JPH06276669A - 中性点接地装置 - Google Patents
中性点接地装置Info
- Publication number
- JPH06276669A JPH06276669A JP10001993A JP10001993A JPH06276669A JP H06276669 A JPH06276669 A JP H06276669A JP 10001993 A JP10001993 A JP 10001993A JP 10001993 A JP10001993 A JP 10001993A JP H06276669 A JPH06276669 A JP H06276669A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grounding transformer
- system line
- grounding
- switch
- neutral point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Protection Of Static Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 中性点接地装置を設置した系統線路の残留電
荷を、速やかに、かつ簡単な構成により放電させること
を目的とする。 【構成】 中性点接地装置を構成している接地変圧器の
二次側の端子に、スイッチを介して直流電源を接続す
る。系統線路を断路したときに、スイッチを投入して直
流電流を接地変圧器の二次コイルに供給する。これによ
り接地変圧器の鉄心は飽和するので、系統線路側から見
たインピータンスは小さくなる。残留電荷はインピーダ
ンスが小さくなった接地変圧器を介して大地に放電す
る。
荷を、速やかに、かつ簡単な構成により放電させること
を目的とする。 【構成】 中性点接地装置を構成している接地変圧器の
二次側の端子に、スイッチを介して直流電源を接続す
る。系統線路を断路したときに、スイッチを投入して直
流電流を接地変圧器の二次コイルに供給する。これによ
り接地変圧器の鉄心は飽和するので、系統線路側から見
たインピータンスは小さくなる。残留電荷はインピーダ
ンスが小さくなった接地変圧器を介して大地に放電す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は系統線路の中性点アース
用接続点を得るための中性点接地装置に関する。
用接続点を得るための中性点接地装置に関する。
【0002】
【従来の技術】系統線路において、回線毎に中性点を接
地することが要求されることがある。その中性点を作る
ためには接地変圧器が必要であり、また適当なインピー
ダンスで接地するためには中性点リアクトルが必要とな
る。したがって中性点接地装置は接地変圧器と中性点リ
アクトルとによって主として構成される。通常、零相イ
ンピーダンスは接地変圧器と中性点リアクトルの合成イ
ンピーダンスとによって形成される。
地することが要求されることがある。その中性点を作る
ためには接地変圧器が必要であり、また適当なインピー
ダンスで接地するためには中性点リアクトルが必要とな
る。したがって中性点接地装置は接地変圧器と中性点リ
アクトルとによって主として構成される。通常、零相イ
ンピーダンスは接地変圧器と中性点リアクトルの合成イ
ンピーダンスとによって形成される。
【0003】図3はその従来構成を示し、1はスター結
線されている一次コイル2と、デルタ結線されている二
次コイル3とからなる接地変圧器で、両コイルは鉄心に
巻装されてあり、4は接地変圧器1の中性点を接地する
中性点リアクトルで、これは接地変圧器1とともにタン
ク5に収納されている。
線されている一次コイル2と、デルタ結線されている二
次コイル3とからなる接地変圧器で、両コイルは鉄心に
巻装されてあり、4は接地変圧器1の中性点を接地する
中性点リアクトルで、これは接地変圧器1とともにタン
ク5に収納されている。
【0004】一次コイル2は系統線路6に接続されてあ
り、二次コイル3はタンク5を介して接地されている。
中性点リアクトル4はこれを構成する巻線として抵抗線
を利用することにより、中性点抵抗として兼用すること
もある。
り、二次コイル3はタンク5を介して接地されている。
中性点リアクトル4はこれを構成する巻線として抵抗線
を利用することにより、中性点抵抗として兼用すること
もある。
【0005】このような中性点接地装置を設置した系統
線路において、定期点検のために遮断器7によって断路
することがある。しかし系統線路が活線状態にあるとき
に断路すると、その系統線路に残留電荷が残る。その状
態を示したのが図4であり、たとえば時刻tにおいて断
路したとすると、各系統線路に図に示すような残留電荷
REが残る。
線路において、定期点検のために遮断器7によって断路
することがある。しかし系統線路が活線状態にあるとき
に断路すると、その系統線路に残留電荷が残る。その状
態を示したのが図4であり、たとえば時刻tにおいて断
路したとすると、各系統線路に図に示すような残留電荷
REが残る。
【0006】従来ではこの残留電荷を放出するのに、自
然放電によるか、また接地開閉器により放電させるよう
にしていた。しかし前者の場合は長時間を必要とする
し、後者の場合は、接地開閉器として遮断能力を備えた
