JPH06284170A - 相手先電源の監視機能付き通信装置、および相手先装置 - Google Patents

相手先電源の監視機能付き通信装置、および相手先装置

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JPH06284170A
JPH06284170A JP5071466A JP7146693A JPH06284170A JP H06284170 A JPH06284170 A JP H06284170A JP 5071466 A JP5071466 A JP 5071466A JP 7146693 A JP7146693 A JP 7146693A JP H06284170 A JPH06284170 A JP H06284170A
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Koichi Hashimoto
光一 橋本
Yuuji Ishitomi
裕司 石富
Shinji Yagi
真二 八木
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 それぞれ独立した電源を持つ装置と相手先装
置の間に通信線路を配置し、この通信線路を通じてデジ
タル信号を伝達する相手先電源の監視機能付き装置、お
よび相手先装置に関し、専用の信号線を追加することな
く、2つの装置の一方の電源状態を他方の装置で絶えず
識別し、何らかの原因で相手方装置の電源が落ちた場
合、直ちに必要な措置を取り得る相手先電源の監視機能
付き装置、および相手先装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 相手先装置12に対して所定の時間間隔で定
期的に電源状態の質問コマンドを送出する発信手段13
と、質問コマンドを受信するごとに相手先装置12から
返信される電源状態の返答コマンドを識別し、定期的な
質問コマンドに対する相手先装置12からの返答コマン
ドが途絶えた場合に、相手先装置12電源における不都
合の通知信号を発生する警告手段14と、を設けた構成
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それぞれ独立した電源
を持つ装置と相手先装置の間に通信線路を配置し、この
通信線路を通じてデジタル信号を伝達する相手先電源の
監視機能付き装置、および相手先装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からのオーディオ装置に加えて、近
年では、ナビゲーション装置、無線通信機、路車間通信
の受信機、レーダー車間距離装置、各種情報のデータ処
理装置等も自動車に搭載されるようになり、自動車に搭
載される電気機器の種類と、これらの電気機器の可能な
組合せ数が著しく増加している。
【0003】これらの電気機器は、基本的には自動車の
バッテリーから供給される電力で作動するが、コンポー
ネントとして独立にでも機能を発揮し得るように設計さ
れており、それぞれ専用の定電圧電源を内蔵している。
【0004】従って、搭載される電気機器の数が増し
て、自動車内の配線が複雑になるにつれて、それぞれの
電気機器が実際に電源投入されて正しく機能しているか
どうかを運転者が確認することがかなり困難になってい
る。
【0005】また、搭載される電気機器の数が増すと、
例えば、ナビゲーション装置による車輛位置の誤差が修
正されない、無線通信による基地局からのデータ内容が
表示されない等、何らかの異常が発生した際に、操作者
が原因に到達するまでの時間が増加し、原因の判断を誤
る可能性も増加する。
【0006】そこで、それぞれの電気機器から、電源の
電圧出力と接地線と2本づつの信号線を引き出し、メイ
ンのデータ処理装置に接続して電源の投入状態(事故に
よる電源ダウンも含む)を管理し、それぞれの電気機器
における電源状態を、ドアロック状態等の他の情報とと
もに、液晶モニターに一覧表示する試みが提案されてい
る。
【0007】一方、自動車無線の基地局でも、コンポー
ネント化された無線通信器に、パソコン、プリンタ、C
RTモニター、無線通信器、マイクロホン等を組み合わ
せてかなり複雑なシステムが構成される。そして、それ
ぞれの機器における電源の管理が同様な問題を引き起こ
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】それぞれの電気機器か
ら2本づつの信号線を引き出す上述の方法では、それで
なくても複雑な車内の配線状態をさらに複雑化し、車内
の空間の有効利用や車体組立て作業の合理化に逆行する
ことになる。
【0009】また、それぞれの電気機器に専用の出力端
子を配置する必要があり、個々の電気機器の設計の自由
度が減じて、小型化が困難になるとともに、複数の電気
機器の配置の自由度が減じて車内の機器配置の制約が増
す。
【0010】さらに、電源管理のために新たに付加され
た信号線は、車内空間に新たな絶縁破壊の機会を追加し
ており、信号線が絶縁不良を発生して電気機器の電源の
出力を車体に短絡すると、その電源が故障する可能性が
ある。また、電源管理のために新たに付加された信号線
は、車内空間に接点を増して、新たな接触不良の機会を
追加しており、それぞれの電気機器が正常に動作してい
る状態で、接触不良によって電源異常が誤判断される
と、かえって操作者を惑わす結果となる。
【0011】ところで、通信線路で相互に結ばれた2つ
の電気機器の一方で電源をOFFした場合、電源が入っ
