JPH06281003A - シールリング - Google Patents
シールリングInfo
- Publication number
- JPH06281003A JPH06281003A JP5087793A JP8779393A JPH06281003A JP H06281003 A JPH06281003 A JP H06281003A JP 5087793 A JP5087793 A JP 5087793A JP 8779393 A JP8779393 A JP 8779393A JP H06281003 A JPH06281003 A JP H06281003A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal ring
- ring
- engagement
- shape
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- Pending
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
シール機能に方向性を持たない、油圧機器用の熱可塑性
樹脂製シールリングを提供することを目的とする。 【構成】 合い口部6形状がシールリング3の一方の側
面から他方の側面に向って、全体として斜形状に切断さ
れ、その各側切断面に互いに噛み合う凹凸6aを設け
る。
Description
トンや回転軸の熱可塑性樹脂製のシールリングに関す
る。
ールリングは、図3に示すように、ケーシング1の中で
回転する軸や往復動するピストンや軸2の外周面に刻設
されたシールリング溝5の中に装着され、ケーシング内
壁面とシールリング3の外周面及び、シールリング溝側
面5a、5bとシールリング3の両側面でシールリング
3の両側の油室4a、4bの油圧をシールする役目を果
している。
シールリングは最近、性能とコストと更に軽量化の面か
ら、熱可塑性樹脂を主体とする樹脂製とする仕様が多
く、中でも4ふっ化エチレン樹脂(以下PTFEとい
う)をベース樹脂とする樹脂製シールリングがその大半
を占めている。シールリングの材料としては、強度や耐
摩耗性を向上させるのに、充填材として黒鉛、炭素、ガ
ラス等の繊維や耐熱プラスチックスの粉末など、多種多
様のものが使われているが、シールリングの合口形状と
しては、図4に示すようにリング3の側面に対して直角
のストレート合い口や、実開昭50−68108号公報
や実公昭58−50143号公報に開示され、図5に示
す如くリング3の側面に対してある角度をなす斜合い口
が多く使用されている。
に破線で示すように、シールリングに掛る油圧の増大と
共に、漏れ量が増加することから、すべての使用条件で
要求性能を満足することが困難となる。又、PTFE等
の熱可塑性樹脂製の斜合い口のシールリングは、図6に
実線の曲線で示すように、合い口部の鋭角をなす先端部
が油圧により撓み、合い口隙間を小さくして漏れ量を少
くする利点はあるものの、図7に示す如く、作動油の温
度が上昇して合い口隙間が無くなった時に、合い口の両
側の斜面が互いに滑って、溝幅とシールリングの幅の差
によって生ずる側面間隙部分に入り込み、くさびを打込
んだように噛み込まれ、次に作動油の温度が下った時、
その噛み込み部分が外れず、シールリングの外周面がシ
リンダ壁に追従せず、油の漏れ量が急増すると云う不具
合が発生する。
実公昭58−50143号公報には、合い口部の傾斜面
が中間で逆方向に傾斜し、V型をなす合い口を有する熱
可塑性樹脂等のシールリングも開示されているが、V型
の角度によっては、作動油の温度が高くなった時、V型
の突出端が他方のV型凹入部にくさび状に入り込み、噛
み込まれて抜け難くなり、油温が下った時に、シールリ
ング外周面がシリンダ内壁面に追従せず油漏れが多くな
る可能性がある。
熱可塑性のPTFE等の非常に柔軟性に富む材料を使用
することにより発生する問題である。シールリングの材
料として熱硬化性樹脂を用いた場合は、上記のような問
題は発生しないが、シールリングの側面や外周面のリン
グ溝及びシリンダ内壁面への追従性に劣り、漏れ量が増
加して使用に適さないと云う別の問題点がある。
く、回転軸10に3本のシールリング11、12、13
が使用され、ドライブ時にはシールリング11と12の
間の空間には油圧P1 が掛り、シールリング12と13
との間の空間には油圧は作用せず、バック時にはシール
リング11と12との間の空間には油圧は作用せず、シ
ールリング12と13の間には油圧P2 が作用する。し
たがって、中央のシールリング12はドライブ時とバッ
ク時とで油圧の掛る面が交互に変るので、シールリング
のシール機能に方向性を持たないことが要求される。一
方、両端のシールリング11、13は一方向にのみ油圧
が作用するので、そのシールリングのシール機能は常に
一方向の油漏れをシールすることが要求される。
塑性樹脂製の油圧機器用シールリングの上記の問題点を
解決した、シール性能が良好で、リングの固着が発生せ
ず、しかも、シール機能に方向性をもたない油圧機器用
熱可塑性樹脂製シールリングを提供することを課題とす
る。
は、上記の課題を解決するため、熱可塑性樹脂製シール
リングにおいて、合い口形状がリングの片側々面より反
対側々面に向って、全体として斜形状に切断され、その
各側切断面に互いに噛み合う凹凸を設けたことを特徴と
する。
より上記の如き合い口形状を有するリングとして形成さ
れているので、いずれの側面から油圧が作用した場合に
も、合い口の傾斜面とリング側面とによって形成される
鋭角の細い部分が油圧によって容易に撓み、相手方の合
い口端面との間の隙間を小さくし、油の漏れ量を少なく
する。
に噛み合う凹凸の段が設けられているので、シールリン
グが熱膨張で伸び、合い口隙間が無くなったときでも、
両側切断面の凹凸の段が互いに噛み合うので、合い口部
両側の斜面どうしが滑って、側面のクリアランス部分へ
はみ出すことは防止され、噛み込まれることはなく、次
に作動油の温度が下った場合は、合い口隙間は直ちに開
き、シールリングの外側面はケーシング内周面に迅速に
追従し、油の漏れが急増することはない。合い口部の斜
面に設ける凹凸の段は複数個設ける方が噛合いを確実に
するのに都合がよい。
詳細に説明する。
側面図である。シールリング3はPTFEで作られ、そ
の合い口6の形状は、シールリング3の一方の側面より
他方の側面に向って、全体として斜形状に切断され、そ
の各側切断面には、直角に折れ曲った複数段の階段状の
凹凸6aが設けられている。
なく、又リング溝の側面とシールリングの側面との間に
鋭角状細長部分が噛込み固着されることが防止されるこ
とは、作用の項で説明したとおりである。又、合い口部
の形状はどちらの側から見ても同じ形状であるから、シ
ールリングのいずれの側に油圧が掛った場合にもシール
機能を発揮する。
部の側面を示す図である。この実施例では、合い口部6
の各側斜面に形成される凹凸6bが角が丸められた波形
となっている他は図1で説明した実施例と異るところは
ない。この実施例では凹凸の角が丸められているので両
側の凹凸が噛み合い易い利点があるが、基本的な作用効
果は図1の実施例と同様である。
2をケーシング1に組込み、各リング溝に供試シールリ
ングを装着し、両シールリングと軸の外周面とケーシン
グの内壁面とで囲まれた空所に所定の圧力下で作動油を
還流させ、2本のシールリングより外側に洩れる油量を
計量する試験装置により、上記の各実施例のシールリン
グを装着して自動変速機として使用される運転条件で試
験したところ、シール性も良好で、リングの固着も発生
しないことが確認された。なお、本発明のシールリング
の油漏れ量の計測結果を、図6中に鎖線で示した。
ール性を有し、リングの固着のない、シール機能に方向
性を持たない熱可塑性樹脂製シールリングを得ることが
できる。
す側面図である。
を示す側面図である。
面図である。
る。
ある。
ングの油圧と油漏れ量の関係を示す図である。
ールリングへの油圧の掛る方向を説明する説明図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 油圧機器のケーシング内で回転又は往復
動する軸に刻設されたリング溝中に嵌装され、その両側
の油圧をシールする熱可塑性樹脂製シールリングにおい
て、 合い口形状がリングの片側々面より反対側々面に向っ
て、全体として斜形状に切断され、その各側切断面に互
いに噛み合う凹凸を設けたことを特徴とするシールリン
グ。 - 【請求項2】 上記の合い口部の各側切断面に設けた凹
凸の段が複数個あることを特徴とする請求項1に記載の
シールリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5087793A JPH06281003A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | シールリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5087793A JPH06281003A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | シールリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06281003A true JPH06281003A (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=13924864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5087793A Pending JPH06281003A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | シールリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06281003A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2904865A1 (fr) * | 2006-08-08 | 2008-02-15 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Segment de piston pour moteur |
JP2010031995A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Toyota Motor Corp | ピストンリング |
JP2016118224A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | 株式会社東芝 | シール装置、伸縮継手 |
DE102021124071B3 (de) | 2021-09-17 | 2022-07-28 | Federal-Mogul Burscheid Gmbh | Kompressionsring mit stossabdichtung und verfahren |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP5087793A patent/JPH06281003A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2904865A1 (fr) * | 2006-08-08 | 2008-02-15 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Segment de piston pour moteur |
JP2010031995A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Toyota Motor Corp | ピストンリング |
JP2016118224A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | 株式会社東芝 | シール装置、伸縮継手 |
DE102021124071B3 (de) | 2021-09-17 | 2022-07-28 | Federal-Mogul Burscheid Gmbh | Kompressionsring mit stossabdichtung und verfahren |
WO2023041205A1 (de) * | 2021-09-17 | 2023-03-23 | Federal-Mogul Burscheid Gmbh | Kompressionsring mit stossabdichtung und verfahren |
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