JPH06281776A - 沸騰水型原子炉 - Google Patents
沸騰水型原子炉Info
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- JPH06281776A JPH06281776A JP5066945A JP6694593A JPH06281776A JP H06281776 A JPH06281776 A JP H06281776A JP 5066945 A JP5066945 A JP 5066945A JP 6694593 A JP6694593 A JP 6694593A JP H06281776 A JPH06281776 A JP H06281776A
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- Japan
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- shroud
- boiling water
- pressure vessel
- reactor
- baffle plate
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】シュラウドやジェットポンプなどの炉内構造物
を取り外し可能とする。 【構成】シュラウド2の上部に複数のブラケット15を
設けるとともに、このブラケット15と係合するサポー
トブラケット16を原子炉圧力容器1の内側に設け、ブ
ラケット15とサポートブラケット16とをスタッド1
7など結合手段により取り外し可能に結合したものであ
る。
を取り外し可能とする。 【構成】シュラウド2の上部に複数のブラケット15を
設けるとともに、このブラケット15と係合するサポー
トブラケット16を原子炉圧力容器1の内側に設け、ブ
ラケット15とサポートブラケット16とをスタッド1
7など結合手段により取り外し可能に結合したものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炉内構造物を取り外し可
能とした沸騰水型原子炉に関する。
能とした沸騰水型原子炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、周知のように沸騰水型原子炉で
は、図16に示すような炉内構造物を有している。すな
わち、原子炉圧力容器1内にはシュラウド2,上部格子
板3,炉心支持板4,ライザー管5とディフューザ6と
からなるジェットポンプ、および燃料集合体7などを有
し、原子炉圧力容器1の内側には、バッフルプレート8
やサポートレグ9が溶接により取り付けられている。
は、図16に示すような炉内構造物を有している。すな
わち、原子炉圧力容器1内にはシュラウド2,上部格子
板3,炉心支持板4,ライザー管5とディフューザ6と
からなるジェットポンプ、および燃料集合体7などを有
し、原子炉圧力容器1の内側には、バッフルプレート8
やサポートレグ9が溶接により取り付けられている。
【0003】この原子炉圧力容器1内への炉内構造物の
据付けは、バッフルプレート8の端部に設置されるサポ
ートリングにシュラウド2を溶接により取付固定する前
に、据付作業を容易にするため、ライザー管5とディフ
ューザ6とからなるジェットポンプをバッフルプレート
8および原子炉圧力容器1に溶接により取付固定した
後、インレットミキサ10を取り付けるようにしてい
る。そして、ジェットポンプ内の流量を測定するための
センシングライン(差圧検出配管:図示せず)もシュラ
ウド2の据付前に取付けている。
据付けは、バッフルプレート8の端部に設置されるサポ
ートリングにシュラウド2を溶接により取付固定する前
に、据付作業を容易にするため、ライザー管5とディフ
ューザ6とからなるジェットポンプをバッフルプレート
8および原子炉圧力容器1に溶接により取付固定した
後、インレットミキサ10を取り付けるようにしてい
る。そして、ジェットポンプ内の流量を測定するための
センシングライン(差圧検出配管:図示せず)もシュラ
ウド2の据付前に取付けている。
【0004】炉心支持板4は、現地での工事期間を短縮
するため、工場でシュラウド2にボルトなどにより取り
付けた後、回り止め溶接などを施してシュラウド2と一
体構造とするとともに、工場でシュラウド2の下端にサ
ポートリングを溶接にて取り付けるようにしている。
するため、工場でシュラウド2にボルトなどにより取り
付けた後、回り止め溶接などを施してシュラウド2と一
体構造とするとともに、工場でシュラウド2の下端にサ
ポートリングを溶接にて取り付けるようにしている。
【0005】現地では、上部格子板3をはじめとして制
御棒案内管11,インコア案内管12,スタビライザ1
3などを据付けた後、炉水を満たしてから燃料集合体7
を装荷する。この燃料集合体7を装荷した後、シュラウ
ド2にシュラウドヘッド2aがシュラウドヘッドボルト
2bにより取り付けられることで、炉内構造物の全てが
原子炉圧力容器1内に据付けられることになる。
御棒案内管11,インコア案内管12,スタビライザ1
3などを据付けた後、炉水を満たしてから燃料集合体7
を装荷する。この燃料集合体7を装荷した後、シュラウ
ド2にシュラウドヘッド2aがシュラウドヘッドボルト
2bにより取り付けられることで、炉内構造物の全てが
原子炉圧力容器1内に据付けられることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように概略的な
据付手順で炉内構造物は据付けられており、蒸気乾燥器
2cおよびシュラウドヘッド2bは燃料集合体7の交換
のため取り外し可能に構成されているが、シュラウド2
やジェットポンプのライザー管5およびディフューザ6
は溶接にて取付固定されているため、取り外しが不可能
な構造となっていた。その結果、原子炉圧力容器1の内
面の点検を実行することが不可能であり、また炉内構造
物に欠陥などが発見された場合、それらの機器の交換や
補修が困難であるという問題点があった。
据付手順で炉内構造物は据付けられており、蒸気乾燥器
2cおよびシュラウドヘッド2bは燃料集合体7の交換
のため取り外し可能に構成されているが、シュラウド2
やジェットポンプのライザー管5およびディフューザ6