たままの他方の電気機器では、その入出力部分が過負荷
を生じて素子が破壊される可能性がある。
【0012】通常、これらの装置は、一括して電源投入
され、一括して電源遮断されるべきであるが、多数の電
気機器を組み合わせてシステムを構成した場合、この原
則を守り得ない場合がある。また、当初、一括して電源
投入された後、必要に応じて1〜2の電気機器の電源を
落とす必要が発生する場合や、1〜2の電気機器の電源
が故障して電圧ダウンする場合もある。また、自動車無
線の基地局等では、一部のコンポーネントを交換したり
修理する際に、システム全体の電源を簡単にはOFFで
きない場合もある。
【0013】また、通信線路の状態や回路構成によって
は、一方の電気機器の電源のOFFが問題とならない場
合もあり、これらの事情を精通して複数の電気機器の電
源を操作者がそれぞれ管理することは困難であり、操作
者に任すと判断を誤る可能性が極めて高い。
【0014】本発明は、専用の信号線を追加することな
く、2つの装置の一方の電源状態を他方の装置で絶えず
識別し、何らかの原因で相手方装置の電源が落ちた場
合、直ちに必要な措置を取り得る相手先電源の監視機能
付き装置、および相手先装置を提供することを目的とし
ている。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1の発明
の基本的な構成の説明図である。図1において、請求項
1の相手先電源の監視機能付き装置は、相手先装置12
との間に配置された通信線路15を通じてデジタル信号
を通信する装置11において、前記相手先装置12に対
して所定の時間間隔で定期的に電源状態の質問コマンド
を送出する発信手段13と、該質問コマンドを受信する
ごとに前記相手先装置12から返信される電源状態の返
答コマンドを識別し、前記定期的な質問コマンドに対す
る前記相手先装置12からの返答コマンドが途絶えた場
合に、前記相手先装置12電源における不都合の通知信
号を発生する警告手段14と、を設けたものである。
【0016】図1において、請求項2の相手先装置は、
相手先電源の監視機能付き装置11から定期的に送出さ
れる電源状態の質問コマンドを受信するごとに、予め定
めたデータ構成を有する電源状態の返答コマンドを、前
記通信装置11に対して返信する返信手段16を設けた
ものである。
【0017】図2は、請求項3の発明の基本的な構成の
説明図である。図2において、請求項3の相手先電源の
監視機能付き装置は、自身の電源で電圧を印加した通信
線路25を通じて、相手先装置22との間で、デジタル
信号を通信する通信手段23を有する装置21におい
て、前記通信線路25における時間的な平均電圧の状態
を検知し、該平均電圧の状態が所定の水準以下となった
場合に、前記相手先装置22電源における不都合の通知
信号を発生する警告手段24、を設けたものである。
【0018】図2において、請求項4の相手先装置は、
自身の電源が落ちた場合に、通信装置21との間に配置
された通信線路25を接地側に連絡する連絡手段27、
を設けたものである。
【0019】図3は、請求項5の発明の基本的な構成の
説明図である。図3において、請求項5の相手先電源の
監視機能付き装置は、相手先装置38の電源手段39の
出力から得た電圧情報を判定して、所定のレベルに達し
ていない場合に、前記相手先装置38電源における不都
合の通知信号を発生する監視手段32を有する相手先電
源の監視機能付き装置31において、前記電源手段39
の出力側から延長した検知線路35と前記電源手段39
の接地側から延長した線路36との差電圧が、前記電源
手段39の動作時の出力電圧にごく近い範囲内であれ
ば、自身31の電源の出力にほぼ一致させた電圧を出力
するが、該範囲を外れて低い場合には、自身31の電源
の接地側にほぼ一致させた電圧を出力する入力手段33
を設けたものである。
【0020】請求項6の相手先電源の監視機能付き装置
は、請求項5の相手先電源の監視機能付き装置におい
て、前記入力手段は、自身の電源の出力側にエミッタ、
自身の電源の接地側に第4抵抗を介したコレクタがそれ
ぞれ接続されたPNPトランジスタと、前記出力側から
第3抵抗、第2抵抗、順方向のダイオード、および第1
抵抗を直列に通じて、前記接地側に接続される直列接続
体と、を有し、第3抵抗と第2抵抗との間に前記トラン
ジスタのベースを接続し、前記トランジスタと第4抵抗
の間に前記監視手段の入力側、前記ダイオードと第1抵
抗の間に前記検知線路の端末、をそれぞれ接続して構成
されるものである。
【0021】図4は、請求項7の発明の基本的な構成の
説明図である。図4において、請求項7の相手先電源の
監視機能付き装置は、相手先装置49から延長された信
号線路48を通じて電気信号を受け取る装置40におい
て、前記信号線路48と自身の入力部41との間に直列
に接続されて、両者の接続を遮断可能な遮断手段42
と、前記相手先装置49から延長されて前記相手先装置
49の電源状態に相当する電圧信号が印加された検知線
路47における電圧レベルを検知し、該レベルが前記相
手先装置49の電源が落ちた状態に相当する場合に、前
記遮断手段42における前記接続を遮断状態に移行させ
る制御手段43と、を備えたものである。
【0022】図5は、請求項8の発明の基本的な構成の
説明図である。図5において、請求項8の相手先電源の
監視機能付き装置は、第1信号線路58と第2通信線路
56とを連絡して、第1相手先装置59と第2相手先装
置51の通信状態を確保させ得る装置において、第1信
号線路58と第2信号線路56の間に直列に接続され
