JPH06269637A - 脱臭ヒータ - Google Patents

脱臭ヒータ

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Publication number
JPH06269637A
JPH06269637A JP5061636A JP6163693A JPH06269637A JP H06269637 A JPH06269637 A JP H06269637A JP 5061636 A JP5061636 A JP 5061636A JP 6163693 A JP6163693 A JP 6163693A JP H06269637 A JPH06269637 A JP H06269637A
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JP
Japan
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heater
deodorizing
cooler
refrigerator
coating layer
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Application number
JP5061636A
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English (en)
Inventor
Masami Matsunaga
正美 松永
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は脱臭ヒ−タ、例えば冷蔵庫の場合、
冷蔵庫の庫内に発生する悪臭成分の除去機能を有する脱
臭ヒ−タに関するもので、脱臭機能の付加による冷蔵庫
の除霜性能の低下を防止し、悪臭成分の除去が効率良く
行える脱臭ヒ−タを提供することを目的としたものであ
る。 【構成】 除霜ヒータを兼用とするガラス管ヒータ36
又は金属管ヒータの表面に触媒被覆層37を有する脱臭
ヒータ33と、脱臭ヒータ33の上方に位置する水滴防
止部材38とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は脱臭ヒータに関するもの
であり、悪臭成分の除去機能を有する脱臭ヒータに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば冷蔵庫の場合、冷蔵庫の庫内では
野菜、肉、魚などの種々の食品から臭いが発生し、これ
が庫内の密閉系で循環するために臭いがこもり、さらに
は食品類にこの臭いが付着して食品の質を低下させてい
た。
【0003】これらの問題点を解決するために、たとえ
ば特開平2−194816号公報に記載されているよう
な冷蔵庫の脱臭ヒータがある。
【0004】以下に従来の冷蔵庫の脱臭ヒータについて
説明する。図9は従来の脱臭ヒータを冷蔵庫に配置した
状態を表す冷蔵庫上部の縦断面図であり、図10は要部
の拡大縦断面図、図11は拡大破断正面図である。
【0005】まず、図9において、1は冷蔵庫本体であ
り、2及び3はその内部に形成された冷凍室及び冷蔵
室、4及び5は夫々扉である。6は冷凍室2背部の冷却
器室7に配設された冷却器、8はこの冷却器6の上方に
配設されたファンである。
【0006】ファンが駆動されると、冷却器6により冷
却された空気の一部が供給口9から冷凍室2内に供給さ
れ、そして冷凍室2内の空気がリターンダクト10を介
して冷却器室7内に戻されるというように循環されて冷
凍室2内が冷却される。
【0007】また、冷却器6により冷却された空気の一
部は供給ダクト11を介して冷蔵室3内に供給され、そ
して冷蔵室3内の空気がリターンダクト12を介して冷
却器室7内に戻されるというように循環されて冷蔵室3
内が冷却される。そしてこの場合、冷却器室7、冷凍室
2及びリターンダクト10により冷凍室2内の空気が循
環する循環路を構成している。
【0008】また、冷却器室7、供給ダクト11、冷蔵
室3及びリターンダクト12により冷蔵室3内の空気が
循環する循環路を構成している。
【0009】13は冷却器室7の下部において冷却器6
の下方に配設された除霜ヒータでこれは図10に示すよ
うにガラス管13a内にヒータ線13bを設けた構成の
ガラス管ヒータからなり、冷却器6の除霜時にのみ通電
され、それ以外は断電されるというように通断電制御さ
れる。
【0010】また、14は除霜ヒータ13にこれを上方
から覆うように設けられた水滴防止部材で、これは例え
ば耐熱性及び耐水性を有するアルミニュウム等の金属板
からなり、図10示すように下側が開放した浅底容器状
に形成されていて、冷却器6の除霜時に除霜水が除霜ヒ
ータ13にかかることを防止する。
【0011】15は脱臭体であり、これは活性炭或いは
シリカ(二酸化珪素)等の吸着剤からなる吸着剤層15
aと、この吸着剤層15aの表面に設けられた白金或い
はニッケル等の触媒層15bの二層構造をなしている。
【0012】ここで、この脱臭体15は吸着剤を焼結す
ることによって板状の吸着剤層15aを形成し、この吸
着剤層15aを触媒の溶液に浸して表面に触媒を付着さ
せた後、加熱処理することによて吸着剤層15aの表面
に触媒層15bを形成したものである。
【0013】また、これらの吸着剤層15a及び触媒層
15bは夫々多孔質状をなしていて、内部を空気が流通
し得るようになっている。そして、この脱臭体15は前
記水滴防止部材14の内面にガラス繊維等からなる断熱
材16を介して支持具17により支持固定されて除霜ヒ
ータ13の上方近傍に設けられている。
【0014】18は熱伝導率の高い材料にて多数の透孔
を有するように形成された覆い部材たる例えば金網で、
脱臭体15の表面を覆うように設けられている。
【0015】以上のように構成された冷蔵庫の脱臭ヒー
タについて、以下にその動作を説明する。
【0016】上記構成において、冷却運転時にはファン
8の送風作用により庫内の空気が冷却器室7、冷凍室2
及びリターンダクト10を介して循環されると共に、冷
却器室7、供給ダクト11、冷蔵室3及びリターンダク
ト12を介して循環される。この際、冷却器室7を通る
空気が金網18の透孔を通して脱臭体15と接触し、そ
の空気に含まれた臭気成分が脱臭体15の吸着剤層15
aに吸着されて除去される。
【0017】一方、除霜運転が開始されると、冷却器6
及びファン8の運転が停止される一方、除霜ヒータ13
が通電されて発熱する。この除霜ヒータ13の発熱によ
り、冷却器6が加熱されて除霜が行われ、これと共に脱
臭体15が加熱される。この際、脱臭体15の表面は金
網18により覆われているので、この金網18の熱伝導
によりその脱臭体15は極力均一に加熱されるようにな
る。加熱された脱臭体15は、吸着剤層15aの吸着剤
が吸着していた臭気成分が脱着され、これと同時に、触
媒層15bにおいてその臭気成分が酸化分解されて除去
されるようになる。
【0018】そして、脱臭体15は、このように加熱さ
れることによって吸着機能、即ち脱臭機能が再生され
る。この際、水滴防止部材14は、除霜ヒータ13から
の熱を下方に封じ込めて脱臭体15への加熱を効率よく
行う役割を果たすと共に、脱臭体15及び除霜ヒータ1
3に冷却器6からの除霜水がかかることを防止してい
る。
【0019】断熱材16は、脱臭体15の熱が水滴防止
部材14から放熱されることを抑えまた、水滴防止部材
14へ除霜水が落下して水滴防止部材14が急冷される
ことによる脱臭体15のヒートショックを防止してい
る。
【0020】さらに、前記金網18は、脱臭体15が万
一破損した場合にその脱臭体15が落下飛散することを
防止している。
【0021】そして、除霜運転が終了して冷却運転が再
開され、脱臭体15の温度が低下すると、上述と同様に
庫内の空気に含まれた臭気成分が脱臭体15により吸着
されて除去されるようになる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、肉、魚等から発生するトリメチルアミ
ンや野菜から発生するメチルメルカプタン等の酸性臭気
や塩基性臭気を吸着、分解出来るものの穀物類から発生
するアセトアルデヒド等の中性臭気成分の吸着、分解は
不可能であり、又、除霜ヒータ13と冷却器6の間に水
滴防止部材14以外の介在物として、脱臭体15、断熱
材16、支持具17、金網18が存在し構造が複雑とな
る。
【0023】また、この結果脱臭体15の保持のために
水滴防止部材14の板厚を厚くそして大きくする必要が
あると共に、脱臭体15の温度を上昇させるために除霜
ヒータ13と水滴防止部材14の距離を接近させる必要
があり、このために、除霜ヒタ13が水滴防止部材14
の浅底部へ入り込む状態となる。これらのことから、除
霜ヒータ13の冷却器6への対流熱の上昇が阻害され除
霜時間が長くなり冷蔵庫の除霜性能が低下するという欠
点を有している。
【0024】また、脱臭体15の一面が断熱材16と接
触している、脱臭体15の表面を金網18が覆ってい
る、水滴防止部材14を大きくする必要があることなど
から脱臭体15への庫内循環空気の風あたりが悪く脱臭
効果が低いという欠点を有している。
【0025】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、効率よく全ての臭気成分の吸着と分解無臭化を行う
脱臭ヒータを提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の脱臭ヒータは、少なくとも活性炭素とゼオラ
イトと活性アルミナと白金族金属とを有する触媒被覆層
を、電気抵抗体を内蔵するガラス管ヒータ又は金属管ヒ
ータの表面の有効発熱部の全体又は一部に被覆する。ま
た、前記金属管ヒータ又はその外周上に設けられた比較
的熱伝導率のよい材料からなるフィンの表面にガラス質
皮膜を施し、該ガラス質皮膜上に前記触媒被覆層を被膜
する。
【0027】
【作用】この構成によれば、水滴防止部材と脱臭ヒータ
以外の構成部品がなく、また脱臭体を触媒被覆層とした
ことで構造が簡単なことから、臭気成分を含んだ庫内の
循環空気の水滴防止部材と脱臭ヒータの触媒被覆層への
風当たりがよく効率的に臭気が吸着される。
【0028】また、脱臭ヒータ表面の触媒被覆層は従来
吸着が不可能であったアセトアルデヒド等の中性臭気成
分の吸着、分解による脱臭が可能となり、さらに、ガラ
ス管ヒータ又は金属管ヒータの外周を覆うように被覆し
てあり、電気抵抗線の熱が触媒被覆層すべてに伝わり吸
着されていた臭気成分を分解、無臭化する。
【0029】水滴防止部材とその触媒被覆層は、脱臭ヒ
ータとの間に介在物がないことから金属管ヒータの熱を
受けて短時間で触媒活性温度に達し、吸着していた臭気
成分を分解、無臭化する。
【0030】これにより、水滴防止部材の大きさを小さ
くできると共に脱臭ヒータと水滴防止部材の距離を離す
ことが可能で脱臭ヒータの冷却器への対流熱の上昇の阻
害が減少する。
【0031】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0032】図1は本発明の第1の実施例における脱臭
ヒータを冷蔵庫に設置した状態を示す冷蔵庫上部の縦断
面図であり、図2は要部の拡大縦断面図、図3は拡大破
断正面図である。
【0033】図1において、21は冷蔵庫本体であり、
22及び23はその内部に形成された冷凍室及び冷蔵
室、24及び25は夫々扉である。26は冷凍室22の
背部の冷却器室27に設置された冷却器、28は冷却器
26の上方に設置されたファンである。ファン28が駆
動されると冷却器26により冷却された空気の一部が供
給口29から冷凍室22内に供給され、冷凍室22内の
空気がリターンダクト30を介して冷却器室27に戻さ
れる循環により冷凍室22が冷却される。
【0034】また、冷却器26により冷却された空気の
一部は供給ダクト31を介して冷蔵室内23に供給さ
れ、冷蔵室23内の空気がリターンダクト32を介して
冷却器室27内に戻される循環により冷蔵室23内が冷
却される。この場合、冷却器室27、冷凍室22及びリ
ターンダクト30により冷凍室22内の空気が循環する
循環路を構成し、また冷却器室27、供給ダクト31、
冷蔵室23及びリターンダクト32により冷蔵室23内
の空気が循環する循環路を構成している。
【0035】33は冷却器26の下方に配設された脱臭
ヒータであり、これは図2及び図3に示すようにガラス
管34内に電気抵抗線35を設けたガラス管ヒータ36
の有効発熱部の表面に触媒被覆層37を有している。こ
の触媒被覆層37は、二酸化マンガン、ペロブスカイト
形金属酸化物、ヘキサアルミネ−ト等の金属酸化物又は
アルミナ担持白金金属等の触媒物質を適当な結合剤、例
えば水酸化アルミナ、アルミナゾル、シリカゲル等と共
に用いて形成したものである。
【0036】また、ガラス管ヒータ36は冷蔵庫の除霜
ヒータを兼用しており、冷却器26の除霜時のみ通電さ
れ、それ以外は断電されるというように通断電制御され
る。38は、除霜水が脱臭ヒ−タ33にかかるのを防止
するため脱臭ヒータ33を上方から覆うように設けられ
た水滴防止部材であり、例えば耐熱性及び耐水性を有す
るアルミニュウム、ステンレス等の金属からなる。
【0037】以上のように構成された冷蔵庫の脱臭ヒー
タについて、以下にその動作を説明する。
【0038】冷却運転時にはファン28の送風作用によ
り庫内の空気が冷却器室27、冷凍室22及びリターン
ダクト30を介して循環されると共に冷却器室27、供
給ダクト31、冷蔵室23及びリターンダクト32を介
して循環される。この際、冷却器室27内を通る臭気成
分を含んだ空気が脱臭ヒータ33に接触し、臭気成分が
触媒被覆層37に吸着し、除去される。
【0039】次に、除霜運転が開始されると、冷却器2
6及びファン28の運転が停止される一方、脱臭ヒータ
33に通電されて発熱する。そして、脱臭ヒータ33の
触媒被覆層37はガラス管34の外周を覆うように設置
してあるため、電気抵抗線35から全周方向に加熱さ
れ、その活性温度まで短時間で脱臭ヒータ33を高温に
することができる。
【0040】この時、脱臭ヒータ33の触媒被覆層37
に吸着されていた臭気成分は、触媒被覆層37が活性化
温度まで加熱されることにより開放されると同時に、触
媒物質の化学作用により酸化分解され無臭化する。そし
て、触媒被覆層37の吸着能力が再生される。
【0041】一方、水滴防止部材38と脱臭ヒータ33
との間に介在物がなく、水滴防止部材38が介在物を保
持する必要もなく、大きさを小さくできる。また、脱臭
ヒータ33と水滴防止部材38間に介在物が無いことに
より臭気成分を含んだ庫内の循環空気の触媒被覆層37
への風当たりが良くなることから効率良く臭気成分の吸
着が行われる。
【0042】あわせて触媒被覆層37は、例えばスプレ
ー法で塗装された薄い多孔質の被膜層であり、容易に活
性温度まで上昇させることが可能である。
【0043】次に、本発明の第2の実施例について図面
を参照しながら説明する。図4及び図5は本発明の第2
の実施例における脱臭ヒータの説明図である。冷蔵庫に
設置したときの動作は第1の実施例と同様であるので、
図1及び図3に示す同一の符号を付与しその詳細な説明
は省略する。
【0044】43は、横置き形の冷却器26にはめ込ま
れた脱臭ヒ−タであり、除霜運転時の発熱による除霜ヒ
ータの温度上昇を熱伝導でもって冷却器26に伝えてい
る。この脱臭ヒ−タ43は、金属管44内に電気抵抗体
45を設けた金属管ヒ−タ46の有効発熱部の表面に前
記触媒被覆層37を有している。
【0045】以上のように構成された脱臭ヒータ43の
動作について実施例1との相違点を主に説明し、その他
の詳細については同様につき省略する。
【0046】冷却運転時にはファン28の送風作用によ
り庫内の空気が循環され、臭気成分を含んだ空気が脱臭
ヒータ43と接触し臭気成分が触媒被覆層37に吸着
し、除去される。
【0047】次に、除霜運転が開始されると、冷却器2
6及びファン28の運転が停止される一方、脱臭ヒータ
43に通電されて発熱する。この時、脱臭ヒータ43の
触媒被覆層37に吸着されていた臭気成分は、触媒被覆
層37が活性化温度まで加熱されることにより開放され
ると同時に、触媒物質の化学作用により酸化分解され無
臭化する。そして、触媒被覆層37の吸着能力が再生さ
れる。
【0048】この様に熱伝導でもって除霜を行う金属管
ヒータ46であるため面積の大きい冷却器にも適用が可
能となり、表面積が大きくとれるので脱臭能力も向上さ
せることが可能である。また、金属管ヒータ46である
ため衝撃や振動に対しても強く、安全性に優れ利用用途
が拡大する。
【0049】図6は第3の実施例における脱臭ヒータの
斜視図であり、図7はその要部断面図である。
【0050】冷蔵庫へ設置した状態は実施例2と同様で
あるので図は省略する。53は、金属管44内に電気抵
抗体45を設けた金属管ヒータ46の表面にフィン付き
金属管54をはめ込んである脱臭ヒ−タである。その金
属管54はアルミニュウムなどの比較的熱伝導率の高い
材料の基材55の表面に、例えばホーロー処理等により
ガラス質皮膜57を施し、その表面に更にデップ塗装
法等により塗装された触媒被覆層37を有している。
【0051】以上のように構成された脱臭ヒータの動作
について実施例1との相違点を主に説明し、その他の詳
細については同様につき省略する。
【0052】冷却運転時には、ファン28の送風作用に
より庫内の空気が循環され臭気成分を含んだ空気が脱臭
ヒータ53と接触し、臭気成分が触媒被覆層37に吸着
し、除去される。
【0053】次に、除霜運転が開始されると冷却器26
及びファン28の運転が停止される一方、金属管ヒータ
46が通電されて発熱し、金属管54の温度が上昇す
る。その結果、金属管54の触媒被覆層37に吸着され
ていた臭気成分は、触媒被覆層37が活性化温度まで加
熱されることにより開放されると同時に、触媒物質の化
学作用により酸化分解され無臭化する。そして触媒被覆
層37の吸着能力が再生される。
【0054】この時、金属管54が金属管ヒータ46に
接触しているので、金属管ヒータ46からの伝熱を対流
に加え伝導にても行なえるため、触媒被覆層37の加熱
を非常に効果的にすることができる。これにより、触媒
被覆層37の体積を増やすことが可能となり、脱臭効果
を更に高めることができる。
【0055】また、金属管54の表面にはホーロー処理
等によりガラス質皮膜57を施していることから、空気
の水分から金属管表面を完全に覆っているため、触媒材
料との電位差による腐食を防止することができる。さら
に、塗装時の触媒を含む液体との親和性が良く均一な皮
膜を形成出来るため、安定した品質の触媒層が得られる
ものである。
【0056】図8は、第4の実施例における脱臭ヒータ
の要部断面図である。冷蔵庫に設置した状態は実施例2
と同様であるので図は省略する。
【0057】63は脱臭ヒ−タであり、金属管44内に
電気抵抗体45を設けた金属管ヒータ46の表面に、例
えばホーロー処理等によりガラス質被膜57を施し、そ
の表面に更にディップ塗装法等により塗装された触媒被
覆層37を有しているものである。
【0058】以上のように構成された脱臭ヒータの動作
について実施例1との相違点を主に説明し、その他の詳
細については同様につき省略する。
【0059】冷却運転時にはファン28の送風作用によ
り庫内の空気が循環され、臭気成分を含んだ空気が脱臭
ヒータ63と接触し、臭気成分が触媒被覆層37に吸着
し、除去される。
【0060】次に、除霜運転が開始されると、冷却器2
6及びファン28の運転が停止される一方、脱臭ヒータ
63に通電されて発熱する。このとき、脱臭ヒータ63
の触媒被覆層37に吸着されていた臭気成分は、触媒被
覆層37が活性化温度まで加熱されることにより開放さ
れると同時に、触媒物質の化学作用により酸化分解され
無臭化する。そして、触媒被覆層37の吸着能力が再生
される。
【0061】このように熱伝導でもって除霜を行う金属
管ヒータ46であるため面積の大きい冷却器にも適用が
可能となり、表面積が大きくとれるので脱臭能力も向上
させることが可能である。また、金属管ヒータ46であ
るため衝撃や振動に対しても強く、安全性にすぐれ利用
用途が拡大する。
【0062】更に、金属管ヒータ46の表面にはホーロ
ー処理等によりガラス質被膜57を施していることか
ら、空気の水分から金属管ヒータ46の表面を完全に覆
っているため、触媒材料との電位差により腐食を防止す
ることができる。また、塗装時の触媒を含む液体との親
和性が良く、均一な被膜を形成できるため、安定した品
質の触媒層が得られるものである。
【0063】また、本発明の触媒被覆層37は、二酸化
マンガン、ペロブスカイト形金属酸化物、ヘキサアルミ
ネート等の金属酸化物又はアルミナ担持白金族金属等の
触媒物質を適当な結合剤、例えば水酸化アルミナ、アル
ミナゾル、シリカゲル等と共に用いて形成したものであ
る。このうち、耐熱性、耐被毒性の観点よりアルミナ白
金族金属を触媒被覆材料として用いることが最も望まし
い。
【0064】さらに、本発明の触媒被覆層37にシリカ
を含むことが望ましい。シリカを含むことにより、ガラ
ス管等の発熱体外装への触媒被覆層37の密着性を強固
にすることができる。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明は、電気抵抗体を内
蔵するガラス管又は金属管ヒータの表面の有効発熱部の
全体又は一部に、少なくとも活性炭素とゼオライトと活
性アルミナとシリカと白金族金属を有する触媒被覆層を
被覆することにより、構造が簡単で、設置した場合スペ
ースが少なくてすみ、従来吸着が不可能であったアセト
アルデヒド等の中性臭気成分を含むあらゆる臭気成分を
効率良く吸着し分解無臭化する脱臭ヒータを提供するこ
とができるものである。
【0066】また、金属管ヒータとすることにより熱伝
導でもって除霜を行なえるため面積の大きい冷却器にも
適用が可能となり、加えて金属管ヒータの外周上に比較
的熱伝導率の高い材料からなるフィンを設けることによ
り更に表面積が大きくとれるため、脱臭能力を一層向上
させることが可能である。しかも、衝撃や振動に対して
も強く安全性に優れた脱臭ヒータを提供することができ
る。
【0067】さらに、金属管又はその外周上に設けられ
たフィンの表面にガラス質皮膜を施すことにより、金属
管又はフィンの表面を保護しているため空気の水分から
の影響を受けにくく、触媒材料との電位差による腐食を
防止することが出来る。しかも、塗装時の触媒を含む液
体との親和性が良く均一な皮膜を形成出来るため、安定
した品質の触媒層が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における脱臭ヒータを冷
蔵庫に設置した状態を表す冷蔵庫上部の縦断面図。
【図2】図1で示した脱臭ヒータの要部の拡大縦断面
図。
【図3】図1で示した脱臭ヒータの要部の拡大破断正面
図。
【図4】本発明の第2の実施例における脱臭ヒータを冷
蔵庫に設置した状態を表す冷蔵庫上部の縦断面図。
【図5】第2および第4の実施例における脱臭ヒータの
斜視図。
【図6】第3の実施例における脱臭ヒータの斜視図。
【図7】図5で示した脱臭ヒータの要部の断面図。
【図8】第4の実施例における脱臭ヒータの要部の断面
図。
【図9】従来の脱臭ヒータを冷蔵庫に設置した状態を表
す冷蔵庫上部の縦断面図。
【図10】図8で示した脱臭ヒータの要部の拡大縦断面
図。
【図11】図8で示した脱臭ヒータの要部の拡大破断正
面図。
【符号の説明】
33,43,53,63 脱臭ヒータ 36 ガラス管ヒ−タ 37 触媒被覆層 38 水滴防止部材 46 金属管ヒータ 57 ガラス質皮膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気抵抗体を内蔵するガラス管ヒータの
    有効発熱部の表面の全体又は一部に、少なくとも活性炭
    素とゼオライトと活性アルミナとシリカと白金族金属と
    を有する触媒被覆層を被覆した脱臭ヒータ。
  2. 【請求項2】 電気抵抗体を内蔵するシーズヒータ等の
    金属管ヒータの有効発熱部の表面の全体又は一部に、少
    なくとも活性炭素とゼオライトと活性アルミナとシリカ
    と白金族金属とを有する触媒被覆層を被覆した脱臭ヒー
    タ。
  3. 【請求項3】 金属管ヒータは、その外周上にたとえば
    アルミニュウムのような比較的熱伝導率の高い材料から
    なるフィンを有し、該フィンの表面にガラス質皮膜を施
    してなる請求項2記載の脱臭ヒータ。
  4. 【請求項4】 金属管ヒータは、その外周上にガラス質
    皮膜を施してなる請求項2記載の脱臭ヒータ。
JP5061636A 1993-03-22 1993-03-22 脱臭ヒータ Pending JPH06269637A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040007207A (ko) * 2002-07-11 2004-01-24 가부시키가이샤 코바야시세이사쿠쇼 가정용 냉장고의 제상히터
WO2012026945A1 (en) * 2010-08-27 2012-03-01 Empire Technology Development Llc Hydrofluorocarbon elimination device

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