用濃度の１０分の１濃度（０．０２〜０．０２５ｇ／ｍ
2 ）の液を、一区が６ｃｍ×６ｃｍのポットに散布し、
２日後に、日本産スズメノカタビラを播種した後温室に
置き、播種後３週間後の生育状況及び生育状況の抵抗性
の違いによる生態型の判別を表３に示した。
【００６４】
【表３】
【００６５】
【００６６】本発明のスズメノカタビラ生態型判別法に
よれば、簡便かつ迅速にスズメノカタビラの生態型を判
別することができる。
よれば、簡便かつ迅速にスズメノカタビラの生態型を判
別することができる。
【図１】スズメノカタビラ種子の発芽試験の結果を示す
図である。
図である。
Claims (1)
- 【請求項１】 濃度を０．０２〜０．０２５ｇ／ｍ2 に
調整したトリアジン系除草剤の液を土壌に散布し、該土
壌にスズメノカタビラを播種した後、生育状況を観察
し、生育状況によってスズメノカタビラの生態型を判別
する、スズメノカタビラ生態型判別法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10005793A JPH06292461A (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | スズメノカタビラ生態型判別法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10005793A JPH06292461A (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | スズメノカタビラ生態型判別法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06292461A true JPH06292461A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=14263860
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10005793A Pending JPH06292461A (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | スズメノカタビラ生態型判別法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06292461A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997020209A3 (en) * | 1995-12-01 | 1997-08-28 | Du Pont | Agricultural product microscreen method and apparatus |
| US6162763A (en) * | 1998-04-28 | 2000-12-19 | Japan Tobacco Inc. | Herbicidal composition for the control of annual bluegrass |
-
1993
- 1993-04-05 JP JP10005793A patent/JPH06292461A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997020209A3 (en) * | 1995-12-01 | 1997-08-28 | Du Pont | Agricultural product microscreen method and apparatus |
| US6162763A (en) * | 1998-04-28 | 2000-12-19 | Japan Tobacco Inc. | Herbicidal composition for the control of annual bluegrass |
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