は溶接にて取付固定されているため、取り外しが不可能
な構造となっていた。その結果、原子炉圧力容器1の内
面の点検を実行することが不可能であり、また炉内構造
物に欠陥などが発見された場合、それらの機器の交換や
補修が困難であるという問題点があった。
【0007】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、シュラウドやジェットポンプなどの炉内構造物
を取り外し可能とした沸騰水型原子炉を提供することを
目的とする。
もので、シュラウドやジェットポンプなどの炉内構造物
を取り外し可能とした沸騰水型原子炉を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る沸騰水型原
子炉は、上述した課題を解決するために、以下のように
構成される。
子炉は、上述した課題を解決するために、以下のように
構成される。
【0009】請求項1の発明は、シュラウドの上部に複
数のブラケットを設けるとともに、このブラケットと係
合するサポートブラケットを原子炉圧力容器の内側に設
け、上記ブラケットとサポートブラケットとを取り外し
可能に結合する結合手段を設けたことを特徴とする。
数のブラケットを設けるとともに、このブラケットと係
合するサポートブラケットを原子炉圧力容器の内側に設
け、上記ブラケットとサポートブラケットとを取り外し
可能に結合する結合手段を設けたことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1のシュラウド
のブラケットに孔を穿設し、この孔に二重偏心スリーブ
を装着するとともに、サポートブラケットに原子炉圧力
容器の半径方向に延びる長孔を穿設し、上記両ブラケッ
トを球面座金を介してスタッドボルトおよびナットで取
り外し可能に結合したことを特徴とする。
のブラケットに孔を穿設し、この孔に二重偏心スリーブ
を装着するとともに、サポートブラケットに原子炉圧力
容器の半径方向に延びる長孔を穿設し、上記両ブラケッ
トを球面座金を介してスタッドボルトおよびナットで取
り外し可能に結合したことを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項1の結合手段
が、シュラウドの差圧による浮き上がりを防止する浮き
上がり防止ピンと、上記シュラウドの周方向を拘束する
耐震ピンとを有し、これらのピンを原子炉圧力容器の半
径方向にスライド可能とする溝をサポートブラケットに
形成したことを特徴とする。
が、シュラウドの差圧による浮き上がりを防止する浮き
上がり防止ピンと、上記シュラウドの周方向を拘束する
耐震ピンとを有し、これらのピンを原子炉圧力容器の半
径方向にスライド可能とする溝をサポートブラケットに
形成したことを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項1記載の沸騰水
型原子炉において、シュラウドとバッフルプレートとが
一体構造をなし、上記シュラウドの外周面にジェットポ
ンプのライザー管を固定するとともに、上記バッフルプ
レートにジェットポンプのディフューザを固定したこと
を特徴とする。
型原子炉において、シュラウドとバッフルプレートとが
一体構造をなし、上記シュラウドの外周面にジェットポ
ンプのライザー管を固定するとともに、上記バッフルプ
レートにジェットポンプのディフューザを固定したこと
を特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項1記載の沸騰水
型原子炉において、シュラウドとバッフルプレートとが
一体構造をなし、このバッフルプレートの外周にピスト
ンリングを設け、このピストンリングを原子炉圧力容器
の内面と接触させたことを特徴とする。
型原子炉において、シュラウドとバッフルプレートとが
一体構造をなし、このバッフルプレートの外周にピスト
ンリングを設け、このピストンリングを原子炉圧力容器
の内面と接触させたことを特徴とする。
【0014】請求項6の発明は、請求項1記載の沸騰水
型原子炉において、シュラウドとバッフルプレートとが
一体構造をなし、原子炉圧力容器の内周面にブラケット
を取り付け、このブラケットと当接するブロックを上記
バッフルプレートの下端に取り付けたことを特徴とす
る。
型原子炉において、シュラウドとバッフルプレートとが
一体構造をなし、原子炉圧力容器の内周面にブラケット
を取り付け、このブラケットと当接するブロックを上記
バッフルプレートの下端に取り付けたことを特徴とす
る。
【0015】請求項7の発明は、請求項1記載の沸騰水
型原子炉において、原子炉圧力容器ノズルにパイプを結
合し、このパイプの先端にピストンリングを設けてジェ
ットポンプのライザー管に挿入したことを特徴とする。
型原子炉において、原子炉圧力容器ノズルにパイプを結
合し、このパイプの先端にピストンリングを設けてジェ
ットポンプのライザー管に挿入したことを特徴とする。
【0016】請求項8の発明は、請求項1記載の沸騰水
型原子炉において、原子炉圧力容器の貫通部ノズル位置
のシュラウドに窓を設け、この窓の内側からジェットポ
ンプの差圧検出用センシングラインと貫通部ペネシール
とを接続可能に構成したことを特徴とする。
型原子炉において、原子炉圧力容器の貫通部ノズル位置
のシュラウドに窓を設け、この窓の内側からジェットポ
ンプの差圧検出用センシングラインと貫通部ペネシール
とを接続可能に構成したことを特徴とする。
【0017】
【作用】上記の構成を有する請求項1の発明において、
シュラウドはその上部位置にブラケットが取り付けら
れ、このブラケットは原子炉圧力容器のサポートブラケ
ットに結合手段で取り外し可能に結合されるので、万一
シュラウドが損傷した場合でもシュラウドを交換するこ
とができる。
シュラウドはその上部位置にブラケットが取り付けら
れ、このブラケットは原子炉圧力容器のサポートブラケ
ットに結合手段で取り外し可能に結合されるので、万一
シュラウドが損傷した場合でもシュラウドを交換するこ
とができる。
【0018】請求項2の発明において、ナットは球面座
金を介してスタッドボルトを締め付けることになるの
で、シュラウドが半径方向に熱膨張で伸びたとき、スタ
