JPH06285867A - 剥離性に優れた材料 - Google Patents
剥離性に優れた材料Info
- Publication number
- JPH06285867A JPH06285867A JP14097492A JP14097492A JPH06285867A JP H06285867 A JPH06285867 A JP H06285867A JP 14097492 A JP14097492 A JP 14097492A JP 14097492 A JP14097492 A JP 14097492A JP H06285867 A JPH06285867 A JP H06285867A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- carbon
- molten
- separating
- mold releasing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 離型材を使用することなく、高接着性を有す
る高分子材料を容易に剥離することのできる剥離性に優
れた材料を提供するにある。 【構成】 塩化ビニール，ポリウレタンなどの溶融状態
又は半溶融状態にある高分子材料と接触する面に用いら
れる材料であって、炭素材料又は炭素とＢＮなどの窒化
物，Ｂ4Ｃなどの炭化物，Ａｌ2Ｏ3などの酸化物の複合
材料からなることを特徴としている。 【効果】 本発明の材料を使用することにより、従来使
用されている金属型の置換が可能であり、かつ離型材を
コーティングする必要がなくなる。よって製造コストの
低減，工程の簡略化，作業環境の改善に効果がある。
る高分子材料を容易に剥離することのできる剥離性に優
れた材料を提供するにある。 【構成】 塩化ビニール，ポリウレタンなどの溶融状態
又は半溶融状態にある高分子材料と接触する面に用いら
れる材料であって、炭素材料又は炭素とＢＮなどの窒化
物，Ｂ4Ｃなどの炭化物，Ａｌ2Ｏ3などの酸化物の複合
材料からなることを特徴としている。 【効果】 本発明の材料を使用することにより、従来使
用されている金属型の置換が可能であり、かつ離型材を
コーティングする必要がなくなる。よって製造コストの
低減，工程の簡略化，作業環境の改善に効果がある。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂等高分子材料の射
出成形型，押出し成形型，ブロー成形型，圧縮成形型，
注入口など溶融状態又は半溶融状態の高分子材料と接触
する部分に用いられる剥離性に優れた材料に関するもの
である。 【０００２】 【従来の技術】従来、高分子材料の成形型などには鉄系
金属材料が用いられ、成形前にＳｉ系，フッ素系などの
離型材を多量に噴霧してから使用されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】従来の高分子材料の成
形型などには、加工性，耐摩耗性等の点から鋼材が使用
されている。しかし金属と溶融した高分子材料では接着
現象が発生し、成形後の型からの取出しが全く不可能な
状態となってしまう。そこで現在は、離型をよくする意
味で各種の離型材コーティングが成形前に行われてい
る。 【０００４】ところがここで使用される離型材は、非常
に高価であり、特に高接着性プラスチックの成形時には
多量の離型材が使用されることとなり、成形コストの増
加となる。そして離型材を塗布する工程が必ず必要とな
る。又離型材のコーティングが全体に均一に行なわれな
いと部分的に接着する部分が発生し、離型ができなくな
る場合があり、特に型形状が複雑に入り組んでいる場合
にはコーティングに非常に注意を払う必要がある。これ
は、生産ラインにおいて大きな問題点である。また離型
材は噴霧によりコーティングされるため、ミストとして
周辺に飛び散ることとなり、作業環境面でも大きな問題
がある。 【０００５】本発明は、このような点を考慮してなされ
たもので、離型材を使用することなく、高接着性を有す
る高分子材料を容易に剥離することのできる剥離性に優
れた材料を提供することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、接着性を有す
る高分子材料の接触部分に、炭素材料又は炭素とセラミ
ックスの複合材料を用いたことを特徴とする。 【０００７】即ち本発明の剥離性に優れた材料は、塩化
ビニール，ポリウレタンなどの溶融状態又は半溶融状態
にある高分子材料と接触する面に用いられる材料であっ
て、炭素材料又は炭素とＢＮなどの窒化物，Ｂ4Ｃなど
の炭化物，Ａｌ2Ｏ3などの酸化物の複合材料からなるも
のである。 【０００８】 【作用】本発明に係る材料は、炭素の潤滑性を利用して
おり、接着性を有する高分子材料と接触しても、容易に
剥離することができる。このため離型材を使用する必要
がなく、生産コストの低減，工程の省略，作業環境の改
善ができる。 【０００９】 【実施例】石油コークスの粉末にバインダーとしてコー
ルタールピッチを使用した人造黒鉛材料及び石油コーク
スの粉末と炭化珪素の粉末の混合物を焼結した材料、石
油コークスとＢＮの混合物の焼結材料を用いて成形用型
を作成した。使用した材料の物理特性を表１に示す。 【００１０】 【表１】 【００１１】樹脂を使用し上記型により成形圧にて５０
shot成形を実施したが、本発明材を使用した型は離型材
なしにて、良好な離型性を示した。又、比較として従来
使用の金属性型を離型材なしで使用したところ、１回目
の脱型時点にて接着し取り出し不可能となった。 【００１２】 【発明の効果】本発明の材料を使用することにより、従
来使用されている金属型の置換が可能であり、かつ離型
材をコーティングする必要がなくなる。よって製造コス
トの低減、工程の簡略化、作業環境の改善に効果を有し
ている。
出成形型，押出し成形型，ブロー成形型，圧縮成形型，
注入口など溶融状態又は半溶融状態の高分子材料と接触
する部分に用いられる剥離性に優れた材料に関するもの
である。 【０００２】 【従来の技術】従来、高分子材料の成形型などには鉄系
金属材料が用いられ、成形前にＳｉ系，フッ素系などの
離型材を多量に噴霧してから使用されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】従来の高分子材料の成
形型などには、加工性，耐摩耗性等の点から鋼材が使用
されている。しかし金属と溶融した高分子材料では接着
現象が発生し、成形後の型からの取出しが全く不可能な
状態となってしまう。そこで現在は、離型をよくする意
味で各種の離型材コーティングが成形前に行われてい
る。 【０００４】ところがここで使用される離型材は、非常
に高価であり、特に高接着性プラスチックの成形時には
多量の離型材が使用されることとなり、成形コストの増
加となる。そして離型材を塗布する工程が必ず必要とな
る。又離型材のコーティングが全体に均一に行なわれな
いと部分的に接着する部分が発生し、離型ができなくな
る場合があり、特に型形状が複雑に入り組んでいる場合
にはコーティングに非常に注意を払う必要がある。これ
は、生産ラインにおいて大きな問題点である。また離型
材は噴霧によりコーティングされるため、ミストとして
周辺に飛び散ることとなり、作業環境面でも大きな問題
がある。 【０００５】本発明は、このような点を考慮してなされ
たもので、離型材を使用することなく、高接着性を有す
る高分子材料を容易に剥離することのできる剥離性に優
れた材料を提供することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、接着性を有す
る高分子材料の接触部分に、炭素材料又は炭素とセラミ
ックスの複合材料を用いたことを特徴とする。 【０００７】即ち本発明の剥離性に優れた材料は、塩化
ビニール，ポリウレタンなどの溶融状態又は半溶融状態
にある高分子材料と接触する面に用いられる材料であっ
て、炭素材料又は炭素とＢＮなどの窒化物，Ｂ4Ｃなど
の炭化物，Ａｌ2Ｏ3などの酸化物の複合材料からなるも
のである。 【０００８】 【作用】本発明に係る材料は、炭素の潤滑性を利用して
おり、接着性を有する高分子材料と接触しても、容易に
剥離することができる。このため離型材を使用する必要
がなく、生産コストの低減，工程の省略，作業環境の改
善ができる。 【０００９】 【実施例】石油コークスの粉末にバインダーとしてコー
ルタールピッチを使用した人造黒鉛材料及び石油コーク
スの粉末と炭化珪素の粉末の混合物を焼結した材料、石
油コークスとＢＮの混合物の焼結材料を用いて成形用型
を作成した。使用した材料の物理特性を表１に示す。 【００１０】 【表１】 【００１１】樹脂を使用し上記型により成形圧にて５０
shot成形を実施したが、本発明材を使用した型は離型材
なしにて、良好な離型性を示した。又、比較として従来
使用の金属性型を離型材なしで使用したところ、１回目
の脱型時点にて接着し取り出し不可能となった。 【００１２】 【発明の効果】本発明の材料を使用することにより、従
来使用されている金属型の置換が可能であり、かつ離型
材をコーティングする必要がなくなる。よって製造コス
トの低減、工程の簡略化、作業環境の改善に効果を有し
ている。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 下記の（Ａ）と（Ｂ）とを同時に満たす剥離性に優れた
材料。 （Ａ）塩化ビニール、ポリウレタンなどの溶融状態又は
半溶融状態にある高分子材料と接触する面に用いられる
材料。 （Ｂ）炭素材料又は炭素とＢＮなどの窒化物、Ｂ4Ｃな
どの炭化物、Ａｌ2Ｏ3などの酸化物の複合材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14097492A JPH06285867A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 剥離性に優れた材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14097492A JPH06285867A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 剥離性に優れた材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06285867A true JPH06285867A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=15281176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14097492A Pending JPH06285867A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 剥離性に優れた材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06285867A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106986646A (zh) * | 2017-04-12 | 2017-07-28 | 郑州嵩山硼业科技有限公司 | 一种抗氧化石墨电极 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02270508A (ja) * | 1989-04-12 | 1990-11-05 | Ibiden Co Ltd | プラスチック成形用黒鉛型 |
-
1992
- 1992-05-06 JP JP14097492A patent/JPH06285867A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02270508A (ja) * | 1989-04-12 | 1990-11-05 | Ibiden Co Ltd | プラスチック成形用黒鉛型 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106986646A (zh) * | 2017-04-12 | 2017-07-28 | 郑州嵩山硼业科技有限公司 | 一种抗氧化石墨电极 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0382420A3 (en) | Microstructure-bearing composite plastic articles and method of making | |
| CA1289421C (fr) | Procede de fabrication de moules en metal a haut point de fusion parpulverisation dudit metal sur une forme en elastomere silicone charge | |
| EP1162049A3 (en) | Method of forming a composite article with a textured surface | |
| US2966423A (en) | Method of producing metal deposits | |
| WO2004002706A3 (en) | Process for making a mold piece having a main curved surface bearing a utilitary microstructure | |
| US6702886B2 (en) | Mold coating | |
| CN1213820C (zh) | 超塑性成型模具,以及成型装置和成型方法 | |
| DE59509420D1 (de) | Verfahren zur Herstellung von ineinandergreifenden Metallteilen | |
| JPH05171398A (ja) | 溶射金属層を有する複合体製品およびその製造方法、ならびに、その製造方法に用いる離型剤 | |
| JPH06285867A (ja) | 剥離性に優れた材料 | |
| CN100484360C (zh) | 用于生产浸渍复合材料的方法 | |
| JPH06504089A (ja) | 金型とダイの製造法 | |
| GB2221413A (en) | Process for coating a surface for contact with molten metal | |
| KR102314870B1 (ko) | 복합 소재 및 이의 제조 방법 | |
| KR20000052460A (ko) | 유리 주형용 릴리스 피복물 | |
| CN1093452C (zh) | 金属模具熔射制作方法 | |
| JP2521600B2 (ja) | 高耐久性、高精度溶射金型の製造方法 | |
| GB2054448A (en) | Production of moulded bodies with surface coatings | |
| CN1663713A (zh) | 梯度功能材料快速模具及其制造方法 | |
| DE102006057638A1 (de) | Verfahren zum Herstellen eines Formwerkzeugs | |
| JPS6213236A (ja) | 鋳造用金型及びその製造方法 | |
| JP2835450B2 (ja) | プラスチック成形用黒鉛型 | |
| JPH0469044B2 (ja) | ||
| JP6754069B2 (ja) | 成形用金型 | |
| CN110860673A (zh) | 附着在压铸模具表面的CrYBN复合涂层、压铸模具及制备方法 |