JPH0628134Y2 - 血液リザーバの液面レベル調節装置 - Google Patents

血液リザーバの液面レベル調節装置

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JPH0628134Y2
JPH0628134Y2 JP10190U JP10190U JPH0628134Y2 JP H0628134 Y2 JPH0628134 Y2 JP H0628134Y2 JP 10190 U JP10190 U JP 10190U JP 10190 U JP10190 U JP 10190U JP H0628134 Y2 JPH0628134 Y2 JP H0628134Y2
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、血液リザーバの液面レベルの自動調節およ
び変動防止を図ることができる血液リザーバの液面レベ
ル調節装置に関する。
「従来の技術」 たとえば、心臓内部病変部を直視下で手術するいわゆる
直視下開心術では、心臓および肺に出入りする血液を一
時的に遮断して、その間、体外循環装置を、代行として
使用する。
従来の体外循環装置は、第6図に示すように、患者1の
血液取出口(静脈)1aから取り出した血液を血液リザ
ーバ2に貯血し、血液リザーバ2から血液をローラポン
プ3により人工肺4に送血し、この人工肺4で酸素加し
炭酸ガスを排出する処理をし、動脈血として患者1の血
液戻し口(動脈)1bに送血するようになっている。
なお、血液リザーバ2には、血液の温度を下げるための
熱交換器5が付設されている。また、術野の出血を吸引
して体内に戻すためのローラポンプ6,7および吸引回
路が設けられている。さらに、輸血、薬液注入、輸液の
ための各種チューブ、配管が設けられている。
開心術中、上記体外循環装置を流れる血液の流量(以
下、体外循環量という)は、血圧(動脈圧、中心静脈圧
(CVP))、脱血量、貯血量などを総合判断して決定
される。
そして、体外循環が定常状態に達した後は、患者1の血
行状態などが急変しない限り、患者1から血液を取り出
す脱血回路および患者1に動脈血を供給する送血回路内
の血液の流量(以下、各々、脱血量、送血量という)
は、一定値を持続することが望ましい。
しかしながら、血行状態に変化がなくとも、開心術は動
きを伴うものなので、血液取出口1a付近の流路の変化
などに応じて、脱血量、送血量も変化するのが一般的で
ある。もし、血液取出口1aの先端が患者1の血管内壁
に当たるなどの理由により、脱血回路の血液の流れが悪
くなると、患者1にとって大迷惑であり、加えて血液リ
ザーバ2の貯血量の減少を招くことにでもなれば、エア
が送血回路内に取り込まれ、生体内に送り込まれる事態
になって大問題である。このような生体内へのエアの混
入を防止するためには、血液リザーバ2の貯血量の目減
りを抑える必要があるが、これを、ローラポンプ3の回
転速度を下げて、送血量を減らすことにより達成するこ
とは、患者1の血行管理上好ましくない。
一方、患者1の血行状態の変化以外の理由により、脱血
量が増加する場合がある。このような場合、増加に任し
たのでは、患者1にとって大迷惑なので、増加しないよ
うに処置する必要がある。
また、脱血量の増加に伴う血液リザーバ2の液面の上昇
を抑えるために、ローラポンプ3の回転速度を上げて、
送血量を増やす処置は、上記送血量の減少の場合と同
様、患者1の血行管理上好ましくない。
そこで、従来、ローラポンプ3の回転数を制御して送血
量を調節する一方、脱血量の調整は、患者1(血液取
出口1a)と血液リザーバ2との間の落差を調整する、
脱血回路の管路(チューブ)の断面積を締め金(クラ
ンプ)で調節する、などによりなされていた。
「考案が解決しようとする課題」 ところで、上記従来の脱血量調整方法は、いずれも、操
作者の勘にたよるものであった。
すなわち、落差式の調整方法(上記の方法)にあって
は、操作者が、たとえば電動マストを操作して、電動マ
ストに取付けられている血液リザーバ2を上下させ、落
差を調整する。そして、血液リザーバ2の液面が所定の
レベルで静止したときをもってレベルが調整されたと判
断していた。また、クランプ式の調整方法(上記の方
法)にあっては、操作者が、たとえばネジ式の締め具を
用いて、管路の締め付けを緩るめたり、あるいは強め、
これにより脱血量を調節する。そして、血液リザーバ2
の液面が所定のレベルに落ち着くようにしていた。
このため、調整が煩雑であり、熟練を要するという欠点
に加えて、液面レベルの調整に長時間を要するという欠
点があった。
液面レベルが変化したから、再び元のレベルで静定する
までの所要時間を、タンクをダミーの患者に見立てて測
定した。その測定結果を第4図および第5図に破線で示
す。これらの図のうち、第4図は、送血量が一定(同図
(イ))の状態下において、突然、血液取出口1aが詰
まったために(時点T)、血液リザーバ2の液面レベ
ルが低下したので、手動によるレベル調整を行った際の
レベルの時間変動を破線で示す図であり、調整終了(時
点T)までに63秒を要したことを示している。
また、第5図は、血液リザーバ2の液面レベルを一定に
保った状態で、送血量を立ちあげていく際、手動による
レベル調整では、送血量が立ちあがるまでの間(時点0
〜T)も、液面レベルが変動する他、立ちあがってか
らレベルが静定するまで(時点T〜T)に60秒を
要したことを破線で示している。
さらに、手動によるレベル調整では、レベル調整に長時
間を要するのに加えて、レベルが静定するまでの間、レ
ベルが激しく上下に振動するという弊害を招いていた
(第4図および第5図の破線)。
この考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、血液リ
ザーバの液面レベルを迅速かつ正確に自動調整すること
ができると共に、液面レベルの変動を自動的に防止する
ことができる血液リザーバの液面レベル調節装置を提供
することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 上記課題を解決するために、この考案は、血液リザーバ
の液面レベルを検出する液面レベル検出手段と、人体か
ら前記血液リザーバへ流入する血液の量を調節する流入
量調節手段と、前記検出手段から得られた液面レベル・
データに基づいて、予め設定された基準液面レベルに対
する現在液面レベルの偏差を求め、当該偏差に応じて、
前記流入量調節手段を制御して、前記偏差を補正する制
御手段とを備えてなることを特徴としている。
「作用」 上記構成において、液面レベル検出手段によって現在液
面レベルが検出され、制御手段によって、目標値(基準
の液面レベル)からのレベル偏差が求められ、求められ
たレベル偏差に応じて流入量調節手段が制御される。す
なわち、現在液面レベルが目標値を越えると、制御手段
は、血液の流入量を減らすように、流入量調節手段を制
御する。一方、現在液面レベルが目標値よりも下回る
と、制御手段は、血液の流入量を増加させるように、流
入量調節手段を制御する。
これにより、操作者の労力を節減することができる。ま
た、操作者が液面レベル調節の熟練者でない場合でも、
血液リザーバの液面レベルの変動を迅速かつ正確に防止
することができる。
また、目標値の変更に対して、迅速に追従することがで
きる。
「実施例」 以下、図面を参照してこの考案の実施例について説明す
る。
第1図は、この考案の一実施例である血液リザーバの液
面レベル調節装置を備えた対外循環装置の全体構成を示
す概略図である。
この図において、従来の構成例として示した第6図の各
部に対応する部分には、同一符号を付して、それらの説
明を省略する。
なお、第6図において説明した術野の出血吸引用のロー
ラポンプや吸引回路などは、説明の簡略化のため、図示
を省略した。
この図において、符号8は透明な部材からなる血液リザ
ーバであり、この血液リザーバ8の底部には接続口9が
設けられている。この接続口9は、送血ローラポンプ1
0、配管(チューブ)11を介して患者1に接続されて
おり、血液リザーバ8内に蓄えられた血液12を送血ロ
ーラポンプ10により患者1へ送ることができるように
なっている。また、13は後に詳述する脱血量調節装置
であり、患者1と血液リザーバ8とを接続する配管14
の断面積を任意に変更することができるもので、これに
より脱血量を増やしたり減らしたりする。また、血液リ
ザーバ8内には棒状の管15が挿入されている。血液リ
ザーバ8の外壁面には、血液リザーバ8内の液面を示す
目盛り(図示せず)がつけられており、この目盛りによ
り血液リザーバ8内の血液12の液量を目視により判断
することができるようになっている。管15の下端は血
液リザーバ8の内底面との間に若干の間隔をおいてこの
内底面に近接させられており、管15の上端には弁(三
方活栓)16が取り付けられている。弁16には配管1
7を介して圧力センサ18が接続されている。この圧力
センサ18は、管15および配管17内に密閉され、血
液リザーバ8内に蓄えられた血液12の液面の変動に応
じて、変化する空気の圧力を検出する。また、19はマ
イクロコンピュータ構成のコントローラであり、このコ
ントローラ19は、第2図に示すように、装置各部を制
御するCPU(中央処理装置)22と、CPU22にお
いて用いられる制御プログラムが格納されているROM
23と、データ一時格納用のRAM24と、CPU22
と装置各部(送血ローラポンプ10、圧力センサ18、
脱血量調節装置13、表示装置20、レコーダ21)と
を接続するインターフェイス25〜29とからなってい
る。上記構成のコントローラ19は、圧力センサ18か
らの出力信号に基づいて、現在液面レベルを算出し、目
標値(予め設定された液面レベル)からのレベル偏差を
求め、レベル偏差が極力小さくなるように、脱血量調節
装置13を制御する。このようにして、血液リザーバ8
内の血液12の液面レベルを目標値に合致させる。さら
に、コントローラ19は、送血ローラポンプ10の回転
数を患者にエアーを送らないようにするために、制御す
ることもできるようになっている。また、圧力センサ1
8の出力値(圧力)やCPU22が算出した液面レベ
ル、液量などを表示装置20に表示させると共に、レコ
ーダ21に記録させる。
次に、第3図を参照して、脱血量調節装置13の機械的
構成について説明する。
この図において、30は4辺からなる方形状の枠、31
は枠30内に取り付け固定されたガイド棒、32は回動
自在のネジ棒であって、ガイド棒31に沿って、かつガ
イド棒31から一定間隔を保って、枠30内に取り付け
られている。33は脱血回路を構成する配管14の外側
面を圧迫する押し板である。この押し板33は、貫通部
33aと、雌ネジ部33bが設けられている。上記押し
板33は、貫通部33a内を、ガイド棒31に移動自在
に嵌合させ、雌ネジ部33bをネジ棒32に螺合させる
ことにより取り付けられている。そして、枠13の一
辺、ガイド棒31、ネジ棒32および押し板33によっ
て、配管(チューブ)14を挟むようになっている。上
記ネジ棒32は、コントローラ19によって制御される
図示せぬパルスモータの回転数に応じて、回動するよう
になっており、これに伴い、押し板33が配管14を圧
迫し、あるいは圧迫を緩めたりするようになっている。
なお、パルスモータの回転数と配管14の断面積とは、
必ずしも、リニアな関係にはなく、配管14を挟む枠3
0と押し板33との間隔が大きいときには、パルスモー
タが多少回転しても、断面積はほとんど変化せず、一
方、上記間隔が小さいときは、パルスモータが僅かに回
転しても、断面積が大きく変化することが実験により確
認されている。そこで、上記間隔の大小に関係なく、流
入量の調整が迅速に行われるように、CPU22は、上
記間隔が大のときは、パルスモータの回転数を通常より
高め、上記間隔が小のときは、パルスモータの回転数を
通常より低めるように、制御するように構成されてい
る。
次に、開心術中における上記構成の対外循環装置の作動
について説明する。
まず、空の血液リザーバ8内に管15を挿入し、弁16
を介して管15内と大気との連通を遮断し、管15内と
圧力センサ18とを連通させる。そして、血液リザーバ
8内に必要量の補液を充填する。この後、送血ローラポ
ンプ10を始動させるとほぼ同時に、サイフォンの原理
を利用して患者1から血液リザーバ8に血液を流入させ
る。血液リザーバ8内の血液12の貯蔵量の増加に伴っ
て、管15内に、その下端より血液リザーバ8内の血液
12が流入し、この血液12の流入によって形成される
管15内の液面レベルに応じた空気圧が圧力センサ18
により検出される。コントローラ19は、圧力センサ1
8から検出信号の供給を受けると、供給を受けた検出信
号に基づき、血液リザーバ8内の血液12の液面レベル
および液量を算出し、算出結果を表示装置20に表示さ
せると共に、操作者の要求に応じて、レコーダ21に出
力させる。操作者(医者)は、患者1の動脈圧、静脈圧
(CVP)などを総合判断して、脱血量、送血量、貯血
量(液面レベル)を調整する。調整終了時点では、貯血
量は一定となり、したがって、脱血量と送血量とは一致
し、体外循環量は一様となる。この時点での液面レベル
を基準レベルとして、コントローラ19に設定入力す
る。コントローラ19は、基準レベルの設定を受ける
と、患者1の血行状態の変化を見て操作者が基準レベル
を変更しない限り、これより血液リザーバ8内の液面レ
ベルを設定された基準レベルに維持する。
この間に、何等かの理由により、脱血量が減少したとす
る。すると、送血ローラポンプ10の回転数は、一定値
に維持されているので、血液リザーバ8内の貯血量の減
少(したがって、液面レベルの下降)を招き、これに伴
って管15内の空気圧は下降する。下降する空気圧は、
圧力センサ18によって逐次検出され、検出信号として
コントローラ19へ送出される。コントローラ19は、
供給を受けた検出信号に基づいて、貯血量、液面レベル
を算出する。そして、算出された液面レベルと基準レベ
ルとの比較を行い、基準レベルに対する現在液面レベル
の偏差を求める。この場合、現在液面レベルが基準レベ
ルより低くなっているので、負の偏差値が求められる。
コントローラ19は、求められた負の偏差に基づいて、
脱血量調整装置13の図示せぬパルスモータの駆動を制
御してネジ棒32を回転させる。この時、ネジ棒32の
回転の向きは、押し板33が配管14から後退する向き
である。かくして、配管14の断面積は、拡大し、これ
に伴い、脱血量が増加する。こうして、現在液面のレベ
ル低下が抑止される。
次に、脱血量の増加により、現在液面レベルが基準レベ
ルを越えて上昇する場合には、コントローラ19は、上
記と同様の処理手順を経て、基準レベルに対する現在液
面レベルの偏差を求める。今度は、現在液面レベルが基
準レベルより高くなっているので、正の偏差値が求めら
れる。コントローラ19は、求められた正の偏差に基づ
いて、脱血量調節装置13の図示せぬパルスモータの駆
動を制御してネジ棒32を回転させる。この時、ネジ棒
32の回転の向きは、押し板33が配管14を圧迫する
向きである。このようにして、配管14の断面積は、狭
められ、これに伴い、脱血量が減少する。こうして、現
在液面のレベル上昇が抑えられる。
液面レベルの変動に対する静定性を調べる実験を患者を
用いて行うことができない。そこで、タンクをダミーの
患者に見立てて実験を行った。その結果を、第4図およ
び第5図に実線で示す。第4図においては、送血量が一
定の状態の下で、突然(時点Tで)、血液取出口1a
が詰まり、このため、血液リザーバ8内の血液12の液
面レベルに変動が生じた場合において、その変動が生じ
てから7秒経過(時点T〜T)後に液面が元のレベ
ルで静定することが実線で示されている。また、第5図
においては、液面レベルを一定に維持したまま、送血量
を立ち上げていく場合、10秒程度で液面が安定するこ
とが実線で示され、また送血量が立ちあがった時点(T
)から7秒経過(T〜T)後に所期の液面レベル
に落ち着くことが実線で示されている。また、液面レベ
ルが静定するまでの期間に生じる液面の揺動幅(振幅)
も、従来(破線で示す)に比して非常に小さくなる。
このように、上記構成によれば、血液リザーバの液面レ
ベルの変動を迅速かつ正確に防止することができ、ま
た、目標値の変更に対しても、迅速に追従することがで
きる。
したがって、開心術を一段と安全に行うことができると
共に、操作者の負担を軽減することができるので、開心
術の省力化を図ることができる。
なお、上述の実施例においては、流入量の調整の迅速化
を達成するために、CPU22が、枠30と押し板33
との間隔が大のときは、パルスモータの回転数を通常よ
り高め、上記間隔が小のときは、パルスモータの回転数
を通常より低めるように、制御する場合について述べた
が、この場合に限定するものではなく、これに代えて、
CPU22からの一定の操作量に対して、上記間隔が大
のときは、パルスモータ自身が通常よりも多く回転し、
上記間隔が小のときは、パルスモータ自身が通常よりも
少なく回転するように構成しても上述と同様の効果を得
ることができる。
また、上述の実施例においては、クランプ式の脱血量調
節装置13について述べたが、これに代えて、患者1と
血液リザーバ8との落差を自動調節する落差式自動調節
装置を用いても上述したと同様の効果を得ることができ
る。
また、上述のクランプ式の脱血量調節装置と患落差式の
脱血量調節装置とを併用することも可能である。クラン
プ式と落差式とを併用する場合においては、一方を粗動
調節用として用い、他方を微動調節用として用いるよう
にしても良い。
また、上述の実施例においては、封入された空気圧を検
出する圧力センサを用いて、血液リザーバ8の液面レベ
ルを算出する場合について述べたが、これに限定するも
のではなく、血液リザーバ2の重量を測定することによ
り血液リザーバ8内の液の液面レベルを求めるようにし
ても良く、また液面レベルの変動を静電容量変化に結び
付けることにより、液面レベルを求めるようにしても良
い。さらに、フォトセンサを用いて、液面レベルを直接
検出するようにしても良い。
また、上述の実施例においては、空の血液リザーバ8に
管15を挿入した状態で弁16を操作して管15内と圧
力センサ18とを連通する場合について述べたが、これ
に限るものではなく、血液リザーバ8内の液面レベルを
基準レベルに設定した後、弁16弁を介して管15内を
一旦大気に解放し、この後、16を操作して管15内と
大気との連通を遮断し、管15内と圧力センサ18とを
連通させるようにしても良い。
「考案の効果」 以上説明したように、この考案によれば、液面レベル検
出手段によって検出された現在液面レベルに基づいて、
目標値からのレベル偏差が求められ、求められたレベル
偏差を極力解消すべく流入量調節手段が制御されるの
で、血液リザーバの液面レベルの変動を迅速かつ正確に
防止することができる。
また、目標値の設定変更に対しても、迅速に追従するこ
とができる。
したがって、開心術を一段と安全に行うことができると
共に、開心術の際の医者などの負担の軽減化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例である血液リザーバの液
面レベル調節装置を備えた対外循環装置の全体構成を示
す概略図、第2図は、同実施例のコントローラの電気的
構成を示す図、第3図は、同実施例の脱血量調節装置の
機械的構成を示す図、第4図および第5図は、同実施例
の動作の説明に供する図、第6図は、従来の体外循環装
置の概略を示す構成図である。 1……患者、2,8……血液リザーバ、10……送血ロ
ーラポンプ、12……血液、13……脱血量調節装置
(流入量調節手段)、15……管、18……圧力センサ
(液面レベル検出手段)、19……コントローラ、22
……CPU(制御手段、液面レベル検出手段)、23…
…ROM、24……RAM。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】血液リザーバの液面レベルを検出する液面
    レベル検出手段と、 人体から前記血液リザーバへ流入する血液の量を調節す
    る流入量調節手段と、 前記検出手段から得られた液面レベル・データに基づい
    て、予め設定された基準液面レベルに対する現在液面レ
    ベルの偏差を求め、当該偏差に応じて、前記流入量調節
    手段を制御して、前記偏差を補正する制御手段と を備えてなることを特徴とする血液リザーバの液面レベ
    ル調節装置。
JP10190U 1990-01-05 1990-01-05 血液リザーバの液面レベル調節装置 Expired - Lifetime JPH0628134Y2 (ja)

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