て、両者の接続を遮断可能な遮断手段52と、第1相手
先装置59から延長されて第1相手先装置59の電源状
態に相当する電圧信号が印加された検知線路57におけ
る電圧レベルを検知し、該レベルが前記相手先装置59
の電源が落ちた状態に相当する場合に、前記遮断手段5
2における前記接続を遮断状態に移行させる制御手段5
3と、を備えたものである。
【0023】
【作用】図1において、請求項1の相手先電源の監視機
能付き装置では、発信手段13が相手先装置12に向か
って、定期的に、電源状態の質問コマンドを送出し、こ
の質問コマンドに応答して相手先装置12が送出する返
答コマンドを警告手段14が識別して、相手先装置の電
源状態の正常を識別する。そして、送出した質問コマン
ドに対して返答コマンドが得られない場合に、警告手段
14は、相手先装置12電源における不都合の通知信号
を発生する。
【0024】この通知信号は、例えば、相手先装置12
に通じる通信線路を遮断して、自身の入出力回路の過負
荷を避けたり、映像画面の文字表示、警告ランプやLE
D表示の点灯、ブザーや音声による警報を実施して、操
作者に相手先装置の電源の異常を通報するために利用さ
れる。
【0025】相手先電源の監視機能付き装置11と相手
先装置12とは、通信線路15を通じてコマンドや情報
の伝送を行う。発信手段13から相手先装置12に通じ
る通信線路15と、相手先装置12から警告手段14に
通じる通信線路14は、双方向の通信が可能な1本の共
有線路としてもよい。
【0026】また、質問コマンドおよび返答コマンド
は、同一でもよいが、異なる任意の組合せを選択でき
る。例えば、質問コマンドをJISコードの「A」と
し、返答コマンドを「B」と定める。相手先装置12
は、発信手段13からの質問コマンドに呼応して、機械
的に返答コマンドを送出するだけである。従って、質問
コマンドを「DENGEN HA」とし、返答コマンド
を「IJOU NASI」とする複雑なメッセージ交換
も可能である。
【0027】相手先電源の監視機能付き装置11に返信
手段を設ける一方で、相手先装置12に発信手段および
警告手段を設け、相手先装置12が監視機能付き装置1
1の電源の正常/異常を識別することを許してもよい。
すなわち、相手先電源の監視機能付き装置11と相手先
装置12が相互に相手の電源状態を監視してもよい。
【0028】請求項2の相手先装置は、請求項1の相手
先電源の監視機能付き装置11に対して返答コマンドを
送出する。返信手段16は、相手先装置12の電源状態
が正常である限り、監視機能付き装置11の決まりきっ
た質問コマンドに対して、決まりきった返答コマンドを
少なくとも1回送出する。
【0029】図2において、請求項3の相手先電源の監
視機能付き装置では、警告手段24が、監視機能付き装
置21の電源で吊られた通信線路25の電圧を識別し、
これが接地電位に落ちている場合に、相手先装置12電
源における不都合の通知信号を発生する。ここで、相手
先装置22では、電源が落ちると、監視機能付き装置2
1の電源で吊られた通信線路25が自動的に接地電位に
接続される。
【0030】通信手段23、26は、通信線路25を通
じて必要な電気信号、コマンド、デジタル情報等を通信
し、監視機能付き装置21と相手先装置12の両方に必
要な機能を発揮させる。
【0031】一方、監視機能付き装置21の電源の正常
/異常を相手先装置22で識別しようとする場合、通信
線路25とは別の通信線路を相手先装置12の電源で吊
る一方、電源が切れた際に通信線路を接地側に連絡する
連絡手段は、監視機能付き装置21の側に配置される。
【0032】請求項4の相手先装置では、請求項3の相
手先電源の監視機能付き装置21に対して、相手先装置
22の電源状態の正常/異常に対応する通信線路25の
2つの電圧レベルを提供する。連絡手段27は、相手先
装置22の電源が正常な期間については通信線路25と
接地電位の連絡を開放しているが、相手先装置22の電
源が切れると、通信線路25と接地電位の連絡を連絡す
る。
【0033】図3において、請求項5の相手先電源の監
視機能付き装置では、監視手段32の前段に入力手段3
3を配置して、検知線路35を通じた低レベルの雑音信
号を除去する。入力手段33は、相手側装置38の電源
手段39の出力側と接地側の電位差における正常/異常
の識別境界を、電源手段39が動作しているときの正常
な電位差のごく近傍に設定する。入力手段33は、監視
手段32が誤判断する可能性がある検知線路の中途半端
な電位差を、監視手段32が誤判断し得ない電圧水準に
変換して出力する。
【0034】請求項6の相手先電源の監視機能付き装置
では、検知線路のHレベルが監視手段の入力のLレベル
に、検知線路のLレベルが監視手段の入力のHレベルに
それぞれ変換される。従って、監視手段は、入力がLの
場合を相手側装置の電源の正常、入力がHの場合を相手
側装置の電源の異常とそれぞれ識別する。
【0035】そして、通信線路の電位が相手側装置の電
源が正常な場合に相当するほど高くてダイオードの順方
向の電圧降下ほどにも差がない場合にのみPNPトラン
ジスタをOFFさせて、監視手段にLを入力する。一
方、それ以外の場合には、ダイオードから第1抵抗を通
じて接地側に流れるベース電流でPNPトランジスタを
ONさせて、監視手段の入力電圧を監視手段が誤認し得
ないレベルにまで強制的に持ち上げる。
【0036】図4において、請求項7の相手先電源の監
視機能付き装置では、通信手段41が信号線路48を通
じて相手先装置からの電気信号を受け取る。電気信号と
しては、H−Lの電圧レベル、コマンド、デジタル情