ッドボルトが傾くことにより吸収することができる。サ
ポートブラケットの孔にスタッドボルトが接触している
ため、シュラウドの回転または捩れが防止される。そし
て、シュラウドの浮き上がりはナットを締め付けること
により防止される。
金を介してスタッドボルトを締め付けることになるの
で、シュラウドが半径方向に熱膨張で伸びたとき、スタ
ッドボルトが傾くことにより吸収することができる。サ
ポートブラケットの孔にスタッドボルトが接触している
ため、シュラウドの回転または捩れが防止される。そし
て、シュラウドの浮き上がりはナットを締め付けること
により防止される。
【0019】請求項3の発明においては、シュラウドの
浮き上がりが浮き上がり防止ピンで、周方向の拘束が耐
震ピンでそれぞれ行われる。これらのピンが原子炉圧力
容器の半径方向にスライドするため、シュラウドの半径
方向に対する熱膨張に対処することができる。
浮き上がりが浮き上がり防止ピンで、周方向の拘束が耐
震ピンでそれぞれ行われる。これらのピンが原子炉圧力
容器の半径方向にスライドするため、シュラウドの半径
方向に対する熱膨張に対処することができる。
【0020】請求項4の発明においては、シュラウドの
外周面にジェットポンプのライザー管を固定するととも
に、バッフルプレートにジェットポンプのディフューザ
を固定したので、シュラウドとバッフルプレートとを一
体化しても、ジェットポンプの据付けが可能となる。
外周面にジェットポンプのライザー管を固定するととも
に、バッフルプレートにジェットポンプのディフューザ
を固定したので、シュラウドとバッフルプレートとを一
体化しても、ジェットポンプの据付けが可能となる。
【0021】請求項5の発明においては、シュラウドと
バッフルプレートとが一体構造をなし、このバッフルプ
レートの外周にピストンリングを設け、このピストンリ
ングを原子炉圧力容器の内面と接触させたことにより、
シュラウドの熱膨張による下方向の伸びに対処でき、バ
ッフルプレートの半径方向の伸びをピストンリングで吸
収することができる。
バッフルプレートとが一体構造をなし、このバッフルプ
レートの外周にピストンリングを設け、このピストンリ
ングを原子炉圧力容器の内面と接触させたことにより、
シュラウドの熱膨張による下方向の伸びに対処でき、バ
ッフルプレートの半径方向の伸びをピストンリングで吸
収することができる。
【0022】請求項6の発明においては、原子炉圧力容
器の内周面にブラケットを取り付け、このブラケットと
当接するブロックを上記バッフルプレートの下端に取り
付けたことにより、シュラウド下端の捩れを防止するこ
とができる。
器の内周面にブラケットを取り付け、このブラケットと
当接するブロックを上記バッフルプレートの下端に取り
付けたことにより、シュラウド下端の捩れを防止するこ
とができる。
【0023】請求項7の発明においては、原子炉圧力容
器ノズルにパイプを結合し、このパイプの先端にピスト
ンリングを設けてジェットポンプのライザー管に挿入し
たことにより、ライザー管を自由に伸ばすことができ
る。
器ノズルにパイプを結合し、このパイプの先端にピスト
ンリングを設けてジェットポンプのライザー管に挿入し
たことにより、ライザー管を自由に伸ばすことができ
る。
【0024】請求項8の発明においては、原子炉圧力容
器の貫通部ノズル位置のシュラウドに窓を設けたことに
より、この窓の内側からジェットポンプの差圧検出用セ
ンシングラインと貫通部ペネシールとの接続を容易に行
うことができる。
器の貫通部ノズル位置のシュラウドに窓を設けたことに
より、この窓の内側からジェットポンプの差圧検出用セ
ンシングラインと貫通部ペネシールとの接続を容易に行
うことができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0026】図1〜図15は本発明に係る沸騰水型原子
炉の一実施例を示し、図1はこの実施例における炉内構
造物の全体構成を示す。なお、図1においてシュラウド
ヘッドおよび蒸気乾燥器は従来から取り外し可能である
ことから省略している。また、図1〜図15において従
来と同一または対応する部分には図16と同一の符号を
用いて説明する。
炉の一実施例を示し、図1はこの実施例における炉内構
造物の全体構成を示す。なお、図1においてシュラウド
ヘッドおよび蒸気乾燥器は従来から取り外し可能である
ことから省略している。また、図1〜図15において従
来と同一または対応する部分には図16と同一の符号を
用いて説明する。
【0027】図1に示すように、本実施例のシュラウド
2は、その上端周方向に複数のブラケット15が固定さ
れる一方、原子炉圧力容器1の内壁にサポートブラケッ
ト16が固定され、ブラケット15とサポートブラケッ
ト16とを結合手段としてのスタッド17およびナット
で固定することにより、シュラウド2が原子炉圧力容器
1に吊り下げられるようにしている。
2は、その上端周方向に複数のブラケット15が固定さ
れる一方、原子炉圧力容器1の内壁にサポートブラケッ
ト16が固定され、ブラケット15とサポートブラケッ
ト16とを結合手段としてのスタッド17およびナット
で固定することにより、シュラウド2が原子炉圧力容器
1に吊り下げられるようにしている。
【0028】このように構成した場合には、ジェットポ
ンプのライザー管5およびディフューザ6の取付手段や
バッフルプレート8の外周端部に種々の設計変更を施す
必要である。以下に、これらの構成について説明する。
ンプのライザー管5およびディフューザ6の取付手段や
バッフルプレート8の外周端部に種々の設計変更を施す
必要である。以下に、これらの構成について説明する。
【0029】図2は本実施例における交換可能なシュラ
ウドの斜視図を示し、図3は図1の拡大断面図を示して
いる。図2および図3は本実施例による交換可能な炉内
構造物とするため、ブラケット15がシュラウド2の上
端周方向に所定間隔をおいて複数固定されている。ま
た、シュラウド2と一体構造をなすバッフルプレート8
には、ジェットポンプのディフューザ6が予め溶接にて
取り付けられるとともに、ライザー管5もシュラウド2
の周面にブラケット18,19によって取り付けられて
いる。
ウドの斜視図を示し、図3は図1の拡大断面図を示して
いる。図2および図3は本実施例による交換可能な炉内
