JPH06292372A - パルスレーザ装置 - Google Patents

パルスレーザ装置

Info

Publication number
JPH06292372A
JPH06292372A JP7819793A JP7819793A JPH06292372A JP H06292372 A JPH06292372 A JP H06292372A JP 7819793 A JP7819793 A JP 7819793A JP 7819793 A JP7819793 A JP 7819793A JP H06292372 A JPH06292372 A JP H06292372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
circuit
terminal
pulse generating
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7819793A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Minamitani
靖史 南谷
Hajime Nakatani
元 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7819793A priority Critical patent/JPH06292372A/ja
Publication of JPH06292372A publication Critical patent/JPH06292372A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lasers (AREA)
  • Generation Of Surge Voltage And Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、スイッチ、充電端子及び制御回
路を簡単化して小形化を実現したパルスレーザ装置を得
る。 【構成】 主放電電極1及び2に第1のパルス電圧
2′を印加する第1のパルス発生用4端子回路14
と、主放電電極に第2のパルス電圧V3′を印加する第
2のパルス発生用4端子回路15と、各パルス発生用4
端子回路の入力端子Aに接続された充電端子7Aと、各
パルス発生用4端子回路の入力端子A及びB間を短絡す
るスイッチ5Aと、第1のパルス発生用4端子回路の一
方の入力端子A側及び出力端子C側にそれぞれ挿入され
た第1及び第2の可飽和リアクトル13及び8Aとを備
え、スイッチ導通後、第1の可飽和リアクトルによる第
1のパルス発生用4端子回路の遮断中に第2のパルス電
圧で主放電電極間を放電させ、その後、第1のパルス電
圧を発生させて放電を持続させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、第1のパルス発生用
4端子回路と第2のパルス発生用4端子回路を用いて主
放電電極間にパルス放電を発生させるパルスレーザ装置
に関し、特に単一のスイッチのみで第1及び第2のパル
ス発生用4端子回路をシーケンス駆動させることにより
構成を簡略化したパルスレーザ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図22は例えば「レーザ研究、第20
巻、第1号」の第40頁に記載されたエキシマレーザの
励起回路を示す回路図である。この励起回路は、スパイ
カーサステナ(放電回路及び放電持続回路)方式のレー
ザ励起回路と呼ばれ、放電部に効率よくエネルギーを注
入し、発振効率の向上を目的とした回路である。
【0003】図において、1及び2はレーザ媒質を励起
するための相対する一対の主放電電極、3は主放電電極
1及び2に並列接続された第1のピーキングコンデン
サ、4は第1のピーキングコンデンサ3の一端に接続さ
れた第1のパルス発生用コンデンサ、5は第1のパルス
発生用コンデンサ4の他端と主放電電極2との間に挿入
された第1のスイッチ、6は第1のピーキングコンデン
サ3に並列接続された充電用回路素子、7は第1のパル
ス発生用コンデンサ4と第1のスイッチ5との接続点に
設けられた第1の充電端子である。
【0004】8は主放電電極1と第1のピーキングコン
デンサ3との間に挿入された可飽和リアクトル、9は主
放電電極1及び2に並列接続された第2のピーキングコ
ンデンサ、10は第2のピーキングコンデンサ9の一端
に接続された第2のパルス発生用コンデンサ、11は第
2のパルス発生用コンデンサ10の他端と主放電電極2
との間に挿入された第2のスイッチ、12は第2のパル
ス発生用コンデンサ10と第2のスイッチ11との接続
点に設けられた第2の充電端子である。
【0005】第1のピーキングコンデンサ3の両端は、
可飽和リアクトル8の他端と主放電電極2とに接続さ
れ、第2のピーキングコンデンサ9の両端は、主放電電
極1及び2に接続されている。第1のパルス発生用コン
デンサ4の一端は、可飽和リアクトル8と第1のピーキ
ングコンデンサ3との接続点に接続され、第2のパルス
発生用コンデンサ10の一端は主放電電極1に接続され
ている。第1及び第2のスイッチ5及び11は、この従
来例ではそれぞれサイラトロンよりなる。
【0006】V1は第1のパルス発生用コンデンサ4の
両端間電圧、V2は第1のピーキングコンデンサ3の両
端間電圧、V3は第2のピーキングコンデンサ9の両端
間電圧、V4は第2のパルス発生用コンデンサ10の両
端間電圧であり、各電圧V1〜V4の波形は図23のよう
になる。
【0007】第2のピーキングコンデンサ9、第2のパ
ルス発生用コンデンサ10、第2のスイッチ11及び第
2の充電端子12から構成される第2の回路は、高電圧
パルスを発生し、主放電電極1及び2間で放電を開始さ
せることを目的とし、電圧源(スパイカー)として機能
する。
【0008】又、第1のピーキングコンデンサ3、第1
のパルス発生用コンデンサ4、第1のスイッチ5及び第
1の充電端子7から構成される第1の回路は、低電圧且
つ大電流のパルスを放電部に効率よく、放電を乱さぬよ
う注入することを目的とし、電流源(サステナ)として
機能する。従って、第1の回路内の各コンデンサ3及び
4の静電容量は、第2の回路内の各コンデンサ9及び1
0の静電容量よりも大きく設定されている。
【0009】次に、図23の波形図を参照しながら、図
22に示した従来のパルスレーザ装置の動作について説
明する。第2のピーキングコンデンサ9〜第2の充電端
子12から構成される第2の回路は、高電圧(V1)の
パルスを発生して、主放電電極1及び2間で放電を開始
させる。
【0010】又、一旦、主放電電極1及び2間で放電が
開始すると、放電抵抗が低下するため、それに合わせ
て、低電圧且つ大電流のパルスを放電部に効率よく、放
電を乱さぬよう注入する必要がある。従って、第1のピ
ーキングコンデンサ3〜第1の充電端子7から構成され
る第1の回路は、低電圧且つ大電流のパルスを、放電部
に対して効率よく放電を乱さぬよう注入する。
【0011】まず、レーザ媒質をパルス励起させるた
め、第1の充電端子7と第2の充電端子12とに別の電
圧の正の高電圧が印加される。例えば、第2の充電端子
12には20kV、第1の充電端子7には10kVの電
圧が印加される。
【0012】これにより、第1のパルス発生用コンデン
サ4は、第1の充電端子7から、充電用回路素子即ち充
電用抵抗6を通じて、グランドに向けて充電される。
又、第2のパルス発生用コンデンサ10は、第2の充電
端子12から、可飽和リアクトル8及び充電用抵抗6を
通じて、グランドに向けて充電される。このとき、第1
及び第2のピーキングコンデンサ3及び9は充電され
ず、電圧V2及びV3は0のままである。
【0013】続いて、時刻t0において、第1のスイッ
チ5が閉じられると、第1のパルス発生用コンデンサ4
に充電された電荷は、第1のスイッチ5を通して第1の
ピーキングコンデンサ3に放電し、各電圧V1及びV2
図23のように変化する。
【0014】図23において、(a)は第1のスイッチ
5が時刻t0において閉じられた後の第1のパルス発生
用コンデンサ4の両端の電圧V1の時間変化を示し、
(b)はスイッチ5が時刻t0において閉じられた後の
第1のピーキングコンデンサ3の両端の電圧V2の時間
変化を示している。第1のパルス発生用コンデンサ4の
電荷は、時刻t2′において第1のピーキングコンデン
サ3に完全に移行し、電圧V1は0、電圧V2はピークと
なる。
【0015】このとき、可飽和リアクトル8によって、
第1のピーキングコンデンサ3、第1のパルス発生用コ
ンデンサ4及び第1のスイッチ5を含む回路は、第2の
ピーキングコンデンサ9、第2のパルス発生用コンデン
サ10及び第2のスイッチ11を含む回路から切り離さ
れているので、時刻tがt0≦t≦t2′の範囲内におい
て、第1のパルス発生用コンデンサ4に蓄えられた電荷
は、第1のピーキングコンデンサ3に移行する。
【0016】又、時刻t1において、第2のスイッチ1
1が閉じられると、第2のパルス発生用コンデンサ10
に充電された電荷は、第2のピーキングコンデンサ9に
放電し、各電圧V3及びV4は図23のように変化する。
尚、第1及び第2のスイッチ5及び11のオンタイミン
グは、互いに異なるが、第2のスイッチ11が先にオン
されてもよい。
【0017】図23において、(c)は第2のスイッチ
11が時刻t1において閉じられた後の第2のパルス発
生用コンデンサ10の両端の電圧V4の時間変化を示
し、(d)は第2のスイッチ11が時刻t1において閉
じられた後の第2のピーキングコンデンサ9の両端の電
圧V3の時間変化を示している。第2のパルス発生用コ
ンデンサ10の電荷は、時刻t2において第2のピーキ
ングコンデンサ9に完全に移行し、電圧V4は0、電圧
3はピークとなる。
【0018】このとき、前述と同様に、可飽和リアクト
ル8によって、第2のピーキングコンデンサ9、第1の
パルス発生用コンデンサ10及び第2のスイッチ11を
含む回路は、第1のピーキングコンデンサ3、第1のパ
ルス発生用コンデンサ4及び第1のスイッチ5を含む回
路から切り離されているので、時刻tがt1≦t≦t2
範囲内において、第2のパルス発生用コンデンサ10に
蓄えられた電荷は、第2のピーキングコンデンサ9に移
行する。
【0019】第2の回路内の各コンデンサ9及び10の
静電容量が比較的小さく設定されているため、各コンデ
ンサ9及び10の充放電に要する時間(t1〜t2)は、
第1の回路内の各コンデンサ3及び4の充放電に要する
時間(t0〜t2′)よりも短くなる。従って、第2のピ
ーキングコンデンサ9の電圧V3は、第1のピーキング
コンデンサ3の電圧V2がピークとなる時刻t2′よりも
早い時刻t2にピークとなる。
【0020】時刻t2においては、主放電電極1及び2
間で放電が開始する。尚、エキシマレーザにおいては、
主放電に先立ち、予備電離放電が必要であるが、このた
めの電極及び回路は図22では省略されている。時刻t
がt2≦t≦t3の範囲においては、第2のピーキングコ
ンデンサ9から主放電電極1及び2間で発生する主放電
にエネルギーが注入され、これにより放電が維持され
る。
【0021】時刻t2において放電が発生すると、可飽
和リアクトル8の漏れ電流による電位差により、時刻t
2′において可飽和リアクトル8が飽和し、第1のピー
キングコンデンサ3のエネルギーが主放電に効率よく且
つ放電を乱さぬように供給され、レーザ発振へと至る。
通常、パルスレーザ装置の場合、放電持続時間(t2
3)は、100nsec以下である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来のパルスレーザ装
置は以上のように、スパイカーサステナとなる第1及び
第2の回路に対して、個別に2個のスイッチ、即ち第1
及び第2のスイッチ5及び11を用いているので、回路
規模が大きくなり構成が複雑になるという問題点があっ
た。
【0023】又、第1及び第2のスイッチ5及び11の
オンするタイミングが異なるため、それぞれのタイミン
グで各スイッチ5及び11をトリガするためのパルスが
必要となり、制御回路(図示せず)が複雑になるという
問題点があった。
【0024】更に、電圧レベルの異なる2つの充電回路
(図示せず)を用いて、それぞれ第1及び第2の充電端
子7及び12から充電しなければならず、同様に回路規
模が大きくなり構成が複雑になるという問題点があっ
た。
【0025】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、スイッチ及び充電端子をそれぞ
れ1個で構成することのできるパルスレーザ装置を得る
ことを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るパルスレーザ励起回路は、互いに対向配置されたレー
ザ励起用の一対の主放電電極と、一対の主放電電極間に
第1のパルス電圧を印加する第1のパルス発生用4端子
回路と、第1のパルス発生用4端子回路に並列接続され
て主放電電極に第2のパルス電圧を印加する第2のパル
ス発生用4端子回路と、第1のパルス発生用4端子回路
及び第2のパルス発生用4端子回路の各一対の入力端子
の各一方に接続された充電端子と、第1のパルス発生用
4端子回路及び第2のパルス発生用4端子回路の各一対
の入力端子間をそれぞれ選択的に短絡するためのスイッ
チと、スイッチと第1のパルス発生用4端子回路の一方
の入力端子との間に挿入された第1の可飽和リアクトル
と、第1のパルス発生用4端子回路の一対の出力端子の
一方と主放電電極との間に挿入された第2の可飽和リア
クトルとを備え、スイッチを導通させることにより、第
2のパルス電圧を主放電電極に印加して一対の主放電電
極間に主放電を発生させると共に、第1のパルス電圧を
主放電電極に印加して、主放電を持続させるものであ
る。
【0027】又、この発明の請求項2に係るパルスレー
ザ励起回路は、請求項1において、第1のパルス発生用
4端子回路は、第1の可飽和リアクトル側に対応した入
力端子に一端が接続されたパルス発生用コンデンサと、
パルス発生用コンデンサの他端に一方の入力端が接続さ
れたパルス形成線路と、パルス形成線路の一対の入力端
間又は出力端間に挿入された充電用回路素子とを有し、
パルス形成線路の他方の入力端はスイッチ側に対応した
入力端子に接続され、パルス形成線路の一方の出力端は
第2の可飽和リアクトル側に対応した出力端子に接続さ
れ、パルス形成線路の他方の出力端は主放電電極側に対
応した出力端子に接続されたものである。
【0028】又、この発明の請求項3に係るパルスレー
ザ励起回路は、請求項1又は請求項2において、第2の
パルス発生用4端子回路は、スイッチの両端側に対応し
た一対の入力端子間に挿入された第1のパルス発生用コ
ンデンサと、スイッチの一端側に対応した入力端子に一
端が接続された第2のパルス発生用コンデンサと、主放
電電極側に対応した一対の出力端子間に挿入された充電
用回路素子と、充電用回路素子に並列接続されたピーキ
ングコンデンサとを有し、第2のパルス発生用コンデン
サの他端は出力端子の一方に接続され、ピーキングコン
デンサの一端は出力端子の一方に接続され、ピーキング
コンデンサの他端はスイッチの他端側に対応した入力端
子に接続されたものである。
【0029】又、この発明の請求項4に係るパルスレー
ザ励起回路は、請求項1又は請求項2において、第2の
パルス発生用4端子回路は、スイッチの一端側に対応し
た入力端子に一端が接続されたパルス発生用コンデンサ
と、パルス発生用コンデンサの他端に一方の入力端が接
続されたパルス伝送線路と、パルス伝送線路の一対の入
力端間又は出力端間に挿入された充電用回路素子とを有
し、パルス伝送線路の他方の入力端はスイッチの他端側
に対応した入力端子に接続され、パルス伝送線路の一対
の出力端は主放電電極側に対応した一対の出力端子にそ
れぞれ接続されたものである。
【0030】又、この発明の請求項5に係るパルスレー
ザ励起回路は、請求項1又は請求項2において、第2の
パルス発生用4端子回路は、スイッチの両端側に対応し
た一対の入力端子間に挿入された第1のパルス発生用コ
ンデンサと、スイッチの一端側に対応した入力端子に接
続された第2のパルス発生用コンデンサと、第2のパル
ス発生用コンデンサの他端に一方の入力端が接続された
パルス伝送線路と、パルス伝送線路の一対の入力端間又
は出力端間に挿入された充電用回路素子とを有し、パル
ス伝送線路の他方の入力端はスイッチの他端側に対応し
た入力端子に接続され、パルス伝送線路の一対の出力端
は主放電電極側に対応した一対の出力端子にそれぞれ接
続されたものである。
【0031】又、この発明の請求項6に係るパルスレー
ザ励起回路は、請求項1又は請求項2において、第2の
パルス発生用4端子回路は、スイッチの一端側に対応し
た入力端子に一端が接続されたパルス発生用コンデンサ
と、パルス発生用コンデンサの他端に一方の入力端が接
続された昇圧回路とを有し、昇圧回路の他方の入力端は
スイッチの他端側に対応した入力端子に接続され、昇圧
回路の一対の出力端は主放電電極側に対応した一対の出
力端子にそれぞれ接続されたものである。
【0032】又、この発明の請求項7に係るパルスレー
ザ励起回路は、請求項1又は請求項2において、第2の
パルス発生用4端子回路は、スイッチの両端側に対応し
た一対の入力端子間に挿入された第1のパルス発生用コ
ンデンサと、スイッチの一端側に対応した入力端子に接
続された第2のパルス発生用コンデンサと、第2のパル
ス発生用コンデンサの他端に一方の入力端が接続された
昇圧回路とを有し、昇圧回路の他方の入力端はスイッチ
の他端側に対応した入力端子に接続され、昇圧回路の一
対の出力端は主放電電極側に対応した一対の出力端子に
それぞれ接続されたものである。
【0033】又、この発明の請求項8に係るパルスレー
ザ励起回路は、請求項1乃至請求項5のいずれかにおい
て、第2のパルス発生用4端子回路は、一対の出力端子
間に挿入された昇圧回路を有するものである。
【0034】又、この発明の請求項9に係るパルスレー
ザ励起回路は、請求項1乃至請求項8のいずれかにおい
て、第2のパルス発生用4端子回路は、一対の出力端子
間に挿入されたパルス電圧反転回路を有するものであ
る。
【0035】又、この発明の請求項10に係るパルスレ
ーザ励起回路は、請求項4乃至請求項9のいずれかにお
いて、第2のパルス発生用4端子回路は、一対の出力端
子間に挿入されたピーキングコンデンサを有するもので
ある。
【0036】又、この発明の請求項11に係るパルスレ
ーザ励起回路は、請求項1乃至請求項10のいずれかに
おいて、第2のパルス発生用4端子回路は、遅延回路と
して構成されたパルス伝送線路を有するものである。
【0037】又、この発明の請求項12に係るパルスレ
ーザ励起回路は、請求項1において、第1のパルス発生
用4端子回路は、第1の可飽和リアクトル側とスイッチ
の一端側とに対応した一対の入力端子間に挿入された第
1のパルス発生用コンデンサと、第1の可飽和リアクト
ル側に対応した入力端子に一端が接続された第2のパル
ス発生用コンデンサと、主放電電極側に対応した一対の
出力端子間に挿入された充電用回路素子と、第2のパル
ス発生用コンデンサの他端と充電用回路素子の一端との
間に挿入された別の可飽和リアクトルとを有するもので
ある。
【0038】又、この発明の請求項13に係るパルスレ
ーザ励起回路は、請求項1、請求項2又は請求項12に
おいて、第2のパルス発生用4端子回路は、スイッチの
両端側に対応した一対の入力端子間に挿入された第1の
パルス発生用コンデンサと、スイッチの一端側に対応し
た入力端子に一端が接続された第2のパルス発生用コン
デンサと、主放電電極側に対応した一対の出力端子間に
挿入された充電用回路素子と、第2のパルス発生用コン
デンサの他端と充電用回路素子の一端との間に挿入され
た別の可飽和リアクトルとを有するものである。
【0039】
【作用】この発明の請求項1においては、スイッチと第
1のパルス発生用4端子回路との間に挿入された第1の
可飽和リアクトルが第1のパルス発生用4端子回路を遮
断している間に、第2のパルス発生用4端子回路から急
峻な立ち上がりの第2のパルス電圧を発生させ、この第
2のパルス電圧を主放電電極間に印加する。これによ
り、主放電電極間に第1のパルス発生用4端子回路から
エネルギーが注入されるのに先立って、主放電電極間に
予め均一な放電を発生させる。このとき、主放電電極と
第1のパルス発生用4端子回路との間に挿入された第2
の可飽和リアクトルは、第2のパルス発生用4端子回路
からの第2のパルス電圧により主放電電極間に均一な放
電が発生するまで、第1のパルス発生用4端子回路の出
力端子を主放電電極から切り離す。
【0040】又、この発明の請求項2においては、第1
のパルス発生用4端子回路内にパルス形成線路を設ける
ことにより、放電開始後の放電部の抵抗とのインピーダ
ンスマッチングを容易にする。
【0041】又、この発明の請求項3においては、第2
のパルス発生用4端子回路内に第1及び第2のパルス発
生用コンデンサを設けることにより、第2のパルス電圧
を充電電圧よりも大きくする。
【0042】又、この発明の請求項4においては、第2
のパルス発生用4端子回路内にパルス伝送線路を設ける
ことにより、放電部とのインピーダンスマッチングを容
易にする。
【0043】又、この発明の請求項5においては、第2
のパルス発生用4端子回路内に第1及び第2のパルス発
生用コンデンサを設け且つパルス伝送線路を設けること
により、放電部とのインピーダンスマッチングを容易に
すると共に、第2のパルス電圧を充電電圧よりも大きく
する。
【0044】又、この発明の請求項6においては、第2
のパルス発生用4端子回路内に昇圧回路を設けることに
より、第2のパルス電圧を充電電圧よりも大きくする。
【0045】又、この発明の請求項7においては、第2
のパルス発生用4端子回路内に第1及び第2のパルス発
生用コンデンサを設け且つ昇圧回路を設けることによ
り、第2のパルス電圧を充電電圧よりも更に大きくす
る。
【0046】又、この発明の請求項8においては、第2
のパルス発生用4端子回路内の出力側に昇圧回路を設け
ることにより、第2のパルス電圧を充電電圧よりも大き
くする。
【0047】又、この発明の請求項9においては、第2
のパルス発生用4端子回路内の出力側にパルス電圧反転
回路を設けることにより、第2のパルス電圧印加時に第
2の可飽和リアクトルを飽和させ、第1のパルス電圧の
立ち上がりを急峻にする。
【0048】又、この発明の請求項10においては、第
2のパルス発生用4端子回路内の出力側にピーキングコ
ンデンサを設けることにより、第2のパルス電圧の立ち
上がりを急峻にする。
【0049】又、この発明の請求項11においては、第
2のパルス発生用4端子回路内に遅延回路を設けること
により、伝送タイミングを設定可能とし、第1のパルス
電圧に対する第2のパルス電圧の印加タイミングを設定
可能にする。
【0050】又、この発明の請求項12においては、第
1のパルス発生用4端子回路内に別の可飽和リアクトル
を設けることにより、別の可飽和リアクトルが飽和する
まで電荷の転送を遮断し、第1のパルス電圧の立ち上が
りを急峻にする。
【0051】又、この発明の請求項13においては、第
2のパルス発生用4端子回路内に別の可飽和リアクトル
を設けることにより、別の可飽和リアクトルが飽和する
まで電荷の転送を遮断し、第2のパルス電圧の立ち上が
りを急峻にする。
【0052】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1(請求
項1に対応)を図について説明する。図1はこの発明の
実施例1を示す回路図であり、1及び2は前述と同様の
ものである。又、5A、7A及び8Aは、第1のスイッ
チ5、第1の充電端子7及び可飽和リアクトル8にそれ
ぞれ対応している。
【0053】この場合、スイッチ5A及び充電端子7A
は各1個ずつのみ設けられており、8Aは第2の可飽和
リアクトルとなっている。
【0054】13は第1の可飽和リアクトル、14は第
1のパルス発生用4端子回路であり、第1の可飽和リア
クトル13は、スイッチ5Aと第1のパルス発生用4端
子回路14の入力端子Aとの間に挿入されている。又、
第2の可飽和リアクトル8Aは、主放電電極1と第1の
パルス発生用4端子回路14の出力端子Cとの間に挿入
されている。
【0055】15は第2のパルス発生用4端子回路であ
り、入力端子A及びBがスイッチ5Aの両端に接続さ
れ、出力端子C及びDが主放電電極1及び2にそれぞれ
接続されている。V2′は第1のパルス発生用4端子回
路14の出力端子C及びD間に発生する電圧、V3′は
第2のパルス発生用4端子回路15の出力端子C及びD
間に発生する電圧であり、各電圧V2′及びV3′の波形
は図2に示されている。
【0056】次に、図2の波形図を参照しながら、図1
に示した実施例1の動作について説明する。まず、時刻
0においてスイッチ5Aがオン(閉成)されると、第
1の可飽和リアクトル13によるVt(電圧×時間)積
で決まる時間(t0≦t≦t0′)だけ、第1のパルス発
生用4端子回路14の動作は妨げられる。
【0057】その間に、第2のパルス発生用4端子回路
15が動作することによって、急峻なパルス電圧V3
が出力端子C及びD間に発生し(図2(b)参照)。こ
の電圧V3′は主放電電極1及び2間に印加される。
【0058】このとき、主放電電極1と第1のパルス発
生用4端子回路14の出力端子Cとの間には第2の可飽
和リアクトル8が挿入されているため、主放電電極1と
パルス発生用4端子回路14とは切り離されている。従
って、第2のパルス発生用4端子回路15から発生した
急峻なパルス電圧V3′は、主放電電極1及び2間にそ
のまま印加され、時刻t1において、主放電電極1及び
2間に均一な放電が発生する。
【0059】続いて、時刻t0′において、第1の可飽
和リアクトル13は飽和し、第1のパルス発生用4端子
回路14の出力端子C及びD間からパルス電圧V2
(図2(a)が発生する。第1のパルス発生用4端子回
路14の出力電圧V2′は、第2の可飽和リアクトル8
Aに妨げられ、第2の可飽和リアクトル8Aに電圧を発
生させる。
【0060】続いて、可飽和リアクトル8Aの電圧×時
間積で決まる時間の後、第2の可飽和リアクトル8Aは
飽和し、第2のパルス発生用4端子回路15のパルス電
圧V3′によって均一な放電が発生している主放電電極
1及び2に対し、時刻t2において、第1のパルス発生
用4端子回路14からのパルス電圧V2′が印加され
る。これにより、第1のパルス発生用4端子回路14の
エネルギーが主放電部に供給される。
【0061】この結果、従来例と同じように主放電電極
1及び2間で放電が発生し、レーザ発振の準備が整った
後、第1のパルス発生用4端子回路14のエネルギーを
主放電電極1及び2に供給することができるので、エネ
ルギーを無駄なくレーザ発振に使用することができる。
【0062】更に、2つの電圧パルスV3′及びV2′を
1個のスイッチ5Aのオン動作に基づいて発生させてい
るので、装置構成が簡単となる。又、図中には記してい
ないが、充電端子7Aに電圧を印加するための充電回路
が1つのみで済むので、装置が簡単になる。又、第1の
パルス発生用4端子回路14からのエネルギー供給は、
主放電電極1及び2で均一な放電を起こした後に行われ
るので、均一な放電を容易に得ることができる。
【0063】又、主放電電極1及び2に放電が起こる
と、主放電電極1及び2間の放電抵抗は急激に低下する
が、第2のパルス発生4端子回路15によって放電抵抗
が下げられるので、第1のパルス発生4端子回路14の
出力インピーダンスを放電抵抗に合あわせておくこと
で、効率よくエネルギーを注入することができる。
【0064】実施例2.図3は図1内の第1のパルス発
生用4端子回路14の第1構成例を示す回路図であり、
16は一端が入力端子Aに接続されたパルス発生用コン
デンサ、17はパルス発生用コンデンサ16の電荷が転
送されて両端が出力端子C及びDとなるピーキングコン
デンサ、18はパルス発生用コンデンサ16を充電する
ための充電用回路素子(例えば、抵抗器)である。充電
用回路素子18は、第1又は第2のパルス発生用4端子
回路14又は15内のいずれかに設置すればよく、第2
のパルス発生用4端子回路15内に充電用回路素子が存
在する場合には省略することができる。
【0065】次に、図1を参照しながら、図3に示した
この発明の実施例2による第1のパルス発生用4端子回
路14の動作について説明する。第1の可飽和リアクト
ル13が飽和すると、スイッチ5A、飽和した可飽和リ
アクトル13、パルス発生用コンデンサ16及びピーキ
ングコンデンサ17が閉回路となり、パルス発生用コン
デンサ16の電荷は、ピーキングコンデンサ17へと移
行する。
【0066】これにより、第1のパルス発生4端子回路
14の出力端子C及びD間にパルス電圧V2′が発生す
る。このとき、主放電電極1及び2間は、第2のパルス
発生用4端子回路15からのパルス電圧V3′により放
電が発生し、放電抵抗が低くなっている。従って、第2
の可飽和リアクトル8Aの両端に電圧がかかり、第2の
可飽和リアクトル8Aが飽和するため、主放電電極1及
び2間の放電部に、ピーキングコンデンサ17に蓄えら
れたエネルギーが投入される。
【0067】実施例3.図4は図1内の第2のパルス発
生用4端子回路15の第1構成例を示す回路図であり、
19は入力端子Aに接続されたパルス発生用コンデン
サ、20はパルス発生用コンデンサ19の電荷が転送さ
れて両端が出力端子C及びDとなるピーキングコンデン
サ、21はパルス発生用コンデンサ19を充電するため
の充電用回路素子(例えば、抵抗器)である。充電用回
路素子21は、パルス発生用4端子回路14内に充電用
回路素子が存在する場合には省略することができる。
【0068】次に、図1を参照しながら、図4に示した
この発明の実施例3による第2のパルス発生用4端子回
路15の動作について説明する。図1のスイッチ5Aが
投入されると、第1の可飽和リアクトル13により第1
のパルス発生4端子回路14が切り離されているため、
スイッチ5A、パルス発生用コンデンサ19及びピーキ
ングコンデンサ20が閉回路となり、パルス発生用コン
デンサ19の電荷は、ピーキングコンデンサ20へと移
行する。
【0069】ここで、各コンデンサ19及び20の容量
を小さく設定しておくと、電荷の移行周期が短くなるた
め、第2のパルス発生4端子回路15の出力端子C及び
D間に急峻なパルス電圧V3′が発生する。主放電電極
1及び2間は、第2の可飽和リアクトル8Aにより第1
のパルス発生用4端子回路14から切り離されているた
め、第2のパルス発生用4端子回路15の出力端子C及
びD間に発生した急峻なパルス電圧V3′は、主放電電
極1及び2間にそのまま印加されて均一な放電を発生さ
せる。そして、主放電電極1及び2間の放電にピーキン
グコンデンサ20に蓄えられたエネルギーが投入され
る。
【0070】実施例4.図5は図1内の第1のパルス発
生用4端子回路14の第2構成例を示す回路図であり、
16〜18は図3に示したものと同様のものである。こ
の場合、16は第2のパルス発生用コンデンサとなって
いる。22は両端が入力端子A及びBに接続された第1
のパルス発生用コンデンサである。
【0071】充電用回路素子18は、各パルス発生用コ
ンデンサ22及び16を充電するためのものであり、第
2のパルス発生用4端子回路15内に同様の充電用回路
素子が存在する場合には省略することができる。ピーキ
ングコンデンサ17は、各パルス発生用コンデンサ22
及び16の電荷が転送されるようになっている。
【0072】次に、図1を参照しながら、図5に示した
この発明の実施例4による第1のパルス発生用4端子回
路14の動作について説明する。第1の可飽和リアクト
ル13が飽和すると、スイッチ5A、飽和した可飽和リ
アクトル13及び第1のパルス発生用コンデンサ22が
閉回路となり、第1のパルス発生用コンデンサ22の電
圧は反転する。
【0073】又、第1のパルス発生用コンデンサ22、
第2のパルス発生用コンデンサ16及びピーキングコン
デンサ17も閉回路になっており、ピーキングコンデン
サ17の両端には、第1のパルス発生用コンデンサ22
の電圧が反転したことによりパルス電圧が印加され、ピ
ーキングコンデンサ17に電荷が転送される。又、同時
に、第1のパルス発生4端子回路14の出力端子C及び
D間にもパルス電圧V2′が発生する。
【0074】このとき、主放電電極1及び2間には、第
2のパルス発生用4端子回路15からのパルス電圧
3′により放電が起こっており、第2の可飽和リアク
トル8Aに電圧がかかり、第2の可飽和リアクトル8A
が飽和して、主放電電極1及び2間の放電部に対し、ピ
ーキングコンデンサ17に蓄えられたエネルギーが投入
される。この場合、第1のパルス発生用4端子回路14
は、充電電圧の2倍の電圧を主放電電極1及び2に供給
することができる。
【0075】 実施例5.(請求項3に対応)図6は図1内の第2のパ
ルス発生用4端子回路15の第2構成例を示す回路図で
あり、19〜21は図4に示したものと同様のものであ
る。この場合、19は第2のパルス発生用コンデンサと
なっている。23は両端が入力端子A及びBに接続され
た第1のパルス発生用コンデンサである。
【0076】充電用回路素子21は、各パルス発生用コ
ンデンサ23及び19を充電するためのものであり、第
1のパルス発生用4端子回路14内に同様の充電用回路
素子が存在する場合には省略することができる。ピーキ
ングコンデンサ20は、各パルス発生用コンデンサ23
及び19の電荷が転送されるようになっている。
【0077】次に、図1を参照しながら、図6に示した
この発明の実施例5(請求項3に対応)による第2のパ
ルス発生用4端子回路15の動作について説明する。ス
イッチ5Aが投入されると、第1の可飽和リアクトル1
3により第1のパルス発生4端子回路14が切り離され
ているため、スイッチ5A及び第1のパルス発生用コン
デンサ23の閉回路となり、第1のパルス発生用コンデ
ンサ23の電圧は急激に反転する。
【0078】又、第1のパルス発生用コンデンサ23、
第2のパルス発生用コンデンサ19及びピーキングコン
デンサ20も閉回路になっており、ピーキングコンデン
サ20の両端には、第1のパルス発生用コンデンサ23
の電圧が急激に反転したことにより急峻なパルス電圧が
印加され、ピーキングコンデンサ20に電荷が転送され
る。
【0079】又、同時に、第2のパルス発生4端子回路
15の出力端子C及びD間にも急峻なパルス電圧V3
が発生する。主放電電極1及び2間は、第2の可飽和リ
アクトル8Aにより第1のパルス発生用4端子回路14
と切り離されているため、第2のパルス発生用4端子回
路15の出力端子C及びD間に発生した急峻なパルス電
圧V3′が主放電電極1及び2間にそのまま印加され均
一な放電が起こる。
【0080】そして、主放電電極1及び2間の放電部
に、ピーキングコンデンサ20に蓄えられたエネルギー
が投入される。この場合、第2のパルス発生用4端子回
路15は、充電電圧の2倍の電圧を放電開始電圧V3
として主放電電極1及び2間に印加することができる。
従って、低い充電電圧により放電開始に必要なパルス電
圧を発生することができる。又、第2のパルス発生用4
端子回路15と放電部の放電抵抗とのマッチングを損な
うこともない。
【0081】 実施例6.(請求項2に対応)図7は図1内の第1のパ
ルス発生用4端子回路14の第3構成例を示す回路図で
あり、16及び18は図3に示したものと同様のもので
ある。充電用回路素子18は第2のパルス発生用4端子
回路15にも同様の充電用回路素子が存在する場合には
省略することができる。24はパルス形成線路として用
いられる同軸線路であり、パルス発生用コンデンサ16
の電荷が転送される。
【0082】次に、図1を参照しながら、図7に示した
この発明の実施例6(請求項2に対応)による第1のパ
ルス発生用4端子回路14の動作について説明する。第
1の可飽和リアクトル13が飽和すると、スイッチ5
A、飽和した可飽和リアクトル13、パルス発生用コン
デンサ16及びパルス形成線路24が閉回路となり、パ
ルス発生用コンデンサ16の電荷は、パルス形成線路2
4へと移行する。
【0083】これにより、第1のパルス発生用4端子回
路14の出力端子C及びD間にパルス電圧V2′が発生
する。このとき、主放電電極1及び2間には、第2のパ
ルス発生用4端子回路15からのパルス電圧V3′によ
り放電が起こっており、第2の可飽和リアクトル8Aに
電圧がかかり、第2の可飽和リアクトル8Aが飽和して
主放電電極1及び2間の放電部にパルス形成線路24に
蓄えられたエネルギーが投入される。この場合、パルス
形成線路24のインピーダンスは、設定が容易なため、
放電部のインピーダンスと同一に選ぶことができ、エネ
ルギーの注入効率を著しく向上させることができる。
【0084】 実施例7.(請求項4に対応)図8は図1内の第2のパ
ルス発生用4端子回路15の第3構成例を示す回路図で
あり、19及び21は図4に示したものと同様のもので
ある。充電用回路素子21は、第1のパルス発生用4端
子回路14内に同様の充電用回路素子が存在する場合に
は省略することができる。25はパルス伝送線路として
用いられる同軸線路であり、パルス発生用コンデンサ1
9の電荷が転送される。
【0085】次に、図1を参照しながら、図8に示した
この発明の実施例7(請求項4に対応)による第2のパ
ルス発生用4端子回路15の動作について説明する。ス
イッチ5Aが投入されると、第1の可飽和リアクトル1
3により第1のパルス発生用4端子回路14が切り離さ
れているため、スイッチ5A、パルス発生用コンデンサ
19、パルス伝送線路25が閉回路となり、パルス発生
用コンデンサ19によって急峻なパルス電圧V3が発生
し、パルス伝送線路25によって伝送される。
【0086】これにより、第2のパルス発生用4端子回
路15の出力端子C及びD間に急峻なパルス電圧V3
が発生する。主放電電極1及び2間は、第2の可飽和リ
アクトル8Aにより第1のパルス発生用4端子回路14
が切り離されているため、第2のパルス発生用4端子回
路15の出力端子C及びD間に発生した急峻なパルス電
圧V3′がそのまま主放電電極1及び2間に印加され、
均一な放電が起こる。
【0087】そして、主放電電極1及び2間の放電部
に、パルス伝送線路25からのエネルギーが投入され
る。このように、パルス伝送線路25でエネルギーを投
入することにより、パルス発生用コンデンサ19を主放
電電極1及び2付近に取り付ける必要がなくなり、回路
構成の密集を防ぐことができる。
【0088】実施例8.図9は図1内の第1のパルス発
生用4端子回路14の第4構成例を示す回路図であり、
16、18及び22は図5に示したものと同様のもの、
又、24は図7に示したものと同様のものである。充電
用回路素子18は、第2のパルス発生用4端子回路15
内に同様の充電用回路素子が存在する場合には省略する
ことができる。パルス形成線路となる同軸線路24に
は、第1のパルス発生用コンデンサ22の電荷と、第2
のパルス発生用コンデンサ16の電荷とが転送される。
【0089】次に、図1を参照しながら、図9に示した
この発明の実施例8による第1のパルス発生用4端子回
路14の動作について説明する。第1の可飽和リアクト
ル13が飽和すると、スイッチ5A、飽和した可飽和リ
アクトル13、第1のパルス発生用コンデンサ22が閉
回路となり、第1のパルス発生用コンデンサ22の電圧
は反転する。
【0090】又、第1のパルス発生用コンデンサ22、
第2のパルス発生用コンデンサ16及びパルス形成線路
24も閉回路になっており、パルス形成線路24には、
第1のパルス発生用コンデンサ22の電圧が反転したこ
とによりパルス電圧が印加され、パルス形成線路24に
電荷が転送される。
【0091】又、第1のパルス発生用4端子回路14の
出力端子C及びD間にもパルス電圧V2′が発生する。
このとき、主放電電極1及び2間には、第2のパルス発
生用4端子回路15からのパルス電圧V3′により放電
が起こっており、第2の可飽和リアクトル8Aに電圧が
印加され、第2の可飽和リアクトル8Aが飽和して主放
電電極1及び2間の放電部にパルス形成線路24に蓄え
られたエネルギーが投入される。
【0092】この場合、パルス形成線路24のインピー
ダンスは、放電部のインピーダンスと同一に選ばれるの
で、エネルギーの注入効率が著しく向上する。
【0093】 実施例9.(請求項5に対応)図10は図1内の第2の
パルス発生用4端子回路15の第4構成例を示す回路図
であり、19、21及び23は図6に示したものと同
様、又、25は図8に示したものと同様のものである。
充電用回路素子21は、第1のパルス発生用4端子回路
14内に同様の充電用回路素子が存在する場合には省略
することができる。パルス伝送線路となる同軸線路25
には、第1のパルス発生用コンデンサ23の電荷と、第
2のパルス発生用コンデンサ19の電荷とが転送され
る。
【0094】次に、図1を参照しながら、図10に示し
たこの発明の実施例9(請求項5に対応)による第2の
パルス発生用4端子回路15の動作について説明する。
スイッチ5Aが投入されると、第1の可飽和リアクトル
13により第1のパルス発生用4端子回路14が切り離
されているため、スイッチ5A及びパルス発生用コンデ
ンサ23が閉回路となり、第1のパルス発生用コンデン
サ23の電圧は急激に反転する。
【0095】又、第1のパルス発生用コンデンサ23、
第2のパルス発生用コンデンサ19及びパルス伝送線路
25も閉回路になっており、パルス伝送線路25には、
第1のパルス発生用コンデンサ23の電圧が急激に反転
したことにより急峻なパルス電圧が印加され、パルス伝
送線路23によって急峻なパルス電荷が伝送される。こ
れにより、第2のパルス発生用4端子回路15の出力端
子C及びD間に急峻なパルス電圧V3′が発生する。
【0096】主放電電極1及び2間は、第2の可飽和リ
アクトル8Aにより第1のパルス発生用4端子回路14
が切り離されているため、第2のパルス発生用4端子回
路15の出力端子C及びD間に発生した急峻なパルス電
圧V3′がそのまま主放電電極1及び2間に印加され、
主放電電極1及び2間に均一な放電が起こる。そして、
主放電電極1及び2間の放電部にパルス伝送線路25か
らのエネルギーが投入される。
【0097】このように、パルス伝送線路25を用いて
エネルギーを投入することにより、第1のパルス発生用
コンデンサ23と第2のパルス発生用コンデンサ19と
を主放電電極1及び2の付近に取り付ける必要がなくな
り、回路構成の密集を防ぐことができる。
【0098】又、この場合、第2のパルス発生用4端子
回路15は、充電電圧の2倍の電圧を放電開始電圧
3′として主放電電極1及び2に印加することができ
るので、第1のパルス発生用4端子回路14と放電抵抗
とのマッチングが取り易い。即ち、第1のパルス発生用
4端子回路14は、安定に放電を維持するための低い電
圧V2′を出力すればよく、回路インピーダンスを放電
部の抵抗値に予め整合させることができる。
【0099】 実施例10.(請求項6に対応)図11は図1内の第2
のパルス発生用4端子回路15の第5構成例を示す回路
図であり、19は前述と同様のものである。26はパル
ス発生用コンデンサ19に接続された昇圧回路として用
いられるパルストランスであり、両端が出力端子C及び
Dに接続されており、パルス発生用コンデンサ19の電
荷が転送される。
【0100】次に、図1を参照しながら、図11に示し
たこの発明の実施例10(請求項6に対応)による第2
のパルス発生用4端子回路15の動作について説明す
る。スイッチ5Aが投入されると、第1の可飽和リアク
トル13により第1のパルス発生用4端子回路14が切
り離されているため、スイッチ5A、パルス発生用コン
デンサ19及び昇圧回路26が閉回路となり、パルス発
生用コンデンサ19によって急峻なパルス電圧が発生
し、昇圧回路26に印加される。
【0101】これにより、第2のパルス発生用4端子回
路15の出力端子C及びD間に昇圧された急峻なパルス
電圧V3′が発生する。主放電電極1及び2間は、第2
の可飽和リアクトル8Aにより第1のパルス発生用4端
子回路14から切り離されているため、第2のパルス発
生用4端子回路15の出力端子C及びD間に昇圧されて
発生した急峻なパルス電圧V3′がそのまま主放電電極
1及び2間に印加され、均一な放電が起こる。
【0102】そして、主放電電極1及び2間の放電部に
昇圧回路26からのエネルギーが投入される。この場
合、第2のパルス発生用4端子回路15によって、主放
電電極1及び2間に放電可能な電圧V3′を印加するこ
とができるので、第1のパルス発生用4端子回路14の
出力電圧V2′を放電維持電圧まで低くすることができ
る。従って、放電部とのインピーダンスマッチングが取
り易い。
【0103】 実施例11.(請求項7に対応)図12は図1内の第2
パルス発生用4端子回路15の第6構成例を示す回路図
であり、19及び23は前述と同様のものである。26
は各パルス発生用コンデンサ19及び23に接続された
昇圧回路として用いられるパルストランスであり、両端
が出力端子C及びDに接続されており、第1のパルス発
生用コンデンサ23の電荷と、第2のパルス発生用コン
デンサ19の電荷とが転送される。
【0104】次に、図1を参照しながら、図12に示し
たこの発明の実施例11(請求項7に対応)による第2
のパルス発生用4端子回路15の動作について説明す
る。スイッチ5Aが投入されると、第1の可飽和リアク
トルにより第1のパルス発生用4端子回路14が切り離
されているため、スイッチ5A及び第1のパルス発生用
コンデンサ23が閉回路となり、第1のパルス発生用コ
ンデンサ23の電圧は急激に反転する。
【0105】又、第1のパルス発生用コンデンサ23、
第2のパルス発生用コンデンサ19及び昇圧回路26も
閉回路になっているため、昇圧回路26には、第1のパ
ルス発生用コンデンサ23の電圧が急激に反転したこと
により、急峻なパルス電圧が印加され、昇圧回路26に
よって昇圧された急峻なパルス電荷が発生する。
【0106】これにより、第2のパルス発生用4端子回
路15の出力端子C及びD間にも昇圧された急峻なパル
ス電圧が発生する。主放電電極1及び2間は、第2の可
飽和リアクトル8Aにより第1のパルス発生用4端子回
路14から切り離されているため、第2のパルス発生用
4端子回路15の出力端子C及びD間に昇圧されて発生
した急峻なパルス電圧V3′がそのまま主放電電極1及
び2間に印加され、均一な放電が起こる。
【0107】そして、主放電電極1及び2間の放電部に
昇圧回路26からのエネルギーが投入される。この場
合、第2のパルス発生用4端子回路15によって主放電
電極1及び2間に放電可能な電圧を加えることができる
ので、第1のパルス発生用4端子回路14の出力電圧V
2′を放電維持電圧まで低くすることができる。従っ
て、放電部とのインピーダンスマッチングが取り易い。
【0108】 実施例12.(請求項8に対応)図13は図1内の第2
パルス発生用4端子回路15の第7構成例を示す回路図
であり、19、21、25及び26は前述と同様のもの
である。この場合、昇圧回路26は、パルス伝送線路と
なる同軸線路25を介してパルス発生用コンデンサ19
に接続されると共に、両端が出力端子C及びDに接続さ
れている。
【0109】次に、図1を参照しながら、図13に示し
たこの発明の実施例12(請求項8に対応)による第2
のパルス発生用4端子回路15の動作について説明す
る。スイッチ5Aが投入されると、第1の可飽和リアク
トル13により第1のパルス発生用4端子回路14が切
り離されているため、スイッチ5A、パルス発生用コン
デンサ19及びパルス伝送線路25が閉回路となり、パ
ルス発生用コンデンサ19によって急峻なパルス電圧が
発生し、パルス伝送線路25によって伝送される。
【0110】パルス伝送線路25に伝送されたパルス電
圧は、昇圧回路であるパルストランス26に印加され
る。これにより、第2のパルス発生用4端子回路15の
出力端子C及びD間に昇圧された急峻なパルス電圧が発
生する。主放電電極1及び2間は、第2の可飽和リアク
トル8Aにより第1のパルス発生用4端子回路14から
切り離されているため、第2のパルス発生用4端子回路
15の出力端子C及びD間に昇圧されて発生した急峻な
パルス電圧がそのまま主放電電極1及び2間に印加さ
れ、均一な放電が起こる。
【0111】そして、主放電電極1及び2間の放電部に
昇圧回路26からのエネルギーが投入される。この場
合、第2のパルス発生用4端子回路15によって主放電
電極1及び2間に放電可能な電圧を印加することができ
るので、第1のパルス発生用4端子回路14の出力電圧
2′を放電維持電圧まで低くすることができる。従っ
て、放電部とのインピーダンスマッチングが取り易い。
【0112】又、このようにパルス伝送線路25を介し
てエネルギーを投入することにより、パルス発生用コン
デンサ19を主放電電極1及び2の付近に取り付ける必
要がなくなり、回路構成の密集を防ぐことができる。
【0113】実施例13.図14は図1内の第2パルス
発生用4端子回路15の第8構成例を示す回路図であ
り、19、21、23、25及び26は前述と同様のも
のである。この場合、昇圧回路26は、パルス伝送線路
25を介して、第1のパルス発生用コンデンサ23及び
第2のパルス発生用コンデンサ19に接続されている。
【0114】次に、図1を参照しながら、図14に示し
たこの発明の実施例13による第2のパルス発生用4端
子回路15の動作について説明する。スイッチ5Aが投
入されると、第1の可飽和リアクトル13により第1の
パルス発生用4端子回路14が切り離されているため、
スイッチ5A及び第1のパルス発生用コンデンサ23が
閉回路となり、第1のパルス発生用コンデンサ23の電
圧は急激に反転する。
【0115】又、第1のパルス発生用コンデンサ23、
第2のパルス発生用コンデンサ19及びパルス伝送線路
25も閉回路になっているため、パルス伝送線路25に
は、第1のパルス発生用コンデンサ23の電圧が急激に
反転したことにより、急峻なパルス電圧が印加される。
従って、パルス伝送線路25に介して伝送された急峻な
パルス電圧は、昇圧回路であるパルストランス26に印
加される。
【0116】これにより、第2のパルス発生用4端子回
路15の出力端子C及びD間に昇圧された急峻なパルス
電圧が発生する。主放電電極1及び2間は、第2の可飽
和リアクトル8Aにより第1のパルス発生用4端子回路
14から切り離されているため、第2のパルス発生用4
端子回路15の出力端子C及びD間に昇圧されて発生し
た急峻なパルス電圧がそのまま主放電電極1及び2間に
印加され、均一な放電が起こる。
【0117】そして、主放電電極1及び2間の放電部に
パルス伝送線路25からのエネルギーが投入される。こ
の場合、第2のパルス発生用4端子回路15によって主
放電電極1及び2間に放電可能な電圧V3′を印加する
ことができるので、第1のパルス発生用4端子回路14
の出力電圧V2′を放電維持電圧まで低くすることがで
きる。従って放電部とのインピーダンスマッチングが取
り易い。
【0118】又、このようにパルス伝送線路25を介し
てエネルギーを投入することにより、第1のパルス発生
用コンデンサ23及び第2のパルス発生用コンデンサ1
9を主放電電極1及び2の付近に取り付ける必要がなく
なり、回路構成の密集を防ぐことができる。
【0119】 実施例14.(請求項9に対応)尚、図11〜図14に
示した上記実施例10〜実施例13では、第2のパルス
発生用4端子回路15内に昇圧回路26を設け、昇圧回
路26の両端を出力端子C及びDに接続したが、昇圧回
路26と同一構成のパルス電圧反転回路(図示せず)を
挿入し、最初に放電電極1及び2間に第1のパルス発生
用4端子回路14の出力電圧V2′とは逆極性の電圧
3′が印加されるようにしてもよい。
【0120】パルス電圧反転回路としてパルストランス
を用いた場合、回路図は図11〜図14と同一になる
が、発生する出力電圧V3′の極性が逆になるようにパ
ルストランスが構成される。この場合、出力電圧V3
としては、パルストランスの組み方により、等倍の電圧
を発生することも、昇圧された電圧を発生することも可
能である。
【0121】このように、主放電電極1及び2間に第1
のパルス発生用4端子回路14のパルス電圧V2′とは
逆極性のパルス電圧V3′を印加すると、第2の可飽和
リアクトル8Aを飽和させる方向に電圧V3′が印加さ
れるので、主放電電極1及び2間に放電が起こる前に、
第2の可飽和リアクトル8Aが飽和する。
【0122】これにより、第2の可飽和リアクトル8A
によるロスを小さくすることができ、主放電電極1及び
2間の電圧は急激に逆方向に引かれていき、放電開始電
圧に達する。従って、第1のパルス発生用4端子回路1
4のみで主放電電極1及び2間に電圧V2′を印加した
ときの2倍以上の急峻さで電圧パルスV2′を主放電電
極1及び2に印加することができる。
【0123】 実施例15.(請求項10に対応)上記実施例7及び実
施例9〜実施例14では、第2のパルス発生用4端子回
路15内にパルス伝送線路25及び昇圧回路26(又
は、パルス電圧反転回路)を用い、昇圧回路26の両端
から出力電圧V3′を発生させたが、最終段に更にピー
キングコンデンサを追加してもよい。
【0124】図15〜図20は、図8(実施例7)、図
10〜図14(実施例9〜実施例13)の回路の最終段
にピーキングコンデンサを追加した場合の、この発明の
実施例15(請求項10に対応)を示す回路図である。
各図において、20は昇圧回路26に並列接続されて両
端が出力端子C及びDに接続されたピーキングコンデン
サである。
【0125】この場合、ピーキングコンデンサ20を挿
入することにより、パルス伝送線路25及び昇圧回路2
6(又は、パルス電圧反転回路)の出力電圧は、一旦、
ピーキングコンデンサ20に蓄えられてから主放電電極
1及び2に印加される。従って、放電部に対してエネル
ギーの注入を迅速に行うことができる。
【0126】 実施例16.(請求項11に対応)尚、上記各実施例に
示したパルス伝送線路25を使用した第2のパルス発生
用4端子回路15において、第1のパルス発生用4端子
回路14からパルス電圧V2′が発生するタイミング
と、主放電電極1及び2間に放電を起こし、第2の可飽
和リアクトル8Aが飽和するタイミングとを調整するた
めに、パルス伝送線路25を遅延回路として用いてもよ
い。これにより、放電部に最もエネルギーが注入され易
いタイミングで、主放電電極1及び2間に放電を起こす
ことができる。
【0127】ここでは、パルス伝送線路25を遅延回路
として用いたこの発明の実施例16による第2のパルス
発生用4端子回路15を図8の回路構成とし、又、第1
のパルス発生用4端子回路14を図7の回路構成とした
場合を例にとり、その動作について図21の波形図を参
照しながら説明する。
【0128】図21において、V1′は第1のパルス発
生用4端子回路14内のパルス発生用コンデンサ16
(図7参照)の両端間電圧、V2′は第1のパルス発生
用4端子回路14の出力電圧、V3′は第2のパルス発
生用4端子回路15の出力電圧である。
【0129】まず、時刻t0においてスイッチ5Aがオ
ンすると、第1の可飽和リアクトル13によって電圧×
時間積で決まる時間(t0≦t≦t0′)だけ、第1のパ
ルス発生用4端子回路14の動作は妨げられる。その間
に、第2のパルス発生用4端子回路15内のパルス発生
用コンデンサ19によって、急峻なパルス電圧V3(図
21(c)参照)が生成され、パルス伝送線路即ち遅延
回路25にパルスが転送される。
【0130】続いて、時刻t0′において、第1の可飽
和リアクトル15は飽和し、第1のパルス発生用4端子
回路14内のパルス発生用コンデンサ16の電圧V1
が放電することによって、第1のパルス発生用4端子回
路14からパルス電圧V2′(図21(b)参照)が発
生する。
【0131】更に、時刻t1において、遅延回路25か
らパルス電圧が発生し、第2のパルス発生用4端子回路
15の出力端子C及びD間に急峻なパルス電圧V3
(図21(c)参照)が発生する。
【0132】このパルス電圧V3′は、主放電電極1及
び2間に印加される。このとき、第2の可飽和リアクト
ル8Aが主放電電極1と第1のパルス発生用4端子回路
14とを切り離しているので、第2のパルス発生用4端
子回路15から発生した急峻なパルス電圧V3′がその
まま主放電電極1及び2間に印加される。
【0133】そして、時刻t2において、主放電電極1
及び2間に放電が発生する。このとき、急峻なパルス電
圧V3′が印加されるので、主放電電極1及び2間に均
一な放電が形成される。放電が発生した後、主放電電極
1及び2の間の電圧が下がってくると、第2の可飽和リ
アクトル8Aの漏れ電流による電位差によって、第2の
可飽和リアクトル8Aは、時刻t2において飽和し、第
1のパルス発生用4端子回路14のエネルギーが主放電
電極1及び2間に供給される。
【0134】この結果、従来例と同じように主放電が発
生し、レーザ発振の準備が整った後で、第1のパルス発
生用4端子回路14のエネルギーを主放電に供給するこ
とができるので、エネルギーを無駄なくレーザ発振に使
用することができる。
【0135】又、2つの電圧パルスV3′及びV2′を1
個のスイッチ5Aの動作に基づいて発生させているの
で、動作回路(図示せず)を含む装置構成が簡単とな
る。又、第1のパルス発生用4端子回路14のエネルギ
ーは、主放電電極1及び2間で均一な放電を起こした後
に供給されるので、均一な放電を容易に得ることができ
る。
【0136】実施例17.又、上記実施例6〜実施例1
6では、パルス形成線路24及び遅延回路25等として
同軸線路を用いたが、ストリップ線路やLC線路等を用
いても同様の効果を奏することができる。
【0137】実施例18.又、上記実施例10〜実施例
15では、昇圧回路26としてパルストランスを用いた
が、テーパ線路や積み重ね線路等を用いても同様の効果
を奏することができる。この場合、例えば、テーパ線路
を第2のパルス発生用4端子回路15に用いれば、パル
ス伝送線路(又は、遅延回路)25及び昇圧回路26の
組み合わせをテーパ線路のみで構成することができるた
め、回路構成が簡単化される。
【0138】実施例19.又、上記実施例14では、パ
ルス電圧反転回路としてパルストランス26を用いた
が、パルス電圧反転線路等を用いても同様の効果を奏す
ることができる。この場合、例えば、パルス電圧反転線
路を第2のパルス発生用4端子回路15に用いれば、パ
ルス伝送線路(又は、遅延回路)25及び昇圧回路26
の組み合わせをパルス電圧反転線路のみで構成すること
ができるため、回路構成が簡単化される。
【0139】又、例えば、パルストランス26(又は、
テーパ線路)を第2のパルス発生用4端子回路15に用
いれば、昇圧回路26及びパルス電圧反転回路の組み合
わせをパルストランス26のみ(又は、テーパ線路の
み)で構成することができるため、回路構成が簡単化さ
れる。
【0140】又、例えば、テーパ線路を第2のパルス発
生用4端子回路15に用いれば、昇圧回路26、パルス
電圧反転回路及びパルス伝送線路(又は、遅延回路)2
5の組み合わせをテーパ線路のみで構成することができ
るため、回路構成が簡単化される。
【0141】実施例20.又、上記実施例1のように第
1のパルス発生用4端子回路14及び第2のパルス発生
用4端子回路15を組み合わせて使用した場合、双方が
充電用回路素子18及び21を備えていれば、どちらか
一方の充電用回路素子18又は21を省略することがで
きる。
【0142】実施例21.又、上記実施例1において、
第2のパルス発生用4端子回路15を、パルストランス
26(図11参照)と、積み重ね線路(又は、パルス電
圧反転回路)として使用する同軸線路(又は、パルス電
圧反転回路として併用するテーパ線路)とのいずれかで
構成した場合、充電用回路素子15を設置しなくてもパ
ルス発生用コンデンサ19を充電することができる。
【0143】実施例22.又、上記各実施例では、スイ
ッチ5Aをサイラトロンにより構成したが、半導体スイ
ッチ(サイリスタ、SITトランジスタ、FET、DG
BT等)の直並列体により構成してもよく、又、火花ギ
ャップ、レールスイッチのようなスイッチにより構成し
てもよい。
【0144】又、図1内の充電端子7Aから正極性の電
圧を印加して充電するようにしたが、負極性の電圧を印
加しても上記実施例と同様の効果を奏することは言うま
でもない。
【0145】実施例23.又、上記各実施例では、充電
用回路素子18及び21として抵抗器を用いたが、抵抗
器の代わりに、リアクトルやダイオード等を用いても同
様の効果を奏することができる。
【0146】実施例24.又、上記各実施例では、パル
スレーザ装置としてエキシマレーザの場合を例にとって
説明したが、他の放電励起パルスレーザ装置でも実施可
能であり、上記各実施例と同様の効果を奏する。
【0147】 実施例25.(請求項12及び請求項13に対応)又、
上記各実施例において、図5、図6、図9、図10、図
12、図14、図16、図18及び図20に示すよう
に、各パルス発生用4端子回路14及び15内にそれぞ
れ第1のパルス発生用コンデンサ22及び23を有する
場合は、第2のパルス発生用コンデンサ16及び19
の、入力端子Aとは反対側の端子に直列に別の可飽和リ
アクトル(図示せず)を接続してもよい。
【0148】即ち、第2のパルス発生用コンデンサ16
と充電用回路素子18との間に別の可飽和リアクトルを
挿入し、又、第2のパルス発生用コンデンサ19と充電
用回路素子21との間に別の可飽和リアクトルを挿入し
てもよい。この場合、第2のパルス発生用コンデンサ1
6及び19の電荷が転送されるまでに遅延時間を有する
が、パルス電圧の立ち上がりを更に急峻にすることがで
きる。パルス電圧の立ち上がりを急峻にすることは、効
率の向上につながる。
【0149】実施例26.又、上記実施例10〜実施例
15では、第2のパルス発生用4端子回路15のみの回
路構成を示したが、第1のパルス発生用4端子回路14
を同様に構成することもでき、特に支障が生じることは
ない。
【0150】実施例27.更に、上記各実施例では、充
電用回路素子18及び21を、各パルス発生用4端子回
路14及び15の入力側に設けた場合を示したが、出力
側に設けてもよい。同様に、昇圧回路又はパルス電圧反
転回路を、第2のパルス発生用4端子回路15の出力側
に設けた場合を示したが、入力側に設けてもよく、同様
の作用効果を奏することは言うまでもない。
【0151】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、互いに対向配置されたレーザ励起用の一対の主放電
電極と、一対の主放電電極間に第1のパルス電圧を印加
する第1のパルス発生用4端子回路と、第1のパルス発
生用4端子回路に並列接続されて主放電電極に第2のパ
ルス電圧を印加する第2のパルス発生用4端子回路と、
第1のパルス発生用4端子回路及び第2のパルス発生用
4端子回路の各一対の入力端子の各一方に接続された充
電端子と、第1のパルス発生用4端子回路及び第2のパ
ルス発生用4端子回路の各一対の入力端子間をそれぞれ
選択的に短絡するためのスイッチと、スイッチと第1の
パルス発生用4端子回路の一方の入力端子との間に挿入
された第1の可飽和リアクトルと、第1のパルス発生用
4端子回路の一対の出力端子の一方と主放電電極との間
に挿入された第2の可飽和リアクトルとを備え、単一の
スイッチを導通させることにより、第1の可飽和リアク
トルが第1のパルス発生用4端子回路を遮断している間
に、第2のパルス発生用4端子回路から急峻な第2のパ
ルス電圧を発生させて主放電電極に印加し、一対の主放
電電極間に均一な放電を発生させた後、第1のパルス発
生用4端子回路から第1のパルス電圧を発生させて主放
電電極に印加し、放電を持続させるようにしたので、ス
イッチ及び充電端子が各1個で済み、制御回路を含む回
路構成が簡単化されて小形化を実現したパルスレーザ装
置が得られる効果がある。
【0152】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、第1のパルス発生用4端子回路内に、第1
の可飽和リアクトル側に対応した入力端子に一端が接続
されたパルス発生用コンデンサと、パルス発生用コンデ
ンサの他端に一方の入力端が接続されたパルス形成線路
と、パルス形成線路の一対の入力端間又は出力端間に挿
入された充電用回路素子とを設け、パルス形成線路の他
方の入力端をスイッチ側に対応した入力端子に接続し、
パルス形成線路の一方の出力端を第2の可飽和リアクト
ル側に対応した出力端子に接続し、パルス形成線路の他
方の出力端を主放電電極側に対応した出力端子に接続し
たので、回路構成を小形化すると共に、第1のパルス発
生用4端子回路と放電開始後の放電部の抵抗とのインピ
ーダンスマッチングを容易にしたパルスレーザ装置が得
られる効果がある。
【0153】又、この発明の請求項3によれば、請求項
1又は請求項2において、第2のパルス発生用4端子回
路内に、スイッチの両端側に対応した一対の入力端子間
に挿入された第1のパルス発生用コンデンサと、スイッ
チの一端側に対応した入力端子に一端が接続された第2
のパルス発生用コンデンサと、主放電電極側に対応した
一対の出力端子間に挿入された充電用回路素子と、充電
用回路素子に並列接続されたピーキングコンデンサとを
設け、第2のパルス発生用コンデンサの他端を出力端子
の一方に接続し、ピーキングコンデンサの一端を出力端
子の一方に接続し、ピーキングコンデンサの他端をスイ
ッチの他端側に対応した入力端子に接続し、第2のパル
ス電圧を充電電圧よりも大きくするようにしたので、回
路構成を小形化すると共に、充電電圧を低く設定するこ
とのできるパルスレーザ装置が得られる効果がある。
【0154】又、この発明の請求項4によれば、請求項
1又は請求項2において、第2のパルス発生用4端子回
路内に、スイッチの一端側に対応した入力端子に一端が
接続されたパルス発生用コンデンサと、パルス発生用コ
ンデンサの他端に一方の入力端が接続されたパルス伝送
線路と、パルス伝送線路の一対の入力端間又は出力端間
に挿入された充電用回路素子とを設け、パルス伝送線路
の他方の入力端をスイッチの他端側に対応した入力端子
に接続し、パルス伝送線路の一対の出力端を主放電電極
側に対応した一対の出力端子にそれぞれ接続したので、
回路構成を小形化すると共に、第2のパルス発生用4端
子回路と放電部の抵抗とのインピーダンスマッチングを
容易にしたパルスレーザ装置が得られる効果がある。
【0155】又、この発明の請求項5によれば、請求項
1又は請求項2において、第2のパルス発生用4端子回
路内に、スイッチの両端側に対応した一対の入力端子間
に挿入された第1のパルス発生用コンデンサと、スイッ
チの一端側に対応した入力端子に接続された第2のパル
ス発生用コンデンサと、第2のパルス発生用コンデンサ
の他端に一方の入力端が接続されたパルス伝送線路と、
パルス伝送線路の一対の入力端間又は出力端間に挿入さ
れた充電用回路素子とを設け、パルス伝送線路の他方の
入力端をスイッチの他端側に対応した入力端子に接続
し、パルス伝送線路の一対の出力端を主放電電極側に対
応した一対の出力端子にそれぞれ接続したので、回路構
成を小形化すると共に、第2のパルス発生用4端子回路
と放電部の抵抗とのインピーダンスマッチングを容易に
し且つ充電電圧を低く設定することのできるパルスレー
ザ装置が得られる効果がある。
【0156】又、この発明の請求項6によれば、請求項
1又は請求項2において、第2のパルス発生用4端子回
路内に、スイッチの一端側に対応した入力端子に一端が
接続されたパルス発生用コンデンサと、パルス発生用コ
ンデンサの他端に一方の入力端が接続された昇圧回路と
を設け、昇圧回路の他方の入力端をスイッチの他端側に
対応した入力端子に接続し、昇圧回路の一対の出力端を
主放電電極側に対応した一対の出力端子にそれぞれ接続
し、第2のパルス電圧を充電電圧よりも大きくするよう
にしたので、回路構成を小形化すると共に、充電電圧を
低く設定することのできるパルスレーザ装置が得られる
効果がある。
【0157】又、この発明の請求項7によれば、請求項
1又は請求項2において、第2のパルス発生用4端子回
路内に、スイッチの両端側に対応した一対の入力端子間
に挿入された第1のパルス発生用コンデンサと、スイッ
チの一端側に対応した入力端子に接続された第2のパル
ス発生用コンデンサと、第2のパルス発生用コンデンサ
の他端に一方の入力端が接続された昇圧回路とを設け、
昇圧回路の他方の入力端をスイッチの他端側に対応した
入力端子に接続し、昇圧回路の一対の出力端を主放電電
極側に対応した一対の出力端子にそれぞれ接続し、第2
のパルス電圧を充電電圧よりも更に大きくするようにし
たので、回路構成を小形化すると共に、充電電圧を更に
低く設定することのできるパルスレーザ装置が得られる
効果がある。
【0158】又、この発明の請求項8によれば、請求項
1乃至請求項5のいずれかにおいて、第2のパルス発生
用4端子回路内に、一対の出力端子間に挿入された昇圧
回路を設け、第2のパルス電圧を充電電圧よりも大きく
するようにしたので、回路構成を小形化すると共に、充
電電圧を低く設定することのできるパルスレーザ装置が
得られる効果がある。
【0159】又、この発明の請求項9によれば、請求項
1乃至請求項8のいずれかにおいて、第2のパルス発生
用4端子回路内に、一対の出力端子間に挿入されたパル
ス電圧反転回路を設け、第2のパルス電圧印加時に第2
の可飽和リアクトルを飽和させるようにしたので、回路
構成を小形化すると共に、第1のパルス電圧の立ち上が
りを急峻にしたパルスレーザ装置が得られる効果があ
る。
【0160】又、この発明の請求項10によれば、請求
項4乃至請求項9のいずれかにおいて、第2のパルス発
生用4端子回路内に、一対の出力端子間に挿入されたピ
ーキングコンデンサを設けたので、回路構成を小形化す
ると共に、第2のパルス電圧の立ち上がりを急峻にした
パルスレーザ装置が得られる効果がある。第2のパルス
電圧の立ち上がりを急峻にする。
【0161】又、この発明の請求項11によれば、請求
項1乃至請求項10のいずれかにおいて、第2のパルス
発生用4端子回路内に、遅延回路として構成されたパル
ス伝送線路を設け、伝送タイミングを設定可能にしたの
で、回路構成を小形化すると共に、第1のパルス電圧に
対する第2のパルス電圧の印加タイミングを設定するこ
とのできるパルスレーザ装置が得られる効果がある。
【0162】又、この発明の請求項12によれば、請求
項1において、第1のパルス発生用4端子回路内に、第
1の可飽和リアクトル側とスイッチの一端側とに対応し
た一対の入力端子間に挿入された第1のパルス発生用コ
ンデンサと、第1の可飽和リアクトル側に対応した入力
端子に一端が接続された第2のパルス発生用コンデンサ
と、主放電電極側に対応した一対の出力端子間に挿入さ
れた充電用回路素子と、第2のパルス発生用コンデンサ
の他端と充電用回路素子の一端との間に挿入された別の
可飽和リアクトルとを設け、別の可飽和リアクトルが飽
和するまで電荷の転送を遮断するようにしたので、回路
構成を小形化すると共に、第1のパルス電圧の立ち上が
りを急峻にしたパルスレーザ装置が得られる効果があ
る。
【0163】又、この発明の請求項13によれば、請求
項1、請求項2又は請求項12において、第2のパルス
発生用4端子回路は、スイッチの両端側に対応した一対
の入力端子間に挿入された第1のパルス発生用コンデン
サと、スイッチの一端側に対応した入力端子に一端が接
続された第2のパルス発生用コンデンサと、主放電電極
側に対応した一対の出力端子間に挿入された充電用回路
素子と、第2のパルス発生用コンデンサの他端と充電用
回路素子の一端との間に挿入された別の可飽和リアクト
ルとを設け、別の可飽和リアクトルが飽和するまで電荷
の転送を遮断するようにしたので、回路構成を小形化す
ると共に、第2のパルス電圧の立ち上がりを急峻にした
パルスレーザ装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す構成図である。
【図2】この発明の実施例1の動作を説明するための波
形図である。
【図3】この発明の実施例2による第1のパルス発生用
4端子回路の第1構成例を示す回路図である。
【図4】この発明の実施例3による第2のパルス発生用
4端子回路の第1構成例を示す回路図である。
【図5】この発明の実施例4による第1のパルス発生用
4端子回路の第2構成例を示す回路図である。
【図6】この発明の実施例5による第2のパルス発生用
4端子回路の第2構成例を示す回路図である。
【図7】この発明の実施例6による第1のパルス発生用
4端子回路の第3構成例を一部図式的に示す回路図であ
る。
【図8】この発明の実施例7による第2のパルス発生用
4端子回路の第3構成例を一部図式的に示す回路図であ
る。
【図9】この発明の実施例8による第1のパルス発生用
4端子回路の第4構成例を一部図式的に示す回路図であ
る。
【図10】この発明の実施例9による第2のパルス発生
用4端子回路の第4構成例を一部図式的に示す回路図で
ある。
【図11】この発明の実施例10による第2のパルス発
生用4端子回路の第5構成例を示す回路図である。
【図12】この発明の実施例11による第2のパルス発
生用4端子回路の第6構成例を示す回路図である。
【図13】この発明の実施例12による第2のパルス発
生用4端子回路の第7構成例を一部図式的に示す回路図
である。
【図14】この発明の実施例13による第2のパルス発
生用4端子回路の第8構成例を一部図式的に示す回路図
である。
【図15】この発明の実施例15による第2のパルス発
生用4端子回路の第9構成例を一部図式的に示す回路図
である。
【図16】この発明の実施例15による第2のパルス発
生用4端子回路の第10構成例を一部図式的に示す回路
図である。
【図17】この発明の実施例15による第2のパルス発
生用4端子回路の第11構成例を示す回路図である。
【図18】この発明の実施例15による第2のパルス発
生用4端子回路の第12構成例を示す回路図である。
【図19】この発明の実施例15による第2のパルス発
生用4端子回路の第13構成例を一部図式的に示す回路
図である。
【図20】この発明の実施例15による第2のパルス発
生用4端子回路の第14構成例を一部図式的に示す回路
図である。
【図21】この発明の実施例16の動作を説明するため
の波形図である。
【図22】従来のパルスレーザ装置を示す回路図であ
る。
【図23】従来のパルスレーザ装置の動作を説明するた
めの波形図である。
【符号の説明】
1、2 主放電電極 5A スイッチ 7A 充電端子 8A 第2の可飽和リアクトル 13 第1の可飽和リアクトル 14 第1のパルス発生用4端子回路 15 第2のパルス発生用4端子回路 16、19 パルス発生用コンデンサ(第2のパルス発
生用コンデンサ) 17、20 ピーキングコンデンサ 18、21 充電用回路素子 22、23 第1のパルス発生用コンデンサ 24 パルス形成線路 25 パルス伝送線路(遅延回路) 26 昇圧回路(パルス電圧反転回路) A、B 入力端子 C、D 出力端子 V2′ 第1のパルス電圧 V3′ 第2のパルス電圧

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向配置されたレーザ励起用の一
    対の主放電電極と、 前記一対の主放電電極間に第1のパルス電圧を印加する
    第1のパルス発生用4端子回路と、 前記第1のパルス発生用4端子回路に並列接続されて前
    記主放電電極に第2のパルス電圧を印加する第2のパル
    ス発生用4端子回路と、 前記第1のパルス発生用4端子回路及び前記第2のパル
    ス発生用4端子回路の各一対の入力端子の各一方に接続
    された充電端子と、 前記第1のパルス発生用4端子回路及び前記第2のパル
    ス発生用4端子回路の各一対の入力端子間をそれぞれ選
    択的に短絡するためのスイッチと、 前記スイッチと前記第1のパルス発生用4端子回路の一
    方の入力端子との間に挿入された第1の可飽和リアクト
    ルと、 前記第1のパルス発生用4端子回路の一対の出力端子の
    一方と前記主放電電極との間に挿入された第2の可飽和
    リアクトルとを備え、 前記スイッチを導通させることにより、前記第2のパル
    ス電圧を前記主放電電極に印加して前記一対の主放電電
    極間に主放電を発生させると共に、前記第1のパルス電
    圧を前記主放電電極に印加して、前記主放電を持続させ
    ることを特徴とするパルスレーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のパルス発生用4端子回路は、 前記第1の可飽和リアクトル側に対応した入力端子に一
    端が接続されたパルス発生用コンデンサと、 前記パルス発生用コンデンサの他端に一方の入力端が接
    続されたパルス形成線路と、 前記パルス形成線路の一対の入力端間又は出力端間に挿
    入された充電用回路素子とを有し、 前記パルス形成線路の他方の入力端は前記スイッチ側に
    対応した入力端子に接続され、 前記パルス形成線路の一方の出力端は前記第2の可飽和
    リアクトル側に対応した出力端子に接続され、 前記パルス形成線路の他方の出力端は前記主放電電極側
    に対応した出力端子に接続されたことを特徴とする請求
    項1のパルスレーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のパルス発生用4端子回路は、 前記スイッチの両端側に対応した一対の入力端子間に挿
    入された第1のパルス発生用コンデンサと、 前記スイッチの一端側に対応した入力端子に一端が接続
    された第2のパルス発生用コンデンサと、 前記主放電電極側に対応した一対の出力端子間に挿入さ
    れた充電用回路素子と、 前記充電用回路素子に並列接続されたピーキングコンデ
    ンサとを有し、 前記第2のパルス発生用コンデンサの他端は前記出力端
    子の一方に接続され、 前記ピーキングコンデンサの一端は前記出力端子の一方
    に接続され、 前記ピーキングコンデンサの他端は前記スイッチの他端
    側に対応した入力端子に接続されたことを特徴とする請
    求項1又は請求項2のパルスレーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のパルス発生用4端子回路は、 前記スイッチの一端側に対応した入力端子に一端が接続
    されたパルス発生用コンデンサと、 前記パルス発生用コンデンサの他端に一方の入力端が接
    続されたパルス伝送線路と、 前記パルス伝送線路の一対の入力端間又は出力端間に挿
    入された充電用回路素子とを有し、 前記パルス伝送線路の他方の入力端は前記スイッチの他
    端側に対応した入力端子に接続され、 前記パルス伝送線路の一対の出力端は前記主放電電極側
    に対応した一対の出力端子にそれぞれ接続されたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2のパルスレーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のパルス発生用4端子回路は、 前記スイッチの両端側に対応した一対の入力端子間に挿
    入された第1のパルス発生用コンデンサと、 前記スイッチの一端側に対応した入力端子に接続された
    第2のパルス発生用コンデンサと、 前記第2のパルス発生用コンデンサの他端に一方の入力
    端が接続されたパルス伝送線路と、 前記パルス伝送線路の一対の入力端間又は出力端間に挿
    入された充電用回路素子とを有し、 前記パルス伝送線路の他方の入力端は前記スイッチの他
    端側に対応した入力端子に接続され、 前記パルス伝送線路の一対の出力端は前記主放電電極側
    に対応した一対の出力端子にそれぞれ接続されたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2のパルスレーザ装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のパルス発生用4端子回路は、 前記スイッチの一端側に対応した入力端子に一端が接続
    されたパルス発生用コンデンサと、 前記パルス発生用コンデンサの他端に一方の入力端が接
    続された昇圧回路とを有し、 前記昇圧回路の他方の入力端は前記スイッチの他端側に
    対応した入力端子に接続され、 前記昇圧回路の一対の出力端は前記主放電電極側に対応
    した一対の出力端子にそれぞれ接続されたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2のパルスレーザ装置。
  7. 【請求項7】 前記第2のパルス発生用4端子回路は、 前記スイッチの両端側に対応した一対の入力端子間に挿
    入された第1のパルス発生用コンデンサと、 前記スイッチの一端側に対応した入力端子に接続された
    第2のパルス発生用コンデンサと、 前記第2のパルス発生用コンデンサの他端に一方の入力
    端が接続された昇圧回路とを有し、 前記昇圧回路の他方の入力端は前記スイッチの他端側に
    対応した入力端子に接続され、 前記昇圧回路の一対の出力端は前記主放電電極側に対応
    した一対の出力端子にそれぞれ接続されたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2のパルスレーザ装置。
  8. 【請求項8】 前記第2のパルス発生用4端子回路は、
    前記一対の出力端子間に挿入された昇圧回路を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかのパル
    スレーザ装置。
  9. 【請求項9】 前記第2のパルス発生用4端子回路は、
    前記一対の出力端子間に挿入されたパルス電圧反転回路
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいず
    れかのパルスレーザ装置。
  10. 【請求項10】 前記第2のパルス発生用4端子回路
    は、前記一対の出力端子間に挿入されたピーキングコン
    デンサを有することを特徴とする請求項第4乃至請求項
    9のいずれかのパルスレーザ装置。
  11. 【請求項11】 前記第2のパルス発生用4端子回路
    は、遅延回路として構成されたパルス伝送線路を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかの
    パルスレーザ装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のパルス発生用4端子回路
    は、 前記第1の可飽和リアクトル側と前記スイッチの一端側
    とに対応した一対の入力端子間に挿入された第1のパル
    ス発生用コンデンサと、 前記第1の可飽和リアクトル側に対応した入力端子に一
    端が接続された第2のパルス発生用コンデンサと、 前記主放電電極側に対応した一対の出力端子間に挿入さ
    れた充電用回路素子と、 前記第2のパルス発生用コンデンサの他端と前記充電用
    回路素子の一端との間に挿入された別の可飽和リアクト
    ルとを有することを特徴とする請求項1のパルスレーザ
    装置。
  13. 【請求項13】 前記第2のパルス発生用4端子回路
    は、 前記スイッチの両端側に対応した一対の入力端子間に挿
    入された第1のパルス発生用コンデンサと、 前記スイッチの一端側に対応した入力端子に一端が接続
    された第2のパルス発生用コンデンサと、 前記主放電電極側に対応した一対の出力端子間に挿入さ
    れた充電用回路素子と、 前記第2のパルス発生用コンデンサの他端と前記充電用
    回路素子の一端との間に挿入された別の可飽和リアクト
    ルとを有することを特徴とする請求項1、請求項2又は
    請求項12のパルスレーザ装置。
JP7819793A 1993-04-05 1993-04-05 パルスレーザ装置 Pending JPH06292372A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7819793A JPH06292372A (ja) 1993-04-05 1993-04-05 パルスレーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7819793A JPH06292372A (ja) 1993-04-05 1993-04-05 パルスレーザ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06292372A true JPH06292372A (ja) 1994-10-18

Family

ID=13655293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7819793A Pending JPH06292372A (ja) 1993-04-05 1993-04-05 パルスレーザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06292372A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5708676A (en) Discharge excitation type pulse laser apparatus
KR940010446A (ko) 효율적 네가티브 충전펌프
EP0589494B1 (en) Discharge exciting pulse laser device
US4975921A (en) Integrated prepulse circuits for efficient excitation of gas lasers
US4629993A (en) Pockels cell driver
JPH06292372A (ja) パルスレーザ装置
US6462605B1 (en) Low-jitter high-power thyristor array pulse driver and generator
GB2204728A (en) Gas discharge driver circuit
JPH11166953A (ja) パルス電源の試験装置
JPH1061371A (ja) パルス電気エネルギー放電による物質の破砕方法、その破砕装置、その高電圧パルス発生方法、及びその高電圧パルス発生装置
RU2128877C1 (ru) Генератор высоковольтных импульсов
EP1494197B1 (en) Method for generating short-duration pulses on a plurality of columns or rows of a plasma display and device for implementing said method
JP2712774B2 (ja) レーザ発振装置
SU331762A1 (ja)
SU434577A1 (ru) Генератор наносекундных импульсных напряжений
SU813713A1 (ru) Каскадный генератор пр моугольныхиМпульСОВ
SU1201355A1 (ru) Устройство дл питани электрофильтра
JPH01112806A (ja) 高電圧パルス発生装置
SU792564A1 (ru) Источник высоковольтных импульсов
JP2611518B2 (ja) パルスガスレーザ装置
JPH05160489A (ja) 放電型エキシマレーザ装置
JPS63228977A (ja) パルス電源装置
JPS6337682A (ja) パルスレ−ザ励起用電源装置
JPH04322758A (ja) 電気集塵器のパルス電圧発生装置
JP2002006816A (ja) 液晶駆動装置の電源回路