JPH06284930A - 棚組立て装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 棚組立て装置を，工具を使用することなしに
容易にかつ変化可能に組み立てることができるようにす
る。 【構成】 棚組立て装置において，若干の垂直支持仮
と，棚仕切りを形成するための若干の仕切り底板とが設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，若干の垂直支持板と，
棚仕切りを形成するための若干の仕切り底板とを持つ，
棚を製造するための棚組立て装置に関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】本発明の基礎になつて
いる課題は，工具を使用することなしに容易にかつ変化
可能に組立て可能である，棚装置用の棚組立て装置を提
供することである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】この課題は本発明によれ
ば，支持板が，それぞれ棚仕切りの高さをとる複数の支
持板部分から成り，仕切り底板が棚仕切りの幅より長
く，支持板部分が，仕切り底板より突き出ている前側及
び後側端部範囲に垂直通路を持つており，これらの通路
へ，棚の高さにわたつて延びている垂直棒がはめ込み可
能であることによつて解決される。

【０００４】在来の棚では大抵，垂直支持板は連続した
部分を形成し，他方，仕切り底板は個々にはめ込まれ
る。本発明ではこの原理が逆である。仕切り底板は少な
くとも複数の仕切りにわたつて延びており，他方支持板
部分は，連続する仕切り底板を相互に支持する。支持板
部分の垂直縁に導入される棒は，支持板部分を垂直位置
に保持しかつ棚を全体として安定させるのに役立つ。

【０００５】それぞれ２つの支持板部分の間で棒上へは
められかつ仕切り底板の高さをとる間隔片が設けられて
いるのが好ましい

【０００６】大抵支持板部分は棚仕切りの高さをとり，
他方，これらの支持板部分を更に条状の構造体に分ける
こともでき，これらの構造体は例えば交互に間隔片を備
えることもできるので，支持板部分は全体として一種の
すのこを形成する。

【０００７】仕切り底板の高さにおいて支持板部分と支
持板部分の間の棒上に間隔片が存在することは既に指摘
された。これらの間隔片の代わり，この個所に他の取付
け部分材，例えば個々の棚仕切りを閉じるための扉，も
掛けられ得る。

【０００８】「上」，「下」などのような記載はすべ
て，組立て終わつた棚に関するものである。

【０００９】

【実施例】本発明の好ましい実施例を添付の図面により
以下に詳細に説明する。

【００１０】図１は若干の仕切り底板１０，１２，１４
を示しており，これらの仕切り底板は水平方向にすべて
の仕切りにわたつて延びておりかつ両端において支持板
より突き出ている。

【００１１】図１に示された棚は３つの支持板１６，１
８，２０を持つており，これらの支持板は個々の支持板
部分から成り，これらの支持板部分はそれぞれ，連続し
た仕切り底板１０，１２，１４によつて途切れている。
こうして，例えば図１の左側に示された支持板１６は上
下に３つの支持板部分２２，２４，２６を持つており，
これらの支持板部分は，左側に上下に重なつている棚仕
切りを区画する。支持板部分２２，２４，２６の両方の
垂直縁に，細い垂直棒３０を受け入れるための通路２８
がある。これらの支持板部分は両方の側縁において棒３
０を通される。

【００１２】図１は，支持板部分２２，２４が仕切り底
板１０により間隔を保たれるから，棒３０が仕切り底板
の高さの所で目に見えることを示している。この間隔を
保つために，連続する支持板部分の間で棒上へ間隔片３
２，３４をはめることができる。これらの間隔片３２，
３４には同時に，棒と棒の間にある仕切り底板が付加的
に固定される作用がある

【００１３】棚が仕切り底仮と支持板部分の交互の組合
せにより構成され得ることが分かる。工具が必要でない
にも拘らず，棚は極めて安定するので，棚は空間に自由
に設置され得る。個々の仕切りの幅は任意であり，無段
階に選ばれ得る。

【００１４】つながつている支持板部分の代わりに，こ
れらの支持板部分を個々の支持板条片３６，３８，４０
に分けることができ，これらの支持板条片に別の間隔片
４２，４４，４６がある。支持板部分のこの形成は，後
に詳細に述べられるように，引き出しを受け入れること
を可能にする。

【００１５】図１は，引き出しの例で扉板４８を示して
おり，この扉板は，対応する仕切りを閉じる。この扉板
の垂直縁にヒンジ環５０，５２が設けられており，これ
らのヒンジ環を，上下に重なる２つの間隔片の代わり
に，仕切りに隣接する棒の一方の棒上にはめることがで
きる。

【００１６】図２は，図１に対する正面図にほぼ一致し
ているが，しかしいくつかの僅かな相違がある。図２に
おいて，隣接する２つの仕切りが同じ大きさに合わされ
ている場合に，扉板４８がこれらの仕切りを選択的に閉
じるために解体なしに使用され得ることが分かる。図２
は，左側に隣接する仕切りの前の扉板４８及び右側に隣
接する仕切りの前の，破線で示した扉板４８′を示して
いる。隣接する２つの仕切りの間の揺動運動は，図１に
矢印５４で示されている。

【００１７】図２に３つの引き出し５６，５８，６０が
示されており，これらの引き出しは図３及び４により詳
細に説明される

【００１８】図３及び図４は，前の図の棚の平面図及び
側面図にそれぞれほほ一致している。従つて主として前
の図の符号が同じ又は対応する部分に使用される。

【００１９】図３に，３つの引き出し６０が，一部実線
で示した，異なる位置で示されている。これらの引き出
しは棚の両端で矢印６２又は６４の通りに引き開けられ
得る。適当な案内機構が図４に下側引き出し６０につい
て示されている。引き出し６０の両方の側方外壁に細長
い水平案内片６６があり，これらの案内片は支持板条片
３６，３８，４０の間の空間において移動可能である。
引き出しが両側へ引き出し可能でなければならずかつ案
内片が外壁に固定的に取り付けられている場合は，引き
出し距離は非常に制限されている。従つて，支持板条片
と支持板条片の間の空間においてのみならず，引き出し
の外壁にある，図示してない溝の中においても移動可能
である案内片６６を使用し得る可能性もある。こうして
入れ子式レールの効果が生ずる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による棚の部分斜視図である。

【図２】仕切り扉及び若干の引き出しを持つ，本発明に
よる棚の一部の正面図である。

【図３】図２に対する平面図である。

【図４】図２に対する側面図である。

【符号の説明】

１０，１２，１４ 仕切り底板 １６，１８，２０ 支持板 ２２，２４，２６ 支持板部分 ３６，３８，４０ 支持板条片

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 若干の垂直支持板と，棚仕切りを形成す
   るための若干の仕切り底板とを持つ，棚を製造するため
   の棚組立て装置において，支持板（１６，１８，２０）
   が，それぞれ棚仕切りの高さをとる複数の支持板部分
   （２２，２４，２６；３６，３８，４０）から成り，仕
   切り底板（１０，１２，１４）が棚仕切りの幅より長
   く，支持板部分が，仕切り底板（１０，１２，１４）よ
   り突き出ている前側及び後側端部範囲に垂直通路（２
   ８）を持つており，これらの通路へ，棚の高さにわたつ
   て延びている垂直棒（３０）がはめ込み可能であること
   を特徴とする，棚組立て装置。
2. 【請求項２】 支持板部分（２２，２４，２６；３６，
   ３８，４０）の間に間隔片（３２，３４）が設けられて
   おり，これらの間隔片を棒（３０）が貫通することを特
   徴とする，請求項１に記載の棚組立て装置。
3. 【請求項３】 支持板部分か，間隔片（４２，４４，４
   ６）によつて間隔を保たれている個々の支持板条片（３
   ６，３８，４０）により形成されることを特徴とする，
   請求項１又は２に記載の棚組立て装置。
4. 【請求項４】 引き出し（５６，５８，６０）が設けら
   れており，これらの引き出しが，両端に突き出ている案
   内片（６６）を介して，支持板条片（３６，３８，４
   ０）の間に形成された空間にはまり，これらの空間で案
   内片が移動可能であることを特徴とする，請求項３に記
   載の棚組立て装置。
5. 【請求項５】 案内片（６６）が同時に引き出し（５
   ６，５８，６０）の側方溝の中で移動可能であることを
   特徴とする，請求項４に記載の棚組立て装置。
6. 【請求項６】 個々の棚仕切りを閉じるための扉板（４
   ８）が設けられており，これらの扉板が上部及び下部範
   囲に側方ヒンジ環（５０，５２）を持つており，これら
   のヒンジ環が，２つの支持板部分（２２，２４，２６）
   の間の間隔片の代わりに棒（３０）上にはめられ得るこ
   とを特徴とする，請求項１ないし５のうち１つに記載の
   棚組立て装置。