ものを使用しなければならない欠点があった。
然放電によるか、また接地開閉器により放電させるよう
にしていた。しかし前者の場合は長時間を必要とする
し、後者の場合は、接地開閉器として遮断能力を備えた
ものを使用しなければならない欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、接地変圧
器、中性点リアクトルをひとつのタンクに収納した中性
点接地装置において、系統線路側に残留電荷がある場合
に、その残留電荷を速やかに、かつ簡単に放電させるこ
とを目的とする。
器、中性点リアクトルをひとつのタンクに収納した中性
点接地装置において、系統線路側に残留電荷がある場合
に、その残留電荷を速やかに、かつ簡単に放電させるこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、接地変圧器の
二次側の端子に、スイッチを介して直流電源を接続した
ことを特徴とする。
二次側の端子に、スイッチを介して直流電源を接続した
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】系統線路の断路時に、これに連動してスイッチ
を閉じることにより、直流電源からの直流電流を接地変
圧器の二次コイルに供給して、接地変圧器の鉄心を飽和
させる。この飽和によって系統線路側からみて接地変圧
器のインピーダンスは充分に小さくなるので、系統線路
の残留電荷はこの接地変圧器を介して速やかに放電され
る。
を閉じることにより、直流電源からの直流電流を接地変
圧器の二次コイルに供給して、接地変圧器の鉄心を飽和
させる。この飽和によって系統線路側からみて接地変圧
器のインピーダンスは充分に小さくなるので、系統線路
の残留電荷はこの接地変圧器を介して速やかに放電され
る。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図1によって説明する。な
お図3と同じ符号を付した部分は同一または対応する部
分を示す。本発明にしたがい、接地変圧器1の二次コイ
ル3の端子をタンク5の外部に引出し、これにスイッチ
8を介して直流電源9を接続する。図の例は二次コイル
3のひとつの巻線の両端をスイッチ8を介して直流電源
9の一端に接続し、二次コイル3の他の巻線の各他端を
直流電源9の他端に接続している。
お図3と同じ符号を付した部分は同一または対応する部
分を示す。本発明にしたがい、接地変圧器1の二次コイ
ル3の端子をタンク5の外部に引出し、これにスイッチ
8を介して直流電源9を接続する。図の例は二次コイル
3のひとつの巻線の両端をスイッチ8を介して直流電源
9の一端に接続し、二次コイル3の他の巻線の各他端を
直流電源9の他端に接続している。
【0011】以上の構成において、系統線路6を定期点
検時などにおいて断路したとき、その断路時点の信号に
よりスイッチ8を投入する。これにより直流電源9から
の直流電流は二次コイルの二つの巻線に流れる。
検時などにおいて断路したとき、その断路時点の信号に
よりスイッチ8を投入する。これにより直流電源9から
の直流電流は二次コイルの二つの巻線に流れる。
【0012】この直流電流が接地変圧器1を構成してい
る鉄心が飽和するのに充分な大きさであれば、この鉄心
の飽和によって接地変圧器1のインピーダンスは系統線
路側から見て充分に小さくなる。したがって系統線路の
残留電荷は、この接地変圧器1および中性点リアクトル
4を介して速やかに大地に放電するようになる。
る鉄心が飽和するのに充分な大きさであれば、この鉄心
の飽和によって接地変圧器1のインピーダンスは系統線
路側から見て充分に小さくなる。したがって系統線路の
残留電荷は、この接地変圧器1および中性点リアクトル
4を介して速やかに大地に放電するようになる。
【0013】この状態を示したのが図2であり、時刻t
において系統線路が断路されたとすると、その後時間T
を経過してスイッチ8が投入されることにより、残留電
荷REは速やかに放電される。
において系統線路が断路されたとすると、その後時間T
を経過してスイッチ8が投入されることにより、残留電
荷REは速やかに放電される。
【0014】なお図1の例では、二次コイル3の二つの
巻線に直流電流を流す構成とされているが、これが一つ
の巻線のみに直流電流を流すようにしてもよい。この場
合は接地変圧器の鉄心のうち、1脚のみが飽和されるこ
とになる。図1の構成では2脚が飽和されるようになっ
ている。
巻線に直流電流を流す構成とされているが、これが一つ
の巻線のみに直流電流を流すようにしてもよい。この場
合は接地変圧器の鉄心のうち、1脚のみが飽和されるこ
とになる。図1の構成では2脚が飽和されるようになっ
ている。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、中
性点接地装置を設置した系統線路を断路したときに、そ
の系統線路の残留電荷を放電させるのに、外部からの直
流電流の供給によって接地変圧器の鉄心を飽和させるよ
うにしたので、従来のように自然放電、または接地開閉
器による場合よりも、速やかに、かつ簡単な構成により
残留電荷を放電させることができる効果を奏する。
性点接地装置を設置した系統線路を断路したときに、そ
の系統線路の残留電荷を放電させるのに、外部からの直
流電流の供給によって接地変圧器の鉄心を飽和させるよ
うにしたので、従来のように自然放電、または接地開閉
器による場合よりも、速やかに、かつ簡単な構成により
残留電荷を放電させることができる効果を奏する。
【図1】本発明の実施例を示す回路図である。
【図2】図1の動作説明用の波形図である。
【図3】従来例の回路図である。
【図4】図3の動作説明用の波形図である。
1 接地変圧器 2 一次コイル 3 二次コイル 4 中性点リアクトル 5 タンク 6 系統線路 8 スイッチ 9 直流電源
Claims (1)
- 【請求項1】 接地変圧器と、前記接地変圧器の中性点
を接地する中性点リアクトルをひとつのタンクに収納
し、系統線路に接続してなる中性点接地装置において、
前記接地変圧器の二次コイルの端子を前記タンクの外部
に引出し、その端子に、前記系統線路が断路されたとき
に投入されるスイッチと、前記スイッチの投入によって
前記接地変圧器の鉄心を飽和させるのに充分な直流電流
を前記接地変圧器の二次コイルに供給する直流電源とを
接続してなる中性点接地装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10001993A JPH06276669A (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 中性点接地装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10001993A JPH06276669A (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 中性点接地装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06276669A true JPH06276669A (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=14262847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10001993A Pending JPH06276669A (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | 中性点接地装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06276669A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130176021A1 (en) * | 2010-07-26 | 2013-07-11 | Keisuke UDAGAWA | Method of estimating the residual magnetic flux of transformer and residual magnetic flux estimation device |
CN104753031A (zh) * | 2015-04-26 | 2015-07-01 | 姬广超 | 一种中性点成套保护装置 |
US9845011B2 (en) | 2011-11-24 | 2017-12-19 | Mitsubishi Electric Corporation | Auxiliary power source device for vehicle |
JP7387062B1 (ja) * | 2022-09-27 | 2023-11-27 | 三菱電機株式会社 | 電力変換システム |
-
1993
- 1993-03-18 JP JP10001993A patent/JPH06276669A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130176021A1 (en) * | 2010-07-26 | 2013-07-11 | Keisuke UDAGAWA | Method of estimating the residual magnetic flux of transformer and residual magnetic flux estimation device |
US9291686B2 (en) * | 2010-07-26 | 2016-03-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method of estimating the residual magnetic flux of transformer and residual magnetic flux estimation device |
US9845011B2 (en) | 2011-11-24 | 2017-12-19 | Mitsubishi Electric Corporation | Auxiliary power source device for vehicle |
CN104753031A (zh) * | 2015-04-26 | 2015-07-01 | 姬广超 | 一种中性点成套保护装置 |
JP7387062B1 (ja) * | 2022-09-27 | 2023-11-27 | 三菱電機株式会社 | 電力変換システム |
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