JPH0627165Y2 - 透析液溶解供給装置 - Google Patents

透析液溶解供給装置

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JPH0627165Y2
JPH0627165Y2 JP2095289U JP2095289U JPH0627165Y2 JP H0627165 Y2 JPH0627165 Y2 JP H0627165Y2 JP 2095289 U JP2095289 U JP 2095289U JP 2095289 U JP2095289 U JP 2095289U JP H0627165 Y2 JPH0627165 Y2 JP H0627165Y2
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JP2095289U
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猛 柴田
利雄 五津
由広 続麻
省司 荒幡
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東亜電波工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、薬剤を溶解して透析液を作り、これを人工透
析装置に必要に応じて供給するための透析液溶解供給装
置に関する。
〔従来の技術〕
腎臓透析に用いるためのHCO3 -イオン等を含む透析液
は、重炭酸ナトリウム等の薬剤を殺菌したイオン交換水
のような原液に溶解して作られ、人工透析装置に供給さ
れる。
従来、透析液を作り人工透析装置に供給するための装置
は、第2図に示すように溶解槽1と透析液貯溜槽2とか
ら構成され、溶解槽1では薬剤投入口3から投入された
所定量の薬剤が攪拌機4又はスターラーにより攪拌され
て原液に溶解され、得られた透析液は送液ポンプ5によ
り例えば55/minの送液速度で送液パイプ6を通つて
透析液貯溜槽2に送られる。透析液貯溜槽2に一旦溜め
られた透析液は、必要に応じた量が供給ポンプ7により
例えば10/minの送液速度で供給パイプ8を経て人工
透析装置に供給される。尚、原液は原液パイプ9により
溶解槽1に所定量ずつ供給される。
このようにして製造され供給される透析液は、人工透析
装置の透析膜を介して血液と接触するものであるから、
塵埃は勿論ウイルスや細菌等を含まないことが必要とさ
れる。この為、原液や溶解槽1及び透析液貯溜槽2等は
使用前に充分に消毒されている。又、溶解槽1及び透析
液貯溜槽2は槽内を槽外の外気と遮断した密閉構造とす
る必要があるが、槽内と槽外の外気との通気がなければ
原液の供給や透析液の送液が出来ないので、溶解槽1及
び透析液貯溜槽2には夫々槽内外を連通する通気孔11と
エアフイルター10を設け、エアフイルター10を通して外
気の流通を可能にする構造になつている。
例えば、透析液貯溜槽2に水位1まで溜められた透析
液が透析装置に供給されて水位2まで減少すれば、供
給された透析液の容量に等しい量の外気がエアフイルタ
ー10を通して通気孔11から透析液貯溜槽2内に入る。そ
の後、溶解槽1から透析液全量が透析液貯溜槽2に送液
され水位2が水位1に上昇すると、溶解槽1には透析
液全量に等しい量の外気がエアフイルター10を通して通
気孔11から入り、透析液貯溜槽2では同じ量の空気が通
気孔11を通りエアフイルター10から外部に排出されるこ
とになる。
このように、従来の装置では溶解槽1及び透析液貯溜槽
2への外気の出入が頻繁であり、塵埃の侵入や細菌の汚
染を受けやすかつた。
しかも、溶解槽1及び透析液貯溜槽2にエアフイルター
10を設ける場合、大気の流通に伴なう細菌等の侵入を防
ぐためには、理想的には目開きが0.20μm以内のエアフ
イルターを設置する必要がある。しかし、エアフイルタ
ーの目開きがこの程度に細かいと大気の流通に対して大
きな抵抗となるので、溶解槽1から透析液貯溜槽2への
透析液等の通常の送液速度(例えば55/min)を確保
するためには相当大型のエアフイルターを溶解槽1及び
透析液貯溜槽2の夫々に装備しなければならなかつた。
又、上記の如く目開きの細かいエアフイルター10は目詰
まりが早いため保守の周期が短くなり繁雑であるうえ、
上記の如く必然的に大型であるから清掃等の保守作業に
も長時間を要し非能率的であつた。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案はかかる従来の事情に鑑み、溶解槽及び透析液貯
溜槽への大気の流通を極力無くし、従来に比較して保守
が簡単な小型のエアフイルターを装備するだけで、塵埃
の侵入や細菌の汚染の少ない透析液の製造及び供給が可
能な透析液溶解供給装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案の透析液溶解供給装置
は、原液に薬剤を溶解して透析液を作る溶解槽と、溶解
槽で作つた透析液を貯溜し必要に応じて供給するための
透析液貯溜槽とを備え、槽内が槽外と区画された溶解槽
内の上部と透析液貯溜槽内の上部とを連通する通気パイ
プと、溶解槽と透析液貯溜槽のいずれか片方に設けた槽
内外を連通する通気孔と、該通気孔に接続して設けたエ
アフイルターとを具えたことを特徴とする。
又、底部が溶解槽にパイプで接続され、槽内が槽外と区
画された原液のリザーブタンクを備えても良く、その場
合には溶解槽内の上部と透析液貯溜槽内の上部とリザー
ブタンクの上部とを連通する通気パイプと、溶解槽と透
析液貯溜槽とリザーブタンクの少なくとも1つに設けた
槽内外を連通する通気孔と、該通気孔に接続して設けた
エアフイルターとを備えた構造とする。
〔実施例〕
本考案装置の一具体例として第1図に示す透析液の溶解
供給装置について説明する。
この装置は、殺菌したイオン交換水のような原液を計量
し及び高温化するためにリザブタンク13と、リザーブタ
ンク13から供給された原液に薬剤投入口3から投入した
薬剤を溶解させて人工透析液を作る溶解槽1と、人工透
析液を貯溜し必要量を供給するための透析液貯溜槽2と
を備えている。リザーブタンク13と溶解槽1と透析液貯
溜槽2とは、各蓋部を通して通気パイプ14により相互に
連通されている。溶解槽1と透析液貯溜槽2とリザーブ
タンク13は槽内を槽外と区画した構造になつており、そ
の内の透析液貯溜槽2のみには上部に通気孔11を設け、
この通気孔11に接続して小型のエアフイルター10を一個
のみ設置し、且つエアフイルター10からの外気が流通す
る通気孔11内に殺菌灯12を設けてある。
原液は原液パイプ9によりリザーブタンク13に所定量供
給される。溶解槽1では、底部に設けた吸引口から送液
ポンプ5により原液ないし透析液を吸引し、循環パイプ
15を通して溶解槽1の側壁に設けた噴出口から噴出させ
ることによつて溶解槽1の内周に沿つて渦状に流し、溶
解槽1内全体に渦流を発生させる。一方、薬剤は溶解槽
1の蓋部の側壁寄りに設けた薬剤投入口3から投入さ
れ、渦流の中で攪拌されて溶解される。噴出口の取付角
度は上下方向についてはほぼ水平とするのが好ましく、
溶解槽1の中心を通る直径線に対する角度は液を渦状に
回転させうるように直径線から側壁寄りに傾斜していれ
ば良いが、好ましくは噴出口は溶解槽1の直径線に対し
て45°付近から接線近くまでの間の角度で傾斜させて設
ける。得られた透析液は溶解槽1から送液パイプ6を通
つて透析液貯溜槽2に送られ、その後必要量を供給ポン
プ7により供給パイプ8を通して人工透析装置に供給さ
れる。
〔作用〕
第1図の装置において、溶解槽1及びリザーブタンク13
が共に満たされた状態で、透析液貯溜槽2に水位1
で溜められた透析液が透析装置に供給(10/min)さ
れて水位2まで減少した時、供給される透析液の量
(例えば55)に等しい量の外気がエアフイルター10を
通り通気孔11から透析液貯溜槽2内に入ることになる。
次に溶解槽1から透析液全量(例えば55)が透析液貯
溜槽2に送液(55/min)され水位2が元の水位1
に上昇すると、透析液全量に等しい量の空気が透析液貯
溜槽2から通気パイプ14を通つて溶解槽1に移動するの
で、外気の出入は無い。空になつた溶解槽1にリザーブ
タンク13から原液(例えば55)が供給される際にも外
気の出入はなく、同じ量の空気が溶解槽1から通気パイ
プ14を通つてリザーブタンク13に移動するのみである。
更に、リザーブタンク13に同じ量の原液を供給すると、
等しい量の空気がリザーブタンク13から通気パイプ14を
通つて透析液貯溜槽に移動し、通気孔11及びエアフイル
ター10を通つて外部に排出される。
このように、最も簡単な透析液の溶解及び供給の1サイ
クル中に、外気の出入は溶解槽1で作られる透析液全量
(例えば55)だけで、その流速は10/minである。
更に、透析液貯溜槽2の水位1から水位2までの透析
液の供給と、リザーブタンク13への原液の供給とをタイ
ミングをとつて同時的に行なえば、外気の出入を一層少
なくすることが出来る。
従つて、塵埃や細菌等の侵入を防ぐために必要な目開き
が0.20μm以内のエアフイルター10を設置する場合に
も、容量が10/min程度の非常に小型のエアフイルタ
ーで良い。
〔考案の効果〕
本考案によれば、従来よりも溶解槽や透析液貯溜槽等の
装置全体への外気の流通を少なくし、目開きの小さい小
型のエアフイルターを一個所に装備するだけで、塵埃の
侵入や細菌の汚染の少ない透析液の製造及び供給が可能
な透析液溶解供給装置を提供することが出来る。
しかも、エアフイルターからの外気の通路に殺菌灯を設
置すれば、細菌の侵入繁殖などを更に完全に防止するこ
とが可能となる。
又、小型のエアフイルターや殺菌灯は清掃等の保守や交
換が極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による透析液溶解供給装置の概略説明図
であり、第2図は従来の透析液溶解供給装置の概略説明
図である。 1……溶解槽、2……透析液貯溜槽 3……薬剤投入口、4……攪拌機 5……送液ポンプ、6……送液パイプ 7……供給ポンプ、8……供給パイプ 9……原液パイプ、10……エアフイルター 11……通気孔、12……殺菌灯 13……リザーブタンク 14……通気パイプ、15……循環パイプ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】原液に薬剤を溶解して透析液を作る溶解槽
    と、溶解槽で作つた透析液を貯溜し必要に応じて供給す
    るための透析液貯溜槽とを備えた透析液溶解供給装置に
    おいて、槽内が槽外と区画された溶解槽内の上部と透析
    液貯溜槽内の上部とを連通する通気パイプと、溶解槽と
    透析液貯溜槽のいずれか片方に設けた槽内外を連通する
    通気孔と、該通気孔に接続して設けたエアフイルターと
    を具えたことを特徴とする透析液溶解供給装置。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載の透析液溶解供給装置にお
    いて、底部が溶解槽にパイプで接続され、槽内が槽外と
    区画された原液のリザーブタンクを備え、溶解槽内の上
    部と透析液貯溜槽内の上部とリザーブタンクの上部とを
    連通する通気パイプと、溶解槽と透析液貯溜槽とリザー
    ブタンクの少なくとも1つに設けた槽内外を連通する通
    気孔と、該通気孔に接続して設けたエアフイルターとを
    具えたことを特徴とする透析液溶解供給装置。
  3. 【請求項3】請求項(1)又は(2)記載の透析液溶解供給装
    置において、前記通気孔内に設けた殺菌灯を有すること
    を特徴とする透析液溶解供給装置。
JP2095289U 1989-02-23 1989-02-23 透析液溶解供給装置 Expired - Lifetime JPH0627165Y2 (ja)

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JPH02111446U JPH02111446U (ja) 1990-09-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH076792Y2 (ja) * 1988-05-12 1995-02-22 株式会社明星食物研究所 豆乳と凝固剤の混合装置
JP2571949Y2 (ja) * 1991-08-05 1998-05-20 株式会社三陽電機製作所 透析液調製装置

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