構造物とするため、ブラケット15がシュラウド2の上
端周方向に所定間隔をおいて複数固定されている。ま
た、シュラウド2と一体構造をなすバッフルプレート8
には、ジェットポンプのディフューザ6が予め溶接にて
取り付けられるとともに、ライザー管5もシュラウド2
の周面にブラケット18,19によって取り付けられて
いる。
【0030】このように構成した場合、原子炉圧力容器
1は炭素鋼からなり、シュラウド2およびバッフルプレ
ート8はステンレス鋼からなり、原子炉の運転温度(約
300℃)では炭素鋼よりステンレス鋼の方が熱膨張率
が高いため、軸方向(下向き)の伸びと半径方向の伸び
を許容する構造とする必要がある。
1は炭素鋼からなり、シュラウド2およびバッフルプレ
ート8はステンレス鋼からなり、原子炉の運転温度(約
300℃)では炭素鋼よりステンレス鋼の方が熱膨張率
が高いため、軸方向(下向き)の伸びと半径方向の伸び
を許容する構造とする必要がある。
【0031】このため、図4〜図6に示すような結合手
段を設ける必要がある。すなわち、シュラウド2は半径
方向で約2mm(片側)の伸びを吸収でき、且つ炉心内
の差圧によるシュラウド2の浮き上がりを抑制するため
スタッド17による締め付けが必要となる。
段を設ける必要がある。すなわち、シュラウド2は半径
方向で約2mm(片側)の伸びを吸収でき、且つ炉心内
の差圧によるシュラウド2の浮き上がりを抑制するため
スタッド17による締め付けが必要となる。
【0032】図4は本実施例におけるシュラウドのブラ
ケットと原子炉圧力容器のサポートブラケットとの結合
状態を示す正面図、図5は図4の平面図、図6は図4に
おけるA−A線断面図である。図4〜図6において、サ
ポートブラケット16には、原子炉圧力容器2の半径方
向に長く延びる長孔16aが穿設され、サポートブラケ
ット16とスタッド17との間は空隙aを有しているの
で、スタッド17は変形可能である。シュラウド2側の
ブラケット15にも孔が穿設され、この孔内に偏心スリ
ーブ20,21からなる二重偏心スリーブが装着されて
いるため、所定位置にスタッド17を取り付けることが
可能である。
ケットと原子炉圧力容器のサポートブラケットとの結合
状態を示す正面図、図5は図4の平面図、図6は図4に
おけるA−A線断面図である。図4〜図6において、サ
ポートブラケット16には、原子炉圧力容器2の半径方
向に長く延びる長孔16aが穿設され、サポートブラケ
ット16とスタッド17との間は空隙aを有しているの
で、スタッド17は変形可能である。シュラウド2側の
ブラケット15にも孔が穿設され、この孔内に偏心スリ
ーブ20,21からなる二重偏心スリーブが装着されて
いるため、所定位置にスタッド17を取り付けることが
可能である。
【0033】また、ナット22は上下の2組の球面座金
23,24、25,26を介してスタッド17を締め付
けるようにすれば、シュラウド2が半径方向に熱膨張で
伸びた時、スタッド17が傾くことによってその伸びを
吸収することができる。そして、シュラウド2の周方向
については、図6から判るようにサポートブラケット1
6の長孔16aにスタッド17が接触しているため、ス
タッド17の動きが拘束されシュラウド2の回転(また
は捩れ)は防止でき、そして浮き上がりはナット22を
締め付けることで防止することができる。
23,24、25,26を介してスタッド17を締め付
けるようにすれば、シュラウド2が半径方向に熱膨張で
伸びた時、スタッド17が傾くことによってその伸びを
吸収することができる。そして、シュラウド2の周方向
については、図6から判るようにサポートブラケット1
6の長孔16aにスタッド17が接触しているため、ス
タッド17の動きが拘束されシュラウド2の回転(また
は捩れ)は防止でき、そして浮き上がりはナット22を
締め付けることで防止することができる。
【0034】図7〜図9はシュラウドのブラケットと原
子炉圧力容器のサポートブラケットとの結合状態の変形
例を示し、図7はその正面図、図8は図7の平面図、図
9は図7におけるB−B線断面図である。
子炉圧力容器のサポートブラケットとの結合状態の変形
例を示し、図7はその正面図、図8は図7の平面図、図
9は図7におけるB−B線断面図である。
【0035】図7において、シュラウド2にはブラケッ
ト15の下面に所定間隔をおいて固定されたステー30
が設けられ、ブラケット15は原子炉圧力容器1のサポ
ートブラケット16上に載置されるような状態で設置さ
れ、シュラウド2の浮き上りは浮き上り防止ピン32
で、周方向の拘束は耐震ピン31により行われる。
ト15の下面に所定間隔をおいて固定されたステー30
が設けられ、ブラケット15は原子炉圧力容器1のサポ
ートブラケット16上に載置されるような状態で設置さ
れ、シュラウド2の浮き上りは浮き上り防止ピン32
で、周方向の拘束は耐震ピン31により行われる。
【0036】また、半径方向の熱的膨張に対処するた
め、耐震ピン31に対しては溝31a、浮き上り防止ピ
ン32に対しては溝32aがそれぞれサポートブラケッ
ト16に形成され、シュラウド2の半径方向の熱膨張を
自在に行えるようになっている。このように構成すれ
ば、上記の場合と同様にシュラウド2の浮き上り防止が
可能であるとともに、半径方向の動きを自在にできる。
め、耐震ピン31に対しては溝31a、浮き上り防止ピ
ン32に対しては溝32aがそれぞれサポートブラケッ
ト16に形成され、シュラウド2の半径方向の熱膨張を
自在に行えるようになっている。このように構成すれ
ば、上記の場合と同様にシュラウド2の浮き上り防止が
可能であるとともに、半径方向の動きを自在にできる。
【0037】なお、図4または図7において、サポート
ブラケット16の原子炉圧力容器1への取り付けは、シ
ュラウド2と一体に構成されているバッフルプレート1
8との干渉を回避するため、シュラウド2を原子炉圧力
容器1の所定の位置へ挿入した後、溶接により取り付け
る。次いで、サポートブラケット16を固定した後、シ
ュラウド2をさらに降下させてシュラウド2側のブラケ
ット15をサポートブラケット16で支持し、スタッド
17など結合手段を使用して固定する。
ブラケット16の原子炉圧力容器1への取り付けは、シ
ュラウド2と一体に構成されているバッフルプレート1
8との干渉を回避するため、シュラウド2を原子炉圧力
容器1の所定の位置へ挿入した後、溶接により取り付け
る。次いで、サポートブラケット16を固定した後、シ
ュラウド2をさらに降下させてシュラウド2側のブラケ
ット15をサポートブラケット16で支持し、スタッド
17など結合手段を使用して固定する。
【0038】一方、後日シュラウド2などを取り外す場
合には、バッフルプレート18との干渉を避けるため、
予めサポートブラケット16を溶断などして撤去した
後、取り外すことになる。
合には、バッフルプレート18との干渉を避けるため、
予めサポートブラケット16を溶断などして撤去した
後、取り外すことになる。
【0039】次に、図3,図10および図11を用いて
ジェットポンプのライザー管5と原子炉圧力容器1のノ
ズル40との接続方法について説明する。ライザー管5
はシュラウド2にブラケット18,19で固定され、シ
ュラウド2がその上部位置においてブラケット15で原
子炉圧力容器1に吊り下げられているため、ライザー管
5の下端は熱膨張差により下方向に自在に伸長できるよ
うに構成しておく必要がある。
ジェットポンプのライザー管5と原子炉圧力容器1のノ
ズル40との接続方法について説明する。ライザー管5
はシュラウド2にブラケット18,19で固定され、シ
ュラウド2がその上部位置においてブラケット15で原
子炉圧力容器1に吊り下げられているため、ライザー管
5の下端は熱膨張差により下方向に自在に伸長できるよ
うに構成しておく必要がある。
【0040】図10において、ノズル40の内側にはサ
ーマルスリーブ41が配設され、このサーマルスリーブ
41とパイプ42とは図11に示すようなクランプ43
で容易に着脱可能に構成されている。このクランプ43
はクランプ半体43a,43bと2組のボルト44、ナ
ット45とを有し、ボルト44にナット45を螺合させ
ることにより、サーマルスリーブ41にパイプ42を連
結することができる。そして、図10に示すようにパイ
プ42の先端は、ライザー管5の内側にピストンリング
46,47を介して挿入されているため、ライザー管5
の下端は下方向に自在に伸びることができ、しかもこの
ピストンリング46,47により図示しない再循環ポン
プから原子炉圧力容器1内への高圧水の漏れも防止する
ことができる。
ーマルスリーブ41が配設され、このサーマルスリーブ
41とパイプ42とは図11に示すようなクランプ43
で容易に着脱可能に構成されている。このクランプ43
はクランプ半体43a,43bと2組のボルト44、ナ
ット45とを有し、ボルト44にナット45を螺合させ
ることにより、サーマルスリーブ41にパイプ42を連
結することができる。そして、図10に示すようにパイ
プ42の先端は、ライザー管5の内側にピストンリング
46,47を介して挿入されているため、ライザー管5
の下端は下方向に自在に伸びることができ、しかもこの
ピストンリング46,47により図示しない再循環ポン
プから原子炉圧力容器1内への高圧水の漏れも防止する
ことができる。
【0041】また、ノズル40の下方にはブラケット4
8が固定される一方、パイプ42にはサポート49が固
定され、ブラケット48にサポート49を係合させるこ
とにより、サポート49を介してライザー管5が拘束さ
れシュラウド2の回転(または捩れ)が防止されるよう
になっている。
8が固定される一方、パイプ42にはサポート49が固
定され、ブラケット48にサポート49を係合させるこ
とにより、サポート49を介してライザー管5が拘束さ
れシュラウド2の回転(または捩れ)が防止されるよう
になっている。
【0042】次に、図12を用いてジェットポンプのセ
ンシングライン50,51の接続方法を述べる。各ジェ
ットポンプには流量を測定するため、差圧検出用のセン
シングライン50,51が配設されている。図2に示す
ようにシュラウド2とジェットポンプとを一体構成した
本実施例では、センシングライン50,51を原子炉圧
力容器1の外側へ引き出すためのペネシール52と容易
に接続させる必要がある。
ンシングライン50,51の接続方法を述べる。各ジェ
ットポンプには流量を測定するため、差圧検出用のセン
シングライン50,51が配設されている。図2に示す
ようにシュラウド2とジェットポンプとを一体構成した
本実施例では、センシングライン50,51を原子炉圧
力容器1の外側へ引き出すためのペネシール52と容易
に接続させる必要がある。
【0043】この場合、シュラウド2と原子炉圧力容器
1との間隙は狭く、この領域へ入って作業することは極
めて困難である。したがって、原子炉圧力容器1の貫通
部ノズル位置のシュラウド2に、つまり窓シュラウド2
のペネシール52の設置位置(2箇所)に窓53を設
け、この窓53を通してシュラウド2の内側からセンシ
ングライン50,51同志を接続する。接続後はこの窓
53を図示しない蓋で閉塞しつつねじ孔54にねじを螺
合させることにより、シュラウド2の内側から窓53を
通して循環水が流出するのを遮断することができる。
1との間隙は狭く、この領域へ入って作業することは極
めて困難である。したがって、原子炉圧力容器1の貫通
部ノズル位置のシュラウド2に、つまり窓シュラウド2
のペネシール52の設置位置(2箇所)に窓53を設
け、この窓53を通してシュラウド2の内側からセンシ
ングライン50,51同志を接続する。接続後はこの窓
53を図示しない蓋で閉塞しつつねじ孔54にねじを螺
合させることにより、シュラウド2の内側から窓53を
通して循環水が流出するのを遮断することができる。
【0044】次に、図14に基づいてシュラウド2の下
端部の構成を説明する。
端部の構成を説明する。
【0045】シュラウド2とバッフルプレート18とは
一体構成され、シュラウド2はその上端部で吊り下げら
れているので、下方向への伸びを自在にするとともに、
半径方向の伸縮による炉内の高圧側(バッフルプレート
18の下側)から低圧側(バッフルプレート18の上
側)への循環水の逆流を防止する必要がある。
一体構成され、シュラウド2はその上端部で吊り下げら
れているので、下方向への伸びを自在にするとともに、
半径方向の伸縮による炉内の高圧側(バッフルプレート
18の下側)から低圧側(バッフルプレート18の上
