JPH06285156A - 医療用低圧吸引排出装置 - Google Patents

医療用低圧吸引排出装置

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JPH06285156A
JPH06285156A JP5103588A JP10358893A JPH06285156A JP H06285156 A JPH06285156 A JP H06285156A JP 5103588 A JP5103588 A JP 5103588A JP 10358893 A JP10358893 A JP 10358893A JP H06285156 A JPH06285156 A JP H06285156A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置をコンパクト化し、かつ、使用操を簡単
にすること。 【構成】 第1の垂下隔壁23で仕切られたマノメータ
室22を有する吸引圧調節部20と、この吸引圧調節部
と気体流通的に連通しかつ少なくとも3個の室を有する
水封部兼胸腔陰圧制御部25Aと、この水封部兼胸腔陰
圧制御部と気体流通的に連通する集め室31を有する排
液量測定部29とから成り、前記胸腔陰圧制御部には、
吸引源の吸引を止めた時に大気が逆流するのを防止する
ために上壁から垂下する第2の垂下隔壁27を形成し、
また患者の咳により患者の胸腔内の陰圧が胸腔内の設定
吸引圧より強い一定の陰圧以上になった時、該胸腔内の
陰圧を設定吸引圧よりも多少強い陰圧まで戻すために前
記第2の垂下隔壁と対向する仕切壁35Aを形成し、こ
の仕切壁35Aの下端部は、前記第2の垂下隔壁27の
下端部よりも所要量下方に延設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療用低圧吸引排出装置
に関し、特に人体の胸部等の体腔から液体および気体を
排出させるために用いられる医療用低圧吸引排出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の医療用低圧吸引排出装置
として、実公平4−22750号公報に記載された一実
施例である。
【0003】この低圧吸引排出装置(上記公報記載の符
号をそのまま使用する。)Yは、第1の垂下隔壁23で
仕切られたマノメータ室22を有する吸引圧調節部20
と、この吸引圧調節部と気体流通的に連通しかつ第2の
垂下隔壁27で仕切られた第1の水密封室26を有する
水封部25と、この水封部と気体流通的に連通する集め
室31を有する排液量測定部29と、この排液量測定部
と気体流通的に連通する第2の水密封室34を有する胸
腔陰圧制御部33とから成り、前記胸腔陰圧制御部の第
2の水密封室は、患者の胸腔内の陰圧が設定吸引圧より
強い陰圧となった時該胸腔内の陰圧を自動的にゆっくり
と設定吸引圧に戻すことができるように切欠部を有する
フロートストッパー壁38に形成された流通孔と嵌まり
合うフロート39を有する第1の室34aと、この第1
の室と連通しかつ大気と連通する吸排気孔36を有する
第2の室34bに仕切られている。
【0004】しかしながら、上記構成に於いては、吸引
源の吸引を止めた時に気体が逆流するのを防止するため
の水封部25と、患者の咳あるいは連結管のミルキング
により、患者の胸腔内の陰圧が吸引圧調節部の設定吸引
圧より強い陰圧になった時、該胸腔内の陰圧を設定吸引
圧に戻すための胸腔陰圧制御部33とが、それぞれ区分
して形成され、しかも、胸腔陰圧制御部33が複数の仕
切壁で仕切られているため、装置自体が大掛かりなもの
になる。したがって、装置をコンパクト化できないので
設置スペースを要す。また水封部25と胸腔陰圧制御部
33の両者に水を入れなければならないので、使用操作
が簡単でないと言う欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来の欠点に鑑み、装置をコンパクト化すること、また
使用操作を簡単にすること、さらに、水封部兼胸腔陰圧
制御部から集め室側に大気が逆流する時に雑菌の侵入を
防止することができる医療用低圧吸引排出装置を得るこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の医療用低圧吸引
排出装置は、第1の垂下隔壁23で仕切られたマノメー
タ室22を有する吸引圧調節部20と、この吸引圧調節
部と気体流通的に連通しかつ少なくとも3個の室を有す
る水封部兼胸腔陰圧制御部25Aと、この水封部兼胸腔
陰圧制御部と気体流通的に連通する集め室31を有する
排液量測定部29とから成り、前記胸腔陰圧制御部に
は、吸引源の吸引を止めた時に気体が逆流をするのを防
止するために上壁から垂下する第2の垂下隔壁27を形
成し、また患者の咳により患者の胸腔内の陰圧が吸引圧
調節部の設定吸引圧より強い一定の陰圧以上になった時
該胸腔内の陰圧を設定吸引圧よりも多少強い陰圧まで戻
すために前記第2の垂下隔壁と対向する仕切壁35Aを
形成し、この仕切壁35Aの下端部は、前記第2の垂下
隔壁27の下端部よりも所要量下方に延設されているこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】水封部兼胸腔陰圧制御部の「水封部」の機能に
つき説明すると、所望する設定吸引圧の状態で吸引中に
吸引ポンプを停止した場合、吸引ポンプ側から空気が逆
流し、その結果、水W1、W2の各水位に変化が生ず
る。すなわち、吸引圧調節部のマノメータ室の左右の室
の水位は同一レベルと成り、一方、患者の胸腔及び集め
室は陰圧状態となっているため、水封部兼胸腔陰圧制御
部の第1室内の水位は第2垂下隔壁の下端部近くまで下
降し、第2室及び第3室の水位は上昇する。しかし、こ
の場合水W2が大気圧に押されても、第1室の水位は第
2の垂下隔壁の下端面までは達しないので、吸引ポンプ
から逆流して来る空気が集め室、患者の胸腔内へと流れ
込むことがない。
【0008】次に水封部兼胸腔陰圧制御部の「胸腔陰圧
制御部」の機能につき説明すると、例えば患者が咳をし
た瞬間、患者の胸腔内から気体が連結管を通って低圧吸
引排出装置へと流れ込み、その結果、第2室及び第3室
側の水位が瞬時に下がり、気体は第2の垂下隔壁の下端
面及び仕切り壁の下端面をそれぞれくぐり抜け、水W2
を発泡状態となって通過する。この直後患者の胸腔内は
過大な陰圧状態となる。その後、吸引ポンプが駆動中な
ので大気がマノメータ室の小室から大室へと流れ込むと
同時に、患者の胸腔内の過大な陰圧を制御するために大
気の一部が逆流して集め室側へ流れ込む。この時逆流す
る大気は、第2垂の下隔壁の下端開口を通過し、第2室
内の水中を気泡となって通過し患者の胸腔内へと流れて
いく。
【0009】その結果、患者の胸腔内の過大な陰圧は制
御され、第2室及び第3室内の水位は設定吸引圧よりも
強い一定の陰圧に戻るまで下降する。
【0010】
【実施例】以下、図面に示す実施例により、本発明を詳
細に説明する。なお、本発明の実施例を説明するに当っ
て、前記従来の実施例と同一の部分には便宜上同一の符
号を付し、重複する説明を省略する。
【0011】第1図ないし第6図に示す第1実施例にお
いて、Xは人体の胸部等の体腔から液体および気体を排
出させるために透明あるいは半透明の合成樹脂で形成さ
れた医療用の低圧吸引排出装置である。この低圧吸引排
出装置Xは図14で示す従来の一実施例と比較すると、
吸引源の吸引を止めた時に気体が逆流をするのを防止す
るための水封部と、患者の咳あるいは連結管のミルキン
グにより患者の胸腔内の陰圧が吸引圧調節部の設定吸引
圧より強い一定の陰圧以上になった時に該胸腔内の陰圧
を一定の陰圧まで戻すための胸腔陰圧制御部とが一緒に
成った(1の水W2を共用する。)点が相違し、その他
の基本的な原理は同じである。
【0012】すなわち、20は大気と連通する吸気孔2
1を有し、かつ、下部に吸引圧調節用の液あるいは水W
1を収容することができるマノメータ室22を有する吸
引圧調節部で、この吸引圧調節部20のマノメータ室2
2は、上壁から適宜屈曲され、かつ、下方に垂れ下がっ
た下端開口の第1の垂下隔壁23により、細管(図では
左側)あるいは小室22aと、下部において前記開口と
上部において吸引源と結ばれる吸出し口24と連通する
太管(図では右側)あるいは大室22bとに仕切られて
いる。
【0013】25Aは吸引圧調節部20と気体流通的に
連通するように一体に形成され、かつ、大気から図示し
ない患者の胸腔に空気の逆流を防ぐため及び患者の胸腔
内の陰圧を設定吸引圧に近づけるための水W2を収容す
ることができる水密封室兼陰圧制御室26を有する水封
部兼胸腔陰圧制御部である。
【0014】この水封部兼胸腔陰圧制御部25Aには、
吸い出し口24の右側の上壁から適宜に屈曲され、か
つ、下方に垂れさがった下端開口40の第2の垂下隔壁
27と、この第2の垂下隔壁27と対向し、かつ、上端
部に気体流通路41を一方下端部に流体流通路42を有
する仕切り壁35Aとがそれぞれ形成されている。そし
て、前記仕切り壁35Aの下端部は第2の垂下隔壁27
の下端部よりも所要量a、例えば1〜2cm程下方に延
設されている。
【0015】水封部兼胸腔陰圧制御部25Aに第2の垂
下隔壁27および仕切り壁35Aを形成したことによ
り、前述した吸引圧調整部20の大室22bおよび吸引
源の吸い出し口24と気体流通的に連通する左側の第1
室26aと、下部において下端開口40と連通する中央
の第2室26bと、上部において気体流通路41及び下
部において流体流通路42とそれぞれ連通する右側の第
3室26cとに区分されている。この場合室の数は任意
に増やすことができる。
【0016】29は水封部兼胸腔陰圧制御部25Aと気
体流通的に連通するように一体に形成され、かつ、患者
と連結する連結管30を介して胸腔から排出された液W
3を貯溜するための集め室31を有する排液量測定部
で、この排液量測定部29の集め室31は排液W3の貯
溜量を目視により細かく計測することができるように上
端開口の隔壁32,32により複数個に仕切られてい
る。
【0017】36は排液量測定部29の上壁に形成され
た胸腔から排出される流体の流入口で、この流入口36
には患者の胸腔と連結する連結管30の一端部が取り付
けられる。
【0018】上記構成において、まず吸引源としての吸
引ポンプで吸引する前に、吸引圧調節部20のマノメー
タ室22と水封部兼胸腔陰圧制御部25Aの水密封室兼
陰圧制御室26の両室にぞそれ水W1,W2を所要量入
れる。この注水位により吸引圧と制御圧が設定される。
この注水時の状態を示すのが図1である。
【0019】次に図示しない吸引ポンプを起動させ、吸
引中の状態を示すのが図2である。この場合マノメータ
室22の大室22bと水封部兼胸腔陰圧制御部25Aの
第1の室26aの水面上に存在していた空気が吸出し口
24から吸引ポンプへと吸い出され、前記各室22b、
26aは直ちに陰圧となる。
【0020】そうすると、吸引圧調節用の水W1の大量
側、図では大室22b側の存する水位が上昇する反面、
少量側、図では小室22a側に存する水位が大気圧によ
り押しさげられ、マノメータ室22の第1の垂下隔壁2
3の下端面の位置まで達する。
【0021】このようにマノメータ室22の吸気孔21
側に存していた水位が第1の垂下隔壁23の下端面に達
すると、それ以上水W1の水位が下がることなく、図で
示すように大気が吸気孔21から矢印で示すようにマノ
メータ室22の細管22a内に入り、次いで第1の垂下
隔壁の下端をくぐり抜け、水W1内を発泡状態となって
太管22b内を通過し、吸出し口24へと導かれる。
【0022】一方、水封部兼胸腔陰圧制御部25Aの第
1ないし第3の各室26a、26b、26c内の水W2
は、第1室26aの水位が上昇する反面、第2室26b
及び第3室26cの水位が第2の垂下隔壁27の下端ま
で下降する。そして、図示しない患者の胸腔から連結管
30を介して排出液及び空気等の気体が集め室31へと
導かれ、排出液W3は集め室31に貯溜される一方、気
体は矢印で示すように水封部兼胸腔陰圧制御部25Aの
第2室26bと第3室26cに入り、この時第2室26
bに入ったガスのみが第2の垂下隔壁27の下端をくぐ
り抜け、水W2内を発泡状態となって第1室26a内を
通過し、吸い出し口24へと導かれるそこで、水封部兼
胸腔陰圧制御部25Aの「水封部」の機能につき図3に
基づき説明する。
【0023】図2で示すように吸引ポンプを駆動し続
け、所望する設定吸引圧の状態で吸引中に吸引ポンプを
停止すると、図3で示すように吸引ポンプ側から空気
(大気)が逆流し、その結果、水W1、W2の各水位に
変化が生ずる。すなわち、マノメータ室22の小室22
aの気圧と大室22bの気圧とが同一と成るので、両室
22a、22bの水位は同一レベルと成り、一方、患者
の胸腔及び集め室31は陰圧状態となっているため、第
1室26a内の水位は第2垂下隔壁27の下端部近くま
で下降し、第2室26b及び第3室26cの水位は上昇
する。しかし、この場合図3で示すように水W2が大気
圧に押されても、第1室26aの水位は第2の垂下隔壁
27の下端面までは達しないので、吸引ポンプから逆流
して来る空気が集め室31、患者の胸腔内へと流れ込む
ことはない。
【0024】次に水封部兼胸腔陰圧制御部25Aの「胸
腔陰圧制御部」の機能につき図4ないし図6に基づき説
明する。
【0025】まず図4は所望する設定吸引圧の状態で吸
引中に連結管30を排液促進のためにミルキング(しご
く操作)をした瞬間あるいは患者が咳をした瞬間を示
す。
【0026】この場合矢印で示すように患者の胸腔内か
ら気体(空気)が連結管30を通って低圧吸引排出装置
Xへと流れ込み、その結果、第2室26b及び第3室2
6c側の水位が瞬時に押し下げられ、気体は第2の垂下
隔壁27の下端面及び仕切り壁35Aの下端面をそれぞ
れくぐり抜け、水W2を発泡状態となって通過する。こ
の直後患者の胸腔内は過大な陰圧状態となる。
【0027】次に図5はミルキングをした後又は患者が
咳をした後の大気の流れを示す。この場合吸引ポンプが
駆動中なので大気がマノメータ室22の小室22aから
大室2bへと流れ込むと同時に、患者の胸腔内の過大な
陰圧を制御するために大気の一部が逆流して集め室31
側へ流れ込む。この時逆流する大気は、図5で示すよう
に第2の垂下隔壁27の下端開口40を通過し、第2室
26b内の水中を気泡となって通過し、患者の胸腔内へ
と流れていく。
【0028】その結果、図6で示すように患者の胸腔内
の過大な陰圧は制御され、第2室26b及び第3室26
c内の水位は、設定吸引圧よりも多少強い陰圧に戻るま
で下降する。この場合水W2は図2で示すような設定吸
引圧まで完全には戻らないが、患者に対する影響並びに
低圧吸引排出装置Xを継続して使用することに関し、特
に問題は生じない。
【0029】なお、水W2を注入する際の所要量を少な
くすることで、吸引圧調節部の設定吸引圧近くまで胸腔
内の陰圧を戻すことが可能であるが、この場合水封部の
機能すなわち、吸引を停止した時に大気が胸腔に逆流す
るのを防ぐ機能が低下するので好ましくない。したがっ
て、設定吸引圧よりも多少強い陰圧まで戻す方が適当で
ある。
【0030】
【異なる実施例】次に本発明の異なる実施例につき説明
する。なお、これらの実施例の説明に当たって、前記従
来の実施例及び本発明の第1実施例と同一の部分(機
能)には便宜上同一又は同様の符号を付し、重複する説
明を省略する。
【0031】図7及び図12に示す第2実施例に於い
て、前記実施例と主に異なる点は、第2の垂下隔壁27
と仕切壁35Aとで形成され中央の第2室26bの中央
部には、患者の胸腔内の陰圧が設定吸引圧より強い一定
の陰圧以上となった時該胸腔内の陰圧を自動的にゆっく
りと設定吸引圧よりも多少強い陰圧まで戻すために、第
1のフロートストッパー壁50と、このフロートストッ
パー壁50に形成された流通孔51と嵌合し、かつ、上
昇する水W2をゆっくりと上昇通過させることができる
第1のフロート52とが設けられている点と、水封部兼
用胸腔陰圧制御部25Aの第3室26cの上部には、集
め室31側に水W2が逆流するのを防止するために、第
2のフロートストッパー壁53と、このフロートストッ
パー壁53に形成された流通孔54と嵌合する第2のフ
ロートあるいは遮蔽ボール55とが設けられている点で
ある。
【0032】この場合患者の胸腔内の陰圧が設定吸引圧
より強い一定の陰圧以上となった時、該胸腔内の陰圧を
自動的にゆっくりと設定吸引圧よりも多少強い陰圧まで
戻すための具体的な構成としては、例えば図8で示すよ
うに第1のフロートストッパー壁50に適当な切欠部5
6を形成する、図9で示すように流通孔51Bを真円球
状の第1のフロート52に対して楕円状に形成する、図
10で示すように第1のフロート52Bを流通孔51に
対して楕円球状に形成する、フロートまたはストッパー
壁に貫通孔を形成する、フロートに溝を形成する等があ
る。
【0033】この第2実施例に於いて、所望する設定吸
引圧の状態で吸引中に連結管30を排液促進のためにミ
ルキング(しごく操作)をした直後あるいは患者が咳を
した直後は、図11で示すように大気がマノメータ室2
2の小室22aから大室22bへ流れ込むと同時に、患
者の胸腔内の過大な陰圧を制御するために大気の一部が
逆流して集め室に流れ込み、更に連結管30を通って患
者の胸腔へ流入する。この時逆流する大気は、第2垂下
隔壁27の下端開口40を通過し、第2室26b内の水
中を気泡となって上昇し、第1のフロートストッパー壁
50の流通孔を少量ずつゆっくりと通過する。その結
果、患者の胸腔内の過大な陰圧は、ゆっくりと設定吸引
圧よりも多少強い陰圧まで戻る。
【0034】また上記患者がした咳が著しく激しい場合
は、患者の胸腔内の陰圧は非常に大きくなるので、水W
2が更に上昇して第2のフロートストッパー壁53まで
上昇することがあるが、この時は第2のフロートあるい
は遮蔽ボール55が流通孔54に嵌合し、水W2が集め
室31に流れ込むのを防止する。
【0035】このように構成しても前記本発明の第1実
施例と同一の作用、効果がある。
【0036】図13に示す第3実施例に於いて、前記実
施例と主に異なる点は、第2の垂下隔壁27と仕切壁3
5Aとで形成され第2室26bの上部には、集め室31
側に流入する気体を綺麗にするフイルター部材60が固
定的に設けられている。フイルター部材60は、抑菌
性、殺菌性、雑菌侵入防止性の少なくとも1つを持たせ
ることが望ましい。
【0037】このように構成しても前記本発明の第1実
施例と同一の作用、効果がある。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
あっては、次に列挙するような効果がある。 (1)装置をコンパクト化することができる。したがっ
て、設置スペースも余りとらず、また持ち運びあるいは
運搬の際にも便利である。 (2)水W2を2つの機能のために共用するので、使用
操作が簡単である。また複数個の水室封室を形成してい
ないので、水量の入れ間違い(操作誤認)を極力回避す
ることができる。 (3)患者の胸腔内の過大な陰圧を設定吸引圧の近くま
でゆっくりと制御することができる。 (4)水封部兼胸腔陰圧制御部から集め室側に大気が逆
流した時に雑菌の侵入を防止することができる (5)集め室31に水W2が流れ込むことを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1乃至図6】本発明の第1実施例を示す各概略説明
図。
【図7乃至図12】本発明の第2実施例を示す各概略説
明図。
【図13】本発明の第3実施例を示す各概略説明図。
【図14】本発明の一実施例を示す概略説明図。
【符号の説明】
X…低圧吸引排出装置、 20…吸引圧調節部、 21…吸気孔、 W1、W2…水、 22…マノメータ、 23…第1の垂下隔壁、 22a…小室、 22b…大室、 24…吸出し口、 26…水密封室兼陰圧制御室、 25A…水封部兼胸腔陰圧制御部、 40…下端開口、 27…第2の垂下隔壁、 26a…第1の室、 26b…第2の室、 26c…第3の室、 41…気体流通路、 42…流体流通路、 35A…仕切壁、 a…所要量、 29…廃液量測定部、 30…連結管、 31…集め室、 32…隔壁、 50…第1のフロートストッパー壁、 52…第1のフロート、 53…第2のフロートストッパー壁、 55…第2のフロート、 56…切欠部、 60…フイルター部材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の垂下隔壁23で仕切られたマノメ
    ータ室22を有する吸引圧調節部20と、この吸引圧調
    節部と気体流通的に連通しかつ少なくとも3個の室を有
    する水封部兼胸腔陰圧制御部25Aと、この水封部兼胸
    腔陰圧制御部と気体流通的に連通する集め室31を有す
    る排液量測定部29とから成り、前記胸腔陰圧制御部に
    は、吸引源の吸引を止めた時に気体が逆流をするのを防
    止するために上壁から垂下する第2の垂下隔壁27を形
    成し、また患者の咳により患者の胸腔内の陰圧が吸引圧
    調節部の設定吸引圧より強い一定の陰圧以上になった時
    該胸腔内の陰圧を設定吸引圧よりも多少強い陰圧まで戻
    すために前記第2の垂下隔壁と対向する仕切壁35Aを
    形成し、この仕切壁35Aの下端部は、前記第2の垂下
    隔壁27の下端部よりも所要量下方に延設されているこ
    とを特徴とする医療用低圧吸引排出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、第2の垂下隔壁と仕
    切壁とで形成された第2室26bには、患者の胸腔内の
    陰圧が設定吸引圧より強い一定陰圧以上となった時該胸
    腔内の陰圧を自動的にゆっくりと設定吸引圧よりも多少
    強い陰圧まで戻すためにフロートストッパー壁の流通孔
    と嵌まり合うフロートが設けられていることを特徴とす
    る医療用低圧吸引排出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に於いて、第2の垂下隔壁と仕
    切壁とで形成された第2室26bの適宜の部位には、集
    め室31側に流入する気体を綺麗にするフイルター部材
    が設けられていることを特徴とする医療用低圧吸引排出
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に於いて、水封部兼胸腔陰圧制
    御部の第3室には、集め室31側に水が逆流するのを防
    止する第2のフロートが設けられていることを特徴とす
    る医療用低圧吸引排出装置。
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