報、映像や音声のアナログ信号等を利用でき、通信は、
片方向または双方向に実施される。
【0037】監視機能付き装置40は、相手先装置49
から検知線路を通じて入力される電圧信号を識別し、相
手先装置49の電源が切れている場合には、遮断手段4
2を動作させて、内部の通信手段41に対する相手先装
置49との通信経路の連絡を断ち切る。これは、例え
ば、通信手段の入出力部分の過負荷や異常信号の入力を
避けるために遂行される。
【0038】相手先装置49の電源の正常/異常を反映
する電圧信号は、相手先装置49の電源電圧そのもので
ある必要は無い。検知線路47は、この電圧信号を伝達
するための専用線路としてもよい。しかし、図1の発明
のように、通常のコマンドやデジタル情報の連絡線を兼
用させ、この連絡線で電圧信号(質問コマンド、返答コ
マンド)を往復させてもよい。さらに、図2の発明のよ
うに、自身の電源で吊った通信線路を相手側装置で接地
側に短絡させる形式で、H−Lの電圧信号を得てもよ
い。
【0039】図5において、請求項8の相手先電源の監
視機能付き装置では、第1相手先装置59の電源が正常
な期間については、第1相手先装置59と第2相手先装
置51の片方向または双方向の通信を確保させるが、第
1相手先装置59の電源が切れた場合には、第1相手先
装置59と第2相手先装置51の連絡を遮断手段52で
断ち切って、第1相手先装置59の電源の異常による悪
影響が第2相手先装置51に及ばないようにする。
【0040】
【実施例】図6は、第1実施例のナビゲーションシステ
ムの構成の説明図である。ここでは、ナビゲーション装
置と無線装置が往復2本づつの通信線路で結ばれ、デー
タやコマンドを双方向に交換する。
【0041】図2において、ナビゲーション装置60と
無線通信器65は往復2本づつの合計4本の通信線路で
結ばれる。片道2本の通信線路のうち、データ通信部
(SCi)61A、66Aの間を連絡する通信線路L
1、L2は、JISコードで組み立てられたコマンドや
データを通信する。一方、通信制御部(PiA)61
B、66Bの間を連絡する通信線路L3、L4は、一方
の装置がデータやコマンドの送出状態にあることを他方
の装置に通報し、他方の装置にデータやコマンドの受信
状態への移行を指令する。
【0042】すなわち、ナビゲーション装置60から無
線通信機65に通信を行う場合、無線通信機65側の電
源によってHレベルに吊られた通信線路L3の電位を、
通信制御部61Bが、ナビゲーション装置60側で接地
側に連絡させてLレベルに落とす。ただし、具体的に
は、通信制御部61Bの出力のLを受けて、バッフア6
3の素子が通信線路L3の電位をLレベルに落とす。
【0043】そして、通信線路L3のLレベルを受信し
た無線通信機65の通信制御部66Bは、データ通信部
66Aを受信状態に移行させる。ナビゲーション装置6
0のデータ通信部61Aは、この状態で、通信線路L1
を通じてコマンド信号やデータ信号を送出開始し、無線
通信機65のデータ通信部66Aは、コマンドやデータ
を受信してメモリに蓄積する。
【0044】ここで、通信線路L1を通じてデータ通信
部61Aから送出されるコマンド信号やデータ信号は、
特定の規格に適合させて組み立てられており、先頭か
ら、ビット同期信号、フレーム同期信号、データ部、誤
り訂正信号で構成される。無線通信機65のデータ通信
部66Aは、受信したコマンド信号やデータ信号のデー
タ部を抽出して必要な誤り訂正を実行して正味のコマン
ドやデータを再生し、データをメモリに蓄積し、無線通
信機65の各部分において、コマンドに従った動作を開
始させる。
【0045】一方、無線通信機65からナビゲーション
装置60に通信を行う場合には、通信線路L2、L4を
用いて同様な(逆の)手順が実行される。すなわち、ナ
ビゲーション装置60側の電源で吊られた通信線路L4
を、無線通信機65側で接地側に連絡させてLレベルに
落とす。
【0046】そして、通信線路L4のLレベルを受信し
たナビゲーション装置60の通信制御部61Bは、デー
タ通信部61Aを受信状態に移行させる。データ通信部
61Aは、無線通信機65のデータ通信部66Aから送
出されるコマンド信号やデータ信号をコマンド信号やデ
ータ信号を受信し、正味のコマンドやデータをメモリに
蓄積する。
【0047】スイッチ素子64A、64Bは、通信線路
L1、L3に連絡するバッフア63の各素子を保護す
る。すなわち、ナビゲーション装置60が電源投入状態
で通信制御部61Bが正常に機能している期間は、スイ
ッチ素子64A、64Bを連絡状態に保つが、ナビゲー
ション装置60の電源が落ちた場合には、直ちにスイッ
チ素子64A、64Bを遮断状態に移行させ、無線通信
機65側から通信線路L1、L3を通じてバッフア63
の各素子に流れ込む電流を遮断する。
【0048】一方、スイッチ素子69A、69Bは、無
線通信機65の電源が落ちた場合に通信線路L2、L4
を遮断して、通信線路L2、L4に関与するバッフア6
8の各素子を保護する。
【0049】ナビゲーション装置60には図示しないC
RTモニターが連結されており、ナビゲーション装置6
0は、このCRTモニターの画面に表示された地図上に
自車輛の位置を刻々と書き替えて表示する。
【0050】ナビゲーション装置60は、また、このC
RTモニターの画面の一部を用いて文字メッセージを表
示可能である。例えば、無線通信機65からのコマンド
指令に応じて、自動車無線の基地局から送出された指令
やメッセージをモニター画面上に文字表示する。
【0051】第1実施例のナビゲーションシステムで