側)への循環水の逆流を防止する必要がある。
【0046】図14は運転温度領域での状態を示し、バ
ッフルプレート18の外周面と原子炉圧力容器1内面の
摺動面には、バッフルプレート18側にピストンリング
55が嵌着され、このピストンリング55によりジェッ
トポンプのディフューザ6から吐出する循環水の逆流を
防止することができるとともに、シュラウド2の下方向
への伸びを自在にすることができる。
ッフルプレート18の外周面と原子炉圧力容器1内面の
摺動面には、バッフルプレート18側にピストンリング
55が嵌着され、このピストンリング55によりジェッ
トポンプのディフューザ6から吐出する循環水の逆流を
防止することができるとともに、シュラウド2の下方向
への伸びを自在にすることができる。
【0047】また、図13〜図15を用いてシュラウド
2の下端の周方向の捩れを防止する手段について説明す
る。
2の下端の周方向の捩れを防止する手段について説明す
る。
【0048】シュラウド2を上端部で固定した場合に
は、地震時などにシュラウド2の下端が捩れる恐れがあ
るため、これを防止する必要がある。このため原子炉圧
力容器1の内周側に所定間隔をおいて複数個のブラケッ
ト56を取り付ける一方、バッフルプレート18の下側
には複数個のブロック57を取り付ける。
は、地震時などにシュラウド2の下端が捩れる恐れがあ
るため、これを防止する必要がある。このため原子炉圧
力容器1の内周側に所定間隔をおいて複数個のブラケッ
ト56を取り付ける一方、バッフルプレート18の下側
には複数個のブロック57を取り付ける。
【0049】図14は図13のC−C線による断面図で
あり、ブロック57にはアライナ58が取り付けられて
おり、このアライナ58は偏心ピンと同様の形状をな
し、図13に示すようにアライナ58の一部がブラケッ
ト56と当接するように取り付けられる。このアライナ
58を図15に示すようにブラケット56の最低4箇所
(E,EとF,F)に接触させれば、シュラウド2の下
端は捩れることがない。すなわち、シュラウド2を周方
向に拘束することができる。
あり、ブロック57にはアライナ58が取り付けられて
おり、このアライナ58は偏心ピンと同様の形状をな
し、図13に示すようにアライナ58の一部がブラケッ
ト56と当接するように取り付けられる。このアライナ
58を図15に示すようにブラケット56の最低4箇所
(E,EとF,F)に接触させれば、シュラウド2の下
端は捩れることがない。すなわち、シュラウド2を周方
向に拘束することができる。
【0050】次に、本実施例の作用を説明する。
【0051】シュラウド2はその上部位置にブラケット
15が固定され、このブラケット15と原子炉圧力容器
1側のサポートブラケット16とをスタッド17などの
結合手段により着脱可能に結合することにより、シュラ
ウド2を交換することができる。
15が固定され、このブラケット15と原子炉圧力容器
1側のサポートブラケット16とをスタッド17などの
結合手段により着脱可能に結合することにより、シュラ
ウド2を交換することができる。
【0052】また、本実施例ではシュラウド2とバッフ
ルプレート18とを一体化し、このバッフルプレート1
8の外周面にピストンリング55を嵌着させたことによ
り、シュラウド2の熱膨張による下方向への伸びを自在
とし、且つバッフルプレート18の半径方向の伸びを吸
収可能に構成したことにより、シュラウド2を交換する
ことができる。
ルプレート18とを一体化し、このバッフルプレート1
8の外周面にピストンリング55を嵌着させたことによ
り、シュラウド2の熱膨張による下方向への伸びを自在
とし、且つバッフルプレート18の半径方向の伸びを吸
収可能に構成したことにより、シュラウド2を交換する
ことができる。
【0053】したがって、万一シュラウド2が損傷した
場合には、シュラウド2の交換または原子炉圧力容器1
内から取り外すことによって、より放射線レベルの低い
場所で補修することができる。加えて、原子炉圧力容器
1の内面の検査を行う際にもシュラウド2の全体を取り
外せるので、容易且つ詳細に実施可能となる。
場合には、シュラウド2の交換または原子炉圧力容器1
内から取り外すことによって、より放射線レベルの低い
場所で補修することができる。加えて、原子炉圧力容器
1の内面の検査を行う際にもシュラウド2の全体を取り
外せるので、容易且つ詳細に実施可能となる。
【0054】さらに、シュラウド2とバッフルプレート
18とを一体化したことにより、ジェットポンプの据付
けが問題となるが、ジェットポンプのディフューザ6を
バッフルプレート18に固定し、ライザー管5をシュラ
ウド2の胴部にブラケット18,19で取り付けること
により、ジェットポンプの据付けを可能としている。な
お、本発明は上記実施例に限らず、既設の沸騰水型原子
炉のシュラウドを含めた取替え技術として流用できるこ
とは勿論である。
18とを一体化したことにより、ジェットポンプの据付
けが問題となるが、ジェットポンプのディフューザ6を
バッフルプレート18に固定し、ライザー管5をシュラ
ウド2の胴部にブラケット18,19で取り付けること
により、ジェットポンプの据付けを可能としている。な
お、本発明は上記実施例に限らず、既設の沸騰水型原子
炉のシュラウドを含めた取替え技術として流用できるこ
とは勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る沸騰
水型原子炉によれば、次の効果を奏する。
水型原子炉によれば、次の効果を奏する。
【0056】請求項1の発明によれば、シュラウドはそ
の上部位置にブラケットが取り付けられ、このブラケッ
トは原子炉圧力容器のサポートブラケットに結合手段で
取り外し可能に結合されることにより、シュラウド上端
部で炉内構造物の全体または一部を吊り下げることがで
き、炉内構造物の損傷などが発見された場合、その全体
または一部が容易に交換または補修を行うことが可能で
あり、極めて保守性に優れた沸騰水型原子炉を提供する
ことができる。また、原子炉圧力容器の内面の検査が必
要であれば、炉内構造物を取り外して詳細に実施でき
る。
の上部位置にブラケットが取り付けられ、このブラケッ
トは原子炉圧力容器のサポートブラケットに結合手段で
取り外し可能に結合されることにより、シュラウド上端
部で炉内構造物の全体または一部を吊り下げることがで
き、炉内構造物の損傷などが発見された場合、その全体
または一部が容易に交換または補修を行うことが可能で
あり、極めて保守性に優れた沸騰水型原子炉を提供する
ことができる。また、原子炉圧力容器の内面の検査が必
要であれば、炉内構造物を取り外して詳細に実施でき
る。
【0057】請求項2の発明によれば、ナットは球面座
金を介してスタッドボルトを締め付けることになるの
で、シュラウドが半径方向に熱膨張で伸びたとき、スタ
ッドボルトが傾くことにより吸収することができる。サ
ポートブラケットの孔にスタッドボルトが接触している
ため、シュラウドの回転または捩れが防止される。そし
て、シュラウドの浮き上がりはナットを締め付けること
により防止される。
金を介してスタッドボルトを締め付けることになるの
で、シュラウドが半径方向に熱膨張で伸びたとき、スタ
ッドボルトが傾くことにより吸収することができる。サ
ポートブラケットの孔にスタッドボルトが接触している
ため、シュラウドの回転または捩れが防止される。そし
て、シュラウドの浮き上がりはナットを締め付けること
により防止される。
【0058】請求項3の発明によれば、シュラウドの浮
き上がりが浮き上がり防止ピンで、周方向の拘束が耐震
ピンでそれぞれ行われる。これらのピンが原子炉圧力容
器の半径方向にスライドするため、シュラウドの半径方
向に対する熱膨張に対処することができる。
き上がりが浮き上がり防止ピンで、周方向の拘束が耐震
ピンでそれぞれ行われる。これらのピンが原子炉圧力容
器の半径方向にスライドするため、シュラウドの半径方
向に対する熱膨張に対処することができる。
【0059】請求項4の発明によれば、シュラウドの外
周面にジェットポンプのライザー管を固定するととも
に、バッフルプレートにジェットポンプのディフューザ
を固定したので、シュラウドとバッフルプレートとを一
体化しても、ジェットポンプの据付けが可能となる。
周面にジェットポンプのライザー管を固定するととも
に、バッフルプレートにジェットポンプのディフューザ
を固定したので、シュラウドとバッフルプレートとを一
体化しても、ジェットポンプの据付けが可能となる。
【0060】請求項5の発明によれば、シュラウドとバ
ッフルプレートとが一体構造をなし、このバッフルプレ
ートの外周にピストンリングを設け、このピストンリン
グを原子炉圧力容器の内面と接触させたことにより、シ
ュラウドの熱膨張による下方向の伸びに対処でき、バッ
フルプレートの半径方向の伸びをピストンリングで吸収
することができる。
ッフルプレートとが一体構造をなし、このバッフルプレ
ートの外周にピストンリングを設け、このピストンリン
グを原子炉圧力容器の内面と接触させたことにより、シ
ュラウドの熱膨張による下方向の伸びに対処でき、バッ
フルプレートの半径方向の伸びをピストンリングで吸収
することができる。
【0061】請求項6の発明によれば、原子炉圧力容器
の内周面にブラケットを取り付け、このブラケットと当
接するブロックを上記バッフルプレートの下端に取り付
けたことにより、シュラウド下端の捩れを防止すること
ができる。
の内周面にブラケットを取り付け、このブラケットと当
接するブロックを上記バッフルプレートの下端に取り付
けたことにより、シュラウド下端の捩れを防止すること
ができる。
【0062】請求項7の発明によれば、原子炉圧力容器
ノズルにパイプを結合し、このパイプの先端にピストン
リングを設けてジェットポンプのライザー管に挿入した
ことにより、ライザー管を自由に伸ばすことができる。
ノズルにパイプを結合し、このパイプの先端にピストン
リングを設けてジェットポンプのライザー管に挿入した
ことにより、ライザー管を自由に伸ばすことができる。
【0063】請求項8の発明によれば、原子炉圧力容器
の貫通部ノズル位置のシュラウドに窓を設けたことによ
り、この窓の内側からジェットポンプの差圧検出用セン
シングラインと貫通部ペネシールとの接続を容易に行う
ことができる。
の貫通部ノズル位置のシュラウドに窓を設けたことによ
り、この窓の内側からジェットポンプの差圧検出用セン
シングラインと貫通部ペネシールとの接続を容易に行う
ことができる。
【図1】本発明に係る沸騰水型原子炉の一実施例の要部
を示す構成図。
を示す構成図。
【図2】図1の実施例におけるシュラウドを示す斜視
図。
図。
【図3】図1の拡大断面図。
【図4】本実施例におけるシュラウドブラケットと原子
炉圧力容器のサポートブラケットの係合状態を示す正面
図。
炉圧力容器のサポートブラケットの係合状態を示す正面
図。
【図5】図4の平面図。
【図6】図4のA−A線断面図。
【図7】本実施例におけるシュラウドブラケットと原子
炉圧力容器のサポートブラケットの係合状態の変形例を
示す正面図。
炉圧力容器のサポートブラケットの係合状態の変形例を
示す正面図。
【図8】図7の平面図。
【図9】図7のB−B線断面図。
【図10】本実施例におけるライザー管と原子炉圧力容
器ノズルとの結合状態を示す断面図。
器ノズルとの結合状態を示す断面図。
【図11】図10の右側面図。
【図12】本実施例におけるセンシングラインの結合状
態を示す拡大斜視図。
態を示す拡大斜視図。
【図13】本実施例におけるバッフルプレートの下部を
示す図。
示す図。
【図14】図13のC−C線断面図。
【図15】図13におけるブラケットの配置状態を示す
図。
図。
【図16】従来の沸騰水型原子炉を示す構成図。
1 原子炉圧力容器 2 シュラウド 3 上部格子板 4 炉心支持板 5 ライザー管 6 ディフューザ 7 燃料集合体 8 バッフルプレート 15 ブラケット 16 サポートブラケット 17 スタッド(結合手段) 18 ブラケット 19 ブラケット 20 偏心スリーブ 21 偏心スリーブ 22 ナット 23,24,25,26 球面座金 31 耐震ピン 32 浮き上がり防止ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 徹 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内
Claims (8)
- 【請求項1】 シュラウドの上部に複数のブラケットを
設けるとともに、このブラケットと係合するサポートブ
ラケットを原子炉圧力容器の内側に設け、上記ブラケッ
トとサポートブラケットとを取り外し可能に結合する結
合手段を設けたことを特徴とする沸騰水型原子炉。 - 【請求項2】 シュラウドのブラケットに孔を穿設し、
この孔に二重偏心スリーブを装着するとともに、サポー
トブラケットに原子炉圧力容器の半径方向に延びる長孔
を穿設し、上記両ブラケットを球面座金を介してスタッ
ドボルトおよびナットで取り外し可能に結合したことを
特徴とする請求項1記載の沸騰水型原子炉。 - 【請求項3】 結合手段は、シュラウドの差圧による浮
き上がりを防止する浮き上がり防止ピンと、上記シュラ
ウドの周方向を拘束する耐震ピンとを有し、これらのピ
ンを原子炉圧力容器の半径方向にスライド可能とする溝
をサポートブラケットに形成したことを特徴とする請求
項1記載の沸騰水型原子炉。 - 【請求項4】 請求項1記載の沸騰水型原子炉におい
て、シュラウドとバッフルプレートとが一体構造をな
し、上記シュラウドの外周面にジェットポンプのライザ
ー管を固定するとともに、上記バッフルプレートにジェ
ットポンプのディフューザを固定したことを特徴とする
沸騰水型原子炉。 - 【請求項5】 請求項1記載の沸騰水型原子炉におい
て、シュラウドとバッフルプレートとが一体構造をな
し、このバッフルプレートの外周にピストンリングを設
け、このピストンリングを原子炉圧力容器の内面と接触
させたことを特徴とする沸騰水型原子炉。 - 【請求項6】 請求項1記載の沸騰水型原子炉におい
て、シュラウドとバッフルプレートとが一体構造をな
し、原子炉圧力容器の内周面にブラケットを取り付け、
このブラケットと当接するブロックを上記バッフルプレ
ートの下端に取り付けたことを特徴とする沸騰水型原子
炉。 - 【請求項7】 請求項1記載の沸騰水型原子炉におい
て、原子炉圧力容器ノズルにパイプを結合し、このパイ
プの先端にピストンリングを設けてジェットポンプのラ
イザー管に挿入したことを特徴とする沸騰水型原子炉。 - 【請求項8】 請求項1記載の沸騰水型原子炉におい
て、原子炉圧力容器の貫通部ノズル位置のシュラウドに
窓を設け、この窓の内側からジェットポンプの差圧検出
用センシングラインと貫通部ペネシールとを接続可能に
構成したことを特徴とする沸騰水型原子炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06694593A JP3212743B2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 沸騰水型原子炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06694593A JP3212743B2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 沸騰水型原子炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06281776A true JPH06281776A (ja) | 1994-10-07 |
JP3212743B2 JP3212743B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=13330665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06694593A Expired - Fee Related JP3212743B2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 沸騰水型原子炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3212743B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19634827A1 (de) * | 1996-08-28 | 1998-03-05 | Siemens Ag | Mantel für einen Kern in einem Kernreaktor |
US6549601B1 (en) | 1999-09-17 | 2003-04-15 | Hitachi, Ltd. | Mounting method for core internals |
JP2007502425A (ja) * | 2003-08-15 | 2007-02-08 | ぺブル ベッド モジュラー リアクター (プロプリエタリー)リミテッド | 支持装置 |
JP2007155473A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Toshiba Corp | 沸騰水型原子炉 |
-
1993
- 1993-03-25 JP JP06694593A patent/JP3212743B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19634827A1 (de) * | 1996-08-28 | 1998-03-05 | Siemens Ag | Mantel für einen Kern in einem Kernreaktor |
US6549601B1 (en) | 1999-09-17 | 2003-04-15 | Hitachi, Ltd. | Mounting method for core internals |
JP2007502425A (ja) * | 2003-08-15 | 2007-02-08 | ぺブル ベッド モジュラー リアクター (プロプリエタリー)リミテッド | 支持装置 |
JP2007155473A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Toshiba Corp | 沸騰水型原子炉 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3212743B2 (ja) | 2001-09-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |