JPH062693A - 多段圧縮機 - Google Patents
多段圧縮機Info
- Publication number
- JPH062693A JPH062693A JP16279392A JP16279392A JPH062693A JP H062693 A JPH062693 A JP H062693A JP 16279392 A JP16279392 A JP 16279392A JP 16279392 A JP16279392 A JP 16279392A JP H062693 A JPH062693 A JP H062693A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- fitted
- differential pressure
- stage
- impeller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
- Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロータに掛かる推力荷重がサージ点近辺から
チョーク点近辺に至る全運転範囲で常に一定になること
を目的とする。 【構成】 複数の羽根車が左右に分けられ互いに反対方
向を向いて主軸に嵌装されている対抗型羽根車を有する
多段圧縮機における吸込み低圧段側に嵌装された終段の
羽根車の背面圧力と吐出し高圧段側に嵌装された最終段
の羽根車の吐出圧力との差圧が検出され検出された差圧
に基づいて背面圧力が低圧側へ逃がされて差圧が一定に
保持されるように構成する。
チョーク点近辺に至る全運転範囲で常に一定になること
を目的とする。 【構成】 複数の羽根車が左右に分けられ互いに反対方
向を向いて主軸に嵌装されている対抗型羽根車を有する
多段圧縮機における吸込み低圧段側に嵌装された終段の
羽根車の背面圧力と吐出し高圧段側に嵌装された最終段
の羽根車の吐出圧力との差圧が検出され検出された差圧
に基づいて背面圧力が低圧側へ逃がされて差圧が一定に
保持されるように構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、各種ガスの圧縮、送風
などに適用される多段圧縮機に関する。なお、本明細書
における圧縮機には送風機を含むものとする。
などに適用される多段圧縮機に関する。なお、本明細書
における圧縮機には送風機を含むものとする。
【０００２】
【従来の技術】図３は各種ガスの圧縮、送風などに使用
されている従来の多段遠心圧縮機の説明図である。図に
おいて、本圧縮機の羽根車は複数の羽根車が左右に分か
れて互いに反対側を向いて主軸９に嵌め込まれている対
抗型羽根車を有しており、この最終段の羽根車１と途中
段の羽根車２とが互いに背面を向け合って配列されケー
シング４内に組込まれている。このような対抗型羽根車
は、ロータに掛かる推力荷重が相殺されて軽減するため
にバランスピストンが不要で、軸受間のスパンが短縮さ
れるなどの利点がある。
されている従来の多段遠心圧縮機の説明図である。図に
おいて、本圧縮機の羽根車は複数の羽根車が左右に分か
れて互いに反対側を向いて主軸９に嵌め込まれている対
抗型羽根車を有しており、この最終段の羽根車１と途中
段の羽根車２とが互いに背面を向け合って配列されケー
シング４内に組込まれている。このような対抗型羽根車
は、ロータに掛かる推力荷重が相殺されて軽減するため
にバランスピストンが不要で、軸受間のスパンが短縮さ
れるなどの利点がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の多
段遠心圧縮機において、常用運転中はロータに掛かる推
力荷重は変動しないが、サージ点近辺の運転やチョーク
点近辺の運転ではロータに掛かる推力荷重が常用運転中
に比して大きく変動し、運転の条件或いは運転点によっ
ては推力軸受の損傷も危惧され、また多段遠心圧縮機の
運転範囲を狭いものにしている。
段遠心圧縮機において、常用運転中はロータに掛かる推
力荷重は変動しないが、サージ点近辺の運転やチョーク
点近辺の運転ではロータに掛かる推力荷重が常用運転中
に比して大きく変動し、運転の条件或いは運転点によっ
ては推力軸受の損傷も危惧され、また多段遠心圧縮機の
運転範囲を狭いものにしている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多段圧縮機
は上記課題の解決を目的にしており、複数の羽根車が左
右に分けられ互いに反対方向を向いて主軸に嵌装されて
いる対抗型羽根車を有する多段圧縮機において、吸込み
低圧段側に嵌装された終段の上記羽根車の背面圧力と吐
出し高圧段側に嵌装された最終段の上記羽根車の吐出圧
力との差圧を検出する手段と、検出された上記差圧に基
づいて上記背面圧力を低圧側へ逃がして上記差圧を一定
に保持する手段とを備えた構成を特徴とする。
は上記課題の解決を目的にしており、複数の羽根車が左
右に分けられ互いに反対方向を向いて主軸に嵌装されて
いる対抗型羽根車を有する多段圧縮機において、吸込み
低圧段側に嵌装された終段の上記羽根車の背面圧力と吐
出し高圧段側に嵌装された最終段の上記羽根車の吐出圧
力との差圧を検出する手段と、検出された上記差圧に基
づいて上記背面圧力を低圧側へ逃がして上記差圧を一定
に保持する手段とを備えた構成を特徴とする。
【０００５】
【作用】即ち、本発明に係る多段圧縮機においては、複
数の羽根車が左右に分けられ互いに反対方向を向いて主
軸に嵌装されている対抗型羽根車を有する多段圧縮機に
おける吸込み低圧段側に嵌装された終段の羽根車の背面
圧力と吐出し高圧段側に嵌装された最終段の羽根車の吐
出圧力との差圧が検出され検出された差圧に基づいて背
面圧力が低圧側へ逃がされて差圧が一定に保持されるよ
うになっており、ロータに掛かる推力荷重がサージ点近
辺からチョーク点近辺に至る全運転範囲で常に一定にな
る。
数の羽根車が左右に分けられ互いに反対方向を向いて主
軸に嵌装されている対抗型羽根車を有する多段圧縮機に
おける吸込み低圧段側に嵌装された終段の羽根車の背面
圧力と吐出し高圧段側に嵌装された最終段の羽根車の吐
出圧力との差圧が検出され検出された差圧に基づいて背
面圧力が低圧側へ逃がされて差圧が一定に保持されるよ
うになっており、ロータに掛かる推力荷重がサージ点近
辺からチョーク点近辺に至る全運転範囲で常に一定にな
る。
【０００６】
【実施例】図１および図２は本発明の一実施例に係る多
段遠心圧縮機の説明図である。図において、本実施例に
係る多段遠心圧縮機は各種ガスの圧縮、送風などに使用
されるもので、複数の羽根車が左右に分かれて互いに他
方を向いて主軸９に嵌め込まれている対抗型羽根車を有
しており、この最終段の羽根車１と途中段の羽根車２と
が互いに背面を向け合って配列されケーシング４内に組
込まれている。このような対抗型羽根車はロータに掛か
る推力荷重が相殺されて軽減するためにバランスピスト
ンが不要で、軸受間のスパンが短縮されるなどの利点が
ある。
段遠心圧縮機の説明図である。図において、本実施例に
係る多段遠心圧縮機は各種ガスの圧縮、送風などに使用
されるもので、複数の羽根車が左右に分かれて互いに他
方を向いて主軸９に嵌め込まれている対抗型羽根車を有
しており、この最終段の羽根車１と途中段の羽根車２と
が互いに背面を向け合って配列されケーシング４内に組
込まれている。このような対抗型羽根車はロータに掛か
る推力荷重が相殺されて軽減するためにバランスピスト
ンが不要で、軸受間のスパンが短縮されるなどの利点が
ある。
【０００７】このような対抗型羽根車を有する多段遠心
圧縮機において、常用運転中はロータに掛かる推力荷重
は変動しないがサージ点近辺の運転やチョーク点近辺の
運転ではロータに掛かる推力荷重が常用運転中に比して
大きく変動し、運転の条件或いは運転点によっては推力
軸受の損傷も危惧され、また多段遠心圧縮機の運転範囲
を狭いものにするため、本多段圧縮機においては図に示
すように最終段の羽根車１と互いに背面で対向する途中
段の羽根車２との間の仕切板３に、羽根車１，２半径方
向の穴Ａが穿設されてケーシング４の外部に導通してい
る。また、この穴Ａと吸込口Ｂとを連通する管路５が配
設され、この管路５には圧力調節弁６が設置されてい
る。また、この管路５の圧力調節弁６の上流側には管路
５上流側の圧力と本圧縮機の吐出圧力との差圧を検出す
る差圧発信器７が設置されており、圧力調節弁６とこの
差圧発信器７の出力信号により指示調節される差圧指示
調節器８とを結んで差圧発信器７の出力信号により圧力
調節弁６を制御するようになっている。
圧縮機において、常用運転中はロータに掛かる推力荷重
は変動しないがサージ点近辺の運転やチョーク点近辺の
運転ではロータに掛かる推力荷重が常用運転中に比して
大きく変動し、運転の条件或いは運転点によっては推力
軸受の損傷も危惧され、また多段遠心圧縮機の運転範囲
を狭いものにするため、本多段圧縮機においては図に示
すように最終段の羽根車１と互いに背面で対向する途中
段の羽根車２との間の仕切板３に、羽根車１，２半径方
向の穴Ａが穿設されてケーシング４の外部に導通してい
る。また、この穴Ａと吸込口Ｂとを連通する管路５が配
設され、この管路５には圧力調節弁６が設置されてい
る。また、この管路５の圧力調節弁６の上流側には管路
５上流側の圧力と本圧縮機の吐出圧力との差圧を検出す
る差圧発信器７が設置されており、圧力調節弁６とこの
差圧発信器７の出力信号により指示調節される差圧指示
調節器８とを結んで差圧発信器７の出力信号により圧力
調節弁６を制御するようになっている。
【０００８】最終段の羽根車１と互いに背面で対抗する
途中段の羽根車２との間の仕切板３に穿設された穴Ａに
は、両側の羽根車１，２から仕切板３のラビリンス３
ａ，３ｂを通って逃げた圧力気体が流れ、この穴Ａを流
れる圧力気体の圧力と本圧縮機の吐出圧力との差圧が差
圧発信器７で検出される。この差圧が設定値よりも大き
い場合は、圧力調節弁６が閉ざされて穴Ａ内の圧力が高
くなり、ラビリンス３ａ，３ｂを通過する圧力気体量が
少なくなり、吸込み低圧段側における途中段の羽根車２
の背面圧力が上昇する。また、穴Ａを流れる圧力気体の
圧力と本圧縮機の吐出圧力との差圧が設定値よりも小さ
い場合は、圧力調節弁６が開かれて穴Ａ内の圧力が低く
なり、ラビリンス３ａ，３ｂを通過する圧力気体量が多
くなり、吸込み低圧段側における途中段の羽根車２の背
面圧力が低下する。このような作用により途中段の羽根
車２の背面圧力と本圧縮機の吐出圧力との差圧が常に設
定値に一定に保持されるので、ロータに掛かる推力荷重
もサージ点近辺からチョーク点近辺に至る全運転範囲で
常に一定に保たれる。
途中段の羽根車２との間の仕切板３に穿設された穴Ａに
は、両側の羽根車１，２から仕切板３のラビリンス３
ａ，３ｂを通って逃げた圧力気体が流れ、この穴Ａを流
れる圧力気体の圧力と本圧縮機の吐出圧力との差圧が差
圧発信器７で検出される。この差圧が設定値よりも大き
い場合は、圧力調節弁６が閉ざされて穴Ａ内の圧力が高
くなり、ラビリンス３ａ，３ｂを通過する圧力気体量が
少なくなり、吸込み低圧段側における途中段の羽根車２
の背面圧力が上昇する。また、穴Ａを流れる圧力気体の
圧力と本圧縮機の吐出圧力との差圧が設定値よりも小さ
い場合は、圧力調節弁６が開かれて穴Ａ内の圧力が低く
なり、ラビリンス３ａ，３ｂを通過する圧力気体量が多
くなり、吸込み低圧段側における途中段の羽根車２の背
面圧力が低下する。このような作用により途中段の羽根
車２の背面圧力と本圧縮機の吐出圧力との差圧が常に設
定値に一定に保持されるので、ロータに掛かる推力荷重
もサージ点近辺からチョーク点近辺に至る全運転範囲で
常に一定に保たれる。
【０００９】従って、ロータに掛かる空気力学的推力荷
重が推力軸受の負荷能力を越えることなく安定した運転
が行われ、運転の条件や運転点の如何などに拘わらず推
力軸受の損傷を来たすことがなく、運転可能な範囲が広
くなるなど多段遠心圧縮機の信頼性向上に対する効果が
極めて大きい。
重が推力軸受の負荷能力を越えることなく安定した運転
が行われ、運転の条件や運転点の如何などに拘わらず推
力軸受の損傷を来たすことがなく、運転可能な範囲が広
くなるなど多段遠心圧縮機の信頼性向上に対する効果が
極めて大きい。
【００１０】
【発明の効果】本発明に係る多段圧縮機は前記のように
構成されており、ロータに掛かる推力荷重がサージ点近
辺からチョーク点近辺に至る全運転範囲で常に一定にな
るので、運転の条件或いは運転点の如何に拘わらず推力
軸受が損傷することがなく、また多段圧縮機の運転範囲
も広くなる。
構成されており、ロータに掛かる推力荷重がサージ点近
辺からチョーク点近辺に至る全運転範囲で常に一定にな
るので、運転の条件或いは運転点の如何に拘わらず推力
軸受が損傷することがなく、また多段圧縮機の運転範囲
も広くなる。
【図１】図１は本発明の一実施例に係る多段遠心圧縮機
の断面図である。
の断面図である。
【図２】図２はその要部断面図である。
【図３】図３は従来の多段遠心圧縮機の断面図である。
１ 最終段の羽根車 ２ 途中段の羽根車 ３ 仕切板 ３ａ ラビリンス ３ｂ ラビリンス ４ ケーシング ５ 管路 ６ 圧力調節弁 ７ 差圧発信器 ８ 差圧指示調節器 ９ 主軸 Ａ 仕切板の穴 Ｂ 吸込口
Claims (1)
- 【請求項１】 複数の羽根車が左右に分けられ互いに反
対方向を向いて主軸に嵌装されている対抗型羽根車を有
する多段圧縮機において、吸込み低圧段側に嵌装された
終段の上記羽根車の背面圧力と吐出し高圧段側に嵌装さ
れた最終段の上記羽根車の吐出圧力との差圧を検出する
手段と、検出された上記差圧に基づいて上記背面圧力を
低圧側へ逃がして上記差圧を一定に保持する手段とを備
えたことを特徴とする多段圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16279392A JPH062693A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 多段圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16279392A JPH062693A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 多段圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH062693A true JPH062693A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15761318
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16279392A Withdrawn JPH062693A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 多段圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH062693A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102966579A (zh) * | 2012-12-12 | 2013-03-13 | 北京动力机械研究所 | 一种采用多级平板式转子的增压装置 |
| JP2020511609A (ja) * | 2017-03-08 | 2020-04-16 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングＲｏｂｅｒｔ Ｂｏｓｃｈ Ｇｍｂｈ | 遠心ターボ圧縮機 |
| FR3088684A1 (fr) * | 2018-11-21 | 2020-05-22 | Thermodyn | Piston d’equilibrage et d’etancheite, circuit de refroidissement et procede associes |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP16279392A patent/JPH062693A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102966579A (zh) * | 2012-12-12 | 2013-03-13 | 北京动力机械研究所 | 一种采用多级平板式转子的增压装置 |
| JP2020511609A (ja) * | 2017-03-08 | 2020-04-16 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングＲｏｂｅｒｔ Ｂｏｓｃｈ Ｇｍｂｈ | 遠心ターボ圧縮機 |
| US11242857B2 (en) | 2017-03-08 | 2022-02-08 | Robert Bosch Gmbh | Centrifugal turbo-compressor |
| FR3088684A1 (fr) * | 2018-11-21 | 2020-05-22 | Thermodyn | Piston d’equilibrage et d’etancheite, circuit de refroidissement et procede associes |
| WO2020104061A1 (en) * | 2018-11-21 | 2020-05-28 | Thermodyn | Balancing and sealing piston, and associated cooling circuit and method |
| JP2022506407A (ja) * | 2018-11-21 | 2022-01-17 | サーモダイン・エスエイエス | バランスシールピストン、並びに関連する冷却回路及び方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |