JPH06271626A - シクロオレフィンポリマーの製造方法 - Google Patents

シクロオレフィンポリマーの製造方法

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JPH06271626A
JPH06271626A JP6016536A JP1653694A JPH06271626A JP H06271626 A JPH06271626 A JP H06271626A JP 6016536 A JP6016536 A JP 6016536A JP 1653694 A JP1653694 A JP 1653694A JP H06271626 A JPH06271626 A JP H06271626A
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group
formula
different
cycloolefin
same
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Application number
JP6016536A
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English (en)
Inventor
Juergen Rohrmann
ユルゲン・ロールマン
Michael-Joachim Brekner
ミヒャエル−ヨアヒム・ブレクナー
Frank Kueber
フランク・キューバー
Frank Osan
フランク・オサン
Thomas Weller
トーマス・ヴェラー
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Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F17/00Metallocenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F32/00Homopolymers and copolymers of cyclic compounds having no unsaturated aliphatic radicals in a side chain, and having one or more carbon-to-carbon double bonds in a carbocyclic ring system
    • C08F32/08Homopolymers and copolymers of cyclic compounds having no unsaturated aliphatic radicals in a side chain, and having one or more carbon-to-carbon double bonds in a carbocyclic ring system having two condensed rings

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、粘度数の低いシクロオレフィンポ
リマーを提供することを目的とする。 【構成】 本発明の方法は、アルミノオキサンおよび下
記の式のメタロセン化合物: 【化1】 [式中、R16はフルオレニルであり、R17はシクロペン
タジエニルであり、2つのラジカルR16およびR17のう
ち少なくとも1つは置換されている]を含む触媒系の存
在下で、多環式オレフィンを、所望の場合には非環状オ
レフィンおよび/または単環状オレフィンとともに重合
させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開環が生じず、水素の
計量を省略しうることを特徴とする、低い粘度数を有す
るシクロオレフィンホモポリマーおよびシクロオレフィ
ンコポリマーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メタロセン/アルミノオキサン(alumin
oxane)触媒系によって、シクロオレフィンホモポリマ
ーおよびシクロオレフィンコポリマーを製造することが
できる。シクロオレフィンの重合は、バルク状または溶
媒中の可溶メタロセンの存在下で、二重結合における環
を保持しながら進行する(欧州特許第407870号、
同第485893号)。用いられる溶媒は主として炭化
水素である。
【0003】シクロオレフィンの取り込み比の高いシク
ロオレフィンコポリマーおよびシクロオレフィンホモポ
リマーは、ガラス転移温度が高いため高い熱形状安定性
を示し、このため、熱可塑性成形コンパウンドとして使
用される興味深い材料である。したがって、機械的特性
は主として取り込まれたコモノマーの比率によって決定
され、ガラス転移温度Tgによって特徴づけられる。射
出成形、および特に薄肉射出成形用途のためには、さら
に溶融粘度が低いことが前提条件となる。
【0004】一定の加工温度およびガラス転移温度につ
いて、シクロオレフィンポリマーの溶融粘度は、平均分
子量、すなわち粘度数VNとともに増加する。
【0005】したがって、シクロオレフィンポリマーの
粘度数は溶融体における加工性の指標である。さらに、
粘度数は反応混合物の粘度を決定し、したがって重合の
間に達成しうる固体含有量の最大値を決定する。
【0006】従来技術は、一定のガラス転移温度につい
て、シクロオレフィンポリマーの粘度数を低下させる主
として2つの方法を記載している。すなわち、粘度数は
重合温度を上昇させることにより、または水素を計量す
ることによって低下させることができる。
【0007】重合温度の上昇によりポリマーの立体制御
性が減少し、さらにゲル粒子の形成を誘導しうる二次反
応(主としてフリーラジカル性の反応)が増加するた
め、温度により誘導される粘度数の低下は一定の限界を
有している。
【0008】一方、水素手法は非常に複雑な測定および
制御を必要とし、高額の投資を伴う。2モードまたは多
モードの分子量分布を望む場合には、水素制御とともに
重合もまた、物理的に分離された複数の段階において実
施しなければならず、このことによってさらに複雑さが
増し、工程はより高価になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、本発
明は、優れた機械的特性を有する射出成型可能なシクロ
オレフィンホモポリマーおよびシクロオレフィンコポリ
マーの製造に適しており、かつ従来技術の欠点を回避し
うる方法を開発することを目的とする。さらに、種々の
メタロセンの混合物を使用することにより、物理的に分
離した段階で重合を実施することなく、低い粘度数およ
び2モードまたは多モードの分子量分布を有するシクロ
オレフィンポリマーの製造が可能となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的は、ある種の
メタロセン触媒またはその混合物を用いることによって
達成されることが見いだされた。重合は、液体のシクロ
オレフィンそれ自体の中で、または希釈されたシクロオ
レフィン溶液の中で、有利に室温より高い温度および有
利に1barより高い圧力において実施される。
【0011】すなわち本発明は、全モノマー量に基づい
て0.1〜100重量%の、下記の式(I)、(II)、(II
I)、(IV)、(V)または(VI)で示される少なくとも1つの
多環式オレフィン:
【化10】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8
は、同一または異なり、水素原子または炭化水素ラジカ
ルであり、ここで種々の式において同一のラジカルが異
なる意味を有することが可能である];全モノマー量に
基づいて0〜99.9重量%の、下記の式(VII)で示さ
れるシクロオレフィン:
【化11】 [式中、nは2〜10の整数である];および全モノマ
ー量に基づいて0〜99.9重量%の、下記の式(VIII)
で示される少なくとも1つの非環状1−オレフィン:
【化12】 [式中、R9、R10、R11およびR12は、同一または異
なり、水素原子または炭化水素ラジカルである]を、2
0〜150℃の温度および0.01〜64barの圧力
において、直鎖タイプの場合には下記の式(IX):
【化13】 および/または、環状タイプの場合には下記の式(X):
【化14】 [式(IX)および(X)において、ラジカルR13はC1〜C6
のアルキル基またはフェニルまたはベンジルであり、n
は2〜50の整数である]で示されるアルミノオキサ
ン、および下記の式(XI):
【化15】 [式中、M1はチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バ
ナジウム、ニオブまたはタンタルであり、R14およびR
15は、同一または異なり、水素原子、ハロゲン原子また
は炭素含有置換基(例えば、C1〜C10のアルキル基、
1〜C10のアルコキシ基、C6〜C1 0のアリール基、C
6〜C10のアリールオキシ基、C2〜C10のアルケニル
基、C7〜C40のアリールアルキル基またはC8〜C40
アリールアルケニル基等)であり、R16はフルオレニル
基であり、R17はシクロペンタジエニル基であり、R18
は下記のいずれかの基:
【化16】 (式中、R19およびR20は、同一または異なり、水素原
子、ハロゲン原子、C1〜C10のアルキル基、C1〜C10
のフルオロアルキル基、C6〜C10のフルオロアリール
基、C6〜C10のアリール基、C1〜C10のアルコキシ
基、C2〜C10のアルケニル基、C7〜C40のアリールア
ルキル基、C8〜C40のアリールアルケニル基またはC7
〜C40のアルキルアリール基であり、あるいは、それぞ
れの場合において、R19およびR20はこれらに結合する
原子とともに環を形成する)であり、ここで、2つのラ
ジカルR16およびR17のうちの少なくとも1つが、1ま
たはそれ以上の同一または異なるラジカルR21を有して
おり、R21は、C1〜C10のアルキル基、C1〜C10のフ
ルオロアルキル基、C6〜C10のフルオロアリール基、
6〜C10のアリール基、C1〜C10のアルコキシ基、C
2〜C10のアルケニル基、C7〜C40のアリールアルキル
基、C8〜C40のアリールアルケニル基またはC7〜C40
のアルキルアリール基である]で示されるメタロセンを
含む触媒の存在下に重合させることにより、シクロオレ
フィンホモポリマーまたはシクロオレフィンコポリマー
を製造する方法を提供する。
【0012】本発明の方法においては、式(I)、(II)、
(III)、(IV)、(V)または(VI)で示される少なくとも1つ
の多環式オレフィン、好ましくは式(I)または(III)で示
されるシクロオレフィン[式中、R1、R2、R3、R4
5、R6、R7およびR8は、同一または異なり、水素原
子または炭化水素ラジカルであり、好ましくはC6〜C
10のアリールラジカルまたはC1〜C8のアルキルラジカ
ルであり、ここで種々の式において同一のラジカルが異
なる意味を有することが可能である]を重合させる。
【0013】所望ならば、さらに下記の式(VII)で示さ
れる単環状オレフィン:
【化17】 [式中、nは2〜10の整数である]を用いてもよい。
【0014】他のコモノマーは、下記の式(VIII)で示さ
れる非環状1−オレフィン:
【化18】 [式中、R9、R10、R11およびR12は、同一または異
なり、水素原子またはC1〜C8のアルキルラジカルであ
る]である。好ましくは、エチレンまたはプロピレンで
ある。
【0015】特に、多環式オレフィン、好ましくは式
(I)および(III)の多環式オレフィンと、式(VIII)の非環
状オレフィンとのコポリマーが製造される。
【0016】特に好ましいシクロオレフィンは、ノルボ
ルネンおよびテトラシクロドデセンであり、ここでこれ
らはC1〜C6のアルキルで置換されていてもよい。好ま
しくは、これらをエチレンと共重合させる。エチレン/
ノルボルネンコポリマーは特に重要である。
【0017】式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)または(V
I)の多環式オレフィンは、モノマーの全量に基づいて
0.1〜100重量%の量で使用し、式(VII)の単環状
オレフィンはモノマーの全量に基づいて0〜99.9重
量%の量で使用する。
【0018】式(VIII)で示される非環状オレフィンの濃
度は、与えられた圧力および与えられた温度における反
応媒体への非環状オレフィンの溶解性によって決定され
る。
【0019】多環式オレフィン、単環状オレフィンおよ
び非環状オレフィンは、2またはそれ以上のそれぞれの
タイプのオレフィンの混合物を含むように用いる。この
ことは、本発明の方法によって、多環式ホモポリマーお
よび多環式二元コポリマーの他に多環式三元コポリマー
および多環式マルチコポリマーも製造しうることを意味
する。式(VII)のシクロオレフィンと式(VIII)の非環状
オレフィンとのコポリマーもまた、記載される方法によ
り有利に製造することができる。式(VII)のシクロオレ
フィンのうち、シクロペンテン(置換されていてもよ
い)が好ましい。
【0020】本発明の方法に用いられる触媒は、アルミ
ノオキサンおよび少なくとも1つの式(XI):
【化19】 で示されるメタロセン(遷移金属成分)を含む。
【0021】式(XI)において、M1はチタン、ジルコニ
ウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブおよびタンタ
ル、好ましくはジルコニウムおよびハフニウムからなる
群より選択される金属である。特に好ましくは、ジルコ
ニウムを用いる。
【0022】R14およびR15は、同一または異なり、水
素原子、C1〜C10(好ましくはC1〜C3)のアルキル
基、C1〜C10(好ましくはC1〜C3)のアルコキシ
基、C6〜C10(好ましくはC6〜C8)のアリール基、
6〜C10(好ましくはC6〜C8)のアリールオキシ
基、C2〜C10(好ましくはC2〜C4)のアルケニル
基、C7〜C40(好ましくはC7〜C10)のアリールアル
キル基、C7〜C40(好ましくはC7〜C12)のアルキル
アリール基、C8〜C40(好ましくはC8〜C12)のアリ
ールアルケニル基、またはハロゲン原子(好ましくは塩
素)である。
【0023】R16はフルオレニル基であり、R17はシク
ロペンタジエニル基であり、ここで、2つのラジカルR
16およびR17のうちの少なくとも1つが、1またはそれ
以上の同一または異なるラジカルR21を有しており、R
21は、C1〜C10(好ましくはC1〜C4)のアルキル
基、特に好ましくはt−ブチル基、C1〜C10(好まし
くはC1〜C3)のアルコキシ基、C6〜C10(好ましく
はC6〜C8)のアリール基、C6〜C10(好ましくはC6
〜C8)のアリールオキシ基、C2〜C10(好ましくはC
2〜C4)のアルケニル基、C7〜C40(好ましくはC7
10)のアリールアルキル基、C7〜C40(好ましくは
7〜C12)のアルキルアリール基、またはC8〜C
40(好ましくはC8〜C12)のアリールアルケニル基で
ある。好ましくは、R16は1またはそれ以上のラジカル
21(特に好ましくはC1〜C10のアルキル)で置換さ
れており、かつ、R17は置換されていない。
【0024】R18は、ラジカルR16およびR17を連結す
る一員(single-membered)または多員(multi-membere
d)架橋であり、下記のいずれかの基:
【化20】 [式中、R19およびR20は、同一または異なり、水素原
子、ハロゲン原子または炭素含有置換基(例えば、C1
〜C10のアルキル基、C1〜C10のフルオロアルキル
基、C6〜C10のアリール基、C1〜C10のアルコキシ
基、C2〜C10のアルケニル基、C7〜C40のアリールア
ルキル基、C8〜C40のアリールアルケニル基またはC7
〜C40のアルキルアリール基)であり、あるいはまた、
それぞれの場合において、R19およびR20は、これらに
結合する原子とともに環を形成する。好ましくは、R19
およびR20は、ハロゲン原子または炭素含有置換基(例
えば、C1〜C10のアルキル基、C1〜C10のフルオロア
ルキル基、C6〜C10のアリール基、C1〜C10のアルコ
キシ基、C2〜C10のアルケニル基、C7〜C40のアリー
ルアルキル基、C8〜C40のアリールアルケニル基また
はC7〜C40のアルキルアリール基)であり、特に好ま
しくはC1〜C10のアルキル基またはC6〜C10のアリー
ル基である]である。
【0025】好ましくは、R18は、下記のラジカル:
【化21】 であり、特に好ましくは下記のいずれかのラジカル:
【化22】 である。
【0026】好ましくは、以下のメタロセン:二塩化ジ
フェニルメチレン(9−(2,7−ジ−t−ブチル)フ
ルオレニル)シクロペンタジエニルジルコニウム、二塩
化イソプロピレン(9−(2,7−ジ−t−ブチル)フ
ルオレニル)シクロペンタジエニルジルコニウム、二塩
化イソプロピレン(9−(2,7−ジメチル)フルオレ
ニル)シクロペンタジエニルジルコニウム、またはこれ
らの触媒の少なくとも2つの混合物を用いる。
【0027】特に好ましいものは、二塩化ジフェニルメ
チレン(9−(2,7−ジ−t−ブチル)フルオレニ
ル)シクロペンタジエニルジルコニウムである。
【0028】フルオレンの置換は、文献から公知の合成
工程により実施する(Liebigs Ann.1976, p.74; Synthes
is 1984, p.335、この記載を特に本明細書の一部として
ここに引用する)。さらに、架橋メタロセンは、例えば
欧州特許第485893号に開示される反応経路に従っ
て製造する。
【0029】アルミノオキサンは、好ましくは、式(IX)
および/または式(X)を有する。これらの式中、ラジカ
ルR13は、同一であっても異なっていてもよく、C1
6のアルキル基、好ましくはメチル、エチルまたはイ
ソブチル、ブチルまたはネオペンチル、またはフェニル
またはベンジルである。特に好ましくはメチルである。
nは2〜50、好ましくは5〜40の整数である。
【0030】アルミノオキサンは、周知の工程により種
々の方法で製造することができる。1つの方法は、例え
ば、アルミニウム−炭化水素化合物および/またはヒド
リドアルミニウム−炭化水素化合物を、トルエン等の不
活性溶媒中で水(気体、固体、液体、または結晶水等と
して結合しているもの)と反応させる。異なるアルキル
基R13を有するアルミノオキサンを製造するためには、
所望の組成物に対応する2つの異なるアルミニウムトリ
アルキル(AlR3+AlR'3)を水と反応させる(S.Pa
synkiewicz, Polyhedron 9 (1990) 429 および欧州特許
公開第302424号を参照のこと)。
【0031】アルミノオキサンの正確な立体構造は知ら
れていない。
【0032】すべてのアルミノオキサン溶液は、その製
造方法にかかわらず、一般に含有量の変動する未反応の
アルミニウム出発化合物を有しており、これは、遊離の
形態または付加物として存在する。
【0033】アルミノオキサンを支持体に適用した後、
支持された形で懸濁液として用いることもまた可能であ
る。多くの支持工程が知られており(欧州特許第921
07331.8号)、例えば、シリカゲルが支持体とし
て機能しうる。
【0034】重合反応に使用する前に、メタロセンを式
(IX)および/または式(X)のアルミノオキサンで予備活
性化することができる。このことによって、重合活性は
著しく増加する。
【0035】遷移金属化合物の予備活性化は溶液中で実
施する。この場合には、好ましくはメタロセンを不活性
炭化水素中のアルミノオキサンの溶液中に溶解させる。
適当な不活性炭化水素は、脂肪族または芳香族炭化水素
である。トルエンを用いることが好ましい。
【0036】溶液中のアルミノオキサンの濃度は、全溶
液に対して約1重量%から飽和限界の範囲であり、好ま
しくは5〜30重量%である。メタロセンはアルミノオ
キサンと同一の濃度で使用することができるが、アルミ
ノオキサン1モルあたり10-4〜1モルの量で使用する
ことが好ましい。予備活性化の時間は5分間〜60時
間、好ましくは5〜60分間である。予備活性化は−7
8℃〜100℃、好ましくは0〜70℃の温度において
実施する。
【0037】メタロセンは好ましくはラセミ体として使
用する。メタロセンを予備重合し、または支持体に適用
することもできる。予備重合においては、重合において
用いられるオレフィンまたはその1つを用いることが好
ましい。
【0038】適当な支持体は、例えば、シリカゲル、酸
化アルミニウム、固体アルミノオキサンまたはその他の
無機支持体材料である。別の適当な支持体材料は、微細
に粉砕した形状のポリオレフィンパウダーである。
【0039】本発明のさらに別の態様によれば、アルミ
ノオキサンの代わりにまたはアルミノオキサンに加え
て、助触媒として式RxNH4-xBR'または式R3PHB
R'4で示される塩様(salt-like)化合物を用いる。こ
こで、xは1、2または3であり、Rは同一または異な
り、アルキルまたはアリールであり、R’はフッ素化ま
たは部分フッ素化されていてもよいアリールである。こ
の場合、触媒はメタロセンと上述の化合物の1つとの反
応生成物を含む(欧州特許公開第277004号)。
【0040】反応混合物に溶媒を加える場合には、溶媒
は脂肪族炭化水素、環状脂肪族炭化水素、石油留分もし
くは水素化されたディーゼル油留分、またはトルエン等
の一般的な不活性溶媒である。
【0041】メタロセン化合物は、反応容器体積1dm
3あたり、遷移金属に基づいて10- 3から10-8モル、
好ましくは10-4から10-7モルの濃度で用いる。アル
ミノオキサンは、反応容器体積1dm3あたり、アルミ
ニウム含有量に基づいて10- 4から10-1モル、好まし
くは10-4から2×10-2モルの濃度で用いる。しか
し、原理的にはより高い濃度を用いることもできる。
【0042】コポリマーの製造においては、用いられる
多環式オレフィンと開鎖オレフィンとの比率は、広範囲
にわたる種々の値でありうる。好ましくは、シクロオレ
フィン対開鎖オレフィンのモル比は3:1から100:
1が用いられる。重合温度の選択、触媒成分の濃度およ
び用いられるモル比、および気体状開鎖オレフィンの圧
力によって、コモノマーの取り込み量を所望のほとんど
いかなる値にも制御することができる。好ましい取り込
み量は、環状成分が20〜80モル%の範囲であり、特
に好ましい取り込み量は、環状成分が40〜60モル%
の範囲である。
【0043】また、重合を多くの段階で実施することも
でき、このことによりブロックコポリマーを形成させる
こともできる(ドイツ特許第4205416.8号)。
【0044】本発明の方法に従って製造されるシクロオ
レフィンポリマーは、25〜600cm3/g、好まし
くは75〜140cm3/g、特に好ましくは100〜
120cm3/gの粘度数VNを有し、かつ、80〜2
50℃、好ましくは130〜220℃、特に好ましくは
150〜190℃の範囲のガラス転移温度を有する。さ
らに、このシクロオレフィンポリマーは1.9〜3.5
の低い多分散性(polydispersity)Mw/Mnを有す
る。これらは射出成型用途、特に薄肉射出成形用途に非
常に適しており、所望のいかなる形状およびサイズの射
出成型製品を製造するためにも用いることができる。
【0045】本発明に従って製造されるシクロオレフィ
ンポリマーの他の特性は、透明であることである。この
ことは、これらの材料から製造される射出成型部品の光
学的応用においては特に非常に重要である。以下の実施
例に記載される反応生成物の屈折率は、Abbe屈折計
および混合光により測定して、1.520〜1.555
の範囲である。屈折率がクラウンガラスの屈折率(n=
1.51)と非常に近いため、本発明による生成物は種
々の用途、例えばレンズ、プリズム、光学的データ保存
用の基板およびフィルム、ビデオディスク、コンパクト
ディスク、太陽電池用の変換および焦点用シート、動力
光学素子用の変換および分散ディスク、および繊維状ま
たはフィルム状の光学的導波管において代用ガラスとし
て用いることができる。
【0046】衝撃成形の形では、本発明の材料は種々の
産業分野において構造材料として用いることができる
(ドイツ特許第4213219.3号)。
【0047】また、本発明のポリマーはポリマーアロイ
の製造のために用いることもできる。このアロイは溶融
または溶液で製造することができる。アロイはそれぞれ
の場合において、特定の用途のための成分の好ましい特
性の組み合わせを有する。本発明のポリマーとのアロイ
のためには、以下のポリマーを使用することができる:
ポリエチレン、ポリプロピレン、(エチレン/プロピレ
ン)コポリマー、ポリブチレン、ポリ(4−メチル−1
−ペンテン)、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、天
然ゴム、ポリ(メタクリル酸メチル)、その他のポリメ
タクル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、(アクリ
ル酸エステル/メタクリル酸エステル)コポリマー、ポ
リスチレン、(スチレン/アクリロニトリル)コポリマ
ー、ビスフェノール−Aポリカーボネート、他のポリカ
ーボネート、芳香族ポリエステルカーボネート、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
アモルファスポリアリーレート、ナイロン−6、ナイロ
ン−66、他のポリアミド、ポリアラミド、ポリエーテ
ルケトン、ポリオキシメチレン、ポリオキシエチレン、
ポリウレタン、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォ
ン、フッ化ポリビニリデン。
【0048】以下の実施例において示されるガラス転移
温度Tgは、DSC(示差走査熱量計)により昇温速度
20℃/minで測定した。示される粘度数は、DIN
53728に従って決定した。
【0049】
【実施例】
(実施例1)1.5dm3の反応容器にエチレンを入
れ、トルエン中85重量%濃度のノルボルネン溶液60
0cm3を導入した。エチレンによる多重加圧(6ba
r)により、溶液をエチレンで飽和させた。圧力を6.
0bar(ゲージ圧)に設定し、トルエン中のメチルア
ルミノオキサン溶液(凝固点法により決定した分子量1
300g/molを有するメチルアルミノオキサン1
0.1重量%)5cm3を反応容器に導入し、混合物を
70℃において15分間撹拌した。15分間の予備活性
化の後、トルエン中のメチルアルミノオキサン溶液5c
3に溶解した二塩化ジフェニルメチレン(9−(2,
7−ジ−t−ブチル)フルオレニル)シクロペンタジエ
ニルジルコニウム2.7mgの溶液を加えた。
【0050】重合は、追加量のエチレンを計量(meteri
ng in)してエチレン圧力を6.0barに保持しなが
ら、70℃において撹拌(750rpm)しながら1時
間実施した。
【0051】容器中に反応溶液を排出し、速やかにアセ
トン5dm3に滴加し、この混合物を10分間撹拌し、
続いて濾過した。
【0052】得られた固体を10%濃度の塩酸およびア
セトンで交互に多数回洗浄した。固体を洗浄して中性と
し、再びアセトンとともに撹拌した。ポリマーを再び濾
過し、80℃、0.2barにおいて15時間乾燥し
た。
【0053】無色のポリマー34gが得られた。粘度数
は119cm3/gであり、ガラス転移温度Tgは15
5℃であった(表1)。
【0054】(実施例2)表1に示されるように実験パ
ラメーターを変化させて、実施例1と同様にして重合を
実施した。
【0055】(実施例3(実施例2の比較例))1.5
dm3の反応容器にエチレンを入れ、トルエン中85重
量%濃度のノルボルネン溶液600cm3を導入した。
エチレンによる多重加圧(6bar)により、溶液をエ
チレンで飽和させた。圧力を3.0bar(ゲージ圧)
に設定し、トルエン中のメチルアルミノオキサン溶液
(凝固点法により決定した分子量1300g/molを
有するメチルアルミノオキサン10.1重量%)5cm
3を反応容器に導入し、混合物を40℃において15分
間撹拌した。15分間の予備活性化の後、トルエン中の
メチルアルミノオキサン溶液5cm3に溶解した二塩化
ジフェニルメチレン(9−フルオレニル)シクロペンタ
ジエニルジルコニウム17.9mgの溶液を加えた。
【0056】重合は、追加量のエチレンを計量してエチ
レン圧力を3.0barに保持しながら、40℃におい
て撹拌(750rpm)しながら1時間実施した。
【0057】容器中に反応溶液を排出し、速やかにアセ
トン5dm3に滴加し、この混合物を10分間撹拌し、
続いて析出した生成物を濾過した。
【0058】フィルターケーキを10%濃度の塩酸およ
びアセトンで交互に多数回洗浄した。最後にケーキを洗
浄して中性とし、再びアセトンとともに撹拌した。この
ようにして洗浄したポリマーを濾別し、80℃、0.2
barにおいて15時間乾燥した。無色のポリマー10
0gが得られた。このポリマーの粘度数は187cm3
/gであり、ガラス転移温度は169℃であった。
【0059】(実施例4および5(実施例1の比較
例))他の触媒を用いて、実施例1と同様にして重合を
実施した(表1を参照のこと)。
【0060】(実施例6(バルク重合))撹拌器を備え
た、清浄な乾燥した1.5dm3の重合反応容器を窒
素、次にエチレンでフラッシュし、70℃で溶融したノ
ルボルネン560gを注入した。次に、撹拌しながら反
応容器を70℃の温度に維持し、6bar(ゲージ圧)
のエチレンで加圧した。
【0061】次に、トルエン中のメチルアルミノオキサ
ン(凝固点法により決定した分子量1300g/mol
を有するメチルアルミノオキサン10.1重量%)の溶
液(MAO溶液)5cm3を反応容器に計り入れ、追加
量のエチレンを計量してエチレン圧力を6barに保持
しながら、混合物を70℃において15分間撹拌した。
これと平行して、二塩化ジフェニルメチレン(9−
(2,7−ジ−t−ブチル)フルオレニル)シクロペン
タジエニルジルコニウム2.4mgをトルエン中のメチ
ルアルミノオキサン溶液(濃度および等級は上述を参照
のこと)5cm3に溶解し、15分間静置して予備活性
化した。次に、複合体の溶液を反応容器に計り入れた。
重合は、追加量のエチレンを計量してエチレン圧力を6
barに保持しながら、70℃において撹拌(750r
pm)しながら1時間実施した。
【0062】容器中に反応溶液を排出して、速やかにア
セトン5dm3に滴加し、この混合物を10分間撹拌
し、続いて濾過した。
【0063】得られた固体を10%濃度の塩酸およびア
セトンで交互に多数回洗浄した。固体を洗浄して中性と
し、再びアセトンとともに撹拌した。ポリマーを再び濾
過し、80℃、0.2barにおいて15時間乾燥し
た。
【0064】無色のポリマー30gが得られた。このポ
リマーの粘度数は135cm3/gであり、ガラス転移
温度Tgは161℃であった。
【0065】(実施例7(実施例6の比較例))他の触
媒を用いて、実施例6と同様にして重合を実施した(表
1を参照のこと)。
【0066】
【表1】 (実施例8) 二塩化ジフェニルメチレン(9−(2,7−ジ−t−ブ
チル)フルオレニル)シクロペンタジエニルジルコニウ
ムの合成 (1) 2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル 2,7−ジ−t−ブチルフルオレニルの製造は、文献
(Synthesis,1984, 335,この記載
を本明細書の明示的な一部としてここに引用する)と同
一の方法によって実施した。
【0067】(2) ジフェニル(2,7−ジ−t−ブ
チルフルオレニル)シクロペンタジエニルメタン ヘキサン中の2.5Mブチルリチウム溶液30.2ml
(75.4mmol)を、氷で冷却しながらアルゴン下
で、O2フリー、H2OフリーのTHF150ml中の
2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル20g(72mm
ol)に滴加し、この混合物を室温においてさらに15
時間撹拌した。次に、この混合物を−78℃に冷却し、
ジフェニルフルベン(Aldrich社製)17.4g
(75.4mmol)を加えた。混合物を徐々に室温に
まで暖め、さらに15時間撹拌した。反応混合物を水3
00ml中に注ぎ、250mlのEt2Oで3回抽出し
た。合わせた有機相をMgSO4上で乾燥し、真空下で
溶媒を除去した。Et2Oから結晶化した後、ジフェニ
ル(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)シクロペン
タジエニルメタン23gを無色結晶として得た(63
%)。CDCl3中で測定した1H−NMRのスペクトル
は以下のシグナルを有する(ppm):7.0−7.4
(m,16H,芳香族H),6.1−6.5(m,3
H,Cp−CH),5.5(s,1H,Flu−H),
3.0(m,2H,Cp−CH2),1.1(s,18
H,t−Bu−CH3)。
【0068】(3) 二塩化ジフェニルメチレン(9−
(2,7−ジ−t−ブチル)フルオレニル)シクロペン
タジエニルジルコニウム ヘキサン中の2.5Mブチルリチウム溶液10.4ml
(26.2mmol)を、室温においてアルゴン下で、
2フリー、H2OフリーのTHF100ml中のジフェ
ニル(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)シクロペ
ンタジエニルメタン6.0g(11.8mmol)に滴
加し、この混合物を2時間加熱還流した。真空下で溶媒
を除去し、残渣をヘキサンで多数回洗浄し、次に40
℃、0.1torrにおいて2時間乾燥した。濃赤のジ
リシオ(dilithio)塩を、O2フリー、H2Oフリーのト
ルエン120mlに取り、0℃においてZrCl4
2.75g(11.8mmol)を加えた。混合物を室
温においてさらに15時間撹拌し、続いてG3フリット
を通して濾過した。この濾液を濁るまでヘキサンと混合
し、−35℃において結晶化させた。二塩化ジフェニル
メチレン(9−(2,7−ジ−t−ブチル)フルオレニ
ル)シクロペンタジエニルジルコニウム0.95gを赤
れんが色粉末として得た(12%)。CDCl3中で測
定した1H−NMRのスペクトルは以下のシグナルを有
する(ppm):7.1−7.6(m,16H,芳香族
H),6.3および5.7(m,それぞれ2H,Cp−
H),1.1(s,18H,t−Bu−CH3)。
【0069】マススペクトルにより求めた分子量は66
6g/molであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランク・キューバー ドイツ連邦共和国デー−61440 オーバー ウルゼル,ブライビスコプフシュトラーセ 10 (72)発明者 フランク・オサン ドイツ連邦共和国デー−65779 ケルクハ イム/タウヌス,ハッテルスハイマー・シ ュトラーセ 27−29 (72)発明者 トーマス・ヴェラー ドイツ連邦共和国デー−55130 マインツ, アム・ユングシュテュック 42

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シクロオレフィンホモポリマーまたはシク
    ロオレフィンコポリマーを製造する方法であって、全モ
    ノマー量に基づいて0.1〜100重量%の、下記の式
    (I)、(II)、(III)、(IV)、(V)または(VI)で示される少
    なくとも1つの多環式オレフィン: 【化1】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8
    は、同一または異なり、水素原子または炭化水素ラジカ
    ルであり、ここで種々の式において同一のラジカルが異
    なる意味を有することが可能である];全モノマー量に
    基づいて0〜99.9重量%の、下記の式(VII)で示さ
    れるシクロオレフィン: 【化2】 [式中、nは2〜10の整数である];および全モノマ
    ー量に基づいて0〜99.9重量%の、下記の式(VIII)
    で示される少なくとも1つの非環状1−オレフィン: 【化3】 [式中、R9、R10、R11およびR12は、同一または異
    なり、水素原子または炭化水素ラジカルである]を、2
    0〜150℃の温度および0.01〜64barの圧力
    において、直鎖タイプの場合には下記の式(IX): 【化4】 および/または、環状タイプの場合には下記の式(X): 【化5】 [式(IX)および(X)において、ラジカルR13はC1〜C6
    のアルキル基またはフェニルまたはベンジルであり、n
    は2〜50の整数である]で示されるアルミノオキサ
    ン、および下記の式(XI): 【化6】 [式中、M1はチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バ
    ナジウム、ニオブまたはタンタルであり、R14およびR
    15は、同一または異なり、水素原子、ハロゲン原子、C
    1〜C10のアルキル基、C1〜C10のアルコキシ基、C6
    〜C10のアリール基、C6〜C10のアリールオキシ基、
    2〜C10のアルケニル基、C7〜C40のアリールアルキ
    ル基またはC8〜C40のアリールアルケニル基であり、
    16はフルオレニル基であり、R17はシクロペンタジエ
    ニル基であり、R18は下記のいずれかの基: 【化7】 (式中、R19およびR20は、同一または異なり、C1
    10のフルオロアルキル基、C6〜C10のフルオロアリ
    ール基、C6〜C10のアリール基、C1〜C10のアルコキ
    シ基、C2〜C10のアルケニル基、C7〜C40のアリール
    アルキル基、C8〜C40のアリールアルケニル基または
    7〜C40のアルキルアリール基であり、あるいは、そ
    れぞれの場合において、R19およびR20はこれらに結合
    する原子とともに環を形成する)であり、ここで、2つ
    のラジカルR16およびR17のうちの少なくとも1つが、
    1またはそれ以上の同一または異なるラジカルR21を有
    しており、R21は、C1〜C10のアルキル基、C1〜C10
    のフルオロアルキル基、C6〜C10のフルオロアリール
    基、C6〜C10のアリール基、C1〜C10のアルコキシ
    基、C2〜C10のアルケニル基、C7〜C40のアリールア
    ルキル基、C8〜C40のアリールアルケニル基またはC7
    〜C40のアルキルアリール基である]で示されるメタロ
    センを含む触媒の存在下に重合させることを特徴とする
    方法。
  2. 【請求項2】重合が液体のシクロオレフィンそれ自体の
    中で、または希釈されたシクロオレフィン溶液の中で実
    施される、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】用いられる式(XI)のメタロセンが、二塩化
    ジフェニルメチレン(9−(2,7−ジ−t−ブチル)
    フルオレニル)シクロペンタジエニルジルコニウム、二
    塩化イソプロピレン(9−(2,7−ジ−t−ブチル)
    フルオレニル)シクロペンタジエニルジルコニウム、二
    塩化イソプロピレン(9−(2,7−ジメチル)フルオ
    レニル)シクロペンタジエニルジルコニウム、またはこ
    れらのメタロセンの少なくとも2つの混合物である、請
    求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】多環式オレフィンがノルボルネンまたはテ
    トラシクロドデセンである、請求項1〜3のいずれかに
    記載の方法。
  5. 【請求項5】ノルボルネンとエチレンとのコポリマーが
    製造される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の方法によ
    り製造されうるシクロオレフィンポリマー。
  7. 【請求項7】式(XI): 【化8】 [式中、M1はチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バ
    ナジウム、ニオブまたはタンタルであり、R14およびR
    15は、同一または異なり、水素原子、ハロゲン原子、C
    1〜C10のアルキル基、C1〜C10のアルコキシ基、C6
    〜C10のアリール基、C6〜C10のアリールオキシ基、
    2〜C10のアルケニル基、C7〜C40のアリールアルキ
    ル基またはC8〜C40のアリールアルケニル基であり、
    16はフルオレニル基であり、かつ、R17はシクロペン
    タジエニル基であり、R18は下記のいずれかの基: 【化9】 (式中、R19およびR20は、同一または異なり、水素原
    子、ハロゲン原子または炭素含有置換基であり、ここで
    ラジカルR16が1またはそれ以上の同一または異なるラ
    ジカルR21を有しており、R21は、C1〜C10のアルキ
    ル基、C1〜C10のフルオロアルキル基、C6〜C10のフ
    ルオロアリール基、C6〜C10のアリール基、C1〜C10
    のアルコキシ基、C2〜C10のアルケニル基、C7〜C40
    のアリールアルキル基、C8〜C40のアリールアルケニ
    ル基またはC7〜C40のアルキルアリール基である)で
    ある]で示されるメタロセン化合物。
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