は、ナビゲーション装置60と無線通信機65が相互に
相手の電源状態を監視し合う。そして、ナビゲーション
装置60の電源が落ちている場合には、無線通信機65
は、自動車無線の基地局にナビゲーション装置60の異
常を無線通信で通報し、無線通信機65の電源が落ちて
いる場合には、無線通信機65の異常をCRTモニター
の画面上に文字表示して運転者に視認させる。
【0052】すなわち、ナビゲーション装置60のデー
タ通信部61Aは、タイマー62が一定の時間間隔(3
秒間)を計測するごとにトリガーされて発信状態とな
り、通信線路L1を通じて、無線通信機65のデータ通
信部66Aに対し、JISコードの「A」を所定のデー
タ信号に変換して機械的に送出する。
【0053】これに対して、無線通信機65のデータ通
信部66Aは、ナビゲーション装置60のデータ通信部
61AからJISコードの「A」を受信すると自動的に
発信状態となり、通信線路L2を通じて、ナビゲーショ
ン装置60のデータ通信部61Aに対し、JISコード
の「B」を所定のデータ信号に変換して機械的に送出す
る。
【0054】そして、ナビゲーション装置60は、JI
Sコードの「A」に対するJISコードの「B」の返答
が途絶えると直ちに、CRT画面上に無線通信機65の
異常を文字表示する。
【0055】同様に、無線通信機65のデータ通信部6
6Aは、タイマー67が一定の時間間隔を計測するごと
に発信状態となり、通信線路L2を通じて、ナビゲーシ
ョン装置60のデータ通信部61Aに対し、JISコー
ドの「C」を所定のデータ信号に変換して機械的に送出
する。
【0056】これに対して、ナビゲーション装置60の
データ通信部61Aは、無線通信機65のデータ通信部
66AからJISコードの「C」を受信すると自動的に
発信状態となり、通信線路L1を通じて、無線通信機6
5のデータ通信部66Aに対し、JISコードの「D」
を送出する。
【0057】そして、無線通信機65は、JISコード
の「C」に対するJISコードの「D」の返答が途絶え
ると直ちに、自動車無線の基地局に対して、ナビゲーシ
ョン装置60の異常を無線発信する。
【0058】第1実施例では、相手先装置の異常を単に
通報したが、相手先装置の異常によって発生する自身の
側の不都合を予防する機能を起動させてもよい。例え
ば、ナビゲーション装置60の側にスイッチ素子を2つ
追加して、通信線路L2、L4についても遮断可能と
し、無線通信機65から返答が得られなくなると同時
に、すべてのスイッチ素子を遮断状態とする。
【0059】これにより、無線通信機65を取り外す場
合や、事故で無線通信機65が破壊された場合に、通信
線路L1〜L4に異常な電圧が一時的に印加されてバッ
ファ63が破壊される事態を予防し得る。
【0060】図7は、第2実施例のナビゲーションシス
テムの構成の説明図である。図7中、図6の実施例と共
通する構成部分には、共通の符合を付してその詳細な説
明を省略する。ここでは、自身の側の電源で吊られた通
信線路を、相手先装置で電源が落ちた場合に相手先装置
側で接地レベルに連絡させ、自身の側では、この通信線
路の電圧を検知して相手先装置の異常を察知する。
【0061】図7において、ナビゲーション装置70の
データ通信部61Aの通信線路L2に相当する端子に
は、積分回路72が接続される。積分回路72は、通信
線路L2を通じた通常の通信に含まれるLレベルと、無
線通信機75で電源が落ちた際に発生するLレベルとを
分離して、通信制御部61Aに識別させる。
【0062】ここで、積分回路72の容量Cと抵抗Rの
比は、通信線路L2を通じた通常の通信で起こり得るL
レベルの連続程度では、増幅器A1の入力端子の電位が
増幅器A1のスレッシュホールド電位を下回らないよう
に決定される。しかし、通信線路L2のLレベルがそれ
以上に継続すると、容量Cの充電が抵抗Rを通じて増幅
器A2側に徐々に放電され、遂に増幅器A1の入力端子
の電位が増幅器A1のスレッシュホールド電位を下回る
と、通信制御部61Bに、無線通信機65の異常を通知
するLレベルが入力される。
【0063】一方、無線通信機75の内部には、無線通
信機75の電源が落ちた場合に、通信線路L2をLレベ
ルに落とすためのリレー回路77が設けられる。リレー
回路77は、一方が接地レベルに接続されたノーマリク
ローズの接点を有し、無線通信機75の電源が正常な出
力を維持していれば接点を開いて、通信線路L2をHレ
ベルに保つが、無線通信機75の電源が落ちると、接点
を閉じて通信線路L2をLレベルにする。
【0064】第2実施例のナビゲーションシステムで
は、ナビゲーション装置70が無線通信機75の電源状
態を監視する。そして、無線通信機75の電源が落ちて
いる場合には、無線通信機75の異常をCRTモニター
の画面上に文字表示して運転者に視認させる。
【0065】すなわち、ナビゲーション装置70の通信
制御部61Bは、無線通信機75のリレー回路77が通
信線路L2をLレベルに落として、積分回路72の出力
がLになると、直ちに、CRT画面上に無線通信機75
の異常を文字表示する。
【0066】第2実施例では、ナビゲーション装置70
が無線通信機75の電源を監視する構成としたが、第1
実施例と同様な双方向の監視を実現してもよい。例え
ば、ナビゲーション装置70側に通信線路L1を接地レ
ベルに連絡するリレー回路を追加し、無線通信機75側
に通信線路L1の長いLレベルを検知する積分回路を追
加する。
【0067】図8は、第3実施例の入力回路の説明図で
ある。ここでは、相手先装置の5V電源から専用の検知
線路を延長しており、相手先装置の電源の異常を識別す
る監視回路と検知線路との間に入力回路を設けている。
【0068】図8において、相手先装置87の電源回路
86の5V出力は、相手先装置87の内部のC−MOS
集積回路85等に電力を供給して作動させる。C−MO
S集積回路85は、図示しない他の機器との間で通信を
行う素子であって、入出力端子が他の機器に対して連絡
状態にある。
【0069】監視機能付き装置80は、相手先装置87
の電源を監視する監視回路81を有する。相手先装置8
7の電源回路86の5V出力から延長された専用の検知
線路83は、監視機能付き装置80に、相手先装置87
の電源回路86の5Vの電圧状態を連絡する。接地線路
84は、相手先装置87と監視機能付き装置80の接地
レベルを共通にする。
【0070】検知線路83は、入力回路82を介して監
視回路81に連絡する。入力回路82は反転機能を有
し、監視回路81は、入力回路82の出力がLレベルの
場合に相手先装置87の電源回路86を正常と判断し、
Hレベルの場合には電源回路86を異常と判断する。
【0071】入力回路82は、入力側(検知線路83)
の電位が5VからダイオードD1の順方向の電圧降下
0.7Vほどにも低くない場合にのみ、PNPトランジ
スタQ1をOFFさせて、出力側(監視回路81)にL
レベルを出力する。
【0072】しかし、それ以外の場合には、ダイオード
D1から抵抗R1を通じて接地側に流れるベース電流で
PNPトランジスタQ1をONさせ、出力側にHレベル
を出力する。このHレベルは、監視回路81のスレッシ
ュホールド電圧よりもかなり高い水準に定められ、監視
回路81は、これをLレベルであると誤認する心配がな
い。
【0073】このような相手先装置87の電源が時刻t
1で落とされると、抵抗R1を通じた放電によって検知
線路83の電位が下がり、出力側の電圧は、直ちに、ほ
ぼ5VのHレベルに高まる。これにより、監視回路81
は、相手先装置87の電源回路86を異常と判断する。
【0074】そして、その後、相手先装置87のC−M
OS集積回路85の端子に、他の機器から時刻t2にH
レベルの信号が入力されると、C−MOS集積回路85
を通じて5Vの電源側に回り込みが発生して、検知線路
83に数Vにも達する電圧が発生する場合がある。
【0075】しかし、検知線路83に発生した数Vにも
達する電圧も、ダイオードD1を通じて抵抗R1に流れ
るベース電流を止めることはできず、PNPトランジス
タQ1のONが保たれて、出力側にはHレベルが出力さ
れ続ける。従って、監視回路81は、時刻t2以降の回
り込み電圧に対して、相手先装置87の電源回路86の
正常と誤判断する心配がない。
【0076】第3実施例では、検知線路83にスパイク
状の電圧が発生して5Vを越えた場合に、瞬間的とは言
え監視回路81が誤判断する可能性がある。これを防止
するために、抵抗R1と並列にコンデンサを接続し、ス
パイク状の電圧を吸収させてもよい。
【0077】図9は、第4実施例の無線通信システムの
構成の説明図である。ここでは、自動車無線の基地局に
設置された無線通信システムにおける電源管理が紹介さ
れており、無線通信機の電源が落ちた場合、オペレーシ
ョン装置は、オペレーション装置と無線通信機との間の
双方向の通信のみならず、オペレーション装置の内部を
通じてプリンタに達する双方向の通信も遮断する。
【0078】図9において、オペレーション装置91
は、無線通信機90、プリンタ92を始めとする複数の
電気機器と相互に連結され、全体として無線通信システ
ムを構成する。オペレーション装置91は、操作者の操
作に応じて、それぞれの電気機器間の通信を制御する。
【0079】例えば、オペレーション装置91を通じて
操作者が指定操作を行えば、無線通信機を搭載した多数
の自動車から1台を選択して呼び出したり、個々の自動
車に別々のデータを提供できる。また、操作者は、オペ
レーション装置91を操作することにより、多数の自動
車からそれぞれ無線発信されて無線通信機90のメモリ
に一時的に蓄積されたデータを編集し、別の記憶装置に
蓄積し直すことができる。さらに、無線通信機90から
プリンタ92にデータを送出して、印字出力させること
もできる。
【0080】無線通信機90、オペレーション装置9
1、プリンタ92は、コンポーネントとして設計され、
独立でも使用可能であり、他の電気機器との種々の組合
せを可能にしている。
【0081】従って、無線通信機90は、独自の電源部
90Pを備え、商用のAC100V電源から無線通信機
90内部で必要な各種の直流電圧を形成する。プリンタ
92も独自の電源部92Pを備え、商用の100V電源
からプリンタ92の内部で必要な各種の直流電圧を形成
する。
【0082】そして、この無線通信システムでは、無線
通信機90の通信部90Tは、無線通信するデータや受
信したデータを一時的に蓄積し、オペレーション装置9
1を通じた操作者の指定に応じて、データの入出力や交
換を実行する。オペレーション装置91の通信部91T
は、無線通信機90の通信部90Tにコマンドやデータ
を送出する。
【0083】また、プリンタ92の通信部92Tは、無
線通信機90の通信部90Tから送出されたデータを受
信して蓄え、プリンタ動作中には、データ送出の一時的
な中断を無線通信機90の通信部90Tに指令する。
【0084】ところで、無線通信機90の電源部90P
の5Vラインからは、専用の検知線路90Kがオペレー
ション装置91に延長される。プリンタ92の電源部9
2Pの5Vラインからは、専用の検知線路90Kがオペ
レーション装置91に延長される。
【0085】そして、オペレーション装置91の回路部
95は、検知線路90K、92Kの電圧状態に応じてス
イッチ素子91A、91Bを制御し、無線通信機90と
オペレーション装置の通信の連絡状態、および、無線通
信機90とプリンタ92の通信の連絡状態をそれぞれ変
化させる。
【0086】すなわち、回路部95は、無線通信機90
の電源部90Pから5Vが出力される期間、トランジス
タQ2、Q3をONして、スイッチ素子91Aを連絡状
態にする。これにより、無線通信機90とオペレーショ
ン装置91の通信可能な状態が確保される。
【0087】また、プリンタ92の電源部92Pから5
Vが出力され続ける期間、トランジスタQ4をONし、
このとき、トランジスタQ3がONしていれば、スイッ
チ素子91Bを連絡状態にする。これにより、無線通信
機90とプリンタ92の通信可能な状態が確保される。
【0088】一方、回路部95は、無線通信機90の電
源が落ちて電源部90Pから5Vが出力されなくなる
と、トランジスタQ2、Q3をOFFして、スイッチ素
子91Aを遮断状態にする。また、プリンタ92の電源
が落ちて電源部92Pから5Vが出力されなくなると、
トランジスタQ4をOFFして、スイッチ素子91Bを
遮断状態にする。従って、無線通信機90とプリンタ9
2とを双方向に通信可能とするスイッチ素子91Bは、
無線通信機90とプリンタ92の両方の電源が正常な場
合にのみ接続状態である。
【0089】これにより、無線通信機90の電源が落ち
た場合や、プリンタ92の電源が落ちた場合に、通信関
係にある他の機器の通信部の素子に過負荷を生じたり、
機器の取り外しや修理の際に誤って異常な電圧が印加さ
れる心配が無くなった。また、従来、オペレーション装
置91を通る信号線路には、このような過負荷を避ける
ためにヒューズ等の電流制限回路がそれぞれ設けられて
いたが、このような電流制限回路は不要となった。同様
に、無線通信機90の通信部90Tやプリンタ92の通
信部92Tのそれぞれの通信線路の端末には保護抵抗が
設けられていたが、これらの保護抵抗も不要となった。
【0090】
【発明の効果】請求項1の相手先電源の監視機能付き装
置、および請求項2の相手先装置によれば、相手先装置
との間に新たな検知線路を追加することなく、既存の通
信線路を兼用して相手先装置の電源管理を実施できるか
ら、それぞれの電気機器から2本づつの信号線を引き出
す方法に比較して、システム全体の配線状態が著しく簡
略化され、空間の有効利用やシステム組立て作業の合理
化が達成される。
【0091】また、専用の検知線路を接続する出力端子
が不要となり、電気機器の設計の自由度が増して小型化
が容易となり、システムを構成する際の機器配置を自由
に選択できる。さらに、専用の検知線路に起因する動作
不良や事故の心配が無く、システム全体の信頼性が向上
する。
【0092】請求項3の相手先電源の監視機能付き装
置、および請求項4の相手先装置によれば、相手先装置
の電源の状態に応じた複雑な制御を、自動的に間違いな
く実行させ得るからシステム全体の信頼性が向上し、機
器の交換や修理を行う際の注意の必要を減じて、操作者
の熟練を不要とする。
【0093】請求項5の相手先電源の監視機能付き装置
によれば、相手先装置と連絡関係にある他の機器からの
入力の回り込みによって、相手先装置の電源の異常を検
知し損なう心配がない。
【0094】請求項6の相手先電源の監視機能付き装置
によれば、簡単な回路構成によって電圧の評価レベル
(ダイオードの順方向の電圧降下)を一定に保持でき
る。
【0095】請求項7の相手先電源の監視機能付き装置
によれば、相手先装置の電源が落ちた場合でも、自身の
装置の通信部分の素子が過負荷となったり、機器の取り
外しや修理に伴って過大な電圧が印加される心配が無
い。
【0096】請求項8の相手先電源の監視機能付き装置
によれば、第1相手先装置の電源が落ちた場合でも、第
2相手先装置の通信部分の素子が過負荷となったり、機
器の取り外しや修理に伴って過大な電圧が印加される心
配が無い。
【0097】そして、一括して電源投入し、一括して電
源遮断することが難しい場合、一括して電源投入したシ
ステムの一部の電気機器が故障を起こす場合、システム
全体の電源を簡単にはOFFできない場合でも、判断を
要することなく、任意の手順と選択で電気機器の電源を
自由にON−OFFできる。
【0098】また、過負荷を見込んで配置される通信線
路の電流制限回路や保護抵抗が不要となり、過負荷を見
込んで設定される配入出力回路の規格の余裕も小さくて
済み、通信に関する回路構成が簡略化され、直結構造が
採用できる等、機器間のインピーダンスの整合も容易と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の基本的な構成の説明図であ
る。
【図2】請求項3の発明の基本的な構成の説明図であ
る。
【図3】請求項5の発明の基本的な構成の説明図であ
る。
【図4】請求項7の発明の基本的な構成の説明図であ
る。
【図5】請求項8の発明の基本的な構成の説明図であ
る。
【図6】第1実施例のナビゲーションシステムの構成の
説明図である。
【図7】第2実施例のナビゲーションシステムの構成の
説明図である。
【図8】第3実施例の入力回路の構成の説明図である。
【図9】第4実施例の無線通信システムの構成の説明図
である。
【符号の説明】
11 相手先電源の監視機能付き装置 12 相手先装置 13 発信手段 14 警告手段 15 通信線路 16 返信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 25/02 301 A 9199−5K

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手先装置(12)との間に配置された
    通信線路(15)を通じてデジタル信号を通信する装置
    (11)において、 前記相手先装置(12)に対して所定の時間間隔で定期
    的に電源状態の質問コマンドを送出する発信手段(1
    3)と、 該質問コマンドを受信するごとに前記相手先装置(1
    2)から返信される電源状態の返答コマンドを識別し、
    前記定期的な質問コマンドに対する前記相手先装置(1
    2)からの返答コマンドが途絶えた場合に、前記相手先
    装置(12)電源における不都合の通知信号を発生する
    警告手段(14)と、を設けたことを特徴とする相手先
    電源の監視機能付き装置。
  2. 【請求項2】 相手先電源の監視機能付き装置(11)
    から定期的に送出される電源状態の質問コマンドを受信
    するごとに、予め定めたデータ構成を有する電源状態の
    返答コマンドを、前記通信装置(11)に対して返信す
    る返信手段(16)を設けたことを特徴とする相手先装
    置。
  3. 【請求項3】 自身の電源で電圧を印加した通信線路
    (25)を通じて、相手先装置(22)との間で、デジ
    タル信号を通信する通信手段(23)を有する装置(2
    1)において、 前記通信線路(25)における時間的な平均電圧の状態
    を検知し、該平均電圧の状態が所定の水準以下となった
    場合に、前記相手先装置(22)電源における不都合の
    通知信号を発生する警告手段(24)、を設けたことを
    特徴とする相手先電源の監視機能付き装置。
  4. 【請求項4】 自身の電源が落ちた場合に、通信装置
    (21)との間に配置された通信線路(25)を接地側
    に連絡する連絡手段(27)、を設けたことを特徴とす
    る相手先装置。
  5. 【請求項5】 相手先装置(38)の電源手段(39)
    の出力から得た電圧情報を判定して、所定のレベルに達
    していない場合に、前記相手先装置(38)電源におけ
    る不都合の通知信号を発生する監視手段(32)を有す
    る相手先電源の監視機能付き装置(31)において、 前記電源手段(39)の出力側から延長した検知線路
    (35)と前記電源手段(39)の接地側から延長した
    線路(36)との差電圧が、前記電源手段(39)の動
    作時の出力電圧にごく近い範囲内であれば、自身(3
    1)の電源の出力にほぼ一致させた電圧を出力するが、
    該範囲を外れて低い場合には、自身(31)の電源の接
    地側にほぼ一致させた電圧を出力する入力手段(33)
    を設けたことを特徴とする相手先電源の監視機能付き装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5の相手先電源の監視機能付き装
    置において、前記入力手段は、 自身の電源の出力側にエミッタ、自身の電源の接地側に
    第4抵抗を介したコレクタがそれぞれ接続されたPNP
    トランジスタと、 前記出力側から第3抵抗、第2抵抗、順方向のダイオー
    ド、および第1抵抗を直列に通じて、前記接地側に接続
    される直列接続体と、を有し、 第3抵抗と第2抵抗との間に前記トランジスタのベース
    を接続し、 前記トランジスタと第4抵抗の間に前記監視手段の入力
    側、前記ダイオードと第1抵抗の間に前記検知線路の端
    末、をそれぞれ接続して構成されることを特徴とする相
    手先電源の監視機能付き装置。
  7. 【請求項7】 相手先装置(49)から延長された信号
    線路(48)を通じて電気信号を受け取る装置(40)
    において、 前記信号線路(48)と自身の入力部(41)との間に
    直列に接続されて、両者の接続を遮断可能な遮断手段
    (42)と、 前記相手先装置(49)から延長されて前記相手先装置
    (49)の電源状態に相当する電圧信号が印加された検
    知線路(47)における電圧レベルを検知し、該レベル
    が前記相手先装置(49)の電源が落ちた状態に相当す
    る場合に、前記遮断手段(42)における前記接続を遮
    断状態に移行させる制御手段(43)と、を備えたこと
    を特徴とする相手先電源の監視機能付き装置。
  8. 【請求項8】 第1信号線路(58)と第2通信線路
    (56)とを連絡して、第1相手先装置(59)と第2
    相手先装置(51)の通信状態を確保させ得る装置にお
    いて、 第1信号線路(58)と第2信号線路(56)の間に直
    列に接続されて、両者の接続を遮断可能な遮断手段(5
    2)と、 第1相手先装置(59)から延長されて第1相手先装置
    (59)の電源状態に相当する電圧信号が印加された検
    知線路(57)における電圧レベルを検知し、該レベル
    が前記相手先装置(59)の電源が落ちた状態に相当す
    る場合に、前記遮断手段(52)における前記接続を遮
    断状態に移行させる制御手段(53)と、を備えたこと
    を特徴とする相手先電源の監視機能付き装置。
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