JPH06289060A - 電流センサー - Google Patents

電流センサー

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JPH06289060A
JPH06289060A JP5093854A JP9385493A JPH06289060A JP H06289060 A JPH06289060 A JP H06289060A JP 5093854 A JP5093854 A JP 5093854A JP 9385493 A JP9385493 A JP 9385493A JP H06289060 A JPH06289060 A JP H06289060A
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JP
Japan
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current
magnetic
gap
measured
length
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Application number
JP5093854A
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English (en)
Inventor
Naoko Kawamura
尚古 川村
Kietsu Iwabuchi
喜悦 岩渕
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R15/00Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
    • G01R15/14Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks
    • G01R15/20Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using galvano-magnetic devices, e.g. Hall-effect devices, i.e. measuring a magnetic field via the interaction between a current and a magnetic field, e.g. magneto resistive or Hall effect devices
    • G01R15/205Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using galvano-magnetic devices, e.g. Hall-effect devices, i.e. measuring a magnetic field via the interaction between a current and a magnetic field, e.g. magneto resistive or Hall effect devices using magneto-resistance devices, e.g. field plates

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単体でも広いダイナミックレンジを有し、か
つ電流測定に対する感度を高くする。 【構成】 高透磁率の磁性体にて形成され、かつ上部に
磁気ギャップ1を有する磁気コア2と、この磁気コア2
の磁気ギャップ1上に形成され、かつ長手方向に異方性
を有するMR素子3と、このMR素子3の両端電極4a
及び4b間に接続され、MR素子3にセンス電流を流す
ためのセンス電流源5とを有し、上記磁気コア2の中空
部に、非磁性体6が充填され、この非磁性体6に被測定
電流が流れる導線7が挿通される貫通孔が形成された電
流センサーにおいて、磁気ギャップ1を、磁気コア2の
一方の端面からその長手方向中央部までが狭いギャップ
長G1 とされた第1の磁気ギャップと、磁気コア2の他
方の端面からその長手方向中央部までが広いギャップ長
G2 とされた第2の磁気ギャップとで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気抵抗効果素子を用
いて、導体に流れる電流のレベルを検知する電流センサ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気抵抗効果素子(以下、単に
MR素子と記す)を用いた電流センサーは、例えば電源
回路の過電流防止のための電流制御用に使用されてい
る。従来のこの種の電流センサーは、図11に示すよう
に、高透磁率の磁性体にて形成され、かつ上部に長手方
向に延びる中空部に連通した磁気ギャップ101を有す
る磁気コア102と、この磁気コア102の磁気ギャッ
プ101上に形成され、かつ長手方向に異方性を有する
MR素子103と、このMR素子103の両端電極10
4a及び104b間に接続され、MR素子103にセン
ス電流を流すためのセンス電流源105とから構成され
ている(特公平2−8468号公報参照)。
【0003】上記磁気ギャップ101は、そのギャップ
長GがMR素子103の長手方向全域にわたって一定と
されている。また、上記中空部には、非磁性体106が
充填され、この非磁性体106に被測定電流Iが流れる
導線107が挿通される貫通孔が形成されている。
【0004】実際に電流センサーとして使用する場合
は、非磁性体106に形成された貫通孔に導線107を
挿通して使用される。即ち、導線107に流れる被測定
電流Iによって生じる磁束の量に応じてMR素子103
の抵抗値が変化し、MR素子103の両端電極104a
及び104b間の電圧(端子間電圧)Vがその抵抗変化
に応じて変化することになる。従って、この端子間電圧
Vを検出することにより、導線107に流れる電流のレ
ベルを知ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電流センサーにおいては、磁気ギャップ101のギャッ
プ長GがMR素子103の長手方向全域にわたって一定
とされていることから、以下のような問題があった。
【0006】即ち、磁気ギャップ101のギャップ長G
を狭くすると、電流測定に対する感度は向上するが、被
測定電流Iが小さい範囲において、被測定電流Iのレベ
ル変化に対して端子間電圧Vのレベル変化が非常に小さ
い領域(以下、単に不感帯と記す)と、被測定電流Iが
大きい範囲において、被測定電流Iのレベル変化に対し
て端子間電圧Vのレベル変化が全く無い領域(以下、単
に飽和領域と記す)との間の測定有効領域が非常に狭く
なり、電流測定に対するダイナミックレンジが狭くなる
という不都合が生じる。
【0007】一方、磁気ギャップ101のギャップ長G
を広くすると、被測定電流Iが小さい範囲における不感
帯の幅が広くなり、小さいレベルの電流を測定すること
ができず、しかも全体的に電流測定に対する感度が低下
するという不都合が生じる。
【0008】ここで、一つの実験例を示す。この実験例
は、磁気ギャップ101のギャップ長Gが1mmの電流
センサー(サンプル1)と、ギャップ長Gが2.5mm
の電流センサー(サンプル2)を用意し、各電流センサ
ーに対して、図11に示すように、被測定電流Iが流れ
る導線107の両端に、可変抵抗器108と電源109
を直列に接続し、導線107に流れる被測定電流Iのレ
ベルを可変抵抗器108にて0〜70Aまで可変したと
きの両端電圧Vのレベル変化を測定した。
【0009】実験の結果、図12に示すように、サンプ
ル1においては、特性曲線aに示すように、被測定電流
Iのレベルが20Aで飽和状態となり、1A以下で不感
帯に入り、そのダイナミックレンジは、1〜20Aであ
る。一方、サンプル2においては、特性曲線bに示すよ
うに、被測定電流Iのレベルが50Aで飽和状態とな
り、3A以下で不感帯に入り、そのダイナミックレンジ
は、3〜50Aである。このように、サンプル2は、サ
ンプル1と比べてダイナミックレンジが上がっている
が、被測定電流Iの変化に対する端子電圧Vのレベル変
化が小さく、電流測定に対する感度が悪くなっている。
【0010】ところで、昨今の電子機器の電源回路に常
設されてある電流制御あるいは過電流防止に利用される
電流センサーは、広いダイナミックレンジ(1〜70
A)を必要とされるものがあり、しかも高感度を要求す
るものがある。
【0011】これを従来の電流センサーで実現するに
は、それぞれダイナミックレンジの異なる複数個の電流
センサーを使用しなければならず、電子機器の組立工数
の増大化、製造コストの高価格化を招来させるという不
都合があった。
【0012】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、単体でも広いダイナミ
ックレンジを有し、しかも電流測定に対する感度が高い
電流センサーを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気ギャップ
1を有し、かつ被測定電流Iが流れる導線7を取り囲む
ように形成された磁気コア2の上記磁気ギャップ1上
に、短冊形状の磁気抵抗効果素子3が形成された電流セ
ンサーにおいて、磁気ギャップ1のギャップ長を、磁気
抵抗効果素子3の長手方向に沿って異なるように構成す
る。
【0014】
【作用】本発明に係る電流センサーにおいて、具体的
に、例えばギャップ長が、磁気抵抗効果素子(以下、単
にMR素子と記す)3の長手方向に沿って、2段階に変
化する場合を考えと、この場合、MR素子3の長手方向
に沿って狭いギャップ長G1 と、広いギャップ長G2 と
が存在することになる。
【0015】そして、上記MR素子3にセンス電流を流
して、導線7に流れる被測定電流IのレベルをMR素子
3の抵抗変化として検出すると、その被測定電流Iのレ
ベル変化とそれに対応する抵抗変化の特性(被測定電流
−抵抗特性)は、図9の特性図に示すように、狭いギャ
ップ長G1 による被測定電流−抵抗特性曲線aと広いギ
ャップ長G2 による被測定電流−抵抗特性曲線bとを合
成した特性曲線cとなる。
【0016】この合成による特性曲線cをみると、被測
定電流Iが小さい範囲においては、狭いギャップ長G1
による特性が支配的となる。その結果、被測定電流Iが
小さい範囲における不感帯の幅が狭くなり、小さいレベ
ルの被測定電流Iに対しても測定が可能となる。
【0017】一方、被測定電流Iが大きい範囲において
は、広いギャップ長G2 による特性が支配的となる。そ
の結果、特性上の飽和状態がはじまる被測定電流Iのレ
ベルが比較的大きくなり、大きいレベルの被測定電流I
に対しても測定が可能となる。
【0018】また、不感帯から飽和領域までの測定有効
領域における特性曲線は、広いギャップ長G2 によるな
だらかな特性曲線bに、狭いギャップ長G1 による比較
的急峻な特性曲線aが合成された特性曲線となるため、
各特性曲線a及びbの傾斜が合成された形となり、狭い
ギャップ長G1 による特性曲線aよりも更に急峻な特性
曲線となる。従って、被測定電流Iの変化に対する抵抗
変化が大きく、電流測定に対する感度が向上する。
【0019】このように、本発明に係る電流センサーに
おいては、電流測定に対するダイナミックレンジが広く
なり、電流測定に対する感度が高いものとなる。従っ
て、電子機器の電源回路に常設されてある電流制御ある
いは過電流防止に、本発明に係る電流センサーを使用す
る場合、1個の電流センサーで済み、電子機器の組立工
数の低減化、製造コストの低廉化を達成させることがで
きる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る磁気抵抗効果素子(以
下、単にMR素子と記す)を用いた電流センサーの実施
例を図1〜図10を参照しながら説明する。
【0021】この実施例に係る電流センサーは、図1に
示すように、高透磁率の磁性体にて形成され、かつ上部
に長手方向に延びる中空部に連通した磁気ギャップ1を
有する磁気コア2と、この磁気コア2の磁気ギャップ1
上に形成され、かつ長手方向に異方性を有する(即ち、
長手方向に磁化モーメントを有する)MR素子3と、こ
のMR素子3の両端電極4a及び4b間に接続され、M
R素子3にセンス電流を流すためのセンス電流源5とか
ら構成されている。
【0022】上記磁気コア2の中空部には、非磁性体6
が充填され、この非磁性体6に被測定電流が流れる導線
7が挿通される貫通孔が形成されている。
【0023】磁気ギャップ1は、2種類のギャップ長G
1 及びG2 を有し、磁気コア2の一方の端面からその長
手方向中央部までのギャップ長G1 は狭く、磁気コア2
の他方の端面からその長手方向中央部までのギャップ長
G2 は広くなっている。
【0024】MR素子3は、図2に示すように、全体的
に短冊状に形成され、その両端電極4a及び4bを含む
長辺の長さmは磁気コア2の長手方向の長さとほぼ同じ
とされ、幅wは、磁気ギャップ1の狭いギャップ長G1
よりも小さいとされている。従って、このMR素子3
は、磁気ギャップ1を通して露出する非磁性体6上に形
成されることになる。
【0025】具体的には、FeNi系の強磁性体膜(抵
抗変化率3%)を、磁気コア2の磁気ギャップ1を含む
面に蒸着法等にて形成した後、フォトリソグラフィ等の
ドライプロセスによりパターニングを行って、磁気ギャ
ップ1を通して露出する非磁性体6上に短冊状のMR素
子3を形成する。このMR素子3の両端にはCuによる
電極導体4a及び4bが形成される。本実施例におい
て、MR素子3の感知部の長さnは16mm、幅wは1
5μm、厚さは50nmである。
【0026】実際に電流センサーとして使用する場合
は、非磁性体6に形成された貫通孔に導線7を挿通して
使用される。即ち、導線7に流れる被測定電流Iによっ
て生じる磁束の量に応じてMR素子3の抵抗が変化し、
MR素子3の両端電極4a及び4b間の電圧(端子間電
圧)Vがその抵抗変化に応じて変化することになる。従
って、この端子間電圧Vを検出することにより、導線7
に流れる被測定電流Iのレベルを知ることができる。
【0027】ここで、上記実施例に係る電流センサーの
動作を図2〜図9に基づいて説明する。
【0028】まず、図3に示すように、MR素子3に外
部磁界Hexが印加されると、MR素子3の両端の抵抗
値Rは、以下の(1)式で表される。
【0029】
【数1】
【0030】上記数1から、外部磁界Hex(又はθ)
の変化に対するMR素子3の抵抗値Rの変化の関係、即
ちR−H(ρ−H)特性は、図4の特性図で示すことが
できる。
【0031】そして、導線7に被測定電流Iが流れてい
るとき、図5に示すように、狭いギャップ長G1 を有す
る第1の磁気ギャップ1aと広いギャップ長G2 を有す
る第2の磁気ギャップ1bに発生するx方向の磁界(ギ
ャップ磁界)HxG1(I)及びHxG2(I)は、以下の
(2)式で近似的に与えられる。
【0032】
【数2】
【0033】説明をし易くするために、G1 =G2 /2
とすると、上記各ギャップ磁界HxG1(I)及びHxG2
(I)は、以下の(3)式で示す関係になり、被測定電
流Iに対する各ギャップ磁界HxG1(I)及びHxG
2(I)の変化(I−H特性)は、図7で示す特性を有
することになる。
【0034】 HxG1(I)=2×HxG2(I) …………(3)
【0035】そして、図6に示すように、第1の磁気ギ
ャップ1a及び第2の磁気ギャップ1bのそれぞれの長
手方向の長さをLとした場合において、磁気ギャップ1
a及び1bを通して露出する非磁性体6上に長手方向の
長さが2LのMR素子3を配したときのR−H特性上の
動作は、MR素子3中、第1の磁気ギャップ1aに対応
する長さLにおける部分の抵抗値R(=RG1l)と第2
の磁気ギャップ1bに対応する長さLにおける部分の抵
抗値R(=RG2l)とを重畳したものとなる。
【0036】即ち、図7で示す被測定電流Iに対する各
ギャップ磁界HxG1(I)及びHxG2(I)の変化(I
−H特性)から、第1の磁気ギャップ1aに対応するM
R素子3のR−H特性と第2の磁気ギャップ1bに対応
するMR素子3のR−H特性を求めると、それぞれ図8
A及びBに示すとおりになる。
【0037】これら図7並びに図8A及びBから、被測
定電流Iに対する第1の磁気ギャップ1aに対応したM
R素子3の抵抗変化及び被測定電流Iに対する第2磁気
ギャップ1bに対応したMR素子3の抵抗変化を求める
と、図9で示すとおりになる。この図9において、特性
曲線aが被測定電流Iに対する第1の磁気ギャップ1a
に対応したMR素子3の抵抗変化(I−R特性)を示
し、特性曲線bが被測定電流Iに対する第2の磁気ギャ
ップ1bに対応したMR素子3の抵抗変化(I−R特
性)を示す。
【0038】そして、被測定電流Iに対するMR素子3
全体の抵抗変化は、図9の特性曲線cに示すように、特
性曲線a及び特性曲線bを合成したものとなる。
【0039】図9で示す各I−R特性曲線a及びbか
ら、MR素子3中、狭いギャップ長G1 を有する第1の
磁気ギャップ1aに対応した部分の電流測定に対する感
度は向上するが、被測定電流Iが小さい範囲において、
被測定電流Iのレベル変化に対する抵抗値の変化が非常
に小さい領域(以下、単に不感帯と記す)と、被測定電
流Iが大きい範囲において、被測定電流Iのレベル変化
に対する抵抗値の変化が全く無い領域(以下、単に飽和
領域と記す)との間の測定有効領域が非常に狭くなり、
電流測定に対するダイナミックレンジが狭くなる。
【0040】MR素子3中、広いギャップ長G2 を有す
る第2の磁気ギャップ1bに対応した部分においては、
被測定電流Iが小さい範囲における不感帯の幅が広くな
り、小さいレベルの電流を測定することができず、しか
も測定有効領域における曲線の傾きがなだらかで、電流
測定に対する感度が低下する。
【0041】一方、被測定電流Iに対するMR素子3全
体の抵抗変化を示す特性曲線cをみると、被測定電流I
が小さい範囲においては、狭いギャップ長G1 による特
性が支配的となる。その結果、被測定電流Iが小さい範
囲における不感帯の幅が狭くなり、小さいレベルの被測
定電流Iに対しても測定が可能となる。
【0042】被測定電流Iが大きい範囲においては、広
いギャップ長G2 による特性が支配的となる。その結
果、特性上の飽和状態がはじまる被測定電流Iのレベル
が比較的大きくなり、大きいレベルの被測定電流Iに対
しても測定が可能となる。
【0043】また、不感帯から飽和領域までの測定有効
領域における特性曲線は、広いギャップ長G2 によるな
だらかな特性曲線bに、狭いギャップ長G1 による比較
的急峻な特性曲線aが合成された特性曲線となるため、
各特性曲線a及びbの傾斜が合成された形となり、狭い
ギャップ長G1 による特性曲線aよりも更に急峻な特性
曲線となる。従って、被測定電流Iの変化に対する抵抗
変化が大きく、電流測定に対する感度が向上する。
【0044】例えば、特性曲線aの測定有効領域が1〜
20Aで、特性曲線bの測定有効領域が3〜50Aであ
る場合、特性曲線cの測定有効領域は1〜50Aなる。
【0045】このように、本実施例に係る電流センサー
においては、電流測定に対するダイナミックレンジが広
くなり、電流測定に対する感度が高いものとなる。従っ
て、電子機器の電源回路に常設されてある電流制御ある
いは過電流防止に、本実施例に係る電流センサーを使用
する場合、1個の電流センサーで済み、電子機器の組立
工数の低減化、製造コストの低廉化を達成させることが
できる。
【0046】上記実施例では、磁気コア2にそれぞれ長
手方向の長さが同一とされた2種類のギャップ長(狭い
ギャップ長G1 及び広いギャップ長G2 )を有する磁気
ギャップ1を設けた例を示したが、その他、図10Aに
示すように、狭いギャップ長G1 の長手方向の長さを短
く、広いギャップ長G2 の長手方向の長さを長くするよ
うにしてもよいし、図10Bに示すように、狭いギャッ
プ長G1 の長手方向の長さを長く、広いギャップ長G2
の長手方向の長さを短くするようにしてもよい。
【0047】また、図10Cに示すように、3種類以上
のギャップ長を有する磁気ギャップを設けるようにして
もよいし、図10Dに示すように、磁気コア2の一方の
端面から他方の端面にかけてギャップ長が連続的に変化
する磁気ギャップを設けるようにしてもよい。
【0048】いずれの場合も、電流測定に対するダイナ
ミックレンジが広くなり、電流測定に対する感度が高い
ものとなる。
【0049】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る電流センサ
ーによれば、磁気ギャップを有し、かつ被測定電流が流
れる導線を取り囲むように形成された磁気コアの上記磁
気ギャップ上に、短冊形状の磁気抵抗効果素子が形成さ
れた電流センサーにおいて、磁気ギャップのギャップ長
を、磁気抵抗効果素子の長手方向に沿って異なるように
したので、単体でも広いダイナミックレンジを有し、し
かも電流測定に対する感度も高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るMR素子を用いた電流センサーの
実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】本実施例に係る電流センサーに用いられるMR
素子の形状を示す平面図である。
【図3】MR素子に外部磁界が印加されたときの抵抗変
化をベクトル解析して示す説明図である。
【図4】外部磁界(又はθ)の変化に対するMR素子の
抵抗値の変化(R−H(ρ−H)特性)を示す特性図で
ある。
【図5】導線に被測定電流が流れているときに、狭いギ
ャップ長を有する第1の磁気ギャップと広いギャップ長
を有する第2の磁気ギャップに発生するx方向の磁界
(ギャップ磁界)を示す説明図である。
【図6】第1の磁気ギャップ及び第2の磁気ギャップの
それぞれの長手方向の長さをLとした場合において、磁
気ギャップを通して露出する非磁性体上に長手方向の長
さが2LのMR素子を配した状態を示す平面図である。
【図7】被測定電流に対する各ギャップ磁界の変化(I
−H特性)を示す特性図である。
【図8】第1の磁気ギャップに対応するMR素子のR−
H特性と第2の磁気ギャップに対応するMR素子のR−
H特性を示す特性図である。
【図9】被測定電流に対する第1の磁気ギャップに対応
したMR素子の抵抗変化と、被測定電流に対する第2の
磁気ギャップに対応したMR素子の抵抗変化と、被測定
電流に対するMR素子全体の抵抗変化を示す特性図であ
る。
【図10】磁気コアに設けられる磁気ギャップの各種変
形例を示す平面図である。
【図11】従来例に係るMR素子を用いた電流センサー
の構成を示す斜視図である。
【図12】磁気ギャップのギャップ長が1mmの従来の
電流センサー(サンプル1)と、ギャップ長が2.5m
mの従来の電流センサー(サンプル2)において、各サ
ンプルの被測定電流のレベル変化に対する両端電圧Vの
レベル変化を測定した測定結果を示す特性図である。
【符号の説明】
1 磁気ギャップ 1a 第1の磁気ギャップ(狭いギャップ長G1 ) 1b 第2の磁気ギャップ(広いギャップ長G2 ) 2 磁気コア 3 MR素子 4a及び4b 両端電極 5 センス電流源 6 非磁性体 7 導線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ギャップを有し、かつ被測定電流が
    流れる導線を取り囲むように形成された磁気コアの上記
    磁気ギャップ上に、短冊形状の磁気抵抗効果素子が形成
    された電流センサーにおいて、 上記磁気ギャップのギャップ長が、上記磁気抵抗効果素
    子の長手方向に沿って異なることを特徴する電流センサ
    ー。
JP5093854A 1993-03-30 1993-03-30 電流センサー Withdrawn JPH06289060A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7106047B2 (en) 2003-07-18 2006-09-12 Denso Corporation Electric current detection apparatus
JP2013054031A (ja) * 2011-08-31 2013-03-21 General Electric Co <Ge> 電気システムの調子をモニタするためのシステムおよび方法

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